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261.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 凄く良かった。こういう映画を待っていたんだ!久しぶりにアメリカ映画で心から良い映画を観たと思わせる何とも観終わった後の心地の良さ、それはこの映画の主役達と言える家族達がみんなして、感情移入せずにはいられないからである。今の世の中、勝ち組と負け組とにやたら分けられたりするけど、この映画を観て本当の勝ち組とは何か?てことが解った気がする。それは、けして、まともじゃない。世間から見ればどう考えてもおかしい、変人だらけの家庭に思われるかもしれないけど、それでも一人、一人が負けることを恐れず、最後まで戦い抜く姿は本当に感動せずにはいられない。この映画のタイトルにもなっているリトル・ミス・サンシャインコンテストでのあの周りからのブーイングの中、娘を応援し、一緒になって立ち上がり、そして、ダンスをする家族達の姿に私は泣けて泣けてヤバかった。途中、病気で亡くなってしまったおじいちゃんを病院から連れ出し、会場へと運ぶ家族達、何もかもが心が一つというものを見せてもらった思いで、こういう映画にこそ本当にアカデミー賞作品賞を与えたくなるし、与えるべきだ!おそらく今回もクリント・イーストウッド監督の作品が獲るとは思うが、私は断然、この映画に賞を与えたい。そして、最後にもう少しだけ言わせて欲しい!オリーヴ!あんた最高だよ! 周りのみんなが他の子にグランプリを与えても、私は絶対にオリーヴを選ぶ。[映画館(字幕)] 9点(2007-02-11 21:11:38)(良:1票)

262.  血と砂(1965) 《ネタバレ》 冒頭「聖者の行進」に乗って登場する13名の少年達、この少年達の眼を通して戦争の愚かさ、空しさみたいなものを描いているこの映画、岡本喜八監督による何とも斬新な試み、たたみ掛けるようにして繰り広げられる物凄く熱い男達の生き様とエネルギーの前に涙が止まらない。それもただ泣けるだけでない、しかも物凄く笑えて(葬儀屋の伊藤雄之助が思い切り笑わせてくれるのだ)泣ける何というエネルギーを感じるパワフルな戦争映画だ!三船敏郎の小杉曹長の命令に従いながら戦争の悲しさを音楽の力を持って謳い上げる若者達の姿があまりにも切なく悲しい。最後まで音楽をやり通して死んでいった少年達の思いとそれをユーモアをたっぷりと混ぜて描くことで、より戦争の悲しさが伝わる。敵陣に殺された小杉曹長の遺体を運ぶお春さん(団令子)の姿もこれまた悲しくてたまらない。戦争シーンの凄まじいほどの迫力と人間の愚かさ、悲しい部分も同時に描くこの岡本喜八監督の凄さに脱帽しました。そして、やはり最後まで鳴り響く「聖者の行進」はいつまでも耳に残りそうなほどの印象を与える。これは岡本喜八監督の代表的な傑作の一つだ![DVD(邦画)] 9点(2007-01-06 21:11:16)(良:1票)

263.  三十四丁目の奇蹟(1947) 《ネタバレ》 もう直ぐやってくるクリスマス!もう、ある程度の年齢にもなるとクリスマスなんかどうでも良いわ!それよりもその後の正月のことで頭が痛くなる。お年玉の心配でおかしくなる人が、沢山いるのではないだろうか!そんな中で観た。やっと観た。噂通りの良い映画ですねえ!人間、歳を取ると次第に何でも疑ってかかる悪い癖が出てくるものです。えっ?違うって?それはお前だけだって?そうかなあ?ちょっと話はそれるけど例えばどんなに強い強いと言われ、実際、本当に強いことは承知の上で敢えてディープインパクトを本命にしない。消すつもりでいる奴ら(自分がそうです。)いや、そうは言うもののやっぱり最低でも2着は外さんだろう?なんてどこかで弱気の虫が出てきたり、例え買うにしても本命にはしない。どんなに強いディープでも中山では不安あり、少なくともJCより状態が良いなんてことは無いと疑ってかかる私でさえも、この作品のサンタさんの存在だけは信じていたい。本当に心からそう思う。ナタリー・ウッド演じる娘がモーリン・オハラ演じる母と抱き合うシーンの感動的なこと。私もこの映画を観て、サンタさんに手紙を書きたくなりました。何だかえらく話がそれてしまった気がするけど、なにわともあれ、本当に良い映画でした。[DVD(字幕)] 9点(2006-12-19 21:39:09)(良:1票)

264.  WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース 《ネタバレ》 ずっと前から噂には聞いていたけど、これ、物凄い面白かった。確かに映像としては自主制作映画なんで、時々、画面が暗かったり、揺れたりと見ずらくなるシーンもあるけど、この際、そんなことはどうでも良い。どんなにお金をかけても中身の無い薄っぺらい映画が山ほど存在する今の世の中、この時代にあって、例えお金がかかってなくてもこれだけ楽しめる。引き込まれる作品を撮る内田けんじというこの監督、若い才能、大いに評価してあげたいと思う。それだけの凄い面白うて、面白うて、何しろ脚本の素晴らしさとアイデアの素晴らしさ、更に出ている人達、特に山本君が最高です。見るからにいかにも人の良さそうな山本君が親友の健二がパチンコ屋からもらってきた謎の薬、飲めば気持ち良くなると言われて、ビールと一緒に一気に全部飲んでしまう時の笑顔、表情、観ていて本当に面白かった。その後、健二がチャットで知り会ったあゆみという女を巻き込んでの先の見えないストーリーにぐいぐいと引き込まれ、最後もおう!そう来たか!て終わり方も見事です。それにしても一番笑ったのは結婚相手から逃げ出したあゆみがその男に監禁されている所を助ける為にと小学校の校歌を電話しながらどの学校なのか確かめる場面で、気持ち良さそうに校歌を歌う山本君、いやあ、とにかく笑えること。笑えること。ここまで面白いとは想像以上の面白さに内田けんじ監督がこの後に撮った「運命じゃない人」も観たいと思ったし、よし、次は「運命じゃない人」を借りてこよう。決定です。そして、最後にもう少しだけ言わせて下さい。この映画をこのみんなのシネマレビューというサイトで私に教えてくれた皆さんに「ありかどう」と言いたい。[DVD(邦画)] 9点(2006-12-03 11:58:16)(良:2票)

265.  武士の一分 改めて書き直します。やはりと言いますか、予想していた通り、酷評が多いが、私からしたらこの作品が山田洋次監督の時代劇三本の中では一番の傑作であると言いたい。この際、キムタクのことはどうでもいいのだ!この映画では私には時代劇としての完成度など求めてはいない。山田洋次ファンである以上に寅さんファンである者にとって、この映画で描かれているのは人間味溢れる優しさ、家族の物語、そこにこそ山田洋次監督の持ち味がある。少なくとも私はそう思う。俳優にしても脇を固める俳優、桃井かおりは駄目(生理的に受け付けない)として、キムタクの相手役の檀れいの素晴らしさ、夫を愛するということはこういうことなんだと素直に見たいし、また笹野高史のあの人間味溢れる演技がなんと言っても素晴らしく、山田洋次監督らしい温かさを感じる。少なくとも冷たい雰囲気しか感じることの出来ない「たそがれ清兵衛」なんかよりはずっと良い。[映画館(邦画)] 9点(2006-12-01 22:20:49)(良:1票)

266.  コレクター(1965) 《ネタバレ》 うん!これは凄い!単なるサスペンスホラーなんかじゃない何か凄みというものを感じられずにはいられない。まずは冒頭の蝶を追いかける主人公の姿と雨の中、びしょ濡れになりながら笑顔で横たわる姿に思わず共感してしまった。この映画の主人公の取っている行動、それは人間の持っている欲望の全てであり、底にあるのは人として、愛されたい気持ちというものの心理状態を鋭く描いているように感じる。大金を手にした事で会社を辞めた主人公は、誰からも愛されずにいるという思いでいる中で一人の女性を白昼堂々誘拐し、監禁し、そして、監禁した女性を自分の思いのままに操ろうとした挙句に殺してしまうのだが、本当は殺すつもりなどなかったに違いない。私はそう思います。そんな主人公の苦しみを緊張感を持ってじわりじわりと追い詰めて描くウィリアム・ワイラー監督の素晴らしい演出とそんな演出に見事に応えてみせた二人の俳優の名演技が物凄い緊張感を持って最後まで一瞬たりとも眼が離せない凄さ、ここでもワイラー監督お得意の階段を使っての縦の構図の素晴らしい演出が見ることが出来ます。一つだけ例に出すと監禁された女が風呂に入っている所を男が強引に引きずりだして、縛るとそこにお隣の家に住んでいる一人の男がやって来て、その時の階段の上、二階から流れ出す風呂の水、この時の主人公のびくびくした態度、表情、自分が今、している犯罪への意識についての怯えている姿、犯罪がばれやしないかという事に対する恐怖が見事に描かれています。これは完全なる心理劇であって、単なるサイコスリラーなんかじゃありません。主人公が監禁した女性を蝶と同じく扱うという恐ろしさ、ピカソの絵をやぶり捨てる時の恐ろしいほどの迫力といい、本当に恐い。人間の哀しさのようなものがこのシーンを見てもよく解るし、それとこの作品、常に視線は主人公の視線として捕らえているのも素晴らしいです。監禁した女性を殺してしまったた主人公は最後に二人目となる次の相手を探すラストも車の中から見ているその場面も主人公側から見た視線であって、とにかくどのシーンにしても主人公側に立って捉えていて惹き付けられます。これまた間違いなくウィリアム・ワイラー監督による人間の心理といものを見事に描きだした傑作間違いなしの1本です。[DVD(字幕)] 9点(2006-11-12 21:58:14)(良:1票)

267.  緋牡丹博徒 仁義通します 《ネタバレ》 凄い!何なんだ?この異常なまでの盛り上がりと熱気の凄さ、画面全体からほとばしる殺気と凄み、エネルギー、参ったねえ!←なんか口調までお竜さんみたいになるこつね。(おっと、すいません。ちょっと調子に乗りすぎ?)とにかくもうこれはこのシリーズ全部の中でおそろく一番だとまだ全作品観てないけど、そんな気がしてならない。観るまでは正直言って、かなり不安がありました。斉藤武市という監督さん、私はあまり知らなかったし、この監督の撮った映画は一つも観たことなかったけど、この監督さん、小津監督の「晩春」の助監督でもあるんですね。どうりで上手いと思いました。ここぞていう時の泣かせるこつとでも言うべきか?きちんと心得ているし、なんてたって、お竜さんこと藤純子と菅原文太の二人の並び立つシーンなんて、任侠映画でありながらもぐっとくるものがあるし、物語の軸となる人物象についても全くといって良いほど計算され尽くしていてとにかく主役から脇を固める俳優陣において、誰一人として疎かに描いていないのが素晴らしい!ぐるぐるさんがあまりにも素晴らしいコメントを残しているので私がもうこれ以上書くことなどないとは思うけど、本当に最後の方の殴り込みのシーンの凄まじいほどの盛り上がり方は正にマキノ雅弘監督の映画のようです。そうそう、私もあの熊虎親分(若山富三郎)の登場シーンには爆笑してしまいました。牢屋の中のシーンなんて「次郎長三国志シリーズ」を思い出させる楽しさだし、黒い帽子(マジシャンハットみたいな)姿にチョビヒゲ、手には傘、チャップリンみたいで可笑しかったです。そして、忘れてならない片岡千恵蔵の貫禄、とにかく間違いなく今まで観たこのシリーズの中で最高傑作と自信を持って言えます。最後の終わり方までが本当にマキノ的な素晴らしい終りに、拍手!拍手![ビデオ(邦画)] 9点(2006-11-03 20:18:53)

268.  緋牡丹博徒 お竜参上 おや?珍しいなあ!なんでこれだけ誰もコメントがないのだろう?そんじゃ一番先に書かせてもらいますよ。加藤泰監督によるこのシリーズは今回で観たのは二本目となるわけですが(他では山下耕作監督と鈴木則文監督による二つも観てはいるが)本当は順番通りに観た方が良いのかもしれない?けど、なんて言うのかなあ?加藤泰監督のこれぞ加藤泰演出の美学のようなものがこの作品の中で色んな場面で観られるわけでして、解り易く言うなら「静と動」!例えば緋牡丹のお竜こと、矢野竜子(藤純子)の艶やかさ、更には矢野竜子の見方となる菅原文太の青山の描き方、この二人の並び経つシーンでの美しさ、正に「静と動」とが上手い具合に描かれていて、その辺りが単なる任侠映画、今時の極道ものとは明らかに違うわけで、雪の降る中、お互い見つめあうシーンでの表情の美しさ、今戸橋の場面なんて、絵に書いたような感じです。まあ、色々なんだかんだと言ってみたものの、とにかく美しい上にこの作品はシリーズ全部の中でも美しさという点では際立って美しい傑作と思えるぐらいの完成度の高さです。[DVD(邦画)] 9点(2006-10-25 22:52:39)

269.  村の写真集 《ネタバレ》 「村の写真集」何て素敵なタイトル!素晴らしいタイトル!もう、それだけでこの作品、惹かれるものがあるし、良い映画だ!と心から思える。本当に素晴らしいです。東京から徳島にある小さな村へと戻って来た息子と父親との何気ない会話、村の人達との心温まる交流、徳島の素晴らしい村の大自然の中で繰り広げられる写真を通して行なわれる人間ドラマに感動致しました。作られた映像なんかではないそこに実際、ある美しい山、見事な風景、どれもが本当に素敵です。口数の少ない頑固親父と息子が村に住む人達の写真を一枚、一枚丁寧に撮る。そして、撮り終わる度に帽子を脱いで、「ありがとうございました。」と言う父の姿が何とも素晴らしくて観ていて本当に気持ちの良い、温かい映画です。正しく「村の写真集」という名に相応しい映画だというのが観ての感想でして、子供から大人まで老若男女、みんなが写真を通して、同じ家族のように生活をしている。好きなシーン、印象的なシーンが山ほどある中で、特に最後の方で何年かぶりに会った姉と父親の再会のシーン、孫にあたる娘を初めて見せるシーンは泣けた。これまたひとつ素晴らしい日本映画に出会った。こういう映画を観る喜び、それが私を映画ファンであり続けているのだと思います。[DVD(邦画)] 9点(2006-09-26 21:04:32)(良:1票)

270.  喜劇 とんかつ一代 タイトルにもあるようにいきなり豚の映像を大きく見せて強烈なほどの印象を植え付ける。川島雄三監督らしい始まり方に自然と画面の中へと引きずり込まれていく。とんかつをネタとして、一本の映画を撮ってしまうなんて流石です。森繁久彌、フランキー堺に加東大介、そして、三木のり平とまるで「社長シリーズ」に「駅前シリーズ」のような面々が繰り広げるギャグの数々、特に三木のり平のクロレラの研究者の凄さ、やはり三木のり平、もしかしたら日本映画史上で最も笑える人物ではないかと思うぐらい凄い。他にも川島雄三監督作品の常連と言って良いメンバー達のとんかつととんかつ屋の経営を巡る駆け引き、川島雄三監督らしいテンポの良さで飽きることなく観れる。それにしてもこの作品の団令子の色気は一体?これまた川島雄三監督らしい人間の描き方、また一つ川島雄三監督作品で面白い映画を観た気がする。 頼むからこの作品も「人も歩けば」「とんかつ大将」同様、DVD化してくれ~!森繁久彌のあの歌、CDあるのかな?あったら欲しい。[CS・衛星(邦画)] 9点(2006-09-16 08:45:28)(良:1票)

271.  ヤング・アインシュタイン 《ネタバレ》 アインシュタインの映画?何?最初は滅茶苦茶、お堅い映画じゃねえのか?なんて思っていたらとんでもなかった。ここの皆さんのコメントにもあるようにとにかく最初から最後までニコニコしながら観てしまいました。いやあ、本当にこの映画、見た目は単なるお馬鹿な映画だけど、それでも、凄く良い。作品全体にパワー、エネルギーを感じることが出来た。アインシュタイン役の俳優が凄く良い味、出してる。真っ黒になりながらビールを手渡すシーン、銭湯での恋人、マリーと抱き合うシーン、それを観ていた周りのおやじ達も笑える。そして、ギター片手にロック、ロックと歌い上げるシーンで、嘘やろ?おい!おい!そんな、アホな!普通なら真っ黒に焦げて、焼死するぞ!と思わせるものの、真っ黒になりながらも助かるシーンなんて、映画だから許せる。映画ならではのシーンだ!ラストのスピーチ代わりの挨拶とばかりに歌いまくるシーンも大好き!←このシーンで映る九官鳥かな?までもがロックに合わせて踊ってるように見えた。観ていて最後なんて私も踊りたくなった。そして、やたらビールが飲みたくなった。とにかくご機嫌な映画です。これって、DVD発売してるの?絶対に買う。欲しいよ![ビデオ(字幕)] 9点(2006-08-15 21:18:59)(良:1票)

272.  グレートレース 昨日に引き続いてナタリー・ウッド目当てに借りてきたこの作品、面白い!面白すぎる。オープニングのタイトルの出方からして、凄く良い。昔、どこかで見たようなアニメの世界!既に書かれている人がいますが、「チキチキマシーン猛レース」的な雰囲気いっぱいの楽しいドタバタコメディです。ジャック・レモンとトニー・カーティスに(何だかワイルダー監督の「お熱いのがお好き」を思い浮かべる二人の他にも紳士的なトニー・カーティスの邪魔ばかりしようと企む悪徳教授のジャック・レモンとタッグを組んでいるピーター・フォークがこんなコメディアンぶりを見せるとは驚きです。ジャック・レモンの喜劇俳優の魅力、爆発とピーター・フォークとのコンビが本当に笑える。やることなすこと、とにかく失敗ばかりで、その失敗ぶりを見ているだけでも笑えて仕方がないぐらい本当に楽しい。そして、ナタリー・ウッドの可愛さ、美しさも輝る。全編、笑いの連続でこれは本当に観ていて飽きないし、本当に楽しくて、楽しくて、最後の終わり方も素晴らしい!また一つ、昔の映画で楽しいコメディを見つけることが出来た。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-08-15 15:35:51)(良:1票)

273.  草原の輝き(1961) 《ネタバレ》 ワーズワースのあの詩「草原の輝き 花の栄光 再び それは還らずとも なげくなかれ その奥に秘められた力を見出すべし」とかいうこの詩が最後の最後にずしりと重く圧し掛かる。若い二人の恋の行方、切ない気持ちというものが見事なまでに表現されたこれが本当の恋なんじゃないかねえ!君!と何だか寅さんみたいな口調でつい、言いたくなってしまうぐらいこの映画は本当に二人の心情というものがよく描かれている。特に愛する男の為に純潔を守り続ける女性を演じたナタリー・ウッドが素晴らしい!個人的に同じナタリー・ウッド主演の「ウエストサイド物語」は感情移入出来ず、それほど好きでもないけど、これは良かった。とにかくナタリー・ウッドのあまりの美しさ、可愛さ、今までナタリー・ウッドてそれほど気にしたこともなければ、良いと思ったこともなかったけど、参りました。この映画を観て、ナタリー・ウッドという一人の女優に恋をしてしまった。とにかくナタリー・ウッドの全てがこの映画では本当に魅力的に見えてたまらない。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-08-14 22:09:43)(良:1票)

274.  ニワトリはハダシだ 《ネタバレ》 オハヨ オハヨ スズメモ チュンチュン オハヨ♪オハヨ オハヨ ボクモワタシモ ナカヨク アソビマショ♪て、なんだ?いきなりこの変な歌とコサックダンスのようなシーンから、やられた!このいかにもバカっぽい感じのするスタート!森崎東監督は社会に対する挑戦!人間とはいかにバカな生きものなのかということを伝えたいと思わせるそんなシーンからして、これぞ正に森崎東ワールド!だからと言ってこの監督の描こうとしているのは単なるバカな人間、世界を描こうとしてるのではなく、バカだろうと何だろうと人間としての在り方、生き方をストレートにそして、力強くエネルギッシュに描こうとしているように感じるし、本当にこの映画に出てくる人達はどいつもこいつもバカな奴きりです。しかし、このバカの中には生きる為のエネルギー、源とでも言うべきか?どんなバカでも人として一生懸命に生きているのだということを言おうしているように私は思う。そんなこれこそ森崎東監督らしい世界であって、またそんなバカきりの人間的な魅力、つまりは熱い人達ということ。はどこか井筒監督の「パッチギ!」に通じるし、やくざに追われ、警察にも追われてのハチャメチャな展開などはマキノ監督の作品のようで、ワッショイ!ワッショイ!と祭のシーンなんて、正にマキノ監督の世界で、また変わってる人達の変わってる人間模様なんて川島雄三監督の世界に通じる。バカだけど魅力的な人物きりと熱くこみあげてくるストーリー展開、これこそ今の日本映画に必要な要素であると私はこの映画を観て、そう感じました。いずれにせよ、こういう熱く変わった話、私は大好きだ![DVD(邦画)] 9点(2006-08-05 13:40:02)(良:1票)

275.  牛泥棒 これは凄い!この映画、もうオープニングからして、映画の世界に引きずり込むだけの力強さがあります。ヘンリー・フォンダとダナ・アンドリュースの2人の俳優が馬に乗って酒場へとやって来る所からして、スクリーンの中へと入り込ませるだけの見事なカット!映画のファーストシーンがいかに重要であるかということを見せつける素晴らしいスタート!酒場でのシーンで映し出されるポスターに写っている女性の写真、それを見つめるヘンリー・フォンダの表情を捉えるカメラワーク!どれもこれも正しく映画的であり、映画ならではのカットだ!そして、この作品のテーマでもある牛泥棒についての語り口、人が人を裁くということの恐ろしさをモノクロの画面から見せる演出の素晴らしさと相成って素晴らしい人間ドラマとして成り立つ。ラストシーンの余韻の残し方も見事なこれまた傑作間違いなしの1本!「西部の王者」に次いで観たウィリアム・A・ウェルマン監督作品!またしても素晴らしい映画だと自信を持って言えます。[DVD(字幕)] 9点(2006-06-20 23:26:11)

276.  貸間あり 《ネタバレ》 この作品、どうしても観たくてDVD買って観ました。今の所、まだレンタル化されてない。そんなこの作品を観て思ったのは川島雄三監督の作品って、どの作品を観ても、本当に変な奴ばかり出てくる。この作品もそんな変人ばかりの作品ですが、人間の持っている欲望からくる哀しさを徹底して描きつつも、生きることへの喜びとでも言いますか?を川島雄三監督らしいホロリとさせる笑いを描くこの世界!これぞいかにも川島雄三ワールド!爆発の才気溢れる傑作です。大阪の或る町にある一癖も二癖も変わった人物ばかりが住んでいる小さなアパートで起きる人間模様、フランキー堺の名演、小沢昭一の学生に淡島千景の色気、その他とにかく出てくる人物がどいつもこいつも本当に変な奴ばかりで、その変な奴ばかりの世界をこれだけ楽しく描いて見せた川島雄三監督は素晴らしい!この映画の中に何度か出てくる「サヨナラだけが人生だ」というこの台詞があのラストシーンで一気にこれこそ川島雄三監督の世界だ!何と言うのかなあ?本当にこの監督の描く世界は一度、ハマルとやめられないものがあります。それにしても股引き姿にされてまうフランキー堺と変人だらけの中にあって、一際目立つ変人ぶりの小沢昭一の演技は凄い。[DVD(邦画)] 9点(2006-06-17 20:30:33)

277.  アラバマ物語 アメリカ映画、全盛期の頃の本当に良い映画って感じの素晴らしい作品!黒人と白人との人種問題について真剣に取り組みながらきちんとした家族の物語として描いたこの作品、人種差別と偏見とは関係ないような暴力への追放問題、人としての正義感溢れるグレコリー・ペック演じる弁護士、アティカスの家族への愛と優しさ、そして、黒人だろうが白人だろうがどんな人種でも、皆、一緒!同じ人間なのだということを問う。裁判シーンでの緊迫感、俳優の演技、どれもこれも素晴らしく、人間ドラマとしての完成度は相当のものだと思います。冒頭に出てくるブーという男を演じたロバート・デュバルの存在感、演技、やはりこの俳優、ただ者ではない素晴らしさです。そんなロバート・デュバルとグレコリー・ペックが握手するシーンは感動的であります。窓越しに娘を抱く優しき父親のアティカスと娘の演技も感動的!この映画を観て、なるほど!何故、この映画のアティカスがアメリカ映画協会が選んだナンバーワンのヒーローなのかということが納得しました。[DVD(字幕)] 9点(2006-06-11 19:19:20)

278.  キートンの蒸気船 《ネタバレ》 キートンの映画の中にチャップリンがいた!この映画の中のキートンの見せるギャグの数々、例えば、恋人に会おうとして、頑固者の親父の眼を盗んで逃げ出そうとする時の仕草、その後、海に落ちる所のあのギャグなんて、どこかチャップリンの匂いを感じられずにはいられない。バスター・キートンの映画はチャップリンの映画と同じで、余計な台詞など一切、必要とせず、眼で見て、よく解る。映画は活動写真!この映画はサイレント映画なので、当然、音声も何もありません。しかし、音など全く必要としないぐらいの面白さです。余計な台詞、余計な説明など一切、省くことがどれだけ映画に必要か、大切なのかということをキートンはこの映画の中でもキートンならでは身体を張ってのアクションの数々と凄まじいギャグを交えて、思い切り笑わせ教えてくれてます。バスター・キートンがどれだけ凄い喜劇俳優なのかということがよく解ります。あの例のハリケーンによって飛ばされていくシーンの凄さは今時のCG多様の映画では見る事の出来ない素晴らしさ、そして、この映画、コメディでもあるけれど、父と子の人間ドラマとしても見る事が出来、また、とても素敵なラブストーリーとしても楽しめる仕上がりになっていて、これまた間違いなく傑作です。[DVD(字幕)] 9点(2006-06-11 18:58:53)(良:2票)

279.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 うわあ~何か物凄いものを観てしまった気がする。この映画、内容はとんでもなく悲惨な話なのに、何故だ?最後の方なんて感動してしまった。松子の妹(市川実日子)の「お帰りなさい!」と松子(中谷美紀)の「ただいま!」には完全にやられました。不覚にも涙してしまった。まさかこんな暗くて悲惨な物語に感動するなんて、予想もしませんでした。松子の女性としての愚かさ、したたかさはまるでどこか「風と共に去りぬ」のスカーレットの様だ。本当は物凄く心の弱い人間なのに強そうにふるまうその姿は正しくスカーレットそのもの!そして、そんな松子の不幸な人生を演じた中谷美紀のあまりのぶっ飛んだ演技に、私の脳裏はがつんとやられました。これだけの不幸な物語を監督の中島哲也監督は素晴らしい映像の数々、あまりの不幸な物語をまるで一種のファンタジー映画の様に描く辺り、本当にお見事としか言いようがありません。早くも今年の洋画も含めてのナンバーワン候補に会った気がする。10点でも良いぐらいの本当に凄い映画ではあるけど、「火曜サスペンス劇場」の片平なぎさはちょっとやり過ぎの気がするので、マイナス1点!しかし、間違いなく私の中では2006年を代表する傑作の一つであることだけは変わりません。[映画館(邦画)] 9点(2006-06-03 19:20:20)(良:4票)

280.  キートンの探偵学入門 《ネタバレ》 全くと言っていいぐらい表情を変えず、それでいて、この面白さ!さすがはキートン!キートンがいかに凄いかこの作品を観て、改めて解った気がする。無表情であるからこそのこの面白さ、キートンお得意のギャグの連発に、スピード感だっぷりの物凄いアクションの連発に、笑い転げました。キートンが見ている夢のシーンの中の面白さときたらたまりません。映写室で仕事の最中に寝てしまったキートンが夢から覚めた後に映画の中で起こっている。映し出されているその場面を自ら試みようとして、少女に優しくキスする時のキートンの可笑しさ、可愛さ、キートンもやはりチャップリン同様、喜劇俳優としても監督としても素晴らしいということがよく解るそんなこれまた傑作間違いなしの一本です。それにしても今から80年以上も昔にこれだけのスピード感のある面白い作品を撮ってしまうバスター・キートンは本当に凄い。今時のCG多様の映画が腐って見えるそのぐらいの素晴らしさです。[DVD(字幕)] 9点(2006-05-28 12:31:44)

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