みんなのシネマレビュー |
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221. TOMORROW 明日 あの時代の日常を描くことによって、人々が霧のように消されてしまった悲惨を訴えようというその(平凡な)意図は分かる。だが、お世辞にも成功しているとは言えない。とってつけたように「幸せ」な夫婦や家族、未来に不安を抱く恋人達、厳しい食糧事情などを散発的に描いてみせているが、欠伸がでそうだ。朝鮮半島から徴用されてきた者たちは蛸部屋に閉じこめられて重労働させられたのだと思っていたが、取って付けたようなボロを着て物乞いに歩いている。そんなことが本当にあったかどうか知らないが、こうした場面から感じるのは、ウソ臭さだけ。そういえば、全体にハリボテを見せられているような感じがしてならなかった。3点(2004-11-22 21:17:44) 222. 美しい夏キリシマ 《ネタバレ》 確かに「キリシマ」の映像は美しかったが、あとは退屈なだけの映画だった。主人公?の少年が、友人を見捨てて逃げたことを悔いて見せていたが、その思いが伝わってこないどころか、むしろ他人の手を借りて死のうとするところに強い甘えを感じて呆れた。亭主が戦死した女が、息子という労働力を持ち、地主に地代を免除してもらっているにもかかわらず、男をくわえ込んでいる有り様には、呆れるばかりだった。亭主が実は生きていると分かった後、子供のことを考えもせずに自分勝手に死のうとしたり、帰ってくるだろう亭主の家に放火して逃げ出したり、その身勝手さには心底、呆れ果てた。キリスト教のゴッド、八百万の神、現人神、いずれも「かみ」という言葉を使うが、意味するところは同じではあるまい。それを故意か過失か不勉強のせいか混同しているところにも、私は真に呆れ果てた。3点(2004-11-22 21:01:53) 223. 千年女優 《ネタバレ》 肝心の恋しい人の印象が希薄すぎて、彼女の想いも伝わってこない。過去から未来へと背景は変わっても、似たような場面が繰り返しでてくるだけで、退屈。でも、最初から最後まで出ずっぱりのヒゲのおっさんの想いは伝わってきましたよ。3点(2004-09-09 23:02:34) 224. 耳をすませば(1995) 宮崎駿が好きそうな「少女」もの。ヴァイオリン工房などヨーロッパ風がお好きなところも健在です。物語は起伏もなく、なんだか静かな(或いは退屈な)時がだらだらと流れていきます。バロンのエピソードも、どうでもよい「おまけ」、「刺身のツマ」です。 宮崎さんはもう終わってしまったんだと思います。これ以上、黒沢のような老後の無惨な姿を晒して欲しくはありません。3点(2004-07-10 15:18:09)《改行有》 225. めぐりあう時間たち この人たちは、同性愛者なのだろうか。みんな深刻そうな顔をして、しかし、その理由が何なのか、説得力をもって伝わっては来ない。たぶん、苦しむことそれ自体が好きな人たちなんだろう。だが、周りの人間にとってはいい迷惑だ。私はこんな女どもに一片の同情も共感も感じることが出来ない。特に、あの母親には....3点(2004-07-10 14:28:45) 226. ムーンライト・マイル 我が子が先に逝ってしまうなんて、身を引きちぎられるような悲しみなのだと思う。しかし、この父も母も、そんなに悲しそうに見えない。単にこの映画が駄作というだけなのか、それともアメリカ人て(個人主義が過ぎて)こういう人たちなのか....とにかく、大きな違和感を感じて、たのしめなかった。3点(2004-07-05 21:43:07) 227. 風と共に去りぬ 恐ろしく自己中心的な女が、我が儘の限りを尽くす。その結果、何がおこっても反省しない傲慢さには、唖然として言葉もありません。3点(2004-05-14 22:44:39) 228. ソラリス 原作のテーマは、宇宙には人間が決して理解できないものがあるというものだった。タルコフスキーのソラリスは、その設定を借りて、人間が自身の心の内面と向き合わざるを得なくなったときの苦悩を描いて見せた。特に私が心を動かされたのは、失ってしまった愛を、たとえ偽物ではあっても取り戻せたとしたら、という設定だった。だから、ソダーバーグ版ソラリスのあらすじを聞いたとき、大いに期待していた。しかし、残念な作品に仕上がってしまった。タルコフスキー版では、ロシア映画特有の饒舌さはあるものの、クリスやハリー(ソダーバーグ版ではレイア)のせりふは少なく、その沈黙が内面を雄弁に語っていたが、ソダーバーグは、その辺のところが分からなかったようだ。もっとも、それならそれで、ハリウッド的な饒舌さでまとめればよかったのだが。余計な話だが、レイアを演じた女優は、ホラー映画の魔女のようで、彼女とラブシーンを演じたジョージクルーニーに同情してしまった。3点(2004-02-01 09:56:14) 229. ピアニスト 特殊な性的嗜好を持ち、人格に問題のある女が、異常な行動を起こすが、誰にも受け入れられない。あたりまえだ。監督は何を伝えたかったのだろう。異常者の孤独だろうか?とにかく、後味の悪い映画だった。3点(2004-01-23 22:19:18) 230. 耳に残るは君の歌声 主人公の女性が数々の苦難を乗り越えていく物語ですが、よかったのは少女の子役のかわいさくらいかな。ストーリーは平板で、成人した主人公を演ずる女性は、逆境にあるにしては幸せそうな表情をしているなど、どうみても失敗作だなぁ。3点(2004-01-17 20:27:38) 231. 恋におちて よき妻と子がいながら、街ですれちがった程度の人妻に接近していく男。こんな人って、ちょっとおかしいんじゃないか。幸せな家庭より、新たな刺激の方が大事ということなのだろうか。人生に対して不真面目すぎやしないか。まったくもって、見ていて不愉快になる映画だった。3点(2004-01-17 18:43:23) 232. 恋の闇 愛の光 ビデオのケースの写真にメグが大きくアップになっていたので、彼女の主演かと思っていた。でも、なんだ端役じゃん。それにこの役は彼女に合っていないぞ。ぷんぷん。3点(2004-01-14 23:16:12) 233. エイリアン4 《ネタバレ》 クローンて、記憶まで再生されるの?ちょっとやりすぎじゃないかしら。結末も陳腐だし。もう続編作るのはやめてね。猿の惑星じゃあるまいし、「最後のエイリアン」なんて作られたら洒落にならない。3点(2004-01-03 22:48:06) 234. タイタンズを忘れない 《ネタバレ》 勧められて見たんだが、黒人差別とは無縁の日本人からみると、楽しそうな黒人達に比べ、白人たちの苦悩の方がより強く感じられる映画だった。喚きまわるだけで傲慢なデンゼルワシントンは好きにはなれず、むしろ白人のコーチや交通事故にあう白人選手の方に共感を感じた。ところで映画としてのおもしろさは、いまひとつだね。3点(2004-01-01 18:32:00) 235. ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 どんでん返しがあるとのことで、期待して見たものの...。最初から「怪しくない」男が一人いて、「あっ、こいつね。」とストーリーが読めてしまう凡庸な映画。全体の雰囲気もB~C級の出来。3点(2003-12-31 15:49:49) 236. リリイ・シュシュのすべて 青少年が出会うかもしれない「いじめ」などなどの題材を散りばめた作品だが、ただそれだけで、登場人物たちの苦悩を描くことには失敗している。3点(2003-12-30 10:57:45) 237. アザーズ 子供の病気のために、分厚いカーテンを閉めきって、昼でも暗いお屋敷と、「いかにも」の設定。まんなかくらいでオチも分かってしまったし、ぜんぜん怖くなかった。ところで、いつも薄ら笑いを浮かべているような表情のニコールキッドマンは恐怖ものには合わないと思う。3点(2003-12-29 16:01:38) 238. サイン シックスセンスが面白かったので、この映画もと期待して見に行ったものの、大はずれ。ドラマとしても恐怖ものとしても○○としても中途半端でいいとこなし。3点(2003-12-29 15:57:45) 239. たそがれ清兵衛 果たし合い?! 上意討ちでしょう、上意討ち。たるいストーリーとたるい剣劇シーン。山田監督には時代劇は無理なのか、それともお年のせいか、いずれにせよ、もう新しいことに挑戦してはいけませんね。宮沢りえは悪くなかったが、しかし演技で観客を引き付けるというようなシナリオではなかった。3点(2003-12-29 15:42:04) 240. 魔女の宅急便(1989) 退屈。何が面白いのか分からない。宮崎アニメによく出てくるタイプの少女が主人公なので、それがお好きな人はどうぞ。3点(2003-12-27 23:03:02)
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