みんなのシネマレビュー |
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2421. マキシマム・リスク 考えてみると、ジャン=クロード・ヴァン・ダムは「記憶を失った主人公」という役柄が多い気がする。今作のキャラクターもまさにそういう設定で、彼には珍しくガンアクションが多い展開ではあるが、ヴァン・ダムらしい映画に仕上がっている。ストーリーや展開に目新しさはないが、ヴァン・ダム映画に嫌悪感がない人なら充分楽しめる。[映画館(字幕)] 5点(2003-10-22 15:00:06) 2422. マネートレイン その他のウェズリー・スナイプスの主演作品の多くに言えるように、今作もB級アクションの枠を出ておらず、楽しみどころのない映画に仕上がっていた。B級ならば、それなりに爽快感のある映画もたくさんあるが、今作にはそういうノリの良さも感じることがなかった。ジェニファー・ロペスも出演しているみたいだが、印象は極めて低い。3点(2003-10-22 14:52:19) 2423. ザ・プレイヤー ハリウッドの裏事情を描いているということで、有名俳優のカメオ出演が必要以上に多かった。ストーリーがどうも宙ぶらりんな感じが否めず、展開に集中できなかった。3点(2003-10-22 14:47:54) 2424. 推定無罪 全体的に地味な仕上がりだったので強い印象はないが、ラストの意外性は興味深かった。ストーリー的には秀逸なサスペンスが軸なので、描き方にもう少し工夫があれば、もっと良い映画になっていたかもしれない。「推定無罪」という邦題はサスペンスフルなインパクトがあり良いと思う。[地上波(吹替)] 5点(2003-10-22 14:43:59) 2425. いつかギラギラする日 映画全体の暴力性にまとまりがなく、ただ落ち着かない映画だった。あまり数は観ていないのだけれど、この映画の影響もあって深作映画にあまり好印象を持てない。2点(2003-10-22 14:40:26) 2426. ベイブ 数ある動物物の映画の中では際立ってよく出来た作品だった。ベイブをはじめ牧場の動物たちの言動がとても愛嬌があって楽しい。牧場主役のジェームズ・クロムウェルの動物たちとは対称的な物静かな演技も印象的だった。ラストは爽快かつ感動的で後味もとても良かった。8点(2003-10-22 14:36:39) 2427. ダウンタウンヒーローズ 時代背景を詳しく覚えてはいないのだけれど、その時代の社会の荒波の中での青春群像が印象深かった。ラストの柳葉敏郎の生き様が切なく胸に残る。6点(2003-10-22 14:32:13) 2428. 天空の城ラピュタ 今までに私はこの映画を何度観たのだろう。しばしばよく観た映画を「もう何十回も観た」などと多少おおげさに言ったりするけど、この映画は誇張なく「何十回」と観ているだろう。それでもなお、色あせることなく観たくなる。「深遠」という言葉さえ、この映画の前では陳腐な表現に思える。明らかに人の手による創造物であるが、この作品はひとつの人生である。10点(2003-10-21 12:35:36)(良:1票) 2429. メリー・ポピンズ 実はミュージカル映画が好きである。 「好きな映画のジャンルは?」と聞かれて、何を置いてもそう答えるわけではないが、ミュージカルシーンを観ていると、自分の想定以上に、高揚していることに気付くことが多い。 その「高揚感」は、遠い昔から自分の中に刷り込まれているような気がする。 人生で初めて観たミュージカル映画が、この「メリー・ポピンズ」だった。そして、それはイコール人生で初めて観た実写映画と言えるのだろうと思う。 幼少時、自宅にあったこの映画がダビングされたVHSを、他のディズニー作品やジブリ作品と同様に、何度も何度も繰り返し観た。 当然ながら小さい頃は、この映画のストーリーの意味なんてまったく分かっていなかったろうと思う。 やんちゃな姉弟の前に現れた不可思議な教育係が、世にも不思議な体験をさせてくれる映画という認識に過ぎなかった。