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プロフィール
コメント数 405
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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321.  生きる 《ネタバレ》 とある役所の寡黙な市民課長が主人公。癌で余命幾ばくもないことを悟り、これまで何も為し得ていない自分の人生を振り返り狼狽したり、無断欠勤して遊び歩いたり、心を入れ替えて市民のために仕事をしたりという話。お役所仕事(仕事のたらい回し)の風刺になっていて、時代劇が多い黒澤明の作品の中では異色の部類だと思います。しかしながら、時代を経て労働の質が大きく変化している中、さすがに今の時代では通用しないテーマだなと思ってしまいました(縦割りと責任回避はいまだにどこにでもありますが)。本来的には、喜劇的な要素をちりばめつつ、余命の限り市民のために奔走して仕事を為した男の生き様を示し、そういった仕事ができない現状(当時)に一石を投じているのだと思います。ですが、今になっては、単純化、戯画化が過ぎていて、わかりやすいのだけど、深みやリアリティがなく、なんか、すべてが喜劇に見えてしまいました。主人公以外の登場人物に苦悩がまったくなく、深く考えない大衆役を演じさせているのも、通り一辺倒でダイナミズムを感じさせません。結果、ちょっと説教臭い感じが目立ってしまいます。なぜ、主人公が人が変わったように仕事に打ち込むようになったかを、葬式の参列者が議論するくだりも、すべてが説明台詞になっていて、「癌であることを知らないはずなのに、なぜだろう?」などと延々とやってるのも、そらぞらしくて、何だかなと。映像作品としては丁寧につくられているので、昔の繁華街はこんな感じだったのねとか、飽きることなく楽しく見られました。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-01 19:05:19)(良:1票)

322.  追憶の森 《ネタバレ》 作品の雰囲気は嫌いではないですが、ちょっと全体的に、技巧が勝ち過ぎてしまったなという印象です。ナオミ・ワッツが美人なんだけど、すごくヤな奴で、見ててすごく不快なんです。それだけ演技力が高いと言えるわけですが、そこまで不快なら、普通別れるだろうという領域に入っていて、なかなか、共感できないのですよね。ちょっと普通じゃない男女関係を描こうという作家の意図が透けて見えました。回想にて、マコノヒーの自殺動機に繋がる悲劇に至るシーンが、1つ目のクライマックスになります。悲劇が起こるであろうことはあらかじめ予想できるので、その瞬間が読めてしまいました。来るか来るかと思ってたところ、ほんとにやりやがりました。あと、日本人(日本語話者)だけが気付くことが可能な伏線が仕込まれてます。この伏線が明かされるシーンが2つ目のクライマックスになります。気付けなったので、なるほどなとは思ったものの、これも後で考えると技巧が勝ってしまっているなと思いました。一応、渡辺謙が何者であるかの鍵にはなっているのですが、切れ味はイマイチです。違和感を覚えるような伏線のため記憶に残りやすいという効果はあるものの、その効果が日本人限定であることを考えると、あまり意味はなく、いっそ違和感のない”緑”などの方がよかったと思います。[DVD(字幕)] 5点(2023-03-01 18:55:34)(良:1票)

323.  籠の中の乙女 《ネタバレ》 子供3人を郊外の家にを閉じ込めて育てているという異常な状況の描写を、これといった説明もなく、淡々と描写していく作品。長女はシガーニー・ウィーバー似で、次女はアントニオ・バンデラス似で結構かわいくて、長男はドラガン・ストイコビッチに似た美男だけど、どこか間が抜けていて、母親は岸惠子似。父親は禿げ上がってる以外は特に特徴のない普通の人。それはさておき、異常な状況下における描写が、凡人には思いつかないレベルに至っていて、いちいち面白いです。家族の中で、外で働いているのは父親のみで、一見、最も普通な人なのだけれど、描写が進み、状況が明らかになればなるほど、父親の異常性が浮き上がってくるところ、なかなか巧妙だなと。狂人的な表情は一切見せないところがリアルでいいなと。もう一展開あれば傑作になったかも知れません。長男の鈍くさい感じがちょっと笑えます。もの投げるのが下手くそだと、すべてに鈍そうな感じがしてしまいます。あと、親爺のガムテープの使い方が斬新でした。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-01 18:48:45)

