みんなのシネマレビュー |
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201. ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 過去の名シーンを彷彿とさせる場面がいくつもあって懐かしいのだが、過去作の力を借りたゆえ、今回の作品の内容の薄さが際立つ。設定もやや難しい。時間軸をいじると、今回のジョンみたいに人物像何でもアリになっちゃうし、何回もスカイネットがらみで同じような作品がつくれちゃう。[インターネット(字幕)] 5点(2017-01-16 00:40:17) 202. X-MEN:フューチャー&パスト 《ネタバレ》 良かった。開始の数分たるや、派手にバシバシ戦うなあ・退屈だなあと思っていたが、若きプロフェッサーが、未来から送り込まれたチャールズとともにエリック(マグニートー)脱出作戦に加担するところから面白い。プロフェッサーは力的にはまだまだだが、マグニートーの強さは若年期の頃でも際立っている。最後、エリックを止めるのが、この2人ではなくミスティークだというところが見事な落とし所。まあそのタイミングがあと数秒遅れていたら未来は絶望的なものになっていたと考えれば出来過ぎですが、そこはご愛嬌ですね。1973年以降の時の流れを変えるというでかすぎる変化を引き起こしたわけだから次作が非常に気になる展開になった。[インターネット(字幕)] 6点(2016-09-26 00:55:56) 203. サマーウォーズ 《ネタバレ》 世界観は嫌いではない。序盤〜中盤までは楽しめた。青春ものか?と思わせるような男女の駆け引きから始まり、長野の田舎とバーチャルの融合や、田舎の大家族を支えるおばあちゃんの威厳ある優しさがなんとも斬新で見応えがあったが、後半は「やりすぎ」の一言。おばあちゃんが死んだからこそハッカーは動いたの?とか、氷をそもそもスーパーコンピューターの近くから持ちださなかったら全ては収束してたんじゃないの?とか、世界中のアバターが協力するタイミング遅すぎない?とか突っ込みどころ満載になってしまって、中盤まで持っていた鑑賞熱も妙に冷めていくのが実感した。惜しい。[インターネット(邦画)] 5点(2016-09-23 01:10:00) 204. ズートピア 《ネタバレ》 おもしろかった。ジュディが「警察」という職業を通し、色んなことに首を突っ込もうとして挑戦・失敗するさまは、今回の映画の一つのテーマでもある"I try everything even though I could fail."を身をもって具現化している。ジュディとニックの関係は、絵に描いたような「出会い→慣れ親しみ→衝突→リスタート」だったが、今回のイシューである「肉食動物の野蛮な本能」にうまく絡んで自然。副市長が黒幕というのも読めず、後半のストーリーに見事な緩急をもたらしてくれた。話のテンポが良く、キャラがそれぞれ個性があって際立っていて見てて飽きない。チーフ・ボゴが個人的には一番好きなキャラクターになった。[インターネット(字幕)] 8点(2016-09-21 00:55:20) 205. レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 最初から最後まで重厚感漂う映画。終始大自然を舞台にしている壮大さが印象的。プロット自体はシンプルなのだが、多くないセリフの中にも、細かな動作・心情の変化が丁寧に描かれている。仲間の死は冷静に受け入れるグラスであるが、息子に対する時は全くの別物で、深い愛・生への執念が感じられた。最後のシーン、元妻の描写は何を意味するのであろうか。疑問を投げかけたラストとなっている。[インターネット(字幕)] 7点(2016-09-19 01:24:14) 206. スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 エピソード1〜6とは別物。ハン・ソロが殺められるシーンだけは見ものか。その他は、アクションシーンがやたら多い。ストーリーも取ってつけたような内容で薄く、緊張感を感じるようなシーンも少ない。シスやエンパイアは悪の魅力や威厳があったのに対し、今回のファーストオーダーは最高指導者にしろレンにしろ演出に全く魅力を感じない。ライトセーバーの効果音をいじったり形をいじったり、ダースベイダーに似たマスク(アナキンのケースとはまた別に、容易に着脱している)をつけたりと、旧作からのファンにとってはかえってマイナスな試行が多い。絶海の孤島でルークとレイが対面したということは続編決定ですね。