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プロフィール
コメント数 3878
性別 男性
年齢 53歳

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3041.  あの子を探して 女教師モノの一本(←その言い方やめなさいっての)。いやー面白かった。作為と無作為がゴチャマゼになって不思議な世界を作り上げてます。ストーリーだけ見ると、何だか出来過ぎた話。最初は頼り無い先生だったのに、「あの子を探」していく過程で、授業の方も軌道に乗ってスイスイ進んじゃう、だなんて、まー出来過ぎた話。要するにおとぎ話ですな、これは。ところが一方、人物描写の方はと言うと、逆にまるで作為の感じられないナチュラルさ、実に単純素朴。何やら、ケンカばっかりしてるしなー。この「作り話」と「人物描写の素朴さ」が合わさった時のこの妙味! これは観ててハマってしまいました。まあ、人物の内面が充分に描かれない点での深みに欠けるのは、否定できませんが、逆にその要素を排除する事で、この映画は、言わばひとつの「絵本」として完成されており、充分な魅力を放っています。また、このような構成だからこそ、突然の「涙」(=内面)が鮮烈な印象を残すのですね。ま、しかし、このような手法は何度も使えるものではないので、今後は、人物の内面描写をどのように映画に絡めていくかが、チャン・イーモウ監督の課題でもあり、また観る側にとって楽しみな点でもあります・・・(って、最近の作品、路線がエラく変わってきたなあ)。9点(2004-11-20 01:30:58)

3042.  ストリート・オブ・ファイヤー Fireを「ファイヤー」と表記しているのが何ともナウいですな。今や「ファイヤー」などと言うのは大仁田厚くらいのもんかな、と思います。さて本作。まあ要するに、アメリカ版「大映ドラマ」であります。松村雄基が出演していないのが、不思議に思えてきちゃう。今観たら何だかパロディみたいな内容ですが、当時は皆、これはマジでカッコいいと思って観てたわけで。つまり、一粒で二度美味しい映画、と言えましょう。ウィレム・デフォーのヘアメイクやった人、いい仕事してると思います、実にナイスな髪型。それにしてもこの映画、こんな終わり方で、いいんでしょうかね、はっはっは。正直言って、個人的にはあまりスカッとしないのですけども。7点(2004-11-18 00:47:27)

3043.  ラスト・アクション・ヒーロー これはなかなか身につまされる映画ですよ~。映画を観ながら、しょーもない薀蓄をそばにいるヒトについつい垂れてしまう悪いクセ、この映画を観てる時にもつい出てしまう。しかしそんな、薀蓄とも言えないしょぼいネタを偉そうに披露している私に、この映画は天に代わってお仕置きしてくれる訳ですな。片っ端から「そんなの常識だよ」とばかり、全部ばらしちゃう。ちょっと恥かきましたよ。というわけで、良い映画だと思います。まあはっきり言って一発企画モノ、ストーリーはグダグダですが、アクションはなかなかカッチョ良いです。しかし、せっかくマクティアナンとシュワが組んだのにナゼ、『プレデター』ネタを出さないのだろう? やはり2人とも恥ずかしいのだろうか??7点(2004-11-14 01:07:20)

3044.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 いや懐かしいですな。昔、出向してた先の職場で、プロジェクター使って皆で観た映画です(仕事しろ、仕事を!)。観終わって、仲間内では最大の理論派で通っていたT博士の目がキラリと輝き「この映画はおかしいんよ、彗星が2つに分裂した時点でゼッタイ軌道が変わるから、もはや地球に衝突するハズないんよ」との事。そこで無い知恵絞った挙句、出た結論が、「おそらく、最初の軌道計算が誤っていたのであろう」。要するに、彗星を爆破しなけりゃ実は地球に衝突しなかったのだが、勘違いから爆破してしまい、軌道を変えたせいで大惨事を招いたのであろう・・・。でも後でよくよく観直すと、爆破前後で軌道は変わってなかったみたいですね。まさに奇跡ですね。でも爆破はヤブ蛇じゃなかったんですね。ああよかった、はっはっは。で、ラストは彗星に特攻ですか。うーん。まるで宇宙戦艦ヤマトだね。ブラボ~! と言う訳でですね、なかなかいい映画だったと、皆で語り合った事を懐かしく思い出します。好きな映画ですね。スペクタクルに至るまでのドラマもうまく組み立てており飽きさせないし(大統領が無力なのがいい。宇宙人と戦うのも悪くないケドね)、避難の車の列が果てしなく続くシーンの素晴らしいスケール感も見逃せません。あと関係ないけど、金丸義信(プロレスリング・ノア)の必殺技「ディープインパクト」も素晴らしいので必見。8点(2004-11-14 00:18:46)

