みんなのシネマレビュー |
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201. 刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM> コロンボが、けっこう身奇麗ですね。記念すべき第一作なせいか、まだコロンボのキャラクターが固まってない。しかし、この作品でのコロンボの執拗さは、見てて怖くなる。情け容赦ないものな。7点(2003-11-05 00:31:52) 202. 泥棒野郎 ビデオで見たのですが、これは笑った笑った、特に前半は絶好調ですな。後半の銀行強盗する仲間に元映画監督の親父がいて、他の仲間に、あれこれ演出するのが、いやもう可笑しいこと、可笑しいこと。とことんナンセンスだけど、ロマンチックなところも按配を心得ていて、頼もしいことこの上ない。カメラなんか、すごくラフに撮ってるみたいだけど、それがまたいいのです。10点(2003-11-05 00:26:10) 203. ブロードウェイのダニー・ロ-ズ これはもうチャップリンですね。「ライムライト」を思わせる。NYを根城にしている芸人の哀歓が、こっちに伝わってくる。売れない芸人ばっかり出てくるけど、そんな彼らがとても愛しい。NYでデリカッテッセンの前で、ミアファローと仲直りするラストは、暖かくて切なくて、ささやかだけど、モノクロの画面も素晴らしい。アメリカのショービジネス界で、陽の当たらない生き方をしてる芸人たちへのアレン一流の暖かい賛歌だ。そういえばスコシーシもナイトクラブの芸人を描くの上手いですね。10点(2003-11-05 00:21:53)(良:1票) 204. カイロの紫のバラ アレンは、下敷きにするのが上手い。これはキートンの「探偵学入門」が下敷きになってるけど、映画好きには、たまらん映画ですよ。あまり何も言いたくない。本当に美味しいもの食ったら、グチャグチャ言わずに「うまい!」と言えばいいし、実際それしか言葉は出てこない。10点(2003-11-05 00:14:39) 205. 世界中がアイ・ラヴ・ユー これはミュージカルのようでミュージカルではない。アレンが敬愛するマルクス兄弟への賛歌が骨子であり、歌あり、踊りあり、笑いありの30,40年代のMGM映画へのオマージュでもある。題名は確かグラウチョマルクスが自分達の映画の中で歌う歌の題名。見て本当に良かった!幸せでした。言うことございません。10点(2003-11-05 00:10:34)(良:1票) 206. 桜桃の味 映画的技術を極限まで排した映画作り、それでいて何て豊かなことか。乱暴な言い方をすれば「何もない」映画なのに、この豊かさは只事ではない。比べるのも大人気ないがハリウッドは、やれCGだ、制作費ウン百億だとか大騒ぎして、あの貧しさ。この差は何だろう?そしてこの映画が投げかけるテーマの大きさ、深さ、それでいて頭でっかちのテーマ主義とも無縁だ。悟り済ましたところもなく、捻りも、盛り上がりも、意外性も、ナイナイづくしで、それでいて、この豊かさは何だ?自殺をテーマにしながら、伝わってくるのは、優しい大らかな人間賛歌、いやこれは人生賛歌というべきか。感涙に咽ぶような映画ではない、車を運転する男、石と埃っぽい道を、ただ撮ってる、それだけで、何か大きな意志、優しい眼差しを感じる。墓場に持っていきたい映画だ。10点(2003-11-05 00:03:09) 207. ベン・ハー(1959) 何も覚えてません。死んだ親父と超満員の今はもうない梅田グランドで見たのですが、とんでもないスケールの映画を見たという印象は強烈に残ってます。戦車競争の場面は何度か客がどよめいてました。8点(2003-11-04 22:37:30) 208. 鬼畜大宴会 これはもう確信犯だね。客を不快にさせるために、知恵と工夫を凝らしたその努力を買おう。おそらく、みんなでゲラゲラ笑いながら撮ったんだろうな。二度と見たくない映画ではあるが0点という点数はこの映画への僕なりの最大の誉め言葉という逆説も含んでる。 よくやる、本当によくやるよ、こいつら。0点(2003-11-04 22:33:49)《改行有》 209. 愛する(1997) 原作に比べると、いささかソフトにすぎるきらいはあるけど、良心的な映画です。主人公の女性、森田ミツには実際のモデルがいるらしい。信じようと、信じまいと、こういう人を神様は根絶やしにはしない。