みんなのシネマレビュー |
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201. 映画 けいおん! 《ネタバレ》 まったりふわふわした「けいおん!」の世界観を、英国に持っていっただけの劇場版なのですが、一点の曇りもないその弛緩みきったふわふわ感は、ファンからすれば安心なんでしょうねぇ。 結局アニメシリーズを予習してしまった私的の浅い意見としては「可もなく不可もないまったりふわふわ感」なのですが、京都アニメーションの細部にまでこだわった美術には「さすが」と唸らされた。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-11 22:47:33)《改行有》 202. ブレーキ(2012) 《ネタバレ》 ソリッド・シチュエイション・スリラーって、脚本家のアイデア賞みたいな面白さがあって嫌いじゃないんですが、この作品はちと微妙。 硬質ガラスに閉じ込められた政府職員を拷問するために、テロリストが選んだ手段が、何と「蜂」とか、イヤイヤ、バラエティ番組過ぎるだろ。思わず暗闇の向こう側で一生懸命「蜂を投入するテロリスト」とか、懸命に想像しましたが、絵面が無理過ぎる。 オチのシーンで「実は、めっさ手の込んだテストだったんすよ!」と言われても、やっぱ、蜂はないな。蜂は。 衝撃らしいあのラストも、余計だ。色々と惜しい作品。 …蛇足ですが、あの密室内にあったタイマーの存在意義が、よくわかんなかった。[DVD(字幕)] 4点(2012-10-11 22:34:27)《改行有》 203. 黒部の太陽 日本の全土木従事者に敬意し、感謝したくなる、最高のエンタテイメントでした。観た後に「黙って私に、樽酒とヘルメット持ってこい」と、超興奮。や、トンネル掘ってないのに私。[映画館(邦画)] 10点(2012-09-27 08:07:08) 204. おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 美術や動画の瑞々しさは、これぞアニメといった体で好感が持てるが、設定や人物描写が中途半端でオザナリ気味だった気がする。特に狼男パパの突然な死が、ちょっとイキナリ過ぎて困惑した。あの別離のシーンは、やり過ぎ。嫌な驚きでした。 しかし、花の無謀で稚拙な母親っぷりは、私、好きですよ。小児科と獣医のハザマでオタオタするシーンなんて、もらいオタオタしちゃいました。実の子供が狼男クオーターって、大変なんだなぁと、しみじみ感じた。 雨の人獣変化ダダや、雨雪二人の顔見知り、おっさん二人のしょーもない諍いなどの、くだらない繰り返しギャグも好きだ。 [映画館(邦画)] 5点(2012-09-19 03:53:59)《改行有》 205. ドラゴンエイジ ブラッドメイジの聖戦 フルCG作品には比較的甘い目の点数をつけてきた私だが、この作品はヒドイ。 CGもホンマに曽利作品かと疑わしい位のお粗末さだが、今作品は特に脚本、演出のヒドさが突出している。高熱にうなされた瀕死の三流ラノベ作家でも、もちっとマシな物語を書くだろう。 キャラ造形のヒネリの無さもサルコトながら、テキトーきわまりない単純な人間描写も最悪だ。もはやタチの悪い記号としか思えない。 うーむ。なんか誉めるトコロは…と考えたが、そういや谷原章介のアフレコが意外にマシだった。栗山千明は…「スカイ・クロラ」で魅せた器用さはどうした?といったカンジだった。 纏めるなら、リアル中二に「中二以下か!」と貶されても仕方ない、近年稀に見る駄作ファンタジー作品でした。 …蛇足ですが、ナイトコマンダー(笑)役のガクトは…音響監督に「全体的に若本紀夫っぽく演じてください」とでも演技指導されたのでしょうか…ちょっと若本訛りが過ぎる。[DVD(邦画)] 1点(2012-09-12 03:11:28)《改行有》 206. 劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ ただのファンムービーなら思いっきりコキオロシてやろうかと思っていましたが、まさかの「ミイラ盗りがミイラ」といった状態です私。 クソみたいな応援ソングをはじめ、マザコンラッパー、粘着質ラブコメソングなどの薄っぺらな諸々が横行し、もはや氷河期以下の冷え込みといった邦楽業界ですが、そう遠くない春を感じさせる。そんな映画でした。 っしゃ![DVD(邦画)] 8点(2012-09-10 03:24:16)《改行有》 207. 私はゾンビと歩いた! 《ネタバレ》 このタイトルから「クラシカルで真っ当な怪奇映画」は、想像できなかった。 「死んだ後も、男と女の問題は厄介」といった風の愛憎劇に、そこにタヒチという舞台設定だとか、ブードゥというオカルト要素だとかを盛り込みつつも、破綻せずに作品としてのクオリティを確保できるとは。なんしか驚きである。 しかし「I walked with a zombie!」で、直訳して「私はゾンビと歩いた!」かよ!と、ツッコまざるを得ないタイトルセンスに脱帽。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-08 05:15:31)《改行有》 208. 劇場版 マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~ 美しい画と小気味いいポップスが、旨い具合にマッチしているが、全体的に落ち着きがなく、展開が薄くて軽い。後半に期待。[DVD(邦画)] 5点(2012-09-03 02:00:37) 209. ものすごくうるさくて、ありえないほど近い テーマ性に富み、丁寧で滋味あふれる作品なのは間違いないのだが、オスカーを演じたトーマス・ ホーン少年の存在感が、それらの何をよりも突出していたように思える。 演技経験がない素人だったとは、未だ信じられない。 [DVD(字幕)] 8点(2012-08-31 03:44:51)《改行有》 210. 塔の上のラプンツェル アニメの持つエンタメ性の幅広さを味わいたいなら日本のアニメがベストだが、そのエンタメ性の根幹に関してはディズニーアニメに軍配が上がる。この作品を観た日本人ヲタの私は、そう痛感するのであった。[DVD(字幕)] 9点(2012-08-29 03:04:55) 211. くもとちゅうりっぷ ほっこりする世界観や美術、繊細な動画に驚きを隠せない。当時の子供は目の色を変えて観ていたに違いないと、確信できる作品。クモ=米国というプロバガンダ臭のする暗喩など、この愛くるしいメルフェンさを前にすれば、どうでもいい瑣末さだ。[インターネット(字幕)] 8点(2012-08-27 04:41:35) 212. 火星人メルカーノ アルゼンチンや文明社会に対する風刺としては面白いが、中島らもが模写したはるき悦巳の漫画以下であろう落書レベルのビジュアルが、正直キツい。[DVD(字幕)] 4点(2012-08-21 02:20:01) 213. 5デイズ 暢気に北京五輪を観ていたときに、ロシアとグルジアではそんな事が起きていたのか…と思うも、暢気にロンドン五輪を観ていたときには、シリアの内戦が加熱していた訳です。 華々しい世界的イベントが開催していても、その時世界ではエライ事が起きている。 「世界はまだまだ暴力に満ちて、平和ではありません」(倉持陽一)という事を、ついつい忘れてしまいがちな私には、なかなか考えさせられる映画でした。 ちょっと嫌露すぎる内容で、ヒロイズムが鼻にツく映画ではありましたが。[DVD(字幕)] 6点(2012-08-21 02:09:44)《改行有》 214. 灼熱の魂 残酷で無慈悲な物語ではあるが、愛すること、そして許すことの大事さについても、静かに訥々と伝えてくる素晴らしい映画だった。[DVD(字幕)] 10点(2012-08-13 01:56:46) 215. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 ちょっとテンポがモタついているような気がしますが、面倒くさくもある硬質なミステリを、キチンと丁寧に撮った結果なんでしょうねぇ。ミステリや人物像にピントを合わせてきた脚本が、好印象。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-02 00:27:16) 216. 電人ザボーガー 《ネタバレ》 井口昇の才能と70年代特撮が、ここまで相性が良いとは思わなかった。 特に、足りないスキルを根性でカバーしたCG効果が素晴らしく、バカバカしかった。最近スカしたCGで悦に入っている曽利文彦あたりには、見習ってほしい。[DVD(邦画)] 8点(2012-08-02 00:18:21)《改行有》 217. ドラゴン・タトゥーの女 上質で渋いミステリを、いかにもフィンチャーといった演出で楽しませてもらいました。舞台や小道具、人物描写などの切れ味が、流石です。 リスベット役のルーニー・マーラも、佇まいやら立ち振る舞いやらが異様にカッコイイ。パッツンとした前髪とか、白い背中にある数個のホクロとか、パンキッシュなファッションなど、好みすぎて悶絶。あれに眉があれば、間違いなく求婚…否、満点でした。[DVD(字幕)] 8点(2012-07-27 06:04:43)《改行有》 218. パラノーマル・アクティビティ2 《ネタバレ》 「待て、ケイティ!ハンター坊やを何処に連れて行く気だ!…そうか、お前、食う気だな?」と思った。 恐らく、素晴らしき魔族の戦士として鍛え上げるつもりなのでしょうが、一応ボケときます。[DVD(字幕)] 4点(2012-07-01 00:14:35)《改行有》 219. 人喰猪、公民館襲撃す! ヘンテコな笑いあり、筋違いな風刺あり、アクの強いキャラクターあり、猪突猛進な人食い猪あり。一見、バランス感覚のない盛りだくさんな映画なのに、そこそこのクオリティが保たれていて、ちょっと驚かされた。 「グエルム」といい本作品といい、韓国発モンスターパニック映画は物語がまっすぐ進まないなぁ。[DVD(字幕)] 7点(2012-06-11 23:50:45)《改行有》 220. 赤毛のアン/アンの青春 完全版〈TVM〉 緩やかに流れる日常の素晴らしさを、アンと一緒に感受することのできる作品。ちと長いが、名作だった。[DVD(字幕)] 8点(2012-06-06 00:05:34)
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