みんなのシネマレビュー |
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2381. 乱気流/タービュランス 全然期待していなかった分、意外に見応えがあり満足度は高かった。こういう映画は多発されているけど、何か一つ秀でたものがあれば、それなりに面白くなる種類の映画だと思う。今作の場合はやはり、悪役のレイ・リオッタの異常ぶりが加点部分だった。6点(2003-10-23 16:34:24) 2382. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 三連休中日の深夜、第一作「ジュラシック・パーク」に続き、続編の本作「ロストワールド」を間髪入れずに鑑賞。 「ジュラシック・パーク」は劇場鑑賞以降も何度も繰り返し観てきた記憶があるが、この続編については劇場以来再鑑賞した記憶はない。ちなみに更に続編の「ジュラシック・パークⅢ」は何度も鑑賞している。 何故か?そう、決して良い映画だとは言い難いからだ。 シリーズ中においても最もできの悪い作品だと思う。スティーヴン・スピルバーグ監督作として捉えるならば、きっぱり「駄作」と言わざるを得ない。 そういう劇場鑑賞時の印象がべっとりとこびりついて離れなかったので、今まで再鑑賞する気になれなかったのだと思う。 今回、最新作鑑賞前に「ジュラシック・パーク」の全シリーズ作を見返していようと思い、二十数年ぶりに鑑賞に至った。 改めて観たら評価が一転するかもという期待もあったが、結果としては変わらず、やっぱり良い映画ではなかった。 歴史的傑作である「ジュラシック・パーク」と立て続けに観た分、本作のアラがより一層際立ってしまった。 れっきとしたスピルバーグ監督作であり、キャリアにおける最盛期の作品でもあるので、映画作品としてのルックや豪華さは無論一級品である。CGによる映像技術も当時の世界最先端であることは間違いなく、現代であっても十分に鑑賞に耐え得る映像世界を見られる。 エンターテイメント大作として最初から最後まで飽きずに見られる作品に仕上がっていることは否定しない。 が、しかし、見れば見るほどに、設定やストーリー展開がグダグダで、整合性がなく、興が醒めてしまう。 言い換えると、主人公含め、登場する人物たちが揃いも揃って軽薄な言動を繰り返す“馬鹿者”ばかりなので、感情移入することができず、故に前作のような没入感も得られない。 前作から引き続き登場し、本作では主人公として立ち回るジェフ・ゴールドブラム演じるマルコム博士は大好きなキャラクターだが、結果的に前作の恐怖体験を教訓にすることなく、性懲りもなく恐怖に身を投じているように見え「アホなの?」と思ってしまう。 彼の恋人役の古生物学者を演じるジュリアン・ムーアも、只々直情的な女性として描かれており「博士」らしい知性を感じることができない。 そう、彼女に限らず登場するほぼすべての人物が直情的で直感的な言動しか見せないので、恐竜の恐怖を描くSF映画でありながら、作品全体から全くと言っていいほど「知性」を感じないのだ。 まさにマルコム博士の持論である「カオス」全開のストーリーテリングが無造作に展開し、結局取って付けたような強引で馬鹿馬鹿しい収束を迎える。 それでは良い映画にはなりようもないし、どんなに映像的なクオリティが高くとも面白い映画にはならないんだなという良い見本だと思う。[映画館(字幕)] 4点(2003-10-23 16:29:41)《改行有》 2383. もののけ姫 「風の谷のナウシカ」から13年……という映画コピーが示すように、「もののけ姫」は「風の谷のナウシカ」とよく似ている。それは、物語が類似しているということではなく、本編で描かれる何倍ものバックストーリーが壮大に広がっているということにおいてである。宮崎駿の凶暴なまでの哲学性と世界観、深遠なるテーマが詰まった今作が、紛れもなく傑作且つ非常に価値のある映画であることに疑いの余地は無い。そして、幼年時から繰り返し観てきた「風の谷のナウシカ」がそうであるように、この映画が、広い世代にとって偉大な映画になることは間違いないだろう。10点(2003-10-23 11:30:50)(良:1票) 2384. インナースペース 名作「ミクロの決死圏」と比べてしまうと、やはり今作の安っぽさは否めないが、それなりに楽しめるエンターテイメントには仕上がっていると思う。6点(2003-10-23 11:25:29) 2385. レリック この手のB級モンスター映画が好きな人は充分楽しめる映画だった。「エイリアンより100倍怖い!」