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プロフィール
コメント数 3878
性別 男性
年齢 53歳

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2861.  ザ・ブリザード 嵐で真っ二つに折れ、遭難したタンカー。嵐の中を海難救助に向かう沿岸警備隊の男。彼の身を案ずる、フィアンセの女性。それらの姿を並行して描いているのもユニークなら、それらがイマイチ噛み合わないままオハナシが進んでいっちゃうのも、ユニークと言えばユニークか。この三者がもっと巧みに絡み合えば、もっと盛り上がったのでは。 嵐の中、木の葉のように舞う救助艇。あわや海に落っこちそうになり何とか命拾い、というところでの「帽子を無くした!」なんていうセリフは遊び心があってイイんですけれどね。 遭難したタンカーの中でのさまざまなやりとりはドラマチックだし、クリス・パインのいかにも頼りない感じにも(本人がそのつもりで演じているのかどうか知らんけど、そう見える)ハラハラさせられますが、それでも全体的には、この大人しい印象。何なんでしょう。[DVD(吹替)] 6点(2016-08-04 22:47:32)《改行有》

2862.  ゴジラVSビオランテ 確か、ネタを公募したんですよね、コレ。 で、これかいな、と。 何じゃこれと思ったし、今でもそう思うのですけど、その一方で、「vsシリーズ」の中では、いやそれこそゴジラシリーズを通じて、結構よくできた作品だった(ということになっちゃうな)とも思えてくる。 旧怪獣の蒸し返しみたいなのが多い中で、全く新しい形態の怪獣を創造しようとしているのが貴重です。それでいて、主役のゴジラは程よい場面で程よく登場し、勇姿をしっかりと拝める。逆に言うとビオランテはさほど活躍しないのですが。 怪獣の戦いの部分と人間のドラマ部分をどう絡めるか、怪獣映画のムズカシイところですが、三田村邦彦と峰岸徹とのコンビがいい味だして人間ドラマの部分も盛り上げてくれます。 ああ、これで面白ければ(笑)。 個人的に馴染みぶかいOBPが舞台というのも、親近感湧きますが、なんかこうやって見ると、このエリア、あの頃一気に発展して、その後あんまり変わってないんだなあ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-07-17 16:12:00)《改行有》

2863.  あぶない刑事 テレビシリーズやってた頃、こういうケーハクなノリが嫌いで嫌いで。きっと心が狭かったんですね。いや今でも大して広くはないけど。 ここには、リアリティなんてものはカケラもなくって、ストーリーも有って無いようなもの。だからこその、何にも縛られない自由。もう、好き勝手に、自分達の世界を作り上げる。 バカバカしい世界。それを、柴田恭兵と舘ひろしが、体を張り、いちいちポーズをキメてみせる。ならばカメラだってしっかりキメてみせ、スーパーマーケットに入ってくるシーンなんて、なかなかのカッコよさではないですか。 という訳で、何かと愉快ではあるのですが、すみません、やっぱり若干、胃もたれが。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-06-30 21:03:22)《改行有》

2864.  神戸国際ギャング 「国際ギャング」と言っても、戦後の闇市を舞台に、愚連隊の一味が中国人のチンピラグループと小競り合いやってる程度のもんなんですけどね。でもそこには、組織として完成されていないが故の生々しさがあります。戦後の混乱を示す背景の、闇市の雑然とした雰囲気も、作品によく出ておりました。 ただ、残念ながら、もうひとつ面白くない。いや確かに、面白おかしい映画を作ろうとは思っていないんでしょう、ここにはただ、容赦のない過激なまでの暴力があり、やけっぱちで無軌道なエネルギーがひたすら渦巻いている。でも一方でその中には、ギャング団の各メンツそれぞれの生き様が織り込まれていて、一種の群像劇にもなっています。登場人物たちそれぞれがキラリと光って見せ、そして次から次へと死んでいってみせる。 だけど、それがもうひとつなのは、「高倉健&菅原文太2大スター共演」というスター映画としての側面との、相性の悪さ。高倉健は関西弁を早口でまくしたて、演技の幅の広さを見せてくれるけど、でもやっぱり健さんは健さん、どうしても「自分不器用ですから」っぽいオーラが出てしまう。そしてそこに食いつきまくる菅原文太。この二人の対立が目立ちに目立って、せっかくの群像劇がかすんでしまったかな、と。[DVD(邦画)] 6点(2016-06-27 23:11:52)《改行有》

2865.  トラック野郎 度胸一番星 本作における桃次郎とマドンナの関係、一種の変化球なんでしょうけど、正直、暴投気味ですね。なるほど、この出会いに対してこの別れか、とは思うけど、やっぱり無理やり感が。サブストーリーとしてジョナサンが重要な役割となっていますが、これも何だか無理やりというか、キンキンが熱演すればするほど、セリフがキンキン声になって聞き取りにくかったり。 むしろ、物語だけ見ると結構暗い話の寄せ集めなのに、荒唐無稽なバカバカしさを連発して、暗いのやら明るいのやらさっぱりわからないこのデタラメさ。何せ恐るべきバイタリティですな。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-06-15 22:30:42)《改行有》

2866.  スリーデイズ 手堅い印象の前半から、後半は一転し、追いつ追われつの展開、一本の映画で二度美味しいと言うのか、それとも木に竹を接いだみたいというのか。 いきなり本題に入る冒頭、まさにツカミはOK。その後も派手さはなくとも物語はどんどん進んでいく、その過程に、もう少し引っかかりがあっても良さそうな気もするのですが。獄中にいる妻を脱獄させたい。そのための情報や人脈をネットから手に入れる、というのは、今の時代、いかにもゴモットモで、こういうのもリアリティのひとつかも知れないけれど、そういう辻褄合わせの説明を、映画として見せられても、必ずしも面白い訳じゃなし。いっそ、もっと偶然の要素を絡めてもよいのでは。あと、イマイチ、主人公が追い込まれていく感じが乏しいのも、推進力の弱さ。そりゃ妻が無実の罪で服役してるとなりゃ、誰だって気が気でなく追い込まれもするだろうけれど、それだけじゃ単なる背景の説明に過ぎない。主人公の焦りの気持ちが進行する様子を、映画の進行と絡めて見せて欲しいところ。 と、モヤモヤしてきたところで、後半、妙に盛り上がる。ヤッタネ。でもこれはこれで、違和感が。 結局のところ、主演がラッセル・クロウ、ってのがよろしくないような気がいたします。普通のオジサンを演じているのか、ヒーローを演じているのか。前半は普通のオジサンっぽくって、後半もそのノリで行ってくれればいいのだけど、後半はヒーローっぽさが出てしまうのが、スターのかなしさ。せめて銃の扱いに慣れてないような感じくらいは出してくれればよかったんだけど。映画の前半と後半でテンポを変えるのは大いに結構ですが、主人公の印象まで変わってしまうと、何だか別の映画をひとつにまとめたような。 あと、物語の発端となった殺人事件に舞い戻るラストも、大した感慨につながらず、蛇足のように感じられました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-09 22:10:49)(良:1票) 《改行有》

2867.  アウトブレイク 随分久しぶりに観ましたが、やっぱり、何なんでしょうね、この映画。前半はカサンドラクロスで、後半はカプリコン1と化す、というスペシャルコースのはずなんですが、あまりワクワクしない。そもそも、題材のわりに、あんまり怖くないんですよね。アメリカのとある田舎町に殺人ウィルスがもたらされ、町が封鎖される、これがまず、演習か何かみたいな光景で、ちっとも怖くない。別にリアリティなんて無くったって、もっとコケオドシの圧迫感を感じさせるような封鎖の光景を演出してくれれば、イイんですけどね。カサンドラクロスは閉塞状態の不気味さが出てましたし、逃げ出そうとするヤツがいればそこに危うさも感じさせました、本作にも逃げ出そうとするヤツが出てきてヒドイ目に合ったりはするものの、雰囲気は何とも、のどか。 もっとも、あまり悲惨な描写に走らず、人と人の対立もなるべく殺す・殺されるという描き方を避け、あくまで楽天的に仕上げている映画だな、ということはわかるのですが。それにしても題材が題材ですから、パニック映画らしさは、何とかもう少し盛り込んでもらえなかったものか。 例えば、感染の舞台となる町の住人の中に、主人公の知人を混ぜておき、その人物の視点で町の内側を描くとか。本作では基本的に町の人々が「名もなき通りすがりの人」扱いで終わっており、感染が広がる過程の描写も説明的過ぎる印象。 あと、ウィルスの宿主を突き止めていく後半も、これはさすがに描写を端折り過ぎでしょう。ボートに飛び移る場面とか、麻酔銃を撃つ場面とか、見せ場はそれぞれ準備してくれてはいますけど、そもそも「ウィルスを抑えるためのカクカクシカジカの手順」に物語を縛られるあまり、雑多なエピソードが、間を端折って並べ立てられてしまうことになる。これが、悪い意味での「ご都合主義」との印象に繋がってしまってます(例えばカサンドラクロスにおける伝染病収束は、良い意味の「ご都合主義」だと言えるでしょう)。 いずれにせよ、パニック映画としては多少弱くとも、アクション、サスペンス、ユーモアを交えながら、正義感や勇気といったものを素朴に描いて見せた、イヤミの少ない映画ではあるかと。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-05-22 08:54:52)《改行有》

2868.  新源氏物語 新・平家物語があれば、新源氏物語だってあるさ。あのゲジゲジ眉よりはミメ麗しい光源氏の方が、雷蔵サマには似合ってます。というワケで、大映大作路線の一本、スタジオなのかオープンセットなのか、実に立派なセット。群衆シーンなんかもあって、気合い入ってます。ですが、源氏物語に「新」がつくだけあって(川口松太郎の原作がどうなのかは知りませんが)、平安時代というよりは、江戸時代の大奥、いやいや、それこそ現代のOL間のイジメみたいな、イマ風というのか安っぽいというのか。なにせ、光源氏がナヨナヨしまくって、雷蔵しっかりせい!と言いたくなってきます。 さすがにこの題材、ヅカのスミさんを始めとして、女優陣は充実してます。しかし、100分ほどの尺というのはやはり物足りなくって、え~、そこで終わるの~、と。どこで終わってもいいのかも知れませんが。 森一生監督は、やっぱり活劇でないとね~。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-05-02 15:38:07)《改行有》

2869.  狼よさらば どんなバカ映画のアホ役でも、役者さんが一生懸命に演じていて、頭が下がる思いがするのですが(笑)、いやいや変態チンピラ役だってあなどるべからず、こういう役でも一生懸命にこなしていれば、いずれはハエ人間になって巨大宇宙船を撃退するチャンスを手にする可能性だってあるワケですな。 そりゃまあ、こんな映画の主演をやっちゃったせいで、その後もこんなシリーズに出続けるハメになるスターもいるんでしょうけど。 というワケで、バラバラな邦題でお馴染みの、Death Wishシリーズ第1作。ブロンソンがエリートビジネスマンってのが、何でやねん、という感じなんですが、第1作なんだから仕方がない(という納得の仕方でよいのかどうかわからない)。妻と娘を暴漢に襲われたブロンソンが、世のすべての悪党どもを制裁すべく、銃を手に立ち上がる。フツーのオジサンがだんだんおかしくなっていく過程がちゃんと描かれていて、そういう点はまだマトモなんです第1作だから。 葬儀の場面では雪景色、狙った撮影なのかそれともたまたま撮影時に雪が積もっちゃったのか、いずれにせよ悪くないです。 ただ、まあ、何というか、ブロンソンひとりの活躍で犯罪が激減し、市民も彼に勇気を得て犯罪撃退に立ち上がり好循環、という実に乱暴で楽天的なこのオハナシ。褒められたもんではなく、やはり苦笑しながらひとり楽しむ作品かと。 映画そっちのけといった感じでさまざまな音楽を提供してるハンコックが、本作の珍品感を高めていて、影のMVPですね。[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-05-01 09:39:38)《改行有》

2870.  リンカーン リンカーン大統領が登場する映画と言って思い出すのは、リンカーン/秘密の書、では勿論無くって、アイアン・ホースあたりでしょうか。とは言ってもこの作品ではあくまで物語の背景に存在する人物としての登場で、見事な多層性を持った映画だったのですが、さて一方、ズバリ、リンカーン大統領を中心に据え『リンカーン』と題された、本作。こちらも、リンカーンと家族との関係(さらには戦死した息子)を描いたり、アクの強いスティーブンス議員をトミー・リー・ジョーンズが存在感たっぷりに演じたり、といったあたりに多層性を出そうとしてはいるんでしょうけれども、伝記映画でも何でもなく特定の時期と特定の場所に物語を限定し、いかんせん、禁欲的すぎるというか。ご存知リンカーンを、リンカーンらしく描けたら、それでよし、みたいな感じがあって、あとは時代の雰囲気やら、光の描写やら、まるで要所以外の点で埋め合わせをしようとするかのような。 切断された大量の足、戦場に横たわる数々の死体、といったスピルバーグらしい「コワさ」も入れてはくるけれど、戦闘自体の描写はいたって少なく、このあたりもかなり抑制的です。 肝心のリンカーン本人の描写も、軽口叩いたり、駆け引きしたりはするけれど、そして時に厳しい口調にもなって見せるけれど、総じて人間らしいドラマに欠いていて、ここが一番物足りない。信念の人ではあるけれど、決断の人でなければ、なかなかドラマになりにくいのかもね。 「リンカーン像」というものに縛られた苦しさ。さらには晩年の一時期にのみフォーカスしたことによる制限。これらを乗り越えられなかった憾みの残る作品となってしまったかな、と。もっとも、リンカーンという人を生涯にわたって描こうとしたら、いろいろとボロも出るのでしょうが・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-23 16:42:13)《改行有》

2871.  山猫は眠らない3 決別の照準 もはや若くもなく、肝心の右手人差し指に障がいを負ってしまった、スナイパーの孤独。を描くようにみせて、実はサッパリ描いておらず、おバカアクションに走ってしまったのが、潔いというか何というか。雰囲気だけは多少、あるんですけれども、あまり見栄えがしない。それより、物語を支える重要なテーマになりえたであろう手の障がいまで、ラストの敵との対決におけるネタにしてしまうというのは、実に大した割り切りですなあ。 まさに肩の凝らなすぎる作品、予想外の見応えの無さに、ちょっと驚きました。それでもトム・ベレンジャーは、何だか不思議にノッてるような気がする・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-11 23:07:03)《改行有》

2872.  天国から来たチャンピオン まさに運命のいたずら、間違って寿命前に天国へ運ばれそうになったアメフト選手の魂が、元の体に戻り損ね、その代わり折よく(?)殺された大富豪の体に入り込んで一騒動。天使のお偉いさんであるジェームズ・メイソンが、何やら言いたそうな顔をしながらボケっと突っ立ってて、役に立たないことこの上ない。おたくの管理が悪いもんだから、人間の運命をトコトンまで狂わせてしまってどうするのよ、と言いたくもなります。で、その彼が、ようやくラスト近くの試合の場面でマトモなセリフをのたまうのですが、いやいやマトモどころか。この狂いまくってしまった運命を含めた一切合財を「それが、運命、だったんです!!」と言い切ってしまうムチャクチャさ。いや~、ホント、実に強引で、実にシャレてます。おいおい今までの展開は何だったんだよ、ってそりゃすべて、ちょっと切ないようでちょっとハッピーな感じのこのシャレたラストを導くための、運命、だったのですな。 とまあ、物語はよくできてると思うのですが、すみません、この映画、昔からあまり好きになれない。さて何でだろう。ジェームズ・メイソンがこれ見よがしに突っ立ってる、その芸の無さか(いや突っ立ってる事自体が重要なのかも知れないけれど、でも観ててさほど面白くない)。それとも、物語の中心が大富豪の邸宅の中に限られる変化の無さか。 それとも、主演のウォーレン・ビーティ、いやベイティと言うんですかね、彼の、やたら涼しい顔した臆面の無い演技のせいか。赤の他人の体を突然乗っ取ったことでその他人を演じる苦労、みたいなものも無いし、それでも発生してしまう行き違いからの混乱もない。周囲の人々は確かに面食らってはいるらしいけれど、そもそも彼らには、主人公の姿が生前の大富豪の姿に見えているらしいのだけど、具体的にどう見えているのか、よくわからない。いや多分それ自体が悪い訳じゃなくて、それをどう可笑しさにつなげられるか、なんだろうけど、どうもこのベイティの余裕綽々の涼しい顔を観てると、もうちょっとガンバレよ、と言いたくなっちゃう(笑)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-24 23:29:32)《改行有》

2873.  96時間 リベンジ まず物語の発端が、前作の敵サイドからの復讐。ってのがまあ、何ともお手軽な設定。わかりやすいけど、その分、物語がどう展開していくんだろう、という期待感が乏しくなります。そして、「復讐なんだから、簡単には殺すまい」という敵の思惑が、結果的に主人公に何かとチャンスを与えてしまうのも、お約束過ぎるお約束。だいたい、さんざん手を焼いた末に宿敵たる主人公をせっかく拉致したにも関わらず、誰もちゃんと見張ってないから逃げられる、ってのが実にヌルい。いや、主人公はどうやったって助からなきゃいけないんだから、そのコト自体は構わないけれど、それにしたって、復讐譚としてぶち上げておきながら、まるで粘着質なところもないし、なんぞサスペンスを盛り上げる工夫って無いもんかねえ。 監督変われど見づらいアクションは前作通り、というか、これはアクション俳優リーアム・ニーソンの限界でもあるのか。[地上波(吹替)] 6点(2016-02-11 11:00:16)(良:1票) 《改行有》

2874.  燃える昆虫軍団 《ネタバレ》 子供の頃、確か水曜ロードショーで放送されてたっけか。水曜ロードショーって、なーんかコワそうなエゲツなさそうな映画ばっかり放送している印象があって(実際はそうでもなかったのかも知れないけれど)、あの穏やかなオープニングがいかにも、嵐の前の静けさを思わせたもんです。 で、なぜか家族そろってこういう作品を観てたのですが、まだ小さかった私は途中で寝て、後半の展開を翌日、親に教えてもらう、というのがいつものパターン。この映画も、火を発する昆虫が、車を燃やしたり、電話の受話器にへばりついてて髪の毛を燃やしたり、オソロシゲな場面の数々にたまりかねて(であったか、それとも単に眠かったからかは、もう忘れましたが)、布団に入り、翌日、その後どんな恐ろしい展開になったか、父親に聞いてみると、「男の人があの昆虫を飼いならして、言葉を言ったらその文字の形に昆虫が並ぶねん」「でも最後はその昆虫に殺されるねん」とのこと。子供心にも「なんのこっちゃ」と思いつつ、映画ってのはスゴイなあ、そんなアサッテの展開にまで広がっていくのか、と、何やら壮大な感じすら受けたもんでした。 ・・・当時のオヤジの説明、実際の映画とはちょっと違ってましたね。それとも私が何か聞き違いでもしてたのか。別に、飼いならしたり、自由に言う事聞かせたりする訳じゃ、なかったんですね。 しかし、自然を愛するサワヤカ系の教師が、後半、だんだんマッドサイエンティストになっていくあたり、なかなかよく描けております。いやそんな描写はいいから、もっと昆虫の襲撃を描けよ、パニックを描けよ、と思わんでもないけれど、いやこれがオリジナリティというもの。いいじゃないですか。さらに最後は「?」な幻想風味のカタストロフィ。いや確かに、当時のウチの親も、私へのあらすじ説明に困ったであろうことは、想像に難くないですな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-16 01:55:45)(笑:1票) 《改行有》

2875.  チャッピー そもそも、ロボットにセリフと過剰な身振りで多くを語らせてしまった点で、作品に限界が生じてしまい、本当ならもっと、エピソードやシチュエーションにこそ語らせるべき、なんでしょう。 しかし、こういうノリ、少し懐かしくもあります。何やら、日本版では、元々あった残酷シーンをカットしてレーティングを下げたとかいう話ですが、これも併せて、結果的に、親子で楽しめる作品にはなっております。このチャッピーというロボット、その雄弁さが映画の面白さを損なってしまうのだけど、愛嬌があってわかりやすいっちゃあ、わかりやすい。貧乏な家庭に引き取られて育てられ、最後は鬼退治(?)、現代を舞台にした「昔ばなし」みたいなところもあるではないですか。まあ、何かと犯罪のニオイが漂うキケンな感じは、これは昔話とは異なりますが。 でも、そのキタナいポンコツ感の蔓延もいいし、そこにちょっとファンタジックで哀愁漂う描写を入れるのも悪くない。政治的メッセージなんぞどうでもよくって、コレやっぱし、親子で楽しむ映画、でしょう。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-01-04 09:16:25)《改行有》

2876.  バトルフロント 「子供のケンカに親が出る」系アクション映画。そんなジャンルがあるのかどうかはともかく。 本作の面白いところは、登場人物たちが(単細胞な主人公を除くと)それぞれにクセがあって、各自がこの先どう動くのかがわからないところ、そして実際、物語もこれら登場人物たちのクセの強さによって先へ先へと転がっていくところ。 これだったら、主役はジェイソン・ステイサムじゃなくって、年取っていい感じにポンコツ感の出たスタローン自身の方が、作品にマッチしたかも知れない(しなかったかも知れないけど)。いずれにしても、“強すぎるステイサム”のための作品ではない気がしちゃうんですけども。 あと、アクションシーンがバタバタして見づらいこと、これは昨今の映画によく見られる現象でしょ、と言われりゃそうなんでしょうけど、これもまた本作を不必要に「昨今ありがちなアクション映画」っぽくしてしまってる一因ではないかしらん。[DVD(字幕)] 6点(2015-12-26 16:27:51)《改行有》

2877.  ブラック・ライダー(1972) マイノリティの受難の歴史を織り込みつつも、登場人物にそれぞれクセがあって、単なるお人よしではないから、説教臭さが少なくって楽しめます。ポワチエ演じる主人公は、行きずりに出会った男から馬を奪っちゃったりするし、馬を奪われたインチキ牧師はこれはもうインチキの極みだし、先住民は何だかんだと物品をせしめたりケチ臭いこと言ったりするし。だけど、もひとつパッとしない、盛り上がらない。多分、ポワチエがやるべき主人公じゃなかったのかも。今なら黒人スターもたくさんいてキャスティングも選択の幅が広くなっているけど、当時はまだそうもいかないのか、と思いつつ、でもどっちかというと分別臭いポワチエよりも、ウディ・ストロードとかの方がよかったんでは、とか思ったり。という、優等生顔で裏表の感じられない主人公がどうにもパッとしない代わりに、インチキ牧師ハリー・ベラフォンテがおいしいところを持って行っちゃいます。いかにもバナナ・ボートでも歌い出しそうな顔しながら、牧師と称しつつ読みもしない聖書を抱え、でもいざその聖書を開くと・・・ってのが何とも面白い。こういう面白さをもっと盛り込んでくれればいいのだけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-26 23:10:40)

2878.  テレマークの要塞 《ネタバレ》 ナチスの原爆製造を阻止するために、工場破壊作戦に乗り出すレジスタンスの活躍。セリフもBGMも無く、張り詰めた空気の中で着々と進められる破壊工作、そして雪山を舞台にしたスキーの追跡劇、見どころは多々あるのですが・・・どうもしっくりこないのが、(せっかく破壊した工場がすぐに復旧してしまったため)民間人の大きな犠牲を払って空襲による破壊を試みたり、これまた民間人の犠牲が避けられない船の爆破作戦を決行したりして、これらの犠牲に対する苦悩についても言及されるのに、いざ実際の映画描写となると、なーんにも描かれていない、完全にボカされちゃってる、って事ですね。このあたりが、娯楽作の限界でしょうか。沈没させようという船から、せめて子供たちや知人の女性だけでも助けよう、というのは他の人々を見捨てるということでもあり、まさに苦悩の極致たるべきところ、しかしこれがまあ実にアッサリと、まるで全員助かったかのごとく描く。別に悲惨な光景を見せろとは言わないけれど、ちょっとお気楽過ぎるかな、と。見どころが多い割に、何だかユルいんですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-24 22:43:23)

2879.  大列車強盗(1978) 《ネタバレ》 クリミア戦争の戦費である大量の金塊を、走る列車の中からいかにして盗み出すか。金庫の鍵は4つ。そのすべての鍵のスペアをこっそり作成しようというのが、映画前半。ショーン・コネリーが飄々としていれば、ドナルド・サザーランドも負けじと飄々としていて、その掛け合いがユーモラス。しかし鍵のコピーを作り上げ、いよいよ作戦実行というところで、狙いがバレてしまい、警戒が厳重になってしまう・・・と言いながら、大して厳重にもなっておらず、なんだか普通の警備、何となく普通に金塊を盗み出せてしまうのが、少々張り合いの無いところではありますが、しかしこの金塊を盗み出す場面、(スタジオ撮影の合成映像ではなく)ホントに走る列車で撮影しています、というシーンをたっぷり準備し、しかもそれをショーン・コネリー本人が列車の屋根にへばりついて演じているらしい。こういうところは、単なるユーモア映画では終わらせない、なかなかの緊迫感です。逆に言えば、そこを除けばなんともアッサリした映画なのですが、こういう軽妙さもまた、悪くはないですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-01 16:50:00)

2880.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 世間の評判が妙に高くって、実際観て見りゃそれなりに楽しめて、でもどうしてこんなに評判が高いのかよくわからず、多分それは私が悪いんだろうもう一度観てみようと思って観てみるとやっぱりそれなりに楽しめる、結局何度見ても、楽しめつつも何でここまで評判が高いのかよくわからない、そんな作品なのです。間違いなくハチャメチャなんだけど、どこか理屈っぽさが鼻についてしまう。こういうブラックな笑いを理解できないなんてダサいよね、という無言の圧力を感じつつ、でも笑えんもんは笑えんのです。 変に長回ししてみたかと思えば変にカット割りしてみたりする気まぐれさが、なんだか気持ち悪い。一方でペンタゴンのシーン、えらく気合いを入れて撮影しているようですが、そのせいかアングルが変に固定されてしまった感もあり、これも妙な気分にさせられます。また一方、リッパー将軍立てこもりの場面の戦闘シーンの、まるで実戦映像のような描写、プライベート・ライアンなんかもここから影響受けたのかな、とも思わせるリアルさが、これまた唐突な感じがして。ピーター・セラーズの一人三役、特にストレンジラヴ博士のテンションにもついていけないものがあるけれど、ジョージ・C・スコットの一人一役の方がさらに激しく暴走している。 要するに、なーんとも、観てて居心地が悪いんですな。で、きっと、こういう居心地の悪さを感じさせた段階で、この作品はきっと成功した作品なんだろうし、私は今後もまた何度か観直しては、わずかずつながらも新しい魅力を見つけ出し、でもやっぱりどうしてこんなに世評が高いんだろうかねえ、と言い続けるんでしょうなあ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-10-28 22:29:59)《改行有》

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