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プロフィール
コメント数 370
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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221.  チリ33人 希望の軌跡 《ネタバレ》 2012年にチリで起きた鉱山落盤事件で閉じ込められた33人の奮闘と救出劇。キャストにアントニオ・バンデラスの名前を見つけて、オッと思いました。そのまま見続けるも、彼が出てきていないことに気付きました。そもそも、ギターケースを持った男の出る幕はないよなと思い始めたところで、冒頭に出てきた、坊主頭で髭が濃くて、女のケツを触ってたオッサンこそが、彼であることに気付きました。20年以上前の「デスペラード」の印象で止まってましたね(笑)さて、作品です。かなり演出しているものの、実際に起こった事故に基づいているので、現代の技術レベルによる現実的な作戦が立案実施され、普通に失敗するというリアリティがあります。いわゆるご都合主義がないところは良いところだと思います。救出に成功した場面では、実話だけに感動もひとしおです。ただ、まだ記憶に新しい事件だけに、閉鎖空間内部での諍いなどを、あまり生々しく再現したり、または捏造したりできないというのは制約になったのじゃないかと思いました。興業上の理由なのか何なのか、英語劇になっています。英語だろうとスペイン語だろうと聞き取れないのに違いはないのですが、チリの鉱夫達が英語をしゃべっていることに、少なからず違和感を覚えました。チリ人や事故当事者達はどう感じたかが気になります。最初アントニオ・バンデラスである必要があるのかなと思いましたが、暗い洞窟の中での泥まみれになるので、眼光の鋭さがよく活かされていたように思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-03 19:27:11)

222.  レオン(1994) 《ネタバレ》 公開当時はとても話題になったので、見てないものの、設定はだいたい知っていました。当時はとにかくジャン・レノ演じる非情の殺し屋のイメージが強烈でした。しかし、ジャン・レノを見慣れた今見ると、ゲイリー・オールドマン演じる麻薬捜査官のイカれ具合、その役作りの方に惹かれました。ナタリー・ポートマンは、12才の子役で、ほぼ実年齢なのですが、子役と言うよりも、小さい大人というか、体は子供で、顔が大人なので、日本人目線で見ると、めちゃくちゃバランス悪いです。美人なんだけど特別可愛くは感じません。大人になってからの方が可愛くなるタイプだと思います。たぶん。まあ確かに弟ちゃんはかわいいので、仕方ないね。蛇足:鬼武者3はジャン・レノの無駄使いだったことを改めて痛感。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-02 19:38:48)

223.  籠の中の乙女 《ネタバレ》 子供3人を郊外の家にを閉じ込めて育てているという異常な状況の描写を、これといった説明もなく、淡々と描写していく作品。長女はシガーニー・ウィーバー似で、次女はアントニオ・バンデラス似で結構かわいくて、長男はドラガン・ストイコビッチに似た美男だけど、どこか間が抜けていて、母親は岸惠子似。父親は禿げ上がってる以外は特に特徴のない普通の人。それはさておき、異常な状況下における描写が、凡人には思いつかないレベルに至っていて、いちいち面白いです。家族の中で、外で働いているのは父親のみで、一見、最も普通な人なのだけれど、描写が進み、状況が明らかになればなるほど、父親の異常性が浮き上がってくるところ、なかなか巧妙だなと。狂人的な表情は一切見せないところがリアルでいいなと。もう一展開あれば傑作になったかも知れません。長男の鈍くさい感じがちょっと笑えます。もの投げるのが下手くそだと、すべてに鈍そうな感じがしてしまいます。あと、親爺のガムテープの使い方が斬新でした。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-01 18:48:45)