映画館には足を運ぶ気にはなりません。[インターネット(字幕)] 5点(2016-09-12 23:16:05)(良:1票) 207. 君の名は。(2016) 《ネタバレ》 岐阜の方言がいい味出しています。また、登場人物のキャラがそれぞれ立っていて楽しむことができます。ストーリーとしては中盤までの展開はよい。立花瀧と宮水三葉の交錯(岐阜の大自然に囲まれたノスタルジックかつローカルな青春生活、および東京での現代っぽい高校生の生活)が戸惑いの観点および甘酸っぱい観点から描かれ、ユーモアも含みながら楽しく見ることが出来る。中盤あたりから、だんだんタッチングなシーンが増えてきたなと感じ、「3年前に宮水三葉が東京まで来ていた」ということが判明したシーンが感動のピークだった。それ以降の隕石落下を防ぐところあたりから、やや事実関係がぼやけてきて、感情移入できにくい展開が続いた。個人的には、ハッピーエンドで終わるよりかは、糸守町を守ろうと高校生たちが動いたものの、隕石落下による壊滅は防ぐことができず、立花瀧と宮水三葉の交錯は儚くも途絶えてしまった、という展開になったほうが過去の意思疎通の味が出てくるのではないかなと感じる。しかしこのような細かな部分にわだかまりは感じながらも、全体的な印象としては、心が研ぎ澄まされ、身近にいる大事な人を大切にしたいなと感銘を与えてくれた映画でもありました。[映画館(邦画)] 6点(2016-08-28 21:02:18) 208. 007/スカイフォール 《ネタバレ》 ボンド映画の中でも最高傑作。[DVD(字幕)] 9点(2016-08-28 01:25:28) 209. 007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 ボンド映画の中でも最高傑作。[DVD(字幕)] 9点(2016-08-28 01:24:38) 210. 007/スペクター 《ネタバレ》 カジノロワイヤルおよびスカイフォールの出来が大変良かっただけに、やや見劣りする作品。前半は良い。意味深な死のカーニバルからの謎めく「0時の集会」までの緊張感の出しようは手に汗にぎる展開。しかし、この集会に出てくる敵の側近の「筋肉」役がどうもこのスパイ映画には不向きで、もう少しスマートな知性感じる敵のほうが良かったかなと。ボンドガール→ボンドの愛情も、同じくボンド→ボンドガールへの愛情も、ストーリー展開を追う上ではなかなか感情移入しにくい。細かなところでツッコミようはあるものの、実はCが敵視するべき人間だったという意外性や、雪山・砂漠・都市部と様々に入れ替わるシーン展開、そしてダニエル・グレイグの演技などに見入り、あっという間の2時間半だった。次回以降どうなるのかという期待が大きくなる。[DVD(字幕)] 7点(2016-08-28 01:23:53) 211. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》 エピソードI〜Ⅵの順で遂に6部作を順に見ることができた。物語の最終作にふさわしいハッピーエンドになっているが、エピソードⅤの時に感じたような緊張感は少なくなっている。皇帝の最期があっさりと炉に放り込まれるというのがあっけなかったかな。ダース・ベイダーとルークが飛行場に一緒に出てきても周りの帝国側の兵士たちは何も触れずほったらかし。あれほどまでに権威を示していたダース・ベイダーなのだから・・・都合よく進んでいる印象は拭えなかった。ただし、物語全体として見た時には、ヨーダが「最後の希望」と呼んだルークとレイアの活躍ぶりが十分に描かれていて、前作の伏線をうまく回収してくれて鑑賞の気持ちよさを与えてくれる。6部作を見て全体を俯瞰した時、やはり真のジェダイは個人的には、ウィンドウ、オビ=ワン・ケノービ、ヨーダの3人が群を抜いているなという印象。そんなジェダイたちの根底に流れるフォース、鑑賞者に与えるその魅力にしびれっぱなしの連続でした。[DVD(字幕)] 7点(2016-08-04 02:19:52) 212. スター・ウォーズ/帝国の逆襲 《ネタバレ》 ヨーダとの出会い、ルークの成長がメインとして描かれている。ダース・ベイダーの恐怖による帝国サイドの支配、ホスの戦い、ハン・ソロの活躍ぶり、ランドの裏切りとそのあと、などなど見所たくさんで最後まで飽きることなく鑑賞できる。タイ・ファイターに追われた戦闘機が、攻撃にいっさいやられずに逃げ切るシーンが何度か登場するが、毎度同じ感じでやや退屈。空中戦という意味では、前作のほうがはるかに記憶に残る。ヨーダの訓練を最後までコンプリートすることなく、ベイダー卿に立ち向かってダークサイドに寝返らないルークという設定にやや予定調和を感じるが、今作で果敢な姿勢を見せてくれたレイアと盛大な銀河系を見つめる最後のシーン。その決意を新たにした後ろ姿に期待を込める。[DVD(字幕)] 6点(2016-08-03 04:29:05) 213. スター・ウォーズ 《ネタバレ》 全てはここから始まったんですね。I→Ⅱ→Ⅲの後で鑑賞。ルークとレイアが別々の星に送られたⅢの最後からうまく接続されている。約40年前に作られた映画ということを考慮にいれれば、音響・プロットともにクオリティが高い。オビ=ワン・ケノービとダース・ベイダーのライトセーバー戦などはとろく感じるが、空中戦やダース・ベイダーのchokingなどハラハラドキドキを感じさせるシーンは健在。ハン・ソロが最後の最後でルークを助けてくるあたりがご都合主義を感じるが(笑)、デススター破壊に失敗した帝国軍がどのように立ち直してくるのかが楽しみ。[DVD(字幕)] 7点(2016-07-29 19:46:53) 214. オーロラの彼方へ 最初〜中盤はストーリー展開についていくのに時間を要したが、ラジオを通して息子が失われた30年間を父との交流で埋め合わせてゆく姿が描かれてからは、一気に引き込まれた。父親の息子に対する愛がこれだけ描かれているから、見る方も感情移入するし、息子の必死ぶりも理解できるんだなあと実感。ウェアハウスの火事で生き延びることができて一件落着でハッピーエンドにならないところがよい。過去を変えたら他の部分が変わることは自明だが、ナイチンゲール事件の被害者数が3から10になった瞬間はゾクッときた。一気にシリアスさ・ミステリーさが加わり良かった。母親がそのターゲットの一人になり、というところもよい。全般としてよかったのだが、オーロラと時空との関係の説明がご都合主義的なところがあったのが最後までしっくりこなかったのと、邦題の「オーロラの彼方へ」は失敗だと感じる(周波数を表すfrequencyのままのほうがテーマに合ってよい)。[DVD(字幕)] 6点(2016-07-10 23:09:29) 215. 華麗なるギャツビー(2013) 《ネタバレ》 中盤から終盤にかけて面白く見応えのある内容になっていった。財に恵まれながらも孤独な男が演出されている。立派な屋敷を構え、週末にはド派手なパーティーをしながらもトビーに唯一の招待状を送ったギャツビーの心中を察することができる。印象的なシーンは、ビジネスに成功したギャツビーにトビーがデイジーを引き合わせる際、ギャツビーが様々なお返しをしようとしたが、トビーが「好意」だと応じるところ。これは彼には長らく本当の理解者がいなかった証かもしれない。ギャツビーが招待状を送った相手は、あまりにも彼にはありがたい存在だったのですね。デイジーと会うのは、1回目のティータイムだけにしてくれと願うも、ドロドロの不倫になり、デイジーのズルさも感じられるようになってくる。妻をとられそうになるトムの怒りは最もで、後半はギャツビーの傲慢さが浮き彫りにされてゆく(といってもトムも愛人を囲んでいたが)。ギャツビーの死は結局のところ、他の人間を今までどおりの生活に戻させる必要なものだったという悲しいエンディングだが、なぜかスッキリともさせてくれる。太くて短い人生とはこういうものなのかもしれない。緑の光、眼鏡の看板、NYの橋、パーティーなど、動静の感じられる印象的なシーンが多かった。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-22 03:16:50) 216. インターステラー 《ネタバレ》 期待は上回らず。父と娘・息子(特に娘)との愛情が十分に描ききれていないので、宇宙に旅立つ直前、クーパーが車中で流す涙に感情移入することができない。最後は「父と娘の数十年ぶりの再会」というヒューマンで落とすのなら、もう少し日々の過程を十分に時間をかけてほしかった。また、クーパーのミッションに対する使命感が強いのは感じられるのだが、その使命感を支えるに足りる十分な動機もない。宇宙に出てからの展開は、正直長くて退屈した。見どころとしては、相対性理論をベースとした惑星での時間の経過、CASEやTARSといった愉快なロボット、息子から送られてくるメッセージ、など。興味深くSFの楽しさを味わえるのだが、冗長なイメージを多くのシーンで抱いてしまった。[DVD(字幕)] 4点(2016-02-14 12:28:29)(良:2票) 217. アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 そこそこに面白いが、期待以上の内容とはならず。