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241.  ロスト・イン・スペース 《ネタバレ》 22年前の作品ですか。 「ん?何か文句あるか?」的に全てをバッサリ切り落とす、ある意味爽快感さえ感じるラストシーンが印象的な変な映画。 この手の作品に出演する時のゲイリー・オールドマンのキャラ設定が皆同じで笑ってしまう。 パイロットの男がチャニング・テイタムに見えて仕方がない。 ヘザー・グレアム綺麗です。[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-03-26 12:28:10)《改行有》

242.  ターミネーター 《ネタバレ》 【2020/4/15のレビュー】 奇跡の様に舞い降りた企画、「Terminator Live」を渋谷文化村オーチャードホールで鑑賞。 最近流行りのカテゴリー、シネマコンサートの一環。 シンプルな旋律が印象的なブラッド・フィーデルのサントラをどうやって生演奏で表現するのか興味津々で臨んだ。 私個人、何度かシネマコンサートに足を運んだ事は有るが、その全てはフルオーケストラによるものだったが、 今回はロックバンドの編成に加え、ステージ最上段に鎮座するのは何と和太鼓! 観る前からどんな音楽になるのか期待大、そして実際の演奏は期待を遥かに上回る熱いものだった。 何と、冒頭のOrion Picturesの音楽から生演奏である、幸せな気分で映画はオープニングへ。 何と!あの世界中の誰もが知っているリズム「ダダン ダン ダダン!」が和太鼓で熱く演奏される! 音楽そのものも所謂「完コピ」では無く、オリジナルを基調にしたロックコンサートの様相。 映画自体が文句なく面白いのに音楽でもより熱くなれるとは! これまでに観たシネマコンサートものでは2019/8の「機動戦士ガンダム シネマコンサート」に匹敵する位の満足度だった。 いいものは良い!!   【2017年8月8日のレビュー】 まさか本作を劇場の大画面で再鑑賞出来るとは夢にも思っていなかった。 粋な計らいをしてくれた立川シネマシティの皆様にこの場をお借りして厚く御礼を申し上げたい。 初回劇場公開から早や33年、鑑賞する私も17歳の若者(驚愕!)から50歳のオッサンになり、映画を評価する基準も自分では判らない内にだいぶ変わった様だ。 なんと私、本作を観て落涙してしまいました。はい。 他レビュアーの方々も多数記されている通り、本作はラブストーリーなんですね。 哀愁の未来戦士を演じるマイケル・ビーンの神がかり的な演技(はまり役とは正にこの事)も有り、 リンダ・ハミルトンとの束の間のラブシーンでは、何だか二人の保護者の様な気持ちになってしまい、 その余りの切なさに泣いてしまいましたよ。 また、年を取ったせいなのか最近は有る程度の年齢以下の女性は皆さん魅力的に見える様になり、 初見時は失礼ながら「幾ら予算が無いとは言え、もっと綺麗な女優さん使えよな!」と思ってしまったリンダ・ハミルトンの事を、 なんと「可愛い女性だな」と思ってしまった事に自分自身でびっくりしてしまいました。 (実際、本物は独特の雰囲気を持った綺麗な方だそうです、性格はキツイらしいですが笑) いずれにしても、現在考え得る最良の鑑賞環境で再鑑賞し改めて本作の素晴らしさ(起承転結が明快、製作陣・俳優陣の情熱ほとばしる映像等々)を 再確認した次第です。 当然、点数は10点のままですし、自信を持って「名作」と評価させて頂きます。 【2008年11月11日のレビュー】 「T4」が来年公開される事を知り久々に鑑賞した。 面白い。実に面白い。24年も前の映画とは思えない。特撮は今の基準で考えると確かにチープだ。だがそんな比較をするのは野暮以外の何者でも無い。公開当時、ジェームズ・キャメロン監督と特撮を担当した今は亡きスタン・ウィンストン氏が来日され、「SFXアカデミー」という講義で本作の撮影苦労話をとても楽しそうに解説してくれた様子を鮮明に憶えている。両氏曰く『いかに工夫して観客を楽しませるかが重要。予算の大小は関係無い』との事。本作を観直すと全くその通りだと思う。芯のブレない世界観を持った監督の下に集まったやる気あふれるスタッフと俳優達が生み出す「お金は無いけど知恵と工夫で面白い奴を撮ってやる!!」という気合を熱く感じる快作と言えるだろう。褒めすぎかも知れないがマイケル・ビーンの演技には今更ながら神がかり的なものを感じた。前述の様々な要素が絡み合い、まさしく「哀愁の未来戦士」と呼ぶに相応しい演技だと思った。来年公開のT4が本作を基点として形成された世界観を壊す事の無い作品となる事を切に願う。[DVD(字幕)] 10点(2020-03-06 12:32:44)《改行有》