224.  スワロウテイル 《ネタバレ》 本作は、公開当時はプロモーションがメディアを席巻していて、CHARAが歌う「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」は、切なく印象に残っています。2時間半を超える大作。東京に移民が押し寄せてきて、移民達が住む貧民街ができてと、なかなか、先見の明のある世界観。移民達は、中国語と英語と日本語のチャンポン語を話すという設定も、なるほどと思えるこだわりで、それぞれの役者が自分流のミックス加減で話しているのも面白いです。主人公少女伊藤歩とCHARAが好対照で良いし、男優人も、三上博史、江口洋介、渡部篤郎と、当時、旬の役者を惜しみなく使っていて、それぞれの役を堂々と演じていて好印象です。中盤までは、がっつり世界観を構築していて、なかなか頑張っているなという印象。その分、終盤の展開は雑な印象。移民社会と旧来社会との軋轢みたいな方向には行かないで、移民同士の抗争になってしまって、本人達は敵を倒してスカッとしたのかも知れませんが、見てる方としては、宙ぶらりんのまま終わってしまった感じです。マイ・ウェイ押しで、~あいのうた~がエンディングだけというのもちょっと拍子抜けでした。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-01 18:42:23)

225.  リング(1998) 《ネタバレ》 鈴木光司の原作小説3部作の中でも、第1作のリングは、ホラー色が強く、遺伝子コピーによる生物の増殖モデルを電子媒体に適用するという当時としては卓越したアイディアと、それをホラー作品に仕立て上げた手腕に、読んでいて鳥肌が立ったのを今でも覚えています。原作がヒットしてから映画化まで、かなり時間が経っていたので、映画ヒット時は、ちょっと今さら感があって見そびれてしまいました。死者の驚きの表情が素晴らしいですね。呪いのビデオの静的な不気味さがなかなか良いなと思いました。原作ではもっと動的なシーンが含まれていたような気がしますが、むしろこれでいい気がします。例の貞子がテレビから出てくるシーンは、思わず笑ってしまいました。怖さという面では、正直どうかと思いますが、新たな萌えキャラ誕生という面では、エポックメイキングな出来事ですし、評価しないわけにはいきません。[3D(字幕)] 6点(2023-02-27 20:52:55)

226.  オーディション(2000) 《ネタバレ》 序盤は、主人公の中年男に密着して、一人息子との二人暮らしの生活や、小さい会社ながらも経営者として働く姿などを丁寧に描写しています。社会的な地位はそこそこありつつも、特別偉ぶっているわけでもなく、恋愛に関しては純粋なところがあり、息子との関係も良好であり、小ズルい作戦を帳消しにする程度には、主人公に同情的に感情移入することができます。そして主人公が惚れてしまう女性。おっとりとした見た目ながらも、芯の強さが感じられる清楚系美人。よく見ればそれほど美人ではない雰囲気美人の塩梅が、なかなかリアルでイイです。後半はその女性の本性が徐々に露わになり、クライマックスに至ります。クライマックスの後に、夢落ちシーンを入れたのは、凄く良かったと思います。これはちょっとした発明なんじゃないでしょうか。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-25 17:52:00)

227.  ハスラー 《ネタバレ》 続編の「ハスラー2」が、若き日のトムクルーズ主演で、一般大衆受けのする作品なのに対して(見てませんが)、本作は、随分と雰囲気が異なり、勝負師の狂気であったり、メンヘラ恋人の心の闇であったりが、あまり暗くなることなく、あっけらかんと表出していて(このバランス感覚が面白いなと思いました)、英語で表現するなら”perverted”、”twisted”、”crippled”、異常で、捻れていて、傷物の世界であり、続編に比べると大衆受けしそうにない作品だなと思いました。派手なアクションはまったくなく、ビリヤードのショットや、勝負師の表情を延々と映すなど、表現としてはかなりストイックです。9割方のシーンが屋内なのですが、60年代らしいモダンな雰囲気が美しいです。ポール・ニューマンは、まだ若く、渋みがなくて、薄っぺらい感じですが、そこがかえって役に合っていて良かったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-25 17:31:05)

