みんなのシネマレビュー |
|
221. 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 爆弾事件で言えば、以前にTVで放映された「名探偵コナンスペシャル 揺れる警視庁1200万人の人質」の方が好きカナ…と。こちらはこちらで映画の派手な部分や見せ場も有るので、まァ悪く無いが、描写が丁寧な程希薄に見えてしまうコナン映画シリーズに興味を殺がれる。 4点(2003-10-26 22:55:54) 222. FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA<TVM> 初期の岩井作品にして、個人的には彼の作品の中で一番好きな映画。「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」と同様ドラマとして製作され、深夜放送された作品なので実際はそれ以前に製作されている。…なので、一連の作品に比べると画的な面ではドラマ調に傾いています。ただ、岩井作品の中では珍しく…(どこかの映画紹介でも言われていますが→)ややハードボイルドタッチに描かれ、更にオチまでちゃんとついてるので観ればなかなか面白い。芳本美代子のケバさが今観ると気になりますが、同一人物と思えない浅野忠信が不思議な青年役を好演しています。エンディングではCharaの曲が映画にマッチしていて好きですね。ちなみに、劇中に出て来た観賞魚の“ドラゴン・フィッシュ”は、一般では“アロワナ”と呼ぶ。8点(2003-10-26 18:23:31) 223. Undo “アンドゥー” 束縛感や強迫観念と言う、揺らぐ心理描写を敢えてそのまま形にして見せてしまうのは監督らしいなァ…と思いましたが、個人的にちょっと好きにはなれない作品。ストーリーが無いに等しいので、独特な映像美と俳優の演技で楽しむ映画カナ…と思う。どうでも良いが、グルグルと縛ったカメを見てコレぞまさに亀甲縛りだ…と思ってしまいました(イヤ失礼)。ちなみに、岩井監督がTVの仕事をされていた時に、某TV局のアイ・キャッチを製作した宣伝CFでも、ヒモでグルグルに縛ったピアノを落とす…と言う斬新な演出をしていたのを、この作品を観て思い出しました。 5点(2003-10-26 18:23:01) 224. ミラクル・ワールド/ブッシュマン この手の作品に踊らされ易い日本にブームを巻き起こした本作。でも、どこか憎めない故・ニカウさんの人となり性格は親しめるものが有りました。そもそもツッコむような作品では無いので…。3点(2003-10-26 02:30:47) 225. クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦 TVシリーズのノリで行ってる作品。相変わらず作品性は薄いのでたいしたストーリーでは無いが、個人的にぶりぶりざえもんが大好きなので登場されるとついつい評価が甘くなってしまいます。この作品を観れば観る程、ぶりぶりざえもん役の塩沢兼人さんが亡くなられた事が残念でなりません。5点(2003-10-26 02:30:14) 226. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル 期待していただけに、これはあまり面白くなかったなァ…。この映画を観て“ケツだけ歩き”をやってみたけど、30cm進むのに5分かかりました。 3点(2003-10-26 02:29:38)(笑:1票) 《改行有》 227. 魔法の天使クリィミーマミ ロング・グッドバイ 森沢優が中学校に進学した後日談ストーリー。結局、TVシリーズを通して観賞しないと観てもサッパリ…と言う映画なので、未見の方には勧められません。個人的に、数有る魔女っ子アニメの中ではこのアニメが一番好きなので、まァ観れて良かったな…と言う感じですか。ちなみに、クリィーミーマミファンとしては恥ずかしながら森沢優の学生服には思わずそそられてしまいました(笑)。成長すればする程マミに近づいて行くのか…と、彼女を意識する俊夫を全く同じ心境で…。ちなみに、「きまぐれ★オレンジロード(TVアニメ)」のキャラクターデザインを担当した高田明美先生が、本作アニメのキャラデザも担当しています。高田先生のイラストはやはり最高だ。 4点(2003-10-26 02:28:43) 228. 