243.  ファースト・マン 《ネタバレ》 「人類初の月面着陸を成し遂げた男の英雄譚」を期待して観ると肩透かしを喰らう。 そう言った点では、日本に於ける本作の宣伝の仕方には大いに疑問を感じている。 描かれているのは旦那さんがテストパイロットをしている一組の市井の夫婦の物語だ。 その描き方は多分に第一人称の視点が多く、この手の映画(ライトスタッフやアポロ13等)に有りがちな勇壮な音楽と共に主人公の様子を描写する、 劇映画らしい高揚感を誘うシーンは殆ど観られない。 恐らく監督さんは過去一連の宇宙開発物の映画を研究し新しい視点を盛り込みたかったのかと思うし、 本作に関してはその試みは充分以上に成功していると言えるだろう。 圧巻はアポロ計画の前に実施されたジェミニ計画の中で、本作の主人公であるニール・アームストロングが搭乗したジェミニ8号の描写。 それは記録映画として残されている「栄光に満ちた宇宙旅行」とは程遠いものだった。 空中分解しそうな位に手作り感満載の狭くて汚い宇宙船に乗り(乗ると言うよりは無理やり押し込められるに近い)、 宇宙船の内部は狭くて視界も限られ、華やかな宇宙開発での仕事場とはとても思えないものだった。 ましてや自分の尻の下では膨大な量のロケット燃料が炸裂している正に死と隣り合わせの環境。 発射時の振動や騒音は一般人の想像を遥かに越えており、そんな現場の状況を知ってか知らずか徹頭徹尾冷静に交信してくる地上管制官の声とのギャップがすさまじい。 アポロ計画に移行してからも派手な演出は一切無く、唯一カタルシスを感じるのは月面到達のシーン位だろうか。 それも殆どが無音であり、テルミンで奏でられる音楽も勇壮なものでは無く寂寥感を感じさせるもの。 慣れないと息が詰まりそうになる様な描き方だ。 亡くなった娘の形見を月面のクレーターに遺し一筋の涙を流すライアン・ゴズリングの描写が史実に沿ったものなのか真偽は判らないが、 ここに至るまで彼の寡黙な佇まいが徹底して描かれていたが故に、私に取っては十分有りな印象的なシーンだった。 極め付きは地球に帰還してからの描写。 着水シーンも、大統領と握手をするシーンも、パレードのシーンも何も無く、有るのは検疫所で黙って見つめ合う夫婦の姿のみ。 私には極めて感動的だった。 惜しむらくは、月面着陸前に当時の大統領が発した「米国の代表」と言う言葉を否定し、「我々は人類の代表」と正すシーンが無かった事。 これがあれば完璧だった。 余談 アポロ11号搭乗員で指令船に残るマイケル・コリンズを演じていた役者さん、「何処かで観た事あるな・・・」と思っていたら、 なんと「刑事ジョン・ブック 目撃者」で印象的な演技をしていた子役:ルーカス・ハースだった事が判り驚いた。 時間は皆に平等だ。[映画館(字幕)] 9点(2020-03-02 12:40:11)《改行有》

244.  500ページの夢の束 《ネタバレ》 佳作です。 「宇宙戦争」での金切り声だけがやたらと強く印象に残っているファニング姉妹のお姉ちゃん。 最近は妹さんの方が出演も多くどうしちゃったのかなと思っていましたが、なかなかなどうして、 本作では子役イメージの脱却を図るに相応しい良い演技を見せています。 私的には本作の肝は警察官とのクリンゴン語での会話でしょうか。 スター・トレック(もちろんTV版の方)がアメリカ人の中に深く根付いている事が良く判り、 観ている側を暖かい気持ちにさせる良いシーンです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-02 12:20:24)《改行有》

245.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 まさか全編本当にワンカットで撮影している訳では無いだろうけれど、その様に見せる事はかなり大変だった筈。 ワンカット形式だからこそ得られる緊迫感、逆に細かく綿密なカット割りを考えたが故の緊迫感、 どちらも一長一短だと思うが、本作はワンカット形式に拘り過ぎな感じがして、終始そこが気になった次第。 それでも、相棒の予想を裏切る早目の退場というショッキングな展開や、 必死で伝令を伝えてもすぐに別の命令が来るという現実をまざまざと突きつけられる終盤の流れ等、 画面が暗転してからの緊迫感の途切れと疲労感、そしてやるせなさは半端なかった。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-24 12:00:20)《改行有》

246.  37セカンズ 《ネタバレ》 【前置き】 日経紙の映画評を読むまで、私は本作の事など全く知らなかった。 海外では極めて好意的に受け止められ、幾つかの著名な映画祭で賞まで獲得している本作、 配給側のプロモーションが下手なのか、難しい題材を扱っているだけに声高に宣伝するのに及び腰だったのか、 真相は知らないが(知りたくも無い)、この様な作品が劇場公開2日目の土曜日の映画館で観客が私も含めて4人とはいったいどういう事なのか。 日本映画界は本当に優れた作品を日本の観客に広めよう・もっと観て貰おうと思っているのだろうか。 韓国映画がアカデミー作品賞を獲得する歴史的な出来事があった直後だけに、私は情けなく・また恥ずかしく思った。 【本題】 37Seconds=37秒とは、主人公が生まれてから呼吸するまでに掛かった時間の事。 カップラーメンの麺がまだ柔らかくもならない様な僅かな時間、呼吸をしていなかった為に主人公は脳性マヒとなった。 私はスクリーンを通じて主人公の人となりに思いを巡らしながら、既に故人となられた脳性マヒの叔母の事を考えていた。 叔母はとにかく毎日を一生懸命生きている人で、何でも自分でしなければならなかったが為に腕っ節は男の私よりも立派で、 なんだかとてもカッコいい人だった。 本作の白眉な所は、障害を持ちながらそれでも強く生きる姿をお涙頂戴的に描いているのでは無く、自分の新しい可能性・ 知的・性的好奇心を満たしたいという、人間なら誰でも考える当り前の事をさりげなく表現している事。 中盤以降の世界観の拡がりも素晴らしい。 特に千葉へのドライブから、まさかタイへ舞台が拡がるとは思ってもいなかった。 ここは、主人公が様々経験を通じて自らの内面が拡がっていく事とも連動しており、 あたかも映画のレベルがギアを数段抜かしで上げながらスピードアップしていくかの様だった。 主人公の女性は実際に脳性マヒを患っておられる素人の女性、「素晴らしい演技」とまでは流石に言えないが、 あの佇まいは絶対に健常者の俳優さんでは醸し出せない。 脇を固める俳優陣の演技も素晴らしい。 特筆すべきは母親役の女優さん。とても演技とは思えない真に迫る様子は圧巻だった。 本作の監督さんはアメリカで修行された方らしい、殊更に弱者に阿らない演出の仕方はさすがアメリカ仕込みといった所か。 主人公と介護士さんを深い関係にさせなかった事も高評価。 もしそうなっていたら、途端に陳腐な作品になっていたと思う。 次作に期待大。[映画館(邦画)] 8点(2020-02-18 14:35:15)(良:2票) 《改行有》