228.  ルムンバの叫び 《ネタバレ》 冒頭、死体となったルムンバが、語り部となっているのですが、何が何やらで、わかりづらかったです。死体からはルムンバの特徴である眼鏡が外されてしまっていて、顔もはっきり写されないので、後に出てくるルムンバと同一人物だと気付けなかったし、そもそも、なんの前触れもなくいきなり死体がナレーションを始めるとは思わないので、ただのナレーションだと思ってきいていました。作品を見終わって、いろいろな知識が得られた後に冒頭のシーンを振り返れば、演出としてけっして悪くはないと思えるのですが、もうちょっと、わかりやすいうまいやり方があったかなと。ルムンバが殺害された翌日には、土に埋められた死体は掘り起こされ、硫酸で溶かされたというエピソードがあるそうで(wikipedia調べ)、もともとそういう知識がある人が見ればまた違うのかとは思います。現地人による、いろいろな政党、政治勢力があり、権力争いをしているという構図が描かれています。100年ほど前に国王が暴虐の限りを尽くしていたことを考えるに、独立前なのに、それなりに教育が行き渡り、そこそこ民主化が進んでいたのだなと言うのが率直な感想です。主人公を演じた役者は、眼光鋭く、弁も立ち、写真で見る限り、本人に似ているようだし、適任者だったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-25 17:25:31)

229.  13日の金曜日(1980) 《ネタバレ》 現場はクリスタルレイクというキャンプ場なのですが、どこにでもありそうな(日本にもありそうな)キャンプ場が、ディテール含めて、いかにも雰囲気ありげに良く描けていて、映画として真面目に地道につくられているなと感心しました。終盤まで、殺人鬼をまったく画面に映さないのも、恐怖の演出として、とても効果的でした。そして一番の驚きが、「〇〇がメチャクチャ殺る」という私の前知識が、見事に覆されたことです。大どんでん返しでしたね。後のシリーズで方向転換を図り、さらにはシリーズとして人気を獲得し、強烈な印象を残すことにより、年季の入ったミスリードを仕込むとは、なかなかやるな!と思いました。というか見事に引っ掛かりました。「サイコ」感のある犯人像も面白いです。役者達が普通のそこら辺にいそうな若者で良かったです。女の子達も、変にすれた感じがなくて、良かったです。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-21 18:17:02)

230.  わたしはマララ 原題は「He Named Me Malala」。原作と言える「わたしはマララ」を読み終わり、色々調べていたら、ドキュメンタリ映画があることを知ったので、早速借りてみました。やはり、映像の力は大きいですね。文字を読むことで何となく想像していた世界が、明瞭な色と形をもって再現され、読解力の答え合わせをしているような気分になりました。ああなるほどという細かい発見が多くありましたが、想像から大きく外れるようなことはありませんでした。原作はややもすると冗長で、読み疲れてしまうところがあったのですが、本作では原作で描かれた出来事がコンパクトにまとめられつつ、原作では描かれていない、バーミンガムに移ってからの活動や、インタビューが挟まり、マララおよび家族の人となりを身近に感じることができます。実写映像が存在しない過去の風景を描写するのに、絵画ティックなアニメーションを織りこんだのは、ドキュメンタリーでは珍しく斬新で、成功していると思いました。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-21 17:52:49)

231.  夢千代日記 《ネタバレ》 先日、湯村温泉に宿泊する機会があって「夢千代日記」の舞台だったという知識を得たので、見ることにしました。評価の高いテレビ版はレンタルに供されていなかったので、とりあえずは映画版から見ることに。30年ほど前の作品ですが、小さな温泉街ながら、温泉客の宴会の相手をする芸者の置屋があって、演芸小屋があって、ストリップ小屋があってと、今の落ち着いた鄙びた温泉街の雰囲気からは想像できない、熱気と猥雑にまみれた昭和の臭気がプンプンしてきて、タイムトリップ感を楽しむことができました。こういった生々しい描写は、おそらくテレビシリーズでは難しいだろうと思うので、これはこれでいいと思いました。吉永小百合は、ちょっと、人間を超越したような風格があって、原爆による白血病で余命幾ばくかの置屋の女将兼芸者役が見事にはまっています。金が絡んだ男女関係、でも金では精算できない情念が渦巻く世界で、一人だけ孤高の世界にいて、作品の品格を支えている感じです。面白いバランスだなと思いました。テーマが温泉街に集まった女たちの人生の悲哀にフォーカスしているので、こうなると、原爆の話は背景設定くらいに押さえた方が良く、終盤で強調したのは、唐突感があって、しっくりときませんでした。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-19 16:12:40)