ただひたすらに楽しくて、ワクワクしながら観ていた。もちろん、それで良かったと思う。 そうして自分自身が成長していく過程で、ふいに観たくなり、何度か今作を観返した。 その度に、小さい頃は知らなかった世界観や人間模様を感じ、映画としての面白味がどんどん深まった。 自分の子供の誕生を数ヶ月後に控えたこのタイミングで、再び「メリー・ポピンズ」を観た。 またこれまでには生まれなかった感動を覚えた。 この映画は、メリー・ポピンズの魔法に彩られたファンタジーだけれど、その中心には親と子の普遍的な心のふれあいが存在する。その主軸が、この映画を決して古びさせない要因だと思う。 本当に素晴らしい映画だ。この映画を何度も何度も観られる環境で育ててくれた両親に感謝したい。[CS・衛星(字幕)] 10点(2003-10-21 12:20:22)《改行有》 2430. キングコング2 この映画のように無理やり作ってしまった続編が、前作の価値をも下げてしまうということはよくあることで、仕方ないといえば仕方ない。まあ笑って済ませれる程度なら、それも映画の持ち味ということで……。2点(2003-10-21 01:19:45) 2431. フレンチ・キス この映画ほど「主演女優が可愛い!」という一言につきる映画も珍しい。それほどに今作でのメグ・ライアンは魅力に溢れている。ついつい恋の行方を応援してしまう彼女の様は、ラブコメ女王の名にふさわしい。7点(2003-10-21 01:15:16) 2432. 目撃(1997) 全体的に地味な感は拭えないが、演技巧者揃いのキャスト陣が質を高めている。特にイーストウッドとエド・ハリスの掛け合いは、何気ない会話のシーンでありながら深い印象を残した。ジーン・ハックマンの悪徳大統領ぶりも、思わず憎しみを込めて見てしまうほど良かった。7点(2003-10-21 01:10:25)(良:1票) 2433. アステロイド/最終衝撃<TVM> あくまでテレビ映画なので、当然ながら通常の大作レベルのクオリティはないが、マイケル・ビーンが主役ということもあって楽しみどころはある映画に仕上がっている。これといった特色はないが、ストレートな展開は良い意味でB級っぽさが際立っていて個人的には楽しめた。5点(2003-10-21 01:06:18) 2434. プロジェクトA2/史上最大の標的 あまり印象はないが、言うなれば普通のジャッキー映画という感じだったように思う。純粋にジャッキーアクションが楽しめる映画とも言えるが、やはりストーリーや設定にインパクトがない分、物足りなさが残る。5点(2003-10-21 01:02:28) 2435. ザ・ファン 様々なストーカー行為が知れ渡った現在においては、この映画のストーリーに関してはさほど目新しいものはなくもはやありきたりともいえるもの。もう見るべきものは、ロバート・デ・ニーロの演技のみとも言えるが、それでも恐怖感をもって見せる彼の異常ぶりは流石。[ビデオ(字幕)] 5点(2003-10-21 00:58:39) 2436. エイリアン この映画をまともに観るのは何年ぶりだろうか。 いや、実際は、かつて淀川長治氏の日曜洋画劇場で放映された吹替え版を何度が観た程度で、字幕版をしっかりと観るのはこれが初めてだったのかもしれない。(しかも今回はBlu-ray特典のディレクターズカット版) もちろん、エイリアンがどういう場面でどういう登場を見せるかということは把握しており、ストーリーの顛末も当然知っているのだが、それでも次の瞬間にもエイリアンが襲いくるというシーンでは、恐怖の余り目を背けがちになってしまった。 リドリー・スコットが生み出したこのSFモンスター映画の醍醐味は、何を置いてもやはりその「恐怖」だと思う。 宇宙船という完全に閉鎖された空間に突如として付加された恐怖。 それは、モンスターそのものに対する恐怖というよりは、それから逃げられないという恐怖の真髄だ。 そこにある思惑により隠された真意による不信感が巧みに混じり合い、映画史上かつてない恐怖感を生み出したのだと思う。 今回どうしてもこの映画を再見したかった最大の理由は、今作の前日譚として公開されたばかりの「プロメテウス」を観るため。 改めて今作を見返してみると、エイリアンそのものの出生をはじめ、その発端となるシーンのあらゆる「謎」が気になる。よくもまあリドリー・スコットは、このあからさまな「伏線」を30年も放っておいたなと思う。 そして、30年前の映画にも関わらず、映し出される映像世界のスタイリッシュさに舌を巻く。本編開始前の“20世紀フォックス”のタイトルロゴの古めかしさに「そんなに昔の映画なのか?」と違和感を感じるほどに。 P.S.あたり前だが、シガニー・ウィーバーが若い!終盤の“半ケツ”が、その瑞々しさを極めて分かりやすく表現している。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2003-10-21 00:45:25)(笑:1票) 《改行有》 2437. マイケル もはやトラヴォルタの十八番ともいえる人を食ったふてぶてしい演技が板についた映画だったと思う。珍妙な天使のキャラクターはトラヴォルタでしかありえないと思えるほど、ハマっていた。ストーリー的にはつかみ所のない感じだったが、印象には残る映画だった。[映画館(字幕)] 4点(2003-10-21 00:35:32) 2438. ACRI 「ego ?(イーゴゥ?)」 と、海洋学者を演じる藤竜也が独特の言い回しで食い入るように応える。 このワンシーンを迎えるとついつい真似て声を被せてしまう。 個人的にフェイバリットな映画において、そういうことは多々あると思う。 つまりは、世の中では圧倒的に酷評され、石井竜也という“創造者”にとってかなりマイナス要因の強い分岐点となってしまったこのSF映画が、僕は個人的に大好きだということだ。 何年ぶりかに鑑賞しなおしてみて、そのことを改めて思い知った。 岩井俊二が用意したファンタジックなベース(原作)に乗って、石井竜也というクリエイターの趣向がある意味独善的に繰り広げられている作品であることは間違いない。 はっきり言って、その趣向にそぐわない限り「陳腐」だとしか感じられないことは致し方ないのかもしれない。 決して大衆にはウケないという必然性を備えていることを今はよく理解出来る。 でもだからこそ、生まれて初めて買ったCDが米米CLUBの「君がいるだけで」で、小学校の文集の「尊敬する人」の蘭に「石井竜也」と書いた“信者”にとっては、唯一無二の作品であることも改めて必然だと思った。 前述の藤竜也をはじめとし、俳優として駆け出しの浅野忠信、トレードマークの長髪が若い江口洋介、色々な意味で感慨深い裸体を披露する吉野公佳と、キャストは魅力的だ。 そして、岩井俊二の原作から導き出されたプロットは、充分に理にかなった空想科学であり、そのファンタジックでもある世界観は石井竜也の創造性にとてもよくマッチしていたと思う。 まあこれからも再評価されることなんてないのだろうけれど、石井竜也、岩井俊二、浅野忠信、そして原案にはよしもとばななも携わったらしいこの作品を、「俺が好きと言わずに誰が言うのだ?」と勝手に使命を持ち続けようと思う。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2003-10-20 21:21:39)《改行有》 2439. 水の旅人 侍KIDS CGなどの技術的なものを抜いても全体的に不出来な映画という印象。小さな老侍と少年の交流というとても映画的な物語ではあるが、ドラマ的な盛り上がりを作りきれていない。特にラストのくだりが安易に感じて大いに盛り下がった。 2点(2003-10-20 21:13:21) 2440. ファンシイダンス 周防監督独特のどこか気の抜けたぬるい雰囲気が相変わらず作風として際立っていて面白い。本木雅弘、竹中直人と「しこふんじゃった」に通じるキャスト陣なので、抱き合わせで見ても楽しいかも。6点(2003-10-20 21:06:05)
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