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301.  トイ・ストーリー・オブ・テラー! <TVM> 《ネタバレ》 最初にウッディたちが車のトランクの中で白黒のホラー映画を見ているシーンで始まり、その後にタイヤがパンクしてモーテルに足止めをくらう展開は「サイコ」を思わせていて、少しホラーテイストも入った作品になっているが、筋としては「トイ・ストーリー2」から登場したジェシーが活躍する話で、ほぼジェシーのスピンオフと言っていい内容。過去のトラウマから一人で箱の中に入るのを恐れているジェシーがウッディを助けるために勇気を振り絞ってたった一人、箱の中へ入るところは分かってはいてもがんばれと応援したくなるし、個人的にはこういうのって無条件に感情移入できてしまう。「トイ・ストーリー2」を見ておいたほうがより楽しめるつくりになっていて、ジェシーのトラウマもそうだが、モーテルにやってきたおもちゃを盗んでネットオークションにかけていた男がよく見れば「トイ・ストーリー2」でもウッディを売ろうとしていた男だったりと作り手の芸が細かく、そういうところも過去のシリーズを見ていると尚更に面白い。テレビ用の短編ということで、時間が20分ほどしかなく、映画のシリーズに比べればやはり物足りない気もするが、じゅうぶんに楽しめた。[CS・衛星(吹替)] 7点(2016-07-18 15:12:41)

302.  映画 ビリギャル 《ネタバレ》 「ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」というタイトルからすでにネタバレ全開で、しかも予告や宣伝を見ても全く見たいと思わなかった映画だったが、周りでの評判がよかったので騙されたと思って見てみた。いやもうかなり良かった。受験というのは「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」で描かれるような集団競技とは違い、基本的にたった一人での孤独な戦いとなる場。その戦いに圧倒的不利な状態から挑む有村架純演じるさやかの一生懸命頑張る姿はいじらしく愛おしく見ていて応援したくなる。塾の先生である坪田(伊藤淳史)やさやかの母親であるあーちゃん(吉田羊)が決してさやかを見放さないところがよく、本作はさやかが慶應目指して頑張る姿だけでなく、師弟愛や親子愛がきちんと描かれていて、それが本作にドラマとしての深みになっていて、ただ偏差値の低い主人公が猛勉強の末に慶應に合格したというだけの話に終わっていない。坪田がさやかにかける言葉はどれも前向きで、とくにクララの卵のシーンは、人間、自分の可能性を信じることが大切なんだとあらためて教えられた気がした。それに、息子に自分の夢を押し付けている夫(田中哲司)に向かってあーちゃんが言う「私はさやかのことで何度も学校に呼ばれたけど、恥ずかしいと思ったことは一度もありません。むしろさやかといろんな話ができて楽しかった。」という言葉、この言葉は本当に娘のことを信じていないと言えない言葉だと思うし、そのあとの「私は三人の母親です!」という言葉にもあーちゃんの子供たちに対する深い愛情を感じてものすごく感動させられた。このシーンは本当に名シーンだ。ほかにもさやかの友人たちのさやかを思う気持ちもほろりとさせられる。見終わった後に明日も頑張ろうという前向きになれる映画で、すごく元気が出たし、見て本当に良かったと思える映画に久しぶりに出会えたのも良かった。「下妻物語」を見た時もそうだったが、予告や登場人物の雰囲気だけで見る見ないを判断すると良い映画を見逃す場合もあるので気を付けたいなあと思う。[DVD(邦画)] 8点(2016-07-16 18:24:41)(良:4票)

303.  大空のサムライ 実在の零戦エースパイロットを描いた東宝の戦記映画。あまり期待していなかったが、ドラマ部分は散漫な印象は受けるものの、思ったよりはつまらなくはなかったし、戦争映画で知られる丸山誠治監督の演出もオーソドックスで安定感がある。これが映画デビュー作の川北紘一監督の特撮は、空襲シーンの爆発のオンパレードなどは師にあたる中野昭慶監督の演出する派手な爆破特撮を思わせていて、やはり影響が大きいと感じさせる。主人公 坂井三郎を演じるのが藤岡弘で、ほかに志垣太郎や丹波哲郎という濃い面々が出演していて、見ていてすごく暑苦しい。とくに藤岡弘が部下たちを前に熱弁をふるうシーンはこの俳優らしさがよく出ていて、暑苦しさしか感じないのがすごい。平田昭彦が出演しているが、彼と藤岡弘の共演は本郷猛と芹沢博士の共演を見ているかのように感じなくもなかった。[DVD(邦画)] 5点(2016-07-07 18:12:56)

304.  TRICK トリック 劇場版2 劇場版シリーズ第2作。今回も映画というよりはテレビシリーズそのままという感じだが、このシリーズはこれでいいのだろう。今回の敵役を演じるのは映画に出ているイメージがほぼない2時間ドラマのスター女優である片平なぎさという点から見ても、堤幸彦監督をはじめ、制作陣がテレビドラマのノリで作っていることは明らか。でも彼女が演じている佐和子のキャラクター自体はこのシリーズの敵役らしいインパクトはあり、思ったよりは悪くなかった。シリーズでおなじみである小ネタやパロディーは笑えることは笑えるが、佐和子の手袋の外し方とか、ゆーとぴあの「よろしく、ね。」などは元ネタをよく知らないせいか少しおいてけぼりを食った感じ。でも、「分かる奴だけ分かればいい。」というスタンスだろうからそんなには気にならなかった。回想シーンがすべてモノクロ処理されているのは連ドラ第1シリーズを思わせていてよかった。堀北真希が若い。[DVD(邦画)] 5点(2016-06-30 22:58:11)

305.  TRICK トリック 新作スペシャル<TVM> 《ネタバレ》 シリーズ初の単発スペシャル。山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)のとぼけたやりとりは相変わらずだし、話としてもいつもどおりの感じでそこそこ楽しめた。しかし、DVDで連ドラ第3シリーズをすべて見終わった直後に本作を見たためか、マンネリ気味で少し飽きてきた感じ。上田と大柴(西村雅彦)が戦うシーンが明らかに間延びしていて冗長に感じるし、主題歌が鬼束ちひろではないことも若干の違和感がある。今回の敵役を演じるのは名取裕子で、サスペンスドラマで主役を演じることの多いイメージの彼女が犯人役というのが珍しい気がする。事件の結末はこのシリーズらしく、印象に残る。矢部(生瀬勝久)とその部下(池田鉄洋)がいてもいなくてもいいような存在と化していたが、この後のシリーズでの矢部と部下はずっとこんな感じなのかな。[DVD(邦画)] 5点(2016-06-24 14:00:28)

306.  226 《ネタバレ》 笠原和夫は「日本暗殺秘録」のラストパートでも226事件を描いていたが、それを長編映画で再び採り上げた作品ということで見てみた。(「日本暗殺秘録」を見ていなければ本作はたぶん興味はわかなかっただろう。)冒頭にいきなり決起した青年将校たちの襲撃シーンから始まり、その後も回想などで事件に至るまでが描かれることなくそのまま進んでいくのにはビックリ。背景のドラマが見えないため、映画に全く入り込めずに終わってしまった感じ。笠原和夫はこういう群像劇は得意なはずなのだが、一体どうしたのだろうと思うほどだ。将校たちの妻や子供も登場しているが、これでは登場する意味がなく、出さない方が良かった。大作映画らしく出演者も豪華だが、その使い捨て感もいかにも大作の邦画にはありがち。「226事件の全容を描く」とあるが、はっきり言ってそう謳うのであればもっとドラマ重視の作りにすべきだった。(この内容で上映時間が2時間未満というのも短すぎる。)松竹の映画だが、出演者に東映の映画でよく見る人が多く、(加えて五社英雄監督もこの頃は東映での仕事が多い。)そのせいか松竹というよりはどこか東映っぽい雰囲気ではあるが、もし、松竹ではなく東映で映画化されていたら印象は違うものになったかもとつい思った。それと「日本暗殺秘録」を手掛けた中島貞夫監督で見たかった気もする。[DVD(邦画)] 4点(2016-05-20 22:51:15)

