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コメント数 3878
性別 男性
年齢 53歳

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3261.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 シュピルマンというピアニスト、知らなかった(というか日本では無名「だった」)のですが、この映画をきっかけに、ドキュメンタリー番組が放送され、CDもリリースされて有名になりました。その彼の驚くべき体験が、むしろ淡々と描かれています。エイドリアン・ブロディ演じる主人公シュピルマン、箸より重いものは生まれてこの方持った事がないというタイプ、少し惚けたような飄々とした感じですが、その彼も否応なく戦争の波に飲まれていきます。ナチスの残虐行為、激しい戦闘シーンも、彼の目を通しているかのように敢えてロングショットで描かれているのが、不気味なまでのリアリティがあります。隠れ家を転々とする彼が、久しぶりにピアノと対面するシーン、非常にあっさり描かれていますがそれでも感動的です。実際に音を立てて演奏する事はできない。しかしその音楽は彼の中で確かに鳴り響いている。後半、ワルシャワ蜂起以降の描写は圧巻です。絶望的な逃避行。ついにドイツ将校に見つかってしまった時のシュピルマンの姿は、髪もヒゲもボサボサの、そりゃまあヒドイ状態(と本人もTV番組のインタビューで言ってましたが)。自分の職業をピアニスト「だった」(「です」を「だった」と言い直してましたね)と答えた彼に対し、ドイツ将校は、何か弾いてくれと言う。何年かぶりにピアノ演奏に取り掛かるシュピルマンのボロ姿、これも決して大袈裟には描かれていないのに、何と神々しく見えたことか! 戦火の中で右往左往するだけだった彼の中には、確かに「芸術」という不変の魂が息づいていた。そう、どんな状態に陥っても、人間の精神は不滅。その精神とは、ある人にとってそれは民族の精神でもあろう。シュピルマンにとってはそれはたまたま音楽、特にポーランド人の魂とも言えるショパンの音楽だったわけである。あのシーンはそういう不屈の魂を象徴したシーンと言えるでしょう。(ところで余談ですが、当代髄一のチェリスト、ミッシャ・マイスキーも、チェロを全く弾く事の出来ない不幸な収容所生活を経験した後、今や屈指のチェリストとして活躍している。演奏家にとっては、練習のみならず、体験もまた、音楽の糧となりうるのです。)9点(2004-01-11 01:38:09)(良:1票)

3262.  バッドボーイズ(1995) 本日、長い長い続編を観て正直疲れてしまってる状態なので、コチラが何だか良心的な作品に思えてきてしまう。しかしその実態はと言うと。この映画、予告篇がわりとよく出来てたんですよね~何だかとんでもなく凄まじいアクションがオンパレードの映画かと思ってたんですが、観てみたら、結構フツーかも(最近そういうの多いけど)。ま、確かに「魅せるアクション」にはそれなりにこだわってるようですけどね。とりたててワクワクするものも無いけど別に面白くない訳でもない。ヒマ潰し用映画の有力候補に挙げられてしまいそうな映画ですな。6点(2004-01-11 00:39:40)

