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性別 男性
年齢 53歳

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2581.  ニューヨーク東8番街の奇跡 空飛ぶ円盤型生命体(?)と人間の交流を描いた映画、と言えば、何だかアホらしいようだけど、丁寧な作りに好感が持てるファンタジー。UFO登場のシーンこそ何だかあっけなく、「もう少しもったいぶった演出があってもよいのでは」と思えるけど、このUFO、特殊効果の丁寧さもあって、違和感を感じさせず、物語に溶け込めます。“地上げ”といういかにも世知辛さの典型みたいなわかりやすい背景。周囲が取り壊されて一軒残ったアパート、という舞台設定も、なかなかリアルなセットによる表現で、惹きつけるものがあります。そこに住む住人が本作の主人公たち。カフェを経営する老夫婦には、実生活でも夫婦のヒューム・クローニンとジェシカ・タンディ、この二人を見るだけでも価値アリ。また、寡黙な元ボクサー(フランク・マクレイ)もユニークで、「そんなヤツおるか!?」と言いたくなるキャラだけど、UFOを治療(?)するために大好きなテレビを“黙って”壊しちゃうあたりなど実にウマい。“見せる”面白さにこだわって、よく計算された丁寧な映画、という感じがします(カフェの看板が落ちるところなんかも、芸が細かい)。……ただし。個人的な好みの問題かもしれませんけど、この映画の、「壊れたモノをUFOが何でも直してくれる」という設定、この“可逆性”が、何だかツマラナイ。一般に映画を観てて面白い(コワい、ツラい、何でもいいけど)と感じるのは、むしろ、不可逆的な変化、取り返しのつかなさ、そういったものなのだけど……・[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-30 15:48:56)

2582.  原子力潜水艦浮上せず 30分もあれば描けそうな物語を、なんとか引き延ばして一本の映画に仕立て上げたような感じがしてしまう内容。原子力潜水艦が事故により海底に沈んでしまう。そんな緊急事態にもかかわらず、原潜の乗組員たちは妙にノホホンとしており、どーにも緊張感が無い。それは、もうじき救出の手が差し伸べられるという期待からなんだけど、しかしねえ、同僚にたくさんの死傷者が出てるのに、こんな緊張感の無さで、いいのかねえ。中には、映画『ジョーズ』を観て楽しんでいる奴までいる始末(←このシーンはきっと、後で描かれる原潜からの救出劇において、サメの襲撃がある、という予告的伏線なのであろう、と私は妥当にも予想していたのだが、驚いたことに、ハズレであった。くそぅ)。そんな弛緩した空気の中、並行して海上での救出活動も描かれるのだけど、こちらの撮影はなかなか気合が入っており、ちゃんとホントに海上で撮影しているぞ(背景の海が合成映像のスタジオ撮影、などではないのだ)。しかもそこで活動する若い士官のひとり、セリフが少ない割に顔だけはやたらよく登場するのだけど、おお、あんたスーパーマンではないですか(だからと言って彼が青タイツに着替えて原潜を助けにいくわけではない)。そういうキビキビした海上に比べ、海底の救出作業は、実にモッチャリしており、なかなか盛り上がらぬ。ではパニック映画はそういう時、どうやってお話を盛り上げるかというと、ええと、大抵の場合、適当に登場人物に死んでもらうことになる(この点でなかなか基本に忠実な映画でもある)。そんなこんなで、最初はノホホンとしていた原潜内部も、危機また危機で、それなりに危機感が高まっていく、まあ、そんなオハナシ。ついに内部の照明も消え、焦燥感は高まる一方…と言いたいところだけど、おおよそ救出の目処がついた段階になってから照明が消えても「今さら、なあ」というかんじ。こういう演出をもっと早い段階で(いっそ、早すぎるのでは?と思えるほど)やっとかないと、どうも緊張感に欠ける。基本には忠実かもしれないけど、要するに、出し惜しみのし過ぎ、なんだねえ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-11-29 18:42:22)

2583.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 『帝国の逆襲』もそうですけど、3部作の物語を始めなきゃいけない第1作、終わらせなきゃいけない第3作に挟まれ、第2作ってのは、自由度が高い。特に、「ファントム・メナス」の不評だった点もうまくフィードバックされており(=ジャー・ジャーの扱い方)、なかなか楽しめる作品になってます。都会の描写なんかも出てきて、「夜の未来都市」なんてのはSFの定番のシーンのような気もするのですが、スターウォーズでこれを目にすると、妙に新鮮。クライマックスにおける闘技場の場面の、その盛り上がりたるや、エピソード456を含めても、シリーズ屈指のもの。アミダラがんばれ~、とついついナタリー・ポートマンのみに入れ込んで観てしまうのでありました。[映画館(字幕)] 8点(2008-11-24 11:25:44)

2584.  武士の一分 ジャニーズとタカラヅカ、禁断のコラボ。ってな感じの主演二人。とくに檀れい(通称ダンちゃん)と言えば、宝塚では歌ダメ踊りダメ演技ダメの超劣等生ながら、持ち前の美貌(のみ)を武器に、月組と星組で娘役トップを張り、その間には(ナゼか)専科にも在籍したという、まあ、そういう女優さんでして、それを念頭において本作を観てしまうと、やっぱりギコチなく見えてしまうのですが、キムタクも例によっていかにもキムタクですから、まあ結構、お似合いという気もいたします。この二人、ちと軽い感じは否めませんけどね。周りを芸達者が固めている分、さらに目立っちゃう。特にキムタク、役柄のわりに「しゃべりすぎ」の印象もあり、台本にも問題があるのかもしれません。が、やはり最後の絶望的な決闘にのぞむ彼の姿には、やっぱりシビレてしまうので、これだけを観ても、彼を起用した甲斐はそれなりにあったかなあ、と。ただ、決闘の場面は、できれば嵐とか豪雨とかのもとでやって欲しかった、と思ってしまうのは、ヘンな映画に毒されすぎかな?[DVD(邦画)] 7点(2008-11-24 11:00:27)

2585.  プライベート・ライアン うかうかしてる間に劇場に行きそびれて大後悔していたところ、とある機会にとある場所で、プロジェクタで大々的に映写して鑑賞することができたので、まあ良しとするかな、と(詳細はイエナイ)。クライマックスの、あの戦車がのしかかってくるかのようシーン、「コワいスピルバーグが帰ってきた!」と、うれしくてしょうがなかったです(『ジョーズ』で見せたコケオドシ。金属が軋む不気味な音は、まさに『激突!』だ!)。冒頭のノルマンディー上陸は、通常の演出では『地上最大の作戦』を越えられない、とばかり、戦争映画ならぬ“戦場”映画の様相。雨アラレと飛び交う弾丸・砲弾の恐怖。兵士が無力に撃ち倒され肉塊と化す光景のみならず、その横で、持ち主を失い地面に横たわる銃が、敵の銃弾で跳ね上がり不気味なダンスを踊る、その光景によってこそ、戦場の恐怖が感じさせられます。さて物語はと言いますと、『シンドラーのリスト』が、「大勢の命を金銭で買い取って救う話」だったのに対し、こちらはその対極とでもいうべき、「たった一人の兵卒を、何人もが命がけで救おうとする」お話。テーマ自体はとても我々が共感することのできない、理不尽なもの。もともと戦争は矛盾に満ちたものなのだから。同時期の『シン・レッド・ライン』があまり馴染みのない俳優(ごめん)を中心に据えた、その賢明さに対して、こちらの作品は、馴染み深いあのジャガイモ顔を中心に据えてしまったため、フィクション臭さがどうしても強くなってしまうのだけど、その分、登場人物たちのキャラを際立たせた、ヒーロー色の強い娯楽映画にもなっています。その一方では、戦争の矛盾、納得できない使命への苦悩、割り切り。これぞ、『七人の侍』と『乱』を足して、ハリウッド資本をたっぷりまぶした、まさに成金クロサワ映画。こういうのを観たかった(笑)。冒頭の戦闘シーンは、これ以上ありえないほどの激しさだったけど、クライマックスはそれを凌ぐほどの歩兵戦。その前の静かで和やかな光景が印象的(やや冗長な程、たっぷり時間をとっているのが『激突!』のレストハウスのシーンを思い出させる)。そしてついに、最初に述べた、あの壮絶な戦闘へ。観るたびに「あーえらいもん観ちゃった。でもまた観たい」と思わせる、スゴい映画です。[ビデオ(字幕)] 10点(2008-11-24 08:55:32)

2586.   政治色の強い題材ながら、緊迫感あふれるサスペンスに仕上がっており、フラッシュバックを交えた演出と、後半の追及劇のスリル、まさに第一級のミステリ映画とも言えます。多彩な登場人物のそれぞれが、個性豊かに描かれているのも見逃せません。議員「Z」と、彼を囲む面々、真実を追い求めつつもどこかチャラチャラした記者、告発オヤジ、敵か味方かつかみどころがなくハラハラさせられる予審判事。一方のいわゆる“悪役”側の面々もまた各々が個性的で、これほど多くの登場人物を印象的に、巧みに描き分けた、人物造形のうまさが、娯楽映画としても成功しているポイントですね。前半の政治劇から後半の追及劇、そして最後にその輪が閉じたときに感じるのは、ファシズムへの怒り……ではなくて、“政治”というものの不気味さ、異様さ。Zは確かに生きている、いや亡霊となり姿かたちを変えながら、未来永劫我々を苦しめ続ける。[CS・衛星(字幕)] 10点(2008-11-24 08:12:37)

2587.  續・姿三四郎 へなちょこボクシングや、へんてこカラテとの、異種格闘技戦の火花を散らし、ますます妖怪映画(?)への道を突き進む三四郎シリーズ。冒頭の不良外人とのやりとりなど、細かいカットによるコミカルな演出がなかなか楽しかったりします。特に、新弟子の左文字が入門後、徐々に上達していくのを表現する場面での、見事なまでの手抜き、いや違った簡潔さ、これにはつい笑ってしまいました。クライマックスの雪山での死闘、なんでわざわざこんな場所で戦うのか、と言えば、それは「クロサワ映画だから」としか答えようがないのですが、今作の場合、敵役のカラテが、できそこないのカンフーみたいにぎこちなく、観ようによっては「あー、極寒下のロケが過酷過ぎて、体がかじかんでこんなにギクシャクしてるんだなー」とも思えてしまうのですが(笑)。三四郎シリーズ、この先もっと続編が作られてたら、どこまで“壊れて”いったことか、気になりますね。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-11-24 07:28:15)(笑:1票)

2588.  ボディガード(1992) どういう内容かというと、「アメリカのセレブはクソほど金を持ってる代わり、身を守るためにもクソほど金がかかるが、雇ったボディガードをツマミ食いしてみる楽しさもあるんだなこれが」、ってな感じ。ヤですねえ。でまあ、この映画、「マジメなケビン・コスナーが、マジメなボディガード役を、マジメに演じている」という、それはよくわかるんですけども、「で、だからどうなんだろうねえ」、と思ってしまう。彼のカタい表情を見せられ続けても、つまんないんだよねー。もしこの役をハリソン・フォードがやってたら、いくらマジメな役作りをしてもどこかチャラチャラしてて、「何だかウソくせーなー」と思っても、それはそれで、観てて楽しかったりする訳で。はたまたスティーブン・セガールあたりなら、顔は無愛想な代わりに、ムヤミに体のキレが良く(良過ぎ)、「そんなアホな~」と思っても、それはそれで、観てて楽しかったりする訳で。多少のリアリティはあっても、“華”がなければ、やっぱり盛り上がらないのです。この映画は、「アタシもこんなボディガードに守られたいわー」という形で感情移入できるオネーサマ方のための映画ですね。ところで、ふたりがケビン・コスナーとホイットニ・ヒューストンがイチャイチャする場面で、やたら日本刀が映されますが、これって例によって例の如く、ナニの象徴なんですかね。←安直過ぎ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-11-16 18:11:14)(笑:1票)

2589.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 アナキンがいよいよダース・ベイダーになるオハナシ。で、それがちゃんと描かれているのかと言うと……いわゆる5WH1のうちWhenとWhereは確かにタイトル前に早くも明らかになるけど(笑)、肝心のWhyが、例によって例のごとく、表面的かつ形式的。ご都合主義で、ふかーい事情などあるワケもなく、それを何とか、ドンドンパチパチ、チャンチャンバラバラと盛り上げて映画をつなぎ、その結果、まあ、ある意味スッキリした作品にはなってます。“スター・ウォーズ”という名に相応しい、宇宙大戦争が展開されるのも、この映画の見どころか。とは言え、これも残念なことに、描写がコマ切れすぎて意外に盛り上がらない。シリーズ中、もっともアホだという評判の(?)『ジェダイの復讐』だって、コマ切れでももっと緊張感が持続していたように思うけど……。そんなワケで、この映画の印象としては、「(一応)今作で最後(らしい)という感慨にかこつけて、ダース・ベイダー誕生をモッタイぶって描いた作品」、ってな感じ。どうせなら、映画前半は退屈でもいいからアナキンの苦悩だけをイジイジと描き、中盤あたりで早々にダース・ベイダーが誕生、あとは延々と、“ダース・ベイダーの強さ”だけを徹底的に描くような、そんな映画にはできなかったのかねえ。そうだいっそ中身が無いのなら、冒頭のタイトル後に流れるテロップで「カクカクシカジカの末、アナキンは暗黒面に転落しベイダー卿となったのである」、ってトコから映画を始めて、全編、ベイダー大活躍ってのもいいかも。私がルーカスだったら、そうするかもよ。え、そんな映画では儲からないって? いいんです、すでにたっぷり儲けたんだから![DVD(字幕)] 6点(2008-11-15 08:11:13)

2590.  それいけ!アンパンマン ルビーの願い 不自然なまでにワガママなルビーちゃんが改心するまでを描く、ワカリやすくも説教くさい内容。もちろんアドベンチャー映画として楽しめますし(まあ、「アンパンマン」ですから…)、クライマックスではばいきんまんとの死闘が描かれます(もう一息、ばいきんまんには活躍して欲しかった気も)。最後の“ルビーちゃんの願い”には、つい「えーっ!」と言ってしまいました。それが何かは、観てのお楽しみ。ところで本作、ルビーちゃんの声を工藤静香が演ってるのですが…かなり上手い!びっくり。[DVD(邦画)] 6点(2008-11-09 08:35:15)

2591.  デジャヴ(2006) いやマジで面白かった! 予想外のオモシロさで、正直びっくりしました。題材的には、講談社ブルーバックスの「タイムマシンの作り方」ってな本をワクワクしながら読んだのを思い出したりして、再びワクワクしちゃったりするのですけど(こういう設定を「ありえない、絶対ムリ」と頭から馬鹿にしてはいけないのだ! まあ、ムリですけど)、それを抜きにしても、大興奮してしまいました。冒頭の平和なフェリー出港の場面と、続く突然の大惨事。正直、例によって例の如くやたらカメラを動かしまくる点が気になったのだけど、この「やたら動くカメラ」が、映画中盤の「過去を映像で見る」というシーンにおける映像描写へと、視覚効果としてもちゃんとつながっており、違和感が一気に解消。ミステリとしても魅力的、謎が“虚”の映像で示され、“実”映像で解き明かされていくのが、まさに映画ならではの面白さ。そして(無くてもストーリー上は問題ないけど、あったら嬉しい)大サービスのカーチェイス。そしてそして、白眉は何といってもクライマックス。「同じシーンが、まったく違う心理効果をもたらす」という、その効果たるや、まさに絶大。大興奮。うーん。シビれたね~。[DVD(字幕)] 9点(2008-11-09 08:17:58)(良:1票)

2592.  ゾンゲリア 山口雅也『生ける屍の死』の先駆的作品(?)。いやーそんなスゴイ作品と比べてしまっては、我らがゾンゲリアに気の毒ってものか。そうそう、ゾンゲリアってそういう意味では、惜しいトコかすってると言えば、かすってるのよね(かすっただけですけど)。まあここでは、西澤保彦『死者は黄泉が得る』の先駆、とでもしておきますか(…それでも褒めすぎか)。このゾンゲリア、いわゆるスプラッター・タイプのホラーではなくて、ちょいちょい残酷描写を交えつつ(目を背ける人もいれば、思わず笑う人もいる)、基本テイストはミステリ、ですね。ちと安っぽい雰囲気は確かにあるのですが、舞台となっている田舎町の雰囲気ともマッチして、不安感を盛り上げるのに一役買ってます。以上をまとめれば、「オチ重視の中だるみ映画」ってところですかね、あははは。というわけで、1~2~ゾンゲリア、2~2~ゾンゲリア。それを言うならサンゲリアだろ~(じゃなくて、サンガリアだろ~)。[DVD(字幕)] 5点(2008-11-09 07:52:23)