登場人物の誰にも感情移入ができず、他人事のように物語が進行してしまった。戦場で妻と携帯電話で連絡をとるのも、いまいち緊張感が伝わってこず・・・。しかし、最後のクレジットの"Chris Kyle was killed that day by a veteran he was trying to help."を読んで「あ、そうなんだ。これ実話か」と初めて気づき、本作に対しての見方も深まったように思う。序盤で子どもやその母親を射殺するシーンがあり、なかなかリアリズムな描き方をするなあと感じたがあれも監督による本人へのインタビューをベースにしているんですね。印象に残ったシーンは主に2つで、1つはSEALsの訓練(選抜)風景、2つめは重兵器を持ち上げる少年をカイルがスナイパーで狙いを定め、少年が兵器を降ろした瞬間、カイルが引き金から手を放して疲労困憊になるシーン。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-07 23:52:44) 218. LIFE!(2013) 《ネタバレ》 世界観は好きだ。なにより風光明媚の地で撮影されているシーンが多いため、ウォルターを通じて自身もその土地の全てを味わうことができる。この映画の一番の醍醐味ともいえる。それに加え、ウォルターの成長が描かれている。会員交流サイトでウインクの1つも送れなかった臆病なウォルターは、旅を通じて堂々とした中身のある自信を持ち備えた男性へと少しづつ生まれ変わる。この過程は決して急なものではなく、とても自然に描かれているので、最後にシェリルを誘う場面なんかも違和感なく見守ることができた。今回はNo.25のネガ探しのためショーンを追いかけるのだが、映画の終焉まで顔などが一切映されていなく、ショーンのミステリアスな像をつくり出すことに成功している。最後の最後までネガの中身は見ることがなく、映画の鑑賞者の想像にゆだねるのかな?と思っていたが、まさか被写体がショーンだとは。やや綺麗過ぎるエンディング、そしてその表紙が載ったLIFE最新号を見た時のウォルターの軽めなリアクションに「予定調和」を感じてしまったのがやや残念。でも総じて好きな映画には入ります。[DVD(字幕)] 8点(2016-01-07 03:03:21) 219. LUCY ルーシー 《ネタバレ》 前半は「おっ」と思わせるような始まり。チャン氏にブツを運んで、手術が完了して目覚めるくらいまでは、チャン氏率いる闇の組織の威厳を感じさせてサスペンス色が強く、ハラハラ・ドキドキの展開で素直に面白かった。人間が脳を通常以上に使えたら・・・それを10%〜100%まで段階的に示してくれているのだが、ルーシーが常人離れした能力(例えば、周囲の何人もの人を昏睡状態に陥らせるであったり、使ってるパソコンを電話相手のテレビにつないだり)を見せていくのがあまりにも現実離れしていて、リアリティがなくなり、前半に味わったような緊張感というものがなくなっていった。マトリックスとスターウォーズ、007、ターミネーターの4作のシーンを感じさせるような部分も随所随所にあり、新鮮味にかけたというのもある。オチも弱く、いまいち意図が伝わらなかった。[DVD(字幕)] 5点(2016-01-06 14:52:36) 220. ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 10年ぶりくらいに鑑賞。特に前半らへんが記憶に無いシーンが多く、いろいろと復習できた。子供の頃に見た本作と、おとなになった今見る本作はやはり印象が異なる。恐竜をDNAレベルから復活させて、それをテーマパーク化して利益を得ようという考えは大変斬新だが、イアン博士が蚤→恐竜へと対象物を飛躍させすぎなのも気になる。そして、最も気になったのが、登場人物が身勝手な行動をとりすぎること。アラン・グラント博士がツアー中、急に車を降りだしたり、エリー博士は病気の恐竜が気になるから残ると言い出したり、子どもの女の子はTレックスを目の前にライトをわざわざ点灯する。プロットをすすめるための、かなりのご都合主義がそこに感じられ、どの登場人物にも感情移入することが難しい。頭をからっぽにすれば楽しめる映画だが、なかなかそのような細部に気が散ってしまった。収穫は、子供嫌いだったグラント博士が、今回の査察を通して子供と心を通わせるようになれた点だろうか。[DVD(字幕)] 5点(2015-12-29 23:22:36)
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