3263.  バッドボーイズ2バッド この映画の見どころというと、まあ簡単に言ってしまうと例のごとく、1にキャラ、2にアクション、3にカメラ、ってとこでしょうか。しかし、このキャラ、そんなに魅力あるかなあ。軽いノリの裏に観客に何か感じさせるものがあるのならともかく、心底まで軽いので、本当に「毒」と言えるものが無い。これではただの、「ちょっと乱暴だけど愉快で気のいい2人組」。バッドボーイズの名が折れる。もしこの映画のタイトルが『グッドボーイズ2グッド』だったとしても私は驚きませんよ(ってか、むしろその方が毒が生まれると思うぞ)。しかしアクション、これはスゴイ!カーチェイスがホントにスゴイ!私も育ちの良い方ではないので、カーチェイスさえあれば何杯でも飯が食えるタチ、これはもう堪能いたしました。カーキャリアから転落したクルマがゴロゴロ~ゴロゴロ~って転がりまくり、しまいには何で転がってるのかよくわからん車までゴロゴロ~!特殊効果を交えようと何しようと、あくまで泥臭いカーアクションにこだわってくれたのは大感謝、この究極のカーアクションを目の当りにし、少し目頭が熱くなった事は否定しません。で、ここまではまだ良かった。この映画、ここからが長い長い長い!(このレビューの長さの比ではナイ)。あのカーチェイスがラストだったら随分映画の印象も違ったハズなんだけど。途中の捜査の描写がスゲーいい加減なのは、まあ観てる側も最初から期待してない訳で、とにかくキャラの魅力とカメラ頼みのアクションで映画を無理矢理つないで行くのですが、キャラの魅力に関しては上述の通り、コチラとしてもそうそう長時間は付き合いきれない程度のもの。カメラ(というかCG)についても、ふ~んどうやって撮影したのかなあ、という素朴な疑問が頭をよぎりはするものの、感心するよりは正直鼻につく。で・・・この映画いつまで続くんだろう、とちょっと不安になり始めたころ、ようやく訪れるクライマックス、だけどこれがもう支離滅裂、刑事アクションなのに戦争モノに挑戦ってか?こういうのは、実は一度やって欲しかったので大変よろしい(何だそりゃ?)。それに、ついにジャッキー映画も米映画にパクられるようになったか、と思うと何となく嬉しくない訳でもない。という訳で、CM込み2時間位にズバズバ編集した状態でTV放送された暁には、この映画の評価は急上昇するに違いない、そんな映画であります。6点(2004-01-11 00:03:31)

3264.  続・猿の惑星 こんな続編が許されるのなら、何本でも続編が作れそうな便乗商法ですが(・・・という心配へ配慮したラストなのでしょうか)。前作がレコードのA面ならこちらはB面と言ったところでしょうか。前作を超えようという意気込みがまったく感じられないのが、潔いと言えば潔い(誉めるような事でもないけど)。あるいは、デビルマンに対する新デビルマン、金八先生に対する仙八先生のようなものでしょうか。5点(2004-01-10 02:08:33)

3265.  猿の惑星 《ネタバレ》 いやはや、サル年の始めにテレビ放送、しかも納谷ヘストンを始め、昔ながらの吹き替え。実にメデタイ。そもそもこの映画自体が1968年サル年の映画ってのは有名な話。この映画、ラストが確か衝撃的で、テイラーが海岸線で半分埋まった通天閣を発見して、ああ俺は実は大阪に帰ってたんだ~って嘆くのよね、確か(間違ってたらごめん)。よくこのラストシーンの事が話題になるけど、うーん、私が最初に見たときに一番度肝抜かれたのは、このラストでもなければ、猿のメイクアップでもなくて、最初の宇宙船墜落シーンなんですけどねえ。あれは衝撃的、クラクラ~ってしてる間に急降下していく。めっちゃ怖いよ。墜落したその土地、そこに広がる光景も、とても地球上の光景とは思えないほど凄まじい。で、その荒涼とした光景の雰囲気をさらに荒んだものにするのが、ゴールドスミスのスバラシすぎる音楽。ハッキリ言って、気合い入りすぎて映画から少し浮いてます。でもたまらなくカッコいいのでこの際OK(私の好きな映画音楽って、すべて川口浩探検隊で使われていたという重大な共通点があるような気もするが、気にしない)。この後のストーリー展開が、逃げたり捕まったりの繰り返しで、実はそんなに面白い話には思えないんだけど・・・。そうそう、あと好きなのが、洞窟で発見される人形。ふみゃあああ、とかいう声を出す、あの声、妙に切なくて、心に残ります。という訳で、何度でも観ますので何度でも放送してください。8点(2004-01-10 01:05:35)(笑:4票)

3266.  アルファヴィル ベルリン映画祭金熊賞だそうですが・・・。ワケワカラン系の映画、気に入るか気に入らないかの境界がどこにあるか自分でもはっきりしないのですが、コレは楽しめませんでした。例えば一種のパロディと受け止められたらある程度楽しめたのかも知れませんが、演出の「キザさ」が鼻についた時点で、もーダメ、斜に構えたようなこの映画全体が「見え透いたウソ」としか感じ取れなくなりました。あと一歩、キタナイ部分にまで足を突っ込む大胆さというか、ヨゴレを厭わぬ凄みが、私は欲しいのです、ゴダールさんよ。4点(2004-01-10 00:24:34)

