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プロフィール
コメント数 900
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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261.  ルパン三世 燃えよ斬鉄剣<TVM> 《ネタバレ》 ルパン感は70点。前作が次元にスポットを当てていたからなのか、今回はタイトルでもわかる通り五エ門押しです。 突然始めたルパンマラソンもようやく六作目まで来ましたが、どのシリーズもそれぞれの良さがあって良いですね。五ヱ門は相変わらず女に弱く、しかも今回のルパンガールは五ヱ門の幼馴染み。そういう背景もあるし一度は裏切る彼女だがどこかで心の清い一面が見られるのだろうと思いきや、悪キャラのまま彼女はお亡くなりになってしまいました。なんせ彼女の最後のセリフは、ステルスの機関銃を五ヱ門に向けて乱射しながらの「五エ門死ね!!」ですからね。ここまでクズキャラで終わるルパンガールも珍しい。これもくノ一としての厳しさ、なのでしょうか。そんなくノ一に当てられたのか、五ヱ門も何かと言うと仲間に対して「邪魔だてすれば切る!!」ですからね。あんまりにもわがままなので途中から少し辟易しました。 タイタニック号にお宝が積まれていたとか、沈没船からお宝を探すなんてところはまたルパン的男のロマンで面白いですね。深海で生身に剥かれて死なないルパンも笑える。この男不死身だわ(笑)ていうか龍の置物、完全にシェ◯ロンなんですけど。そのシェ◯ロンを利用していつものように色仕掛けで美味しいところを持っていこうとする不二子ちゃんも流石に今回の悪役は気持ち悪かったようでタジタジ。 あの置物の量でどうやってステルス機一機作ったとか、どんなに装甲が分厚くても着弾の衝撃がゼロとかあり得ないだろとか、戦闘機に真っ正面からぶつかって戦闘機を真っ二つにするステルス機とかあり得ないだろとか色々ツッコミはあるんですが、アニメに、しかも、ルパンシリーズにそういうツッコミは無粋ですかね。斬鉄剣と五ヱ門の無敵伝説はまだまだ続く…[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-31 23:51:12)《改行有》

262.  ドント・ルック・アップ 《ネタバレ》 前にレビューしようとしたらまだ登録されてなかったのですが最近見たら登録されていたので改めて鑑賞しました。 人類絶滅レベルの隕石が来るってのにこの関係者全員の対応のおかしさ。隕石より支持率。隕石より視聴率。隕石よりカネ。第三者視点で見ると確かにアホらしいのですが、でも現実がこうならないと自信を持って言うこともできないので、この映画を笑って楽しむことはできなかったですね。確かにある意味平和ボケで安全バイアスかかりまくってる自分達には、「隕石が地球と衝突してみんな死にます」「当たるのは約半年後です」と言われてもいまいちピンとこないし実際に自分の目でそのヤバさを見るまで受け入れられないだろう。すぐ目の前で嵐が来ていても動かない人が半年後の隕石で動くはずがない。現実もその危機感持ってたら緊急地震速報やら避難指示でもっと人が動くはずですからね。だからある意味とてもリアリティな映画でした。 テレビで必死に隕石の危険を訴えるKateですが、その様子を笑い物にされネタにされ、作り物とは言えちょっとあり得ないな。あそこまで真剣に訴えたらバカにするより先に「これはやばいんじゃないか?」って調べたり確認するんじゃないんだろうか。映画を面白くするための演出なんだと思うが、あの辺は蛇足に感じたし、逆に真実味がないように感じました。 ていうか、ディカプリオが見事にメタボでビックリした。役作りで作った体なのか、ナチュラルに太った結果なのか知りたいところ。[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-28 20:33:08)《改行有》