324.  スワロウテイル 《ネタバレ》 本作は、公開当時はプロモーションがメディアを席巻していて、CHARAが歌う「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」は、切なく印象に残っています。2時間半を超える大作。東京に移民が押し寄せてきて、移民達が住む貧民街ができてと、なかなか、先見の明のある世界観。移民達は、中国語と英語と日本語のチャンポン語を話すという設定も、なるほどと思えるこだわりで、それぞれの役者が自分流のミックス加減で話しているのも面白いです。主人公少女伊藤歩とCHARAが好対照で良いし、男優人も、三上博史、江口洋介、渡部篤郎と、当時、旬の役者を惜しみなく使っていて、それぞれの役を堂々と演じていて好印象です。中盤までは、がっつり世界観を構築していて、なかなか頑張っているなという印象。その分、終盤の展開は雑な印象。移民社会と旧来社会との軋轢みたいな方向には行かないで、移民同士の抗争になってしまって、本人達は敵を倒してスカッとしたのかも知れませんが、見てる方としては、宙ぶらりんのまま終わってしまった感じです。マイ・ウェイ押しで、~あいのうた~がエンディングだけというのもちょっと拍子抜けでした。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-01 18:42:23)

325.  私の優しくない先輩 《ネタバレ》 原作小説は未読。監督のヤマカンこと山本寛氏に対しては、京都アニメーション時代に「ハレ晴レユカイ」で、一大ブームを作ったのは評価してますが、その後は、アニメオタクを相手にした狭い世界で、炎上芸をやってる人、くらいの認識です。さて作品です。夢見る少女の独白形式で進んでいくのですが、説明過多で鬱陶しいし、いちいちつまらないんですよね。ラノベならよくあるパターンなのかも知れませんが、映画でこの形式は難しいなと思いました。内容が青臭いのは致し方ないにしても、キャラクターが漫画チックで、演出がわざとらしく品がないので、見ていて小っ恥ずかしくなってきます。少女の心象風景として宇宙を宙づりになるシーンは、効果的に面白くなりえたのですが、そのためには、もっともっと、他の部分で何気ないリアリティをさりげなく詰め込まないと、バランスが合わないし、追いつかないと思いました。[DVD(字幕)] 2点(2023-03-01 18:37:08)

326.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 結構最近の事故だと思ってましたが、月日の流れるのは早いものです。機長の英断により多くの乗客の命が救われ、機長はヒーロー、めでたしめでたしで終わったものと思ってましたが、まさか、裏側でこんなことになっていたとは・・・。この知られざる事実が、どうして詳らかになったのかと思ったのですが、機長自身による原作があるようです。和訳はされていません。未読です。テーマに対して素直で、余計な表現がなくて潔いなと思ったのですが、後でクリント・イーストウッドが監督であることを知りました。なるほど、イーストウッドらしい映画です。トム・ハンクスは実際に老けたのか、老け役だったからなのか、これまでとは違う感じでした。[DVD(字幕)] 7点(2023-02-27 21:01:23)

327.  魍魎の匣 《ネタバレ》 原作既読。なんか全体的に、重要な部分が切り捨てられていて説明不足感がある割に、不必要な部分がくどい印象。ミステリ部分を大胆に切り捨てているのは、時間の都合上仕方ないと思いますが、本作品のイメージの核でもある劇中作、久保竣公の「匣の中の娘」を切り捨てたのは、作品の求心力が保てず失敗だったかなと思います。消化不良で、世界観の深みが出せないまま、結局は、ありがちなマッドサイエンティストの話になっていて、しかも、そのアジトを意味もなく破壊することで、随分と安易にカタルシスを得ようとしたものだなと。原作が、箱のような分厚い本に、色々な話が複雑に絡み合い、それこそ、みっしりと詰まっているのに対して、随分と薄っぺらく感じられるものだなと。部分的には、いいところもあるんですけどね。セットやロケーションなどの当時の景色づくりは、意外と頑張っていて、安っぽい感じはなく、いい雰囲気が出ていました。キャストは、堤真一の京極堂、阿部寛の榎木津、椎名桔平の関口などは悪くないと思いました。一方、宮迫博之の木場修と宮藤官九郎の久保竣公は安っぽくて残念でした。役者よりもキャラ設定や演出の問題で、同じ配役でも、もう少し何とかなったはずなのになと。あと、柚木加奈子役には、普通に美形な娘を選べば良かったんじゃないかと。浮き世離れした役で、演技なんてあまり関係なさそうなだけに。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-27 20:58:12)

