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2141. サバイバー(2014) 《ネタバレ》 最初に大事な、そして重要なお知らせです。本作はミラ・ジョヴォヴィッチ主演のアクションサスペンスではありません。日本未公開のSF作品ですので、ご注意ください……。「汚い」よりも「小汚い」の方が、「ハゲ」よりも「薄らハゲ」の方が何となく“ダメ”な感じがするように、本作は映像が「安い」というよりも、脚本が「安っぽい」と指摘したくなるトホホなSFでございました。オリジナリティ&リアリティはゼロ。“食糧の確保”“水の摂取”といったサバイバルの基本をすっ飛ばしておいて『サバイバー』とはコレ如何に。基本的に敵が弱すぎるので、バトルシーンに緊張感が無いのが致命傷かと。日本未公開とのことですが、その理由も頷けます。[CS・衛星(吹替)] 3点(2016-05-15 02:28:53) 2142. 死臭 つぐのひ異譚 《ネタバレ》 2大人気邦画ホラーシリーズ『リング』と『呪怨』のエッセンスだけ頂戴しました感は否めません。不条理と言い切れるほど不条理ではありませんが、はっきり理不尽と言い切れる胸糞悪いお話でありました。[DVD(邦画)] 3点(2015-12-20 20:47:05) 2143. BABY BABY BABY! ベイビィ ベイビィ ベイビィ! 《ネタバレ》 『ナースのお仕事』の設定を逆手に取って、観月を“バリバリのキャリアウーマン”に仕立て上げた狙いは理解しますが、脚本がこの出来ではかなり厳しいです。これならいっそ、キャラクターだけでも『ナース』を再現した方が観客も楽しめたのではないかと。松下の「あ~さ~く~ら~(恕)」や、伊藤かずえのイヤミを頂戴できれば、少しは納得出来たと思います。誰向けに、何を伝えたくて作られたのか、よく分からない映画でした。[DVD(邦画)] 3点(2014-12-03 20:58:31) 2144. ムービー43 これは、アレです。いろんな意味で、アイス・バケツ・チャレンジと同じ匂いがします。[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-11-03 21:24:32) 2145. JUDGE/ジャッジ 《ネタバレ》 ラストカットで、“映画の観客(つまり私)=作中の審判者(ネットユーザーでしたっけ?)”という真相が明かされました。その観点(審判者目線)でモノを言わせてもらいますと、「なんてツマラナイ見世物だ!プンプン!!」なワケです。これならTVプログラムのリアリティショーの方が断然面白いです。ガチンコで人が死ぬ部分に価値があるのかもしれませんが、その事実を担保するものはありません。所詮、画面の中の出来事。結局TVショーと立ち位置は変わらないのです。怪優・佐藤二朗の無駄使い、新鋭・有村架純の黒歴史との評価です。[DVD(邦画)] 3点(2014-10-06 20:57:46) 2146. ハダカの美奈子 《ネタバレ》 ビッグダディ元嫁自叙伝の映画化かと思いきや、現在から10年後の未来を描いたフィクションパートが映画のメインでした。自叙伝であればゴシップ好き観客のニーズが見込めるかもしれませんが、素人おばさん(失礼)の夢物語にどんな価値があるというのでしょう。「子供をしっかり育てようという決意の証で入れ墨を入れました」なんて世迷いごとや、キヨシと美奈子のベッドでの生々しい会話、主人公の必死な自己肯定願望など、基本的に「どうでもいいこと」のみでドラマが構成されており、何をどう楽しんだらよいやら。並外れた好事家でなければ鑑賞不要かと思います。なお、中島の(意外と)ええ乳に感慨はありませんが、昔取った杵柄(掛け合い漫才)を披露する姿には、えも言われぬ虚しさを覚えました。美奈子というより、中島知子の人生を慮る趣向の方が強そうです。[CS・衛星(邦画)] 3点(2014-04-18 19:57:24)(良:1票) 2147. ドラゴンボールZ 神と神 ファンが望む続編と、製作者が作りたい続編というものがあります。おそらく本作は後者の方。金の成る木はそう簡単には手放せないもの。『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』もそうですが、どんな人気コンテンツも絞れば絞るだけ疲弊します。もう許してやって欲しいと思うのです。