3045.  激走!5000キロ これは『トラック野郎』の中の1本ですか?違います。それを言うなら『熱風5000キロ』。こちらは『激走』ですから・・・ま、似たようなもんか。いやいや、本作は、いわば『キャノンボール』の前身、ですな。おバカさんが集まって、警察の目をかいくぐり、無許可の大陸横断レースを公道でやっちゃう。それもただ名誉のためだけに。優勝したってロクなものがもらえるわけじゃない(昔NHKで放送してたクイズ面白ゼミナールで、最後に訳の判らないハテナマークのトロフィーを贈呈してたのを彷彿とさせます)。まあ確かに、見てても、誰が優勝するかなんてどうでもよくなっちゃうこの楽しさ。でもほんとに、予想外のヒトが優勝しちゃった。そんなんでいいのか? 楽しいからよいのです。登場人物の中でも、看板に激突するライダーが、何だか妙に好きでしたね。7点(2004-11-13 23:30:47)

3046.  隣人は静かに笑う 何だかとにかく、すべてが偶然の導きによって進んでしまう妙な展開。普通なら見逃してもおかしくないどうでもいい事を、ストーリー展開に都合いいようにイチイチ気にする登場人物たち。お陰で見事に泥沼にはまっていってしまう(都合いいなア)。こりゃどう考えても脚本が悪い。会話に説得力が無いんですよね。だがしかーし。この映画の命は勿論、ストーリー上のサプライズにあります。私も「実はコイツが黒幕だとか?」なんて事を色々考えながら観てたんですが見事一本とられました(まあ、偶然頼みの展開だもんで伏線が弱いせいじゃないの?という気もしますが)。映画としてのクオリティで云々するなら、確かにあまり誉められない、でも確かに楽しませてくれた本作。アイデア先行で小説としては未熟な、昨今のいわゆる「新本格推理小説」の一部に近いものを感じます。私はこれらをあまり頭ごなしに否定したくない。映画だってミステリーに挑戦するなら、やはりアッといわせるアイデアを盛り込んで欲しいですよね。多少欠点があっても驚きのある映画は歓迎です。島田荘司氏の本格ミステリー宣言なども思い浮かべながら、そんな事を思います。7点(2004-11-13 21:04:59)(良:1票)

3047.  エルム街の悪夢(1984) 夢の中に殺人鬼が襲ってきて、それが現実とシンクロするというのがよかったですね。夢を背景に幻想風味を絡めたホラーで、インパクトありました。風呂場のシーンが印象的(色々想像してしまう。なんちゃって)。さすがに、フレディが後々、ジェイソンとタメはって対決するキャラにまで成長するとまでは予想できませんでしたが。この際、できたら『フレディvsシザーハンズ』なんてのも観てみたいね。必殺技が同じなので勝負つかないか。いや違う違う!本作で一応決着がついてたんでしたっけね(ロバート・イングランド対ジョニー・デップ、ですけどね、へへへ)。まあとにかく、本作の言わんとするところは、「眠ると殺される」っつう訳ですから、映画の途中で寝るのはやめましょう、というメッセージですかね。気をつけましょうね。7点(2004-11-13 20:33:31)(笑:1票)

3048.  コールド・フィーバー 白い映画。寒い映画。本作を観ていた年寄りが2,3人凍死したらしい。ってのはウソだけど(吸血ブラッシーじゃないんだから)。この映画、設定の甘さ(ゴルフボールが偶然ぶつかってスイッチオン!がアイスランド行きのキッカケ、だなんて・・・ちょっとハズカシイ)とか、出てくる人物のあまりに戯画的なところなど、気にならなくはないのですが、そこはファンタジーと割り切って。何しろこの真っ白な世界。幻想的、どころじゃありません。こういう光景を観てるだけでもう、この映画をこのままずっと観ていたい気分になります。そして最後に両親を弔うシーン。まったく場違いなハズの日本風の儀式がどうしてこんなに自然に見えるのか。このシーンを支えているのが単なるエキゾチズムではないから。もっともっと普遍的な人間の魂の発現であるから。この寒い世界の中だからこそ、映画の温もりがしっかりと伝わってくるのです。8点(2004-11-12 01:04:31)