でも、それをドラマ化すると、現実の方が、あまりに劇的で、かえってうそ臭く見えてしまい、それがこの低い評価の原因ではないでしょうか。8点(2003-11-04 22:27:59) 210. 乱 色彩がすごく美しい。この頃からから、ある種の様式美に黒澤監督は移行しようとしていたのだろうか。テレビで見たんだけど、それでも画の強さに圧倒された。映画というより、絢爛たる襖絵を次々と見せられてる感じ。黒澤作品中、もっともペシミスティックな映画だろう。それにしても本当に黒澤監督って「姿三四郎」の時から日本では苛められてるんだな・・・・。淀川さんが「黒澤さんはね、磔になったキリストなの」と言ってたのが、よくわかるよ。 それにしても、城が燃えるところ、あの燃え盛る凄まじい炎の美しさ、凄さ、あれがこの映画の命みたいなところでもあるのに、誰もそれを言わないし、誉めないね。あれだけの炎を出せる人はいないと思うけど。[DVD(邦画)] 8点(2003-11-04 22:20:35)《改行有》 211. ほしをつぐもの ずいぶん、ボロクソに言われてるな・・・・・。俺好きだけどね。子役が下手だという意見があるけど、下手でいいんだよ。なまじ、児童劇団でございみたいなのが出たら、もっと見てられないと思うよ。見たあとの、後味はすごくよかった。たけし扮する、山の叔父さん(実は狼の化身)が印象的だったな・・・。ちょっとデルスウザーラみたいだった。8点(2003-11-04 22:15:03) 212. エーゲ海に捧ぐ 内容は、もう全く覚えていません。映像がきれいだったこと。エロかったことくらいしか印象に残ってない。でも異業種初監督作品としては、まずまずだったかな。池田万寿夫さん、俺の親父の同級生だったらしいです。親父から一度聞いた事があります。5点(2003-11-04 22:08:51) 213. ショート・サーキット 家族揃って見られる。見た後、とてもいい気分でした。こういう映画も創ってほしいね。8点(2003-11-04 22:05:13) 214. エルム街の悪夢(1984) お化け屋敷の感覚でキャーキャー言って見るには、もってこい。無邪気でいいじゃないの。6点(2003-11-04 13:45:45) 215. 転校生(1982) おかしく、切なく、甘く、ほろ苦い・・・。尾道の町並み。良きセンチメンタリズム。青春。すべたがいとおしい映画。10代の少年少女に見て欲しい。 性教育にもってこいだ。これを見たら、男の子も、女の子も、お互いを大事にしあうんじゃないかな。10点(2003-11-03 02:34:46) 216. ハウス/HOUSE(1977) この作品そのものが「映画」へオマージュを贈る、絢爛たるCMだと思うと、スンナリ見られる。ハチャメチャだけど、その底に、大林監督らしい「映画」への礼節と尊敬が感じられて好感が持てます。好きです。8点(2003-11-03 02:32:32)(良:1票) 217. SADA 戯作・阿部定の生涯 大林監督のファンを自認する僕も、これはちょっと・・・・。このテーマを取り上げるには、監督はあまりに純情すぎると思いました。頑張って撮ってるんだけどね・・・・。勿体無いな。4点(2003-11-03 02:28:46) 218. 青春デンデケデケデケ 出てる人がみんないい。ギターを弾く人間にはたまらん映画。とにかくいい!10点じゃ~!10点(2003-11-03 02:25:56) 219. 愛のコリーダ 「失楽園」が学芸会以下に見える。こりゃ、もう二人にしかわからない世界。傍があれこれ言うのは野暮。「ここまで誰かを愛せるか?」と突きつけられてるように思ったな。9点(2003-11-03 02:24:30) 220. テキサスの五人の仲間 へちょちょさん、この映画を登録するとはお目が高い。ふっふっふ。思い出すだけでも頬が緩むほどの隠れた傑作。題名も、始まりも何てことないのに、いや、その語り口の上手いこと上手いこと。キャスティングもいい。ヘンリーフォンダが、ポーカー好きの親父に扮してるのもいいし、何と言ってもポーカーのポの字も知らない貞淑なフォンダの嫁さんが、五人のギャンブラーを相手に大勝負を挑むところ。「頑張れ!」と言いたくなるぜ!10点(2003-11-03 02:17:36)
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