3267.  世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す さすがのハリーハウゼンも、自分の技術を表現にどう結びつけてよいか困ってしまったのではないか、と思えてくるチグハグな作品。別にこんなところでストップモーション使わなくてもいいんじゃないのーと罰当たりな事を言ってみたくなります。まあそこはサービスと思って深く追及しないにしても---造形の工夫のなさはさすがに気になりますね。冒頭いきなり出てくるUFOが、どうにもこうにも。さらにはロボットみたいな変な格好の宇宙人が出てきてこれまた何とも。もっとデザインに気合入れてくれ。で、最後も盛り上がってるのやら盛り上がってないのやらよくわからんままに、あっけない幕切れ。いっそUFOの空襲をもっと徹底的に描いて欲しかったなあ(だって見どころはそこしかないんだもん)。でも何のかんの言っても、このテの映画には逆らいきれない・・・。6点(2004-01-09 23:56:31)(笑:1票)

3268.  ミュージック・オブ・ハート 《ネタバレ》 へへへ、ウェス・クレイヴンがこんないかにも「感動作」ってなジャンルに手を出して、どうしたのよ~と思って観てたら・・・何と、グァルネリQのアーノルド・スタインハートを始めとして、数々の著名演奏家が本人役で登場するという仕掛け、こりゃヤラレタ! しかも、大御所中の大御所、今は亡きアイザック・スターンに至っては、セリフ付きでメリル・ストリープとぶつかりあう、異種格闘技ぶり。本人を登場させちゃうなんてこりゃまるで、ホラー映画でたとえれば、殺人シーンで本当に人殺しするようなもんだ。いくらクレイヴンでもそこまでやった事は無い(と思う。多分)ので、それまでのホラー作品を超えるギミックを投入していた訳です。参りました。ところでこの映画を2度目に観てた時にふと気づいたんですが、観ている自分の視線、自然にストリープへと引き付けられてるんですよね。やっぱりこの人、華があるなあ、と思ったのですが、後で考えると、単に感情の起伏をやたら大袈裟に表現しているからか、という気も。まあつまり、この起伏の激しい主人公のキャラが、本作の求心力(唯一の?)で、映画を面白くさせている魅力ですね。8点(2003-12-30 23:50:35)(良:1票)

3269.  マイク・ザ・ウィザード これは間違いなくバカ映画、かつアホ映画、でも、無類のカタルシスを感じられる素晴らしい映画。奇書ならぬ、一種の「奇画」ですね。こうなりゃもう何が何でも支持しますヨ。スタッフを見ても判る通り、マイク・ジトロフという特撮マンのワンマン映画、自分自身の役で映画に登場してきます。が、出て来たらもう一目瞭然、「このヒト、あぶない」。完全にイっちゃってます。で、この人、特撮マンながら、組合に所属してないため仕事になかなかありつけない。しかし、ヒョンな事から、彼の元に、TV番組用の特撮フィルム製作の仕事が舞い込む。期間はたった3週間。かくして彼の艱難辛苦が描かれていくのですが。映画の描写が全体的に、出来損ないの地下鉄のザシみたいな、異常な暴走ぶり、さらにはどこかネジの外れたようなギャグの連続、明らかにこのマイク・ジトロフという人の精神構造の危うさを反映してます(しかしめげずに先を観ていこう)。資金作りのために泣く泣くコレクション(←って言っても何やらサッパリ判らん代物の数々)を売り払い、撮影は何とか進んでいくものの、実は裏でプロデューサーが、「ホントに期間内にフィルムを作ってくる事ができるか」賭をしていた、というアリガチな設定。よって、様々な妨害が。ちなみにこのプロデューサー役のリチャード・ケイという人、実は本作の製作者でもあります(劇中でマイク・ジトロフに協力する作曲家スティーヴ・ショスタコーヴィチ(!)を演じているのも、本作の音楽担当ジョン・マサリ)。 で、ドタバタの末、何とかフィルムは完成するが・・・撮影途中では何やってるのか判らなかったシーンの数々が最後に見事に繋がり、ファンタジックな特撮フィルムとして完成されているその様は、意外な程、驚く程の感動を呼び覚まします。「一体ボクは今、何ちゅう映画に感動してるんだ?」。いいんです、もう。テマヒマかけたストップモーション、手作りの特撮が、怒涛のように流れていくのを観る時、それは至福のひとときであります。映画の中ではどんな夢も実現させてしまう、彼ら特撮マンは、まさに現代に生きる魔術師。これは、その特撮への愛を熱く語った、魂の映画です(でもバカ映画ですよ、念のため!)。10点(2003-12-30 22:45:03)(笑:1票)