247.  グリーンブック 《ネタバレ》 「人生は複雑だよな」 この一言の後のドクター・シャーリーの表情! このシーンだけでなく、あらゆる意味で孤独な黒人ピアニストを繊細に演じたマハーシャラ・アリはアカデミー助演男優賞受賞も納得の演技。 物語自体は全く価値観の異なる二人が長時間同じ場所で過ごす事で友情が生まれ・・・と言う普遍的な、悪く書くとありきたりなもの。 それでも最後までしっかりと魅せてくれるのは、芸達者なヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリあっての事かと。 好きなシーンは車中で本場のケンタッキーフライドチキンを食べる所と、やはり終盤の演奏シーンだろうか。 家財修理に来ていた黒人作業員が使ったグラスを、洗いもせずに捨てていた様な主人公の改心振りが極端すぎる気が些かするが、 実話がベースの物語と言う事も有り、素直に良い映画を観たという爽やかな気分になった。 私も時間が有れば、アメリカを車でゆっくり旅して回りたい。 ロードムービーは本当に良いですね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-02-13 10:43:02)《改行有》

248.  スノーピアサー 《ネタバレ》 観賞は数年前だが、純アジア系作品として初のアカデミー賞作品賞を獲得したポン・ジュノ監督を讃える意味で投稿したい。 この手の作品で設定の荒唐無稽さを突っ込むのは野暮と言うもの。 物語自体はラスボスを目指す一種のRPGの様で、各車両毎に異なる設定が有りそれを克服していく描写は飽きさせない。 ラストも希望を感じさせるものだった。 しかしながら、いまや正に「時の人」となったポン・ジュノ監督だが、私はどうにもこの人の作風が生理的に好きになれない。 本作の場合は、捕まった男が見せしめに片腕を凍結粉砕されるシーンや、ゴキブリ棒の謎が明かされるシーンなどがそう。 多くの人は生理的嫌悪感を感じる場に直面した場合、自分の手で顔を押さえるはずだ。 それでも人は好奇心(嫌らしい部類の)から、指の隙間からその場面を見てしまう。 「ほらほら、お前の観たいシーンはこれだろ?」と、その術中に嵌った人々を舞台の袖から監督自信がニヤニヤ眺めている様で、 なんとも嫌なのだ。 昨晩、前回(第91回)アカデミー賞作品賞を受賞した「グリーンブック」を観賞した。 とても素晴らしい作品だった。 昨年は「グリーンブック」、そして今年は「パラサイト」。アカデミー作品賞の振れ幅が大きすぎて正直混乱している。 だからここまで、「パラサイト」の受賞が歴史的快挙とされているのだが。 作品を観ないで批判するのは卑怯だ。 だから出来るだけ早く、「パラサイト」を観て正々堂々と批評したいと思う。 現時点のハードルの高さは約1km位、かってない位にハードルが上がりまくっている。 なんだかワクワクしてきた。[インターネット(字幕)] 5点(2020-02-12 11:17:50)《改行有》