232.  ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 この題材で、この時代で、モノクロは珍しいと思いました。アクションシーンで、パンチが当たってないのに、当たったことにして吹っ飛んだり、倒れる演技を見て、先行きが危ぶまれたのですが、後述するように、作品の肝はパニック下での人間描写なので、慣れると気にならなくなります。今でこそゾンビ映画というと血みどろ要素満載ですが、ゾンビ映画の元祖と言える本作に、スプラッター要素がほとんど無いのは驚きで、とても新鮮でした。ぱっと見、生きてる人と見分けが付かないのですよね。帰還した金星探査衛星の爆発による放射能の影響で、ある地域の、埋葬される前の死体が生き返ったという設定なので、肉体はほとんど崩れていなくて、メーキャップに凝るようなことはしてません。ゾンビ一人一人は動きが鈍いので大して強くなく、不意を突かれない限りは退治可能なのですが、群れをなすと、とても難儀するというもので、ゾンビの群れに襲われて、ある家に避難してきた男、女、カップル、親子が、この非常事態にどう対応するかという人間ドラマ的な要素が強く、そこの部分がしっかりとつくられているので、ホラー要素が弱いにもかかわらず、とても楽しめました。エンディングは、期待に応えてくれました。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-18 20:31:47)

233.  テラフォーマーズ 原作漫画は未読。コスチュームがちょっとダサ目だったり、漫画チックなキャラクターの味付けだったり、ハリウッド映画とは違うテイストを狙いつつ、そこだけに逃げずに、本格的なCGや特殊メイクを駆使して、真面目にエンターテインメントに徹していることに好感を持ちました。虫に変身した時が結構カッコいいのですよね。あのコスチュームは、人の素の顔だとアンバランスでカッコ悪いのですが、虫に変身してド派手メークになると、うまくバランスして気にならなくなります。変身時には、変身する虫の特徴が、ビデオゲームのステータス画面、アナライズ画面さながらに解説されます。能力のチョイスとフィーチャーは、かなりバカバカしいものながら、同時に虫博士的なトリビアも得られるという複雑な気分を楽しめます。ストーリー構成上もサプライズが適度に配置されていて、途中だれることもありませんでした。ゴキブリ進化形態の、ちょっととぼけた、へんてこりんな造形は、作者個人の悪ノリが許される日本の漫画文化ならではのところがあって、アメコミを映像化するのとは随分と勝手が違うもの。その何とも言えないおぞましい異質感は、今まで見たことがないもので、一定の評価を与えるべきだと思いました。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-17 18:24:13)

234.  タッカー 1940年代後半にアメリカ自動車業界に話題を巻き起こしたタッカーの伝記的作品です。いい映画だと思うのですが、今一つ燃えないのは、敵が、すべて小役人、小物臭が強くて、しょぼいところですかね。敵キャラが分散されていて、強烈な個性があるわけでなく、すべてが、先見性や独創性をバカにする保守的な人たちで、金儲けや地位にしか興味がないといった分かりやすいステレオタイプ。実話の再現としてはあまりに単純化され過ぎてしまっていて、深みがないかなと。映像技術的には、距離的に離れて同時に起こるシーンをシームレスにつないだりとか、シーンの切り替え部分をシームレスにつないだりとか面白いけど、あまりテンポが良い感じもしなかったので、トータルで見ての効果は疑問でした。タッカー役は、特有のふてぶてしさがとても良いと思いました。ニンマリとした笑いの裏からにじみ出る苦々しさみたいなのが良い。奥さんはぱっと見美人だけどよくみるとそうでもない。娘はかわいい。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-15 19:38:07)