328.  リング(1998) 《ネタバレ》 鈴木光司の原作小説3部作の中でも、第1作のリングは、ホラー色が強く、遺伝子コピーによる生物の増殖モデルを電子媒体に適用するという当時としては卓越したアイディアと、それをホラー作品に仕立て上げた手腕に、読んでいて鳥肌が立ったのを今でも覚えています。原作がヒットしてから映画化まで、かなり時間が経っていたので、映画ヒット時は、ちょっと今さら感があって見そびれてしまいました。死者の驚きの表情が素晴らしいですね。呪いのビデオの静的な不気味さがなかなか良いなと思いました。原作ではもっと動的なシーンが含まれていたような気がしますが、むしろこれでいい気がします。例の貞子がテレビから出てくるシーンは、思わず笑ってしまいました。怖さという面では、正直どうかと思いますが、新たな萌えキャラ誕生という面では、エポックメイキングな出来事ですし、評価しないわけにはいきません。[3D(字幕)] 6点(2023-02-27 20:52:55)

329.  ザ・リング 《ネタバレ》 日本の映画版(1998年)がベースになっているようです。全体的に平均点を上げる努力はしているし、それは一定の功を奏しているのですが、肝心の部分で、これじゃない感が大きい・・・。日本の映画版に比べると、予算も大きいですし、役者も普通にしっかりしてますし、映像も格段に美しく、映画らしい絵作りです。ミステリの謎解き面では、時間の尺をたっぷり使っていて、良くできていると思いますが、手慣れた手つきによる、ありがちな作品になっています。一方で、肝心のホラー部分で、どういうわけだか角が取れてしまい、怖さがなくなっています。日本の映画版で最も評価できる表現だと感じた、死者の表情ですが、本作では、特殊メーキャップを頑張りすぎてしまっていて、リアルの範疇を軽く超えてしまっています。表情意外に目立った変化がないところが、むしろ肝なのに・・・呪いのビデオ内の映像については、日本版を真似た鏡の部分はいいとして、独自に挿入した映像が、アート作品になってしまっていて、おぞましさ、まがまがしさがなくなってしまいました。呪いとしての色が薄まってしまい、もろにミステリのヒント集というご都合ツール感が強くなってしまいました。電話の声を聞かせたのは失敗でしたね。地味にマイナスポイント高いです。腰砕けました。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-27 20:48:56)

330.  心霊写真 《ネタバレ》 珍しいタイのホラー映画です。タイならではの恐怖のイメージが見いだせないかと期待したのですが、残念ながらそういったものは感じられませんでした。90年代後半のJホラーブームの後なので、その影響を色濃く受けていると思われます。アメリカでつくるJホラーのリメイクよりは、ずっとJホラー的な恐怖を理解しているようで、その色合いを残しつつも、万人向け、万国向けに、映画として基本に忠実につくっている感じがあります。アメリカでリメイクするなら、これくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか(上から)。主人公は、名倉みたいな、まんまタイ人顔ではなく、白人の血が混じってそうな顔つきのイケメン。その恋人役も神楽坂恵似の美人。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-27 20:44:52)