ファンの心の中で静かに生き続けるのも、素敵な事ではないですか。[地上波(邦画)] 3点(2014-03-27 18:58:14)(良:3票) 2148. ATM 《ネタバレ》 ≪≪以下妄想レベルの解釈です。またネタバレも含みます。ご注意ください≫≫ ターゲットが恐怖に慄き、自滅する様を観察するのが犯人の目的(愉しみ)であったと推測します(ATM内の現金が目的かもと考えましたが、犯行に計画性が無さ過ぎるため却下)。様々な防犯カメラの撮影範囲を入念に研究していた点、その堂々とした態度から、今回が初犯とは考え難いです。ただし、こんな穴だらけの計画で完全犯罪を目論んでいたとは思えません。本件は、“たまたま死者を多数輩出したレアケース”。大半は携帯で即通報されたり、逃走されたりしたのではないでしょうか。つまり普段やっているのは、悪質な悪ふざけ。しかし、それなら何故今回は犬の飼い主や警備員を殺すところまで徹底したのでしょうか。ここまでやると、もう悪戯では済みません。本気でターゲットを潰しにかかっているのは間違いありません。ただし、主人公の車に積んでいた工具を利用している点からも計画的犯行の可能性は低く、たまたまターゲットに私怨があったから(あるいは復讐の機会を窺っていたところ千載一遇のチャンスが巡って来たので)いつもの悪戯から、本気の復讐に切り替えたと考える方が自然な気がします。覆面から僅かに覗く瞳に愉快犯的な悦びの感情が読み取れなかったこと、また目の雰囲気が年配であったことから、“犯人=主人公が年金の運用を誤った顧客”であれば辻褄は合いますが、流石に妄想が過ぎると感じます。客観的な証拠の類は一切ありません。結局ハッキリしているのは、主人公が勝手にテンパって自滅したという事実のみ。合理的な説明を好む観客の嗜好に沿うはずもなく、低評価は免れないと考えます。DVDパッケージにはいつもの如く“ソリッド・シチュエーション”の文字が。しかし“隙だらけ”というより“隙しか見当たらない”の設定で“ソリッド”を名乗るのは幾らなんでも無茶な気がします。ほぼ唯一の見どころは、アニメ版タイガーマスクの必殺技“ウルトラ・タイガー・ドロップ”(またはノークラッチ式投げっぱなしジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスとも言う)が実写で再現されていたこと。ウェンツ主演の『タイガーマスク』は先を越されちゃいましたね。プロレスファンは必見かと(嘘)。[DVD(字幕)] 3点(2013-10-15 19:57:54)(良:1票) 2149. 陰日向に咲く 《ネタバレ》 漫才コンビ・ゴールデン鳴子雷太、解散場面のこと。鳴子が別れ際に放った一言が引っ掛かります。「また、あなたを見つける」この台詞は、これから心中するカップルが使う言葉でしょう。「(生まれ変わっても)あなたを見つける」の意味で。鳴子が雷太を見染めてコンビを組んだ経緯があるとしても、このシチュエーションで使うのは不自然です。後の鳴子の娘来訪が前提となっていることが透けて見えます。前フリ・伏線は脚本家の腕の見せ所ですが、無理やり挟み込むのはかえってマイナス評価。それに別れ話でこんな台詞を吐く奴は、気持ちが悪いです。初対面でキス。田舎から上京し、押し掛けてお笑いコンビを結成。にもかかわらず人前に出るのが苦手?乙女の恋心パワーで説明するのは無理があるような。芸人ならデフォルトの変人でも、一般的にはドン引きです。ルックスが“宮崎あおい”だから許されるようなもの。彼女に限らず、登場人物の人間性は総じて酷いものでした。モーゼは偽父親になり済ましましたし(しかも誰も得をしていない!)、アイドルオタクの童貞紳士ぶりには苦笑いするばかり。岡田くんは正真正銘のクズでした。お前は大家さんにキレられる立場かと。弁護士先生のやっている事も独り善がりな感アリアリ。お父さん(鳴子の夫)の気持ちはどうなるの?で、タチが悪いのは、これらダメ人間エピソードを感動話に仕立て上げていることです。監督というより、劇団ひとりのセンスという気がしますが、ダメな奴がカッコ付ける事ほど恥ずかしいものはありません。V6岡田くんや塚本高史といったイケメン俳優の起用も、明らかに間違いだったと思います。バラバラに見えた主要登場人物たちが、主役を中心に集約される筋立ては、この手の物語の定番様式。こちらも脚本家の手腕が問われる部分。ところが何故かアイドル&オタクチームだけが本筋に絡んできません。こういうリアリティって必要ですか?脚本家の意図が測りかねます。正直、私には魅力を理解できない映画でありました。ただし、宮崎あおいの「ごしない」だけは絶品!頬が緩みます。方言女子に萌える方には、一見の価値があるかもしれません。[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-10-09 17:57:34)(良:1票) 2150. ファイナル・ジャッジメント 《ネタバレ》 危機感や恐怖心を煽って入信を勧誘する手法は、古今東西を問わずどの宗教でも行っている常套手段。危機は具体的に、恐怖は切実である方がより効果的です。そういう意味では、尖閣問題で外交緊張が高まる折、中国(劇中ではオウラン)による日本侵攻というタイムリーな設定を用いたセンスは正しいと感じます(ただ、武力衝突も無しに、ある日突然併合されるという設定にリアリティは感じませんが…)。さて本作の目的は、ラストに行われた主人公の演説(説法)に集約されていました。この主張を際立たせる為に100分近くが費やされたと言ってもいいでしょう。然るに、肝心の演説が全く心を打ちません。既存の宗教を全て容認すると語る一方、主人公が説く“神”による価値観の統一を強要するのは明らかな矛盾です。オウランが日本併合時に行ったダブルスタンダードな施策と何ら変わりありません(おそらくこの不条理を製作者が理解していないのが一番怖い)。演説ひとつで問題解決という点も説得力を欠きますし、その後の次第を字幕で説明という手抜きも酷いと感じました。この完成度では、もはやプロパガンダとは言えない気がします。最後にどうしても触れておきたい宍戸錠について。ほぼ役作りを放棄したとも思える大根ぶりは、晩年の丹波哲郎を彷彿とさせる異次元の味わい。こちらの方が余程神懸かっているような。(以下余談)レンタルDVDでの鑑賞でしたが、正直言って下手なAVより借りるのに勇気が要りました。長女からのリクエスト『うちの3姉妹』と次女のリクエスト『プリキュアオールスターズ』に挟んでカモフラージュしてレジに出しましたが、お姉さんの表情がいつもより怪訝そうだったのは…気のせいでしょうね。[DVD(邦画)] 3点(2013-08-13 22:27:46) 2151. ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 下手な難解映画よりも理解に苦しむ筋書きです。この脚本で製作にGOサインが出た事に驚き、映画興行的にも成功を収めている事に更に驚かされます。アクションシーンのカメラワークも質が悪いと思いました。同類設定を有する『バトルランナー』や『バトル・ロワイアル』の方がずっと面白いです。おそらく映画史上最も“つまらない”ハッピーエンド。このために140分以上も費やされたとは、虚脱感が半端ないです。ただし長所もありました。プレイヤー同士の殺し合いだけでなく、森の中でのサバイバル要素をきちんと取り込んだこと(蜂とか毒果とか)。続編に期待!していいんでしょうか……。[ブルーレイ(吹替)] 3点(2013-05-18 19:14:37)(良:1票) 2152. お姉チャンバラ THE MOVIE 邦画C級アクションにありがちな“おちゃらけ”が無かったのは意外でした。冗談抜きでシリアス路線。この製作姿勢は支持したいのですが、悲しいかな出来の良し悪しとは別の話。90分足らずの尺ながら体感は2時間超。退屈しました。内容的には10分で終わる物語ですから。エフェクト盛り沢山の殺陣は見ごたえがありましたが、誤魔化している感は否めません。良くも?悪くもゲーム原作らしい映画だったと思います。[DVD(邦画)] 3点(2013-01-19 01:08:16) 2153. チアリーダー・マサカー ~戦慄の山小屋~(OV) 《ネタバレ》 「メリッサって誰やねん!」と、とりあえず突っ込ませていただきたい。横溝正史も真っ青の、そんな昔話知らんがなという筋書きにア然としました。980円セルAVクラスのブロンドヌードを頂戴したい人のみどうぞ。ちなみにチアリーダーのコスチュームなんて着ていません。[DVD(字幕)] 3点(2012-12-28 18:57:06) 2154. 口裂け女 リターンズ 《ネタバレ》 劇場版『口裂け女』シリーズ最新作。今回の“口裂け女”は、三叉村で祀られる生き神だそうです。興味深いのは、生まれながらの口裂け女もいれば、後天的に口裂け女になる者もいる点。前者は完全に怪物仕様で人肉を食らいますし、後者はアクシデント等で口裂け状態になる模様。いずれにしても村では、常に口裂け女が存在する理屈です。口裂け女は、差別と畏怖で村人を纏める存在とのこと。三叉という土地が口裂け女を生む。もはや都市伝説とは関係なくなっていますが、これはこれで悪くない設定だと思いました。口裂けの生き神としての権威は絶対的で、逆らう村人は皆無。皆大人しく殺されます。つまり、口裂けに対抗できるのは部外者のみ。如何にしてビジターである主人公が口裂けの呪縛を断ち切るのか、また何ゆえ三叉の地が口裂けを生むのか等、掘り下げれば面白くなりそうなポイントは多々あったのですが、まるっとスルー。折角の設定を活かせていない残念な脚本でありました。ナチュラルボーン口裂け女の造形もセンスを感じません。あの口は、一歩間違えばギャグでしょう。『口裂け女ビギニング』に負けず劣らぬトホホぶりありました。今回もトホホラー。以下余談。劇場版『口裂け女』シリーズのタイトルについて。『2』の次に『ビギニング』そして今回『リターンズ』ときました。続編があるなら『またまた口裂け女』『もっとも口裂け女』『まだまだ口裂け女』『口裂け女フォーエバー』なんて如何でしょう。舘ひろし繋がりで『口裂けてない!』もアリかな。失礼。舘ひろし関係なかったですね。[DVD(邦画)] 3点(2012-12-13 22:25:06) 2155. シロメ 《ネタバレ》 フェイクドキュメンタリー(モキュメンタリー)とは、ドキュメンタリーの撮影技法を演出に取り込んだもの。体裁はドキュメンタリーでも、内容は完全フィクションのツクリモノ。当然キャストも演技をしているワケです。しかし本作では、ももクロがその事を承知していません。画面に映し出されるのは、素で怖がるアイドルたち。種明かしがあったように、単なるドッキリでした。自分は“面白ければ何でもアリ”だと思っているので、「こんなの映画じゃない」とは言いません。しかし単純に面白くないのです。ももクロファンが観てそう思うのですから、一般人なら言わずもがな。怖がらせるなら、座り○ょんべん漏らすくらい徹底的にやらなければ意味がありませんし、それが無理なら(まあムリでしょうな)もっとももクロのいろんな表情を見たかったと思います。怯えた表情だけじゃなく、普段見られない喜怒哀楽に属さない顔を引き出す仕掛けが欲しいと思いました。[DVD(邦画)] 3点(2012-07-20 21:54:34) 2156. ケータイ刑事 THE MOVIE 3 モーニング娘。救出大作戦! パンドラの箱の秘密 ちょっと観ない間に、ケータイ刑事も9代目まで来ましたか。自分は劇場版しか観ていないのですが、前2作と比較すると随分とパワーダウンした印象を受けました。一応シリーズのお約束は踏襲しているものの、ギャグは大人しいですし、ノリもイマイチ。製作者が楽しんで作っていないのかなと思いました。よほど主演女優のファンでない限り、観る必要は無いと思います。ところでパンドラの箱の秘密って何だったのでしょうか?[DVD(邦画)] 3点(2012-05-31 19:56:10) 2157. DRAGONBALL EVOLUTION 《ネタバレ》 原作云々ではなく、一般のアクション娯楽作品として物足りないです。まずウリとなるはずのアクションのボリュームが全然足りていません。悟飯と悟空の綱渡り修行、パーティでの悟空の立ち回りくらいしか見所がありません。一番盛り上がらなくてはならないクライマックスの決戦のつまらなさといったら。それに大切な描写が抜けています。恐怖の大魔王ピッコロの凄さが描かれていない。最低限、街の一つも吹き飛ばさないといけないでしょう。悟空も恋愛にうつつを抜かす暇があるなら、修行に精を出せと言いたい。設定が頭に入っているからいいようなものの、原作を知らない人が観たら何が何だか分からないのではないかと。魔封波って?ドラゴンボールをピッコロが集める理由は?説明不足は否めません。アクションのアイデア自体は悪くなかったので残念です。[DVD(字幕)] 3点(2012-05-07 22:08:52) 2158. アンドロイド・モンキーズ 仮想都市からの脱出(OV) 《ネタバレ》 『マトリックス』の世界観で説く人生訓。猿とは“自制が効かない動物”の典型。アンドロイドとは主体性なく惰性で生きる人間の揶揄。