みんなのシネマレビュー |
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321. ダイ・ハード 悪党にただ一人立ち向かうスーパーマン。アクションこそ派手になったがかつての西部劇ヒロイズムの真骨頂。監督は本当は凡人である弱さも描きたかったというがたまに愚痴るだけでどう見ても不死身のターミネーター。死に逝く人間達への感傷を避けるためか、FBI警察含めとにかく明らかな悪役に描かれる人物が多すぎて、そこが作品の程度をやや下げてしまっている印象はあるが、それにしてもこのアクションは凄い。ド迫力なんて恥ずかしい言葉が正に当てはまる。警察官が発砲するだけで「適切な~」なんて弁解が付く日本でコレやったらみんな殺人犯です[DVD(字幕)] 9点(2007-12-17 22:27:21) 322. ダイ・ハード4.0 相変わらず強い「イデオロギー」を持つ作品だが単純なのでサラリと流せて楽しめる。相変わらずの善と悪を二極化して悪を遠慮なく征伐していく現代版西部劇だが、シリーズのファンの期待にはしっかりと応える内容。1や2と大して変わらない感想ですね~。何も考えずに見ると凄く面白いですよ。2流アクションでは全く無いこれがエンターテイメント映画ってやつです。[DVD(字幕)] 8点(2007-12-17 22:26:14) 323. スパイダーマン3 え?悟空とピッコロ!?次はフリーザでも出てくるんだろうかと思ってしまった俺はドラゴンボール世代。いかにもアメコミだった作品が日本漫画のような伏線を張った凝ったストーリーに。1の時に感じた薄さを見事に解消した快作。アクションのできの良さはさすが。ここまで良いシリーズに仕上げてしまうとは、さすが後付けさせたら…[DVD(字幕)] 8点(2007-12-13 12:34:51) 324. それでもボクはやってない 若干消化不良の感もあるがさまざまなエピソードをよくここまで纏めたもんだなと思う。ハリウッドもどきのスペクタクル大作などという邦画ジャンルには合わないスペクタクソ作品を乱発するよりもこういう映画にこそ邦画の存在意義と生き残る道があるんだと思う。シドニー・ルメットを最後にハリウッドでは途絶えて久しいエンターテイメント性を排除した社会派映画。こういうものの告発という役割も映画にはあったはずだ[DVD(邦画)] 8点(2007-12-13 12:28:28) 325. アメリカン・パイ in ハレンチ・マラソン大会<OV> 遂にアダルト映画になってしまった。アメリカン・パイの名を借りた悪ノリ。単にエロ系の映画としてみた場合はコメディ要素もまずまずで及第点だがかつてのアメリカン・パイのしっかりとした内容と比較すると落ちる[DVD(字幕)] 4点(2007-08-29 09:24:18) 326. スティング 本来クライム映画とは相容れない軽快な音楽に乗って話が一転、二転、三転、四転していくテンポの良さと面白さ。細かい所まで練り上げられた登場人物と、復讐も殺しではなくあくまで詐欺で満足なんだという潔い世界観が秀逸。その詐欺手法の数々。実際に行われている詐欺手法を集めた本からの引用だそうだがよく考えるなあ。ゴッドファーザーなどの重厚なギャング映画とは対を為す、万人受けするエンターテイメント映画[DVD(字幕)] 9点(2007-08-28 06:26:03) 327. 7月24日通りのクリスマス 舞台はクリスマスだが映画の内容も日本人のクリスマスで例えることができる。表面上だけで、ご都合主義で、無意味に装飾され、中身が無く薄っぺらい。クリスチャンでもない多くの日本人がそうであるようにクリスマスが何であるかという本質を理解してないのと同じで、この映画は演出や、ストーリー、登場人物の行動まで全て表面上ばかりで全く中身が無く、そして何も見えていない。現実なんてそんなもんだと言いたいのだろうか。そんなもの映画である必要はないだろう。映画中で度々少女マンガを小バカにしたような表現が見られるが、「映画NANA」に対しての出来の違いだけでもはっきり言える。少女マンガのほうが数倍面白い。[DVD(邦画)] 3点(2007-08-24 00:24:48) 328. RONIN カーチェイスが見所。カーチェイスだけを取ってみればTaxiなどよりも出来は良いかも知れない。しかしストーリーが複雑で結局何が言いたいかよくわからなかったので減点。デニーロも全く生きていない[DVD(字幕)] 6点(2007-08-21 08:29:50) 329. TAXi まあカーチェイス映画としては上位だがユーモアが正直寒い。アメリカンジョークはよいがフレンチジョークは合わないみたいだ。ドイツに対する劣等感が滲み出ている。ストーリーもダラダラしていて、肝心のカーチェイスも短く(内容は悪くないが)、冒頭のピザバイクの走行が一番良かった。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-21 08:28:46) 330. 007/ロシアより愛をこめて シリーズ第2作。ボンドカーの登場こそないが、いよいよ「Q」とスパイグッズが登場した。単なる冒険活劇だった第1作と作風が変わり、今回はヒッチコックの影響を強く受けたと思われるスリラー。列車の中での今の映画でも中々お目にかかれないほどのかなり迫力があるリアルな格闘が凄い。そしてどのように作用するのかと客の興味を引き付けていたスパイグッズでの一発逆転。ボンド映画独特の楽しさの一つがここで確立した。それだけに留まらずカーチェイス、ボートチェイスと盛りだくさん。第1作は「こんなものか」という感想だったがなるほど007は面白い。そしてこの作品はアクション映画の経典です。[DVD(字幕)] 9点(2007-08-18 18:20:27) 331. ナイト ミュージアム 決して駄作ではない非常にバランスの取れたファミリー映画でヒットするのもうなずけるが、いつものようなベン・スティラーのコメディを期待したファンは少し消化不良だろう。