みんなのシネマレビュー |
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201. 妖星ゴラス 非科学的に思われることを真面目に作られると何とも言えない。外国のこの手の映画と較べると大人と子どもの違いのように感じるのだけど・・・。いかにも模型やぬいぐるみというのは当時のベストだから仕方ないにしても、怪獣とか記憶喪失は何とも。例によっていつものアナウンサーが出ていた。[CS・衛星(邦画)] 3点(2014-11-20 23:07:33) 202. 田園交響楽(1946) 文豪アンドレ・ジッド(私たち年代にはジイドの方がなじみ深い)の代表作のひとつ田園交響楽。ベートーヴェンの音楽が出てこないのでタイトルに偽りありの感もするが、さすがにカンヌの大賞受賞作、すばらしい作品だ。盲目の孤児に対する牧師の慈悲深い愛と言いたいところだが、目が見えるようになったから幸せになるとは限らないわけか。[DVD(字幕)] 7点(2014-11-18 16:53:42) 203. シャトーブリアンからの手紙 史実だけに重苦しい。フランス占領に反対し捕らえられ政治犯は、捕虜ではなく人質なのだ。狂気としか思えない命令が粛々と実行される。事件が起きてわずか4日間の出来事だったとは大変な驚きだ。終盤での神父の「命令の奴隷になるな」の叫びが心に残る。[映画館(字幕)] 7点(2014-11-17 20:02:14) 204. 娘と私 記念すべきNHK連続テレビ小説の1作目である。子どもの頃、ラジオドラマで聴いたのが最初だったが、主人公が語り手となって進行するのがとても印象的だった。ラジオもテレビも好評で映画化されたわけだが、山村聡ではどうも小説家らしくない。それに細切れでストーリーが淡泊でどんどん進んでいくのに少々着いていけなかった。(映画だから仕方ないのかも)昔のテレビはテープが使い回しされていて現存していないのがとてもさびしい。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-11-16 06:38:39) 205. あなたに降る夢 差し詰めフランク・キャプラの現代版と言ったところか。ジェームズ・スチュワートでなくニコラス・ケイジがやるとどうも嘘くさく見えてしまうのは偏見なのだろうか。人間大金を手に入れると人が変わってしまうのが常だが、変わらぬ人間もいるのだろうか。ファンタジーとしてはおもしろいが、実話をヒントにした作品と知って大変驚いた。[DVD(字幕)] 6点(2014-11-15 21:52:47) 206. にごりえ 「十三夜」と「大つごもり」は短編らしくすっきりまとまっていて、オムニバスとしてとても良い。それに較べると「にごりえ」は宴会シーンなど原作にない部分が膨らみやや長いものとなっている。独立した一編であれば膨らます必要もあるかと思うが、文語体の原文の一葉のイメージとはちょっとそぐわないかも。(悪いというわけではない) 全編を通して明治時代の女性の立場や暮らしというものが手に取るようにわかるようだ。それにしても子役からちょい役まで役者揃いには驚く。[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-11-14 09:08:17) 207. 泥棒成金 ヒッチコック映画としては不満が残る映画。そもそも警察が来たからと言って逃げ回るようでは疑われても仕方がないし、自らが真犯人を捕まえなければという設定も得策には思えない。見所はグレイス・ケリーの美貌のみならず美しい南フランスの風景、仮装パーティの豪華衣装か。[DVD(字幕)] 6点(2014-11-11 19:31:02) 208. グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 女優として絶頂期にありながら惜しまれつつ引退したグレース・ケリー、カムバックを期待したファンもさぞ多かったろう。ヒッチコックの誘いに一度は考えたものの、ついに公妃としての道を貫く。そのままの伝記ではなく、事実に基づくフィクションであり、愛の物語である。この映画はすべてラストの彼女のスピーチのためにあると言ってもよいくらいだ。中盤がちょっとだけ中だるみになるような気もするけど・・・。[映画館(字幕)] 7点(2014-11-10 19:32:48) 209. あこがれ(1966) 施設で育った二人を一緒にさせまいとしたのは、もっと深い理由があったのではと思って見ていたらそうでもなかった。原作はテレビドラマ「記念樹」であり、木下恵介らしい胸に迫るものがある。そうそう内藤洋子と新珠三千代といえばテレビ版の「氷点」も良かった。[DVD(邦画)] 6点(2014-11-08 04:13:28) 210. ハイハイ3人娘 私と同年代の三人娘と言えば、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まりの「スパーク3人娘」テレビでは大活躍していても映画では初めてだった。(中尾だけはすでに「夢で逢いましょ」に出ていた)他に長沢純らのスリーファンキーズや植木等らのクレージーキャッツの面々も登場し華やかな青春歌謡ドラマ(ミュージカルとは言い難い)となる。私たち年代には懐かしいが・・・。おっとその頃はラーメン1杯50円だったのだ。[映画館(邦画)] 5点(2014-11-07 11:36:31) 211. 恋に唄えば♪ 竹中さんのはじけるパフォーマンスには好き嫌いが分かれるかもしれないが、この映画なら悪くないと思う。