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2661. The Follow ウォン・カーウァイの送り出した幻の短篇。 幻と呼ぶには、取るに足らない作品だったが、さすがの映像美であった。[インターネット(字幕)] 5点(2008-01-21 21:11:40)《改行有》 2662. かげろう笠 “CS・衛星”として初レビュー! 万歳!! やっと、CSで本作の様な貴重な邦画を観ることができた。 それが、まず嬉しい。 香川京子を目当てで本作を鑑賞。 とても静かな女性を演じており、香川京子の可憐な魅力には欠ける作品である。 逆に長谷川一夫は、なかなかの男気を見せていて良かった。 今まではナヨナヨした女形のイメージが強く、あまり好きな俳優ではなかったが、本作でそのイメージが消え去った。 長谷川一夫という役者は、どんな役柄でもこなせる役者なんだと感心した。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-01-21 21:09:38)《改行有》 2663. Z 《ネタバレ》 前知識なくいきなり観たので、まさかこれほどまでに思想的・政治的な作品だとは思わず、面食らった。 しかし、とてもスピーディな作品で、苦もなく観ることができた。 その時点で既に傑出した作品だ。 主演のイヴ・モンタンは、中盤であっさり殺されてしまい、これまた面食らった。 これで主演とは。 それにしても、イヴ・モンタンって、こんなに長身だったっけなぁ。 スーツ姿でユラユラと歩く姿が、とても威圧感がある。 すごい存在感だ。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-01-21 21:04:02)《改行有》 2664. 有りがたうさん 《ネタバレ》 最初はゆっくり過ぎるセリフ回しにイライラしたが、次第に慣れていった。 上原謙の演じる二枚目長距離バス運転手。 これが大モテ。 道中のうら若き女性達に親しげに話しかけられ、話しかける。 こりゃ羨ましい。 画面を通して、まるで自分がモテモテになったかの様な感覚をおぼえることができて楽しい。 ヒゲの初老男性と桑野通子が演ずる毒気のある女性との会話が面白い。 その女性がお酒をバス内で他の客にふるまう。 しかし文句ばかり言ってきた初老の男性にはお酒をあげない。 それを見たヒゲ男性は当然面白くなく、「バスの中でお酒は禁止じゃないのか」と文句一つ。 それに対し、その女性はそのヒゲ男性にも「じゃあ、お酒をいかが」とすすめる。 それを受けて、ヒゲ男性は少し迷った挙句、「じゃ、せっかくの好意だから頂くとするか」と欲求に負けてしまう。 ここでその女性の一言が最高! 「あら、バスの中でお酒は禁止じゃなかったのかしら」。 そして、最後までお酒をそのヒゲ男性にあげない。 こりゃ凄い!酷い! 普通、そこまで皮肉言ったら、一杯くらいあげるだろ! やるなぁ〜[ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-20 20:35:28)(笑:1票) 《改行有》 2665. まぼろしの市街戦 シリアス・コメディ・ラブロマンス・戦争モノ・アクション・風刺劇。 色んな要素を併せ持つ作品。 しかし、どうもコメディセンスが自分に合わない。 楽しさより苛立ちが先に立った。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-20 17:29:34)《改行有》 2666. イタリア麦の帽子 なんか、おそろしくつまらないサイレント作品でした。 というか、観ていても内容がつかめない。 致命的です。 字幕を排除しても、内容が把握しやすいサイレントなら結構なんですが、本作はとてもわかりづらいのです。[ビデオ(字幕)] 3点(2008-01-17 21:41:22)《改行有》 2667. 一人息子 後の小津代表作『東京物語』の原型ともいえる小津の王道的作品。 つまりは、私の苦手な系統の小津作品である。 やっぱり小津の魅力はコミカルさにあるんではないか。 本作は終始淡々と進み、コミカルさは成りを潜めている。[ビデオ(邦画)] 5点(2008-01-16 22:14:55)《改行有》 2668. プラハからのものがたり ヤン・シュヴァンクマイエルのインタビューを交えたドキュメンタリー作品。[DVD(字幕)] 4点(2008-01-14 11:53:03) 2669. 独立少年合唱団 大林宣彦監督の『青春デンデケデケデケ』を好きな人なら楽しめるはず。 私は苦手なジャンルの作品だ。[ビデオ(邦画)] 5点(2008-01-13 23:35:22)《改行有》 2670. 狂い咲きサンダーロード リアリティ無視で爆走するストーリー展開に苦笑するも、勢いだけは物凄く、最後まで引っ張られた。 娯楽作品として素直に観れれば、十分楽しめる作品である。 古臭さがそこかしこに溢れているが、その古臭さを逆手にとり、逆に楽しむ。 これがリアルタイムではなく、21世紀において本作を楽しむ上では必須の条件だ。 山田辰夫のかすれた声が何しろかっこいい。 そして雰囲気も、どこか私の好きな成田三樹夫に似ていてかっこいい。 この作品でこれだけのインパクトを放つパワー溢れる演技をみせたのに、その後のブレイクがなかったのが残念だ。 暴走族はもはや時代遅れ。 しかしながら、それが逆に観る者の好奇心を否応なくかき立てるのだ。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-13 16:17:22)《改行有》 2671. スターリン主義の死 チェコの歴史的背景は知らないし、興味もない。[DVD(字幕)] 1点(2008-01-13 09:40:32) 2672. フローラ 美しいんだかグロテスクなんだか、それすらも分からないです。[DVD(字幕)] 4点(2008-01-13 09:06:10) 2673. 肉片の恋 この監督の作品の中では唯一良かったですね。[DVD(字幕)] 5点(2008-01-13 09:05:07) 2674. ワイズマンとのピクニック よく分かりませんでした。[DVD(字幕)] 1点(2008-01-13 09:04:23) 2675. 石のゲーム アートなんでしょうが、まったく興味がわきませんでした。[DVD(字幕)] 0点(2008-01-13 09:03:26) 2676. フード なんというか点数がつけようがないです。 生理的に全く合いませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2008-01-13 09:02:29)《改行有》 2677. 誓いの休暇(1959) 久しぶりに時間が経つのを忘れる程の凄い映画を観ました。 特に、主人公の青年と少女との恋を描いた部分が素晴らしいです。 旧ソ連の戦争モノには傑作が多いですね。[ビデオ(字幕)] 9点(2008-01-13 00:51:17)《改行有》 2678. 東京の宿 まあ、内容としては小津サイレントの中でも平凡なレベルでしたね。 しかし、本作が小津最後のサイレント作品とは! つまり、これで視聴可能な小津サイレント作品のほとんどを観たというわけです。(まだ数本、未見のものがありますが) これには感慨無量です。[ビデオ(邦画)] 6点(2008-01-12 17:23:42)《改行有》 2679. シミキンのオオ!市民諸君 これほどキテレツな映画は観たことがない。 本来、スラップスティック・コメディは苦手な私だが、そのあまりの独創的な作風に圧倒されてしまった。 この作品は、このキテレツさ加減からみれば、ある意味カルト・ムービーである。 カルト・ムービーと言えば、石井輝男監督の『恐怖畸形人間』が思い付くが、本作はそれを超越する程の奇怪な作品であった。 “キング・オブ・カルト” その冠は本作にこそ相応しいのではないだろうか。 ***************************************************** あー、それにしても本作の中で流れた「なまずの歌」が耳から離れない。 なまずの子供はなまずだよ~♪ クジラの孫じゃあらへんよ~♪ そ~の証拠にゃヒゲがある~♪ なまずの子供にゃヒゲがある~♪ って、やつ。(ちょっと部分的に違うかもしれませんが。) よく私の父親が、これて全く同じメロディで、違う歌詞の替え歌を歌っていた。 お~たまじゃくしは、カエルの子~♪ なまずの孫じゃあらへんよ~♪ そ~の証拠にや足がある~♪ やがて、手が出る足が出る~♪ っていう歌だ。 要するに、「おたまじゃくし」と「なまず」と「クジラ」は、全て黒くて形も似ている、という発想から創られた替え歌なわけです。 しかし、いずれにしても愛嬌のある面白い替え歌だ。 原曲は何だっけ? なんか聴いたことのあるメロディだが、どこで聴いたか思い出せない。 ***************************************************** あ、思い出した! ま~るい緑の山手線♪ まんなかとお~るは中央線♪ 新宿西口駅の前~♪ カメラはヨドバシカメラ♪ だった。 あ、でも考えてみたら、創られたのこっちの方が全然後だなぁ。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-10 22:10:59)《改行有》 2680. ナイルの娘 映像センスと音楽センス、そして登場人物の服装や髪型が、おそろしく痛々しい作品であります。 例えるならば、一昔前の香港映画、もしくは1980年代辺りのイケてない日本映画に似た香りがしました。 ホウ監督の作品としては、並といったところでしょうか。 特別面白くはありませんが、この監督ならではの雰囲気は良く出ています。 ホウ監督の作品を楽しむためには相当な鍛錬が必要なようです。 少なくとも私はそうでした。 いくつものホウ監督の作品を観ているうちに、だんだんとこの監督の魅力が分かってきたような気がします。 というか、この監督の作品を観慣れていないと、退屈極まりないと感じる人も多いと思われます。 ホウ監督の撮る映像は、おそろしく自然です。 その為、何にも起らないという気分になってしまうかもしれません。 ところが、その優しい映像を通して、私達が日頃何気なく感じている「何か」をさり気なく訴えかけてきます。 ホウ監督は紛れもなく天才です。 こんな暖かみのある自然な映像を撮れる監督は世界中探してもそうはいません。 観れば観るほど、病みつきになる。 そういった魅力がホウ監督の作品には漂っているのです。[ビデオ(字幕)] 5点(2008-01-09 21:29:25)(良:1票) 《改行有》
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