みんなのシネマレビュー
あにやん‍🌈さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127

241.  3D彼女 リアルガール 《ネタバレ》  これはね、マンガやアニメだからこそ成立するネタ。実写でやっちゃったら「何様?」ってコトになっちゃう。  この映画ではアニメ=オタク=コミュ障=ひきこもり予備軍みたいな描き方(実際セリフにもしてる)で、ヒロインがそれを差別しない事で一見肯定的に見えなくもないけれど、実際にはそこからの脱却、卒業こそが唯一の成長ってハナシ。  ここではアニメは自己否定を引き起こす内的要因のメタファーみたいなモノ。ひたすらリアルに対するネガティブ発言を繰り返すアニメキャラ「えぞみち」に反映されていて。  アニメにはリアルを物理的に変化させる力は無い、それはその通りだけれど、実写映画もまた単なる二次元で、アニメと同一のフィールド上に存在するものなワケ。役を演じる人々はリアルに存在していても、そこに映るのは光と影と音の集合体、実体の無い幻、アニメと一緒。ついでに3D映画は2つの平面を映写してるだけの、ただの目の錯覚。アニメ同様、リアルを物理的に変化させる力は無いわ。  だからこの物語をマンガやアニメで描く分には自虐的、内省的に成立するけれども、実写でやると上から目線の、何らかの優位性を主張している状態になっちゃうワケよね。なんて思い上がりっぷりよ?  もっとも、リアルにはありえないような人物像や演技、後半の陳腐な展開は「映画」の限界っぷりを自虐的に描いてるのかもしれないわね。まあ、こんな程度のモンに「映画」を象徴されちゃたまったモンじゃないけど。  英勉って人、『トリガール!』でもオタクをネタにして嗤いつつその後のフォローをしなかったけれど、結局そういう人なんでしょうね。そっち方面でばっかり商売してるクセにね。  でもカメラと照明は丁寧。いい仕事。人工の光の効果的な使い方や、自然光でしっかり作られたコントラスト、レンズを使い分けた凝った画作り。もったいない。  中条あやみも美しく映えていて。でももったいない。  まー、見ていてストレスいっぱいの、色々もったいない映画だったわ。[映画館(邦画)] 4点(2018-09-16 17:24:03)(良:1票) 《改行有》

242.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》  初日にIMAXで予約したのに体調悪くて断念して、改めて見直し。でもコレとてもじゃないけどIMAX2回分払うような価値のある映画じゃないわ。  もちろん『ジョーズ』は超えてない。もう全然。冗談じゃないわ。せいぜい『ジョーズ3』を超えて『ディープブルー』とか『リバイアサン』とか『第7鉱区』あたりと並んだ程度。  最大の問題はサメがちっとも恐くないところ。おぞましい捕食シーンとか全然なくて、がばーがばーって飲みこんでますー、みたいな。単に海にいるデカいヤツ。つーか、むしろ可愛いくらい。  で、映画はサメよりも、明らかに多過ぎな登場人物のドラマを描くのに忙しい状態で、でもそのドラマがどれもフツー。ありがち。そんなモンに時間割かずにもっとサメと戦ってよ!って感じ。  ステイサムはやっぱりステイサム。ステイサム映画ならばこの程度のステイサムっぷりでしょう、って予想されるそのままのステイサム。なんの意外性も無し。  そして『ジョーズ』の存在を前提としたサスペンス描写が幾つもあるのがとてもココロザシ低く思えて。檻とか犬とか海辺の母親と少年とか、『ジョーズ』ではああなったけれど、じゃあこの映画ではどうなるでしょう?って。そんなモンに『ジョーズ』が超えられるワケもなく。  それにしても最近ハリウッドの娯楽映画見にいったつもりなのにコテコテの中華風味、って映画が多過ぎね。何見ても中華味じゃいい加減ゲンナリ。中国資本に蹂躙され過ぎよ・・・って何十年か前は日本資本がそういう状態だったわね・・・[映画館(字幕)] 5点(2018-09-11 20:02:21)(良:2票) 《改行有》

