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プロフィール
コメント数 1016
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/gepper26/
年齢 37歳
自己紹介 いつまでもこどもでいたいから映画は感情で観る。その一方で、もうこどもではいられないから観終わったら映画を考える。その二分化された人間らしさがちゃんと伝わってくる映画が好き。

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241.  ディープ・インパクト(1998) この映画は、「アルマゲドン」と良く比較されるが、僕は断然こっちの方が好き。その理由は、まず、主として出てくる人たちの人物像がとてもはっきりしていて感情移入しやすく、ストーリーもとても感動的で良かった。それに「アルマゲドン」とちがってこの作品は、巨大な隕石が落ちて来るので、いざそうなると人間はこうなるんじゃないかなぁ、というのが良く掴めていると思うし、すごく衝撃的だった。9点(2002-12-11 17:46:38)

242.  ターミネーター2 最後はなぜだろう、大粒の涙が頬を濡らす。[ビデオ(字幕)] 9点(2002-12-11 16:06:29)

243.  スタンド・バイ・ミー 死体を捜す冒険という、暗い内容。でもそれを感じさせない ストーリーの流れに感動。少年達の前向きな姿と行動が とてもよかった。9点(2002-12-08 18:02:39)《改行有》

244.  フォレスト・ガンプ/一期一会 トム・ハンクスの演技には圧倒された。人との出会い一つ一つを大切にし、 その人の事を真剣に考えて無いようで考えている、そんな人間には 自然と人が近寄ってきて、その人達まで幸せにする。 フォレスト最高!9点(2002-12-08 02:30:24)《改行有》

245.  シックス・センス 今まで味わった事のない、驚きと感動の混ざり合ったこの気分。最後でどんでん返しの作品は今までにも何作か観てきましたが、この作品での驚きは他の作品では感じることのできない、切なく苦しい驚き。この作品の結末は未鑑賞者には言ってはならないけれど、自分がもう一度観る場合は逆に楽しめる要素になると思う。観返す度にその面白さが増加して行く作品だと思う。9点(2002-12-08 02:12:28)

246.  グリーンマイル この映画は本当に感動した。トム・ハンクスの演技、M・K・ダンカン の演技、あとMrジングルスの芸にも感動した。命の重みや 人と人との繋がり、愛、友情・・・この映画のCMを初めて観た時、 たった数十秒の間で危うく泣く所でした。たしか、この 映画のキャッチコピーは・・・『この世でもっとも大切な命を殺してしまった・・・』 だったと思う。それだけでも泣けてしまう。この映画は素晴らしい!9点(2002-12-08 01:29:52)《改行有》

247.  オーロラの彼方へ ストーリーの発想がとてもすばらしい!こういうストーリーは 新鮮さがあって、飽き難く、そしてわかりやすいとても すばらしい映画だと思います。観終わった後の爽快感もたまりません! 9点(2002-12-08 01:07:45)《改行有》

248.  LUCY ルーシー 強い女大好きなベッソンが遂に最強の女を描いた。なぜベッソンがそうまでして強い女性に固執するのかは定かではないが、母や聖母マリアを連想させられる。本作では「Lucy」というどこにでもいる極々平凡な女性を無敵の存在に仕立て上げている。lucyとはラテン語で「光」や「輝く」という意味があるように「全ての人を照らす存在」へ昇華させている。残念ながら我々の日常において、神を感じる瞬間は全くといっていいほどないが光は、常に感じている。これは守護聖人「聖ルチア (Saint Lucy)」のことではないだろうか。我々を闇から守る女性Lucy。ベッソンのマザコンパワーはついに即物的な概念を越え、常に一緒にいたいという気持ちに到達した。「見事!(笑)絶賛の意」[試写会(字幕)] 8点(2014-09-25 17:14:56)(良:1票)

249.  とらわれて夏 《ネタバレ》 「Labor Day」労働者の日。夏休み最後の休日。つまり、新学期が始まるその前の日ということ。本作が描き出すのは人生の再出発までの三日間。見事なタイトル。[試写会(字幕)] 8点(2014-09-25 16:53:44)(良:1票)

250.  パシフィック・リム 突っ込みどころこそ、愛嬌。ぼくらが好きにならないなんて、あまりにも悔しすぎる。ぼくらのために作ってくれたトロ監督に感謝せねば。[映画館(字幕)] 8点(2013-08-25 06:35:19)(良:1票)

