みんなのシネマレビュー |
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2321. さらば友よ 物語の「起」の拙さを忘れさせられる「承」「転」「結」が素晴らしい。オーラ全開の両優と、彼らの友愛模様を引き立たせた刑事役のベルナール・フレッソン。三者の心模様に痺れっぱなしであったところにあの結末。掛け値なしの名シーン、映画史に残るラストショットでありました。[DVD(字幕)] 8点(2011-07-01 19:26:46) 2322. キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 ストーリーの他愛の無さは想定内。ビジュアルはハイテク化が進んでいるも、小賢しさばかり感じて全然楽しめないのは想定外。永らくの希望が叶った続編でしたが、期待外れにガッカリします。[DVD(字幕)] 3点(2011-06-26 01:49:10) 2323. 007/美しき獲物たち 《ネタバレ》 初見。ユア・アイズ・オンリーを超える私的 best of 007。一片の情を持たぬゾーリンと、持っていたメイデイ。悪役好きの私のツボをこれでもかと刺激してくれたシリーズ最上の悪役に惚れ惚れしました。見どころたっぷりのアクション(スタントであろうが何だろうが)シーナ・イーストンと甲乙つけ難い主題歌。ロジャー・ムーアのボンド引退の花道を飾ってあげたいという皆の思いが察せられた作品です。[地上波(吹替)] 8点(2011-06-25 18:52:58) 2324. 冷血(1967) 《ネタバレ》 タイトルから冷酷非情な犯人像を思い浮かべていたのですが。全く違いました。 逮捕に至るまでの過程は見ごたえありましたが、そこから先がグダグダで辟易しました。全うな一家はあっという間に命を絶たれたのに対し、命で償うまでの時間がかかるったらありゃしない。[DVD(字幕)] 4点(2011-06-23 23:16:55)《改行有》 2325. 哀しみの街かど 《ネタバレ》 ヘレンの変わりっぷりにクスリの怖さを見ました。自分の意志で手を出しておきながら、たびたび見せる泣きっ面がどうにもこうにも鬱陶しい。ラストの二人の未来、私は、ボロボロになってごみ溜めの中で朽ちている姿が思い浮かびました。 パチーノのラリっぷりに、若い時から芸達者である事が窺がえます。[DVD(字幕)] 4点(2011-06-23 19:15:51) 2326. 近松物語 《ネタバレ》 上下の隔てのある不義密通。命で償わねばならぬ時代に自分の心に正直に生きた二人。手を繋いだ二人の面持から本懐を遂げた喜びを汲み取れる一世一代の晴れ姿が、覚悟の死地への行進であるラストシーンのこれ以上ない非情さ。その背中にかける言葉がありません。合掌するのみでした。[DVD(邦画)] 9点(2011-06-22 23:52:34)(良:1票) 2327. しとやかな獣 団地の一室二間を舞台としたホームドラマ。工夫を凝らしたカメラワークは飽きさせないもののそれ以上の意味を感じません。「獣」と言うよりは飼育ケースの中の食虫植物のよう。気味が悪くて薄汚いと見るか、種の保存の為の堂々とした営みと見るか、結論が出ません。始終交わされる会話の、お上品ぶって取り澄ましてのご丁寧な言葉遣いであっても、中身は恥知らずの下劣である様子から、監督の軽蔑が「しとやかな」に込められているように思えました。本作に限っては若尾文子は山岡久乃の軍門に下っていました。上には上がいるものです。恐るべし。[DVD(邦画)] 7点(2011-06-19 15:48:15) 2328. ロッキー・ザ・ファイナル ロッキーの人柄に励まされた思いが、あまりに現実離れしたファイトシーンにドン引きして醒めてしまいました。[ビデオ(吹替)] 5点(2011-06-04 19:45:05)(良:1票) 2329. 007/死ぬのは奴らだ シリーズならではの魅力を何一つ感じない愚作[地上波(吹替)] 3点(2011-06-04 19:28:14) 2330. 英国王のスピーチ 《ネタバレ》 ジョージ6世の吃音症は幼少時に味わった辛酸の後遺症であり、誰にも吐露出来なかったのです。