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プロフィール
コメント数 370
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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241.  チェンジリング(1980) 《ネタバレ》 ポルターガイスト(騒がしい霊)現象を扱ったホラー作品。霊が物を動かしたりするポルターガイスト現象は、実際に体験する身にとっては怖いと思いますが、映像として見ると怖い要素があまりないですよね。ということで、基本、それほど怖くはなく、どちらかというと、現象の原因を探るサスペンスとしての色合いが強いです。その分、不意打ちで襲ってくる、背筋がぞっとするような映像が効果的です。意外にも、静的なホラーの醍醐味をわかってるじゃんと思いました。最後は、嵐のごとく動的です。うーん。これだとやっぱりあまり怖くないですね。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-23 19:40:57)

242.  プロジェクトA 《ネタバレ》 格闘アクション映画です。ジャッキーが時計台から落下するアクションは特に有名ですが、狭い路地での自転車を使ったアクションや、時計小屋の歯車に巻き込まれるシーンなど、アイディア多彩で、飽きることなく楽しめます。ジャッキーは出演者の中では十分イケメンなので、二枚目ヒーローでも行けるところ、笑いを次々とぶっ込んでくるサービス精神に脱帽します。サドルが取れた自転車に座ろうとして、棒が尻に刺さって痛がるヒーロー像は、たぶん、当時としては斬新だったと思います(笑)。お話としては、海賊を倒すというわかりやすい勧善懲悪ですが、海上警察(ジャッキー所属)と陸上警察が仲違いしていたり、さらには、顔見知りの泥棒や、統治者の英国海軍も絡んできて、混沌としていて、ドタバタ感が増しています。とはいえ、話そのものが面白いかというと、そうでもなく、あくまでアクションを上手く転がすための添え物といった印象です。最後、敵を爆殺するのは、ちょっと雑だなあと思いました。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-20 19:40:36)

243.  屋敷女 《ネタバレ》 スラッシャーサスペンス。黒いドレスを着た女性が殺人鬼。ターゲットは、交通事故で夫を亡くした若い妊婦。殺人鬼が女性というのも珍しいですが、いかにも殺人鬼ですといった飾り立てをしていないのがいいです。表面的な狂気を演じず、抑制が効いていていいです。やってることが異常なので、それで十分です。武器が裁縫ばさみ?というのもいいです。この手の作品には珍しい、なるほどと思わせる終わり方です。[DVD(字幕)] 7点(2023-03-20 19:30:58)

244.  マッドマックス 《ネタバレ》 シリーズ最新作の「怒りのデス・ロード」が面白かったので。最新作までとは行かないまでも、「北斗の拳」に影響を与えたということだし、さぞ化け物級がヒャッハーしていることだろうと想像したのですが・・・まあ普通の暴走族でした。調べてみたところ、派手になるの続編からのようですね。当時としては派手なカー・バイクアクションだったのでしょうが、今となっては、それほどでもないです。倒れたバイクの人の後頭部に、別の倒れたバイクが後ろから突っ込んでいるシーンは、想定外だろうし、ちょっとヤバいなぁと思いましたが。広大な大地を舞台にしているわりに、事件としてのスケールが小さく、しみったれてるなと。終わり方も続編ありきだったのでしょうか。あまりスッキリしません。メル・ギブソンがまだ若造です。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-20 19:27:47)

245.  ゆきゆきて、神軍 《ネタバレ》 ドキュメンタリー映画。主人公である奥崎謙三が、かつて自分も所属した日本軍ニューギニア残留部隊において実施された、兵士の不可解な処刑について、その遺族とともに関係者を訪問して、真相を追求するという内容です。当初、関係者の口は非常に堅かったのですが、暴力的に追い詰めることにより、口を割らせていきます。関係者が深刻に苦悩しているのがよくわかるわけですが、どういうわけだか、どこか笑ってしまうつくりになっているんですよね。奥崎謙三という男のキャラがとにかく強烈で、バイタリティと行動力が半端じゃなく、物腰低く相手の懐にもぐりこんだり、滔滔と自分語りをしたり、思い通りに行かないと急にキレて恫喝したり、文字通り寝技に持ち込むしぶとさです。適所でキレることで、こいつヤバイと思わせて、相手の戦意を削ぐんですよね。実際それ以上にヤバい人なんですけど。変な人が一人いるだけなら、あり得る話と言えるのですが、処刑された兵士の妹なる人物が、これまた強烈なキャラで、なんと、こともあろうか、(インチキ臭い)霊能者なんですね。奇跡的です。笑ってしまうシーンは多いのですが、特に好きなのは、押しかけた関係者宅のこたつの上に、たまたま置いてあったみかんを並べて、処刑時の立ち位置を再現して、問い質すシーンですね(人が死んでるんやで・・・)。処刑を指示したとされる隊長の妻が、撮影隊に対抗して写真を撮りまくっていたシーンも、結構好きです。[DVD(字幕)] 9点(2023-03-20 19:21:03)(良:1票)