251.  ライク・サムワン・イン・ラブ 物語の主要な情報は、登場人物が知っている事のみしか観客にも伝わらない。彼らの抱えている想いは空洞状態でぼくらにもその空洞がどういう形状のものかは知りえない。そのドーナツのように真ん中に穴の開いた今作は、ぼくらを否応無く能動的にさせる。「彼にどんな過去が?」「この先どうなる?」「どうして彼女はこうなった?」「なぜ彼はそれを求める?」「どうして彼女は受け入れられない?」様々な憶測と、登場人物の気持ちを理解しようとする行為そのものが、まさにこの劇中で「真」に描かれようとしている“人が人に歩み寄る姿勢”そのものをメタ的に感じ得てしまっている。つまり、このぼくらの生きる世界と、劇中の世界を隔てているものが無くなる瞬間を捕えようとしている。何が真実で、何が嘘か。わかりはしないが、この作品を観ている時に自ずと歩み寄ろうとしている姿勢だけは、普遍的で日常的なぼくらの真実だ。[映画館(邦画)] 8点(2012-10-16 20:22:18)

252.  プロメテウス 《ネタバレ》 これはデイヴィッドの話なんだと思いました。序盤から「2001年~」のオマージュに観えるシーンと音楽が流れていて、徐々に「A.I.」に近しいテーマもオマージュとしてあるんじゃないかなと思ったりもしました。知的生命体から武器の使い方を教わり、武器を持った人類はその末に核兵器(船)を作り出し、HALと地球の次の支配者を決めるべく戦う、という構図が「2001年~」で今作に多方面で絡んでくるのがまず楽しいし、デイヴィッドの抱く願望がまんま「A.I.」のデイヴィッドで、知的生命体に願い事をするところは大変興味深かったです。話を変えて、作品上では一切描いていない部分を勝手に憶測します。そもそもエンジニアはなんの為に人類を誕生させたのか?これは進化論と宗教を共に否定していますが、人類は誕生させられた存在だとすればエイリアンなわけですが、我々エイリアンが誕生し、文明を発展させてからは破壊行為と殺し合いしかしていません。虐殺と自然破壊のみです。実際問題エイリアンは猫は襲いませんし、自然破壊もしませんから人間の方がよっぽどエイリアンです。エンジニアは人類を野放しにしたせいで人類は第三次世界大戦で核戦争をしようとしました。エンジニアからしてみればそれはエンジニアの過ちです。だとすればエンジニアがすることは一つです。人類を責任持って滅ぼさなければ地球が滅びるのです。その救世主たり得るのは人類の進化した文明の誕生かエイリアン、あるいは科学兵器によって人類を滅ぼすか、のいずれかです。また前者には二通りのアイディアがあります。人類が進むか、人類以外が進むか。つまり「2001年~」です。結局ここに至ってしまいました。冒頭のシーンの受け取り方は黒い液体によって生命の種をまくこととその破壊。あと、ラストの特攻はある意味核爆弾の突撃で、子孫を残し続けた人類が生んだ核兵器(エイリアン)かな?キューブリックへのオマージュ、自己作品パロディ。思想豊で大変楽しかったですよ。[映画館(字幕)] 8点(2012-09-24 00:38:07)

253.  卒業(1967) 《ネタバレ》 ガッチガッチに凝り固まったシステム、ルール、既存の観念。この作品ができるほんの数年前までハリウッドではベッドシーンはもとより夫婦がベッドに2人でいることすら禁じていた時代があるわけだから、もうこれは卒業以外のなんでもない。これはダメ、こうしなさい、ああしなさい。こうでなきゃいけない、言う通りにしなさい。まるでこの物語に登場してくる人物そのものがこの頃のハリウッドのように、押し付けがましく、「正しさ」に押し込めようとしているように見えてならない。でもこの作品を現代人が観れば「当然、問題なし」と観るだろう。そりゃ、花嫁を教会から連れ出すなんて行為そのものは間違っているし、やるべきではない。でも、彼のように押し付けがましく多くの事を強要される時代に生きていたとしたら?そう問いかけ、その人物に歩み寄って観ることをしなければどんな映画も成立しえない。まぁ、そんなことはどうでもいいや。とにかく、これまで半世紀近くハリウッドが築き上げて来た旧体制を「十字架で殴りつけ、教会の扉に張り付け」そしてそれら全てを投げ出して走って行く。これは旧体制からの卒業であり、新たなスタートの一員の誕生を見せつけられた瞬間なんだと凄く感動した。激動の時代であり、革命、なのだな。凄いや。[DVD(吹替)] 8点(2012-08-08 07:06:02)

