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プロフィール
コメント数 370
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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301.  ビフォア・ザ・レイン 《ネタバレ》 オムニバス3部構成。第1部は、海を背にした僻地に建てられた修道院を舞台にした話。第2部は、うってかわって、都会で写真誌の編集者として働くキャリアウーマンの話に。不意に襲う暴力の暴発しか共通点がないなと思ってたところ、第3部で、すべての話がつながるような構成です。イニャリトゥの「アモーレス・ペロス」に構成や雰囲気が似てるような気がしますが、本作の方が全然古いので、この手の作品としては先駆けだったのかも知れません。第3部でうまくつながって、なるほどと思う反面、第1部で目の色変えて少女を追っかけていたのに対して、第3部でいとも簡単に逃がしているなど違和感も残ります。日常の中の非日常をさりげなく切り出していると思うのですが、全体的に詰めが弱いというか。人の死が、印象に残ると言うより、逆に受け手を不感症にしてしまうようなところがあります。不意に訪れる理不尽な死のリアリティはあるのでしょうが、感情の方が追いつかず、あまり残らない感じです。[DVD(字幕)] 5点(2023-02-25 17:48:14)

302.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 小学生の頃、テレビ放映されていたのを見たことがあります。ディテールはほとんど覚えていない中で、666のアザの映像だけははっきりと脳裏に焼き付いています。そして、画面の端々に悪意が渦を巻いてるのをしかと感じて、トラウマとして残るような恐怖を感じた記憶があります。大人になってから見ると、やはりお芝居であるという前提が頭にあるため、幼少時のような作品世界への完全没入はできないようですね。幼少時には見えていた悪意の渦巻く景色は、ほとんど見えなくなってしまったようです。作品としては、格調高いオカルトホラーで、キリスト教的世界観を荘厳な音楽が下支えしています。殺害シーンは、ショッキングかつ芸術的で、怖さよりは美しさが優ると思いました。写真に死の前兆が現れるというアイデアが、とても効果的です。「リング」など後発のオカルトホラーでも、呪いの可視化のツールとして有効に活用されていますが、この作品が魁なのでしょうか?ちょっと気になります。[DVD(字幕)] 7点(2023-02-25 17:45:29)

303.  ハスラー 《ネタバレ》 続編の「ハスラー2」が、若き日のトムクルーズ主演で、一般大衆受けのする作品なのに対して(見てませんが)、本作は、随分と雰囲気が異なり、勝負師の狂気であったり、メンヘラ恋人の心の闇であったりが、あまり暗くなることなく、あっけらかんと表出していて(このバランス感覚が面白いなと思いました)、英語で表現するなら”perverted”、”twisted”、”crippled”、異常で、捻れていて、傷物の世界であり、続編に比べると大衆受けしそうにない作品だなと思いました。派手なアクションはまったくなく、ビリヤードのショットや、勝負師の表情を延々と映すなど、表現としてはかなりストイックです。9割方のシーンが屋内なのですが、60年代らしいモダンな雰囲気が美しいです。ポール・ニューマンは、まだ若く、渋みがなくて、薄っぺらい感じですが、そこがかえって役に合っていて良かったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-25 17:31:05)

304.  ルムンバの叫び 《ネタバレ》 冒頭、死体となったルムンバが、語り部となっているのですが、何が何やらで、わかりづらかったです。死体からはルムンバの特徴である眼鏡が外されてしまっていて、顔もはっきり写されないので、後に出てくるルムンバと同一人物だと気付けなかったし、そもそも、なんの前触れもなくいきなり死体がナレーションを始めるとは思わないので、ただのナレーションだと思ってきいていました。作品を見終わって、いろいろな知識が得られた後に冒頭のシーンを振り返れば、演出としてけっして悪くはないと思えるのですが、もうちょっと、わかりやすいうまいやり方があったかなと。ルムンバが殺害された翌日には、土に埋められた死体は掘り起こされ、硫酸で溶かされたというエピソードがあるそうで(wikipedia調べ)、もともとそういう知識がある人が見ればまた違うのかとは思います。現地人による、いろいろな政党、政治勢力があり、権力争いをしているという構図が描かれています。100年ほど前に国王が暴虐の限りを尽くしていたことを考えるに、独立前なのに、それなりに教育が行き渡り、そこそこ民主化が進んでいたのだなと言うのが率直な感想です。主人公を演じた役者は、眼光鋭く、弁も立ち、写真で見る限り、本人に似ているようだし、適任者だったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-25 17:25:31)