249.  蝿男の恐怖 《ネタバレ》 本作に付いて私と同じ思いを持たれている方が多勢いらっしゃる様で少し嬉しくなります。 私の場合は土曜か日曜の午後、日本テレビか東京12チャンネルで放送されていた洋画劇場が初見です。 頭が人間の蝿が蜘蛛の巣に掛かり「たっ、助けてくれぇ~」と叫ぶ驚愕のラストシーンは、 その秀逸な吹き替えの効果と併せて、当時家に遊びに来ていた叔母と一緒に震え上がった記憶があります。 人間に取って得体の知れないものは理屈抜きで「恐怖」の対象に成り得ますが、本作の場合、それは「頭が蝿の人間(脳は人間のまま)」よりも圧倒的に「頭が人間の蝿(脳は蝿のまま)」です。 昆虫には感情が無いと言われていますが、それに疑問を持ってしまうかの様な描写は当時まだ小学生だった私に確実にトラウマとして残りました。 以来、数限りない多くの虫達を人間の都合で葬ってきましたが、殺虫剤に苦しむ彼らの姿を見る度に、 本作のラストシーンがフラッシュバックして何ともいえない嫌な気持ちになります。 もし、彼らが人間と同じ言葉を発する事が出来たら・・・ いや、もしかしたら元々彼らはずっと前から言葉を発していて人間がそれを理解出来ていないだけだったとしたら・・・ この世は既に断末魔の悲鳴に満ちた忌むべき世界なのかも知れません。 あ、貴方の傍に蚊が飛んでますよ。[地上波(吹替)] 9点(2020-02-05 12:06:58)(良:1票) 《改行有》

250.  スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 《ネタバレ》 ピーター・パーカーがトニー・スタークの後継者になる設定、いいですね。 今回は敵の設定がいまいち。 3DCG+ドローンによるフェイクなんて、直ぐにバレてしまいそう。 アベンジャーズ系は「エンド・ゲーム」で綺麗さっぱり終わるのかと思っていましたが、 思い入れの強いファン達への贈り物として、こういう方法で色々な続編を観る事が出来るのは良い事だと思います。[インターネット(字幕)] 7点(2020-02-04 11:34:26)《改行有》

251.  アイリッシュマン 《ネタバレ》 2時間49分の長尺、重厚極まりない語り口、凄まじい程の見応えがある作品だった。 例えは悪いが、まるでマーティン・スコセッシ自身が自らの死期を悟り、自らの監督人生の集大成を本作に全てぶつけたかの様だ。 CGを駆使して絶妙に若返った主要出演陣、デニーロの上手さは言うまでも無いが、やはり特筆すべきはジョー・ペシの渋さ溢れる存在感だろう。 アカデミー助演男優賞は、今までの功績を讃える意味も込めて是非ともこのお方に獲って頂きたい。[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-29 13:12:43)《改行有》

252.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 作品の中身云々の前に、まずはこの様なマニアック極まりない題材がこれだけの大作映画となり、こうして劇場公開された事に感謝したい。 私の様なモータースポーツ好き達に取って、ルマン24時間耐久レースに於けるドラマは数多く有り各年代毎にそれぞれ話題に事欠かないのだが、 中でも本作で取り上げられた1960年代後半のまさしく「フォード対フェラーリ」の物語は、 カリスマ性充分な絶対王者たるフェラーリに挑むその姿、なかでも当時のアメ車らしからぬモダンなデザインのフォードGT40の姿とあいまって、 リアルタイムで体験していない年代でも伝説の如く常に語られている。 これを映画館の大スクリーンで観賞出来るとは、車好き・モータースポーツ好きに取ってこれ以上の幸せがあるだろうか? 一般受けが難しい事は判りきっている筈なのに、本作の制作にGOを出した人達には感謝しか無い。 肝心の映画の中身そのものは、残念ながら10点満点ではない。 8点の中身は主演陣の熱い演技と、クリスチャン・ベイル演じるケン・マイルズと言う、今迄あまり日の当らない どちらかと言うと不遇の扱い・日陰者的存在だった稀代のレーサーの一人にスポットライトを当てた事に関して。 この手の物語りには主人公と相対する強力なライバルの存在が不可欠だが、本作の場合は題名の通り フェラーリが本来その役目を担うべき所だが、フォード経営陣が主人公達の直接のライバルの様な位置付けであり、 肝心のフェラーリは下手したらイタリア政府から訴えられるんじゃないかと思える位に良い所無しのケチョンケチョンな扱い。 なので物語の構造としては及第点しか与えられない。 おりしも、日本時間2/10に発表されるアカデミー賞作品賞に本作がノミネートされた、 欧州列強にアメリカ企業が挑む姿がアカデミー会員の心の琴線に触れたのだろうか。 作品賞獲得は正直難しいと思うが、受賞の有無に関わらず私はIMAXの大スクリーンでもう一度、 フォ-ドとフェラーリのユノディエール(ルマン・ブガッティサーキットの数kmに渡る直線)での チキンレースを堪能しようと思っている。[映画館(字幕)] 8点(2020-01-27 13:31:27)(良:1票) 《改行有》

253.  黄金のアデーレ 名画の帰還 《ネタバレ》 素晴らしい作品だと思います。 第一次世界大戦~第二次世界大戦に至る世界史と、その波に市井の人達がどの様に翻弄されたのかを予備知識として持っていれば、 より一層この作品の良さが判るかと。 観賞のきっかけはヘレン・ミレンとタチアナ・マスラニー(「ボストン・ストロング」!!)が出演しているから。 この点では同一人物を演じる二人の演技を堪能させてもらい大満足。 ナチス(本当はこの三文字さえ私は書きたくない)がどんなに酷い事をしたのか、ホロコーストだけでは無く 本作で描かれた様な「芸術への冒涜行為」を知る意味でも、観て知っておく価値は有るかと思います。 史実によると、奴らは本当に沢山の芸術作品を強奪し、自分勝手に鑑賞しただけで無く、 敗戦が濃厚になったら数多くの芸術作品を洞窟等に隠したり、火を付けて燃やす等という非道を尽くしたとの事。 消失を免れても、どこに隠されたのか判らず所在不明の作品がそれこそまだ世界中に沢山あるそうです。 本当に酷い話です。 感想が作品から逸れてしまいましたが、映画と言う形を借りてこの様な史実を教えてくれるという意味でも、 本作は価値有るものだと思います。 それにしても、まるでタイタニックの様なラストの持って行き方、あれは反則でしょう。 嫁とテレビの前で嗚咽してしまいましたよ、私は。 最後に、本作を観賞される方には「ミケランジェロ・プロジェクト」の観賞を強くお勧めいたします。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-01-22 18:46:24)(良:2票) 《改行有》

254.  バンブルビー 《ネタバレ》 マイケル・ベイが製作に名を連ねているとは思えない程、良い意味で普通の作品。 このシリーズは回を重ねる毎に趣味の悪いフルコースの様にしつこく・つまらない「特撮自慢大会」に成り下がっていたが、 流石に製作陣の皆さんも世界での悪評に気が付いたのか、独立した一つのSF作品として丁度良いバランスに仕上がっていると思う。 愛嬌のあるバンブルビーと普通に可愛いヘイリー・スタインフェルドのコンビも観ていて楽しく、 過剰なシーン(暴力・破壊・エロ等々)も程々に家族向け映画としてお勧めできる。 心配なのは、この路線が好意的に受け止められた事を製作陣が勘違いして続編を作り始める事。 流石に今回はそれは無いと思いたい。[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-22 18:34:29)《改行有》

255.  オクジャ/okja 《ネタバレ》 私は肉が大好きだ。 鶏肉・豚肉・牛肉・羊肉等々なんでもござれ。 でも、本作を観ながらよーく考えてみたら、わざわざ他の動物の命を頂いてまで肉を欲しているかというと、 決してそうでは無い様に思えてきた。 私がほしいのは、あの食感と味であって、鶏・豚・牛等の「生き物の肉」に拘ってはいない。 人工肉がここ数年で普及しそうな報道が相次いでいるが、それでも私は一向に構わない。 でも、実際にそうなると世界中で数百年の永きに渡り運営されてきた畜産業が大打撃を受けてしまう。 一つの産業が滅ぶ方が問題(人間の視点)なのか、人間の私利私欲の為に生き物を殺してまで肉を収穫する方が問題(生命の視点)なのか。 こういう事を観る人々に考えさせる為の作品なのかと思う。 なのでNetflixでの配信と言う視聴方法は上手い手だと思った。 それにしても、最後はやっぱり金なのか・・・[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-21 17:34:59)《改行有》