235.  野性の証明 《ネタバレ》 今、本作品のテーマ曲を思い出そうとしているのですが、「♪男はオオカミ~」のアートネイチャーのCM曲が邪魔してなかなか思い出せません。四半世紀の間、一度たりとも思い出すことのなかった鋤柄昌宏に邪魔されるとは、まさかの不本意です。「マドンナたちのララバイ」も結構邪魔してきます。前置きはさておき作品です。寒村の大虐殺事件、ダム建設にまつわる裏の世界、自衛隊の中に組織された秘密部隊などなど、エンターテインメントのネタとしてはどれも刺激的で面白いのだけれど、どれも齧りかけのまま、大してうまく絡みあうこともなく進むので、刺激的な割には残るものが少ないのですよね。とはいえ、今の日本映画ではなかなか挑戦しないスケールの大きさ。監督が佐藤純彌であると知ってなるほど納得です。蛇足:若き舘ひろしが爬虫類顔。今よりも色白で不健康なジャンキーっぽい雰囲気。今のダンディーさの欠片もないので、随分いい歳の取り方したものだなと思いました。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-14 18:37:29)

236.  コンテイジョン 《ネタバレ》 公開当時はまったくノーマークでしたが、コロナ関連で先見の明があったと話題になっているようなので、視聴してみることにしました。感染発生の2日目から始まり、日を経過するごとに、感染が広まる様子、それに応じた社会のリアクションを追っていく、パニック映画。未来の夢の科学技術ではなく、現時点での科学技術によるリアルなサイエンス・フィクションでもあります。10分くらい見たところで、再生の不具合で1日目を見損ねたかなと思い、最初に戻って見直しましたが、不具合ではなく仕様だったようです。まあ、その違和感は見続けているうちには忘れてしまいましたが。確かにコロナ禍を経験した後に見ると、部分的にはまさに予言的中というような箇所もあり、かなりまじめに考察を重ねた上で、つくられていることが分かるので、興味深く見ることができました。しかし、コロナ禍の前に見て、興味を持って見れたかどうかはかなり疑問ですね。わかりやすい主役がいない群像劇で、リアリティを重視しているので、濃密なドラマは描かれず、淡々と事が進んでいく感じで、ドラマとしてみると物足りなさは残ります。結構な豪華キャスト布陣で、主役級で活躍しそうな主要なキャラがあっけなく死んでしまうのはそれなりに効果的だし、リアルを感じさせるという意味では巧い使い方だとは思いました。発生源を香港のコウモリとしているのも、予言としてはかなり当たっていると言ってよく、今だから、大したものだとは思うのですが、当時何もない段階で、他国を感染源とするパンデミックの作品をつくるのは、チャレンジャーと言うか、結構問題だよなあとも思ったりします。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-12 16:20:10)(良:2票)

237.  サイレントヒル 原作ビデオゲーム「サイレントヒル」は実は未プレイ。その後のシリーズについては、「サイレントヒル2」はほぼリアルタイムで購入して、マルチエンディングのうちの1つのエンディングは経験済み。「サイレントヒル3」は途中までプレイ。それ以降のシリーズは未プレイ。なので、私のサイレントヒルのイメージは「サイレントヒル2」なのですよね。さて、映画作品についての感想です。サイレントヒルの町に入り込んだ後、最初の方に出てきた赤ん坊のような形状のクリーチャーのCG画像が、霧に包まれた静かな町のイメージと合わずイマイチだったので、かなり思いやられたのですが、杞憂だったようです。それ以外は、現実と超現実のバランスが良く、密度の高い芸術的な仕上がりになっていたと思います。1のオリジナルの話を知らないので何とも評し難いのですが、狂信的な宗教を道具として使うのは、実は個人的にあまり好きではないのですよね。腰を据えて深層まで抉ってもらえるならむしろうれしいですが、安易なテンプレートとして導入してしまうと、敵味方、善悪が分かりやすく別れてしまうし、狂信自体の心理はわりと理解しやすいものなので、わけのわからない不条理感とは縁遠い。後半、話の展開が宗教に絡んできて、オチを付けようと、説明的になってきているのが分かって、少し醒めてしまったところがあります。(蛇足)「ウォーキング・デッド」(TWD)のアンドレア役の人は、この頃はシュッとしてかっこよかったのね。TWDでそこそこイイ女的な扱いの謎が解けて納得。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-12 16:03:18)