243.  SUNNY 強い気持ち・強い愛 《ネタバレ》  オリジナル版が大好きで、だからよりによってあのペラッペラに薄っぺらな大根監督の手によってリメイクされると聞いて、マジやめて・・・とか思ったんだけどね。でも、口惜しいけど大根監督で正解だったわ。  民主化運動で時代が大きく動いてゆく韓国を背景にした青春物語だったオリジナル版に対して、この日本版はバブル崩壊後の、元気なのは女子高生くらいのモンだった90年代半ば。長らく平和っちゃ平和で、ただただ流行に、時代に、流れ流されてゆく青春があって。  そのペラペラと軽薄な世界に大根監督の薄べったさがピッタリフィットだわさ。そんな軽薄さが日本のリアル、みんなが生きてきたこの国の1つの時代なんだから。  大根監督のインチキ臭さ、胡散臭さも、あの狂騒の時代にならアリ、だものね。『ラ・ラ・ランド』の出来損ない、なんて形容すらおこがましいくらいの冒頭の長回しにしても、ばあちゃんのわざとらし過ぎ吉本ネタにしても、ステレオタイプなエヴァ好きひきこもり兄にしても、なんとなく許容しちゃえるくらいの感じがしちゃうもんね。  背景に流れる数々の歌もまた、確かにしっかと聴いておりましたともさ!って状態で、いいも悪いもない、その時代を生きた血ってのが今この体ん中流れてるのは事実なんだから仕方ないっての。  日本版は基本的な物語は韓国版をきっちりなぞっていながら、国と時代が違うだけでまるで別物になった感じがあって。エンドロールの違いによって方向性そのものが違ってたりするしね。未来に向かって閉じてゆく韓国版と、過去に向って開いてゆく日本版、どちらが正しいとかも無いしねぇ。  このペラッペラさこそが日本の『サニー』だわ。  広瀬すずが可愛らしい田舎の高校生を演じて、だけどあのイタコはさすがに無理だろー、と思ってたら、イタコとは違うけど、かなり頑張ってたわ。この夏の美少女変顔コレクションとして浜辺美波、橋本環奈と共に脳裏に刻んでおくわね。[映画館(邦画)] 8点(2018-09-06 22:02:52)《改行有》

244.  志乃ちゃんは自分の名前が言えない 《ネタバレ》 志乃ちゃんのつらさ、孤独が痛いくらいに伝わってきて、見ていてとてもシンドくて。 そんな志乃ちゃんに出来た大切な友達、加代ちゃんとのハーモニー、2人だけの時間はとても幸せに満ちていて。 そして、そのハーモニーを破壊してしまう大きな不協和音の存在、現実ってそういうもの、っていう映画のメッセージ、それは判っていても吞み込むのは難しいわ。それを受け入れられない志乃ちゃんそのままに、こちらも無理になってしまってね。  決してダメな映画ではなくて、心に刺さる、よくできた青春映画。  それぞれが抱いた痛みに寄り添う、真摯な映画。  でも、それは別に期待してなかった、そういうのは見たくなかった、っていうか、今更映画にそんなこと諭されるつもりはないし、みたいな感じになってしまって。  途中がキラキラしてただけに、その落差を見て、それでもああ良かった、って言うのは、ちょっと無理かなぁ。  ああ、そんな映画なのね・・・って落胆しちゃった、ってのが正直なところ。  つーかさ、トシを重ねたオカマなんぞに必要な映画じゃねーんでしょうけどもさ、じゃあ、コレ見て若いコが何を学ぶのかしら? 現実なんてそんなモンだから覚悟しろ、って? 現実はそんなモンだけども、それでも前に進む価値があるとか、そういう話?  映画が誰に対して存在しているのか、その意味がどうも今ひとつ見えて来ないのよねー。  そこに『タイムズ・スクエア』のニッキーとパーミーの姿を、『リズと青い鳥』のみぞれと希美の姿を見つつ、もっと突き離されちゃった感があって、残るのは切なさばかりなり。[映画館(邦画)] 6点(2018-09-06 21:10:59)《改行有》

245.  アントマン&ワスプ 《ネタバレ》  面白かったけれど、前作のようには手放しに楽しめるモノではなかったわ。  前作はマーベルユニバースの知識なんて一切無くたって一本の映画として楽しめたけれど、今回は最低でも前作と『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』と『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』を見てないとワケわかんない事だらけ。いちいち記憶を辿らなくちゃなんないの、メンドくさいっての。  で、いつになったら本題に入るの?って、そこが本題かい!って、ソレが『ベイマックス』のクライマックスをまんま持ってきたようなシロモノ。  ワスプは期待したほどじゃない存在だし。相方としてもヒロインとしてもハンパなポジションで、単独で行動してる時の方が魅力的っていう。っていうか、ビジュアル的に微妙なのがねぇ、なんとも。  笑えるエピソードがいっぱい散りばめてあるのはいいわ。『インフィニティ・ウォー』が重くて暗い映画だったから、明るく楽しいマーベルヒーローってのはありがたいコトで。相変わらずペーニャがいいよペーニャ。あとお留守番蟻。  主人公と、この映画自体が、どちらもアベンジャーズって存在のせいで振り回され、縛られちゃってるわけだけども、後者は少なくとも皮肉じゃなくてマジでそうなっちゃってるのがなんともねぇ・・・[映画館(字幕)] 7点(2018-09-06 20:44:55)《改行有》

246.  君の膵臓をたべたい(2018) 《ネタバレ》  実写版を見てなければ、も少し楽しめたかもね。  迫ってくるモノが実写版ほどではない、なんとなく軽めな印象を受けたのは、見ているこちらとキャラとの距離が実写版よりも遠く感じたから。  作画はキレイだけど、シャープでありがちなデザインのキャラが、ちょっと冷たく感じられて。も少しキレイなだけじゃない、アクセントのあるデザインだと良かったかな。コレこそがアニメ版『キミスイ』のキャラ!っていう、愛着っていうか、個性っていうか、生命感っていうか、そういうのが足らない感じがねぇ。  あと、実写に比べるとアニメのキャラはどうしても存在感に限界があるんで(実写版の浜辺美波と北村匠海が印象的だっただけに)、それを補う映像の工夫があれば、って思ったわ。山田尚子監督レベルの表現力を求めるのは酷だろうけど。  桜良の家でのちょっと際どいコトになるシーンなんか、劇場版『マクロス』のミンメイのシーン思い出しちゃって、進化してないわねぇ、っていうか、妙にオヤジ臭い視点でヤだわぁ、って思っちゃたわ。  アニメ版の喪失感の弱さなんかは、実写とアニメの違いだけではなくて、脚本や演出の差にもあったようにも思って。アニメ版はちょっといじり過ぎちゃってたかも。『星の王子さま』なクライマックス、アレは「死んでませんよー、生き続けてますよー」って主張してるようで、だけどそこ曖昧にしたから救われるってハナシじゃないしねぇ・・・  でも、実写版には無かったエピソードが色々あって、実写版と合わせて『君の膵臓をたべたい』の世界を更に深く味わうことができたってカンジ・・・やっぱり切ないんだけどね・・・[映画館(邦画)] 7点(2018-09-06 19:41:24)《改行有》

247.  マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー 《ネタバレ》  前作の良くも悪くもユルいノリ、今回もアレを予想してたら冒頭からショッキングな展開で、そのショックが最後までずーっと続いて切ない、切ないわぁ。  その切ない物語のためか、前作と違ってキッチリ作られてる印象。過去と現在とを頻繁に行ったり来たりするけど混乱する事のない構成や、ポイントポイントに印象的な映像を挟み込むキレイなカメラ。  笑いも散りばめられてはいるけど、でもかなりマジメに母から娘へと継がれてゆく物語が紡がれてゆくのね。まあ、3人のうちの誰が父親か判らない、ってところを映像化するにあたっては、それなりに無理のある展開であった気もしないではないけれど。  リリー・ジェームズとアマンダ・サイフリッド、それぞれの魅力がキラキラしていて、でも一方でベテラン俳優達の重ねた年齢が表れていて、映画のテーマにシンクロする感じで時の重さをずっしりと感じてしまって、あー、シンドいシンドい、って。  シェールはちと余分だったかな。初登場でクライマックスをさらってゆくだけの意味は感じられなくて。  前作がABBAの歌にのせてリゾート気分をエンジョイする映画ならば、今回はABBAの歌にのせて時の流れと人の生を顧みるシリアスな映画だったわ。[映画館(字幕)] 7点(2018-09-05 21:44:33)(良:1票) 《改行有》

248.  銀魂2 掟は破るためにこそある 《ネタバレ》  『センセイ君主』の浜辺美波と、この映画の橋本環奈と、立て続けに可愛いコの怒涛のヘン顔集を見られて眼福ね。  さて『銀魂2』、前作のノリは健在。沢山スターが出ていて、その中の一部(大半?)の人はとてもおバカな事をしていて、色々とアブナいネタが散りばめられていて、声を出して笑えて。  そして、構成やテンポがイマイチなのも相変わらずで。  福田雄一監督の個性や拘りが、メジャーな作品になっても『女子ーズ』や『薔薇色のブー子』の頃と変わらなくて、それはテンポ崩してまで必要なの?みたいなネタが、主にやっぱり佐藤二朗を中心に。  クライマックスがなんかダラダラと長いなー、って思っちゃったのも前作と一緒。戦いが展開する舞台がかなり分散した状態で、それをバランス良く見せる、ってのはあまりに高度なテクニックだったかな?  アクションシーンはCGも含めてハリボテ感がしちゃったのがツラめだけど、それでも汽車とカーアクションなんかは頑張ってた方かなぁ。邦画にしては。ちょっと悲しいフレーズね、「邦画にしては」って。  今回は真選組が中心の物語で、万事屋銀ちゃんのメンバーはフォローに回ってる感じなので、その点は物足らなさを感じたり。特に菅田将暉演じる新八は出番少なめ?  その分、真選組メンバー、特に柳楽優弥と三浦春馬はとても印象的な、いい感じの存在感で。柳楽優弥の極端な2つの個性の演じ分けが凄いなぁ、って。笑わせて貰いながらも感心しちゃった。三浦春馬は「GACKTみたい」って思ったけど、物語が進むにつれてなかなかに。  全体のバランスを考えると、将軍のお忍び部分がかなり余分な気がしないでもないけど、アレがあってこその『銀魂』だしねー。アニメ版で見てるのでネタは新鮮とはいかなかったけれど、でもあの面々のキャバ嬢っぷりは「実写でやってくれてありがとう」みたいな、実写だからこその面白さで溢れてたし。  でも、ちょっと長かったかなー。もう少し短くても良かったかも。お金かかっててスターもいっぱい出ていて、勿体ないのは判るんだけどさぁ。[映画館(邦画)] 7点(2018-08-19 19:00:39)《改行有》

249.  センセイ君主 《ネタバレ》  コメディと言うよりギャグタッチのおバカ演技で始まって「あー、このパターンね」って。  浜辺美波の顔芸炸裂、『君の膵臓をたべたい』の儚いイメージぶち壊し!みたいな。  でも、ずっとそのタッチで通しますよ、っていう徹底したノリに乗せられて、そんなヘンなヒロインがどんどん魅力的に思えてきて。  もうね、非常識だとか人間としてあり得ないとか、そういうツッコミが無効なレベルなワケなのね。この映画はそういう世界だって宣言してるのだから。リアルにはこんなヤツぁいないって判ってるから(つーか、そこにひっかかってたらもう見てらんないでしょ)。  気が付けば爽やかイケメンな竹内涼真センセイへの攻略作戦を心から応援しちゃってる自分がいたり。  その上、友人役の川栄李奈が、ヒロインと何故か双子みたいに似ていて(髪型一緒)、仲良しなカンジがとても良くて、魅力的で「なんて楽しい映画なんでしょ」って。  だから先生と生徒の恋愛っていう、リアルならご法度なネタも独立した世界なここでなら成立するっていう。って言っても原作とは違って、現実と創作を区別できない人からのツッコミ炎上を回避すべくキッチリ逃げ道を選んでるんだけどね。  ツイッターに『カメラを止めるな!』をつまんないってコが楽しいって言った映画が『センセイ君主』だった、ってのを揶揄するようなツイートがあったんだけど、好き嫌いだけで言うなら、なんならアタシもコッチの方がより好きよ。人を見下したような映画オタクなんてロクなモンじゃないわ。このテの映画を不要だなんて考えるのは、狭い了見っていうか、一体「映画」の「何」を見てきたワケ?ってね。差別主義者も同様ね。  恋に向かって暴走しまくりヒロインに共感して一緒に突っ走る、おバカゆえの楽しさを堪能できるラブコメディだったわ。[映画館(邦画)] 8点(2018-08-19 18:22:24)(良:1票) 《改行有》

250.  ペンギン・ハイウェイ 《ネタバレ》  遅い夏に公開された、夏を舞台にした少年が主人公のファンタジーって事で去年の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を思い起こさせて、イヤな予感がしたのだけれども、似て非なるモノだったわ。  もう冒頭からリアリティは排除されて、これはファンタジーです、って宣言から展開してゆく物語は謎だらけ。その様々な不思議が難解な世界を創っているみたいにも思えるけど、でも、それはひとりの少年をめぐるひと夏の経験を彩る(大掛かりな)一要素に過ぎないんじゃないかな。  歳上の女性への憧れを通して(それが「おっぱい」って形に集約されるけど、そんなつもりはないと気取りつつ端々から嫌らしい視点が滲み出ていた『打ち上げ花火~』とは全く違っていて、「おっぱい」をきっちりキーにしてる状態ね)少年の成長を描いていて、彼が過ごした大切な、二度と戻らない夏が懐かしい思い出のようにじんわりしみじみ染みてきて。  そして、その先、少年にはまだ見ぬ世界への精一杯の探究心と無限の未来があって。  中盤にマイナスベクトルのエピソードを重ね過ぎて、もたついてしまうのは残念。スズキくん一味、ハマモトさんの父親、そして森を調べにやってくる大人達(『E.T.』の呪縛は今も続く)、それぞれが物語の流れを必要以上に阻害してしまっている印象で、もっとスッキリと流れていても良かったんじゃないかな。お姉さんがそこに密接に絡んでるワケではない以上はね。  でも、ダイナミズムとスピード感溢れる絵のクライマックスから、切ない夏の終わりに、ああ、いい映画を見た、ってカンジで。  アタシには遠い遠い日の思い出みたいな世界なのだけど、その大切な夏の日を描いた良きアニメ映画だったわね。[映画館(邦画)] 8点(2018-08-19 17:12:12)(良:2票) 《改行有》

251.  オーシャンズ8 《ネタバレ》  ケイト・ブランシェット姐様が最高過ぎるので8点。以上。  だけだと、アレなんで(それだけで十分だと思うんだけどね)、あと蛇足。  『オーシャンズ11』があんまりだったんで、『12』も『13』もマトモに見てないって状態で(BSCSでやってるのを見たような見てないような)、なのでコレもあんまり期待はできないわ、ってカンジだったのだけど、一方でブランシェット姐様をはじめ、サンドラとかアンとかヘレナとか、もうイイ女優いっぱい出てるってのはどうしたって魅かれないワケにはいかなくって。  だけどソダーバーグだしねぇ・・・って何よ、今回ソダーバーグいいじゃん!って思ったらさ、エンドロール見て初めてコレ、ソダーバーグ監督作品じゃないって知ったわ。    中身ナシみたいな映画なんだけど、女優が魅力的で、なんかゴージャスな映像です、ってそれだけで十分だったりするワケじゃん。  スリルとかサスペンスとかがほとんど無くて、計画はサクサク進んで、アクシデントはほんの少しだけ。クライマックスで一応二転三転するんだけど、あくまでプラス方向にしか転がさないんで、なんていうか、呑気な映画。  でも、そのストレスフリーっぷりはなかなか得難いモノな気もして。あえてストレスを排除して、かつ面白さを作るって、意外と難しいんじゃない? それが出来てる映画なのね。  で、なんと言ってもケイト姐様ね。これまでのカッコいいケイト姐様ナンバーワンだった『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』のスパルコ大佐を超えて、この映画のルーはカッコいいケイト姐様更新。まるでヅカの男役トップみたい。サンドラとのコンビっぷりがハマってて、これなら『オーシャンズ9』を期待しちゃえるわ。早よ次。[映画館(字幕)] 8点(2018-08-13 21:11:10)《改行有》

252.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト 《ネタバレ》  毎回ハラハラドキドキ、手に汗握るスリルとサスペンス!、だけど見終ってみて、ちーともストーリーは憶えてないっていうシリーズ、今回もまたストーリーごちゃごちゃでわかりづらい構成で、何やってんだかあんまり伝わってこないっていうね。  だから前から続くエピソードを持ってきても「それってなんだったっけ?」みたいな。  3作目以降、JJのトコが作るようになってから良くも悪くも『ワイルドスピード』みたいになってるわね。  アタシの理解力に問題がある点もあるのだけど(いくらなんでも元奥さんがそこにいるのって偶然過ぎじゃなーい?ってツッコミたくなったのだけど、後でよーく考えたら、先に敵さんのお膳立てがあって、そこにイーサンが行ったワケよね)、でも、物語に関してはやっぱりもう少し簡潔にして貰いたいものだわね。上映時間長過ぎだし。  でも、今回もまた往年のジャッキー映画のように「うわぁ、そんな無茶しちゃダメぇ! もっと自分の体をいたわってくださーい!」ってトムの筋を通した俺様っぷりをたっぷり堪能できる一級のエンターテイメント作品になってるわ。俺様っぷりを誇っていいだけの努力とか根性とか見せてくれて、そんなトム・クルーズ(イサーン・ハントでなく)のあり方まで含めて『ミッション:インポッシブル』ってコンテンツの魅力なんだと思うの。トム走りとかトムぶら下がりとか、もはや様式美。  それに映画の面白さはお金じゃない、とか最近よく見かけるのだけれども(ほら、ここしばらく『カメラを止めるな!』についてのツイートを眺めてるから)、でもやっぱりお金をたっぷりかけた画の気持ち良さっていうのは絶対あるのよね。IMAXの画面いっぱいに広がる空撮アクションの、その奥行きのある画の気持ち良さ、痛快さ。それもまた映画の醍醐味の一つよね。  いくら予算かけなくても面白い映画は撮れるからって、世の中の映画が全部低予算でジミな映像ばかりになったら、ガッカリ過ぎて死んじゃうわ。お金かけた映像に含まれる養分を摂るのって大切。  見終わって「あー面白いモノ見た!」ってシンプルな感想が出てきておしまい。それだけ。それで十分なのかもね。[映画館(字幕)] 7点(2018-08-09 15:51:36)《改行有》

253.  インクレディブル・ファミリー 《ネタバレ》  前作は10点付けてるくらい大好きで、だから前作から直接繋がってる今作も当然楽しめたし面白かったし。だけど、それ以上を期待してたカンジもあって。  安定の面白さなのだけれども、新しい何かを見せてもらった感覚は薄くて、第2話を見ました、って印象。そのくらい前作から直接続いてるし、14年経っても大きなバージョンアップしてるってホドじゃないとも言えるし。  今回、脚本にワリと穴というかユルさがあって、例えば、お金持ちの豪華な屋敷に住むとか、頼りになるメインヒーロー3人がゴーグルで支配されちゃうとか、それがちゃんとドラマに結びついてないのね。単にセットや物語として消化されてゆくばかりで、せっかくドラマチックにできる要素をもったいない事しちゃってる感じ。  ヒーロー達がゴーグルでコントロールされてるって判ってるにも関わらず、ヴァイオレットとダッシュ(とジャック・ジャック)で行動してる時にせっかく倒した相手のゴーグルを外さず壊さずそのままにして復活されちゃうあたり、脚本上の都合っていうのが見えてしまって。  ヴァイオレットのボーイフレンドがバイトしてる店に行くところは話にオチがなくて「アレでおしまい?」ってカンジだし、そういえばアンダーマイナーどうしちゃったのよ?  それに今回なんと言っても悪役に全く魅力が無いのが残念。ほら、前作、中二病なボスのシンドロームはともかく、ミラージュはミステリアスでステキだったでしょ? 今回のはそういうセンスがもう全然。デザインも含めてアレで正解だったの?  でも、今回メインで活躍するのがイラスティガールで、実質イラスティガールの映画と言えるくらいな状態なのはとても良かったわ。最近のディズニーらしくジェンダーの平等が大きく扱われていて、育児を父親に任せて活躍するお母さんの、そのカッコいい、魅力的な姿ときたら。あえて女性を強調したフォルムをしているのが本当にいいの。  あと、ヴォイドもキャラ的にビミョーに見えつつ、クライマックスではおいしいところをさらってみせてくれるし。  今回は重要なポジションに女性が配されているのが今日的な作り。男は全体的に弱めな扱いなのよね。  見終って思ったのは「で、第3話は?」って。コレで終わりじゃ全然物足りないわけで。でも前作から14年。次があるとして、それって一体どれくらい先なの?[映画館(吹替)] 7点(2018-08-02 16:44:07)(良:2票) 《改行有》

254.  BLEACH ブリーチ 《ネタバレ》  佐藤信介監督っていうと、ビジュアルで魅せてくれて、マンガ原作が得意で、そして・・・脚本に恵まれてない人ってイメージ。今回もまたそのパターンにキッチリとハマリ込んじゃってるわね。  マンガを読む習慣がほぼ消滅したアタシにとって、この映画が初めて触れる『BLEACH』。物語も絵柄すらも知らない状態で見たのだけれども、まず、ゴチャゴチャとした設定世界がセリフでばーっと説明されるのにゲンナリ。一護がそのややこしさをツッコんでたけど、それが免罪符になるってワケでもないしねぇ。  その上で展開してゆく物語もバランスが悪かったり、キチンと描き切れてなかったり。  ホロウとの戦闘シーンがあまりないのも不満だけれども、雨竜が呼び寄せたホロウって少なくとも6匹くらいはいたハズなのに、1匹倒しただけでその後のフォロー無しで終わっちゃったりするのはさすがに雑過ぎ。  クラスメイトの存在はやたらハンパだし(ルキア、雨竜以外はいてもいなくても殆ど物語上関係ないレベル)、グランドフィッシャーとの戦いからの、更に恋次、白哉と続く戦いはクライマックス多過ぎ状態でダレるし。  そして、続きがありますよ、って描き方はしていなくて、これで一応話としてはケリがついているのだけれども、でも、これで終わりとなると、ずいぶんと小さくまとめちゃったのね、って感じで。意外に小ぢんまりした映画よ、コレ。  でも佐藤監督らしいCGを駆使したビジュアルの気持ち良さは今回も健在。『いぬやしき』同様、立体感があって、空間を感じさせるVFXを堪能させてくれるわ(日本のVFXは基本マットペインティングの延長で二次元的な平べったさが基本だものね。この分野がお得意な山崎貴監督作品にもその平べったさを感じるし)。  それに、いつもの演技の薄さは軽減されて体張って頑張ってる福士蒼汰や、毎度の視線が印象的な杉咲花は魅力的だし。  だから、映画を構成するパーツパーツは魅力的だったりするの。だけれども、全体を見るとキビしくてね。  映像に対して脚本が全然追いついていけてない状態が残念で、客入りも考えると(平日の午後とはいえ、新ピカの小さめな箱がガラガラだわよ)マンガの実写映画化ってもっと色々と選び方、作り方、売り方を考えないといけないんじゃないかしらねぇ。ワーナーはどうも下手な鉄砲を撃ち過ぎじゃないかしら?[映画館(邦画)] 5点(2018-07-28 18:46:19)《改行有》

255.  劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 《ネタバレ》  冒頭にこれまでのあらすじ的なモノが流れるのだけど、初めて『コード・ブルー』に触れる人間には全く理解できないシロモノ。「思い出の名シーン」みたいな。  完全に一見さんお断り映画。作品世界や登場人物の知識がある事が大前提になってる作り。映画としてちゃんとするよりも、ファンを楽しませる事を第一に作られてるようなカンジ? 映画としてはガタガタ。  色々なエピソードが同時進行、というよりバラバラに散りばめられていて、でも、それぞれがキチンとした流れになってなくて。起承転結のどれかがスッポリ抜け落ちたエピソードの行列。っていうか、それぞれがレギュラーキャラのドラマを盛り立てるためだけに存在しているようなもので、登場する怪我人も、大事故ですらも、キチンとしたケリをつけないままに放置されるという、最終的にはどうでもいい扱い状態。キャラへの思い入れが総て。  なので、ドラマを一切見ていない人間にとっては知らない人の結婚式のビデオを見せられるような感覚。勝手に盛り上がってる状態を傍観するのって、なかなかの苦行よね。明らかに馬鹿な状態も、あれ、ドラマを見てた人から見れば自然なのかしらねぇ? 浅利陽介のキャラなんか本当にウザいだけのバカキャラにしか思えないのだけれども、アレもドラマを見ていれば、って? 私語多過ぎでプロ意識欠如しまくった人達の集団に見えるのも、ドラマを(略)  3人のモノローグが登場して、その禁じ手(通常は1人。じゃないと人称ブレブレでしょ?)を使うのは、その3人が等しく主役だから、って事なんでしょうけど、その恥ずかしいポエムみたいなモノローグはキャラの心情をぜーんぶ説明しちゃうっていう。  そもそもモノローグ出してこなくたって、全キャラ気持ちも心もセリフで喋りまくってるし。勝手に自分語り始めちゃうキャラ多数で、学芸会風だわよ。  あと音楽うるさい。超うるさい。ずっと鳴り続け。でもそれもドラマでお馴染みのメロディだったとしたら、ドラマ見てた人にとっちゃ(略)  一体いつになったら終わるの的な、長い長い馬鹿げたエピローグ部分も、ドラマ見てた(略)  でも、それでもコレが今って時代を映す日本の映画なのだから、その存在自体を否定はしないわ。普段あまり映画を見ないようなお客さんでシネコンがいっぱいだもの。短いカットをちゃかちゃか繋いだり、上着を羽織る後ろ姿をスローモーションで見せたりして『踊る大捜査線』から20年、全く進歩無しかよフジテレビ映画、とか思ったりはしたけどね。[映画館(邦画)] 4点(2018-07-28 15:47:09)《改行有》