危険な天使 話の内容はどこにでも有るようなありがちなストーリーですが、ウーピー・ゴールドバーグが女性刑事役…と言う事で、彼女を好きならば普通に観賞出来る作品。コカイン“危険な天使”を巡って、女刑事が真実を暴こうと奔走するのは主役の強みで悪く無いが、それ以上なんの捻りも無く地味な話なので、過度な期待すると裏切られる。ラストの銃撃戦が唯一の見どころ…でしょうか。5点(2003-10-26 02:27:51) 229. 紫式部 源氏物語 紫式部原作のアニメ作品。夕顔との出会いから須磨までの抜粋と言う事で、あまり期待しないで観ましたが、絵の画面構成が逸して良かった。正統派アニメーションの中でも、古典文学を意識した動画創りは悪く無い。空気感や独特な間…セリフの歩調などを見て、「銀河鉄道の夜」を思い出したが…なるほど、やはり監督は杉井ギサブローさんでしたか。源氏物語を独特な手法で見せて行くのは、個人的には好きですが、これが2時間続くとメリハリの効いたアニメを好む方にはやや苦痛を感じるやもしれない。私は単に光源氏に好感が持てないので単純評価ですが。 6点(2003-10-26 02:27:06) 230. 殺したい女 素直に面白い!…と言えるコメディ映画。殺害計画を企んでいたら、その妻が誘拐されて大喜びの夫。もうこれだけで笑えてしまう。起承転結がキチンと構成され、尚この配役には嬉しいばかり。ダニー・デヴィート&ベット・ミドラーの息はピッタリで、色んな意味で完成されている作品だと思う。安心して無難に楽しめる点では万人に勧められます。7点(2003-10-26 02:26:31) 231. セックスと嘘とビデオテープ 話は地味に見えがちだが、観れば意外に面白い作品。なかなか良いタイトルで興味を惹かれる。女性の内面的感情を、外面的な方法でビデオテープに映す…と言う行為を映画に持って来たのは良い。実際、女性の心を裸にしているようなそんな感じがして、グレアム(ジェームズ・スペイダー)がスゴイ変態男に見えたのも事実。旦那・友人・妹…と言う閉塞的な4角関係を、決して恋愛話などで構成しない所が良かった。 6点(2003-10-23 22:28:14)《改行有》 232. クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 作品性で判断してしまえば評価は落ちると思うが、舞台やテーマは変われどTVシリーズの面白さは近く、個人的にはシリーズで一番好きな作品ですね。こういうギャグアニメはそれこそ気楽に観れるし、何より原作を知らなくても観賞しようと思えば出来るので良く人にも勧めています。ラストのオカマ魔女との追いかけっこ戦は大爆笑しました。野原一家の“らしさ”が一番出ていた作品カナ…と。 6点(2003-10-23 22:27:01) 233. マリアの胃袋 “エグい・グロい・キモい”…三拍子揃った映画でした。ホラーなのにホラーになりきれていない所は、同監督作品の「学校の怪談」と似たり寄ったり。特撮もショボショボで、ストーリーセンスも悪いのでツッコむような映画ではありませんね…。ラストで彰子の食欲が異常に旺盛になった…と言うのは、恐怖感を呷りたいのなら弱くまァ普通な終わり方だった。3点(2003-10-23 22:26:07) 234. 龍の子太郎 子供の頃に何度も観たアニメ映画。内容は「日本昔ばなし」の延長に有るようなもので、映画としての存在性を考えるとなんとも言えない。ただ、ストーリーがとても良かった。クライマックスで龍の姿に変わった太郎の母親が、傷付きながらも岩に体当たりし、村に恵みの水を…と言うシーンは、子供の頃に観れば尚更感動する。しかも、母の優しくも凛とした語り口調はジ…ンと来ます。まさか、この声があの吉永小百合だったとは…。山姥役には樹木希林と、今になって気付く声の配役にビックリさせられますね。6点(2003-10-23 22:25:23) 235. マジンガーZ対デビルマン 「マジンガーZ対デビルマン」と言われて、子供心に思う“どっちが勝つか”と言うストレートな期待。結局ラストは共に悪と戦い、正義の味方として貫いたお二方。一見、逃げ口上にも見えなくは無い終わり方ですが、子供の頃ならば仲良き事は美しきかな…と映る。個人的に、永井豪キャラのコラボレーション作品は結構好き(…でも決して万人には勧めない)。4点(2003-10-22 22:48:18) 236. 