3270.  ラティノ オスカー2度受賞のカメラマン、ハスケル・ウェクスラーが監督・脚本をつとめております。ウェクスラーは、ドキュメンタリー映画作家でもある社会派、それだけに描き方はなかなか辛辣です。舞台は、共産革命政府と、C.I.A.の支援を受けたゲリラ勢力との紛争が打ち続く、83年のニカラグア。ゲリラ勢力支援のため、ホンジュラスとの国境附近に派遣されてくるアメリカ軍部隊の一人、エディ・ゲレロが本作の主人公なのですが・・・この人、別に取り立てて良心的でも熱血漢でもない、普通の人(某プラ◯ーンの主人公とは大違い)。ゲリラ勢力は民兵を組織しようとして一般市民を強制的に拉致してきてしまうが、エディはおよそ見て見ぬふり、むしろ現地で知合った未亡人とイチャイチャする毎日。しかしある日、「アメリカの関与を秘密にするため」軍票をつけずに特殊任務につく事を命じられる。それまで「アメリカ」の権威の下に、一段上から周りを見下ろしていた彼も、ここでは一人の非白人として「消耗品」扱いになってしまったのである。で、最後に彼がささやかな抵抗を見せる事で、一応映画としてのケリをつけてる訳ですが。まあ確かに正直すぎて少々煮え切らない映画ではあります。プ◯トーンみたいな映画を作っちゃうと、「そんな自分の傷舐めるような映画作る前に、反省する映画作れ!」とか言われちゃうんですけど、お陰でヒットして日本でもちゃんと公開される訳で。あんまり苦過ぎるアプローチをすると、本作みたいに日の当たらぬ存在となってしまう。皮肉なものであります。7点(2003-12-30 21:36:45)

3271.  マイ・スイートファミリー 学生の頃深夜放送でやってたのを偶然見始めたら、なんだかハマってしまった映画でして、何故ハマったかというと、主人公の女の子が何とも魅力的だったからですが・・・。親が離婚再婚繰り返し、義兄弟があふれかえった妙な一家、主人公の少女は何とも居心地悪く、家出してしまう。で、道中での彼女のさまざまな出会いと、家出騒動によって何となく纏まっていく一家の姿、といったものが描かれていきます。一見何の変哲もない映画ですが、主人公の少女が節々でカメラに向かって語りかける、妙な構成になってます。さらにこの少女、何かにつけガハハハと下品に大笑いする、なかなかの豪快さん。うん、いいなあ(と、独りガテン)。というわけで、印象に残ってたのですが、何と後日、オリンピック中継に彼女の姿が!? 何と、彼女ヒラリー・ウルフは女子柔道の米国代表選手。元選手で女優、というのならアリガチですが、本作主演後の五輪出場ですからね、完全に二足のワラジを履きこなしてます。ナルホド、あの豪快さだったわけです。ところで彼女、『ホーム・アローン』では、マコーレー君の姉の役。立場が逆転してますな。こういう家庭問題がコメディ映画によく取り上げられるところを見ると、米国では深刻なようです。7点(2003-12-30 02:17:14)

3272.  テロリスト・ウォー 《ネタバレ》 典型的B級映画です。セットのショボさ、小道具の少なさが、作品の薄味感を強めています。ですがコレがいかに魅力に満ち溢れた作品であるかを述べてみましょう。イスラエルに向かう飛行機に乗った8人の博士。しかしここに一人のテロリストが。全員を射殺してしまうが---6発しか撃ってないゾ。数が合わん。ま、B級ではよくある事です。で、実はもう一機、テロリスト集団を乗せた飛行機が飛んでおり、まんまと摩り替ってしまう。リーダーを演ずるはロン・シルヴァー、『ブルースチール』での変質者よりも、こういう冷血漢が似合いますな。で、彼らは博士に成りすまし、そのまま化学研究所へ。そうとも知らず彼らを案内してしまう「ハット何とか軍曹」が本作の主人公。研究所がテロ集団に制圧され、軍曹は一人これに立ち向かう---のではなくて、テロ集団お目当ての化学兵器を持って逃げ出した美人学者レビン博士(この人、幾ら殴られても痣ひとつできない。さすが美人)と、運良く逃げてきた警備員アイラ、彼らと共に敵に立ち向かう(まさか、2人合わせてアイラ・レビン?)。と思いきや、アイラはあっと言う間に敵にやられちゃう。早すぎ!(この後もやたら簡単に人が死ぬ映画です)。しかし見どころは、軍曹のマーシャル・アーツ(らしきもの)。アメプロ風の大味な殴り合いではなく、本格的(というより胡散臭い)格闘シーンを見せてくれます。一方研究所周囲はイスラエル軍に包囲され---ているハズなのですが---この辺の描写が驚く程オロソカ。突入するチャンスは幾らでもあるだろうに。しかししかし、研究所内部では激しいアクションの連続、細かい事はさっぱり気にならん。白眉は研究所通路内でのカーチェイス!(車がコンクリ壁をぶち抜いてしまう!)。必見。で、上述のように周囲の描写が大甘なので、ドサクサに紛れ、主人公もテログループも研究所を脱出。この後の展開は---『スピード』のもろパクリだね。ハハハ。しかしさらに意外な展開!何と軍曹の息子が人質に! オイ、軍曹は明らかに偶然巻き込まれたのに何でもう息子の居所突き止めて拉致までしてるんだよ~。あと、気になったのは、ロン・シルヴァーが部下の名前をラモスと呼んでますが---「それは彼が成りすましていた博士の名前じゃなかったのかよ~」。 というわけで、意外に見ごたえのある映画でありました。満足。 (そういや米国にも仕掛けられた爆弾はどうなったんだ?) 7点(2003-12-30 01:28:18)

3273.  秋菊の物語 これはハマってしまいました。面白い!「よくぞこんな面白い映画作ったな」というよりは、「こういう映画を作ったら実は面白い、ということによくぞ気づいたな」と感心してしまいます。登場人物が役者と思えない。演技と思えない。その辺の人の会話をコッソリそのまま撮ってきたみたいな演出です。主人公の妊婦役にコン・リー、その彼女もここでは、口をポカンと開け、ガニマタでドタドタ歩く、その着膨れ姿、まるでドラえもんみたい(「田舎の人間をバカにしとんのかー」とお叱りの声もあるかもしれませんが)。さて、亭主の金的にナイスな蹴りを入れた村長を詫びさせるため、奔走する主人公。と言っても奔走という程のものではなく、話がこじれる度に、都会へと足を運び(このシーンのバックには懐かしさ溢れる音楽が)、都会へ行ったら行ったで、ちょっと不安になり、義妹としっかり手を握り合っている。この繰り返し。こういう構成をロンド形式と言うのでしょうか(?)。で最後に思わぬ展開を見せ、大団円、と思いきや、それまでの心地よさに待ったをかけるような、ハッとするラスト。一本とられました。9点(2003-12-29 22:41:46)

3274.  初恋のきた道 これは、某飲料メーカーのウーロン茶のCMみたいな映画ですね。あの手のCMは結構好きなので、自然にこの映画も好きという事になります。大体私は恋愛映画なんてものはだーーいっきらいなので、きっとこれは恋愛映画じゃないのだろう、うん(また例によって支離滅裂になってきましたがヒラに御容赦を)。これもまた一つのノスタルジー系ファンタジー、中央の昔話シーンのみカラー撮影して、劇中劇のような体裁です。その昔話の中で新任教師への一途な想いを見せる少女チャン・ツィイー。「そんなブリッコしてたって、ホントは怒ったら空飛んだりしてメッチャ強いんやろ!」とか言ってはいけない(じゃあ書くな)。肝心の教師が余り男前には見えないが、これは私の焼餅だろう、と自戒(しかしあんまりにも男性の理想を具現したような少女の人物像、女性の目から見て不愉快に感じなければいいのですが・・・)。そういう夢のような昔話から、寒々とした現代へと舞台は戻り、昔話は歴史となる。そのはかなさ。しかし確かにその歴史は人々の心に刻まれているのでした、メデタシメデタシ(いや、めでたくはナイけど)。というわけで、やっぱりノスタルジー系ファンタジーだったのでした。8点(2003-12-29 21:36:57)(笑:1票)

3275.  3人の逃亡者 86年の同題名のフランス映画のリメイクですが、同じ監督が字幕嫌い米国人のために作ってますので、「単なるリメイクと言われないように頑張りマス」といった気負いは特に見られません。が、新しいギャグもちゃんと盛り込まれてますし、キャストに微妙な変化を加えたのが心憎い。フランス版では、冴えない中年親父のピエール・リシャールと、若々しい大男の元強盗ジェラール・ドパルデューのコンビ。一方こちらでは、年齢的に逆転していて、親父役のマーティン・ショートの方が若く、元強盗役はニック・ノルティ、イカツさ丸出しの超ゴツゴツ系。少女になつかれるこの役、勿論ドパルデューも捨てがたいのですが、ノルティがやると、より「有り得なさ」が強調され、リメイク版ならではの可笑しさがあります。フランス版への思い入れの強さ故、あちらの点数を1点高くしてしまったのですが、こちらのリメイク版も間違いなく素敵な映画だと思っております。8点(2003-12-29 20:45:38)

3276.  3人の逃亡者/銀行ギャングは天使を連れて これはもう、本当に愛すべき映画。お約束ギャグ、不条理ギャグ、何でも取り揃えて笑いの連続、可笑しくてしょうがない。しかし観てるうちに何とも言えない理由不明の涙が込み上げてきます。設定にしろストーリー展開にしろ実に秀逸で、もう一本別の映画が作れそうな程、アイデアが凝らされています。この映画の日本での扱い、ヴェベール監督自身による米国リメイク版に比べて悪いようですが、何故でしょうね。ストーリーはほぼ同じ、どちらも間違い無く面白いと思いますが、大きな違いはラストシーン。味があります。雄大なアルプスの山々を背景としたドジ親父の姿、何となくジュリー・アンドリュースをすら彷佛とさせます(そんなバカな)。あと、アメリカ映画を見慣れてしまっているせいかもしれませんが、こういうコメディ、フランス語の方がよりユーモラスに感じられるし、パトカーのサイレン音すら、フランス警察の方がコメディにマッチしてる気がしてくるんですよね。というわけで、この原典版とリメイク版、どちらが上ということはないのですが、個人的に思い入れがより強いのは、やはりこちらですかねえ。9点(2003-12-29 20:14:41)(良:1票)

3277.  宇宙怪獣ガメラ こんな暴挙許していいのか!? まさにこれは再生紙100%、地球に優しいリサイクル映画。だからこれでいいんです(←だめだよ)。 1点(2003-12-29 02:36:42)(笑:1票)

3278.  グレン・グールド 27歳の記憶 1964年以降、コンサート活動を停止し、スタジオ録音活動に専念した名ピアニスト、グレン・グールドの若き日のドキュメンタリー。革命的バッハ演奏と、数々の奇行により、彼は伝説の存在となってます(例えばこの映画の最後に、彼が自ら握手を求めるシーンが。グールドは握手しないとかいう噂もあったようですが、ウソだったのかなあ、なんて事を思ったり)。私もバッハ・ファンの端くれ、グールドは避けて通れない。正直言うと、彼の演奏の「作為的な気まぐれさ」みたいなものが気になってしまう部分もあるのですが、81年のゴールドベルク変奏曲などは私の座右の盤と呼びたいもののひとつ。さてこのグールド、ステージからは退いたとは言え、彼自身のTV番組などで演奏を披露していたこともあり、独特の演奏(鼻歌まじり、異常に低い椅子に座り体を揺らしながらとりつかれたように演奏する)は今でも目にする事ができます。が、さらにこの記録映画の場合、スタジオ内の彼の姿を収めているという点で非常に貴重です。で観てみると・・・? グールド以外の人が何故か妙に芝居臭く見える気が。ホントに記録映画なのか? あのタクシー内の映像はどうやって撮影したんだ? 何とも妙な映画であります。クライマックスは、あの反則スレスレともいうべき鮮烈さのイタリア協奏曲の収録場面。ナルホド、あの「作為的気まぐれさ」は、こうやって練り上げられていったものだったんですね。恐れ入りました。しかし相変わらず周囲のエンジニアの表情がウソ臭く見えるのは何故? あと、あの第3楽章の最後のテイクは本当にレコードに採用されたのでしょうか。気になったので、手持ちのCDと同時に鳴らしてみたら、ちょっとズレてたよ。ハハハ(←しょうもないことを・・・)。という訳で、何となくヘンな映画。 7点(2003-12-29 02:06:13)

3279.  呪いの迷宮/ラビリンス・イン・ザ・ダーク この世に無数に存在する、いわゆるB級あるいはC級ホラーの一本です。実際、制作費もかかってなさそうなのですが・・・主人公が訪れる先はブダペスト。金も無い(らしい)のにどうやらホントにロケやってるみたい?これが何となく異国情緒みたいなものを感じさせて、ちょっとイイ感じなのです。肝心の怖さの方は、展開のヌルさもあり、イマイチ。敵の邪教集団、一体何がしたいのか?せっかく主人公に襲いかかったのに簡単に逃がしてしまったり、とてもまわりくどい。そうそう、途中変なクモが出てくるんですけど、これが意外にもストップモーションで描かれて、ちょいとうれしくなります。で、クライマックスに至っては、変な赤ん坊(?)が登場、ぐちょぐちょ~と妙な生物への変身を見せ、観てる側としても「低予算ながらよくガンバッてるよなあ(ちょっと気恥ずかしいが)」と力が入ること請け合い。ウン、ガンバッてる事はよくわかるので、ストーリーだけ、何とかしてください。5点(2003-12-29 00:40:51)

3280.  ラスト・カーチェイス 舞台は未来のアメリカ、石油不足のため自動車の使用が禁止された管理社会。が、西海岸の方には、個人の自由を謳う独立地域が存在するらしい。ってなわけで、主人公の元レーサーは、禁止されているクルマを持ち出し、伝説の自由地域を目指す旅へと出発する。うーん。やっぱしアメリカ人にとっては銃同様、クルマも自由の象徴なのかねえ。私にとっては、石油が無いなら車の使用を諦めるというのはむしろ自然な発想なのですが。さて、この反逆に怒った政府は、彼の旅を阻止すべく、戦闘機でこれを追跡(そこまでする必然性は?)。と言っても戦闘機を操縦できる人ももはやあんまりいないので、一人の老軍人に白羽の矢が。コレがB・メレディス、ロッキーのトレーナーだよサテお立会い。かくしてミョウチキリンな追跡劇が開始されるのですが、まあ、予想通り、この2人の間には次第に、何となく通じあうものが芽生え始める。うひょーちょっと恥ずかしいかも! しかし、撮影にホンモノの戦闘機使ってるのだろうか?なかなか追撃戦の描写は悪くないと思います。で、最後、主人公の進路に立ちふさがる、(ちょっと安っぽい)レーザー兵器! 後ろには戦闘機。自由を目指す旅もついにここまでなのか!? 結末のネタバレは書かないことにしますが・・・「そんな事言ったって、ここまで来りゃもう後はアレしかないだろうが!」 仰るとおりでございます。というわけで、感動のラストでございます。6点(2003-12-29 00:08:11)

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