256.  空飛ぶタイヤ 《ネタバレ》  面白いのは面白いんだけど、でも、キャラはみんなステレオタイプってカンジで、あーんまり新しい何かを見てるって感覚は得られなかったわね。  深キョンなんか、この手の「苦境に遭遇して奮闘する旦那を支える、やたら物分かりのいい奥さん」のパターンをそのままなぞっているような感じで、ドラマの足を引っ張らないのはいいけれど、印象に残る個性を発揮できてなくて可哀想、みたいな。あれじゃ都合の良すぎるキャラだわよね。  それから、ディーン・フジオカが流れ全体の中での推移の問題で、かなりニブい、トロいキャラに見えちゃう。彼がもし頭のキレるキャラだったとしたら、さっさと映画が終わっちゃうでしょうけど。  それでも、巨大な組織の悪に立ち向かう人々の物語は見応えがあったわ。  大きな組織、小さな組織、それぞれの中にあって、人として正しいことに向き合い、間違ったことには間違っていると声を上げる、その難しさ、大変さが描かれ、見ているこちらは共感し、身につまされて。  長瀬くん、ずーっと若いお兄ちゃんってイメージがあったけど、こういう役が演じられるような渋みが出てきたんだねぇ。  今の社会に斬り込むような社会派ドラマを期待してしまうと、その娯楽映画っぷりにちょっと肩透かしを食っちゃうかもしれないけど、うまくバランスを取って見やすく出来ている映画だったかな。  サザンの主題歌はなんだかおふざけ気味で映画本編のイメージとちょっと違う感じがしたわ・・・[映画館(邦画)] 6点(2018-07-25 21:22:00)《改行有》

257.  レディ・バード 《ネタバレ》  重要に思えるエピソードも、そうでなさそうなエピソードも、みんな等価値であるかのようにハイスピードでどんどん流れていって、思い出したのは『勝手にしやがれ』の出だし部分ね。最近だと『15時17分、パリ行き』とか。  そうしてテンポよく描かれてゆくレディ・バードの日常コラージュが、やがて彼女の生きる世界の輪郭を浮かび上がらせて。短い時間で彼女という人間に寄り添い、親しみを抱ける存在に思えてくる、愛らしい映画。  裕福とは言えない家庭、ギクシャクした母親との関係、学校でも色々あって、でもいいことがないわけでもなくて、そんな彼女の日常は、彼女にとっては悩みやストレスだらけだけど、傍から見たら大切な、かけがえのない日々。  彼女を包み込む世界の優しさは、彼女が暮らす、そして彼女が嫌うサクラメントの街に象徴されているようで、彼女が目指す(テロのあった)NYや、中東での戦闘のニュースは、外側の、厳しい現実の世界。  サクラメントは特に街を愛するお母さんの存在を映していて、そこからの旅立ちは彼女の望んだ、でも厳しい独り立ちを示すようで。  楽しかったり、イタかったり、つらかったり、いっぱいの共感がたった94分の中に凝縮されていて、そしてこれからも続いてゆくであろう彼女の日々に、本当はもう少し見守り続けたい、って思わないワケにはいかなかったわ。  シアーシャはなんだか若い頃のジャッキー・アール・ヘイリーに似てきた気がしないでもないけれど・・・(『がんばれ!ベアーズ特訓中』参照のこと)。[映画館(字幕)] 8点(2018-07-25 21:03:36)(良:1票) 《改行有》

258.  未来のミライ 《ネタバレ》  自分の子供は可愛い、でも世界中の誰もがその子を可愛いと思ってるとしたら、それは大間違い。他人にとって人んちの子供なんぞ、ウザいだけの存在。  そんな基本的なコトが判ってない監督が作った映画という感じね。多分、自分の実体験から来てるんでしょうけれど、このやかましく泣き虫で自己主張ばかりのクソガキくんちゃんを可愛いって感じる人間が果たしてどれだけいると思ってるんでしょ?  アタシにはあのウザさが最初から最後まで続くのでひたすら苦痛でしかなかったわ。  子を持つ親から見た「あるある」で共感を呼びたいのかしらね?  世界がほぼ一軒の家の中だけで完結するお話。家の構造は一見面白いけど、ああいう構造にしなければ映画としての演出がシンドいという事情も透けて見えるし、第一プライバシーも何もあったモンじゃなくて、実生活では絶対に色々と問題が生じるわよね。でもアレが理想、アレが正しいとか思ってそう。  ああいう家で暮らす、ああいう夫婦・・・キモチ悪いわ・・・。  テーマは否定されるべきモノでもない、ごく真っ当な事を言っていて、でもそれをセリフで言ってどうする、って感じ。もっとも私から見れば、血縁と土地とに縛られてるように見えるケドね。  そこそこの収入があって、衣食住に困らず、介護の心配もしなくていい、悩みは子育て、だけど2人以上の子供が持てるだけの余裕がある、待機児童問題も無縁な、子供の面倒を親に頼る事もできる、そんな生活をしている若い夫婦にならば楽しめる映画、かしら?  そんな人、今の日本にどれだけいるのか知らないケドね(笑)  多様性から目を背けた、酷く保守的で独善的な映画に見えるのは、アタシの僻み根性なのかしらねぇ?[映画館(邦画)] 4点(2018-07-20 22:50:08)(良:1票) 《改行有》