それより気になるのは、ミュージカルと称しながら歌唱力のなさ、耳をふさぎたくなるほど(篠原さんだけは別格です) コメディとしてはおもしろいと思うけど・・・。[DVD(邦画)] 6点(2014-11-05 21:34:39) 212. ニコライとアレクサンドラ 日露戦争からロシア革命まで、ロマノフ王朝崩壊には様々な歴史があるのだけどこの映画によってその一端を知ることができる。血の日曜日事件や怪僧ラスプーチンなど初めて知ることばかりだった。その意味では大変貴重だったとも言えるのだが、いかんせん延々と続く展開がきつかった。[DVD(字幕)] 7点(2014-11-04 16:45:12) 213. ふしぎな岬の物語 森沢明夫の小説「虹の岬の喫茶店」は、過去に西田敏行と竹下景子によるラジオドラマNHK新日曜名作座にもなったのだが、岬の先端に立つ小さな喫茶店の女店主とそこを訪れる人たちとの交流を描いた心温まるものだった。その小説の映画化なのだが、成島監督と吉永小百合の思いが奏し、ほっこりとした良いものになっている。幸せとは「なる」ものではなく「気づく」ものだという本質を表現したかったという原作者の思いを感じることができる。また堀内孝雄、杉田二郎、因幡晃といった私たち年代のフォークシンガーが顔を見せ大変懐かしかった。なおこの映画はモントリオール映画祭を前に亡くなった米倉斉加年の遺作でもある。[映画館(邦画)] 7点(2014-11-04 15:05:33) 214. ザ・タイガース ハーイ!ロンドン 脱退した加橋かつみの代わりにサリーの弟シローが加わった新生タイガース、この頃の人気はすさまじく、キャーキャー叫ぶ女性ファンには私はつくづくうんざりしていた。たしかにこの映画にあるように寝る時間さえなかったのかも。(それにしては3本も映画ができた)そのせいか前作「華やかなる招待」ほど元気がないしおもしろくない。魂をとられるというのも陳腐だし・・・。ロンドンの風景も大したことなかったが、唯一勝ちがあったのはピンキーとフェラスの映像が見られたことか。[DVD(邦画)] 2点(2014-11-01 14:19:55) 215. メッセンジャー(1999) 自転車のスピードにびっくり、無茶しよるなあと思う所が多々あったけど、おもしろさは抜群で痛快。昔の若大将も歳には勝てず支持する側に回るが、気持ちは若い者に負けてはいない。草彅君の「何も言ってないだろう」に思わず笑ってしまった。[DVD(邦画)] 8点(2014-10-31 22:29:20) 216. あなたを抱きしめる日まで 私はカトリックが不道徳にきびしいのは、それはそういう教えだから仕方ないと思う。しかしまた母親の承諾なしに実の母と子を切り離すのは人権問題だとも思う。カトリックを信仰するフィロミナとほぼ無神論のマーティンとでは、「あなたを許します」と「あなたを決して許さない」とシスターへの態度が違ってくるのも頷ける。だが母が子を思う気持ち、子が母を慕う気持ちは何処の世界も共通だ。主人公はフィロミナだけど、息子アンソニーが死んだら母と過ごした修道院に埋葬してほしいと言ったときは思わず涙が出てしまった。きっと母が訪ねてきてくれると信じていたからに違いない。[DVD(字幕)] 8点(2014-10-30 06:54:42)(良:1票) 217. サンシャイン♪ 歌声が響く街 ストーリー自体はさほど深みがなく記すべきものは少ないが音楽はとても良い。特にラストの広場のシーンは、「妹の恋人」にも使われた"I'm Gonna Walk(500Miles)"の歌とダンスで締めくくられるのが印象に残る。[映画館(字幕)] 6点(2014-10-28 15:19:03) 218. 妹の恋人 両親の死で心を病んだ妹と親代わりの兄、そこへ変な男サムが登場してとたんにおもしろくなる。ジョニー・デップは何でもできる役者だ。シザーハンズで病的な顔を見せたかと思うとここでは芸達者な奇人ぶりを発揮する。2組のカップルの幸せを祈りたい。ところでこの映画の主題曲 I'm Gonna Walk(500Miles)は、近く公開の「サンシャイン/歌声が響く街」でも登場する。[DVD(字幕)] 7点(2014-10-25 22:06:02) 219. 真昼の暗黒 最初に捕まえた容疑者自身が単独犯として自白しているのに、複数犯だと決めてかかった警察側。他の者の名前を明かさなければ死刑になるぞと脅せば・・・。警察の取り調べで脅しや拷問が行われたことは知ってはいたがここまでとは驚き。それとこの裁判が進行中なのに原作本がベストセラーになり映画化されたのにはもっと驚いた。当時社会上の大きな問題になったことは容易に想像できる。松川事件は当時の新聞で知っていたが、八海事件についてはまったく知らなかった。戦後のこういう冤罪事件について私たちはもっと知っておく必要があると思う。[DVD(邦画)] 8点(2014-10-25 16:18:44) 220. ローマの教室で ~我らの佳き日々~ ローマのある公立高校、クールな女性校長、若き熱血補助教員、それと情熱を失った老教師、この3人の教師がそれぞれ問題のある生徒、卒業生と関わり合う。そのふれあいが3人の教師を変えていくのが妙である。それと日本とイタリアでは教育に対する姿勢や考え方が随分違う。私たちも外国の教育を見て、日本の教育をもっと幅広く考える必要があるのかもしれない。[映画館(字幕)] 6点(2014-10-22 00:37:00)
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