3049.  初体験/リッジモント・ハイ 私もまた、あのプールサイドのシーンについて言及せざるを得ない。それ程素晴らしいシーンなのだ。夢想の中で、フィービー・ケイツがボインを出しながらジャッジ・ラインホールドの唇を奪う・・・「あぶない!精気を吸い取られる!」と思ったアナタ、それはスペースバンパイアの見過ぎです。このシーンのポイントは、「覗いていた者が実は覗かれている」という、日常の恐怖を描いているところにあります。ジャッジ・ラインホールドは窓からプールサイドのフィービーちゃんを覗いた後、白昼夢に浸りながら、あの、その、何ですな、コホン、えーと、いわゆる「男性の日常業務(?)」に取り組むのだが、結局は逆にフィービーちゃんに覗かれるという展開(しかし彼は全然焦っていない。大物だ)。フム。安部公房の『箱男』(特に少年Dにまつわる挿話)の影響が濃厚と言えよう。この「覗く者」と「覗かれる者」との立場の入れ替わりによって、価値観は根底から覆され、我々が不安のどん底にたたき落とされるこの瞬間、これはまさにカフカ的迷宮世界への入り口なのである・・・何のこっちゃ。もう。まーそんなデタラメはさておき、この映画、完璧なまでにどうでもいいような内容で、実にすがすがしいですな。軽薄さを揺るぎなく貫き切ってます。フォレスト・ウィテカーも、まさに力演(?)6点(2004-11-12 00:27:55)(笑:2票) (良:1票)

3050.  誰も知らない(2004) 実際の事件に基づいた映画です。でもあくまで、事件の「外面」をキッカケとし、「内面」を創作によって構築していく「フィクション」であります。特にここでは、実際の事件(としてマスコミが報道したもの)に対し重要な変更が為されています、それは「冷酷な人間が一人も登場しない事」。ここに本作の問いかけがあります。「実際の事件と異なり、冷酷な人間さえいなければ、彼らは救われたのですか?」答えは本作を観ての通り。事実通りの映画なら、観客は「義憤」を安心してぶちまけられる。「世の中ヒドイ奴がいるもんだね、信じられないね、許せないね(まあ我々には直接関係ないけどね)。」これじゃまるで「お昼のワイドショー」。本作は当事者を糾弾するのではなく、社会、そして社会に属する我々一人ひとりを問い詰める。「あなたは彼らを救うために具体的に何ができますか?何もしない傍観者ですか?ではあなた(=社会)も事件に『間接的に』荷担した当事者と言えませんか?」。ここに事件の奥に潜む本質を見抜いた本作の凄みがあると言えるのではないでしょうか。・・・などと言いつつ、実は私は全く別の意味で、観てて本当にたまらない気持ちになりました。むしろ彼らの立場、つまり彼らと同じ「現代を漂流する孤独な存在として」観てしまったのでした。確かに僕は定職につき、少ないながら一応給料をもらってる。でも? 金なんか幾ら貯めたってタカが知れてる。そもそも収入自体、明日にでも体壊したら、どうなる? 僕らもまた何の拠り所もないまま現代を彷徨する、名も無き漂流者だ。僕の事なんて、身近な人間を除けば結局「誰も知らない」んじゃないか。この映画の子供達に感じたのは「共感」、いや、そう呼ぶにはあまりに切実なものでした。リアルに描きこまれた、ひとつの小宇宙。やがては上映時間が終わり、彼らと別れねばならぬ、その事が辛くて、観ながら息苦しい思いにさいなまれました。それは「一期一会」という言葉がぴったりの貴重な時間でもありました。そして帰途、当時神経症気味だった私は、激しい吐き気に襲われたのでした。 <附記>しかし、本作のように、モデルとなった事件と我々の距離が、時間的にも感覚的にも近いケースでは、そこにある種の不快感を感ずる人がいるのも尤もな事なのでしょう。事件当事者も恐らくは存命であり、この映画が彼らを傷つけるのではないか。常に考えていかねばならぬ問題でしょう。10点(2004-11-07 01:00:11)(良:5票)

3051.  ハウリングII これまでに観た「第2作目」映画の中で、最もダメな映画、という気がします。何から何まで味気ない、何とも陳腐な作品。「クリストファー・リーに出てもらいました。だからこれは恐怖映画です」とでも言いたいのだろうか。そんなの通用せんよ!第一、ギャラがもったいない!そんな金があったら特撮かどっかに金かけろっての!C・リーに幾ら払ったんだ!?製作費の明細見せなさい!! ←興奮しすぎ。1点(2004-11-06 01:47:32)

3052.  北京原人の逆襲 え~コレはですねえ。本サイトにおける『北京原人 Who are you?』の評判がすこぶる悪い事に、いたく気分を害した佐藤某と早坂某が、レビュワー達に逆襲してくる映画・・・な訳はないですね。まあジャンルとしては「パクリもの」が最適。しかし子供の頃の私にはどうやらまだ「パクリ」という概念が身についてなかったようでして。どこかで観たような観なかったような、どこかで聞いたようなちょっと違うような、この映画の微妙な展開に、アタマの中は「?」マークの大洪水。まーどっちみち、図鑑に載ってる北京原人とは似ても似つかないですしね。もうムチャクチャですわ。とは言え、パツキンのオネーさんが半端なお色気を振りまいた挙げ句、エロそうなヤツに襲われるシーンは、妙にリアルでちょっとドキドキものでしたね。あと気のせいかどうか、昔は年末年始に必ず本作がテレビ放映されてたような記憶があるため、なにかメデタイ印象が本作にこびりついてしまっております。ところで、本作が作られたり、『クイーン・コング』が作られたりした事を思うと、76年版『キングコング』の製作と言うのは映画の歴史上、結構重要な事件だった、という事なんですかねえ。そんなバカな。ねえ?  (よりによってこの映画に一番乗りしてしまった。後からコワいレビュワーさん達がいっぱい襲ってくるゾ~。) 5点(2004-11-06 01:29:48)(笑:2票)

3053.  神に選ばれし無敵の男 とりあえず、ヘルツォークの新しい作品が観られる、という事に関してだけでも感謝しちゃう(何となくだけど)。どうせ、いわゆる「出来のいい」映画なんて期待してないし、もうお好きにしてチョーダイ、お好きに観ますから、ってな感じ。しかしヘルツォーク作品という事を意識し過ぎると、やや肩すかしかも。本作では「人間と自然の対立」という構図は希薄ですからね。確かに、主人公の筋肉ムキムキ男(実にエエ体しとるのう)の朴訥とした姿からは、何か「続 カスパー・ハウザーの謎」と呼びたくなる雰囲気も無くは無いんですけどね。如何せん、ユダヤ人という背景を持った彼、もはや、カスパーのごとき完全な自然児ではあり得ない。そうであるにはあまりにも背負うものが大き過ぎるから。冒頭、主人公と弟は村人にからかわれ、排斥される。が、カスパーとの違いは、彼の持つ怪力によって人々の中に溶け込んでいく点(ところで、この朴訥とした兄と理知的な弟の関係、これはバカボンとハジメちゃんの関係をも彷佛とさせます。赤塚不二夫の影響がこんなところにまで及んでいるとは。笑)。しかし結局はナチスとユダヤ、という壁が立ちはだかり、これを彼は超えることができない。両者の間に彷徨うハヌッセンの不思議な存在感。そして皆、歴史の狭間にひっそりと消えていく。この映画のラストはスゴイ。当時の政情の不気味な雲行きを暗示するような、いたたまれぬ程の不安。見事なラストに、ゾクッとしました。ところで本作で聴くベートーベンのピアノ協奏曲第三番、実際よりイイ曲に聴こえますなあ(←コラコラ、何ちゅうことを)。8点(2004-11-06 00:59:25)

3054.  トーク・トゥ・ハー 《ネタバレ》 映画最初の方のオネーさんによる闘牛シーン、ウシとじゃれ合ってるだけに見えてしまい、ちょっとヤバいかも?と思ってしまいました。でも中盤の、オネーさん(の人形)をウシが突っつくところは、なかなかよかったヨ(笑)。それは冗談にしても、映像的に、ファンタジックな部分が(ストーリーの重苦しさを軽減する働きはあるにしても)、ちょっと妥協っぽくて気にはなりましたね。ところで。「レイプ犯はだれか?」これが鑑賞者に与えられた問題である。手掛かりはすべて与えられた。犯人は誰か? ←エラリー・クイーンじゃないっての。ちなみに私はワカリマセン悪しからず。マルコは「ベニグノは無実だ」と言っていたなあ。そうそう、ベニグノは看護の際に彼女の裸を何度も目にするし、体も触りまくり。なのに、どうやら欲情してる気配は無さそう(いや・・・ちょっとあったな)。彼女の裸体を他人の目から隠そうと躍起になったりもしない。彼の彼女への愛情は、彼女に話しかける事で示される(映画のタイトル通り)。むむむ。そういや彼女と結婚したいと彼が発言した時には、すでに彼は彼女の妊娠を知っていた。もしや「彼女が誰かにレイプされた事を隠すため」に、「結婚したい」と言い出したのではないかい??より端的に言えば、彼女を「庇う」ために。ふむ。多分結論は出ませんが(笑)。まあ何にせよ、世間から見れば、「歪んだ愛情」には違いない(でも決して、彼は彼女のために自分を犠牲にしたという訳でもない)。結局2人の人生は互いの生死の転換点においてクロスし、重なりあう事は無かった。世の中、「愛される事」なーんてのは幻想で、「愛する事」しか無いんだよ、きっと。ただそれだけで人と人は繋がりあってるんだよ。うん。7点(2004-11-05 00:58:30)

3055.  フレディVSジェイソン ビッグネーム同士の夢の対決。↓すでに皆さんが色んな対決になぞらえてるので、書く事無くなっちゃったよん。えーと。やはりこの、ノーレフェリーのグダグダな死闘、でも観ててつい止められなくなるあたりは、「アントニオ猪木対マサ斎藤の巌流島決戦」ってとこではないですかね(2人とも不死身である点まで同じだ)。今回の勝負は、ホーム&アウェー方式の2番勝負、ってな趣向で、「夢の中」と「クリスタル・レイク」でそれぞれ戦う訳ですが、まーこの二人、ホームでは強いが、アウェイではからきしダメ。ウチ弁慶とはこの事か。それでも実は見ごたえあったりするから、さすがです。脚本は、なるほど確かに練られてます。でも練り過ぎてトロトロになっちゃった。細かい描写はジャンジャンすッ飛ばして話が進んでいくんですが、性急過ぎてゴチャゴチャした感じ、どうもまとまりません(リズム感が欠除してます)。でもフレさんとジェイさんをうまくチャンポンに登場させ、なかなかうまくバランスが保たれてはいます。バトルだって悪くないですよ、コレ。互いに相手の持ち味を引き出し、相手の技を受けきり、最後には自分が勝つ・・・これはもう「名勝負数え歌」に入れてよいでしょう(←それ何?)。そうそう!脚本にも素晴らしい点が。それはあの、最後折り畳まれてしまうチョー無神経男の存在。こんな無神経、見た事ないよ。実にスバラシイ。こういう出来過ぎた無神経からやっつけていただくと、映画観てても心が痛みません。はっはっは。一種のパロディでありまた一種の免罪符ですな。では最後に問題。『フレディVSジェイソン』『エイリアンVS.プレデター』、この中で実在しないプロレスラーはどれ?(笑)6点(2004-11-03 10:55:09)

3056.  かれらに音楽を 《ネタバレ》 主人公はとある悪ガキ。カツアゲその他、悪事に余念の無い毎日。だが偶然拾ったチケットが彼の運命を変える。マジックショーか何かと思い、足を運んでみれば、そこに現れたるは、おおー、20世紀演奏史に燦然と君臨する名バイオリニスト、かのヤッシャ・ハイフェッツその人ではないですか。本物だよ本物。と私が興奮してどうするの。サン・サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソの演奏が始まる。演奏が続く。まだ続く。あーあ。最後までフル演奏しちゃったよ(『ロッキー』ですら試合のシーンは端折ってるのに)。しかし悪ガキの目は輝きだす。演奏会後、ボー然と歩く悪ガキ(うんうん。私も経験あるよ)。悪ガキはバイオリンを買って帰り早速練習。お。弾けるやんか。実は亡父に教えてもらった経験があったのさ。しかし義父が登場、楽器を取り上げられ大喧嘩、ついに悪ガキは家出。ナケナシの金で買ったホットドッグを路傍でパクついてると、一匹の野良犬が。悪ガキは犬にホットドッグを分けてやる。オイオイ、犬がホットドッグを食べるなんて、共食いじゃないか(←違います)。と、やおら犬が一軒の家に飛び込む。悪ガキも入っていくと、そこは偶然にも音楽学校。さらに都合良く、悪ガキには絶対音感がある事が発覚。晴れて音楽学校の生徒に(・・・いいのか?)。校長役は曲者W・ブレナン。実にいい味出てます。音楽学校では悪ガキの逆カツアゲ等、どうでもいい挿話も挟まりますが、もっと大きな問題が。実は音楽学校は借金で火の車。てな訳で、あとはミュージックオブハートと大差ありません。音楽会を開いてハイフェッツに来てもらおう、ってな展開。はいメデタシメデタシ。いやいや、本作の方がドタバタしてまとまりが無くて面白いです(笑)。巨匠のバイオリン盗難事件やら、オバチャン軍団と警官隊の睨み合いやら、見どころ盛り沢山。ま、最後は巨匠が本当に音楽会に来てくれるんですが、曲目がメンデルスゾーンのホ短調Vn協奏曲に突然差し換えられるのにスラスラ演奏してしまう子供オーケストラ。器用過ぎるゾ。ま、とにかく、ハイフェッツの演奏シーンでは、ヴィルトゥオーゾの指捌きを究極までアップで拝める貴重な機会となっています。これだけでも必見です。ま、これを除くと実は大した映画ではないかも知れませんけどね(あと個人的には、子供トランペット奏者が「歯が抜けちゃった」って言う場面がホノボノしてて好きですね)。9点(2004-11-03 01:35:34)

3057.  フォーン・ブース B級映画界のカリスマ、ラリー・コーエンが脚本を書いてるのにA級(?)とはコレいかに、という映画。かな? 邦題に不満がある、と別映画のレビューで書いてしまいましたが、ウソです(笑)。かつて流行った2画面TVを思わせる画面構成をフンダンに採用。ナイターの試合展開は気になるがバラエティ番組も観たいという人にうってつけのアレです。でもこの手法って、前例があるとは言え、多分、最終手段だよなナア。できればこういうコトしないで、どこまで多層性を表現できるか、が勝負という気もします。まあ映画の可能性を開拓するためには、こういう挑戦も必要なのでしょう(成功であれ失敗であれ)。確かに、時間当たりの映画の密度が高まっていることで、スピード感をアップする効果は上げているようです。映画はほとんどコリン・ファレルの一人芝居、日本の役者なら、イッセー尾形が最適か。先の読めないサスペンス感覚、この落ち着かなさに煽り立てられ、ラストまでグイグイもって行かれます。が、観終わって、ハテ、のめり込んで観た割には、ちと物足りないな。何かこう、展開に必然性が無いというか、行き当たりばったりな感じが。本当に面白いとつくづく思える映画って、「もう一度同じ事件が起こっても、(結局は同じ偶然が重なって)また同じ展開になるんじゃないか?」という、何やらのっぴきならない印象があるんですけどね。この映画は、そんな感じがしない。もう一度同じ事件が起こっても絶対違う展開になりそうな気がしますね。要するに「思いつきと勢いで脚本書いちゃった」っぽい感じですね。それもまあ一種のリアリティ(日常臭さ)の演出なのかも知れませんがね。7点(2004-10-31 01:34:48)

3058.  28日後... コレはまあ、何に似ているかというと、やっぱし『バイオ・インフェルノ』ですね。病気に感染したらゾンビーみたいになっちゃうっつーあたり。本作は、ゾンビーそのものでは無いとは言え、ゾンビー指数はかなり高く、ゾンビー好きには格好の贈り物、ゾンビーポイント加算で高得点間違いなし。一方、映画の流れとしては、近未来を舞台としたロードムービー風。ちょいと『ラスト・カーチェイス』なども思い起こさせます(変な映画ばかり例に挙げてスミマセン)。無人と化したロンドンの街、この終末感溢れる幻想的な映像はまさに圧倒的で、強烈なインパクトを持ち、強固な映画の軸となっています。そしてそこに絡みつく、意表をついたストーリー展開。例えば---感染者に追いかけられて階段を駆け上がると、そこに待ち受ける機動隊員風の謎の人物---うぉー何だ何だこの先どうなるんだあ、と思わずにはいられない、意表のつき方。後ろからは俊足のゾンビーが追いかけてくるし、前には得体の知れぬ展開が待ち構えているしで、映画の推進力には事欠きません。しかしですね、この映画。音楽の使い方ばかりはどうも納得いきませぬ。グノー「アヴェ・マリア」やフォーレ「レクイエム」の「In Paradisum」の挿入の何ともハンパなミスマッチぶりが、どうにもこうにもジンマシン。映画のオドロオドロしさとは敢えて対照的な選曲をぶつけてきたのでしょうが、あまりにもベタベタで感傷的、意表を突くには程遠く、むしろ気恥ずかしくなっちゃう(しかし、炎上するマンチェスターを前にして流れるのがIn Paradisum(楽園にて)というのも、スゴイと言えば言えなくもないナ)。ところで、あのオヤジさんの最期、あれがいわゆる「二階から目薬」というやつでしょうか?(←違います)。8点(2004-10-31 00:43:08)

3059.  デモンズ’95 主演は何とルパート・エヴェレット! ルパ様、アンタこんなところで何やってるの!? え~と、例によって例のごとく『デモンズ』とは直接は関係ない映画ですが、それでも間接的には、デモンズと無関係とは言えないでしょう(超拡大解釈)。『デモンズ』は兎にも角にも、驚嘆すべき見事な作品でした。悪魔のイメージを重ねられたゾンビが映画館を所狭しと跳梁する、独特のスピード感。しかもその背景には、都市生活における人間存在の不安という、哲学的命題が描きこまれている・・・(と僕は思っている)。それにしてもゾンビというモンスターも罪な存在だ。死者が生者を侵食し増殖していくという無目的かつ無制限の、不気味極まるその存在。ホラー映画の題材としては魅力が尽きない。しかし『デモンズ』ほどの作品の後、どんなゾンビものを撮ればいい? といって、ゾンビの魅力に抗えない以上、ゾンビものは撮り続けられる。本作では最早、死者が蘇る理由なんてもうどうでもよい、ソアヴィ監督も、死者が蘇る「事実」をアプリオリに受け入れ、ルパ様も慌てず騒がず、「面倒臭そうに」ゾンビを退治し続ける。最早、そこから映画を始めるしかないのだ。そして生者と死者が戯れ続けた挙句、とうとう、生者側において存在感のなくなったルパ様は死者側へと足を踏み入れる。だからと言って何が起こるわけでもない(せいぜい、退治すべき対象が「死者」から「生者」へと代わった程度(!)に過ぎない)。うん、確かにこの点では本作にインパクトがやや欠けている事は否めない。だがしかし。「デモンズ映画(←邦題)」もまたこうして、ゾンビのごとく無目的に増殖していくのだ。6点(2004-10-24 01:32:14)

3060.  四谷怪談(1959) 《ネタバレ》 え~四谷怪談って、こんな話だっけか~?という映画。何しろ、登場するのは「善いイエモン」(とは言えやっぱり結構ワルいけど)。こういうイエモン役だから長谷川一夫なのか、それとも長谷川一夫を呼んでしまったから仕方なくこういうイエモンになってしまったのか? まあとりあえずは四谷怪談らしくお話は進みます。それにしても、お岩さんには映画の最初からすでに生気がありません、すでに生前からユーレイみたい。出世欲の無い伊右衛門をなじる父との会話、父「岩も肩身が狭かろう」、お岩「いえ私は」、父「お前は黙っておれ」。う~む自分で話を振ったくせに、だいぶ理不尽だ。お岩さんの幸薄さをすでに感じさせます。でまあ、いい感じに不幸への階段を滑り落ちていって、ついに恒例の変身(?)シーンへ。ここがもっとも切なくもコワい見せ場、と思いきや、わりとアッサリ目の描写(でもちょっとコワいよ~ん)。問題は、伊右衛門は陰謀に加担しておらず、むしろ騙される側、被害者であるという点。だもんで、クライマックスは、陰謀を知った伊右衛門が悪党どもを叩き斬っていくという展開へ。うひょ~これじゃあ、恐怖映画じゃなくてチャンバラ映画だよ。というわけで、なかなか意外な展開が楽しめるのですが、その分、焦点がボケてしまっていささか即物的、深みへと掘り下げることには必ずしも成功していない気が。可もあれば不可もあり、ってとこでしょうか。6点(2004-10-24 00:52:12)

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