259.  カメラを止めるな!  これはネタバレを読んでしまってはダメ、なるべく情報をシャットアウトして見るべき映画なので、点数だけ参考にしてね。  アタシはゾンビ映画ってモノに対してなーんの思い入れもなくて、つーかニガテで、映画マニアにゾンビ映画好きが多い理由がどうにも理解できなくて。  大丈夫なゾンビ映画は『ウォーム・ボディーズ』『ゾンビランド』『高慢と偏見とゾンビ』だけ。『ショーン・オブ・ザ・デッド』すらダメってレベルだからねぇ。  んで、そんなアタシでも存分に楽しめるのがこの映画。  無名な役者しか出てこなくて、安っぽくて、映像なんか『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の反対の極に存在するようなしょっぱいシロモノ。そして、そこにこそ意味がある映画。  有名人でリメイクしたとしたら台無しになっちゃうでしょうね。  脚本の妙味とエンドロールに込められた思い、それはたとえゾンビ映画好きでなくても、映画ファンならば誰でも共感できるものだと思うわ。  チネチッタではリピーターらしきおっさんが聞こえよがしなリアクションをとる事で、初見の人間に対して結果的にネタバレ状態になるという事態を巻き起こしやがりまして、100パーセント楽しめたのかどうか、ちょっと微妙な思いをしたのだけど(不粋なスノッブ野郎は滅びればいいの!バカ!)、それでも十分面白かったので、お薦め。[映画館(邦画)] 9点(2018-07-16 20:02:56)(良:1票) 《改行有》

260.  ジュラシック・ワールド/炎の王国 《ネタバレ》  「科学を悪用し神を騙った人間が、その手で甦らせた恐竜によって罰を与えられる」っていう、マイケル・クライトンの原作から続く『ジュラシック・パーク』のテーマが、ここまできたって考えると、映画としての成長を感じられたりするのね。だって、今回は映画の心が恐竜側に移ってるから。  恐竜達が火山の噴火によって安住の地を追われる事から始まる受難の物語は啓示的。  抑圧、隷属、そして売買と人間の歴史の中で繰り返されてきた愚行を経て、最後は解放へと至るのだけれども、それを手助けしてゆく善の側のように見えた人間達が、でも最終的には彼らとの共存を望まないワケ。自分達とは別モノとして彼らの絶滅もやむなしと判断しちゃう。  そして、その意志に背いて最終的に彼らを解放する女神は恐竜達と同様に驕った人間の手によって生まれた存在。  これまで従順な存在として人を護ってきた闘士のブルーちゃんは、最終的に支配からの解放を選択する。前作のラストシーンを繰り返すようでいて、でも、全く逆の意味を持ってるの。支配する側の許しを得て去ってゆく前作と、支配する側の意志に背いて去ってゆく今作と。  ブルーちゃんに感情移入して見てきた人間からすれば、このラストはハンパでも、投げっぱなしでも、もにょるものでもない、最高のラストシーン、ラストカットなワケね。  前作は進化した映像以外に見るところはあまりなかった感じがしたけど、でも、今作に繋がる芽を仕込んであったのだとしたら(ラプトル四姉妹の存在ね)、少し見直したかな。  あと、絵的なセンスがだらーっとしていた前作に比べて格段に良かったのね。後半の恐竜館のホラーっぷりなんかはおんなじような絵が多かったシリーズの中では特異な面白さで。  ラプトル界のアイドル、ブルーちゃんと、貫録のレクシー姐さん、悠々自適のモササウルスさんの魅力はもちろん、頭突き恐竜スティギモロクちゃんのいいキャラっぷりや、埠頭のブラキオサウルスの悲しさ、人工的な能力が表出しまくり化け物状態インドラプトルの悲哀等々、モブまで含めて恐竜の個性を強調しまくった今作、アタシにとってコレは今までとは別物(ついでにこれまでビスタサイズを通してきたのに今回シネスコサイズになったのもね)。[映画館(字幕)] 8点(2018-07-15 09:25:41)(良:2票) 《改行有》

080.32%
1220.87%
2421.66%
31234.87%
431912.64%
548519.22%
654821.71%
745618.07%
830011.89%
91827.21%
10391.55%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS