みんなのシネマレビュー |
|
2441. プレデター 見えない敵にハラハラさせられ高まった決着への期待が、見えてしまった時点で崩れ去りました。個人的に「大山鳴動してわたり蟹一匹」と呼んでいる作品です。[地上波(吹替)] 3点(2009-09-09 01:31:50) 2442. 嫌われ松子の一生 愛し、愛される事が生き甲斐の松子。目を覆うような壮絶さも生きている証。求める事を一切放棄した後の生ける屍状態にこそ、歳がさほど離れていない私は胸を衝かれ、身につまされるものがありました。後味の悪さこの上なしの最期の遂げ方に一気に点数が下がりました。酷過ぎます。腸が煮えくり返りました。[DVD(邦画)] 4点(2009-09-06 21:26:36)(良:1票) 2443. グロリア(1980) 溢れる男気(?)の中にザラついた胸中が透けて見えるグロリアが同じようにザラついた街並に映えており、期待通りのジーナ・ローランズでした。しかし、他のキャラクター、展開、結末、音楽に観るべき点がなく、NY下町ルポルタージュ番組ならともかく映画作品としては期待外れの粗悪品でした。敬愛する彼女にプラス3点としました。[DVD(字幕)] 4点(2009-09-05 22:53:58) 2444. にがい米 過酷な労働であるにもかかわらず、ジメっとした悲惨さが漂っていない所に好感が持てました。一方で2組の男女の心模様から感じ入るものがなく、余韻の残らない作品でした。[DVD(字幕)] 4点(2009-09-02 18:17:24) 2445. カジノ ニッキーとジンジャーのこれ以上内無い程の浅はかさでもって巻き起こすしょうもない騒動に味わいは皆無で、監督特有の暴力描写も薄汚さしか感じられず辟易。デ・ニーロは二人に翻弄されるばかりで何時もの凄みはなくガッカリ。観れば分かるのに、いちいちナレーションをつけてくれる「ご配慮」は失笑モノ。俳優が熱演するほどに薄ら寒さが募り、冗長さにもウンザリ。監督のお粗末さを痛感した作品です。[DVD(字幕)] 3点(2009-08-30 14:44:28) 2446. 赤線地帯 「夢の里」の人間模様。遊郭モノにありがちな、殊更おどろおどろしく描かれる男女の絡みや同性の取っ組み合いはありません。そのようなものが無くとも、個性がそれぞれ際立っている五人から共通して「生き抜いてやる」意志を感じた見応えのあるドラマでした。ですから、ゆめ子には何としても快復して欲しいと思うのです。余韻が残るラストシーンの演出が見事です。[DVD(邦画)] 7点(2009-08-28 15:02:21) 2447. 花咲ける騎士道(1952) 起承転結、良く練られたストーリーがテンポ良く展開し、大団円(ちょっぴり強引ではありますが)で幕を閉じる。理屈抜きに面白く、小粋な会話も楽しめた活劇に満足しました。 お父さんに飛び乗られてグラついた馬は「あ痛たた~、もぅ・・」と思った事でしょう。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-28 14:12:10) 2448. 海外特派員 ヴァン・メアを巡る特派員とスパイ組織の闘い。展開はテンポ良く、それぞれの舞台でのスリリングな攻防が丁寧に描かれていて飽きることなく鑑賞出来ました。キャロルは作品に品と彩を添えており絶妙なキャストでした。マイナス点は2つ。1つは国家間の利害が全く描かれていない事。もう1つはラストシーン、蛇足に思えました。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-25 22:35:45) 2449. ハスラー 勝負、人間模様、恋愛模様、何れも雰囲気は漂いながら今ひとつ惹き込まれていけないもどかしさを感じる作品でした。[DVD(字幕)] 5点(2009-08-23 16:09:34) 2450. 邪魔者は殺せ 安易に通報出来ない市民と恋は盲目状態の彼女が醸し出す緊迫感を単に役立たずでヨタヨタしているのみの主役がかき消しています。虚無感漂う良質な映像や音楽に生煮えなストーリーが応えていない所が非常に残念です。 2018.10.15再見 ジェームズ・メイソンに対して大それた物言いをしていた自分に驚きます。言い方は改めるとしても感じた事は前回同様でした。ただ、ジョニーのする事をも含めて一途に愛したキャスリーン最期のシーンの切なさ極まる演出にプラス1点。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-23 03:48:54)《改行有》 2451. 俺たちに明日はない 無軌道三昧の日々を送る面々が、全編に亘って繰り広げる問答無用の銃撃戦。うっかりと羨望の眼差しを向けてしまいますが、所詮はとるに足りない愚か者である事を、ブランチのけたたましい金切り声の悲鳴に気づかされます。娘との別れの際、ボニーの母は末路を予見していたのだと思うと彼等の罪深さにやり切れなさが募ります。[DVD(字幕)] 6点(2009-08-23 03:19:59) 2452. 最後の人 《ネタバレ》 喜劇でなく字幕さえも無い無声映画が、現代にも通じるところのあるテーマを起承転結明快に描いている事に驚きます。プライドをズタズタにされた悲嘆ぶりに胸を衝かれます。しかし、汚職したのではありません。職業に貴賎はありません。何時までも嘆き続けることはないのです。その事を教えてあげるべきは家族です。本作の家族は言語道断でした。ハッピーエンドバージョンは他愛なさ以上に下品さを感じ、ない方が良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-20 13:49:09) 2453. 残菊物語(1939) 《ネタバレ》 風雪や泥に耐えた上下の隔てのある恋が報われる舟乗り込みのシーンはまさに圧巻。お徳の身は灰となってもその魂は菊之助に生き続けるのでしょう。一つ一つ丹念に作り上げられたシーンが一層心に染入ります。[DVD(邦画)] 9点(2009-08-20 02:19:00)(良:2票) 2454. 波の塔 原作は清張作品で三番目に好きであり期待が大きかったのですが、感情を表せないロボットのような津川雅彦がぶち壊しています。結城夫妻の方から男女の機微を感じるようではいけません。[DVD(邦画)] 6点(2009-08-20 01:37:53) 2455. ラスベガスをぶっつぶせ ギンギラギンの街並みは電撃殺虫機のようで、行ってみたいとは思えません。ゲームシーンに見るべき所がなく期待外れの作品でした。教師の風上にも置けない教授の泣きっ面の命乞いを見せないのも不満です。[DVD(字幕)] 4点(2009-08-17 18:23:12) 2456. レインマン 《ネタバレ》 憎み抜いていた父親が自分に対する愛情を持っていた事に気付くが父親とはもう語ることは出来ない。こみあげてくるものがありました。レインマンとメインマンの意思の疎通が叶う結末に、旅を通して目にした大地の光景が荒涼としたものから穏やかなものへと変わっていきました。公開時の鑑賞内容を忘れていましたが、この先は忘れる事がないと確信するロードムービーの一級品です。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-16 04:30:50) 2457. 白い恐怖(1945) 物語の展開の面白さへの期待感を打ち消してしまうテンポの悪さに閉口しました。結末も鮮烈さに欠けたもので、気だるい思いが晴れぬままのひと時にグッタリとさせられました。[DVD(字幕)] 4点(2009-08-14 22:17:37) 2458. 紳士協定 《ネタバレ》 個人の価値観や人となりを知らない状況で、人種や宗教、(職業にも言えます)でのみの判断で見下して優越感に浸る事の愚かさ、それを無垢な子供達に刷り込む事の罪深さ。紳士協定という言葉の響きと実態の乖離を突きつけられます。主人公が自ら望んだ8週間のユダヤ人生活は、「被虐ごっこ」の如きは言い過ぎとしてもどこか上からな目線を感じて釈然としません。最後の方でユダヤ人である友人が語る「君はその時どうした?・・・口に出した?」に、体験ではなく生涯ユダヤ人である事実の重み、思う事から実行する事への一歩の距離の長さを知らしめられます。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-10 16:08:32) 2459. アイガー・サンクション ジャック・キャシディ目当ての鑑賞。彼の魅力が活かされていない中途半端な役どころが残念だったのはともかくとして、肝心のクライミングシーンは滑落のハラハラ感のみで、明かされる真相へのハラハラ感がありません。せっかくの舞台が活かされていない展開と結末はいけません。[DVD(字幕)] 4点(2009-08-10 01:20:16) 2460. テルミン 理不尽な国家権力によって翻弄された生涯には、ご自身は一言も語られませんが数知れない苦悩や葛藤があった事が想像出来ます。それでも生き抜かれたところに感銘を受けます。音程が外れる、外れないが紙一重の危うさを感じるテルミンの音色に生を授かった者が生きてゆく姿が重なりました。映画に関して、テルミンという楽器に関しての知識が皆無の状況で出会えた本作。この喜びがあるので映画鑑賞はやめられません。[DVD(字幕)] 8点(2009-08-09 17:43:42)(良:1票)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS