みんなのシネマレビュー |
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2141. シャーキーズ・マシーン 《ネタバレ》 前置きの1時間が長すぎです。さすがに30分たった頃から、多少の眠気を感じました。張り込みをあれほど長くひっぱる必要があるのか疑問です。 しかも、謎や裏切り者でさんざんひっぱった挙句、その裏切り者がスマイリーっていうのもちょっと微妙。そのまんまという感じですね。 アクションシーンは楽しめました。一番良かったのは、殺されたのがドミノではなく、実はティファニーというところ。割りとお約束の展開ではありますが、なぜか気付かなかったので、「ああ、そうか!」っていう感じで、その辺りから面白くなりました。[DVD(字幕)] 5点(2011-11-23 03:26:46)《改行有》 2142. ラブ IN ニューヨーク 《ネタバレ》 テンポが良く、バランスが良く、ラストはある種の爽快感で終わることができる楽しい作品です。30年も前の映画にしては、それほど古さも感じませんね。娯楽映画としてはとても良い映画ではないでしょうか。 個人的にははっきりしたサクセスストーリーが好きなのですが、この映画の場合は、ただのサクセスにしなくて良かったと思います。助手が足ひっぱったり、トラブルもってきたり、ベリンダとはケンカになったり、商売敵に殺されかけたり。挙句警察にブタ箱に入れられて、婚約者にはつば吐きかけられる。でもそこから、最後の巻き返しが始まる。注文間違えたのに文句を言うシーンと犬を追い返すシーンは最高でしたね。 疲れたときに見ると元気でそうです。[DVD(字幕)] 8点(2011-11-22 03:37:13)《改行有》 2143. ヒポクラテスたち 《ネタバレ》 中盤くらいまでは、ストーリーに入りこめず、登場人物の誰にも感情移入できませんでした。正直、古い邦画は演技に違和感を感じることが多いので、この映画もその類かなと。 ですが、中盤すぎたあたりからシリアス感や緊迫感がでてきて、急に面白くなりました。最初の衝撃は森田産婦人科事件です。そして白衣黒塗り事件。まさか本当に精神病棟に入れられるとは思いませんでした。きわめつけは伊藤蘭さん演じる木村みどりが自殺したと最後にさらっと流れる瞬間。この3点がなければ、正直映画としてそんなに見るべきところはなかったかなと思います。[DVD(邦画)] 7点(2011-11-21 00:53:54)《改行有》 2144. センチメンタル・アドベンチャー 《ネタバレ》 退屈な映画かと思っていたら全く違いました。確かに派手なドラマはないし演出が凝っているわけでもないのですが、物語に惹きこまれます。 女の子が仲間になるところまでは、楽しいエピソードが多く、笑って見ていました。オーディションあたりからは見ていて辛かったですね。演技だとわかっていても、本当につらそうです。最後は泣けます。カーステレオから最後に流れるレッドの歌、お約束ですが完璧です。 期待していなかったけれど、見て良かったです。[DVD(字幕)] 8点(2011-11-20 14:23:55)《改行有》 2145. ガンジー 《ネタバレ》 中学生の頃に習った「非暴力・非服従」。その意味を実感できる映画として、貴重な作品だと思います。この映画がとっかかりになって、歴史に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。 この映画を見ると、つくづく歴史は人だなと思います。歴史は争いの記録だとも思います。いつの時代でも、自分の思想を押し付けられる人とそうでない人がいます。ガンジーは明らかに前者です。映画の中でもしばしばガンジーは「私は頑固かな」と訪ねます。ええ、もうそれはすごい頑固な人かと思います。 人々は、ガンジーの「非服従」の思想に突き動かされています。「非暴力」はあくまで手段にすぎません。もしガンジーの「非服従」のための手段が「非暴力」でなければ、あるいはガンジーは第2のヒトラーにもなりえたかもしれませんね。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-20 11:09:39)《改行有》 2146. ブレードランナー 伝えたいメッセージはわかります。確かに、これでは人間とレプリカントのどちらが間違っているのかわかりません。いえ、きっと間違っているのは人間のほうなのでしょう。作り上げられたモラルやルールもすべて一部の人間を中心にしてきたものだという指摘なのかもしれません。 ですが、そのメッセージ性以前に、映画としての面白さがありません。伝えたいメッセージや表現したい思想のために映画を媒体として使うのならば、それなりの工夫は必要だと思います。「ブレードランナー」、ベテラン、腕利き・・・どこが?リアリティを追求しすぎて期待はずれもいいとこです。[DVD(字幕)] 3点(2011-11-18 02:28:09)《改行有》 2147. 誓い 《ネタバレ》 前半のロードムービーが退屈です。笑いもなければドラマもない。でもオーストラリアの自然や当時の人々の生活をちょっとだけ知ることができました。 後半、兵役についてからも、まったり。軽騎兵の試験でフランクが落とされちゃうシーンは好きです。模擬戦での死んだふりや、そこにみかんを売りに来る現地の人も良いですね。浜辺についてからは、死と隣り合わせになっているにも関わらず、雰囲気はさほど変わりません。実際、当時の戦争もあんな感じだったのでしょうか。 最後の「イギリス軍が上陸する間の牽制作戦」は、どこで失敗して、あの無謀な突撃作戦になってしまったのかがいまいちつかめません。時間を間違えた? 失敗がわかっていながら突撃させる。僅かな時間を稼ぐためだけに、若者の命を使い捨てにする。その一方で、イギリス軍は無事上陸。「今頃イギリス軍はゆっくりお茶でも飲んでいるのでしょう。」のセリフが重い。あのセリフと、伝令が間に合わないラストシーンが心に残ります。 よく出来ている映画だと思いますが、やはり、ちょっと退屈で肌に合わない感じがしました。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-17 11:06:53)《改行有》 2148. ブロンコ・ビリー 《ネタバレ》 「潮風のいたずら」を思い出します。こちらが先ですね。 べたな展開とハッピーエンドが好きなので楽しめました。 テンポがてきぱきしているのも良いです。 まあ、多少のあらはありますが、コメディですから。あまりつっこまずに見るのが良いのでしょう。それでもあえてつっこむとすれば、悪徳警官がそのままなのはすっきりしませんね。列車強盗も驚きです。まったく相手にされなくて良かったです。もしかしてそこで笑いをとりたかったのでしょうか。「お父さん、カウボーイだよ」「そうだね~」のシーンは確かに笑えます。でも今まで良い人達だと思っていた一座のイメージが崩されちゃいます。だから個人的には、列車強盗の流れはいらないです。 それにしても、30年前以上の映画なのに、あまり古さを感じないものですね。良い映画だということでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2011-11-16 04:49:43)《改行有》 2149. の・ようなもの ?意味がわかりません。ストーリーがあるようで、何も無い・・・。 たくさん人が出てくるのですが、個性もはっきりしていないので、誰が誰やら。 確かに、出てくる人たちは基本皆良い人です。雰囲気も癒されます。でもそれだけです。 何の意味があるのかわからないシーンが頻繁に出てくるのもよくわかりません。 何よりセリフが聞き取りづらい。 時間を無駄にしました。[DVD(邦画)] 2点(2011-11-15 02:43:45)《改行有》 2150. スプラッシュ 《ネタバレ》 久しぶりにファンタジーを見ました。ファンタジーは、発想や設定に頼って、脚本やストーリーがずさんになるものもありますが、これは全然違いました。 回転ドアや、箱自体をプレゼントと勘違いするシーンなど、笑いの演出は最高に好きです。ロブスターまるかじりも良かったです。 単なるコメディ、ファンタジーだけでなく、正体がばれてしまうシーンはちょっとしたサスペンスです。それからの周囲の対応も素早く、展開も速く、ストーリーのバランスが最高に良くて楽しめます。 27年前の作品ですが、古さをほとんど感じません。古臭さを感じるであろうまったりファンタジーを予想していたので、良い意味で期待を裏切られました。良い映画です。[DVD(字幕)] 9点(2011-11-13 14:57:47)(良:1票) 《改行有》 2151. 女と男の名誉 《ネタバレ》 最初の30分くらいは、人物関係がよく分からないうえに、退屈で眠くなります。ただ、30分過ぎたあたりから、事件・トラブル次々発生。主要人物たちのかけひきも始まって、急に物語が展開し始めます。この辺りから、ずいぶん映画にはまり込んでいきます。 主人公のチャーリーがドンの相談役のパルテナの息子という絶妙なポジションなのが面白い。また、ファミリーの利益をや損失、リスクをめぐっての駆け引きに、私怨がちょいちょい混じってくるのも面白い。 最後は切ない締め方ですね。チャーリーはシャワー浴びながら泣いていたのでしょうか。メイローズに電話していましたが、「それでいいの?」と思ってしまいます。 ・・・いつの間にか感情移入しています。こんな中年マフィアのラブサスペンスに感情移入できる日がくるとは。苦手なジャンルの映画なのに、楽しみました。 ただ、タイトルはださい。核心をついているようで、ちょっとはずれているし。