という宣伝文句に対して全然怖くないんだけど、こういう映画は怖すぎないところが逆に必要だったりする。ラストの火達磨になったモンスターが追ってくるシーンは、当時としては質の高いCGが使われており見応えもあった。[映画館(字幕)] 5点(2003-10-23 11:22:31) 2386. 山猫は眠らない 続編が近日公開されるみたいですね。B級ではあるけど、緊張感としては秀でた部分があったように思う。「タイタニック」のビリー・ゼインの悪役顔が印象にある。[ビデオ(字幕)] 4点(2003-10-23 11:18:03) 2387. 釣りバカ日誌 2作目くらいまでしか観ていないと思うけど、そのへんは普通のコメディ映画として楽しめた。しかし、今や寅さんに変わる人情映画として怒涛のシリーズ化されちゃっているのには疑問がある。釣りバカ~ってタイトルで人情劇というのはどうにも違和感が拭えない。ハマちゃんの奥さん役は、最初の石田えりの方が良かったですね。[地上波(邦画)] 3点(2003-10-23 11:15:07) 2388. となりのトトロ 残業帰り、遅い夕飯を食べ終わりテレビを付けると「トトロ」が放送されていた。 もうすでにクライマックスの前あたりまで差し掛かっていたので、見るともなく何気なく見始めた。 まず、こういう風に見始めることが出来る映画は少ない。 たとえ一度観たことがある映画であっても、再度観るのであれば最初から観たいし、CMが挟み込まれる民放放映の映画は基本的に観ない。それが良い映画ならば尚更だ。 ただし、「となりのトトロ」なんかになるともはやその範疇ではない。 もちろん最初からじっくり観るにこしたことは無いが、何時にどのシーンから見始めたとしても、何度も同じように感動し、また新しい面白味を発見する。 それくらいこの作品を含め、幾つかのジブリ映画の存在感は自分という人間の中に刷り込まれている。 サツキがついに感情を抑えきれなくなり泣き出してしまう時の表情のくずれ具合に涙が溢れ、 トトロの森に向かって駆け出す瞬間の周囲の声が無音になる表現に感心し、 糸井重里の「案外そうかもしれないよ。ほら」というラストの台詞のヘタウマ感に絶妙さを感じた。 一見は、老若男女楽しめるファンタジー映画という感じだけれど、この映画の持つ味わいは、もっと深いものを描き出しているように思う。 それが、古きよき日本の情景なのか、少女たちの明るさの奥に秘める力強さなのか。 きっとそれは、観る人のその時の在り方で様変わりするのだろうと思う。 ただ、その何か普遍的で価値のあるものを「トトロ」というキャラクターで包んで描き出した宮崎駿は、やはり偉大だなと思う。[ビデオ(邦画)] 10点(2003-10-23 11:10:01)(良:1票) 《改行有》 2389. 居酒屋ゆうれい 主演の3人の演技はコミカルで、安っぽくはあるが日本映画らしいコメディドラマとして楽しめた。個人的には山口智子の人妻の色っぽさが印象に残っている。[地上波(邦画)] 4点(2003-10-23 11:03:51) 2390. ふしぎの国のアリス(1951) この映画の他にも、「ダンボ」や「ピーターパン」など、この時代のディズニー映画には、当然子供も充分楽しめるがそれ以上に大人が楽しむための描写・演出が多々ある。特に今作はそれが顕著であるように思う。シュールなシーンの連続、アクの強いキャラクターたちと、子供の頃に何度も観た映画だが、大人になった今だからこそ衝撃の強さを感じる。[ビデオ(吹替)] 10点(2003-10-23 11:00:41) 2391. 裸の銃を持つ男 怒涛のおバカ描写の連続に笑わないわけにはいかないが、やりすぎというかくだらなすぎるという印象はある。レスリー・ニールセンの体を張ったコメディ・マンぶりには脱帽。[地上波(吹替)] 3点(2003-10-23 10:52:11) 2392. 戦火の勇気 一見すると、らしくないメグ・ライアンのシリアスな演技に違和感を感じるかもしれないけど、映画的には、兵士たちの食い違う証言を巧みに描いた秀逸な戦場サスペンスに仕上がっている。ラブコメでないメグの演技にかまえてしまう部分はあるが、謎に包まれた女性軍曹を魅力的に演じていた。意外に観るごとに味わい深さが広がる映画だった。8点(2003-10-23 10:48:24) 2393. ユージュアル・サスペクツ 初めて観た時のラストの衝撃は評判どおりで満足感が高かった。最近、再度今作を観たが、さすがに初見時のようなスリリングは無かったけど、オチを知っているからこそケビン・スペイシーの曲者ぶりが際立つ部分があり、2度目ならではの面白さがあった。