238.  女囚701号 さそり 梶芽衣子が演じる主人公が、自分を陥れた男たちへの復讐を果たすために刑務所から脱走を図るも失敗。その後、看守や女囚人からのリンチはさらに激しくなっていく・・・という話。裸の女囚人たちを鉄骨階段の上を歩かせて、看守が下から覗き見るシーンだったり、梶芽衣子が男に騙されて犯されるシーンをガラス張りの床の下から映したり、アングル的にメチャクチャ工夫しているのが伺われるのですが、なんかギャグっぽくて、あまりエロくないのですよね。ガラス張りにしたのも、襲い掛かる男の顔芸を映すためという感じですし。まあ、全体的に顔芸ですよね。渡辺文雄が刺されるまでのシーンは爆笑。表現的にいろいろと、攻めているのはわかります。とってつけたようなB級感漂う演出と、ほとんど台詞がなく表情だけで鬼気迫る演技する梶芽衣子が、それほど違和感なく共存できているのが面白いなと思いました。梶芽衣子だけでなく、扇ひろ子も落ち着いていてかっこよかったです。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-08 20:14:11)

239.  復讐するは我にあり 福岡県苅田町から殺人事件が始まるのですが、個人的に一時期仕事の都合で苅田町に頻繁に出張していたので、とても懐かしい気分になりました。苅田町から北九州市にかけてはセメントの一大産地で、入江の対岸に石灰石が露出した山が見える特徴的な風景を思い出しました。その後、主人公は、指名手配を受けての逃亡中に、浜松、雑司ヶ谷と転々としつつ殺人を重ねるのですが、いちいち景色が「昭和」で、個人的には非常に楽しめました。ただ、作品の中身は、タイトル負けしてると思いました。主人公の殺人へのハードルが低過ぎて、逆に、犯人の心の闇がほとんど感じられず、なかなか共感するフックが見当たらないのですよね。詐欺師がターゲットを見定めて、関係を深めていく経過は、別につまらないこともないのですが、そうこうしているうちに、序盤は突発的に殺人行為に走り、後半は、いつの間にか相手が死体になっちゃってて、犯人の心の内面が変化するような過程が全く描かれないのですよね。そもそも被害者は復讐されるようなことは何もしてないので、あえて解釈するなら、クリスチャンの父親に対する復讐となりますが、赤の他人を殺すことには結びつかず、なんだか中途半端で、よくわからないまま終わってしまったなという印象です。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-07 19:33:13)(良:1票)

240.  1917 命をかけた伝令 第一次世界大戦中。西部戦線。ドイツ軍の罠を察知した連合軍側の伝令役として、突撃作戦中止の緊急伝令を最前線部隊に伝えに行く若い兵士の話。主人公視点でシームレスにカメラを回し続ける手法は、戦争映画としては珍しいと思います。一兵卒から見た戦争体験の再現という意味で、テーマと手法がうまくマッチしていたと思います。戦線に張り巡らされた塹壕のリアルな再現、まったく映えない粘土質の土地を進んだ後の一瞬戦争を忘れさせるような平穏な草原との対比など、戦争のドンパチ以外の緻密な絵づくりへの繊細な気配りが見て取れました。終盤、描写の客観性が失われるところも含めて、一般的な戦争映画に多く見られる、戦争の壮大さや壮絶さを、俯瞰的な視点や多視点により、物量で見せていく方向性とは、力の入れどころが違っていて興味深かったです。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-07 19:29:07)

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