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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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301.  ゴーストライダー ただただ単純に楽しめる映画・・・と言えればいいんですが、さすがにこの出来では「単純に楽しめる」とは言えないですよ。トホホ映画だと思えば楽しめなくもないですが。良くも悪くも中二病的な映画でした。[DVD(字幕)] 3点(2013-02-12 10:22:48)(良:1票)

302.  アタック・ザ・ブロック 《ネタバレ》 昔ながら(?)のエイリアン襲撃モノ。インデペンデスデイで、宇宙人が総攻撃を仕掛けてくる以前は、この映画みたいにごく限られた地域でギャーギャーやってましたよねえ・・・(遠い目)。非常に痛快な映画ですが、まずシナリオの基本がしっかりしている。治安の悪い団地という「場所」で、宇宙怪獣襲撃という「状況設定」があり、そこで暮らす不良少年たち「キャラクター」が右往左往するわけですが、この映画、「人物の配置」がよく出来ています。たくさんキャラが登場しますが、それぞれが全く違う価値観で動いています。「平気で強盗する不良グループ」「不良グループと親しくしつつも厳しく接する女の子たち」「ガチの悪党ギャング」「ちゃらい白人大学生」「つい最近引っ越してきた普通の女性(限りなく外部にいる人)」。おなじ不良グループ内でも、微妙に違うという描き分けもしっかりしてます。さらに、「状況の把握している度合い」も違います。「異常事態で、かりやばいことを知っている」「異常事態のただ中にいるけど、全容は理解していない」「まったく異常事態を認識してない平常運転」「異常事態を認識しつつも別のことに気が行ってる」等等、様々なキャラクター性を何重ものレイヤーで重ねて描き分けている上に、それをしっかり利用しつつストーリーテリングしているのはお見事!と思いました。ここまで書いて、なんだかホメすぎのような気もしてきましたが(笑)、基本がしっかりしてる分安心(?)して観る事ができました。「不良がちょっと良い事したら、すげえイイヤツに思われる問題」も確かにあります。が、ブラックライトの照明下で主人公の体にエイリアンのフェロモンが浮かび上がる描写は秀逸。いままで犯してきた主人公の罪が、自分でも気づかないうちに染み付き、それが浮かび上がるようで、思わずゾクッとしました。その後彼は文字通り自分の「罪」を背負うことになります。前半で女性が手が震えるほど怖がる描写もありますしね。決して彼らの全てを肯定してるわけではないと思います。 そもそもこの映画が作られたのは、監督が実際に不良少年たちにカツアゲされたのがキッカケだと言うし(笑)。[映画館(字幕)] 9点(2013-02-08 16:48:44)(良:1票)

303.  プロメテウス 《ネタバレ》 「謎が一つ解けたら、二つ謎が増えた」感じで、結局消化不良気味になるストーリー。キャラクターも、少々魅力に乏しい。リドリー・スコットは「エイリアンVSプレデター」をあまり認めていないようですが、「プロメテウス」も内容的には対して変わらないプロットです。惜しいところは一杯ある映画です。しかし、どうしても嫌いになれない映画でもあります。エイリアンの前日譚、と聞いただけでロマンを感じます。前半中盤、痛い、キモイ、怖いの連続でハラハラドキドキ楽しめるし、世界観、美術も見応えがありました。「エイリアン1」と矛盾点があることは作り手が百も承知でやってるのは当然なので、その矛盾点もなんやかんやで想像力が働いて楽しめました。必要以上にハードルを上げるような宣伝もあまり良くなかったかも。「宇宙の最強生物王座決定戦!」くらいのノリで見てもいいんじゃないでしょ~か。最初は微生物だったのが、お互いが襲い合い寄生しあって、まるで振り子の振幅が増幅するように「完全生物」に近づいていく様は必見です。[映画館(字幕)] 7点(2013-02-07 15:17:19)

304.  近松物語 初めて観た時は、主人公2人の逃避行ばかりに目が行っていました。久々に観てみると、周りの人たちの人間ドラマにも目が行くようになりましたね。独りよがりで保身ばかりの奴も入れば、「あんたたちの気持ちはよう分かる」と言いつつも密告する奴もいる。自分の都合のいいように事実をねじ曲げ地位を得ようとする奴もいる。茂兵衛と父親とのエピソードは一番好きです。映画の中では登場しない母親は???などと想像もしてしまいます。いろんな登場人物がいるけれど、彼らは彼らで当時の社会の中でなんとか生きていこうとしてたんだろうな。だからこそ2人のラブストーリーが引き立つんでしょうね。下手なラブストーリーだと、主人公2人だけで盛り上がって、脇役は主人公を邪魔するだけ、みたいな作品もあるしね。そんな簡単にも割り切れられない、群像劇としても面白い映画です。[DVD(邦画)] 7点(2013-02-06 17:35:24)

305.  松ヶ根乱射事件 《ネタバレ》 自分にとっての「非日常」を「日常」として生きている人々が直面する「非日常」といった感じの映画。山下監督の映画はどれもそういう感じがするなあ。けど、最後まで見ていると、自分からはそう遠く離れたところのハナシではないなあ、と考えさせられます。途中、「あれ?なかなか乱射する気配がないぞ。もしかしてこれはアッチを乱射する映画なのか?」と思っていましたが、最後にやってくれました。そして「スイマセン。もう大丈夫です」と急にまとも(?)になるのも分かるなあ~。別に乱射する機会なんて無いけれど、「もう何もかも全部うんざりだ!ウガー!!」となったすぐ後に急に冷静になるのは分かる気がします。 賢者タイム![DVD(邦画)] 8点(2013-02-02 15:14:08)

306.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 日本版なら、主役は石原裕次郎かなあ?などと思うくらい、古風なところがあるサスペンスアクション。前半の酒場でのケンカシーンなんて、いつの時代の映画だというような展開。その場の人間たちがカット割りを意識してる感じ(笑)。けどちょっと格闘自体は今風。新旧入り交じったテイストの演出。カーチェイスシーンも70年代風で渋い。なぜジャック・リーチャーが呼ばれたのかという理由や、前半の謎解きはとても良くて好きです。かつて自分を追いつめた側の人間を信用して・・・ってのは燃えるなあ。無意味に谷間を強調する弁護士さんも、「絶世の美女!」ってわけではないけど魅力的でした。 しかし後半はちょっと大味になって残念でした。後半になって突然協力者が現れる展開も、ちょっと安直では(007/スカイフォールもそうだったけど)。ザコキャラ含めた脇役たちはとても魅力的なんですが、肝心の黒幕が、事件の真相含めてビミョーだったのが辛いとこです。7点に近い6点。けどシリーズ化したら観に行きたい![映画館(字幕)] 6点(2013-02-02 13:54:42)(良:1票) 《改行有》

307.  お早よう 子どもだちが「お早よう」と言わなくなった、ということが大事件として扱われる。いくら昔の映画だからってこんなにミニマルな映画があるんでしょうか。あるんですなあ。まるで人が死んだか!というくらい悲壮感溢れる音楽も流れます。「無駄口叩くな!」と大人たちは言うくせに、「けど無駄があるから、潤滑油になって良いじゃないですかね」などと言う。無駄口喋るなと言ったのはそっちじゃないか!と子ども目線でイライラしてしまいました(笑)。けれど、最後は子どもたちが、そんな大人の矛盾や「本音」を汲み取る術を無意識にも理解して、成長する片鱗がほーんの少しだけ見えるのがオツでいいですね。それにしても、「もう口きかない」といってあそこまで粘れるのは関心。私は一晩でギブアップしました![DVD(邦画)] 7点(2013-02-02 13:30:22)

308.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 ここまでファンタジー色の強い作品だったとは思わなかったです。水平線が見えなくなり、空と海の境界線がなくなって、まるで宇宙を旅しているよう。イシュ・パテルの短編アニメ「ビーズ・ゲーム」を思い出させる生命の進化の様子。人間が辿り着けないほど奥の、宇宙の行き着く先の光景。そんな幻想的な映像が、もうグワーっと強烈なイメージとなって押し寄せてきて、頭が朦朧としてきます。 途中で漂着する浮き島に至っては、もはやこの世ならぬ世界を覗き見しているようで、狂気すら感じる。ミーアキャットたちが、「もののけ姫」のコダマっぽく見えてきて、なんだかあの島に取り込まれていった人間たちの魂のように見えて怖かったです。 映画を見る前は、ろくに調べもせずに「実話の映画化」なんだろうと思っていました。が、主人公が語る物語だけでなく原作(スミマセン、読んでないw)自体も嘘か真か曖昧なものだったのも驚き。「トラと漂流した227日」というサブタイトルや、「なぜ少年は生きることができたのか」という、過去形のキャッチコピーに上手いことのせられました。 しかし、散々ファンジックな映像に真実はわからない物語、そして抽象的な人物やシチュエーションを見せられても、圧倒的なリアリティを感じる不思議な作品でした。[映画館(字幕)] 8点(2013-01-30 21:17:55)《改行有》

309.  アマルフィ 女神の報酬 他の方も沢山言ってるように、イタリアを舞台にする意味がない映画。異国モノと言えば、日本が舞台なら「ブラック・レイン」とか「ラスト・サムライ」とかがありますね。まったく価値観の違う者同士が、時にぶつかり合いながら、時に協力しながら困難に挑む。しかしこの映画にはそれが全然ありません。イタリア人たちは賑やかしだけで、深く関わることもなく蚊帳の外に追いやられています。日本人の、ハナシが分かる者同士だけでしかやり取りが無いような、とても排他的な映画です。小学生のバス遠足で、後ろのほうで盛り上がってる連中を見てるような気分です(例え合ってる?)。別にそういうバディものにしろとは言いません。しかし、日本人同士のドラマもいい加減。基本的に、みーんな主人公・黒田の言うことを素直に聞いてくれるいい人たちばかり。文句を言ったりビンタしたりもするけど、すぐ「仕方ないナァ~」と動いてくれるツンデレ連中。だもんだから、物語もすべて主人公に都合のいいように動きます。挙げ句、犯人グループでさえ主人公の紋切り型の説得で改心(?)する始末。犯人グループには、「お前らホントに考え抜いて犯行に及んだのか」と小一時間小突き回したい。「話せば分かる」で済めば苦労しないですよ。「話しても分かり合えないことがある」ところからスタートすべき題材だったんじゃないかと思います。先に挙げたハリウッド映画には、アメリカ側の上から目線を感じる点もあったけど、「分かり合いたい」という姿勢があるだけまだ良かったです。この映画は、「自分のことを理解しないやつは存在を許さない」という態度が見え隠れする非常に傲慢な作品でした。 どうせなら、アンディ・マクナブの小説「クライシス・フォア」みたいにして、黒田と母親が信頼関係を作るも、真犯人は実は母親。偽装誘拐で黒田を利用して要人に近づくも、苦悩の末に黒田が射殺!くらいブッとばして欲しかったなあ。それはそれで変な映画だけど。[DVD(邦画)] 1点(2013-01-27 04:17:55)

310.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 主人公が言う「皆、何かを恐れている」という台詞もあるように、僕はこの映画を「疑心暗鬼」の物語だと受け取りました。 爆弾解体モノでは、まず最初にその爆弾の威力を見せつけ、その後の緊張感を持たせるのが定番のパターン。この映画も例外ではなく定番通りの演出をしています。このシーンがあるから、芋づる式に爆弾が目の前に現れるシーンはゾッとするし、防護服を着ていたって安心できないハラハラを味わいます。しかし、冒頭で刷り込まれたのは爆弾への脅威だけではなく、他人に対する「疑心暗鬼」も含まれています。これ以後、米兵たちの人を疑う心がどんどん肥大化していくんですね。 どこからテロリストが仕掛けてくるか分からない。何の罪もない一般市民にでも銃を向けなければならない。味方であってもミスをするかもしれないし、裏切るかもしれない。装備は欠陥があるかもしれない。敵か味方かはもちろん、イラク人たちの顔の見分けも付かず、何を考えてるのかも分からない。 映画中盤では、爆弾の話がどっかにいってしまいますが(笑)、「疑心暗鬼」の物語だと思えば筋はしっかり通っていると思います。 「人を疑う心が、暗闇に鬼を見る」というように、何もない暗闇や、自分が理解できない人間の中に鬼を見いだし始めると、自分自身が鬼と化している。米兵が銃を構える度に、アメリカ自身が鬼と化しているように見えてきて、考えさせられます。 元軍人の方が「不正確」と言ったそうですが、多分リアリティを重視した作品ではなく、もっと観念的な作品なんじゃないかな、と思います。 「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。」 これは、この映画を観ている観客にも当てはまるんじゃないでしょうか。この映画の中にいる鬼を見ようとして、自分自身が鬼と化しているんじゃないかと、ちょっとゾっとします。まるで鏡を覗き込むような作品。賛否両論沸き起こるわけですね。 「ハートロッカー」というタイトルや、「戦争は麻薬だ」という序文からすると、この解釈はズレてるところがあるのかもしれませんが・・・。 ラストシーンは、何もない道(爆弾があるんでしょうが、映像では映っていません)を、主人公が黙々と向かっていく、そして「任務終了まで365日」のテロップ。答えも出ずに永遠と続く結末に、めまいがしました。[DVD(字幕)] 8点(2013-01-24 03:57:59)(良:1票) 《改行有》

311.  タンポポ 最近の映画で、「世知辛い世の中だけど、美味しい食べ物で人を幸せにしよう。自分のすぐそばにある豊かさに気づこう」みたいな胸糞悪くなるような映画が多くて、食にまつわる映画というのは避けてました。1発ネタだけで勝負してる風に思えちゃうんですね。しかし、実際観てみるとこれがなかなかどうしてどうして(笑)。凄く楽しい映画でした。「食」が題材の映画ではあるんですが、様々なジャンル映画の魅力をこれでもか!と、この一本の映画にありったけブチ込んでいます。西部劇、アクション、友情、恋愛、親子愛、犯罪、美、シュール、生と死、そしてセックス!まるで「これが映画だ!」と言わんばかりです。「映画」で「食」の魅力を表現するのではなく、「食」を通して「映画」の魅力を表現しようとしているようにも思えてくるんです。このへんが、ただ「食」を題材にした「だけ」の映画にはない魅力だと思います。「威勢がいいだけで1ヶ月で抜かれる店」とは違うぜ!って気概を感じます。[映画館(字幕)] 8点(2013-01-23 01:58:35)

312.  東京家族 《ネタバレ》 ほとんど予備知識無しで観たので、ここまで「東京物語」を下敷きにしているとは思わずちょっと驚きました。「宿題しなくていいんだね!?」あたりでオヤッとなるわけです。しかし、このセリフが「名セリフ」として自分の記憶に染み付いているのが不思議だなあ。こうなってくると、「どこを変えているのか」を楽しもうと鑑賞しました。  「東京物語」と大きく違う要素の一つは妻夫木聡 演じる末っ子の存在。元の映画での彼は戦争で死んでしまっていて、映画には直接登場しません。なので、彼はきっと素晴らしい人物、いい息子だったのではないか、と勝手に想像していたわけです。ところがどっこい。今回の「東京家族」では、どうしょうもない放蕩息子として「扱われて」います。死んだ人には勝てないと言いますが、生きてたら生きてたでこうなっちまうのか!と、良い意味でワナワナしました(笑)。しかし、父親と関わることを極端に避けている彼が、実は一番家族と向き合っていたんじゃないか、と思って彼が好きになりました。現代において彼のような生き方は決していい加減な生き方ではないし、子どもと無邪気に遊んで相手するのも彼だけですしね。自分自身が年が近いってのもありますが。  逆に、「東京物語」と違う点であまり好きで無かったシーンは、祖母と孫が散歩する場面の説教臭さ(オリジナルでは涙無しには観られない場面でしたが)。そして蒼井優演じる嫁の「ずるさ」を直接的に描いている点。オリジナルにあった本音と建前の葛藤みたいなものがこのシーンにはなくて少々残念でした。  とまあ、不満点もある映画ではありますが、過去の作品とは言え、現代でも十分通用するテーマであると描ききった良い映画だなあと思います。[映画館(邦画)] 8点(2013-01-22 18:25:19)(良:1票) 《改行有》

313.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 色々な所で絶賛されている本作。期待しすぎたのがマズかったのか、個人的には、釈然としないものが多く残る映画でした。一番引っかかったのはクライマックスのヤングジョー(なんだかキングジョーみたいですね) の選択。上手く言えないですが、なんかモヤモヤするんですね。もっと、やりようがあったのではないかなあ、と。オールドジョーが、掴みどころが無いまま終ってしまったような気がします。別に、良い奴なのか悪い奴なのか単純化できないキャラだったとしても、もっと魅力を引き出せたんじゃないかなあ。奥さんの記憶が次第に消えていってしまうという、かなり切ない場面もあるんですが。だからこそ、ヤングジョーがすべてを悟った瞬間に、オールドジョーが自らの意思で銃を下げることで、憎しみのループを閉じることは出来なかったのかな。「復讐しなければ奥さんの記憶が消えてしまう」状態から「復讐を止めたことで奥さんの記憶が蘇る」ということがあってもいいんじゃないか。そこまで行くと都合良すぎますかね。なんの罪もない子どもまで殺しているので、また別のところで悲しみのループが発生してるんじゃないのか、とモヤモヤは残ります。「ここが良い!面白い!」という意見を観ると、「確かにそこは良かった!」と思う箇所も一杯あるんですけどね。別に「ほーら、オレを楽しませてくれや」という態度で映画を観てるつもりはないですが、不親切な点が多い映画だったと思います。[映画館(字幕)] 4点(2013-01-20 22:57:12)(良:1票)

314.  テッド 面白かった・・・・。ケチをつけるような出来の映画では決してないです。「宇宙人ポール」のテディベア版だな!と期待して観ました。しかし・・・。個人的に気になったのは数々の映画やテレビドラマパロディ。監督は愛情を持ってやってるとは思うんですが、どうしてもエドガー・ライトのことを思い出してしまうんですね。だから、「スピルバーグたち先人へのオマージュ」ではなく「エドガー・ライトのスタイルの模倣」にしか感じられませんでした。別にエドガー・ライトの専売特許ではないですし、自分でも意地悪な見方だなあ、とは思いますけど。あと、意訳がやりすぎ。「アメリカ人しか分からないギャグ」を「日本人にしか分からないギャグ」にしてしまうのは振り幅大きすぎでしょう。翻訳しづらい題材だと思いますが、笑えるというより困惑のほうが大きい。「星一徹」なんかは「雷オヤジ」とかでも良かったんじゃないかなあ、と思ったり。町山智浩さんは映画評論家としていつも参考にしていますが、字幕監修の方面ではノイズが多いと思う。戸田奈津子を批判できたもんじゃないですよ。ここまで散々けなしてきましたが、どちらかというと好みの問題。1本の映画として決してつまらない映画ではないことはもう一度書いておきます(苦笑) 。楽しめる人は沢山いるでしょう。現に、公開初日のレイトショーで、大きなスクリーンが超満員。終始笑いが起こるにぎやかな上映でした。[映画館(字幕)] 6点(2013-01-19 03:45:02)(良:1票)

315.  阪急電車 片道15分の奇跡 《ネタバレ》 すべてをセリフで説明してしまう、恐ろしくつまらない映画。この監督は、職業監督としての腕はどうか知らないが、映像作家としては足を洗ったほうがいいんじゃないか。演出的にダメでも内容はいい、とも思えない。殆どの登場人物に感情移入できず、不愉快な気分だけが積りに積もる片道止りの内容。人情噺のくせに殆どの登場人物が成長することなく、「私はすべて正しい。間違ってるのは私以外」という態度で、かなり腐っている。憎めないキャラクターもいるけど、製作者の上から目線の態度がありありと透けて見える。最後は「この世界も捨てたもんじゃない」だと。何様だ。自分で捨てて自分で拾って、さもクソみたいな世の中で尊いものを見つけたようなツラをするな。「奇跡」?聞いてもないのに説明してくれてありがとう。さっさと15分で終わらせてほしい映画だった。[映画館(邦画)] 1点(2013-01-17 03:24:01)(良:2票)

316.  恋の罪 園子温の映画はあまり観たことがないんだけど、この監督の映画は通常の「映画」の基準で語り、評価してもあまり意味がないし、楽しめないと思う。「こんなの映画じゃない!」という批判は聞いてもらえないでしょうね。野球を観ながら「こんなのサッカーじゃない!」って言っちゃうような感じです。カフカの「城」は読んだことがないので分かりませんが、個人的には安部公房の小説のような世界観( 短編小説「鞄」など )を思い出して、面白かったです。頭が働かなくなるくらいの言葉の羅列で圧倒され、逆に言葉ではできない表現をしようとしているように感じました(物騒な言い方をすると、洗脳に近いかも)。最初は禍々しいシーンから始まり、目をそらしたくなるような映像が続きますが、最後のほうはまるで不思議の世界に迷い込んだよう。逆に笑ってしまいました。おそらく園監督は通常のエンターテイメント映画を撮らせても、一級の作品を作る実力は十分あると思いますが、それでもなお独自の世界観に引きずり込もうとする危険な雰囲気にハマってしまいそうで怖くなります。[映画館(邦画)] 7点(2013-01-09 18:35:53)

317.  踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 《ネタバレ》 そんなバナナ[映画館(邦画)] 3点(2013-01-08 21:40:36)

318.  ツレがうつになりまして。 《ネタバレ》 映画の中盤で、余貴美子が「本を読んで色々勉強して思ったの。心って不思議だなあって」というようなことをセリフで言っていて驚いた。この映画の製作者はなぜその「思ったこと」を映画で表現しようとしなかったのか。こっちのほうがよっぽど不思議だ。同じ時期に「レナードの朝」を観てしまったのだけど、あちらはちゃーんと「心って不思議だなあ」と思わせられる映画だった (そもそも違う病気の映画と比較するのは微妙なとこかもしれないけれど) 。「情報」としてのうつは理解できましたが、それ以上のものは自分には伝わってきませんでした。[DVD(邦画)] 5点(2013-01-03 23:37:24)

319.  SURVIVE STYLE5+ なかなか楽しい映画でした。オイラは石井克人よりも好きですなコレは。オープニングはただ字が動いてるだけなんだけどイカしてました。この頃の邦画って、やけにカラフルでポップな感じ、ストーリーやキャラクターはSABU風、という映画が増えてたような気がします。この作品を境にして、以降の似た傾向の作品群には飽きてしまいました。[映画館(邦画)] 6点(2012-12-25 12:31:09)

320.  プライベート・ライアン 冒頭もそうですが、全編にわたって臨場感のある凄い映画です。当然、本当の戦場に行ったことはないわけですが、「リアル」だなあああと、画面を見ながら硬直してしまいました。生き残る自信ない!  しかし、スピルバーグってのは良くも悪くも言われる人ですが、本当に凄い人ですね。日本の某映画監督はジョーズを見て、「スピルバーグの映画はこれ以降観る必要なし。彼はこれ以上のものは作れない」というようなことを言ったとか(ホメてんだか貶してんだか)。確かに考えようによってはジョーズが原点であり頂点かもしれませんが、スピルバーグはそれでは終らなかった。「ジュラシックパーク」そして「プライベートライアン」と、世界のエンターテイメント映画シーンを一変させる作品を連発させたことは、非常に痛快でした。[DVD(字幕)] 8点(2012-12-23 12:38:23)

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