[DVD(字幕)] 8点(2011-11-13 04:07:53)《改行有》 2152. ストリート・オブ・ファイヤー マイケル・バレの声と、ダイアン・レインの歌がかっこいい。 ストーリーは薄い。浅い。でも爽快。 ウィレム・デフォーは顔色が悪すぎてゾンビに見える。 序盤は、ずっと「北斗の拳」を連想していました。なんかノリやバイクが。 で、マッコイは「バット」みたいだった。口が達者でそこそこの働きっぷりだから。 ラストシーンはもうストリートファイターですね。昇竜拳とか出なくて良かった。[DVD(字幕)] 7点(2011-11-12 11:52:51)《改行有》 2153. タンポポ 《ネタバレ》 みんなでさびれたラーメン店を完成させていきます。スープ担当。めん担当。内装担当。ひとつひとつのミニエピソードを通して、一人、また一人と協力者が増えていきます。最後は行列のできるラーメン店に!それだけで映画として面白かったのに、まったく本編と関係のないエピソードが次々入ってくるのはいったい何?何かのパロディでしょうか。当時の映画やドラマを全然知らないので、邪魔で仕方がない。面白くなってきたと思ったら、よく意味の分からない挿話が入る。気分が台無しになる。また本編にもどる。その繰り返し。うっとうしい。[DVD(字幕)] 3点(2011-11-11 03:48:13) 2154. 恋人たちの予感 《ネタバレ》 前半のビリーに感情移入できません。同性から見ても、「何だこいつ?」。 図書館で再開してから、印象が良くなります。最後まで見ていくと、サリーとビリーが少しずつ大人になっていくのがわかります。若い頃は自分の意見ばかり。ひたすら女性側の意見と男性側の意見のぶつかりあい。「はいはい。」って感じ。それが、時が経つにつれて、相手の意見に耳を傾ける割合が少しずつ多くなります。この小さな変化が良いです。だから中盤から後半にかけては本当に面白い。 個人的には、レストランでダブルデートみたいなことをしているシーンが好きです。さすがに、「いや、もうつきあっちゃえよ。」と笑ってしまいます。マリーとジェスがからみはじめた辺りから、小洒落の利いたせりふやシーンが多くなって、コメディとしてもかなり楽しめます。 ただ、下ネタが多すぎです。うまいヘタに関わらず、下ネタでそんなに笑えないのです。だから下ネタの割合はもっと少ないほうが好きです。 メグ・ライアンは別に好きでも嫌いでもありません。普通です。特別かわいいとも思いません。ただ、泣きのシーンは良いです。泣きながら「40になってしまう~」。まだ32なのに。いや、良かったです。メグ・ライアンの魅力がちょっとだけわかった瞬間です。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-09 12:41:33)《改行有》 2155. ザ・クラフト 《ネタバレ》 黒魔術を使って、気になる人を振り向かせる。いじめっ子に仕返し。やけどの跡を直す。お金持ちになる。人の体浮かして「おおー」。髪を金髪にしてわいわい。これくらいで終わっていたら面白いだけで済んだのに。 人は力を持ってしまうと、結局更なる力を求めてしまうものなのですね。 サラがみんなと打ち解け始めて、その力にみんながいちいち驚く前半が良いです。丁寧なつくりで盛り上がります。 後半のホラー部分は、雑で中途半端です。でも蛇や虫がわいわいあふれてくるシーンはインパクトあります。ホラー映画として見ると、物足りないかもしれないですね。[DVD(字幕)] 5点(2011-11-08 12:02:21)《改行有》 2156. ザ・コミットメンツ 《ネタバレ》 ジミーとデレクとアウストバンの3人でスタート。オーディション。スカウト。一人、また一人と集まるメンバー。始まるバンド活動。そしてライブ。 一人ひとりが実力があり、魅力があり、しっかり個性があるのが良いです。これだけ登場人物が多いのに、全員をはっきり覚えたのは初めてかもしれません。 バンド系ではお約束かもしれませんが、とにかくケンカが多い。そのケンカの理由も高尚ではなく、つまらないものばかり。そこがまた良いです。リアルです。見ていていらいらはしますけど。 最初からジョーイのことはうさんくさいと疑っていました。なのに言っていたことは本当でした。ジミーが最後に大物ミュージシャンに道を聞かれたシーンは、予想外で驚きます。このちょっとしたサプライズも良いです。 一番良かったのは、これだけガチャガチャしているバンドなのに、最初から最後まで、お客さんのうけがずっと良かったところ。このバンドの可能性はずっと示されています。でも、成功していたとしても、このバンドメンバーが解散するのは時間の問題だったのでしょう。 良い映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-06 16:39:50)《改行有》 2157. 