307.  舞妓はレディ 《ネタバレ》 周防正行監督が「シコふんじゃった。」以来、久々に手掛けた青春映画で、「マイ・フェア・レディ」を下敷きにひとりの田舎臭い少女が京都で一人前の舞妓になるまでを描いている。周防監督がいつか「シコふんじゃった。」と対になる青春映画を作りたくてようやく実現した映画だというが、男性だけの世界である相撲に対して女性だけの世界である舞妓に目をつけるのは着眼点がいい。ミュージカル仕立ての映画で、そこはまさしく「マイ・フェア・レディ」を意識しているようで、何よりもまず、見ている人にこの映画を肩の力を抜いて楽しんでほしいという周防監督の思いも感じられ、最近は社会派映画も手掛けているが、やはりこの監督は硬派な社会派映画よりもこういった軽い感じの娯楽・コメディー映画のほうが合っている気がするし好きだ。主人公の少女を演じるのがそれほどの有名人ではなく、これまで周防監督の映画に主演した役所広司や加瀬亮と同じようにオーディションで選ばれたほぼ無名の若手というのもよく、ここも周防監督らしい。主人公・春子を演じる上白石萌音は本当に素朴な感じでいかにも田舎っぽい雰囲気がよくハマっていて、本作はこの主演女優の存在が大きく、何もわからないまま飛び込んだ世界で成長していく主人公の姿と、本作で初主演に抜擢された上白石萌音の姿がうまく重なっている気がする。春子に言語学者(長谷川博己)が京都弁を教えるくだりはまさにイライザとヒギンズそのままなのだが、若い娘が頑張る姿は応援したくなる。極度のストレスで声が出なくなり、それが治るシーンも春子の気持ちをうまく表していて良かったし、ラストシーンの後味もいい。もう少し書かせてもらえれば冒頭の草刈民代の登場シーンで「緋牡丹博徒」の主題歌のメロディーが流れ、女将を演じているのが富司純子なのはニヤリとさせられる。主な登場人物の大半が歌っているが、その富司純子も何曲か歌っているのはサプライズで、ひょっとしたら周防監督は若いころ藤純子や「緋牡丹博徒」シリーズのファンだったのかもしれないとつい思った。それに周防監督の映画で竹中直人を見るとなんだか安心する。次回作はまた社会派映画かもしれないが、周防監督にはまたいつかこういうカラッとした明るい映画を作ってほしい。[DVD(邦画)] 8点(2016-05-07 17:59:49)

308.  お嫁においで 《ネタバレ》 この時期既に特撮、怪獣映画ばかりを任されていた本多猪四郎監督が手掛けた加山雄三のヒット曲を基にした本人主演の青春映画で、有島一郎や飯田蝶子も登場し、劇中何度か主人公が歌を歌うなど、一見すると若大将シリーズの延長線上にある映画のようだが、松山善三の脚本はやはり若大将シリーズよりはドラマ性を意識したつくりになっていて、全体的に見ても若大将シリーズとは違うものを目指しているようだ。特撮シーンの一切ない本多監督の映画を見たのは初めてだったのだが、その演出も丁寧で、決して完成度は高いとは言えないもののオーソドックスな青春映画に仕上げており、どうしても特撮映画の印象が強い監督だが、それだけではなく職人監督として「ゴジラ」前後のようにもっといろんな映画をこの時期にも作ってほしかったなと思う。(その意味では貴重な作品だ。)ラストは主人公がヒロイン(若大将シリーズにも澄子の恋のライバル役で出演したことのある沢井桂子)にふられるという若大将シリーズとは真逆の結末だが、このラストでヒロインが幸福について語るというのが印象的で、ちょっと考えさせられてしまうし、この部分は松山善三のカラーがよく出ているような気がする。後年の「兄貴の恋人」でも加山雄三演じる主人公の妹役で出演している内藤洋子が本作にも主人公の妹役で出演していて、こちらでもやはり主人公の相手役ヒロインよりも印象に残る。[DVD(邦画)] 6点(2016-04-28 23:50:12)

309.  太平洋の鷲 《ネタバレ》 本多猪四郎監督と円谷英二監督が初めてコンビを組んで手掛けた戦後初の東宝戦記映画。真珠湾攻撃から山本五十六の戦死までを描いているが、多少大作らしい大味さはあるものの、戦争はいけないというストレートなメッセージが感じられる作品になっていて、先週「ハワイ・マレー沖海戦」を見たせいか、戦後になってこういう映画が自由に作れるようになったんだなという妙な感慨深さを感じた。山本五十六を演じる大河内伝次郎は重厚な演技で戦争反対の立場でありながら、連合艦隊司令長官となり、戦争の火ぶたを切ることになる五十六の苦悩をうまく演じていて、彼は「ハワイ・マレー沖海戦」にも軍人役で出演していたが、それとは違う印象を与えるのも戦中と戦後の映画の違いかもしれない。脇の出演者も豪華で、本多監督の映画の常連俳優の一人である志村喬が冒頭にちょい役で出演しているほか、小林桂樹や三國連太郎といった本多監督の映画には珍しい俳優陣の好演が光っている。中でも珍しいと思うのは三船敏郎が脇役ながら本多監督の映画に出演していること。これがかなり新鮮で、例えるなら黒澤明監督がゴジラ映画を手掛けるような感じか。円谷監督による特撮シーンも一部「ハワイ・マレー沖海戦」の流用っぽいシーンがあるが、迫力満点で見ごたえじゅうぶん。ドラマとしては翌年に本多監督と円谷監督が手掛ける「さらばラバウル」のほうが好きだが、戦争の無意味さや悲しさがひしひしと伝わってくる映画で、これが山本五十六没後10年、戦後8年というまだ戦争の記憶が生々しい時代に製作されているというのも意味を持ったことだと思う。そして本作をリアルタイムで見た人は果たしてどう感じたのだろうと気になるところではある。[DVD(邦画)] 7点(2016-04-22 22:17:33)(良:1票)

310.  ハワイ・マレー沖海戦 《ネタバレ》 戦時中に東宝が製作した戦意高揚目的の国策映画。前半は予科練での生活がメインで描かれているが、予科練というところがどのようなところであったのかがリアルに描き出されていて興味深かった。でも、こういうのは実際に戦争をしている時代に国策映画として作られた作品だからこそいやでも出るリアルさなのだと考えるとなにか恐ろしくなってくるのも事実。戦後の日本の戦争映画のような反戦的メッセージも当然なく、反対に主人公の青年が何の疑問もなく予科練を経てパールハーバーで戦果を挙げるまでが描かれていて、今見ると日本ではないどこか別の国の映画を見ているようだが、当時はこの主人公のような若者は多かったのだろう。その主人公青年の物語も一時間半ほどしてやってくるクライマックスの真珠湾攻撃のシーンになるとバッタリと消え失せてしまい、そのまま主人公の物語が再開することなくラストまでいってしまうのは驚くが、ここに至って、映画の物語すらもただの建前にしか過ぎず、本当に国民の戦意高揚を図るためだけに作られた映画だということを強く感じ、これがプロパガンダなんだなと痛感した。円谷英二監督の原点といわれるこのクライマックスの真珠湾攻撃シーンは本当に実際の記録映像を見ているようなリアルさがなんとも言えない迫力で、敵国であるアメリカの戦艦を参考にするなど資料が少ない中、よくここまでできたものだと思えるもので、のちの東宝特撮映画での円谷監督の活躍の片鱗を見ることができる。ラストはこの戦争の結果を知っている目からすると虚しいものがあるが、それも含めて戦争当時の日本人をリアルに知るという意味でも価値のある映画だと思う。(円谷監督の原点であるということとともに。)ちなみにこの主人公を演じた伊東薫という俳優は初主演となる本作の撮影後に出征し、戦死してしまったという。それを知った上で見るとなんだか悲しくなってしまった。[DVD(邦画)] 7点(2016-04-18 00:54:12)

311.  薄桜記 《ネタバレ》 雷蔵と勝新が共演する忠臣蔵の番外編的映画。大映オールスターキャストの「忠臣蔵」をひと月半ほど前に見ていたので勢いで本作も見た。あまり期待はしていなかったのだが、当時既に人気スターだった雷蔵とまだ売り出し中の頃だった勝新がほぼ同格の扱いで共演しているのが最大のみどころ。物語は赤穂浪士の討ち入りを背景に、丹下左膳がモチーフと思われる雷蔵演じる丹下典膳と、勝新演じる赤穂浪士の一人である中山(堀部)安兵衛を中心に展開していくが、重くシリアスでドラマとしてはまずまずといったところでそんなに悪くないし、思ったよりは楽しめた。中でもクライマックスの片手片足の丹下が寝たまま複数の敵と斬り合うというシーンは今まで見たことのないような立ち回りシーンで、インパクトはあるし、印象にも残る。しかし、美術セットが大映にしてはなんだかしょぼく、比べてはいけないが「忠臣蔵」とは差がありすぎるし、回想形式で主要人物三人のモノローグが多く、一部ダイジェスト的に感じる部分があるのは話の性質上、仕方ないが、ちょっと残念に感じた。森一生監督の作品で、その手堅い演出自体には不満はないのだが、脚本を書いた伊藤大輔監督の演出でも見てみたかった気がする。[DVD(邦画)] 6点(2016-04-09 19:16:33)