綺麗に纏めすぎてコメディとしてのキレも、深みも面白みも一歩足りない。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-18 18:08:23) 332. 日本海大海戦 明治時代の日露戦争で、東郷平八郎率いる日本艦隊がほぼ無傷のまま当時世界最強と言われたロシアのバルチック艦隊を壊滅させ世界に衝撃を与えたという有名な日本海海戦を描いた映画。203高地の戦いも含めた日露戦争の経緯、当時の政府の考え方まで補足した興味深いストーリーももちろんだが、やはり最大のポイントは円谷の特撮につきる。元来単調になりがちな艦対艦の戦闘を、当時の技術でここまで迫力のあるものに仕上げた特撮には感服するばかりである。今でこそCGなどで差が出ない特撮分野だがこの頃の日本(特に円谷)映画の特撮は極めて優れていると思う。また三船の東郷はかなりのはまり役で、タイトルも内容も知らず、たまたまチャンネル変えた瞬間に映った顔を見て、「あ、東郷の映画かな」と思ったほど容姿から何から何までイメージ通りであった。[DVD(邦画)] 10点(2007-08-16 03:03:51) 333. 阿修羅のごとく 内容はドロドロ、ゴテゴテだがとっつきは良い現代の日本のテレビドラマを象徴するかのような内容で向田邦子がテレビドラマ界に与えた影響を感じさせる。いかにも連続ドラマ向けで、映画に纏めると内容は優秀だが盛り込みすぎて着地点が見つからなくなった大学生のレポートのよう。2時間に纏めようというのは少し無理があるのでは。[DVD(邦画)] 6点(2007-08-15 18:50:29) 334. NANA2 前作はいい所で切れて上手くまとまった感じだったが今作は中途半端。漫画の映画化としてはそれほど悪くも無いが1本の映画として見ると完成度が低い。未完結の漫画をギリギリまで追ってしまってはダメでしょう。しかもこれで完結というのだからどうも消化不良。楽曲に関してもTAKUROのバラードは好きだが、世界観には前作のHydeのほうが近い。[DVD(邦画)] 6点(2007-08-15 18:26:36) 335. ミュンヘン ユダヤ人であるスピルバーグはこれまでどうしてもユダヤ人の側を肯定し、敵を悪とする映画を多く作ってきたがこれはイスラエル側からも非難の声が上ったように必ずしもそうとは限らない内容。このような事件を今更描いただけあって満を持してというさすがの出来で久々にスピルバーグが「映画」を作ったという感じ。それでいてエンターテイメントに仕上げてしまうのは見事だ。[DVD(字幕)] 8点(2007-08-08 16:57:32) 336. ブラック・ダリア 史実に基づくサスペンス。スカーフェイスを思わせる導入でアッと思わされたが、スカーフェイスやアンタッチャブルではバチっとはまっていたデパルマの味である鬼気迫るかのようなカメラのクライマックスがあるわけでもなく、どうも題材も生かしきれてないし監督も生かしきれてない。何でデパルマがやることになったのだろうと思っていたが監督が急遽変わったのだということを聞いて納得。これまではヒッチコックをイメージしながらも自分の色の映画を撮ってきたデパルマだが、今回はヒッチコックと同じようなものを撮ろうとしてしまったという感じ。構想が無かったのかな。それにしてもデパルマという監督は「はまる」作品と「はまらない」作品かで全然違うなぁ…[DVD(字幕)] 4点(2007-08-07 05:59:52) 337. レイダース/失われたアーク《聖櫃》 ハリウッドには珍しい破綻してないアドベンチャー。ただオカルト的な要素を含む。スピルバーグの成功以来一気にムーヴメントとなったエンターテイメント映画の走りだが80年代ならドラえもんのほうが普通に面白いなぁ…日本の子供は幸せですよ[DVD(字幕)] 5点(2007-08-07 05:41:43)(良:1票) 338. ミッドナイト・ラン かの名作スティングを思わせるさわやかなロードムービー。コメディロードムービーというのは最近流行のジャンルだが下品だったりギャグが幼稚だったりするものだが、この作品は全くそんなことはない。50,60年代のコメディ映画を思わせるセンスの良さ。デニーロが自身最もお気に入りの作品というだけあり非常にイキイキと味を出している。こういう2度続けて見ても面白い映画というのが最近無いなあ…[DVD(字幕)] 9点(2007-08-07 05:29:11) 339. スタンドアップ まあよくありがちなパイオニアの伝記映画であるが佳作。こういう人間が居ないと被差別は打ち破れない。内容にしては暗くなりすぎず、『モンスター』からノリにノっているシャーリーズ・セロンの名演技が光った。ジュリア・ロバーツじゃ明るくなりすぎ、ヒラリー・スワンクじゃタイプキャストだし。[DVD(字幕)] 8点(2007-08-06 15:34:45) 340. 日本海大海戦 海ゆかば 1969年のモノと同じく東郷は三船。しかし日露戦争を政治がらみのアウトラインから読める「歴史映画」である1969年版と比べてなんとも拍子抜けする内容。何で綺麗事でまとめようとするかな。どのような敵とどう戦って何故勝てたのかすら描けてない内容ゼロの戦闘部分も含めただのお涙頂戴モノ。しかも意味もなく気の強い三原や主役の沖田など、程度の低い学園アイドル映画に成り下がっている。80年代の平和ボケの極みに生みだされてしまったクズだろう。戦争は幼稚園のお遊戯大会じゃないんですよ。今作の廃れた特撮を見ていると円谷の特撮がどれだけ偉大だったかがよくわかる。[DVD(邦画)] 1点(2007-08-05 05:14:07)
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