みんなのシネマレビュー |
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281. GOEMON 《ネタバレ》 個人的に前作で悪かったところ(独りよがりなストーリー、戦闘の派手さが尻すぼみ等)がおおむね改善されています。 ストーリーは単純明快(なのでキャラの支離滅裂、設定の矛盾もほぼ無し)、戦闘シーンも話が進むごとにド派手になっていきますし、やはり魅せ方やカメラワークには前作同様非常にセンスを感じました。 惜しむべきはキャラクターの少なさ。大半は非戦闘員で、敵側で唯一目立っていた才蔵も途中退場。ラストバトルの相手がチェ・ホンマンじゃちょっと・・・・。 ストーリーもわかりやすいが、逆に目新しい物も無し。ラストのオチも弱すぎ、ゴリの使い方は良かったのですが。 前作に比べれば観てよかったと思える作品で、娯楽映画としても映像作品としても非常に完成度は高かったです。このままいけば次回作にも大いに期待できます。 独断と偏見ですが、この人は総監督よりは演出やCG、撮影などの担当で活躍した方がより伸びるような気がします。 作品の評価としては6点ですが、作品から視聴者の意見を聞き、前作から学んだ感が伝わってきてとても好印象だったので+1点。コチラの希望無視で「オレ様最高作品」を作る関係者に是非見習ってほしいです。[映画館(邦画)] 7点(2009-05-02 11:02:33)(良:2票) 《改行有》 282. デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 《ネタバレ》 知る人ぞ知る『ウォーゲーム』の続編。 残念ながら前作(本文ではウォーゲームの事)には及ばないが、それでも続編の名に恥じない作品にしようという努力は非常に評価できます。 ストーリーの運び、戦闘描写等も十分及第点ですし、今回も『データ量を小さくして送信する』みたいなパソコン絡みの設定は面白かったです。 ただいかんせん30分と言う尺は短く物足りなく感じてしまいまして。 ここで総合7点から-1点ですが、アーマゲモンがかなりボス的なデザインで+1点。そして今作でも出なかったゴマモンに-1点。 ウォーゲームの続編としては十分役割を果たしたと思いますので見て損はないかと。[DVD(邦画)] 6点(2009-04-18 17:27:07)《改行有》 283. デジモンアドベンチャー02 前編 デジモンハリケーン上陸!! 後編 超絶進化!!黄金のデジメンタル 《ネタバレ》 『60分と言う尺に合わせるために無理やり付けたようなシーンがある』『そのくせ細かい設定が分かりにくい(視聴者の想像に任せたのかもしれませんが)』『セラフィモン瞬殺(登場1分で退場)』『綺麗だが作画が合わない』『ストーリー、戦闘描写に新しいものが無い』『時期を考えればしょうがないが、賢がいないジョグレス進化なしは見ていて寂しい』『これを見る前にウォーゲームを見てしまった(これが一番デカイ)』『ドコにいるんだよゴマモン!?』以上、3点で。[DVD(邦画)] 3点(2009-04-17 12:45:54) 284. デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! 《ネタバレ》 『同時上映のワンピースを喰った』『数多の映像関係者(非アニメ含む)が絶賛』『これを見てデジモン(TV版)も見るようになった』等の伝説を残した作品ですが、十分うなずける内容でした。 抜群の戦闘描写、ストーリー構成、『デジタル』と言うキーワードを使った設定(大量のメール受信でデジモンのレスポンスが低下するとか)とそれを利用した戦略。 あれだけの内容を僅か40分に収め起承転結(おまけに時間軸を現実(視聴者)世界とリンクさせる芸の細かさ)を作り出した、まさに神懸り的な才能を見せ付けられました。 ただし、気になる点もちらほら。 まず、ボスのディアボロモンに魅力が無い。最終的に核ミサイルを発射させたり、数万体でリンチをかけたりと、『存在』は凄いのですが、究極体のデザインが微妙。 進化途中に攻撃するのは悪くないのですが、2回も同じ失敗をする光子郎(一番頭良さそうなのに)。 上に書きましたが、相当濃い内容を短い尺に収めているので『無駄』は極力省くべきなのは分かります。レギュラーの出番が少なくなるのも分かります。しかし、それでも出て来て欲しかった・・・・・・・・・ゴマモン。 総合すると7点ですが、細田監督の才能に感動して+1点。別のレビューでも書きましたが、TV版のその後的な内容が大好きなのでさらに+1点。 TV版も個人的にはお勧めですので本作とセットで御視聴ください。[DVD(邦画)] 9点(2009-04-17 12:32:31)《改行有》 285. さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 《ネタバレ》 どこかで見たことあるような設定に、ご都合主義満載、おまけに『このシーン必要か?』と、後半部分は確かに酷いです。 ただ、導入部分の前半20分はかなり良い出来。 すいません、少し酔います。 廃墟と化した地球で絶望する哲郎に届くメーテルからのメッセージ。そのメッセージを信じ、敵が占拠する駅に向かう哲郎。戦局が決した今、最後の意地とばかりに獅子奮迅の活躍をして死んでいく仲間たちのおかげで999に乗れるが、最後の最後までピンチの連続。ここまでは本当に手に汗握る展開です。 崩れる発射台から間一髪飛び立つ999を見送った老人の語り。濃雲をバックに上昇する999。そしてその間流れるBGMは本当に、この先待ち受ける大冒険を期待させてくれるのですが・・・・・・。 そんな感じでプラスマイナスで5点、思い出補正に+1、999を知るきっかけになったということで感謝の1点の合計7点で。[ビデオ(邦画)] 7点(2009-03-31 08:26:39)《改行有》 286. ゲット スマート 《ネタバレ》 多少ご都合主義な設定や、『現場に憧れる諜報部分析官がある事件をきっかけに一流美人エージェントとタッグを組むことに』と言うありきたりなストーリーと際立ったものはありませんが、主人公のキャラが逸材です。 体力と運動神経は『中の上(ザコ敵一人位は頑張れば倒せる)』だが頭脳明晰で、特定の状況下では相棒以上の大活躍、でも天然だから間抜けな失敗も多々。そんなアクションをすごく真面目に真顔でやっており、細かなネタも含めれば10分に一度は笑えます。 かと言って笑いのみに走るわけでもなく、アクションもそれなりに頑張ってますし、ストーリーもよくまとめてありますので、ポップコーン片手に観るには非常に最適な映画です。 個人的には吹き替え推奨です。[DVD(吹替)] 8点(2009-03-20 09:00:38)《改行有》 287. DRAGONBALL EVOLUTION 《ネタバレ》 かつて似た様なタイトルとキャラが活躍する、20代男子のバイブルと言っても過言ではない漫画がありましたが、どうやらそれとは別物のようです。 マトリックス3部作を見終えて『これだけスゲェ映像撮れるならDBもイケルんじゃないの!?』と夢見ていた昔の僕よさらば! 『ドラゴンボール実写化!』このタイトルを聞いて、ほとんどの原作、映画ファンは戦慄(悪い意味の)を感じ、「きっとこんな感じになるだろう」と簡単にあらすじを作った方もいるかもしれません・・・・・うん、だいたいそんなもんかそれ以下です。 唯一の救いは尺が90分台なので早めに帰れます。 おかげでマッハの如き速度で起承転結が巻き起こり、観終わった瞬間「どんな内容だったっけ?」とすぐ脳内から落胆の感情とともに消えてくれます。 少しだけまじめに酷評。まず冒頭の学園パートが長すぎ、おかげでその後の冒険やピッコロとの戦闘(全部足して10分無い)がとんでもなく短くなっている。無駄にキャラを登場させるので掘り下げが全然できていない。「悪が好き」という理由で自分を落とし穴に落としたヤムチャに惚れるブルマ。もう怒る気も失せていますし、この際悟空♡ブルマで良かったのでは? 戦闘シーンも全然無く、格闘はドラゴンキングダム、CGはマトリックスそれぞれの足元にも及ばない出来。 『真面目にバカな映画』ではなく『真面目につまらない映画』なので、B級映画のように『許す』楽しみ方もできない。映画としても実写化としても全く評価する作品ではありません。 それでも観に行きたい方は上記のほかに、『ディープキスする悟空』『部下の大猿に完敗するピッコロ』『原作以上に空気なヤムチャ』『悟空vsピッコロが交えた拳10発以下』『かめはめ波がザオリクの能力を持つ』『筋斗雲出てきません』『如意棒伸びません』『クリリン出てきません』『かめはめ波がサイコクラッシャーにしか見えません』等に気をつけて頑張って観てください。 