みんなのシネマレビュー |
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2241. レインメーカー 悪徳弁護士役のミッキー・ロークが存在感のある演技を見せてくれたと思う。観た当時は個人的にマット・デイモンが嫌いだったので、フツーの法廷映画という感を抜けなかったけど、今考えるとなかなか良く出来た映画だと思う。6点(2003-11-12 01:50:33) 2242. マトリックス レボリューションズ もはやその誕生と共に伝説的映画となったシリーズ最終作にふさわしく、怒涛の映像的迫力には言葉が出なかった。今シリーズの場合、映像的評価についてはもう何も言う必要のないクオリティーであることは周知の事実であるので、あえて触れる必要はないだろう。まさにあらゆる「圧巻」の連続で繰り広げられてきた三部作であったが、そのラストには正直、解放感がなかった。個人的には今尚、マトリックスに閉じ込められたままの気分である。「リローデッド」によって闇雲に広げられた謎と疑問は解消されることなく、半ば強引に終戦へと持ち込んだ印象さえ否めない。ストーリーが難解で謎が残るというよりも、物語自体の完成度の高さに疑問が残る結果となってしまった。それでも「面白い」と言えるし、劇場に観に行ったことに後悔などは微塵もない。が、それだけに圧巻のままに終わらせてほしかったと思う。単純なヒーロー物でないことは重々承知であるが、やはりラストはネオとトリニティーと共に新たな世界の日の出を見たかった…。7点(2003-11-12 01:42:02) 2243. ゴジラ×メカゴジラ ゴジラ映画ファンだからこそ、シリーズ中「良作」と呼べる作品が数作品しかないこともよく認識しているのだが、今作は紛れも無くその数少ない良作の一つだと言える。 “ゴジラ”というブランドの低迷が極まった時期に製作された作品のため、その評価はお世辞にも良くない。 しかしこの映画は、ゴジラというモンスターの強大さを描いた「怪獣映画」としても、機龍(メカゴジラ)という対G兵器を描いた「ロボット映画」としても、真っ当で、熱い作品に仕上がっていると断言したい。 何と言っても、“メカゴジラ”というシリーズ既存のキャラクターを、ゴジラの骨と機械とを掛けあわせた人間側の新兵器として再誕生させてみせた発想が見事だった。 厨二病的な発想と言ってしまえばその通りだが、生まれ変わったメカゴジラのキャラクター性は、“兵器”としても“怪獣”としてもドラマがあり、その造形美は最高に格好良い。 厨二病?大いに結構!と開き直りたくなる。 主演の釈由美子は、最初に今作を観た時にはそのあざとい演技に失笑を禁じ得なかったけれど、段々とこの映画自体のスタンスに的確であると思えてくる。 体躯のビジュアルや美貌も含めて、彼女の存在感そのものがアニメチックで、この映画に相応しいヒロイン像を体現してくれている。 「いくよ、機龍!」 というヒロインの台詞を聞くために、僕はこの先も何度もこのゴジラ映画を観ることだろう。[CS・衛星(邦画)] 8点(2003-11-11 18:15:34)(良:1票) 《改行有》 2244. ジャッカル 予告を観てアクション映画のリチャード・ギアに期待したが、あまりに陳腐な仕上がりに拍子抜けした。リチャード・ギアは良くも無く悪くも無いという感じだったが、主役級の悪役であるはずのブルース・ウィリス演じるジャッカルのキャラクターに面白味がまったくなかった。全体的なテンポも悪く、期待した分落胆が大きかった。3点(2003-11-11 15:34:50) 2245. ディープ・インパクト(1998) 人間のドラマ性を重視した彗星衝突を軸としたオムニバス的なストーリー展開は感動を誘い、同時期に公開された「アルマゲドン」よりは遥かに優れた映画に仕上がっている。しかしながら、題材のわりにはもうひとつ盛り上がりがなかったことも確かだ。基本的には、三様の人間ドラマを軸に構成されているわけだが、それぞれが散発的で一つの映画としてはまとまりがなかったように感じた。タイトルに対して、ストーリーにインパクトが無かったことが残念だ。6点(2003-11-11 15:28:24) 2246. 椿三十郎(1962) 「用心棒」と比べると、主人公の飄々とした人間性と圧倒的な強さが際立ち娯楽映画としてとても爽快感が大きかった。その娯楽性の反面、主人公の不器用な生き方による自身の葛藤も垣間見れドラマ性も高かった。三船敏郎のスター性も絶大。8点(2003-11-11 12:40:53) 2247. ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ タイムパラドックスの愉快に使い、昔話「桃太郎」の真相を描いた展開が面白い。映画シリーズほどの迫力はないが、とてもドラえもんらしいストーリーと言える。話の概要は明らかに漫画的であるが、説得力のある構成はさすがだ。7点(2003-11-09 17:52:53) 2248. ハリー・ポッターと秘密の部屋 馬鹿にしていたわりには意外に見れた前作同様、今作も意外と楽しんで見れた。2作目ということで、前作を見ていない人やシリーズのファンでない人には何のことかピンとこない固有名詞がチラホラするけど、全体的には気軽に楽しむことができると思う。主演のダニエル・ラドクリフが身体的に成長しているのには若干違和感があったが、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは前作よりも可愛く魅力的だった。個人的には毛嫌いしている映画だけど、主演俳優のあざとさと、あまりに勧善懲悪な設定のあざとささえ気にしなければ、もしかしたら好きな映画なのかもしれない。まあ気にしないわけにはいかないけど…。[ビデオ(字幕)] 5点(2003-11-09 13:43:25)(笑:1票) 2249. 追跡者(1998) 「逃亡者」でハリソン・フォードを執拗に追跡するジェラード警部が今作では主役なわけだが、このキャラクターはやはり、アクの強い脇役という位置が適正だと思った。トミー・リー・ジョーンズの演技は悪くないが、どうもこのキャラクターには主役にするほどの華がない。逃亡者にウェズリー・スナイプスを配したことで、追跡劇にスピード感がありテンポも良かったが、アクション映画として全体的に地味な感じは拭えなかった。[映画館(字幕)] 5点(2003-11-09 00:03:50) 2250. ペリカン文書 サスペンス映画として、緊張感と説得力に欠けていて物足りなさが大いに残った。ストーリーにインパクトもなく結果的な印象も薄い。デンゼル・ワシントン、ジュリア・ロバーツの共演だけに、もう少し凝った作りをしてほしかった。3点(2003-11-08 23:57:13) 2251. スフィア スフィアという未知物に対して精神的なアプローチは、非常に興味深く、映画的な面白さに溢れていたと思う。ただ細部がいまひとつ徹底されていないことが、テーマのわりに地味な印象の映画になってしまった要因ではないかと思う。3人のスター俳優のキャラクターや全体的なストーリーは独創的で良かっただけに、ディティールのきめ細かさの無さが惜しいところだ。[映画館(字幕)] 6点(2003-11-08 23:48:38) 2252. フル・モンティ 失業中という状態からまさに裸一貫で起死回生を試みる中年オヤジたちの生き様が清々しい。小気味いいダンスミュージックと台詞回しが、センス良く映画全体を包んでいて愉快で爽快感のある作品に仕上がっている。もはやイギリス映画を代表する秀作の一つではあるまいか。[映画館(字幕)] 8点(2003-11-08 23:03:34) 2253. フェア・ゲーム(1995) ウィリアム・ボールドウィンのヤサ男ぶりがアクション映画として非常に違和感が残った。彼はもう全然出なくなったねえ。目玉のシンディ・クロフォードにもそれほど魅力を感じず、見事に見応えのないアクション映画だった。2点(2003-11-08 12:02:27) 2254. 光る眼 あまり印象にも残らなかった。残ったといえばクリストファー・リーブとマーク・ハミルくらいか……。1点(2003-11-08 11:59:04) 2255. 絶体×絶命 正義対悪の構図で、正義はアンディ・ガルシアであるが、この映画の場合何といっても悪であるマイケル・キートンの存在感が目を引く。IQ200の超凶悪犯であると同時に主人公の息子の唯一のドナー適合者であるというなんとも奇異な役どころを魅力たっぷりに演じていた。最後の最後までキートンの悪役ぶりにシビれさせられる。[映画館(字幕)] 8点(2003-11-08 11:57:11) 2256. ジャッキー・ブラウン 観た直後の感想は、「面白くない」というのが正直なところであったが、なんせタランティーノ、音楽やセリフのセンスはずば抜けていたのでしばらく時間がたつと、それほど悪くない印象が残った。だから非常に評価が難しい。じわじわとした味わい深さは確実にあるのだろうが、やはりタランティーノには瞬発力のある強烈なインパクトを期待したいところだろう。[映画館(字幕)] 5点(2003-11-08 11:46:11) 2257. マッド・シティ テーマは非常に映画的で興味深いものであったが、映画全体のテンションがあまりに中途半端だった。もっと徹底的にサスペンスフルにするか、逆に風刺を効かせたコメディにしていれば作品の質はぐんと上がったと思う。主演2人のキャラクターも非常に半端で、後味も悪かった。[映画館(字幕)] 3点(2003-11-08 11:41:10) 2258. ポカホンタス 史劇なのでディズニー映画らしいファンタジー性は当然ないのだけれど、そつなくまとめあげているところは流石である。それでもやはり、ディズニーのエンターテイメント性を期待している者にとってはいささかの拍子抜けは拭えないところだろう。極めてシリアスに描いているというわけでもないので、逆に気軽に観るくらいが丁度良い。5点(2003-11-08 11:37:18) 2259. ディアボロス/悪魔の扉 VFXも特殊メイクもなく生身の人間の形のままで「悪魔」を演じてみせたアル・パチーノの存在感が圧倒的であった。不穏な空気に包まれた世界観も秀逸で、ストーリーの風味にとても合っていた。逃れられない絶対悪に最後までゾクゾクさせられる。8点(2003-11-08 11:32:26) 2260. 恋愛小説家 ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハントの演技がそれぞれ魅力的で巧いので、ラブコメとしては珍しく非常に味わい深い映画に仕上がっていた。ジャック・ニコルソンという俳優、この歳になってもしっかりと自分の趣向にあった作品選びをしている。その辺りが、特に若手の個性派俳優たちから絶大な尊敬を集めている所以であろう。7点(2003-11-08 11:25:39)
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