246.  マッドマックス2 主人公はそのままに、前作から一足飛びに、舞台が近未来の無政府世界に変貌し、エンターテインメントとして大幅なスケールアップを達成しています。製作費も一挙に10倍以上。「北斗の拳」が影響を受けたというのも納得です。そうはいっても、油田を狙う悪玉暴走族 vs 油田を守る善玉軍団というように世界が単純化されていて、カオスな雰囲気はなく、いまひとつ深みがなく、真実みが感じられないんですけどね。ヘリコプターおやじとブーメラン少年の有能さと、その他の味方キャラの雑魚っぷりの落差が激し過ぎて涙が出るレベル(笑)。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-19 18:14:38)

247.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 日本でも制作費をそれなりにかけて、本気で創れば、海外映画に負けないパニック映画が十分成立するんだな~と、改めて感じ入りました。62年前に公開された初代ゴジラが到達していた境地なのですが、長かったなと。ようやくそれを超えれたなと。ま、ゴジラシリーズはこれまでに初代ゴジラ以外見たことがないんですがね。映像のリアルさ、グロテスクさ、迫力は、怪獣映画の頂点と言って過言ではないでしょう。ただリアルだけを求めると、ハリウッド的になってしまうのですが、リアルさを捨ててケレンを付加しているところもあり、そのさじ加減がたまらんです。話としては国家の災害対策にフォーカスしているのですが、真面目かつ滑稽で、緊張感と笑いのバランスが絶妙です。エヴァンゲリオンを観たことがあれば、さらに楽しめ、終始ニヤニヤすることができます。思いっきりネタバレになりますが、キモカワイかったシャムシエルから、かわいさを引いて、腐ってやがる早すぎたんだ的な生物的なグロテスクさを、とことん突き詰めた造形です(後日修正:かわいさを引いて→かわいさはそのままに)。キャストに石原さとみが入っていることに一抹の不安を感じていたのですが、杞憂でした(これまでCM等で見かける裏が透けて見えるわざとらしい演技が嫌いでした)。今回ちょっと見直してしまいました。カヨコ・アン・パタースンと名乗り、英語混じりの日本語をしゃべる米国大統領特使という、作品内でも随一にマンガチックでわざとらしいキャラがあてがわれていて、ムチャぶりもいいところなのですが(おそらく、香貫花・クランシーのような日系辣腕才女のテンプレートを意識)、熱演が結構ハマっているんですよね。新たな発見でした。制作陣の本気度、熱が役者にも伝わるものなんだなぁと思いました。[映画館(字幕)] 10点(2023-03-14 19:38:16)

248.  ルーム 《ネタバレ》 前半は母親が5歳の息子を利用して犯人を欺く脱出作戦を計画し、母息子協力して実行。脱出が成功するかどうかのサスペンスとしてのドキドキ感があります。後半はガラッと毛色が変わり、脱出後の母息子の生活に焦点が当てられます。息子が、少しずつ外の世界に慣れていく一方で、母は、PTSDに苦しむことになります。女性にとって、10代後半からの7年間、犯人の性奴隷として生きることはあまりに苛酷で、失ったものは大きく、心に重大な傷を負い、精神が不安定になるであろうことは、想像に難くないところ、母への事件についてのインタビューの不躾っぷりが、あまりにひど過ぎて(それをきっかけに母の精神が病んでいく)、今ひとつリアリティが感じられませんでした。そんなわかりやすい話にしてしまっていいのかなと思いました。また、本来の怒りの矛先であるはずの犯人に関する情報が、脱出後にまったく出てこないというのも、不自然に感じました(作品として部分部分はいいのに、何かが抜けてて、全体としてまとまらない感じがする原因かも知れない)。このようなシチュエーションに陥った場合、人の心はどうなるのだろう、周りはどうあるべきなのだろうと、いろいろと考えさせられる作品であり、その意味で価値ある作品だと思いますが・・・作品内で示されたリアクション(解答)は、自分としては感情移入できるところが少なく、あまり心が動かされませんでした。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-14 19:34:47)

249.  ノスタルジア 《ネタバレ》 中年の男性と女性が、旅をしているようなのですが、目的は明確に語られず、どこに向かっているのかわからないまま、何気ない会話と、光と影の強調された映像が続きます。深夜に見始めると寝落ちしますね。欧州の古びた建物の壁が印象的です。ただの汚れた壁の一言で片付けられない。風化した表面に、時が刻まれているのを感じます。結局何の話かよくわからないまま終わってしまいましたが。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-14 18:45:05)

250.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 ハッブル宇宙望遠鏡の修理作業をしていたアメリカ人たち(サンドラ・ブロック他)が、遠くで爆発事故を起こしたロシアの宇宙船から飛んできた破片の雨あられに巻き込まれてしまうという話です。宇宙でこんな事故に遭ったら、万に一つ、否、億に一つも生き残れないところですが、とは言え「みんな、てんでんぱらぱら、宇宙の塵になってしまいました。おわり。」では映画として成立しませんから、いかに視聴者に見透かさないように話に引き込むかが勝負だと思います。まあ上手くやっていると思います。事故を警告した地球の管制塔サイドのシーンもなければ、回想シーンもありません。ひたすら主人公廻りの宇宙空間または宇宙施設内の視点のみで構成されているので、息が詰まり、逃げ場がありません。空間が無限に広がっているがゆえの閉塞感、孤独感に押しつぶされそうになります。余計なシーンをそぎ落とすことは、創り手にとっても逃げ場がないわけですが、そこは妥協することなく、徹底的に宇宙空間を、無重力感を、ディテールを創り込んでいます。その妥協の無さこそが最後の解放感にもつながってくるわけですが、まあ、邦題は余計なものを付けたもんだなと。[DVD(字幕)] 8点(2023-03-14 18:40:29)

251.  カポーティ 《ネタバレ》 「ティファニーで朝食を」の原作小説家として著名な、トゥルーマン・カポーティが主人公。カポーティが、1959年にカンザス州で実際に起こった農場一家惨殺事件の犯人を密着取材して、小説作品「冷血」に結実させるまでの過程を描いています。自身が「ノンフィクション・ノベル」と呼ぶこの手法は、当時は斬新なもので、一大野心作なわけですが、それを成功させるためには、野心を隠して、犯人の心の友になり情報を引き出す必要があります。その狡猾な立ち回りに、主人公自身が毒され、苦悶、葛藤しはじめ、病んでいくというような話だと思います。主人公は(才能ある人にはありがちで)いささか変人であり、演じ手のフィリップ・シーモア・ホフマンが、細かい役作りしているのがわかるのですが、ちょっとうるさく感じてしまいました。主人公以外の役者達が、逆に自然でよかったです。特に、犯人役の人。心の闇がありながらも、終盤までそれが表層に出てこない感じがよかったです。[DVD(字幕)] 5点(2023-03-14 18:17:40)

252.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 西部開拓時代の骨のあるサバイバル復讐劇。西部劇と言えば、まずは乾いた荒野をイメージしますが、そうではなく極寒の雪山を舞台にしているのが新鮮です。インディアンのテリトリーに入り込んで、毛皮を狩る白人部隊の話。序盤、インディアンに襲撃を受けて、殺し合いになるところで、一気に引き込まれます。そして、主人公のディカプリオが熊(グリズリー)に襲われるシーンがすばらしいです。日本でも最近、熊の被害が多くなっているようだし、時宜を得ているなと思いました。「熊が襲ってきたらよけるから大丈夫www」とか「パンチで仕留めるからwww」とか、冗談半分に言ってる人、周りにいませんでしたか?無理だと言ったところで、聞く耳を持たず、なぜか逆に謎の上から目線で、自信満々な人いませんでしたか?そういう人にこそ、まず、熊のスピードをこの作品で体感して欲しいものです。突撃されたら、まず避けることなど不可能だと言うことを。それでも、本作品内のシーンは実際に比べれば、かなり甘いと思います。馬乗りになられたのにもかかわらず、瀕死の重傷程度で済んでいるのが奇跡的です。主人公が死んでしまったら元も子もないとは言え、ちょっと甘すぎるなと思いました。話はシンプルで、複雑さなどまったく不要、というかむしろ邪魔という勢いで、大自然の厳しさと、厳しさ故の美しさを疑似体験させてくれるという点で、他に類がないレベルに達していると思います。狡猾な敵役を、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のイケメン主人公が演じていたのには、まったく気付きませんでした。大したものです。[DVD(字幕)] 8点(2023-03-11 13:56:33)

253.  フェノミナ 《ネタバレ》 まとまりがないし、安っぽいところも散見されるのですが、それでも光るところがあると言うか、心に引っかかってくると言うか、 嫌いになれないというか、むしろ好きな作品です。音楽の使い方も、いい雰囲気を出しているところもあれば、静かな場面で大音量のヘビメタが鳴ったり、映像もウジ虫にやたらこだわっている割に、ハエが飛んでいるところは明らかな合成だったり、ムラがあるのですが、むしろそれがいい味を出していると感じられるところが面白いです。あと、主役のジェニファー・コネリーが可愛い過ぎて困ります。ジェニファーを愛でるための映画と言っても過言ではありません。つややかな黒髪と緑色の瞳。大人になっても十分美人の部類だとは思いますが、この頃は輪郭が柔らかくて、頬もほんのり赤くて艶やかです。イタリア語堪能なのにも驚きました。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-11 13:28:14)《改行有》

254.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 1920年代に実際に起こった男児誘拐殺人事件に基づいた作品。一人息子をさらわれる母親役をアンジェリーナ・ジョリーが演じています。男児誘拐殺人事件は「ゴードン・ノースコット事件」と呼ばれ、驚くべき悲惨な事件なのですが、それ以上に驚くべきは警察の対応で、ほとんどホラーです。こんな嘘のような背筋の寒くなる本当の話を、掘り起こして題材にした時点で、成功です。ジョリーの演技は悪くないですが、ジョリーでなければという感じでもなかったですかね。さわやかイケメンなのにめっちゃむかつく警部とか、犯人とか、牧師とか、精神科医とか、弁護士とか、むしろ脇役が素晴らしい作品だと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2023-03-11 13:26:47)

255.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 武藤さんが活躍し過ぎで、主役が霞んでしまいました。前半がドラマパート、後半が戦闘パート。ドラマパートは、ゴジラの祖国である日本に対するリスペクトに溢れていて楽しめました。外国人が撮影する日本の、肌触りの違いが面白いです。ドラマ自体は実にありきたりで、深みが感じられませんでした。戦闘パートは、最初、暗くてよくわかりませんでした。戦闘シーンの大半が夜中で、光量が絞られていて、昼間、光が入る部屋で鑑賞すると、ほとんど判別できません。夜中、照明を消した状態で見直したら、なるほど、よくわかりました。「絶対に昼間には見ないでください。」と注意書きしておいて欲しいですね!で、MUTOの話になりますが、重量感、硬質感、速度感、スケール感からくる非生物感が凄くて、ダイナミックではあるのだけれど、リアルに感じませんでした。一方で、子作りをして子孫を残したいだけのただの小市民であることが判明し(ちょっと「エイリアン2」の既視感あり)、倒すのはかわいそうに思えてしまいました。後味があまりよくないのですよね。正直なんでゴジラがちょっかいを出したのかがよくわからないのです。随分と人間に都合の言い終わり方だと感じてしまいました。ゴジラの造形は、いままでのものよりズングリしていて、ヒグマを感じさせます。特に咆哮時の顔の動きが獣を感じさせるものでした。個人的にはゴジラに対しては生物的なリアルさを求めていないので、あまり好みではないですが、バリエーションとしてはありかなと思います。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-11 13:22:43)

256.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 《ネタバレ》 主人公の石油山師が、善良な田舎の地権者を丸め込んで、採掘権を得て、石油を当てて、成り上がるという話で、その道で成功する人間の、強烈なバイタリティとエゴをダニエル・デイ=ルイスが熱演しています。序盤はなかなかに引きつけられました。しかし、途中からインチキ教祖が絡んできて、ちょっと安っぽくなり、最後は何が何やらという感じです。山師に情報を売った青年と、インチキ教祖が双子だという説明がないので(たぶん聞きそびれて)、同一人物だと思ってしまいました。双子の設定にする効果がまったくと言って言うほど無いので、よもや双子だと思わなかったのですよね。これに限らず、全体的に、本筋に効果的に直結しない表現が多いような気がしました(冒頭の採掘現場の長回しとか)。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-11 13:18:52)