254.  ディスタービア ぼくはある問題を除けば大変楽しく観れました。主人公の見えるとても狭い空間の中だけで進む物語、序盤のティーン向けのラブコメから終盤に向けてまさかのスリラーになっていく構成、そして主要キャストの豊かな芝居。期待していた(突き抜けに馬鹿まっしぐらな映画?)よりもずっと考えて作られている作品でした。序盤の裏窓のような「覗き行為」から発展するラブストーリーと、目撃してはならないものを見てしまった故のスリラー展開。主人公の目的の移行と共に好奇心は絶やされる事無く目紛しく展開が変化するので、すごく新鮮さを得ました。その構成を思いつき、それを成立させた技量は関心せずにはいられませんでした。まさかD・J・カルーソー監督の作品でこんな新鮮さを味わえるとは思っても見なかったので大変満足しております。デビッド・モースの外見的に取り繕われた誠実さに潜んだ悪意のある役を演じる上手さは、本当にお見事です。ただこの作品には問題があり、それは指摘せずにはいられない問題です。それは冒頭の父親との離別の件が後半で伏線として回収されないのは小さくない問題だと思います。個人的に、あの事故に彼に過失はないのは一目瞭然だが、それによって後遺症のように彼の足を引っ張る要素を彼が背負っているようにまるで見えない。極端なほどの人格の落差もなければ、荒んでいる様子もない。それが彼の最終的な変化や葛藤に絡んでこないなら、いっその事、“一年後”の設定以降から物語が始まってもなんら問題ないと思います。ただ、それが上手く物語と絡んでさえいたらもっと良くなっていたと思うから、とっても残念です。[DVD(吹替)] 8点(2012-08-03 04:28:03)(良:2票)

255.  少年と自転車 《ネタバレ》 執拗に自らを捨てた父親に縋る姿は、あまりにも残酷で、彼が無垢であればあるほどその行動は父を求め、痛みに満ちていて心苦しくて仕方ない。子どもが親を求めるのは本能で、それを周囲が抑制すればするほど溢れ出る彼の反発が葛藤として痛いほど胸に響いた。その抑制の中で唯一自転車は、“想いのままに行きたい所に行ける”自由を願う願望の象徴としてとても効果的に描かれていたように思います。また、信じた友人の裏切り、父親からの完全な拒絶の末、もうどこにも縋る事のできなくなった彼が、やっとの思いで彼女に甘える事ができたその変化は涙無しに直視出来ませんでした。閉ざされてしまった心を開かせるには、まず温もりの伝わる距離に辛抱強く居続け、なおかつ諦めずに心を開いてくれるのを持つほかないわけですが、「ぐるりのこと」や「シークレット・サンシャイン」のような優しい感動を得られました。[映画館(邦画)] 8点(2012-07-29 23:38:41)(良:1票)

256.  マイレージ、マイライフ 常に出張続きの主人公の人生には、「背負う」ものが何もない。つまりそれは「何かの為には生きていない」ということの裏付けで、彼には「人生における目的意識や願望」がないというふうに見えました。そんな彼にある唯一の目的は「1000万マイル貯める」という、その件にまったく無関心な人からしてみたらあまりにもどうでもいいし、空しい目的のようにも思えます。が、彼にはそれしかないという寂しい現実です。そんな彼の内面的な部分を覆い隠すかのような爽やかでテンポの良い序盤で、“彼が紛らわしている内心”というのを重複的に表現しており、J・ライトマン監督の演出力を実感せずにはいられませんでした。ライトマン監督は「偽っている本心を無意識的に隠している偏屈な人」演出がとっても上手で、それだけでも映画を観ている実感を得られて気持ちいい。アナ・ケンドリックさんの多くを過信し、理想で心が埋め尽くされている姿はすごく普遍的で在り来たりに見えるけど、あのデフォルメなしにありのままの23歳の姿が映画内では妙に新鮮で親近感と愛しさを覚えずにいられませんでした。また、ヴェラ・ファーミガさんの心境は実に大人で、その心理を十分に理解するのは難しいけど、きっとそういう感情はあり得るんだろうなーっと関心。そして羨ましいと思うぼくの若さ!という具合に主要人物の心理描写がとても豊かで、それだけである意味成り立っている物語だと思いますし、落差を間違いなく産み、対立構造も発生するであろうその丁寧な人物設定が素晴らしい。ただ、落差はあるし、葛藤もあるのだけれど、クライマックスでもう少し彼らの今後を期待させるような情緒的な場面があっても良かったような気もします。[DVD(吹替)] 8点(2012-07-28 05:26:32)