主人公が仮想都市『ドリーム・タウン』で経験した出来事は一体何だったのか?夢?それとも現実?この部分が物語の焦点でした。ところが現実世界の公園で主人公がアキバアイドルのCDを取り出した時点で、あっさりネタバレしてしまいます。仮想都市で取得した物質を現実世界に持ち帰る事が出来るはずもなく、彼の夢(白昼夢)であった事が確定してしまったワケです。これにはズッコケ。彼がポケットに手を突っ込んだカットで暗転ならば、あらゆる可能性が残されたのに。余韻ぶち壊しでした。また、仮想都市からの脱出についても、主人公の意思によるものでなかった点もズレていました。仮想都市の恐ろしいところは、本人が望むならば(おそらく)いくらでも居られること。究極のモラトリアム。自発的に抜け出す事がどんなに難しいか。少なくとも、主人公のようなパーソナリティの人間にとっては。彼が能動的に現状打破を試みる展開が必要だったと思います。なお映像は自主制作映画レベルですが、流石『劇団唐組』と言いましょうか、名前を知らない役者さんばかりでしたが、演技は悪くなかったと思います。[DVD(邦画)] 3点(2012-04-22 20:20:42) 2159. アベックパンチ 《ネタバレ》 特殊なルールを持つ架空格闘技を通じて、人と人が繋がる意味を描きたかったものと推測しますが、肝心のドラマがドラマの体裁を成してしない気がしました。イサキとメバルは何時の間に心を通わせたの?ヒラマサはゴルビーナとエツをどう考えている?よく分かりません。彼らはアベックを通じて何を学んだのでしょう。もう一つのお楽しみ、格闘アクションの方も低調でした。原作漫画の表現がどんなものか存じませんが、正直面白みがありません。アベックならではの攻防やテクニックが見たかったし、せめて試合中に看板技の“アベックパンチ”だけは披露しないと。バスケットボールのユニフォームみたいな格好も頂けません。体のラインを見せられないのか、見せたくないのか。決してエロ目当てという訳ではなく(ホントですよ!)女性はプロ格闘家らしくセパレートタイプの水着を着用して観客を魅了して欲しかったと思います。このレベルのアクションでお茶を濁すならば、武田梨奈を起用した甲斐がありません。[DVD(邦画)] 3点(2012-02-03 18:59:37) 2160. 沈黙の奪還 《ネタバレ》 私は今年で四十歳になります。中年ど真ん中。今まで自己紹介の折には「映画鑑賞が趣味です」といい続けてきた訳ですが、漠然としているし、ちょっと味気ない気がしてきました。具体的かつ中年らしい、渋い言い回しはないものかと考えた結果、こんな自己紹介に辿り着きました。「セガールを少々嗜んでおります」どうです?コレ。ちょっと良くないですか?!B級をあえて楽しむ大人の余裕というか、ただの馬鹿というか。いずれにしても憧れます。ところが私はセガール童貞。この歳になって初体験というのもお恥ずかしい限りですが、意を決してレンタルDVD屋に足を運んだのでございます。初めてのヒトが『暴走特急』では少々アブノーマルな感じがするし、沈黙シリーズ第1作目かとも思ったのですが、セガールが妙に若々しいのが引っかかりました。最初は年上にリードしてもらいたいのが男心。そこで手に取ったのが本作でした。つい最近観たばかりの『96時間』と同じく、誘拐された娘を奪い返すお話。自分の大好きな設定です。これなら間違いないはず。感動の涙を拭うためのハンカチーフを用意して、セガールの逞しい肉体に身も心も委ねたのですが…まあ何といいますか、“こんなはずじゃなかった”。セガールは盛んに「娘を返せ」とは言うものの、切羽詰った様子が微塵も伝わってこないのです。せっかく誘拐犯の女を確保したというのに、まさかの休憩タイム突入。憎いはずの女と乳繰り合うなんて、娘の安全よりも自分の息子のお世話が優先ですかそうですか。お下劣失礼。脚本もアレでしたが、セガールの演技自体もかなりアレな感じがしました。流石にキングオブB級アクションと呼ばれるだけの事はあります。まだまだセガールの懐は深そうです。素敵な初体験とはなりませんでしたが、私は諦めませんよ。映画ファンとして一皮剥けるために、これからどんどんセガールものを見ていくぞ![DVD(吹替)] 3点(2012-01-19 19:53:32)(良:1票)
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