ネタ以外の目的で観にいくことは激しくオススメしません。自分も0点を付けるつもりで観に行きましたので・・・・・ ただブルマとマイ(ピッコロの部下)のふたりは可愛いです。それだけは唯一思い出になりました。[映画館(字幕)] 0点(2009-03-15 02:59:36)(良:3票) 《改行有》 288. スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 これ程作品に込められたメッセージに共感できたのは初めてでした。 毎日会社に行き、定時に帰り、映画やゲームをして寝てまた明日会社に行く。やっていることは同じだが、乗る電車の車両や映画やゲームの内容も違う、だから『今日』は『昨日』と違う・・・・と言う日常を『戦争』に置き換えることでエンタメ映画として迫力の空中戦と、グロい映像を挿入することでその繰り返しに対する『嫌悪感』を表現していた。 主人公は上記のような日常で良かった、だがヒロインは違った。その繰り返される日常の中に愛する人の死が含まれていることに耐えられず、でもどうすれば良いか分からず泣き出す。 そして主人公は戦う、『確実に負ける』と言う『当たり前』を具現化した敵機に。それで変わる保証はないが、変わるかもしれない、それをただ信じて。 現実世界でも『大人の事情』やら『常識』、『圧力』といった多くの壁があり、決してそういった繰り返される日常を脱することは容易ではない。そう言った圧倒的な壁を『子供』と『大人』と言う図式で表現されているあたりも非常に分かりやすかった。 それでも主人公は戦う、諦めたり逃げたりする人が多い中戦った。最後の戦いでスロットルレバーを目一杯押し込むシーンで彼の健気さと決意が伝わり涙が出た。 結局彼自身は負けるが、間違いなく変化をもたらすきっかけにはなった。ここら辺も人と人との絆を表す意味では良かった。 かなり分かりにくく書いてしまい、監督の伝えたい内容とは異なるかもしれないが、とにかく自分の感じたことを書きたかったので申し訳ない。 [映画館(邦画)] 10点(2008-08-02 23:54:01)《改行有》 289. ドラゴン・キングダム 《ネタバレ》 石にされてしまった孫悟空を助けるために、現代から如意棒と共にやってきた少年とジャッキーとジェット・リープラス1(女性)が繰り広げる冒険活劇。 ストーリーに目新しさはありませんが、余計なオプション(友情や家族愛などどこぞの団体が喜びそうな内容)が付いていないので、展開の強引さや矛盾、キャラの性格錯乱など少なく(無くはありませんが気にならない程度です)よくまとまっていると思いました。 ひ弱な少年が修行によって強くなっていく様子も、髪の伸び具合からそれなりの日数努力した事を匂わせてくれてます(細かい演出に関心)。 アメリカ人の少年も、観る前に感じていたほど違和感も無く性格もひねくれ過ぎずヒーロー過ぎずちょうど主人公っぽいくてOK、アクションも(たぶんスタント無しか少な目)非常に頑張っていたので好感触でした。 ダレる展開も無くアクションシーンや休憩的シーンの入れ方も適量で、純粋な冒険映画としても完成度はかなり高いと感じました。 しかし!なんと言ってもこの映画の見所はジャッキー・チェンとジェット・リー(名前の順番は年功序列)と言う最強スターの競演!!かなり昔に『ロミオ・マスト・ダイ(ジェット・リー主演(良い者役)映画)』を観て抱いた「いつかジャッキーと競演しないかなぁ」と言う夢の実現。 中盤のジャッキーVSジェット・リーの格闘シーンなど感涙ものでした。 尺も長く、半年かそこら練習したハリウッドスターの格闘シーンとは桁違いの迫力でした。 ジャッキ&ジェット夢の競演に依存せず、この二人が出演するに十分な作品だと感じました。 欲を言えば、冒険パートが若干短い気がしたので、あと30~60分長かったら良かったかな(2時間越えますが個人的に十分観れます)! 『ジャッキーとジェットリーが同じスクリーンで暴れまくる』『冒険モノの映画を観たい』どちらのお客さんが観ても満足できると感じました。 できればコレで終わりでなく、同じスタッフとキャストで続編かシリーズ『○○キングダム』を作って欲しいです。 あと、敵で出てくる白髪のお姉さんがメチャメチャ美人でした。[映画館(字幕)] 8点(2008-07-27 22:25:12)(良:2票) 《改行有》 290. ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 《ネタバレ》 観終わった感想は『コレで家に帰れる』です。 後半失速した前作を反省して、冒頭は抑え気味で物語が進みますが、それが致命傷で、始めの1時間近くは舞台設定や出現妖怪の説明等盛り上がる展開が無く、一切作品に入り込む事ができませんでした。 そうなっては、スクリーンの中で何をやろうが、外野の私は全く盛り上がれません。確かに後半の夜叉やがしゃどくろとの戦闘は迫力ありました(邦画レベルで言えば)が、前半戦闘をしないと言うリスクを犯してまでするような演出とは思えませんでした。リモコン下駄のCGなど前作以下。 上記の失策に加え、ストーリーがアマチュア以下の出来。『人間に恨みを持つ妖怪が、自分を封印した5人の子孫の魂を奪っている』→『子孫のヒロインが襲われている所にたまたま通り掛かった鬼太郎に相談』→『一緒に妖怪を封印する道具を探す(ここまでで約1時間戦闘なし)』→『道具は揃うが、人間に非があったことを知り封印を拒む偽善者ヒロイン(1日で性格変わりすぎ、催眠術?)』→『妖怪説得+何故かさらわれた猫娘救出作戦』→『戦闘と妖怪説得』→『ハッピーエンド』 パッと見それほど酷くなさそうだが、3番目の展開のところでヒロインが『知らない人を信じるなって言われた』、『私に呪いをかけてどうする気!?(鬼太郎に向かって)』と突然錯乱、ちなみにこの前に一反もめんに乗ったりカラスに乗ったりしてます(知らない人信用しないなら一反もめんに乗るか?)。それを聞いて『あぁ・・・・この娘はフィクション(露骨に製作者の都合で動かされている)なんだ』それ以降何を言おうが彼女の言葉に心が動かされる事はありませんでした。 あと、話の展開に『実を言うと・・・・』『真実を教えてやろう!』が多すぎ。もうギャグですよそのセリフ。 製作者の都合の良い様に動くキャラと意味不明な展開、後半は気持ち悪くなってセリフだけ聞いて目は閉じていました。 監督と脚本家、もし次回作に参加するならADになってください。ぬらりひょんを出したからって全て許されると思うなよ! ただ、おかげでBGMの出来の良さに気付く事が出来ました(+2点) 鬼太郎ファンなので次回作は出て欲しいです。堤監督は『20世紀』で忙しいので大友さんが監督をしてくれると嬉しいかな。ヒロインはユメコちゃん熱望! 激しくDVDでの観賞をお勧めいたします。[映画館(邦画)] 4点(2008-07-13 00:32:33)《改行有》 291. ミスト 俗に言う『死亡フラグ』や『生存フラグ』の概念を打ち砕き、誰が生き残り誰が死ぬのか予想できませんでした(死にそうな人が生き残り生き残りそうな人が死ぬと言う訳でもありません)。 オチも予想できなくは無かったのですが、その見せ方がとんでもなく上手いです。アノ人の姿を見た瞬間『やられた!』と素直に感心しました。 主要人物一人一人にも『人間味』というものが凄くあり、映画的な行動や考えはあまり観られず、非常にリアルな世界を感じれました。 サイトなどを見てみると、パニックホラーっぽく見えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。パニックホラー的な状況に陥った人間たちの物語がメインで、霧やその中の存在はあくまで舞台でしかありません、ジャンル的には『アクション(怪物と戦う)』ではなく『ドラマ』や、不適切な表現かもしれませんが『人間学的ハードSF(私的にはそう感じましたが、科学的ハードさは皆無です)』に分類できる気がします。 『この子と約束した必ず守ると』このキャッチフレーズ考えた方は間違いなく天才だ!観る前と後ではこの言葉の意味が全く異なります。 設定は違いますが、映画の『サイレントヒル』よりもサイレントヒルっぽかったので、あのゲームの雰囲気が好きな方は気に入ると思います。 ラストに関しては、私個人としてはスタッフロールの最後に銃声が一発鳴り響いてくれたら10点付けても良かったです。まぁ、そこら辺の結末は我々自身で決めて欲しかったのではとも考えられますが。 