257.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 まずはこれほで細部への拘りと誠実さのある映像を大画面で体感し観る事が出来たのは良かった。例えばガラスに反射する人や車の行き交う様、風のうごめきで揺らぐ樹々など。日常生活で見慣れた景色がアニメーションの中で綿密に描かれていると何とも言えない心地良さを感じるのはぼくだけだろうか?あと、本題に行く前になぜおおかみこどもの「雨」と「雪」なんだろうという疑問。生まれた順ではなく親離れ、あるいはこどもではなくなった順?だとするとこれがテーマなのだろうと勝手な推測。はい、本題。序盤の少々荒削りな出会いと関係性の構築具合。秘密を抱えた謎の多い男性に惹かれる、ある意味オーソドックスな少女と、実写だったらさぞ不潔感満載であろうおおかみおとこ。彼が真実を告げたところから物語は真に始まるわけだが、それまでは典型的な恋愛物と同じように、つまり普遍的に愛を育む。打ち明け、子を産み、彼が予期せず死ぬ。こっからが真の葛藤が始まるわけです。本来なら、この2人がくっ付き、子を産むまでのプロセスの葛藤(おおかみにんげんと人間との対立構造とその葛藤)で一本映画が作れそうなもんですが、そこはすっ飛ばす。つまりやりたいことはここではない。本題は最後の最大の葛藤が表している。それは「決断と悟り」でござる。人にも狼にもなれる選択肢の中で、人の道を進むか、狼としての道を選ぶか。その決断と、それを不安ながらも背を押してあげれる強さを得るまでの話。ぼくらは決断し、押してもらう立場からいずれ押してあげる立場にならなければならない。それは如何なる決断だとしてもNOというのは簡単で、それを選んだその本人の意思を尊重出来る強さというのは並大抵の事ではない。そこに至までのプロセスはその最後の決断に向け、往々にして一直線にやじるしは敷かれている。雨は「責任」を知り大人になり、「自由」になる代償に家族と離別する。あの最後の遠吠えの真意はぼくらには聞こえない。でもきっと花には届いている。雪は苦悩があまりにも多い人間世界で生きることを決意する。今後もたくさん問題は起きるだろう。人間と恋をし、花に電話して頼るだろう。子どもも産むかもしれない。花の家の畑はこの先も荒らされる事はないだろうし、雨がいなくなった理由をご近所さん達に必至で誤摩化しを語るかもしれない。花にも雪にも雨にも、これからまだまだ苦悩はある。でも、生きてて欲しい。[映画館(邦画)] 8点(2012-07-24 04:17:06)(良:1票)

258.  ヒア アフター 《ネタバレ》 タイトルを直訳すると「来世」で、そのことに執着して物語がどうだったか考えてしまうと、この物語に登場する人物たちはみな共通して「過去のできごと、過去となってしまった人物たち」に捕われている存在なので、なかなか「来世」との結びつきが困難でした。死を身近に感じる出来事に遭遇した主要三人がメインのストーリーになるわけですが、それぞれ抱えている重みや種類は違う訳です。まず、マットデイモン演じる主人公は死者と会話ができてしまいます。つまり、過去となってしまった人々と今この瞬間に向き合える力を持った人間です。自分ではない過去を生きた人間の存在によって、前進する事ができなくなっているのです。また、少年は瓜二つの双子の兄弟を失った事で、二人で一人だった意識に捕われて前進する事ができなくなっています。そして、彼女は臨死を経験したことによって、死のあまりの身近さに取り憑かれ、それ以外のことが考えられなくなっているのです。三人に共通するのは、今を生きているのにまるで生きていないかのように先に進めない硬直感です。この構成が巧みではありますが、やっぱり当然のように三人はいずれ会う事が予想できますし(あえてそういう作りにしたのだと思いますが)、心待ちにし、どういう流れで三人が巡り会うのかを期待します。そして、紆余曲折あって会う。凄い運命的な偶然を大団円的な華やさで描く事なく、穏やかにさも当然といわんばかりの落ち着いた雰囲気で会うのです。そこで行われることは、それぞれがそれぞれのHEREAFTERと向き合うという行為です。つまり、この先を三人が歩み始めたその瞬間が描かれている訳です。「来世」で考えてしまうと、グラントリノで死んだイーストウッドの神的目線物語?あるいはそろそろお迎えを感じ取った彼の遺書?とか深みにはまってしまうのですが、「この後、この先」で考えるととてもスマートな物語構成であることが納得できます。だからこそラストで見えたあれが、過去ではなくこの後であることに納得がいき、また抑制された状況からの解放によるカタルシスに酔いしれることができたのだと思います。80歳を過ぎ、多くの別れと出会いを繰り返し、そしてまもなく必然的に訪れるそれの実感があるからこそできる作品なんだと思いました。ただ、実感として高めすぎた期待値からするとその大きな落差は否めないほどのシンプルな作品であることも確かです。[映画館(字幕)] 8点(2012-01-14 12:12:35)