257.  15歳、アルマの恋愛妄想 《ネタバレ》 いきなり白人の若い女が、ベッドの上でパンツの中に手を突っ込んで、オナニーしてるシーンから始まり、大爆笑です。それを見てる飼い犬の顔が神妙で笑いを誘います。この若い女(15歳、見えないが)が、エロ妄想をするという話です。この娘がPUFFYのかわいい方じゃない方くらいにはかわいくて、いい塩梅です。あまりかわい過ぎてもリアリティはなくなりますし、あまりブサ・・・平均より劣っていては、ふざけるなという話になりますし。で、クラスメートの男と二人っきりになったときに、なぜか生チンチンを押し当てられ、後日クラスメートの女子に話したところ、嘘つけと言うことになり、男も否定したため、妄想虚言癖と言うことになり、「チンチンアルマ」という不名誉なあだ名を付けられ、仲間はずれにされてしまいます。続きは作品をご覧ください。他のクラスメートの女が皆ブs・・・それほど美しくはなく、相対的に主人公が一番カワイイので、応援したくなります。ノルウェーの山奥の寒村を舞台にしたのも、内容との妙なギャップが生まれていて面白いですし、なんせノルウェーらしくて良いです。コメディー作品で、役者が過剰にコメディーを演じてしまうと、一気に安っぽくなって笑えなくなるのですが(日本のテレビドラマに多い気がします)、そこは抑制されていて自然な感じでとてもイイと思います。テレホンセックスで高額料金が請求されるシステム、今や忘れ去られたダイヤルQ2(死語)を、ノルウェー映画で思い出させられるとは・・・感慨深いものがあります。[DVD(字幕)] 8点(2023-03-09 19:48:32)

258.  サウルの息子 《ネタバレ》 何も予備知識を入れずに見ました。アウシュビッツ強制収容所のゾンダーコマンドの男が主人公。ガス室で死体の処理をしていたところ、その中から少年が奇跡的に息を吹き返しました。たいへん珍しいケースで、医者が首を絞めて殺します。その少年が実は主人公の息子だったらしく、息子の遺体を医者に解剖させずに、きちんと埋葬をしようと、収容所の中を男が奔走するという話です。現在進行形で大量に人が殺されていく中で、死者の埋葬どころじゃなかろうに。と普通に思ってしまい、最後までその疑問を引き摺ってしまいました。正気が奪われて、息子の埋葬を心のよりどころにせざるを得なかったのだとは思いますが、感覚的にわかりづらかったです。映像は、臨場感を持たせるためか、主人公に接近した位置から、画角の狭いカメラで主人公を大写しにしていて、限られた画面の隙間から、凄惨な情景が垣間見えるという手法をとっています。一つ一つの凄惨さにフォーカスするのではなく、凄惨さが飽和に達し、感覚が麻痺して、何が何やらわからない中で、虐殺がオートメーション作業のように進行していく感じが再現できていたように思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-09 19:45:19)

259.  ロブスター 《ネタバレ》 大まかに言うと「バトル・ロワイアル」のように、限定的なエリアでサバイバルゲームをやっているわけです。が、経緯やルールの説明がほとんどされず、結果としての奇妙なディーテールからにじんでくるもので、なんとなく察っするしかないところが、この手の閉鎖空間限定ルールものの通常のスタンスと決定的に異なるところだと思います。サバイバルゲームをやっているようで、同時に男女のお見合いパーティーをやっているようで、更には、限られた期限で目的を達成できないと、動物に変えられてしまうという、トンデモ設定が絡められていて、シュールななんだけど、なぜか突飛さが浮くことなく、むしろ不思議なほど調和していて、説得力があるのですよね。説明しないことによって、説明するまでもないという空気が漂っています。作者はなかなかのキレモノかも知れません。(追記)というのが第一印象だったのですが、レビューを書きながら、作品の情報を集めてると、それなりに理屈の通った世界設定のようで、少し拍子抜けしたような、安心したような。上記の私のレビューはかなり認識が混乱しているのですが、その混乱を楽しめたので良かったかなと。[DVD(字幕)] 7点(2023-03-09 19:41:42)

260.  その男ゾルバ 《ネタバレ》 これは、映画良き時代の良き映画。ギリシャが舞台。女好きで豪胆な男の中の男をアンソニー・クインが熱演。対照的に、本好きインテリ、イケメン、奥手男をイケメンが好演。構図や光との配置が考え抜かれていて、でも役者は絵の枠に収まらないオーラを持っていて、 繊細さと大胆さがほどよく混じっていて心地よいです。ちょっと長いですが。<メモ>アンソニー・クインとイレーネ・パパスの共演映画を見るのはこれで3作目。希有な確率だと思います。すべて欧米以外の異郷の地の歴史作品です(ギリシャも西欧からは遠い)。ふたりとも、この手の作品に選ばれやすい役者なんでしょうかね。実力派であることは間違いないです。他の2作:「ザ・メッセージ 」「砂漠のライオン 」 。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-09 19:38:22)《改行有》

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