喜劇 急行列車 《ネタバレ》 渥美清と言えば寅さん。でも、個人的には青木吾一を思い出してしまいます。下町の人情ものでは無いし、コメディにしてはクスクス…と笑う場所も少ない。でも渥美清だから観てしまう(フランキー堺ではダメ)。細かい所は忘れてしまいましたが、確か初恋の塚田毬子と同乗した際、車内アナウンス後にスイッチを切り忘れ、そのまま毬子への熱い想いを語り出しちゃった…と言うくだりは、まんま寅さんのようで面白かった。ちなみに、鉄道一筋だからと言って自分の4人の子供に“特急・さくら・つばめ・ふじ”…と名前付けるなんて…スゴイ(笑)。5点(2003-10-20 21:55:27) 237. 男はつらいよ 寅次郎心の旅路 《ネタバレ》 寅さんがウィーンへ行く…と言うシリーズの中でも珍しい海外ロケ。ウィーンを“湯布院”と勘違いするのは実に寅さんらしい(笑)。ウィーンに行くまでのくだりは笑えましたが、後は違和感との戦い。だって“寅さんとウィーン”ってどう見ても合わないでしょう。 4点(2003-10-20 14:55:57) 238. ルパン三世 風魔一族の陰謀<OVA> ストーリーは面白く(そうなんだよ…良作なんだよコレは。それ故、アニメーターの苦労を考えると…ねぇ)、当時としては絵の描き込みも丁寧に創られているので、ビジュアル面に何にか問題が有るわけじゃ無い…が、どうしたってツッコミたくなるでしょう…? そう。シリーズには山田ルパンと栗田ルパンだけでは無く、実は古川ルパンもいたのです!(もはや、栗田ルパンの比では無い) レンタルで借りて一緒に観た友人は、どいつも声優に無知なヤツだが揃ってブーイングでしたよ…。だって、この配役を見てわかる通り、銀河万丈さんが次元ですよッ!? とにかく画と声がまるで合わんのです…(苦)。まァ、声優に固執しない方や、声を聞いても差がわからない(そんな人いるか?)なんて方には構わず観れると思うが、個人的にはもう絶対NG! なんで基本メンバーの声優陣で配役しなかったのか…思いっきり謎(己で新しいルパンを確立したかったのか…?)。この作品を知っていれば、逆に相当なルパンフリーク(?)…と言う事ですな(笑)。2点(2003-10-20 14:46:27) 239. TRICK トリック 劇場版 《ネタバレ》 トリックファンの自分には映画を観れただけマシだが、如何せんこのシチュエーション…飽きた(苦笑)。村ネタはマンネリ気味でもう観たく無い。「TRICK2(TV)」の時から迷走を始めた独特のヘンテコワールドは、映画では新たなファンを獲得する為か(?)、かなり押さえ気味。山田奈緒子(仲間由紀恵)と上田次郎(阿部寛)のコンビは相変わらず健在。今回は脇役も豪華で、特に神001号役の竹中直人には笑いました。しかし、良く考えるとこの映画での死者は8人(母子2人がラストで死んだと仮定した場合)。これだけ死亡者が多いにも関わらず、後味がどうのこうの…と言うものをあまり感じさせない、堤幸彦監督のトリックマジックはさすが。 5点(2003-10-20 14:43:44) 240. 王と鳥 《ネタバレ》 フランスアニメ界の金字塔を打ち立てた「やぶにらみの暴君(52)」の改作版。独裁主義の王様。ある日、絵から抜け出した羊飼いの少女を気に入った王様が、少女と煙突掃除の少年…そして二人を守ろうとする鳥をひたすら執拗に追い掛ける話。なんとなく、この王様を観ると“あの国のあのヒト”を思い出してしまいますが(笑)、そんな社会風刺にも似た“暴君”の描き方は実にユニークで且つ面白い。たっぷり皮肉が込められている所もポイント。細部に至る描写と独特な世界観、どこか未来系な乗り物、そして高く聳える城のディテールは実にに素晴らしい。背景の描き方もかなり丁寧に描かれていて、多分絵の具に若干の黒を交ぜて重厚感を出していると思いますが、そんな色使いが充分に活きてます。この作品を観て「未来少年コナン」や「カリオストロ」等を思い出してしまいましたが言われて納得、あちらはオマージュと言う事なのか…(別サイトでそんな事言われてた)。「雪の女王」もそうだが、日本のアニメ界に影響を与えた意味でも、本作のレーゾンデートルを高く評価したい所。 8点(2003-10-19 22:48:37)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS