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プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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281.  小さな命が呼ぶとき 《ネタバレ》 この親の愛情の深さに、ただただ頭が下がる思いでした。おそらく普通なら医者に余命宣告をされた時点で、残りの時間をできるだけ子どもと過ごすという選択をする人が大半だと思います。それは実際にストーンヒル博士も言ってたことだし、無理からぬことだろうと。しかし、このジョンはあくまでポンペ病を治すんだという頑強な意志でもって、あらゆる局面に立ち向かっていきます。子どもを助けるためなら何でもするという思いが、画面越しにも伝わってくるようでした。 とても偏屈で頑固で、プライドも高く人の言うこともほとんど聞かない性格のストーンヒル博士は、その性格上色々な人と衝突します。周囲と足並みを合わせることなどを嫌い、意地とも取れるような頑固さを持つストーンヒルですが、"小さな命が呼ぶとき"だけはそんなプライドや意地を捨て去り、子どものための選択をしてくれます。あくまで子どもを救うことを優先するジョンには方向性の違いから裏切られ、自分の試薬も選ばれなかったという屈辱の状態で、しかしポンペ病の子どもたちのために最善と思える方法を選んだストーンヒル博士は、とても格好良かったです。 「おまえのためじゃない、子どもたちのためだ」という捨て台詞はかなりキマってました。 実話を基にした映画というだけあって、物語で起こる出来事の一つ一つが現実的で同時に冷酷で、、、身に詰まされました。ただ娘を助けたいという一念で動き出したジョンが、募金・製薬会社との交渉・研究チームのマネジメントなど直接的に子どもたちを救うことと関係ないことをしなければならない葛藤に疲れ果て、苦しむシーンなどは本当に現実的で、それだけに心を打ちます。 私たちが普段飲んでいる薬も、色々な過程を経て今私たちの手元にあるんだということを考えさせられました。その全部が全部このような美しい話だったとは言いません。そこには大なり小なり利権絡みで機械的に産み出された薬もあるでしょうし、「人を救う」という目的からは外れたきっかけで出来た薬と言うのも世の中にはたくさんあるでしょう。しかし、この映画のように「誰かを助けたい」という思いが詰まった薬と言うのも世の中にはあるんではないか。そうしたことに思いを馳せた上で、感謝して使わせてもらおう。鑑賞後そんな気持ちになる映画でした。[DVD(字幕)] 10点(2011-02-24 13:15:13)《改行有》

282.  ヒア アフター 《ネタバレ》 "死後の世界"というものに触れた者、つながる者、真剣にその存在を願う者。それぞれ3つのベクトルを持ちながら話は展開していきます。予告編や実際の映画を観ても、一見これは死後の世界を中心として描かれた話のように見えますが(実際、双子クンのストーリーはそうなのかもしれない)、これは"死後の世界"をスパイスにした恋愛モノだと感じます。作中、ジョージ(=マット・デイモンさん)に感情移入していた私には彼の恋愛の難しさや、相手を信じて真実を教えても相手を気味悪がらせたり傷つけてしまうような自分の能力に嫌悪感を覚えて、それに苦しむ彼の苦悩がひしひしと伝わってきました。せっかく好きな人と出会っても本当の自分を出すこともなかなか出来ず、それだけに"死後の世界"ありきで出会えたマリーとの関係は、ジョージには願ってもないものだっただろうしとても祝福してあげたくなりました。そこらのかるーいノリの恋愛映画よりよほど恋愛映画として楽しめました☆ ただ個人的にはマリーの周りの心配を無視するような態度はあまり好感を持てませんでした。腫れ物に触るようにされるのが嫌だったのでしょうが、受けた仕事を要求どおりに仕上げず、ただただ周りの無理解を嘆く彼女のやりかたにはちょっと・・・。最初の彼氏もかわいそうだと思う。 料理教室の彼女とか、マリーの元彼氏とか、物語上浮かばれないキャラクターたちの扱いが個人的に可哀相になりますが、まあ恋愛にも勝者がいれば敗者がいるんでしょうね。 オカルトものだと思ってあまり期待していなかった映画ですが、人にもオススメできる一品でした。[映画館(字幕)] 8点(2011-02-22 00:36:15)《改行有》

283.  アデル/ファラオと復活の秘薬 《ネタバレ》 映画というより舞台を見せられたような印象でした。幕の引き方や、ロケーションの変化の早さ、物語のテンポなどはまさに舞台。それが良いか悪いかは人によって様々だと思いますが、私はというと「まあ・・・アリか?」くらいの印象でした。 まずフランス映画だということを知らなかったのは、全くの私の不勉強。英語の勉強ついでにでもと思っていただけにそこで面食らう。ストーリーは上述のように舞台調で、ストーリーの進行やそれぞれのキャラクターはややも大げさに展開されていくのですが、その流れの早さやテンションの高さに、ちょっと観客は置いてけぼり気味になります。 そもそも予告編からして女版インディ・ジョーンズ的なものを期待していた私には、物足りないという気持ちは隠せません。冒険メインの映画では無かったですし、翼竜やピラミッドなどのアドベンチャラスなシーンも現代ではもう使い古された代物で、それこそ『ハムナプトラ』とか『ジュラシック・パーク』とか見てきた世代にはなんのサプライズ効果ももたらさない。 しかし少し視点を変えて、妹のためにけなげに奔走する姉のヒューマンドラマとしてはアリだと思います。あらゆる手を尽くして自分のせいで植物状態になった妹を助けようとする彼女の健気さは伝わってきました。刑務所で色んな仮装をして潜入するシーンなどもどこか平和でほのぼのした笑いが楽しめましたし、ああいう雰囲気自体は嫌いじゃないです。 作中かなりの無敵感を誇ったアデルが、最後アレに乗ってしまってどうなるのかというところはとても気になります。あんな煮え切らないラストは無いですよねしかし。5点付けようと思ってましたが、ラストシーンの不完全燃焼具合に-1点したいと思います。[DVD(字幕)] 4点(2011-02-15 12:49:44)《改行有》

284.  キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 《ネタバレ》 『キャッツ&ドッグス』と銘打ちながら、前作では完全に猫が悪役だったのが気になったので、今回猫と犬が(ほぼ)同じ立場で活躍しているのを見て、やっとしがらみ抜きで楽しめた気がします。まあやっぱり黒幕は猫だったわけですが(苦笑)。 ブラックになり過ぎないこのくらいのコメディは個人的に嫌いじゃないです。動物好きだし、ほのぼのと楽しめました。犬を可愛がってた人間の相棒が、犬探しの懸賞金に1000ドル(=約80,000円?)というリアルさがまた笑った。確かに犬にそれ以上はなかなか出せないだろうな。[DVD(字幕)] 5点(2011-02-14 10:58:10)《改行有》

285.  ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 ストーリーはfacebook創設者マークが告訴されたという展開をベースに、合い間合い間に回想シーンをはさみながら展開していきます。こういう「実話に着想を得た」ストーリーは事実と脚色の区別が分からないので個人的には嫌いです。 しかし、鑑賞までfacebookに対して思いを巡らせたことはほとんど無かったのですが、著しく対人能力に欠ける人間が作り出したコミュニケーションツールのSNSと言うところが皮肉的で面白い。私自身mixiをやっていた経験があり、一時期それにのめりこんだ時期もあったのでfacebookの爆発的な広がりもかつての自分を見てるようで面白いものでした。 また、パンフレットの表紙にも興味を惹かれました。そこには"You don't get to 500 million friends without making a few enemies."とあり、意味は「一人の敵も作らずに5億人の友達なんか作れないよ」ということです。これは創設者マークへの戒めなのか、SNSを利用する全世界の人たちへの警鐘なのか、それともその両方なのか。 映画のラストで5億人の社交場を仕切る大金持ちの男が一人の女性のリクエストを待ち続けるというシーンは、巨大SNS=facebookのまさに光と影。現実とネットとの壁を感じました。 個人的な結論を言わせてもらうと、全体的にはあまり面白く無かったです。結局監督などの製作側は「facebook創始者の等身大」を描きたかったのか、「SNSの光と影」を描きたかったのか、またそれらでもって何を伝えたかったのかがわからなかったので。個人的には、「現実の人間関係を大事にしよう」と言われてるように思いましたが、どうでしょう?[映画館(字幕)] 4点(2011-01-24 11:08:32)(良:1票) 《改行有》

286.  フローズン 《ネタバレ》 何が起きても「自業自得」の一言で個人的には少し冷めた気持ちで観てしまう内容でした。 何より一番気になったのは、キャストたちの行動の不自然さ。リフトからもっと良い脱出方法があるだろというつっこみは多分わたしがしなくても他の方も思われてる事だと思うんで言及しませんが、私は彼らの防寒対策が中途半端な事が一番気になりました。本当に寒いならふつうは手袋の付けてない手は無意識にでも袖に引っ込めるだろうし、ジャケットは一番上までジッパーを上げ、カメみたいに顔は引っ込めていたくなります。でも彼等はそんな素振りもなかったので、「所詮作りものだな」という目で鑑賞してしまいました。あの寒さの中でズボンの中で用を足すとか、考えられないし。あまつさえそのまま寝たりしたら凍りついて張り付きません??なんか重箱の隅をつつくような批判ばかりで申し訳ない。気になったので。 しかしシチュエーション・サスペンスとしては魅力があり、『オープン・ウォーター』のような、話に引き込まれる状況は良かったと思います。あとは丁寧な作りこみでこういう映画は化けると思いますが。自分的にはこういうのは大好きなので、今後も期待したいと思います。[DVD(字幕)] 5点(2011-01-08 21:54:22)(良:1票) 《改行有》

287.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 2011年の年明け映画として最高の作品でした!最高の娯楽作品!!とにかく”シンプル”で”スピーディー”な映画でした。中盤で間延びする事もなく、スタートからラストまで完全に時間を忘れました。 少々現実味がなかった点として、街一つ吹き飛ばす電車が横転するかもしれないポイントにあんなにギャラリーがいる事は不自然なよいうな・・・。いまどき怖いもの見たさに危険を顧みない野次馬なんて珍しくもありませんけど、あの数はちょっとと思いました。しかしマイナスと思ったのはそれくらいで、後は完ぺきなスピードアクションだったと思います。公開当日の朝、どこかのニュースのキャスターが「これは本物の『スピード2』よりも『スピード2』にふさわしい映画だ」と語っていました。私も鑑賞後同様の思いになりました。 ストーリーはどこにでもありそうな感じです。家庭に問題がある男2人は最初はいがみあうものの、暴走電車の件を聞き力を合わせるうちに友情と信頼が芽生えてき、それをたまたま目撃した家族との確執もなくなっていくという感じです。 この映画が他のB級と一線を画しているのは破たんのないストーリーとキャストの男気・話の展開のテンポの良さなのではないかと思いました。その点でこの映画は断トツで気持ちよく、変な言い方ですが爽快に見れたので気持ちよかったです。あとは、デンゼル・ワシントンさんが『サブウェイ~』の時よりだいぶ体型が痩せて(戻って)いたので安心しました(笑) 追記:公開すぐだったのでもちろん映画館での鑑賞だったのですが、重々しい重低音の効いたサウンドが、走る鉄の塊と化した暴走列車とカンペキにマッチングしていて、それにも感動しました!!映画館によって違いはあるかもしれませんが・・・。[映画館(字幕)] 9点(2011-01-08 21:34:03)(良:1票) 《改行有》

288.  孤高のメス 《ネタバレ》 こういう映画を作らせたら邦画は本当に感動させてくれる。それを再認識できた今作です。映画の中で当麻先生(=堤真一さん)はものすごく変わり者の医師として出ていますが、もし自分や家族が病と向き合ったとき、医療に関わらない一般人のほとんどはこんな先生こそ望んでいるんですよね。理想像であるがゆえに現実と乖離し、「孤高」である。的を得たタイトルだと思いました。 鑑賞前は物語の主人公の先生はもっと変人的で、人に何を言われてもやり方を変えない孤立型の役を想像していたのですが、役中の当麻先生は紳士的で仕事にまっすぐで、自分のこだわりより周囲との人間関係を大事にする、とても尊敬できる人柄でした。スタッフに言われてしぶしぶ都はるみを諦めたシーンも、本当に子どもがおもちゃを取り上げられたみたいな反応で、彼を薄ら怖い陰険な先生と思っていた周囲のイメージがそこで消えていくのが分かりました。本当にこんな先生がいてくれればと心の底から思います。 生体肝移植までの人間関係の流れも、そこまでの荷物がラストにズンッとくるような衝撃で、響きました。実際の医療現場でここまで医師と患者が深く立ち入ることはないとは思いますが、医師の患者を助けたいと努める姿勢、レシピエント患者の家族の不安・心配、ドナー患者の母親の葛藤、この三点には素直に感動し、現実もこうであって欲しいと切に願いました。 場面場面で語られる映画が多い昨今、この映画はストーリー全体のつながりという点でとてもレベルが高く、逆にどこが特筆して良かったと言うことがなかなか難しい作品と感じました。その上で上述のようにレビューさせていただきましたが、また観ていない方には是非ともオススメしたい作品です☆[DVD(邦画)] 10点(2011-01-05 16:02:59)(良:2票) 《改行有》

289.  プレデターズ(2010) 《ネタバレ》 「プレデター1が一番良かった!」という持論がある私としましては、やはりこの『プレデターズ』も物足りなさを感じる内容でした。とりあえず主要キャストのムキムキ度が全然違う。そりゃあエイドリアン・ブロディさんも他の方たちもそこらの一般男性よりはよっぽど屈強に見えますけど、「1」で汗でテラテラ光るその勇壮な肉体美を惜しげもなく披露したシュワちゃんやカール・ウェザースさんにはかなり見劣りします。 あとのキャストの方々も、アクション俳優と言うよりかどちらかと言うとサスペンス俳優。体を動かすよりも口が動くといった印象。口ではなく空気で動いていた「1」のシュワちゃん部隊とはえらい違いだと感じてしまいました。今作のは寄せ集め集団なので仕方ないのでしょうけど。 やはり私は「1」信者なのでしょう。ここまで書いてどうしても「1」と比べてみてしまう自分に気づきました。ちょっと面白いと思うシーンがあるのも、あくまで「1」のイメージをベースに観てるからであって、自分が『プレデターズ』そのものをちゃんと鑑賞してないことに自分でも少し残念でした。 しかし今作を作った監督も「1」信者と言う点では似たものを感じました。音楽は同じものを使っているし、滝から落ちるシーンやプレデターVS人間の白兵戦シーン、泥パックシーンなどは完全に「1」をイメージして、それを超えようと模索したものだと推測します。 「やっぱりプレデターシリーズを作るならこの描写は外せない、この音楽も外せない」とか監督も相当頭を悩ませたのではないでしょうか。物足りないところはあったにしても、「プレデター愛」はとても伝わる作品でした。その評価コミで8点で付けたいと思います。[DVD(字幕)] 8点(2010-11-30 13:38:54)《改行有》

290.  エクスペンダブルズ 《ネタバレ》 すごい昭和テイストな映画でした・・・(笑)銃乱射、爆発、男の友情、女への情け。もう、なんか最高☆劇場のオープニングクレジット見るまでは知らなかったんですが、まさか監督までスタローンだったなんて!!その時点でどのような映画か6割くらいの予想はつき、その予想は見事に裏切られることはありませんでした(笑)良い意味でね。 しかし消耗品軍団、消耗しねえなあ。人材も体力も無尽蔵じゃねえかよ。誰も死なないし。個人的に鑑賞前から注目していたのはジェット・リーさん。しかしチビチビ言われて昇給ねだるだけのチビ野郎で終わってしまいました(爆)数多の映画で体重差の壁をことごとく跳ね返してきた彼ですが、ついに本作でその伝説も打ち砕かれました。 そしてそして、かの隕石から地球を救うヒーローとカリフォルニア州知事は、、、、、えぇっ!?って感じでした。あまりにも豪華キャスト過ぎるし、まさかなと頭の片隅くらいでは覚悟してたんですが、そのまさかでした。 でも最後の「やつは大統領の座を狙ってる」という現実にリンクしまくりなセリフにはちょっとウケてしまった(笑) そしてアクションシーンで一番盛り上がったのはやはり、「死の飛行」!!機銃掃射くらいじゃパッとしねーなぁとか思ってたら、ガソリンぶちまけて火の海作戦とは!!!派手さにたまげました。てゆーかどこが偵察??ガッツリやりきってんじゃねーか。 監督が彼だとわかった時点で昭和のアクション映画だと思って鑑賞しましたので、細かいストーリー云々には一切クレームいたしません。筋肉男達の自己満足映画で良いと思います。だって観てるほうもなんだかんだ言っても楽しいんだから。 最近こういう男(スタローン?)臭い映画がめっきり減ったように思いますので、これを機にもっともっと消耗品映画が増えていくことを願います☆[映画館(字幕)] 7点(2010-11-09 00:08:15)(良:1票) 《改行有》

291.  SP 野望篇 《ネタバレ》 まずあらかじめ、TVドラマ版を観た上での本作レビューだと言うことを書いておきます。その立場で観ると、これはとてつもなく面白い!! TV版ラストでの緒方(=堤真一さん)の発言に対する井上(=岡田准一さん)の疑念が映画ではすでに不信になっており、人間関係は複雑に。と同時に、尊敬する上司だった緒方の口から彼の本当の狙い(野望)を聞かされ、SPという職務そのものに疑問を抱き始める井上。しかし事件はそんな井上の戸惑いに時間を与えてはくれない・・・。 というあらすじ。 キャストはもうバッチシ!ですね。主要メンバーは全員しっかりとキャラが立っていて、新しい登場人物以外ではふわふわしてるような立ち位置の役柄は誰一人としていません。井上超人、渋めの緒方(腹黒?)、男勝り笹本、実直石田、イジられ山本。田中とかもスパイみたい。公安って本当にこういうのが仕事??覆面家族シーンには地味な驚きを隠せませんでした。 内容の方はやはり映画になったということでそこそこ誇張表現はあります。冒頭のような追跡劇は実際ならまあ無いだろうし、中盤以降のテロリストとの攻防は、いくら早朝とは言っても首都であれだけ大騒ぎがあって誰も出てこないというのは不自然に極まりますが、でも許せます。 ちゃんとドラマの流れをスポイルすることはなく、きちんとつながったストーリー展開が、ドラマからきている観客にはまさに流れるように進んでいきました。 しかし最初であらかじめことわっているように、これはドラマの流れを全て把握した者としての意見であり、感想です。もし予備知識ゼロ状態でこれを観たら・・・う~んどうだっただろう。おそらくあまり面白くなかったと思います。 そもそも緒方と井上の不仲の理由が初めて見る人には浅すぎると思う。回想シーンでちらっと「大儀のためだ」という名(?)セリフは出ますが、やはりドラマ版の中で緒方と井上の強固な信頼関係があったというのを知ってる上で見たほうが、インパクトとしては強いですよね。 そういう意味ではこの映画は単体としては成り立っていないと思います(続編もあるし)。映画としての評価は10-1=9点で付けたいと思いますが、普通にドラマの続きとして観にいくんであれば間違いなく10点の出来ですね。 続編、必ず観に行きます☆[映画館(邦画)] 9点(2010-11-08 17:37:42)《改行有》

292.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 「バカヤロウ」という言葉にこれほどの幅があるとは!出てくる主要キャスト全てが一度は「バカヤロウ」。あの小日向さんですら、「バカヤロウ」。場面ごとに意味の違う「バカヤロウ」が鑑賞中に完全に耳にこびりつきました。 テーマそのものは「ヤクザ同士の権力争い」。以上です。それだけ聞くと取り立てて特筆するような特徴はない映画なのですが、中身が凄い!!こんなに痛々しい映画は久しぶりに観ました。観るだけで「痛い!」って思う映画と言う点では『SAW』シリーズと通ずるものがありますね。カッターナイフで指を切ったり、耳に菜箸突っ込まれたり、そういう映像を見てるとなぜか自分も同じ場所がうずきながら、顔をしかめてしまいます。痛いわ・・・。 しかし現代のヤクザを描いていることからも、世界観もどこかモダンなヤクザ映画。「ショバ代」なんて単語この映画ではほとんど聞かなかった気がします。その代わりにカジノを経営したり流暢に英語を話すヤクザが印象的でした。ヤクザも近代化してるんだな。そういう視点で見ると、最後大友組が一人残らず殲滅されたのも、彼らみたいなヤクザはもう古いという時代の変遷を象徴してるのでしょうか。でももしヤクザに「格好良さ」を求めるなら、大友組みたいなのが一番支持を受けるんでしょうけどね。[映画館(邦画)] 6点(2010-10-01 14:04:29)(良:1票) 《改行有》

293.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》 コメントとしては大変辛口に感じる人もおられるでしょうが、今作は人気のシリーズ物と言うことにあぐらをかいた作品だということは否めません。それでも『バイオハザード』と名が付くから観に行ったという方はいっぱいいるんです。それが残念でならない。 そもそも1作目からこの第4作目までで何がそんなに変わってしまったんだろうと考えてみました。やっぱり「緊張感」というものがどんどん失われているように思います。1作目のアリスは記憶も無かったし、ただ純粋にゾンビと言う化け物に驚き、逃げようとする「緊張感」が観客にも伝わったのだと思いますが、もう4作目にもなるとゾンビと言う存在には達観すらしていて、はっきり言って彼らはアリスの視野にもほとんど入っていません。「バイオハザード」というシリーズにおいてはそれはあまりにも投げっぱなしでは無いだろうかと私は感じてしまいました。 最初の時点であれほど恐怖の対象だった「ゾンビ」という化け物は、時が経つにつれて「ただのザコ」扱いになってしまい、もう人なのかどうかすら分からないような化け物ばかりがフィーチャーされる映画はもはやただのモンスターパニック映画。こんなゾンビなら別に『ハムナプトラ』のミイラでも、『アンダーワールド』のヴァンパイアでも別に何でもいい気がする。あくまで「ゾンビ」だから面白いのに。 もし続編を作るなら「人間」VS「ゾンビ」っていう形の『バイオハザード』を作って欲しい。「人間」VS「アンブレラ」ならもう見る価値は薄い。ただの社会派ドラマじゃないか。。。[映画館(字幕)] 3点(2010-09-16 15:11:12)(良:2票) 《改行有》

294.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 一言で言うなら、「説得力に欠ける」ですかね。 世界観は素晴らしい、言うこと無しです。『アリエッティ』という人物を通して、普段自分達が住んでいる世界を小人視点でじっくりと堪能することができました。少し規模は違いますが、自分が100cmにも満たない子供だったときのあの視点の記憶がよみがえりました。 一方、作中で役割的にも登場頻度的にもかなりのウェイトを占める翔君があそこまで薄っぺらい人間だったことはあまりにもひどかったと思います。病弱でずっと本を読んでるからなのかは知りませんが、実際に見聞きもしたことの無い世界をしれっと数字で語るシーンなどは興醒めです。「君たちは絶滅する種族なんだよ」って要するに何が言いたいの!?病弱な自分と小人の弱さを重ねてシンパシー感じたいんだろうか?? 例えば同じ台詞を年嵩のお爺さんから言われたならだいぶ印象は違ってきたと思います。(風の谷のナウシカの大ババ様のように) 自分の心臓の手術に対する心構えもどこか他力本願だし、彼をストーリーに組み込んだことは最大の失敗だったと個人的にはそう感じます。原作から今作を作るにあたってどこがどう変わったかは知りませんが、彼の部分だけはもう少し何とかして欲しかった。 他の方のレビューも拝見して、「借りる」「返す」などの言葉遊びの部分は別にして、彼ら小人の存在が自分たちの生活にこんな良い影響を与えてくれてるんだ、というシーンを挿入してくれたらだいぶ良くなったのではと思いました。 例えば彼らが砂糖をもらっていく代わりにコップを一つ洗ってくれるだとか、ティッシュをもらう代わりに床のごみを一つ拾ってくれるだとか、そういう話ならとても夢があるのになと想像しました。 逆に言えば、「夢が無い」。そういう映画でした。[映画館(邦画)] 5点(2010-09-02 16:15:30)(良:1票) 《改行有》

295.  インセプション 《ネタバレ》 鑑賞前の事前段階において、この映画は私の中で「世界観がわかりにくいだろう映画」という印象を持っていました。CMなど宣伝を見てるだけでもそういう風に見えていたので、鑑賞は本当にたまたま時間が空いたのでダメモトで観に行った、という感じです。 しかしいざ鑑賞してみると「人の夢に入り込む」というコンセプトを大変わかりやすく、かつ面白く描いてありとても驚きました。「夢の中に入って対象者の秘密を盗み出す」なんてとても面白そうですよね。「対象者にある考えを植え付ける(インセプション)」というのも発想としては斬新で、上述の「人の夢に入り込む」というコンセプトがうまく表現されていたと思いました。私も実際に経験のある「夢の中の夢」という世界も、この映画なりの解釈でしっかりルール設定され構成されていたので、ストレス無く楽しむことが出来ました。 ストーリーの方は、個人的には少々派手にやりすぎた印象を受けます。表向きに堂々と関わることを避けたいがための「夢に入り込む」技術なのに、ターゲットに接触するために飛行機会社を買い取ったり、すれ違いざまにスリをしたり・・・とあまりに派手な演出は夢の中でのシーンに留めて欲しかったと思います。一つの会社を潰すために飛行機会社をまんま買い取ると言うのもさすがに荒唐無稽すぎる気もしますし。 コブ(レオナルド・ディカプリオさん)の奥さんのシーンは初め蛇足に感じていましたが、ラストシーンへの伏線とわかって「やられた」と思いました(笑) アリアドネ(エレン・ペイジさん)が初めて夢に入ったシーンは『マトリックス』でネオが初めてマトリックス世界に入ったときを彷彿とさせました。初めての世界で色んな事を試してみたくなるアリアドネの心境が観ている側にも伝わり、こちらの想像力も刺激されました。 鑑賞前の危惧は杞憂に終わり、とても深みのある筋書きでそれをストレス無く観ることができる、端的に言って良作だと思います。映画慣れしている方で、斬新な作品を探しておられる方などにオススメの映画です。[映画館(字幕)] 8点(2010-08-27 16:42:39)《改行有》

296.  ダーリンは外国人 《ネタバレ》 「相手を認めたり理解することが恋愛なんだ」ということを外国人同士の結婚と言うテーマで教えてくれた作品です。作中ではアメリカ人と日本人と言う組み合わせで、そんなしゃべる言葉から文化まで全く違う二人がどのように惹かれあい、どのような結婚生活を送るのかという内容です。 結論から自分の感想を言わせてもらえば、結局相手が外国人であろうが同じ日本人であろうが、大事なのはお互いの違いを尊重して相手を想う態度なのだろう。作中でもあったように、人間二人揃えば色んなことが違います。朝はパン派、ご飯派。マメに掃除する派、しない派。友達>恋人派、恋人>友達派。その他好物の食べ物や、結婚ともなれば家具の好き嫌いまで様々です。お互いに違うところがあって、それを埋めていく作業には国籍は関係ありません。この映画の二人の場合なら、数え切れないほどある二人の差異の中に、国籍と言葉の違いというのがあるだけなんだとそう思いました。そういう意味で、個人的にはこの映画で恋愛に対して少し前向きな気持ちになれた気がします。 でもこの映画を観て思いましたが、やっぱり日本人ってもっと英語を勉強するべきですよね。いや別にそれが韓国語でもフランス語でもいいんですけど、基本的に相手の文化や言葉を理解しようって態度に、特に日本人は欠けている気がする。「日本に来たんなら外国人は全員日本語しゃべれ」ってよくよく聞くと何て自分勝手な理屈だろうと思ってしまいます。と、そこまでは言いませんが、さおり(=井上真央)もアメリカに行ったトニーを追いかける段階や結婚生活の中でもっと英語勉強しろよ、とツッコミを入れたくなりました。相手が日本語をしゃべれることに依存しまくりで、そこが気に入りませんでした。 それ以外は文句ナシです☆9点!![映画館(邦画)] 9点(2010-06-14 23:11:58)《改行有》

297.  ウルフマン(2010) 《ネタバレ》 題材としては使い古されたと言ってもいい「人狼」「狼男」というテーマ。「何をいまさら」と思い鑑賞しましたが、良い意味で正統派な中世モンスター映画に仕上がっています。昨今の映画業界の目玉である3Dや突飛などんでん返し系ストーリーは全くありませんが、その方がシンプル且つ純粋に映画を楽しめたように思います。予想通りの展開・予想通りのエンディングでしたが、気分はスッキリしたものでした。 まずキャスティングが凄く良い!!アンソニー・ホプキンスさんとか超久しぶりに見るし、今何歳??もう引退してもいい歳だろうに、年齢を感じさせない演技、それにちゃんとロケーションに合わせた発音をしてるあたりがやはり実力のある俳優だなと思いました。 ベニチオ・デルトロさんも『チェ』シリーズ以来の鑑賞でしたが、作中での舞台俳優としての雰囲気や狼男になってしまった苦悩の男としての演技など言うことなしでした。とても俳優の演技が光っていた作品☆ ストーリーも妥協が無くて良い。主人公は普通の人間としては何の罪も無い人間だし、こういうのにありがちなハッピーエンディングで落ち着くのかと思いきや、そこはシビアに現実的なラストにしてくれました。「どんなに優しい男でも、満月の夜には凶暴になる」という冒頭での台詞をしっかり具現化してくれました。 本当に、最初にも述べたように題材としてはこれまでにいくらでも観たことのあるテーマの今作。しかし完成度はバリ高☆ちょっとホラー風味が効きすぎ感もありますが、『切り裂きジャック』や『ジキル博士とハイド氏』に代表される中世ホラーものと並んで興味深い作品です。[映画館(字幕)] 7点(2010-04-26 13:01:57)《改行有》

298.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 そもそも上映前の錯覚や謎解きに関する説明が蛇足である。と言うのはおそらくほとんどの人がそう感じたと思います。「どうやって女性患者は密室からドロンしたのか」とか純粋に推理ものとしての魅力はたくさんあったのに、終わってみれば予想できたオチ。推理ものと言うより、どんでん返し系の映画。そういう意味ではPRからして失敗。映画を語る上で個人的に思うことなんですが、「予告編とかけはなれている映画はそれだけで失敗である」と考えています。やはり期待していた内容と大筋からして全く違うのであればまず戸惑うし、なかなかストーリーにも入っていけないですよね。 ストーリーの評価はと言うと、予告編との誤差って言うこともあるし、やっぱり微妙ですよね。あのラストは正直予想できた。エドワード(=レオナルド・ディカプリオ)が職員用の白衣に着替えたあたりから、だんだん彼がリアルに施設の患者に見えてきて・・・。謎解きと言うより「あぁやっぱりね」といった感触です。 話の進め方も、ところどころ極端に奇抜な回想シーンが挿入されて、そのたびに話の展開を忘れそうになります(ただ私の物覚えが悪いだけ??) キャストも良かったし、世界観はミステリー調で好みの感じだったのに、残念。[映画館(字幕)] 4点(2010-04-19 18:17:57)《改行有》

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