256.  ドローン・オブ・ウォー 《ネタバレ》 一体誰に忖度してこの様な作品が出来上がったのか、腹立だしいとしか言えない。 中東に於けるテロとの闘いを偽善的に描いた酷い映画。 確かに主人公(イーサン・ホークの無駄遣い)は戦闘機乗りが転じて無人攻撃機のパイロットとなったが故に 「自分がその場に居ない事」から精神を病み始める経緯は理解出来なくもない。 だが、どんな事が起こっても本人の肉体・生命的には痛くも痒くも無い主人公の境遇と、 実際に爆撃される現地の人々との差は歴然としたもので、これで「自分も被害者なんだぁ」とか言われても、 説得力は微塵も無い。 レイプ魔を独断で爆撃、至近距離にいた被害者の女性が何故か助かる描写など、アメリカを正当化する為の詭弁にしか見えなかった。 エセヒューマニズムとはこう言う描写の事を指すのかと思う。[CS・衛星(字幕)] 1点(2020-01-21 16:45:25)《改行有》

257.  マトリックス レボリューションズ 《ネタバレ》 【2020/01/09加筆修正】 思いがけず衛星放送で吹き替えを観賞。 初観賞時と比較して多少はパソコンに関する知識が増えた影響なのか、当初とは異なる印象を持ったので書き直したい。 本作でのエージェント・スミスはマトリックスに於ける所謂「悪玉コンピューター・ウィルス」を象徴的に描いたキャラクターだった。 1作目終盤まではマトリックスの安定を阻む奴ら=ネオ達、悪玉ウィルスを取り締まる側だったが、 ネオの出現~戦いに敗れた事でプログラムの強制的な書き換えが行われ、マトリックスの支配を目的とする悪玉コンピューター・ウィルス的存在となった。 2作目の序盤、マトリックスとの常態接続を意味するイヤホンを外してネオ側に渡したのはその為。 そこでマトリックスの支配者は世界の安定の為にスミスを消滅させる必要が生じ、ネオに対しスミス消去と引き換えに現実世界での人類抹殺取り止めを持ち掛けた。 結果はネオの勝利に思われたが、実はこの勝利の裏には意図的にスミスに取り込まれた預言者が大きく影響していて、実際は預言者に操られパワーダウンしたスミスにネオが勝利した。 (預言者が取り込まれた際にスミスと同じ外観になった時、大笑いしたのはそのせい) こう考えると、一連の3部作は決して荒唐無稽でも無く、拡げた風呂敷を回収出来なかった訳でもなく、 ウオシャウスキー姉妹なりの流儀できっちり物語を完結させている事が判る。 (かなりシンプルな物語になってしまうので少し拍子抜けする位) ただ、腑に落ちない点はまだ沢山ある。 ・設計者が「希望した者は解放する」と言っていたが具体的にどうするのか? ・希望者解放後のマシン・シティの電源確保はどうするのか?(太陽光発電でも開発したのか?)等々、 中途半端な部分が未だに多いので0点では無いが3点とした。 良くも悪くも映画界に大きな爪跡を残した映画だった事は紛れも無い事実。 どの様な作品になるのか想像も付かないがPart4の作成が決まった様だ。 期待して待ちたい。[CS・衛星(吹替)] 3点(2020-01-09 16:10:46)(良:1票) 《改行有》