田舎の日曜日 《ネタバレ》 いつもの日曜日。定期的に来てくれる息子夫婦と、孫たち。娘イレーヌはめったに来ない。まず来ない。だけど、この日は違った。昼下がり、みんながうたた寝をしている。そこに現われたのがイレーヌ。イレーヌに起こされるおじいさん。久しぶりに会う娘。そして、娘に会ったことで、おじいさんは自分が年老いたことを急速に意識し始める。よく顔を見せてくれる息子夫婦たちは、おじいさんと共に時間を経過しているから、訪ねて来ても強く意識することはない。だけどイレーヌは違う。おじいさんに、何度も若かりし頃の自分たち家族がフラッシュバックしてくる。印象的なのが、はじめは肩車をしたり、コガネムシを焼いたりしている孫たちにずっとかまっていたおじいさんが、突然孫たちに興味をなくす。そしておじいさんの興味は息子と、特に娘イレーヌへ。 そして、みんなを見送ったあと、おじいさんは一人になって、ようやく前へと進みだす。きっとその胸にはせつなさを秘めて。 良い映画です。ストーリーは無いのに、意味はある。そんな映画です。[DVD(字幕)] 5点(2011-11-06 04:01:00)《改行有》 2158. アンタッチャブル 《ネタバレ》 退屈だった最初の手入れ失敗シーン。後になって、あのシーンだけでカポネによってシカゴが支配されているのだとわかります。警察は誰も信用できない。はずなのに、そこで偶然出会うマローン、まだ町に染まっていない警察学校生のストーン、そして外部から派遣されたウォーレン。アンタッチャブル結成。無駄が無く、個性が光り、説得力のあるメンバーです。 個人的には、4人で騎兵隊と連携してカポネの部下達を追い詰めるシーンが一番良かったと思います。一番地味で足手まといになりそうだったウォーレンが、熱い活躍を見せます。脇役好きの僕にはたまらない演出です。弾がきれたら銃で殴りかかるところなんか、帳簿係とは思えません。 ネスとマローンが次第に本音で行動し始めるのも良かったです。当初こそ聖人君主にふるまっていたネス。「法のゆるす範囲ならなんでもする。」という言葉に象徴されています。ですが、仲間が殺された辺りから、聖人君主のメッキがはがれ始め、人間臭さが出てきます。その究極が乳母車と屋上からの突き落としだと思います。 マローンも、「生きていることが大事。」とはじめこそ言っていたのですが、4人の中で最も目的を達成することに情熱を燃やし、危ない橋を渡り、最後は命を落とします。 そして、「禁酒法」という設定。ほとんど悪法です。犯罪を作り出すのは法律かもしれないということに気付かされます。最後のネスのセリフにそのすべてが集約されている気がします。[DVD(字幕)] 7点(2011-11-04 11:33:58)《改行有》 2159. 刑事ジョン・ブック/目撃者 《ネタバレ》 「アーミッシュ」を題材にした心温まるドラマを、ハラハラドキドキのサスペンスでサンドイッチしてあります。ラブストーリーも盛り込んでみました。 個人的には前半のサスペンスが良いです。 サミュエル少年がトイレで機転を利かすシーン、警察署でマクフィーの写真を見つけるまでのシーン、最高です。ここまでで、映画への期待がいっきに高まります。高まりすぎて、 映画のテイスト勘違いして、アーミッシュ村に入ってからは完全に中だるみ。 でもみんなで納屋作りするシーンは良かった。 ラストで、お待ちかねのサスペンスモードに突入してくれましたが、前半に比べるとずいぶん雑な感じになっちゃってますね。そこは少し残念でした。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-03 03:13:42)《改行有》 2160. 栄光のエンブレム 《ネタバレ》 昭和のにおいを感じさせる、べたな青春スポーツ映画。展開は読めるし、演出・演技はお約束のものばかり。だからこそ、安心して見られました。新鮮さはありませんが、懐かしい気持ちになります。 サットンが途中でいなくなるのが残念。最後まで、サットンとヤングブラッドの活躍を見せて欲しかった。 「ハートブルー」でも感じましたが、パトリックスウェイジは人をひきつける役者さんですね。 アイスホッケーが乱闘ありきのスポーツだとは知りませんでした。 ヤングブラッドがお家に帰ってから、特訓をしますが、アイスホッケーの特訓より明らかに乱闘の特訓に力が入っているのはちょっとうけます。 お父さんも遂に力をかしたと思ったら、やはり乱闘対策。 「ジャージを脱がすんだ!」って。冷静に見ると面白いじゃないですか。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-02 13:26:35)《改行有》
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