『どのような行いがベストの結果になるのか?』『父親が子供のためにするべき最良の選択とは?』『ベストと思った行いがワーストになることもある』『現実にフラグなど存在しない』等、色々考えさせられました。[映画館(字幕)] 7点(2008-06-07 20:11:52)(良:1票) 《改行有》 292. ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 良くも悪くも今までどおりのランボー(正確には2,3)でした。 男の子大好きな変態司令官が指揮する、少年を無残に刺し殺し、赤子を火に放り込み、無抵抗な捕虜を使った殺人賭博を行なう、うじ虫よりも嫌悪感を抱かせる最低鬼畜な悪魔の軍隊。 そんなゴミ共に捕まってしまったボランティアの方々を救うべく、『必中』『ひらめき』『熱血』がほぼかかりっぱなしのランボーと最強傭兵野郎共が立ち向かう! わかり易く(?)言えばこんな感じでしょうか? 設定も何となくこれまでのランボー2,3に似ていなくもありませんが、逆に今はそのようなド直球のアクション映画が少なく新鮮に感じました。 仲間が銃殺されそうになった瞬間、機銃座を構える兵士の後ろからぬ~~っとランボーが現れた瞬間は、ベタながらもシビレてしまいました。 ミャンマー情勢については詳しく存じないので、あのような残虐行為(上に書いたこと以外にも四肢を切り落としたり、柵に人の首を刺したり)が本当に行なわれている(いた)のかわかりませんが、『ああ、コイツ等は殺されても仕方ないクズ共だ』と『悪』の認識を植えつけるには十分だと思いますし、戦争(虐殺)の惨さを映像として表現するにはかなり成功していると思います(オブラートの包まなさに正直気分悪くなりました)。 なんで、『グロ(敵も五体満足で死ぬ方は少ないです)』に耐性があり、これまでのランボー好きなら観て退屈しないと思います。 ただ惜しくべきは、ここからもうひと山ありそうと思ったところで終わってしまう(大規模な銃撃戦が1回だけ)ので、ちょっと物足りない気がしました。かと言って『ここは削れたろ』と言う場面も無いので、出来ればあと30分は尺が欲しかったです(それだけ長くても全然観れます)。 スタローンの老化によるアクションの衰えを心配する方もいるかもしれませんが、心配いりません、『すごいアクションだ!』とは違いますが、『アンタ本当に俺の親父より年上かよ!?』と感心するくらい、60歳のジジイが動きまくります。そのスタローンの努力と根性に+1点です。[映画館(字幕)] 7点(2008-06-07 19:34:02)(良:2票) 《改行有》 293. クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 ブレアウィッチの怪獣版と言えばいいのでしょうか?ただ、恐怖の対象が物理的に確認されているものなので恐怖はブレアより圧倒的に下。 ただ『追いかけてるのかよ』と言わんばかりに主人公たちの前に現れる怪獣から逃げ惑いながら彼女を救出に向かい、結局全滅すると言ったアメリカンストーリーの一王道を突っ切った作品。 リアリティーのつもりかどうか知れないが、手振れも観客を酔って不快にさせると言う映画製作者としての姿勢を疑わざるをえない演出だった。 今後『何故あの怪獣は生まれたのか?』『軍隊の視覚共有カメラから見た怪獣との戦闘』等、別視点の作品を作り物語を完結させてくれるのなら構わないが、コレ一本では何もわからない、監督がこの作品になにを込めたかったもわからない。空っぽの作品でしかない(インディやバックトゥーザフューチャーみたいに、頭空っぽにして楽しめる作品でもないし、新しい映像表現をしたかったのなら、ブレアウィッチを見ろと言いたい)。 ここまで気持ち悪く、何も感じることが出来なかった作品は悪い意味で稀です。[映画館(字幕)] 3点(2008-05-04 00:29:43)《改行有》 294. 相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 《ネタバレ》 TV未視聴で恐縮ですが、映画館まで足を運んで高い金払ってつまらない映画を見せられた場合、メタクソに批判する事にしているのであしからず。 TVで当った作品をでかく(映画化)したが、スタッフに能力が無くて失敗した良い例。 日本政府が昔しでかした過ちを世間に発表したいがための犯行だったのだが、最初に殺された三人の殺害動機は『TVでムカツク発言をしたから』と最低の理由。水谷さんとも謎解き合戦をするが、理由が不明。自責の念があるわけでもなく、そのせいで警備を強化させて結局犯行失敗に、馬鹿としか言えない(この愚行を西田敏行にやらせた事が余計腹が立つ)。犯人の潜伏場所も、犯人の友人の妹の『昔兄と一緒にアルバイトをしていた倉庫があるので・・・』と、伏線もクソもあったものではないし、ソコに行く女の子の行動理由も、実際ソコに潜伏する犯人の迂闊さも理解不能。犯人は自決して自爆しようとするが、なんでそんな事をするのか、自分達の犯行目的から日本政府の陰謀を暴露しようと思うのなら証拠が多いほうがマスコミも注目するのでは?しかも、爆発で警察の注意を引けた(そうしようとしたのか不明)ワケでもなく、理解不能。水谷さんは古畑任三郎みたいなキャラかと思っていましたが、会話の半分近く無駄に絶叫しており、むしろ担当の相方より騒がしく(やはり映画ということでアガッているのだろうか?)、『え~こんなキャラだったの?』とゲンメツ。肝心の相方も、女の子を爆発して崩れる可能性もあるビルに置き去りに、オイ!外まで連れてけ!!まだありますが容量の関係で割愛、そんな感じでテンションを地下うん百メートルまで沈められた状態から長々と続くお涙頂戴話。セリフに人間味も皆無で、歯の浮く薄っぺらいセリフを並べられもはや喜劇。しかも、こんな大事(?)を起こしても結局日本政府の陰謀を暴いたのは、金の力で情報を手に入れた女性議員。なんじゃそりゃ、だったらこの議員の話映画にしろよ。 マスコミも、ゲリラに拉致された日本人の迂闊さを責めていたが、いざ殺されたらパッタリと報道を中止してるが、何故日本政府を問い詰めない?西田さんもアホな(色んな意味で)犯行する前に、マスコミに日本政府の陰謀を話せば食いついてくれたんじゃないの? とまぁ、とにかくお粗末極まりない駄作映画。TV未視聴と言う負い目もあるので1点のところ2点にしました。[映画館(邦画)] 2点(2008-05-03 23:56:00)(良:3票) 《改行有》 295. ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎<TVM> 《ネタバレ》 映画含めた長編ルパンでは一番好きな作品。 他の作品と違い、最初ルパンが第三勢力的なポジションで、ヒロインとのんびり情報を集め、後半はちゃんと主役的活躍を見せてくれたりと、話のテンポが非常に自分好み。 おなじみ三人の協力関係も場面により変化するが、序盤宝探しに非協力的だった五右衛門と断られたルパンも不仲かと思ったら、次元の仇討ちには参加しようとしたりと仲間意識は健在な所を演出してくれたのは嬉しい。 お宝も、もしルパンが持ち帰っていたら島を荒らした悪者と同じになってしまうし、だからと言って金銀財宝を持ち帰らないのにも違和感がある的板ばさみを見事解決している。 そしてなんと言っても!!ラストシーンが最高。 ラストの余韻を感じさせながら会話しつつ、最後に『また会おう』的な冗談を飛ばすルパンに対し、序盤恐ろしくトゲトゲしてたヒロインが『待ってるかもしれない』と微笑み、ルパンが照れたように笑う。そんなルパンにマリアがそっとキスる・・・・・・・・カッチョイイッ!!たまんなくカッチョイイ!しかもBGMもめちゃイカス!!カリオストロを『少女との別れ』とすると、こちらは『大人の女性との別れ』とでも言えばいいのでしょうか。間違いなく私の中のルパン至上屈指の名シーンです。 悔やむべきはとっつぁんの扱い、ちょっと出番少なめ『不二子!金貸してくれ!!』は好きなんですけど。 あと最後の五右衛門推しはナイス。『リラックスした状態での一撃こそ至高の一撃』と言う武道の基本の大切さを教えてくれます、ついでに飛行機の中でそれを大事そうに持っているのも実に微笑ましい。 [地上波(邦画)] 9点(2008-05-03 01:29:18)《改行有》 296. スパイダーウィックの謎 《ネタバレ》 原作は未読です。 結構期待して観に行きましたが、十分満足できる内容でした。 強制的に引越しさせられた短気な少年が、偶然隠し部屋で見つけた『開けてはいけない本』を開けてしまい、その本を欲しがる悪者と戦うといった内容。 最初信じていなかった弟や姉と協力したりと設定に目新しいものは残念ながらありませんでした(ただ、ストーリーに関係ありませんが長女とその下に双子の弟と言う構成は珍しかったです)が、逆に今はその王道的な設定の映画が少なかったり、あってもロクな出来でないものばかりなので、『冒険』『ファンタジー』『子供達が大活躍』の設定にグッと来る方なら観て損はないと思います。あと仲間の妖精二人がなかなかコミカルで笑わせてくれました。また『ファンタジー色を強めたグレムリン2』と聞いて興味を持った方にもお勧めだと思います(出てくる敵が太ったグレムリン(一応言っておきますが、ギズモ(カワイイ方)ではありません)な感じでしたし、内容も私的には似ていると思いました)。 CGも違和感なく十分及第点でした(グリフォンに乗って飛ぶシーンはかなり気合が入っており、『ネバーエンディングストーリー』で主人公が始めてファルコンに乗った時みたいにワクワクさせてくれました♪) ただ、都合の良い様に脳内補完しなければ話的におかしい部分が少しあった(本は封印されたままだと妖精たちは読めなかったので、封印中はおとなしくしていた。敵のボスはあらゆるものに変身できるが、変身するとその生き物と同等の能力になる(人間に化けると弱くなるとは言ってましたが、訳ミスでしょうか?)ので、最後アッサリやられてしまった等)のが残念でした。 あと、敵は本に書いてある内容が喉から手が出る程欲しいので、逆にその本の情報を武器に戦うと言うシーンが若干少なかったのも非常に惜しいです。 もう少し敵の種類を増やして、上記のような戦闘シーンをあと1つ足せば(尺的には+20分)もっと面白かったと思います。 若干悪い部分もあったので点数は6点ですが、『指輪』や『ハリー』とは違う、『ネバーエンディングストーリー』や『ピーターパン』の様な胸躍るファンタジーを久々に見せてもらったことに対する感謝の意も込めて+1点にしました。 何となく公開時期が短そうなので、吹き替えもド下手俳優さんはいませんでしたし観に行くなら速めに行きましょう。。 [映画館(吹替)] 7点(2008-05-03 00:43:54)(良:1票) 《改行有》 297. 魔法にかけられて 《ネタバレ》 王子の出番が少ない! 最初はハイテンションでお姫様を探し回るが、いざ出会ってからはお姫様に相手にされないし、最後の竜退治でも全く活躍しませんでした(倒したのはリス、しかも敗因は不注意)。 イメージとしては、竜退治でカッコいい所を見せながらも最後はお姫様をあきらめる言う二枚目半を期待していましたが、竜退治もピンチのお姫様を見ているだけだし、明らかに後半は影になっており三枚目に成り下がってしまった。 王子にそれほど関心がなければ、他の皆さまが書いている通りの内容で楽しめます。 ちなみに最初に入っているアニメパートはかなり必見。お姫様の髪の毛や馬のたてがみの動きが半端ではない。その部分だけで+1、ディズニーの底力を見せてもらいました。 捕捉:この映画に『笑い』を求めている方がいるなら、予告編で7割出てしまいますのでご注意を。[映画館(字幕)] 6点(2008-03-09 10:14:47)《改行有》 298. アメリカン・ギャングスター 間違いなく今世紀に入って観た映画(たぶん100タイトルは超えてると思います)のなかで5本の指に入る傑作です。 昨今の映画によく見られる無駄なCGの大量投入や、美男美女によるお色気シーン、理解不能な敵の行動によって起こる意味不明な大爆発など一切ありません。 汚職警官ばかりの環境で、愚直に職務を全うしようとする警官と、トップを目指すギャング。この二人の男の『成り上がり(ギャングに関していえばラストは若干落ち目になりますが)』を描く作品です。 ギャング映画っぽいですが、銃撃戦も死人も想像していたよりも全然少なく、逆にそれが、銃撃戦や人が殺されるシーンをより印象付けています。 書きたいことがまとめられませんが、とにかく良いです。久しぶりに『本物の映画』ってものを観せてもらいました。 『列に並べ、俺を殺したいヤツは大勢いる』この言葉に思いっきりシビレました。映画館での観賞を強く勧めます。 この作品でリドリー・スコットの凄さを再認識できました。[映画館(字幕)] 8点(2008-03-02 01:02:13)《改行有》 299. ジャンパー 《ネタバレ》 チケット代1000円でよかったです。 見てる途中眠くなった、エンディングが始まった瞬間帰宅、続編(出そうですけど)出ても良くてDVD鑑賞と見事に3拍子そろった駄作品。 内容も薄っぺらく、B級映画に見られる真面目なお馬鹿設定もないので誰も楽しめません。。 能力を使って銀行強盗をした主人公を殺そうとするジャクソン君(ちなみにこの時主人公との面識は無し)。8年後、電話で『手がかりを見つけました!』と仲間から一言。次の瞬間主人公の部屋にいるジャクソン君・・・・ん?『手がかり』って何だったの? 作中でジャクソン君はジャンパーを強敵と認識しているんですが、何故か主人公宅へは一人で向かいあっさり逃げられてます。 失踪した母親がいますが、『苦労したよ』の一言でアッサリ発見。手がかりゼロから見つけるなんて、よほどの名探偵を雇ったのでしょうか? ヒロインも、異能力者で銀行強盗をした主人公を軽蔑しますが、5分後『さっきはごめんなさい』とアッサリ謝罪。ちなみにその5分間はほぼ気絶していました。彼女の心境を一遍させてしまうような良い夢を見たんでしょうか? 基本ジャクソン君達はアンカーを発射できる電気棍棒で敵を動けなくして専用のナイフで刺し殺す(この行為は儀式で、宗教団体らしいので銃を使わない部分は一応納得しました)んですが、電撃食らった主人公は数十秒後には復活。オイオイ・・・・主人公はタフガイではないので、常時バッテリー切れだったんでしょうか? ストーリーも見事なヒーローモノの王道、異能力に目覚めはっぴーに暮らす主人公→追われる主人公に仲間ができる→彼女が敵の手に→彼女ごと敵を殺そうとする仲間と対立→能力がパワーアップし敵撃破→銀行強盗でいまだ罪を償っていない主人公と仲良くジャンプするヒロイン→ハッピーエンド(?)。 この情報から内容を想像してください。それより酷いです。尺80分前後と短いのでただでさえ早足なのに彼女との旅行シーンがムダに長い。8年ぶりに会ったと言うのに、ローマに連れて行ってもらっただけでアッサリ主人公とベッドへ・・・・尻軽女め。 CGも『エックスメン2』よりショボイと救いようがありません。旅費で制作費を使い過ぎたのでしょうか? 長文で申し訳ありません。最後に一言『早まるな、他にも良い映画はいっぱいある、アメリカンギャングスターがまだやってたらそっちに行こう!』[映画館(字幕)] 1点(2008-03-02 00:39:19)(良:2票) 《改行有》 300. 劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 《ネタバレ》 TV版は全部見ていませんが、一応内容はわかる程度の予備知識は持っていました。 CCさくらやガンダムW・エンドレワルツのように後日談的な作品は大変好きなので見てみました。 確かに画や音楽は素晴らしくも、肝心の中身がさっぱりな上、わかった部分もあまり面白くありませんでした。 最初の導入部分は楽しかったのですがそこに尺をかけすぎたのか、アクション部分のつまらなさと短さ、後半はめまぐるしい(悪い意味で)展開とラストバトルのあっけなさに拍子抜けしました。 おまけに、全体的に暗い雰囲気が続くため見ていても『楽しい』と思えることが無く、終始憂鬱な気持ちになってきます(昔のエヴァ映画ほど凄くありませんが)。 オリジナルのヒロイン(?)は後半完全に空気(と言うか話に絡んでこない)になる。確かに兄弟が一緒になれたのはいいが『あっちの世界』に行ってしまった(しかももう戻れない?)ので、ウィンリィは半未亡人状態に。原作のヒロインに対してこの扱いはあんまりな気が・・・・・エド達もその事を気にしているように見えませんでしたし(白状者め!)。 やはりラストのラストなんで、『全員ハッピーエンド♪』で綺麗に終わらせて欲しかったです。 そんな感じで、ちょっと辛めの5点、そこから個人的にアノ血の表現はいただけなかった(全く流さないのも問題だが、あそこまでグロくやられても気分悪い)ので-1の4点です。[DVD(邦画)] 4点(2008-01-13 01:11:27)《改行有》
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