デルトロの細さも際立つ。8点(2003-10-22 22:48:43) 2394. ピーター・パン2/ネバーランドの秘密 大々的に劇場公開されたので、近年ビデオ映画として多発されている他のディズニー映画の安易な続編とは一線を画すものを期待していたが、内容はビデオ映画の域を出るものではなかった。拍子抜けさせられるほどの短さはおいといても、あの内容の薄さはなかったと思う。50年前に作られたオリジナルは、ディズニー映画史に残る大傑作であるが、今作はその味わい深さが微塵も反映されていない。「ネバーランドの秘密」という邦題をつけながら、ネバーランドの魅力を映し出す描写はほとんどなく、こけおどしのみに終始したこのタイトルに腹が立つほどである。前作のような小気味いいミュージカルシーンも一切無く、フック船長やスミー君のキャラクター性も極めて薄くなっている。だいたい、フックの敵であった時計ワニが不細工な巨大タコになっているのはどういうわけだ?どうせなら、大人になってしまったウエンディとピーターパンとの交流を描いた方がまだ物語に深みが出るように思う。CGを使った映像的な迫力や空を飛ぶシーンに爽快感はあったが、内容が伴っていないのでそれすらもシラけて見える。ほんとに文句を言い連ねたらキリがない。オリジナルが好きな人ほど、大いにがっかりさせられることは間違いない。1点(2003-10-22 17:41:10) 2395. 誘拐(1997) 全体的にテレビ的な映像はマイナス点であるが、ストーリーは実に秀逸なサスペンスであった。渡哲也の大げさなくらい男臭い演技はキャラクターにマッチしていて良い。衝撃的かつ感動的なラストのくだりは、思わず涙が溢れた。芸術性には乏しいが、エンターテイメント性には優れた映画に仕上がっている。[映画館(邦画)] 8点(2003-10-22 15:51:08) 2396. ジャッジ・ドレッド(1995) アメコミ的なノリは興味深いところだったが、スタローンがいまひとつ乗り切れなかったのが駄作に終始した原因だと思う。現在公開中の「スパイ・キッズ3ーD」では悪役のボスを演じているらしいスタローンであるが、果たしてどれほどハジケた演技ができているのだろうか?[地上波(吹替)] 2点(2003-10-22 15:27:29) 2397. シャイン 全編が美しい映像と音楽で包まれた映画ではあるが、核となる物語は非常にシリアスで悲壮感とともに展開していく。厳しい運命を生きてきた主人公の放つピアノの旋律は、美しく力強さに溢れているが、それ以上に自分の人生への想いが折り重なっているようで感慨深い。圧迫され続けた主人公だからこそ、ラストの解放感の感動は計り知れなかった。[ビデオ(字幕)] 8点(2003-10-22 15:22:36) 2398. 羊たちの沈黙 もはや言う必要もないほどであるが、この映画を超えるサイコサスペンス映画はいまだ誕生していない。衝撃的で秀逸なサスペンス映画は毎年公開されるが、それでも今作の域を超えないのは、それらの映画が今作を手本に作られているからであろう。今やこの映画は、サイコサスペンス映画のバイブルとなっていると言って過言ではないだろうと思う。今尚、変わらぬ迫力でハンニバル・<人食い>・レクターを演じるアンソニー・ホプキンスの偉大さもさることながら、彼さえも食ってしまうほどのジョディ・フォスターの大女優への瑞々しさが、この映画の最大の功労かもしれない。[地上波(字幕)] 9点(2003-10-22 15:12:48)(良:1票) 2399. マキシマム・リスク 考えてみると、ジャン=クロード・ヴァン・ダムは「記憶を失った主人公」という役柄が多い気がする。今作のキャラクターもまさにそういう設定で、彼には珍しくガンアクションが多い展開ではあるが、ヴァン・ダムらしい映画に仕上がっている。ストーリーや展開に目新しさはないが、ヴァン・ダム映画に嫌悪感がない人なら充分楽しめる。[映画館(字幕)] 5点(2003-10-22 15:00:06) 2400. マネートレイン その他のウェズリー・スナイプスの主演作品の多くに言えるように、今作もB級アクションの枠を出ておらず、楽しみどころのない映画に仕上がっていた。B級ならば、それなりに爽快感のある映画もたくさんあるが、今作にはそういうノリの良さも感じることがなかった。ジェニファー・ロペスも出演しているみたいだが、印象は極めて低い。3点(2003-10-22 14:52:19)
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