258.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 10点満点は大甘のご祝儀として。 シリーズ史上最悪のつまらなさだった前作から、力技多発ながらよくぞここまで纏めきったと思う。 JJご苦労様。 私がレビューしたかった事は他の皆様が殆どUPされているので、重複感満載なれど以下にてレビューします。 1.ハックス将軍、憐れ也。 前作まではファースト・オーダーの二大巨頭をカイロ・レンと張っていた筈ながら、数多の失敗が影響したのか本作では中間管理職の様な扱いに。 言いたい事も言えずスパイまでしていたのに最期はあっけなく射殺って・・・ 新3部作で最も存在がコントの様な方でした。 2.まさかのウェッジ・アンティリーズ登場 銀河一の戦闘機乗り、コレリアンの生ける伝説。久々にお会いできました。 3.A-Wingファイター、大活躍 個人的にSTAR WARSの世界で最もカッコいい戦闘機だと思ってます。 4.反則のラストシーン ジェダイとシスにバランスをもたらしたのがパルパティーンの孫で有っても私は構いません。 エピソード4初見時、そう私は小学校5年生でした。 「スカイウォーカー」の意味を辞書で引き、「なんていい名前なんだ!」と感動しました。 この名前がこれからも受け継いでいかれるなら私には文句はありません。 ここはエピソード3「シスの復讐」観賞時に当サイトに記載したレビューをそのまま抜粋して引用すべきでしょう。 『ラストの二つの太陽。あのシーンで全てが昇華する。私は初めてスターウォーズを鑑賞した11歳に戻り、 映画という素晴らしい世界を初めて体験した感動の原点を思い出す。これぞ映画の醍醐味。』 約40年に渡る本作への思いがこのシーンに凝縮されています。 そう、これで良かったんでしょう。[映画館(字幕)] 10点(2019-12-23 15:53:37)(良:2票) 《改行有》

259.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 ジェームズ・キャメロンが公式に関与している。 この事実がハードルを上げてしまったのでは無く、単につまらない作品だった。 人種や性別、更には大御所のシュワちゃんを起用する事に対し忖度に忖度を重ねた結果がこれ。 本作に比べれば、まだ「新起動(ジェネシス)」の方が面白かった。 …ったく、何なんだ、カールって。 サイバーダイン社製T-800が「カール」? シュワちゃんが登場してから、かの有名なスナック菓子のキャラクターが頭から離れず困ってしまった。 一体いつからT-800は自分でプログラムの書き換えが可能になったのか? T-2完全版で頭の中のマイクロチップを第三者に変更して貰わないと学習出来ない描写があったのに、 自ら設定を全否定って… ご都合主義もいい所。 どうせ新作を創るならば、原点に立ち返ってシュワちゃんT-800が悪役に徹し、 (不謹慎ではあるが)人を殺しまくる設定にしてリンダ・ハミルトンと死闘を繰り返す展開の方がよっぽど良いと思う。 同じお金を払うなら、劇場に観に行くべき作品は他に有る。 5点はリンダ・ハミルトンに献上。[映画館(字幕)] 5点(2019-11-20 10:37:58)《改行有》

260.  サルバドル/遥かなる日々 《ネタバレ》 ついさっきまで自分を殺そうとしていたゲリラ達と楽しそうに酒を飲める様な強烈な主人公を、 アカデミー賞ノミネートも納得のジェームズ・ウッズが熱演。 尼僧達が酷い目に遭うシーンは熾烈すぎてスクリーンを直視出来なかった。 本作は事実がベースだから致し方ない(こんな事は決して起こってはならないが)が、 私がレイプを扱う事で物語に起伏を与える映画を厳しく評価する様になったのは本作を観てから。 そういう意味では私の映画鑑賞史に於いて大きな意味を持つ作品。 私は二度と観る事は無いが、映画ファンを自認するなら観ておくべきだろう。 それにしても、33年も前の映画なのに現実の世界情勢が好転するどころか、むしろ悪化している事に気が滅入る。[映画館(字幕)] 7点(2019-11-14 18:30:04)《改行有》

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