259.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 これは素晴らしい!まず、視点で言えば間違っているかもしれないけど、撮影の行為そのものをがんばっていることにとても感心しました。実写でやれることはしっかりと実写で撮影を行い、殺陣もみなさんすごくがんばっていることに驚いてしまいました。とくに松方弘樹さんの殺陣芝居は本当に御見事です。すごく美しかったです。また、村のオープンセットを作り、家をまるまる一軒壊し、そして殺陣シーンを特殊な映像技術を使わず、正面切ってきっちり描いた姿勢には拍手を送りたいです。そして肝心のストーリーですが、平たくいえば超悪的な暴君を暗殺する為に集まった13人の男が約300人と暴君を殺す、というだけの話です。近代の複雑で空白恐怖症の日本映画界が陥っている詰め込み過ぎから背を向けるかのようなシンプルな物語に、ぼくは素直に没頭することができました。そこにあるのはただただ人のモラルとか道徳観。こんな超悪的な人間に日本を支配させるわけにはいかない、生かしてはおけない、おくべきではない!という気持ち。そこには普遍的な人が人たる所以の感情が漲っているので、強烈でなおかつ具体的な目的意識に強く共感し、没頭することができたのだと思います。それでも、でっかい壁状の木がどういう動力で、どういう原理で動いているのかとか、伊勢谷友介さんと岸部一徳さんの件とか、弓矢から殺陣への移行の理由とか、吹石一恵の一人二役意味ある?ていうかいる?など腑に落ちない部分は多々ありますが、それでもあの迫力あるアクションシーンを現代日本映画で見れただけでかなりの満足感を得られました。[DVD(邦画)] 8点(2011-12-20 09:34:09)

260.  ぼくのエリ 200歳の少女 《ネタバレ》 エリに尽くし続けた男は、エリを守るため、 自らの額に酸をかけた。あの男も、少年と同じように、 人付き合いの下手な弱気な男の子だったのかもしれない。 あの男の昔がもしかすると少年で、少年の行く末がもしかするとあの男で、それが何年も何十年も繰り返され、それさえもエリの中では計算されているのかも知れない。 などと、いくらでも深読みはできるし、観客に勝手気ままに想像させるために意図的な説明少なな内容にしているようにも捉えれる。 透き通るような白く透明なエリの立ち姿が血に染まった時の、 背筋が凍るような恐怖は、あまりにも新鮮で、 ある意味、どんなバイオレンスなシーンよりも衝撃的に見えた。 唯一、自分の本心に気付いてくれたのがたまたまエリなだけだった。 唯一、自分の身を真剣に心配してくれたのがたまたまバンパイアなだけだった。 唯一、エリの存在を知ったのが彼なだけだった。 小さな恋のメロディのように否応なく、惹かれてしまった無垢な心が引き寄せた愛情。 殺戮と捉えたのは人間。 猫がネズミを襲い、ネズミが虫を襲い、虫が植物を食らう、 その連鎖の人間の先にいたのがバンパイアなだけ。 思い込みの枷が外れた瞬間の人間は、きっとエリのために人を殺す。 悲しみに満ちた彼の未来を想うと心が痛い。 ただ、説明がほとんどないのは素敵だが、 最後があまりにも伏線なしで、唐突に思えた。 両親はどうした?二人だけで生きて行くの?プールでの殺戮はスルーできたの?様々なもやもやが残りながらのあのラストシーンの、モールス信号でのやりとりは素敵だけど、やりたいだけだでは全てを圧倒するほどの説得力満たしていなかったように想う。でも、クオリティーはすごく高い。日本こそ、こういったローバジェットで制作できそうな脚本勝負の作品にトライすべきだとすごく思った。 [DVD(吹替)] 8点(2011-10-04 23:41:34)《改行有》

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