263.  ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎<TVM> 《ネタバレ》 ルパン感は70点。お宝っていうのは男のロマンなんですね。それを皮肉った今回の作品。舞台はお宝のために集まったごろつきのために荒れ果ててしまったコルカカ島。そこでバーを営むマリアが今回の女性ゲスト。お宝を狙い対立する二つの組織それぞれに助っ人に入る次元と五右衛門、そしてそこに割って入るルパンという三つ巴。せっかく三つ巴さんなんだから次元と五右衛門のマジバトルも見てみたかったですね。 しかしなんでヘミングウェイなんでしょう?名前は存じていますが恥ずかしながら著書を読んだことはなく、なぜルパンの題材になったのかがさっぱり持って意味不明。ルパンを隅から隅まで楽しもうと思うと学が必要ですね(笑) 別のルパン作品でも書きましたが、ネクタイ型の隠しカメラなど、この時代には新しい発想の発明品などで溢れているルパン作品はなんだかSF的な夢があります。という近未来的な要素もありながらも、お宝が核燃料というそれはそれで時代を感じさせる一作。 お宝を狙って出発するルパンに、マリアが「あなたもあのごろつき達と同じなの?」と問いかけ、それに否定もしようとせず「たぶんね」と認めながら笑みを返すルパンがかっこいいと思いました。[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-25 20:54:40)《改行有》

264.  亜人 《ネタバレ》 漫画は読んだことはありません。本屋で「幽霊」が描いてある表紙をなんとなく見た程度。なので事前知識はほとんど無しです。亜人って、要は何しても死なない人間のことなんですね。彼らは頭を撃ち抜かれるなどして一度死んでも、間もなく「リセット」され五体満足で蘇る。彼らはジョジョのスタンドさながら、「幽霊」なるエネルギー体を操ることができる。 原作を知らないのでそちらではどうだったかわかりませんが、映画は少し粗が目立つ印象です。亜人というのが世間に認知されていればああいう人体実験が行われていることはだいたい想像出来ることですし、ニュースで亜人の家族の入院してる病院の報道なんてするわけない。人が殺到して病院が混乱する。作中では永井くんが亜人とわかり、家族構成までニュースで報道されてしまっていたりしていましたし、SFだからこそ、ありえない事象に対する世間の反応は真っ当なものでないとストーリーを楽しめない。亜人がきちんと認知されていれば、むしろ亜人も合意の上で臓器提供とか、報酬をもらって人体実験とかあっても良さそうなもんだと思いましたが。 でも設定そのものは楽しめました。映画を見て、逆に漫画が読みたくなりましたね。「クロちゃん!!」と叫んでスタンドを呼ぶような様はジョジョ好きならたまりません。さしずめ、『サザンアイズ』と『ジョジョ』のコラボ作品のような。自分も亜人になりたいなーとか思ってしまいます。亜人の舞台は日本ですが、是非とも日本以外の国での亜人のストーリーも見たいものです。漫画でそういうのも描かれているといいなあ。[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-16 01:02:03)《改行有》

265.  青くて痛くて脆い 《ネタバレ》 「自分の取るあらゆる行動には人を不快にさせる可能性がある。不用意に人に近づかない、人を否定しない。そうすれば誰も傷つけないし、傷つけてしまった誰かから自分が傷つけられることもない。」 パラパラ漫画とかのセリフから映画は始まります。あらすじとしては、冒頭の台詞のような信念を持つ男子大学生の楓が、それと真逆の性質を持った女の子に話しかけられ、モアイというサークル活動を始めるに至り、惹かれるも、肥大化したモアイの中に居場所を見つけられず、想いを寄せていた彼女が自分のいないサークルで楽しそうに活動していることに歪んだ嫉妬をして、モアイや彼女に攻撃するというお話。こう書くと、すごく暗い歪んだ話だと思いますが、実際すごく暗い歪んだ男の話です。 でも自分も内に籠って勝手に壁を作るタイプだからあんまり偉そうには言えません。こんな攻撃をしたりはしませんが、わりと彼の気持ちはわかったりする。好きな人が違う誰かと仲良くしてたりしたら普通に嫉妬するし、それを見てるのも嫌になる気持ちは普通にある。わからないのは、衝動的に部屋を飛び出して彼女を探したり、遠くに見つけた彼女を見つけて走って話しかけに行ったりしたこと。いやそんなエネルギーやモチベーションで動けるならそもそもこういう人間になってないでしょう。映画なので、そこは物語っぽく作る必要があったのだろうけど、そこの動きだけ彼の設定とは、真逆の動きをしたことに戸惑ってしまった。 まあ、全く同じではないまでも、自分の内面を他人に見せられた気持ちがした、なんだか複雑な気持ちになった映画でした。[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-07 23:31:24)《改行有》

266.  グレムリン 《ネタバレ》 クリスマスの映画だったんですね。クリスマス映画といえば『ホームアローン』と思ってましたがこれもそうなんですね。 キャラクターは知ってます。どういう映画かも大体知っていたのですが実はちゃんと鑑賞するの初めてでした。製作にスピルバーグがクレジットそれてるとか、グレムリンはチャイナタウンで見つけたとか、三つのルールとか、有名な映画のディティールをちゃんと知れて良かったです。 でもやはりこの歳でこの手の映画を鑑賞すると、もう子供の頃と同じ目線で見ることができなくなったことを実感しますね。特に、ヒロインの女の子のクリスマスが嫌いになった理由が刺さってしまいました。最初は親父が他所に女作って…的な話なのかなーと思って聞いていたら、まさかのサンタの格好で煙突にはまるという事故。こうして書くと間抜けな話に思えるが、途中で首を折って…とか詳細なエピソードを聞くととても切なくなりました。 ルールを守れなかった人間のせいで勝手に生み出されて勝手に殺されるグレムリンも可哀想だなとか思ってしまったり。この手の映画を純粋に楽しむには少し歳をとってしまいましたが、でもオヤジの変な発明品でグレムリンを華麗に捌く主人公の母親はスゲーと思いました笑 なんだかグレムリンって、いわゆるモンスターなんだけど彼らがやる悪さってとても人間的でそれがなんだかおかしい。もしかしたら当時は「そんなことしてたらグレムリンみたいに殺されるよ!」みたいな躾に使われてたりしたのだろうか。もしくはそんな使われ方を想定して製作したのかなとか思ってしまった。 まともにみたことないくせに、子供の頃グレムリンに追っかけられて校舎の三階から落とされた夢を見たことは今でも忘れない記憶。改めて鑑賞して、またその夢を見ないことを願おう笑[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-31 18:39:26)(良:1票) 《改行有》

267.  弥生、三月 君を愛した30年 《ネタバレ》 全く同じ俳優、女優が高校生から50手前の中年まで演じることに違和感を感じる人もいるのかもしれませんが、私はそこまで違和感を覚えず見ることができました。 高校時代の友、その時の記憶を胸に男女二人の人生の変遷を見ていく物語。二人とも、若い時の夢と大人になってからの現実を抱えながら時を重ねていく。同時に、二人の互いへの想いも募らせながら。 何十年もの歳月の、三月だけを切り取って見せるというのは面白い手法ですね。携帯電話の形で世の中の移り変わりも感じたり。ストーリーの場面は「え、ここで?」という切り取り方のところもあったんですが、逆にそれからの展開が気になってのめり込めました。「絶対生きる」と言っていた親友が次の3月には亡くなっていたり、好きな相手の結婚式に呼ばれたり、逆に呼んだり。お互いワーワー言ってる関係が心地良いが反対にそれ以上の関係になりたくてもなかなかそこから踏み出せないとか。なんだか切なくしょっぱいラブストーリーでした。 50手前になっても、最後には想い人と一緒になれたなら、それは幸せな人生だと思う。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-22 11:51:54)《改行有》

268.  犬部! 《ネタバレ》 実話ベースと言うことだが、現実にここまで自分の持つ理想通りに行動できる人がいたらそれはすごいな。昔よく、「口の付いたものは家に持って帰ってくるな」ということを家で言われたり誰かが言ってるのを聞いたりしましたが、命あるものを抱えるっていうのは本当に大変なことですよね。それが犬であれ猫であれ、金魚であれ人間であったとしても。 実際近所にも猫屋敷みたいになって家の周囲猫だらけでおそらく中では繁殖しすぎた猫たちがあふれてるんだろうなという家があります。その猫が外でよその家の庭に糞をしたり、車の下に隠れてたりボンネットに乗ってたり・・・。この映画を見て、中で死んでる猫とかもいるんではないかとか想像してしまいました。もし責任を持って動物を多頭飼育できる人がいるとしたらこの颯太先生みたいな人でないと無理なんでしょうね。仕事があり、家族がある人にはこんなまねは出来ない。 颯太先生は作中で持ち込まれた動物を全て無償で避妊・去勢手術していましたが、ちゃんと飼い主のある人からはお金を取ってたんでしょうか。それともどちらも無償でしていたんでしょうか。個人的にはどちらもきちんと正当な手術代は受け取って欲しいと思う。かかっている薬や器具のお金、設備のメンテナンス、手術代、それらを行う人材全てにお金がかかっている。本当はこういう颯太先生のような人に正当な報酬が流れるべきで、そうでない獣医にあまり報酬が出ないような形になれば理想なのだが。でもそんな制度を作ると今度はやたらと犬猫を繁殖させて避妊手術ばかりで儲けようとするような人が出てきたりするのかな。理想として制度がこうあって欲しいというのはあるのだが、それを悪用するケースまで考えねばならない行政の人も難しいだろうな。 エンディングテーマがとても良く、この映画のために作ったのかと思うほどの歌詞のピッタリ感。自宅でエンドロールまでしっかり見たのは久しぶりでした。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-16 17:05:35)《改行有》

269.  ザ・サークル 《ネタバレ》 大自然に囲まれた湖のど真ん中でカヤックを浮かべながらスマートフォンで何かを見る。全体を観た後で、冒頭のそんなシーンが何故か強く思い出されました。 全ての人間を「透明化」、つまりは個人情報やプライバシーの考えは捨て去り、全部すべて明らかにして生活しましょう。友人関係はもちろん、自分に来たメールもすべて公開。いつ誰と会ってどんな話をしたのかもすべて公開。起床から就寝まで、あるいは就寝中ですらすべて見せましょう。それが『サークル』の考え方ということらしいです。かなり極端な考え方なのですが、『サークル』が大会社で福利厚生がかなりしっかりしていること、see changeの導入でメイの命が助かったこと、そうして救われた命でメイが会社の広告塔として成功したこと、そしてそれを支える絶大なフォロワーによってこの極端な考え方はけっこう浸透してしまいます。この考えに賛同しないやつは異端だとでも言わんばかりの雰囲気が醸成される中で、意外とこれと似たようなことは現実もあり得るんではないかと思ってしまいました。 こういった場合、大半のフォロワーは見て楽しむだけの存在で、ただ面白ければ良いというその他大勢。でもそれが目に見えてメインストリームを握ってしまうという怖さがありますよね。一度できた流れは変えられない怖さがあります。 反面実際の話をさせて貰えば、じゃあみんな「透明化」したとしてメイのようになるかというとそんなことは絶対ないわけで。一日の時間は24時間で、その中で一人が見られるコンテンツは限られている。今回はメイがビッグコンテンツとなったおかげで色んな成果が出たわけだが、その成果が『サークル』利用者全てに平等に起こるわけではない。youtuberと同じで、一部の成功者以外はその恩恵を享受することなく埋もれていくんだろう。なぜなら時間は有限だから。自分の時間の全てを誰かのコンテンツを見るために捧げられないし、仮に捧げたとしても一部しか成功はしない。芸能人でもあるまいし、自分の生活を切り売りするようなことして、視聴者に搾取されるような感覚が個人的には嫌ですね。古い感覚なのかもしれませんが。 でも、私がよくいうセリフですが、やはりこういうSFチックな実際こういうものがあればどうだろう的な映画は好きです。色んな仮の話を考える機会があることは嬉しい限りです。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-11 14:41:21)《改行有》

270.  KOTOKO 《ネタバレ》 Coccoの歌と世界観が好きです。一時期はずっと聞いていて、今でもシャッフル再生でCoccoがかかったりすると嬉しくなります。彼女の歌の世界観を知っていれば、この映画にも入りやすくなるかもしれません。何も知らずに見てしまうと色々受け入れられないことがあると思います。そういった事前の心の準備ありきで鑑賞しました。 それでもやはり内容としては辛いものもありました。綺麗だな、素敵だなと思っている人が痛々しい目に遭ったり壊れていったりする様を見て嬉しい人はいませんね。世界が二つに分かれている、だけならまだ大丈夫だったかも知れませんが、分かれたもう一つが襲いかかってくるというのは恐怖でしかないですね。しかもどちらが幻かは分からないという。二つ見えてるもののどちらかが攻撃してきたら、自分は守るしか選択肢がないですからね。自分には守るべき子供がいて、その子を守ろうと反撃すると傷害となり住む家を追われたり、状況はどんどん悪くなっていく。ようやく世界を一つにしてくれた人も何故か消えてしまって、また世界は二つになって、、、。 見ている自分が手を差し伸べたくなる、そんな映画でした。差し伸べる、というと偉そうかもしれませんが、ただ同じ時間を過ごしてあげたいですね。手をフォークで刺されるかもしれませんが。めっちゃ痛いんだろうなぁ、あれ。 それでも彼女と子供が笑顔でいてくれれば。またその綺麗な歌声を聞かせてくれれば。そう思える映画でした。 単純に数字で良い、とか悪い、という評価が難しい映画ですが、率直に気持ちが動いた、感じるものがあったという点でここでのシネマレビューの評価基準では8を付けておきたいと思います。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-08 15:15:32)《改行有》

271.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 あのまま桜井さんが殺し屋に、コンドウさんが貧乏役者のままで人生過ごしたらどうなるか最後まで見てみたかったですね。一時的に立場が変わっても、成功するかどうかは人間性次第だってことがよく分かりますね。グチャグチャだったアパートがコンドウが住むようになって以降間違えるように綺麗になっていたり、逆に桜井がコンドウのマンションに住み始めると瞬く間に汚くなってしまっているところが二人の対照性がうまく描かれていました。 広末さんのキャラも、あそこまで極端に几帳面な人はいないけど、でもいたら面白いなってくらいの感じでちょうどいい。あと香川さんはなんだか何をやらせても既視感があるにも関わらずどの役をやらせてもしっくりきますね。それこそ殺し屋の役をやっても記憶喪失になって誠実な男を演じても役者としてチンピラを演じても。味がある、濃い役者さんです。 物語はシンプルですが、テンポ良く進むので飽きることなく楽しめました。きちんと整理されたコメディだと思いました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-14 10:42:10)(良:1票) 《改行有》

272.  鈴木家の嘘 《ネタバレ》 見る前に思っていたイメージとはだいぶ違っていた。変な表現ですが、きちんとしたヒューマンドラマでした。溺愛していた息子が引きこもりで、ある朝母親が食事を作って息子を呼びに行くと首をくくって死んでいた。それを見てショックを受け大けがを負った母親は記憶喪失に。残された父親・娘・母の弟などの親族は何も知らない母のため、息子がまだ生きていると母親に嘘をつき続ける。 見ながらずっと感じていたのは、娘が一番かわいそうだなと言うこと。娘も立派な母親の子どもなのに、母親は息子のことばっかり。あなたの子どもはこっちにもいるんだよ、と何度言ってあげたくなったか。記憶を失い知らないこととはいえ、息子の肩ばかり持ち、昔のことを息子に謝れだとか、親類の結婚式に息子の誕生会を無理矢理入れ込んだり、そこでもまたビデオメッセージで娘に息子への謝罪を促したり。母親のために頑張って嘘をつき続けてきた家族の気持ちはどうだったんでしょうね。本当のことを言ってやりたい、でも言ってしまうとまた母親が手首を切ったりしてしまうかも知れない。家族の葛藤がひしひしと伝わってきました。最後の最後で、川に入水自殺しそうになる娘を母親が止めてくれて本当に良かった。愛すべき子どもがそこにもいることをようやく気づいてくれたんだなと思いました。 息子の浩一が実際に何故死んだのか、理由は?背景は?色々と憶測や推測が出てきますが最後まで明るみにはなりません。しかしこのようなことが実際に実社会で起きてもきっと同じ事になるでしょう。記憶喪失云々は別にして、結局自殺の理由なんて本人しか分からず、残った家族や恋人などはその人に辛く当たってしまった過去の記憶を探ってそれが本当の理由であるかどうかも疑心暗鬼のまま自責の念に駆られるんでしょうね。それはとても苦しいことだ。酔いに任せた流れとはいえ、北別府さんが鈴木家の嘘をぶちまけたことは鈴木家としても良いきっかけだったんだろう。最後には母も含めて家族みんなで兄の死と向き合うことになって良かった。ほっとした。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-13 07:57:01)《改行有》

273.  ザ・ファブル 《ネタバレ》 コメディとしてもアクションとしても面白かったです! アクションは序盤のヤクザを一掃するシーンで、ファブルの判断が文字になって可視化されるのはスピーディーだけど分かりやすくて良かったです。ああいう風に誰かの感覚を可視化して見ることができるって面白いですよね。コメディ部分は岡田准一さん演じるファブルのキャラクターが良いというか、ジャッカル冨岡だけだと全然面白くないのに、それで大ウケするファブル(佐藤くん)がハマりました。他にも幼少期のサバイバル経験をこともなげに話して同情を買うシーンとか、食べ物は基本丸ごと食べてしまうところとか、「世間知らずの殺し屋」というところをとても面白く描いていて彼が「普通」に振舞おうとするところに心癒されました。 一点だけうーんと思ったのは小島でしょうか。悪役を演じているのでかなり胸糞悪い役柄でしたがまあそれは良しとして、声がね…終始うるさかった。あの高い声でキーキーされるのが耳障りで、おかげで他の音が入ってこない。だいぶ集中乱されました。あれだけ減点要素です。 原作は存じ上げませんが、映像だけで結構満足したのでおそらく見ないでしょう。続編は興味あります![インターネット(邦画)] 7点(2021-10-18 18:34:34)《改行有》

274.  空飛ぶタイヤ 《ネタバレ》 原作は既読です。と言ってもかなり前に読んだきりで、詳細なディティールはかなり忘れてしまっていますが。 そんな既読か未読かよくわからん状態で鑑賞した映画版ですが、感想としてはだいぶ原作を端折った作りになってるなーと感じました。ほとんど忘れてるくせに何をえらそうに笑、と自分でも思うのですが、あの池井戸さんの作品特有の、中小企業が大企業に仕事や金銭面で追い詰められ、その影響で自分の会社や家族まで追い詰められていくあのドン底の描きかたは、時間制限のある映画ではなかなか描ききれないものですね。あとは、栄転したはずの沢田を冷遇する組織がわかりやすすぎて。そりゃあんな処遇受けたら内部告発もするわ。あからさまで極端過ぎるのがちょっと…でしたね。逆に、商品開発部で冷遇されなかったらそれでも沢田は赤松についたのでしょうか?結局自分の扱われ方次第で敵にも味方にもなる人なんだと思うとそれも少し興醒めでした。個人的に、整備の門田くんや、先代から仕えてる宮さんの出番はもっと欲しかったな。 さらに個人的感想ですが、馴れ合い融資に稟議を通さないホープ銀行の融資担当と、保証金の一億を蹴った赤松社長にはスカッとしました。が、こういうのを見てる第三者は、「保証金なんて要らないからすぐにハブを返せ!」くらい言ってやれ、とか思うんですが、もし自分が現実にそんな立場になったらなかなかそんな踏み切った判断するのは難しいだろうなと思いました。社員とその家族まで背負ってると思うと、なかなかこんなドラマのようにはいかないですよね。この、現実と理想の間を行ったり来たりする感が池井戸作品の好きなところです。[インターネット(邦画)] 7点(2021-10-16 14:32:01)《改行有》

275.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 《ネタバレ》 「いつのまにかどこかに行ってしまった大事なもの」 それはきつねさんによって集められ、きつねさんの世界はそうやって人間達にほったらかされたもの、ホッタラケで作られた世界なのでした。自分にもそんな風に無くしてしまったものがあったかな、そういえばあれはどこにやったっけ、と自分の思い出に想いを馳せるきっかけになる良いストーリーだと思いました。 テオによるときつね達はホッタラケのものを集めるばかりで、自分たちで何かを作ることはできないと言っていましたが、つぎはぎの材料でできた電車やバイクが出てきてその設定はもう既に破綻してましたよね。ラストは飛行機まで作ってるし。作れない、なんて設定なんでわざわざ作ったんでしょうね。 あと、ホッタラケの記憶が見られるホッタラケシアターはもっと見せてくれても良かった。例えば遥の両親のホッタラケにしたものがシアターに出る、とかもっと遥以外の人の記憶とかも見せてほしかった。面白いシアターだなと思ったのに、見せ場が少なくて残念でした。 自分の小さい頃に想いを馳せノスタルジーを感じることができたり、子供向けのアニメによくある物を大事にしようという教訓的な要素もあって、子供と一緒にも見られる良い映画だと思いました。私が上述したような気になる点は子どもなら気にしないかもしれませんね。そういう意味ではつまらない指摘をしたのかもしれません。今度子どもにも感想を聞いてみよう。[インターネット(邦画)] 7点(2021-10-14 18:49:28)(良:1票) 《改行有》

276.  ヘッドハンター(2011) 《ネタバレ》 開始20分くらいで『ヘッドハンター』感はほとんど無くなってしまいましたね。中盤からは逃亡ハプニングアクションといった風。一昔前にこんなハリウッド映画あったような…という既視感を少し覚えました。逃げても逃げても追いつめられる緊張感とか、ジェットコースターのように息をつかせない展開は単純に面白かったです。 ただ、クラスのロジャーに対する執念はどこから出てくるんでしょうね。浮気相手の旦那に発信機をつけるだけならまだしも、彼の移動先まで常に付け回し、時には犬をけしかけ、トラックを盗んでそれで同乗してる警官ごとパトカーを崖から落としたり、ロジャーの不倫相手にまで手をまわす周到ぶり。そこまでしてダイアナが欲しかったということだろうか。物語も結局ダイアナはクラスを罠にはめ、ロジャーとダイアナが互いの愛を確認できてそれでチャンチャンって感じですしね。 粗を探せばいろいろ突っ込みたくなるところはあるんだと思いますが、頭を空っぽにした状態ならけっこう楽しめる映画だと思います。逃亡アクション部分はなかなか面白いですよ。[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-16 09:38:49)《改行有》

277.  夕陽のあと 《ネタバレ》 捨てられた子供を預かってずっと育てて、その子を養子として正式に自分の子供としてこれからも育てていきたいという気持ちも、あくまで自分が腹を痛めて産んだ子供で、絶望的な状況からある程度立ち直った今なら引き取って育てたいという気持ちも、だれの気持ちも理解できる話なだけに、一つの結論しか選べない状況がつらい。そんな映画です。 そんな大人の葛藤を吹き飛ばすのはこの状況の中心にある子供、豊和くん。 「お母さんと仲直りしてあげて」「この島の人すべてが僕の母親」 まるで大人たちの事情を全て分かっているように立ち回る彼の行動がなんとも刺さります。タイミングや内容がうまくいきすぎてる感もありますが。しかしそれとはまた別に、彼が本当にいい子に育ってくれていることも事態がうまく収まった大きな要因でしょう。自然と大人たちは彼にとっての幸せを第一に考えるようになっていきます。 ドラマとしては良い話ですが、当事者の立場としては切ないですね。複雑な環境に生まれた豊和くんが健やかに育ってくれていることが本当に何よりの救いです。[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-16 09:17:36)《改行有》

278.  MERU メルー 《ネタバレ》 『剱岳』でも思いましたが、登山って本当に過酷ですね。見てるだけでも辛い。何十キロもある装備を抱えて、何日も、時には数週間もの時間をかけて山を登って、また降りる。ハイキング程度の山ならまだしも、零下29度をさらに下回るような極寒の吹雪・嵐の中で絶壁にテントを張って夜を過ごさないといけないような山を登ろうだなんてほんと現実の話とは思えない。前述の『剱岳』はまさに日本的というか、「山」というものは人が敬意を払いながら登る者だという精神性が描かれていました。対して本作『MERU』はシンプルに「山」vs「人」という感じ。登れるか、登れないか、そこにいたるまでの過程をただひたすら描いて見せたドキュメンタリーでした。なぜ彼らはここまで山を登ることに命を賭けるんだろう。比喩や誇張ではなく本当に命を賭けて。何が彼らをそこまで駆り立てるのか、そんなところをもっと掘り下げてくれたらよかったかもしれない。いや、きっとそれでも彼らの登山にかける思いが本当に伝わるかというとなかなか難しいんだろうな。 自分も登山をしてみたいとかそんなことは全く思いませんが、登り切った後の頂上からの景色はきっと登った人にしかわからない素晴らしいものなんだろう。誰かの写真やドローンではなく、一度くらい自分の目でその景色を見てみたいとは思いました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-14 13:25:08)《改行有》

279.  ジュラシック・ワールド/炎の王国 《ネタバレ》 SFは好きです。現実の社会に非現実な技術や現象があったら社会がどう反応するかを考えられるから。 恐竜がもし現代の社会に現れたら、やっぱりこの映画のように商業主義に使おうとするんでしょうねえ。USJや恐竜博物館や、そういうのに嬉々として行きますもんね、もちろん自分も。生きてる恐竜見れるんなら、そりゃ行きますよ。程度の違いはあれど、やってることは動物園やサファリパークとなんら変わらない。やもんで、恐竜の商業利用を否定はできません。 それよりも、法廷?でジェフ・ゴールドブラムさんが言っていたように、進歩しすぎて人の手に負えなくなってきた先進技術を人がどう扱っていくのかが重要になってきているんだなと感じました。核しかり、ITしかり。昔からよく言うように、人が技術を使うべきであって。技術に人が使われるようではいけない。でも、今の社会ってはっきり言って技術に人が使われているように感じる。ちゃんと自分の意思で技術をコントロール下に置いていられてる人ってどれくらいいるだろうって、最近のニュースとか見てると考えちゃいますね。。。あるから使ってしまいますが、スマホがこの世から無くなればいいのにと個人的に思います。 作中で述べられていたように、もし恐竜が現代に蘇ったらけっこう長生きするかもしれませんね。現代の世の中はけっこう栄養豊富だろうし、原始時代よりも容易に餌もとれるだろうし。あーでも恐竜をまた滅ぼそうとして人が核を撃って環境ムチャクチャに壊れたりするのかな。SFを見てると想像が尽きませんね。結局最後は恐竜たち世界に解き放つことにしたわけですが、その後の世界をまた映画にしてみてほしいと思いました。 ほんとう、想像で楽しむぶんにはとても面白いと思います。何でもそうですが…[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-05 21:04:08)《改行有》

280.  いぬやしき 《ネタバレ》 原作のマンガはまだ読んだことありません。今まで何となく手に取らなかったマンガですが、逆にこれを機に読んでみようという気になりました。タイトルであまり中身が想像しにくいマンガだったので…。 なかなか面白かったです。こういうSFテイストは好きなほうなので。原作を知らないので、どこまでそれに忠実に作ってあるのかはわかりませんが、『いぬやしき』なんてタイトル付ける割にはハナコのくだりは完全に蛇足だったかな。犬に何の意味もなかった…。ある意味タイトルから不安を感じてマンガを読まなかった忌避感は当たっていた。あと、娘はともかく息子のいじめ問題などはどうなった。など、なんか焦って製作しました感を感じました。 あと、ロボ化したこの二人の能力はもっとあっても良かったかな。なんというか、もっと想像を掻き立てて欲しかった。攻撃と言えばほぼほぼ「バン!!」ばかりで驚きが少なかったかな。飛行能力、通信能力、治癒能力とか色々あるのに。というか、獅子神のあの精神状態なら一人ずつ「バン」じゃ足りないと思うと思うんですよね。それより、例えば携帯電話を爆弾にするとか、これもありきたりですが原発を狙うとか、人類滅ぼしたい割にはけっこうチミチミ進めるなあと思って見てしまった。 あと木梨憲武さんも、個人的にはもっと芸達者な人だと思っていたのですが、映画で主演を張っているのは初めて見ました。イマイチでしたね。いかにも「演技」でした。仮面ノリダーは面白かったのになぁ。 そう言ったところでもっと納得感のあるストーリーや流れがあればもっと楽しめたと思います。 て言いながら、そんなことを考えなければ単純にけっこう楽しめますけどね。あと、佐藤健さんファンにはたまらない映画なんだろうな。そう言ったニーズも感じました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-02 23:22:33)《改行有》

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