苦しみを背負いながらも、妻子を愛し、ノブレス・オブリージュの精神を持ち合わせている彼が、掛け替えのない友を得て克服に励み、国難に際してのスピーチに臨む。単に原稿を立て板に水の如く読むのではない、一語一句を自身の思いとしてマイクの向こうのラジオの前の国民に語り掛けている。言葉の重みを痛感させられる作品です。コリン・ファースはまさに適役でした。[映画館(字幕)] 7点(2011-05-19 20:11:37)(良:2票) 2331. 007/ゴールドフィンガー ハロルド坂田と金粉まみれの死体と主題歌が記憶に残る本作。観直してみて、つっこみどころ満載の展開ながら、後の作品でエスカレートしてゆく、白けてしまう人間離れした活躍を思うと、作品全体のまったり感もまた良しといったところです。そして、ハロルド坂田演ずるオッドジョブがシリーズ屈指の悪役である事を再認識しました。[地上波(吹替)] 6点(2011-01-16 12:41:04) 2332. 死刑台のエレベーター(1958) 気だるい雰囲気に覆われているものの話の中身自体は取るに足りないものでした。ただ、ラストで二人の悪事がそれと共に浮かび上がってくるシーンに、空気を切り裂くような出来事をも淡々と見せるルイ・マル監督テイストを味わえました。[映画館(字幕)] 5点(2010-12-18 11:00:34) 2333. 無防備都市 《ネタバレ》 暴力の連鎖。刻み込まれた遺恨。死を前にした神父の「死ぬことは難しいことではない、生きることのほうが難しい」は肩を落として立ち去る子供達並びに本作を観る者への懺悔と遺言に思えました。[DVD(字幕)] 6点(2010-12-16 23:40:57) 2334. 男たちの挽歌II 《ネタバレ》 強引な展開、これ見よがしな人間ドラマ、天下無敵の殴りこみ模様。今作の男たちの生き様は胸に沁み入ってはきませんでした。ただ、製作者の力業にしてやられたようで、キット殉職からラストまでを三度見直しちゃいました。[DVD(字幕)] 5点(2010-12-14 22:53:33) 2335. 私は貝になりたい(1959) 戦争行為や自国軍隊の有り方はもとより、勝者が正義面する軍事裁判の理不尽さを見せ付けられます。天が罰を下せるのなら何千何万何十万の非戦闘員を爆弾で殺戮した米兵も絞首刑になるのです。当人や残された肉親が味わう思いを何時の世代までも語り継がねばならない事をエンディングに思いました。[DVD(邦画)] 8点(2010-11-23 23:34:49) 2336. 狼よさらば 《ネタバレ》 重苦しい雰囲気が全編を覆い尽くし、妻子の仇はそのままというところに後味の悪さが倍加します。ブロンソンの凶行に対する警察の決着のつけ方に、この国特有の「ご都合主義の正義」が見てとれました。[DVD(字幕)] 5点(2010-11-23 21:22:00) 2337. 女は二度生まれる 枕営業に精を出す芸無し芸者の小えんと客達が織り成す都合のいい男女関係が淡々と描かれています。したたかでしなやか。子宮でモノを考える人物を演じさせたら若尾文子の右に出る者はいない事を実感します。[DVD(邦画)] 5点(2010-11-23 21:12:47)(良:1票) 2338. 男たちの挽歌 足を洗おうとするヤクザがたどるお決まりの展開や、物語の盛り上がり部分に水を差し続けるくどい音楽に辟易するも、見ごたえのある作品でした。釘付けとなったティ・ロンをはじめ、男達が示す「友愛」模様に、近ごろ胡散臭さが漂うこの単語の値打ちをあらためて認識させてもらいました。[DVD(字幕)] 7点(2010-11-20 23:02:06) 2339. ターミネーター3 2>1>3。2で止めておくべきでした。[DVD(字幕)] 4点(2010-11-08 22:10:29) 2340. 暗黒街の弾痕(1937) 更生する事の厳しさが描かれる多くの作品の中にあって、監督が表す寒気がする無情さは一味違います。観る者の同情や非難をはねつけるが如き彼女の最期の台詞が泣かせます。彼女が主役のドラマに見えました。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-30 23:00:06)
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