312.  生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言 《ネタバレ》 森崎東監督がのちに「ニワトリはハダシだ」でも組む倍賞美津子と原田芳雄を主演に手掛けた社会派喜劇で、スタッフも「ニワトリはハダシだ」と似通っている。冒頭からカバーをかけたまま走り出す車という森崎監督らしい勢いのある描写ではじまり、つかみはOKというところなのだが、同じく社会的テーマを扱った喜劇である「ニワトリはハダシだ」と比べるとシリアスな部分が多くてちょっと戸惑うし、登場人物たちのノリは確かに軽めではあるが、ストーリーも暗めで純粋に喜劇映画として見た場合にはやや物足りなく感じる。でも、原発ジプシーというテーマ自体は東日本大震災後である今見るととても考えさせられるものがあり、これだけでも決して一概に見て損したという気にはならない。クライマックスでマシンガンをぶっ放す倍賞美津子はかっこよく、またこの人がこういうのを演じるのはなんか新鮮に感じる。[DVD(邦画)] 6点(2016-04-02 21:34:24)

313.  愛犬とごちそう 《ネタバレ》 飼い犬と一緒にジャンクフードばかり食べている男に健康志向の彼女が出来て・・・というストーリーを男の飼い犬の視点から描いている。セリフがほとんどないが、躍動感があり、アニメであることをフルに生かした作風。また犬の視点で描いていながら恋人同士である男女の空気感がこちらに伝わってくるようで、この二人のドラマとしての流れをじゅうぶんに感じることができるのが見事で、物語としてもしっかりとしたものになっている。とくにあにやんさんも書かれているが、ラストでの数年間の時間の流れを二人の仲直りから一気に見せきるのをああいうふうに演出したのは見事だった。冒頭から男が飼い犬にジャンクフードを与える描写が繰り返されるが、汚らしく描写されていて、深く考えれば動物虐待や飽食社会への批判をこめていると思えなくもないが、本作の言いたいことはもっと単純で、自分と違う他者を受け入れることの大切さなのだと思う。主人公である犬がとても可愛らしいのだが、飼っていた犬(15歳)を先月亡くしたばかりなので余計にそう思うのかもしれない。ちなみにもちろんうちの犬にはジャンクフードはやっていない。[地上波(字幕)] 7点(2016-03-29 23:51:22)

314.  アナと雪の女王/エルサのサプライズ 社会現象的に大ヒットした「アナと雪の女王」のその後を描いた短編。実は本編見ていない状態でいきなりこれを見たので、見る前は大丈夫かいなという気持ちもあったが、それでもそこそこ楽しめたし、松たか子や神田沙也加の吹き替えも違和感は特に感じなかった。いつか本編見てみようかな。[地上波(吹替)] 6点(2016-03-29 00:58:05)

315.  紙ひこうき 《ネタバレ》 ディズニーの短編アニメ。全編モノクロ・サイレントという渋いつくりであり、ストーリーもファミリー向けというよりはほぼ完全に大人向けという感じ。でもこの短い時間で深みのあるドラマをきちんと紡ぎ出していて、たとえ短くてもドラマは描けるというお手本のような映画で、素直に見て良かったと思える映画だった。主人公の男性が一目ぼれした女性に思いを伝えようと、隣のビルにいる彼女に向かって仕事の書類で作った紙飛行機を飛ばし続けるのが切なく、これだけでもう普通に恋愛ドラマとして見入ってしまう。もちろん、あきらめかけた男性を励ます紙飛行機たちの描写など、アニメならではの映像表現も素晴らしい。ハッピーエンドだとは思っていたが、それでもラストシーンは好きだ。とても小さな物語だが、じゅうぶんに傑作だと思う。ディズニーの同時上映短編は単なるおまけ・前座という意識があったが、これを見るとそうも言えなくなるなあ。[地上波(字幕)] 8点(2016-03-29 00:48:57)

316.  TRICK トリック 劇場版 《ネタバレ》 このシリーズ、テレビの連ドラ版はBSの再放送で今回初めて見ているが、同じく堤幸彦監督がメイン演出を手掛けた同系統の「ケイゾク」や「SPEC」と比べるとそこまで大風呂敷を広げることもなく、そのおかげかかなり見やすくて、山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)のコミカルな掛け合いがくだらないけど楽しい。本作は連ドラシリーズ版パート2終了後に公開された劇場版シリーズ第1作だが、劇場版だからと特別なことはせず、本当にテレビシリーズと同じノリで作られているのはシリーズこの時点までをずっと見てきた者としては安心して見ていられるし、「ケイゾク」、「SPEC」の劇場版のようにテレビシリーズのネタ(黒門島とか)を引っ張っていないので純粋に一話完結のエピソードとして見られるのも良かった。ただ、出来としてはやはりテレビシリーズのほうが面白く、テレビシリーズは1エピソード2話完結が基本なので、この劇場版はそれよりも実質30分ほど長いだけなのだが、その分だけ間延びしていて、とくに中盤の自称神三人(竹中直人、ベンガル、石橋蓮司)との対決シーンは見ていて少し飽きてくる。それに先ほどテレビシリーズと同じノリで安心と書いたが、あまりにもいつもと同じという感じで、それもちょっとどうかと思った。テレビシリーズでは山田の子供時代を演じていた成海璃子が別の役で登場し、山田を演じる仲間由紀恵と共演しているのは面白いが、やはり若干の違和感がある。[DVD(邦画)] 5点(2016-03-25 00:18:10)

317.  龍三と七人の子分たち 《ネタバレ》 「アウトレイジ」シリーズとは一転して引退した元ヤクザの老人たちを描いているが、「アウトレイジ」と違い、かなりソフトな娯楽作という印象で、コメディー映画として肩の力を抜いて最後まで楽しく見られた。殺された仲間の一人であるはばかりのモキチ(中尾彬)の仇討ちに京浜連合に殴り込みをかける後半の展開は東映の任侠映画そのままなのだが、モキチの遺体も殴り込みに参加させるというギャグはいかにもたけしらしいブラックユーモアだし、キャバクラのママ(萬田久子)のマンションから龍三(藤竜也)が女装姿で逃げるシーンもバカバカしくて笑える。主演の藤竜也をはじめ、近藤正臣や小野寺昭といったベテラン俳優たちが楽しそうに演じているのも印象に残る。こちらとしては「座頭市」で飲み屋のオヤジを演じていた樋浦勉が座頭市を思わせる仕込みステッキを持った老人を演じているのが小ネタ的配役で楽しかった。ただ、面白かったのは事実だけど、最初に書いたようにかなりソフトな作風で、「アウトレイジ」や初期の監督作にはあった緊張感や危うさといったものがなく、それがたけしのヤクザ映画として考えた場合は若干の物足りなさを感じなくはないのも確かではある。 (まあ、比べたらいけないかもしれないが。)たけし自身は主役ではなく、脇の刑事役で出演していて、初期の「3-4X10月」を見たときも感じたことだが、やっぱりたけしが自身の監督作で一歩引いたような脇役を演じているのは新鮮に感じられた。[DVD(邦画)] 6点(2016-03-19 18:38:37)

318.  レックスはお風呂の王様 「トイ・ストーリー」シリーズの短編第3作。今回はみんなに疎まれているレックスがボニーと一緒に入ったお風呂でそこのおもちゃたちを取り仕切るという話で、お風呂の中でおもちゃたちがワイワイやっているだけなのだが、ノリがよく、時間も短いので飽きることなく楽しめた。でも、短編3本の中では同時上映のメインの長編の前座という感じがいちばんしたのも確か。その同時上映のメイン長編作品は「ファインディング・ニモ」の3Dリバイバル上映だったのね。[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-03-13 10:20:47)

319.  ニセものバズがやって来た 《ネタバレ》 「トイ・ストーリー」シリーズの短編第2作。今回はボニーと一緒に外出していたバズがファーストフード店の展示用のミニバズと入れ替わってしまうストーリーで、「トイ・ストーリー2」のウッディを思い出すが、捨てられたり遊んでもらえないおもちゃの心情が描かれているのも2と同じで、短編とはいえ、そこが丁寧に描きこまれているのはこのシリーズらしい。惜しむらくはこのストーリーならやっぱり短編ではなく、長編で見たかった気もする。でも、面白かった。[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-03-13 09:47:37)

320.  ハワイアン・バケーション 《ネタバレ》 「トイ・ストーリー3」のその後を描いた短編。まずは持ち主が変わっても以前と変わらぬ雰囲気のウッディたちに安心感を覚える。持ち主であるボニーが一家でハワイ旅行に行くことになるが、一緒に行こうとしていたケンとバービーのためにほかの仲間たちが部屋の中でハワイ旅行を実現させてあげるというストーリーで、相変わらず彼らの優しさも感じられるのがいい。さすがに長編だった3までと比べると物足りない部分もあるが、5分ほどの短編としてはまとまりもちょうどよくて楽しめた。[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-03-13 09:17:24)

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