305.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 《ネタバレ》 私にとってのこの作品は、廃墟での草薙素子による対多足戦車単独戦闘シーンに尽きます。自分は一体何者なのか?という疑問にとり憑かれ続ける鬱屈、答えを追い続ける孤独、解放への僅かな望みをかけた無謀行為。手足がはじけると同時に、こちらの胸も張り裂けました。ガラスの天蓋を撃ち落とすと光学迷彩が破れて戦車が姿を現す、生物の進化の歴史をあらわすレリーフが銃弾の穴で削られる、などなど、前振りの演出も密度が高く意味深なのですが、よくよく考えると、何の用途の建物なのかよくわからないですよね。哀愁漂う音楽も素晴らしいです。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2023-02-24 21:44:26)

306.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 懐かしのアイテムが次々に現れるので、懐かしい感情も生まれるのですが、ちょっと表層的で、そこで終わってしまう感じで、面白いと思えるキャラクター、感情移入できるキャラクターが登場しないし、驚きやワクワクが感じられる展開もないため、物語世界に入り込むことができませんでした。子供が楽しむには知識・経験が足りないし、大人が楽しむには深みが感じられない。そう考えると、この話をクレヨンしんちゃんでやる必要があるのかどうか疑問ではあります。オリジナル作品として一からつくれば多少は良くなったかなと思いつつ、テレビで人気のクレヨンしんちゃんの、企画ありきのもので、そこを言っても仕方ないのでしょう。[DVD(字幕)] 3点(2023-02-24 21:40:07)

307.  地球へ・・・ 《ネタバレ》 いろいろと設定が練り込まれていることはわかりますが、あまりにも使い古された設定の組み合わせで、これといった目新しさが感じられませんでした。で、短い尺の中に、いろいろ織り込んだためか、結局何が言いたいのか、何で感動させたいのかがよくわかりませんでした。何より一番驚いたのが、金髪赤目のヘッドホンの人が一度も登場しないことでした。ソルジャーブルーと呼ばれる色違い(金髪ではなく青髪)の人が、最初の方でちょこっとだけ登場するだけでした。プロモーションと作品とのイメージ乖離が甚だしいのですが、どうしてそうなっているのか、とても謎です。作画については、劇場用のアニメなのでそれなりに丁寧につくられていて、当時としては十分なレベルだと思います。[DVD(字幕)] 3点(2023-02-24 21:36:16)

308.  羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来 《ネタバレ》 人間による自然破壊等により、妖精の世界が侵食される中、タカ派とハト派に分かれた妖精界の争いに、主人公が巻き込まれるといったストーリー。テーマ設定はありがちで特に新味はありませんが、やはり子供がメインターゲットになるでしょうから、このくらいシンプルでもいいのかなと思います。終盤になるまで敵味方が分からない流れは良かったと思います。善悪を考えた場合、タカ派ハト派のどちらが悪というわけでなく、この設定の中では、まずは人間が悪でしかるべきなのですが、タカ派に暴走させたことにより、そこが有耶無耶になっているのが気になりました。ネット上で他のレビューなどを見てみたところ、一部に共産党のプロパガンダ映画という意見があり、なるほどなあと思いました。私はそこまでは思い至りませんでしたが、少数民族の同化政策に当てはめれば、人間が中国で、妖精が少数民族でと、当てはまらないこともないんですよね。ただ、もしそういう意図があるとするならば、自然を破壊する人間役が中国というのはかなり自虐的だし、少数民族を特殊能力を持つ妖精と位置付けるのは、かなり持ち上げてるし、共生の道に向かうものの、妖精を人間の被害者として描いていることには違いなく、本当にそんなメタファーを共産党が進んで受け入れるかどうかはかなり疑問です。むしろ作者が共産党に気付かれないように持ち込んだメタファーかも知れず、作者の安否が心配になりますね。[映画館(吹替)] 5点(2023-02-24 18:17:19)

309.  シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 《ネタバレ》 「Q」から導入されたネルフvsヴィレの構図ですが、世代の分断をあまりにわかりやすく対決の構造にしてしまったのは、どうも作品の複雑な深みが削がれているところがあって、得策ではなかったような気がします(いろいろなせめぎ合いトレードオフがある中での選択なのは理解します)。ゲンドウと冬月の2人だけで、人手なしにこれだけのことができてしまうとなると、旧ネルフの存在意義っていったい何だったんだろうかと思ってしまいました。あと、冬月がゲンドウに付き合うモチベーションというか、冬月の正義は何だったのかなという疑問が残りました。ありがちな一人のマッドサイエンティスト(ゲンドウ)の物語ではない最後の砦が、冬月と碇ユイの存在だと思うのですが、そこの関係があまりはっきりしないまま終わってしまった感があります。碇ユイがマッドサイエンティストとしてぶっ飛びすぎてて、残されたゲンドウやシンジが割を食った感じすらあるのだよなあ。先見の明により人類(リリン)を救った張本人が碇ユイなのだろうけど。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2023-02-24 17:53:31)

310.  僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー) 《ネタバレ》 オールマイトも人質になってしまい、代わりに雄英高校のコアメンバーがヴィランと戦い、事件の解決を図るというもの。見なくても本編には影響ない範囲で、無難に面白いお話になっています。雄英高校の登場メンバーがほぼコアメンバーに限られていて新味がないのと、ヴィランが地味なのが少し残念なところですかね。[インターネット(字幕)] 5点(2023-02-24 17:47:19)

311.  劇場版 呪術廻戦 0 《ネタバレ》 まず、作画は素晴らしいと思います。とは言え、テレビシリーズでも十分素晴らしかったので、そこは「期待通り」どまりですかね。主人公の乙骨憂太が思った以上に地味キャラでした。本作は、虎杖、釘崎、伏黒が呪術高専に入学する前の前日譚です。間接的に、本作に登場しないテレビシリーズにおける新一年生トリオは、キャラ設定や、相互バランスの面でかなり優秀だったんだなと、再認識させられた次第です。虎杖、釘崎が悪ノリでボケて、伏黒がツッコミを入れるというギャグパートが、ダークな世界観の中でいいアクセントになっていたのに対して、本作はギャグは少なめで、振れ幅が少ないというか。パンダ、真紀、狗巻、乙骨だと、パンダの負担が大きすぎるというか。その分、五条先生が空回りぎみというか。夏油が悪役の親玉で、その手下も登場するのですが、手下たちは、キャラ面でも、呪術的にも、それほど活躍がなかったような。敵の強さによる絶望感のようなものはほとんど感じられず、緊張感が少なめだったような。夏油の野望に至るまでの経緯や、五条との関係は謎めいたままで、里香がどうのこうのよりも、そっちの方が気になってしまいました。のちのち本編で謎は明かされていくのだと思いますが、単体作品としては、あまりすっきりしないところが多く、大きなカタルシスは得られなかったというのが感想です。里香のエピソードは、最初からとても悲しく、成仏したから救われるともあまり思えず、最後までただただ悲しい話だなと感じました。[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2023-02-24 17:43:10)

312.  1917 命をかけた伝令 第一次世界大戦中。西部戦線。ドイツ軍の罠を察知した連合軍側の伝令役として、突撃作戦中止の緊急伝令を最前線部隊に伝えに行く若い兵士の話。主人公視点でシームレスにカメラを回し続ける手法は、戦争映画としては珍しいと思います。一兵卒から見た戦争体験の再現という意味で、テーマと手法がうまくマッチしていたと思います。戦線に張り巡らされた塹壕のリアルな再現、まったく映えない粘土質の土地を進んだ後の一瞬戦争を忘れさせるような平穏な草原との対比など、戦争のドンパチ以外の緻密な絵づくりへの繊細な気配りが見て取れました。終盤、描写の客観性が失われるところも含めて、一般的な戦争映画に多く見られる、戦争の壮大さや壮絶さを、俯瞰的な視点や多視点により、物量で見せていく方向性とは、力の入れどころが違っていて興味深かったです。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-22 20:36:04)

313.  真夜中のカーボーイ 《ネタバレ》 主人公のカウボーイが素晴らしいですね。テキサス州出身の青年が、カウボーイの肉体的魅力で女性達から金を巻き上げようと、ニューヨークに上京して、悪戦苦闘するという話です。それだけだとバカっぽいコメディで終わってしまうところ、途中途中で、過去のトラウマがフラッシュバックして苦悩するという面白い味付けがされていて、基本明るくて爽やかな表情の中に、影がちらつき、深みが出ています。その主人公役が、テキサス男役らしく、ガタイはがっちりしているのだけど、顔があどけなくてカワイイんですよね。一方で、カウボーイから金をだまし取るものの、後にカウボーイに見つけられて、締め上げられ、共同生活をすることになる貧乏な男を、ダスティン・ホフマンが演じているのですが、これが、なんか色々とゴテゴテと役づくりし過ぎで、見ていて鬱陶しくなってしまいました。途中で、そもそも、この役自体この映画に必要か?と思ってしまうほどでした。[DVD(字幕)] 7点(2023-02-21 20:04:02)

314.  ライトスタッフ 《ネタバレ》 3時間超の大作。60年代の米ソ冷戦下で躍起になって宇宙開発競争をしていた当時の空気をとても懐かしく感じました。まだ生まれてませんが。宇宙開発に皆が夢を抱いていた時代ですね。前半は、音速の壁に挑むテストパイロットの話です。主役のエースパイロットが、メチャクチャかっこいいです。一点の曇りのない眼差しと、ストイックで乾いた表情がいいです。奥さん以外の女の尻を追わずに、いまだに奥さんの尻を追いかけてあばら折るのもストイックでいいです。後半は、前半で登場したテストパイロットの一部が、名を挙げようと宇宙飛行士枠に応募し、厳しいテストに耐えて宇宙飛行士を目指す話です。宇宙飛行士候補達の息の長さと、肺活量を競うテストを見て、昔のテレビ番組「ザ・ガマン」を思い出しました。(口の上にセットされたシリンダー経由で羊の脳みそが落ちてくるシーンが思い浮かびました。)バカバカしさにおいてドッコイドッコイなところが笑えます。蛍のシーンは思いっきりフラグかと思いましたが、してやられましたね。まだ見ぬ世界を目指して危険を顧みない男達の話として、宇宙飛行士を扱うだけでなく、航空機テストパイロットと対比させたのが、作品に特別な味わいをもたらしていると思います。あえて難を言うとすれば、後半、宇宙飛行士達が一致団結して、爽やかないい奴になりすぎていて、ちょっと面白みに欠けるのと、実話に基づいているので、フィクション作品で得られるような感情の起伏がもたらされないところでしょうか。主要人物は死にそうにはなるものの死にませんし。[DVD(字幕)] 7点(2023-02-21 19:52:51)

315.  13日の金曜日(1980) 《ネタバレ》 現場はクリスタルレイクというキャンプ場なのですが、どこにでもありそうな(日本にもありそうな)キャンプ場が、ディテール含めて、いかにも雰囲気ありげに良く描けていて、映画として真面目に地道につくられているなと感心しました。終盤まで、殺人鬼をまったく画面に映さないのも、恐怖の演出として、とても効果的でした。そして一番の驚きが、「〇〇がメチャクチャ殺る」という私の前知識が、見事に覆されたことです。大どんでん返しでしたね。後のシリーズで方向転換を図り、さらにはシリーズとして人気を獲得し、強烈な印象を残すことにより、年季の入ったミスリードを仕込むとは、なかなかやるな!と思いました。というか見事に引っ掛かりました。「サイコ」感のある犯人像も面白いです。役者達が普通のそこら辺にいそうな若者で良かったです。女の子達も、変にすれた感じがなくて、良かったです。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-21 18:33:11)

316.  バトル・オブ・リガ 《ネタバレ》 珍しいラトビア映画。バルト三国のどこかくらいの知識しかありませんね。第一次世界大戦後、ロシア革命のさなかの1918年。ラトビアは独立を宣言していたようです(気づかなくてスマンm(_ _)m)。本作は、独立宣言後のロシア・ドイツ統一軍による首都リガへの侵攻を扱った作品のようです。主人公男性は、ラトビアの独立のために国軍を作ろうという運動家?で、婚約者との結婚を間近に控えていたのにもかかわらず、すぐ帰ると言って出征したまま何年も帰ってこず、婚約者女性がその帰りを待ち続けることになるという出だしです。(この出征の目的がよくわからない。)主人公がようやく帰って来たところ、婚約者の女は、言い寄ってくる金持ちの男もいるし、こんなに待たせるなんて愛してないに違いないなどと言い出して、ゴタゴタするという、どうでもいい緊張感のない話が続くのが前半です。後半は、ロシア・ドイツ統一軍がリガの街に侵攻してきて、雰囲気が一転、やっと戦争映画風になります。軍隊の体を為していないラトビア軍が敵う相手ではないため、政治家は住民に対してリガの街の明け渡しを説きますが、主人公男はこれに反発して、奇跡の大逆転ウルトラC作戦を考案。住民達も賛同して、命がけで闘うことに。続きは作品をご覧ください。全体的に絵作りはとても丁寧なのですが、映像が小綺麗すぎて、臨場感や切実感、躍動感が今一つ伝わってこない感じがしました。ヨーロッパは石造りの街というイメージがありましたが、木造構造物が混じった美しい街並みでした。特に木造の橋が美しく、これが爆破される映像は見ごたえがありました。一方、ストーリーは、悪いドイツをやっつけて独立を勝ち取るという単純な勧善懲悪で、深みが感じられませんでした。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-21 18:01:14)

317.  わたしはマララ 原題は「He Named Me Malala」。原作と言える「わたしはマララ」を読み終わり、色々調べていたら、ドキュメンタリ映画があることを知ったので、早速借りてみました。やはり、映像の力は大きいですね。文字を読むことで何となく想像していた世界が、明瞭な色と形をもって再現され、読解力の答え合わせをしているような気分になりました。ああなるほどという細かい発見が多くありましたが、想像から大きく外れるようなことはありませんでした。原作はややもすると冗長で、読み疲れてしまうところがあったのですが、本作では原作で描かれた出来事がコンパクトにまとめられつつ、原作では描かれていない、バーミンガムに移ってからの活動や、インタビューが挟まり、マララおよび家族の人となりを身近に感じることができます。実写映像が存在しない過去の風景を描写するのに、絵画ティックなアニメーションを織りこんだのは、ドキュメンタリーでは珍しく斬新で、成功していると思いました。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-21 17:52:49)

318.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト 《ネタバレ》 土地に伝わる、それほど昔ではない怖い話について、手持ちカメラで取材を行い、ドキュメンタリフィルムを作成しようという映画学校の学生3人が主人公です。この作品自体が、行方不明になったその主人公達が残したフィルムという設定の疑似ドキュメンタリ(モキュメンタリ)になっています。結構良くできていて、楽しめました。ねらいもよくわかるし、80分と短めで、退屈することなく最後まで見通せました。ホラーとしての怖さはまったく感じなかったのですが、恐怖におびえて発狂する人たちの様子を、一歩引いた位置でみることができて面白かったです。主人公達が、恐怖からワーキャー騒ぎすぎなのですが、それを主人公達の主観的な視点で映像にしてしまうと、不思議と見てる方は一歩引いて、客観的になってしまうところ、なかなか面白いものだなと。感情移入するには、そのための情報が必要なのだなと。特典映像として、彼ら3人の事件を取材した、疑似ドキュメンタリフィルムも収録されているようです。時間があるときにコチラも見てみたいです。[DVD(字幕)] 5点(2023-02-19 16:17:23)

319.  夢千代日記 《ネタバレ》 先日、湯村温泉に宿泊する機会があって「夢千代日記」の舞台だったという知識を得たので、見ることにしました。評価の高いテレビ版はレンタルに供されていなかったので、とりあえずは映画版から見ることに。30年ほど前の作品ですが、小さな温泉街ながら、温泉客の宴会の相手をする芸者の置屋があって、演芸小屋があって、ストリップ小屋があってと、今の落ち着いた鄙びた温泉街の雰囲気からは想像できない、熱気と猥雑にまみれた昭和の臭気がプンプンしてきて、タイムトリップ感を楽しむことができました。こういった生々しい描写は、おそらくテレビシリーズでは難しいだろうと思うので、これはこれでいいと思いました。吉永小百合は、ちょっと、人間を超越したような風格があって、原爆による白血病で余命幾ばくかの置屋の女将兼芸者役が見事にはまっています。金が絡んだ男女関係、でも金では精算できない情念が渦巻く世界で、一人だけ孤高の世界にいて、作品の品格を支えている感じです。面白いバランスだなと思いました。テーマが温泉街に集まった女たちの人生の悲哀にフォーカスしているので、こうなると、原爆の話は背景設定くらいに押さえた方が良く、終盤で強調したのは、唐突感があって、しっくりときませんでした。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-19 16:12:40)

320.   《ネタバレ》 松本智津夫が逮捕された後、教団の広報責任者として活動する荒木浩に密着取材したドキュメンタリフィルムです。タイトル「A」は荒木のAであり、オウム(Aum)のAであり、麻原のAでしょうか?荒木浩。そういえばいました。この四半世紀まったく忘れてました。登場するオウム信者で顔を知っているのは、この荒木浩ともう一人の眼鏡のおばちゃんくらいでした。マスコミの対応に追われる荒木の様子や、幹部の犯罪が明らかになる中でも、修行を続ける信者達の様子などを、編者による説明を一切加えずに、散漫につなげた感じで、世間を席巻した劇場型犯罪をテーマにした割りには、極めて地味目な作品。緊張感はないものの、懐かしさから、さほど飽きることなく見続けることができました。俄然面白かったのは、「転び公妨」の一連の映像です。私服の警察官が、オウム信者に口論を仕掛けて、信者が無理矢理振り切ろうとすると、体を当てつつ転んで、怪我したふりをして、公務執行妨害で逮捕するという手法です。ネイマールかよと。どれだけタイムリーに時代先取りしてるんだって話ですよ。信者の方も転んで頭打ったふりをしていて、エムバペかよと。あとは、マスコミ同士が揉めたりするところが少し面白かったのと、絵に描いたような地域住民ってのが、実在するもんなんだなぁというのと。全体的には、期待の割には、かなり薄めな仕上がりという印象です。あと、当時はあまり気にしませんでしたが、改めて思ったのは、仏教の教えに従い修行している割には、仏教にある凜とした清潔感がまったくなくて、貧相で不潔な印象が強いことです。宗教空間が持つ崇高な雰囲気や威厳のようなものには、無頓着だったんだなと。[DVD(字幕)] 5点(2023-02-19 16:06:29)

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