2593.  ベルリン陥落 キミョー奇天烈なる戦争映画。まず冒頭、アリョーシャとナターシャのラブラブな場面が描かれる(って言っても、このアリョーシャがまた冴えないオッサンなんだ、これが)。草原でラブラブな二人、と、そこに唐突に襲いかかるドイツ軍(ホントに唐突なんだ、これが)。ナターシャはドイツ軍の囚われの身に!復讐に燃えるアリョーシャ、と思いきや、彼は脇役に転落、映画はなんだか歴史ドキュメンタリみたいな様相に一変して、どっちかっつーと、途中からヒトラーが主人公になっちゃったみたいな印象(似てるんだ、これが)。変なニホンジンも登場したりして、トホホホホ。第2部ではいよいよソ連軍の猛反撃!って言っても、ソ連軍の快進撃ばかりで、派手な割にはいまいち盛り上がらない戦闘シーン。あれよあれよと言う間に、ベルリンは陥落、スターリン様ありがとう、マンセー!じゃなくてウラー!ってな映画でした(スターリンもまた、似てるんだ、これが)。スターリンが英雄視されてる、っちゅうより、もはや神格化されちゃってますね~。音楽はショスタコーヴィチ。交響曲7番なんかも挿入されたりするんだけど、はっきり言って、つまらな過ぎ。このぬる過ぎる音楽には辟易します。勿論、時代背景とショスタコの曲者ぶりを考え併せると、このヌルさをそのまま額面通り受け取るわけにもいかないのでしょうけど、「これがショスタコだと思ってほしくない」音楽であることは間違いないでしょう。というわけでまあ、変な映画には違いないんですけども、逆に、プロパガンダのためにはこんな変な映画を作っちゃうという驚き、この驚きだけは、時代を超えた普遍性を感じさせるわけで、これも映画の魔力の一種には違いありません。人に、国に、ここまでさせちゃう“映画”って、いったい何なんでしょうね。[DVD(字幕)] 5点(2008-11-03 12:02:58)

2594.  或る夜の出来事 どうでもいいようなヘナヘナ~なお話に、大仰なカメラ。近代映画の、素晴らしさも虚しさも、この辺りから始まったんじゃないのかね~、なんぞと思ったり。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-13 21:15:03)

2595.  父親たちの星条旗 確かに、この映画を撮るならば、もう一本『硫黄島からの手紙』を撮らざるを得なかったのかも知れません、こんな“苦い”映画では、製作費を回収できない恐れがあるから。しかし、それだけに、本当に撮らなければならない映画は、コチラだったのかも知れないなあ、と。すなわち、もう一本の「よりとっつきやすい映画」とセットにして、までも。『~手紙』における、やや類型的なところのある人物像。圧倒的不利な状況で敵と戦う、明確な“絶望感”。それに比べてしまうと、こちらの作品の題材はいささかビミョー、まーはっきり言ってツマラン問題、と言う風に捉えられかねないところ。しかしその「比較されるリスク」を冒してまでも二部作の一つとして作られた本作は、時間を見事に行き来する、構成の巧みさに満ちています。テーマは、硫黄島に立てられる星条旗の写真の「捏造」問題。この有名な事件を、いまさら告発するように描くのではなく、否応なく巻き込まれた当事者の苦悩として描いています。ラストの方の断片的すぎる描写は、正直、好みではないのですが、それでも、観終わっての感想としては、「テーマだけ見ると、アンチヒーローもの。だけど、この映画で描かれる、“普通の”人たちが、“普通に”運命と戦う姿を見れば、やっぱりこれはヒーロー映画なのではないか」、と。[DVD(字幕)] 8点(2008-10-13 17:44:18)

2596.  悪魔のいけにえ この映画を観てわかること、それは、チェーンソーってのはヒトを襲うのにあんまり適してないなーっちゅうことでして。何しろ、“チェーンソー”が逃した獲物を、何と“ホウキ”が仕留め、捕えてしまうという、トホホな展開。凶器として、箒にも劣るチェーンソーって、一体・・・。映画冒頭の、謎の墓アバキにあった死体と、無機質なカメラのフラッシュ。まったく主体を欠いたカメラ。この後もカメラは、短いショットを積み重ねながら、淡々と、灼熱の南部を行く若者一行の異常な体験をとらえていくのだけど…最後の「獲物」となった女性が巻き込まれる恐怖の儀式、その場面においては、カメラまでもが豹変し、客観性をかなぐり捨て、まるで儀式に参加するように、女性をいたぶり続ける。いやあ、女優生命終わりでしょう、これで(たぶん始まったばかりでしょうけど。笑)。残酷描写そのものよりも、アングラ性の方が、より強い恐怖を引き起こす、という良い例が、この映画。[DVD(字幕)] 8点(2008-10-13 17:19:57)(笑:1票) (良:2票)

2597.  犬の生活 《ネタバレ》 ギャグ満載、ホロリとさせられ、何と言ってもテンポが良いのが大の魅力。浮浪者に扮したチャップリン、彼の寝床である空地の塀の傍。「塀のアチラとコチラ」を場面が行ったり来たりするギャグの後には、「カメラが引いたら警官が」というオチ。この「行ったり来たり」が映画の基調になっているようで、物語は、寝床から、屋台を経て酒場へ、あるいはまた寝床へ、という「行ったり来たり」。警官の目もそこに絡んでくるスリル。そして「目を盗んで早食い」「犬の尻尾」「秘儀:二人羽織」などのギャグが、次から次へと盛り込まれる。中でも「滝のような涙」は、フライングハイの“大汗”シーンを思い出しちゃうぞ。文句無しに楽しめる作品。[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-10-05 20:54:31)

2598.  ハイウェイマン(2003) 《ネタバレ》 いやこれが、なかなかシビれた映画。ハイウェイで無差別殺人を繰り返す謎の車。しかしザ・カーと違って、ちゃんと人間が運転してるのです、ハイ。で、この殺人車に妻を殺された男が、犯人を追いかけ続けてる、という浮世離れした話なんですが、さらに浮世離れしたことには、この男、なんと、「何となく、雰囲気で」犯人を追いかけている、というのだからビックリ。いや別に驚いてませんけど(笑)。そういう訳のわからない世界に巻き込まれた女性、こりゃたまったもんじゃない。しかし、普通なら犯人の姿をもっと謎めかしたりするところなんだろうけど、この映画では途中で、犯人の正体が明らかになる。犯人は、主人公にかつて大ケガを負わされ、全身が不自由に。彼は車に乗ってるときこそ、冷酷な殺人者であるけど、車から引き離されたら無力なる存在。そして彼は、クライマックスの主人公との対決において、ついに車から引き離されてしまう! 別に何ら同情することはない殺人鬼なのに、この、車から引き離され、主人公たちに打ち倒されてしまうときの、この絶望感は一体何なのか。しかもわざわざ、抵抗できない重傷の“元”殺人鬼を、映画中もっとも常識人に思われた刑事に射殺される、という、念の入った残酷さ。ああ、この映画の真の主人公は、もしかしたらこの殺人鬼の方だったのかもしれない、と思わされる瞬間。シビれました。[DVD(字幕)] 7点(2008-10-05 20:33:05)

2599.  それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき ばいきんまんのピカレスクな魅力が炸裂する本作。って、いつも通りですかね(笑)。冒頭、アンパンマンに撃退され、宇宙空間を彷徨うドキンちゃんとばいきんまん。ドキンちゃんは、流れ着いた星で、締め付けられた毎日を送るキララ姫と入れ替わる、“王子と乞食”的展開(乞食って…)。一方、鉄鋼不況に苦しむ鉄の星(?)に流れ着いたばいきんまんは、壮大なる悪の計画に着手。ふたつの物語がクロスするとき、とんでもない事態が…! それにしても、ばいきんまんは本当にスゴい。どうしたらこんな完璧な計画を立てられるのか。ばいきんまんの猛攻に、アンパンマンの仲間たちは次々に鉄球へと姿を変えられていく。まさに冷酷非情。すべて「計画通り」とウソブきながら攻撃を続けるばいきんまん、実にシビれる~。メロンパンナが勇気の花を取りに行くことまで、計画に「折り込み済み」とは、もはや、ばいきんまんは神の領域か。ってなわけで、目が離せない怒涛のクライマックスです。珍しくもないかもしれませんが(笑)。ところで本作、キララ姫の声をヒナガタあきこが演ってるんですけど、これがなかなか微妙。決して悪くないとは思うんですけど、ガンバリすぎて、ちょっと変。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-05 20:17:25)

2600.  バックドラフト 以前は、ストーリーがアホなので嫌いな映画だったけど、最近は、ストーリーがアホなので気に入ってます(わしゃ二重人格か)。いや、こういう物語が好きな方もいらっしゃるかもしれないので、アホとか言っちゃいけませんね。ただ私は、物語はあまり気にせず、ただ、炎のメラメラ感を、この映画で楽しんでます。まるで生き物のような炎。「はははウソつけ」とか言いながら、やっぱり惹きつけられますねえ。不思議な炎の表情、これだけでも本作は必見。ただしそれだけに、火事の「怖さ」「熱さ」が、やや損なわれている気はしますけど。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-05 19:59:41)(笑:1票)

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