331.  ホステル 《ネタバレ》 ホラー作品として、このタイトルを聞くことが多かったので、古典的名作なのかなと思ったら、そこそこ最近(今世紀)の映画でした。主人公のノーテンキなバックパッカーが、いい女とやりまくれると噂のスロヴァキアのホステルに行ったら、ホントにいい女とやりまくりだったのだけれども、逆に殺られまくってしまうという話。ほんとにいい女で、乳の形がめちゃくちゃ良くてワロタ。襲う側としては被害者にハニートラップを仕掛けて、幸せな思いをさせる必要は全くないんですけどね。バカっぽさからシリアスへの、幸福から不幸への、落差演出が効果的かどうかはさておき、それなりのお腹いっぱい感は味わえました。チェーンソー持った人が、足滑らすところが一番笑えます。[DVD(字幕)] 5点(2023-02-25 17:55:15)

332.  オーディション(2000) 《ネタバレ》 序盤は、主人公の中年男に密着して、一人息子との二人暮らしの生活や、小さい会社ながらも経営者として働く姿などを丁寧に描写しています。社会的な地位はそこそこありつつも、特別偉ぶっているわけでもなく、恋愛に関しては純粋なところがあり、息子との関係も良好であり、小ズルい作戦を帳消しにする程度には、主人公に同情的に感情移入することができます。そして主人公が惚れてしまう女性。おっとりとした見た目ながらも、芯の強さが感じられる清楚系美人。よく見ればそれほど美人ではない雰囲気美人の塩梅が、なかなかリアルでイイです。後半はその女性の本性が徐々に露わになり、クライマックスに至ります。クライマックスの後に、夢落ちシーンを入れたのは、凄く良かったと思います。これはちょっとした発明なんじゃないでしょうか。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-25 17:52:00)

333.  ビフォア・ザ・レイン 《ネタバレ》 オムニバス3部構成。第1部は、海を背にした僻地に建てられた修道院を舞台にした話。第2部は、うってかわって、都会で写真誌の編集者として働くキャリアウーマンの話に。不意に襲う暴力の暴発しか共通点がないなと思ってたところ、第3部で、すべての話がつながるような構成です。イニャリトゥの「アモーレス・ペロス」に構成や雰囲気が似てるような気がしますが、本作の方が全然古いので、この手の作品としては先駆けだったのかも知れません。第3部でうまくつながって、なるほどと思う反面、第1部で目の色変えて少女を追っかけていたのに対して、第3部でいとも簡単に逃がしているなど違和感も残ります。日常の中の非日常をさりげなく切り出していると思うのですが、全体的に詰めが弱いというか。人の死が、印象に残ると言うより、逆に受け手を不感症にしてしまうようなところがあります。不意に訪れる理不尽な死のリアリティはあるのでしょうが、感情の方が追いつかず、あまり残らない感じです。[DVD(字幕)] 5点(2023-02-25 17:48:14)

334.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 小学生の頃、テレビ放映されていたのを見たことがあります。ディテールはほとんど覚えていない中で、666のアザの映像だけははっきりと脳裏に焼き付いています。そして、画面の端々に悪意が渦を巻いてるのをしかと感じて、トラウマとして残るような恐怖を感じた記憶があります。大人になってから見ると、やはりお芝居であるという前提が頭にあるため、幼少時のような作品世界への完全没入はできないようですね。幼少時には見えていた悪意の渦巻く景色は、ほとんど見えなくなってしまったようです。作品としては、格調高いオカルトホラーで、キリスト教的世界観を荘厳な音楽が下支えしています。殺害シーンは、ショッキングかつ芸術的で、怖さよりは美しさが優ると思いました。写真に死の前兆が現れるというアイデアが、とても効果的です。「リング」など後発のオカルトホラーでも、呪いの可視化のツールとして有効に活用されていますが、この作品が魁なのでしょうか?ちょっと気になります。[DVD(字幕)] 7点(2023-02-25 17:45:29)

335.  ハスラー 《ネタバレ》 続編の「ハスラー2」が、若き日のトムクルーズ主演で、一般大衆受けのする作品なのに対して(見てませんが)、本作は、随分と雰囲気が異なり、勝負師の狂気であったり、メンヘラ恋人の心の闇であったりが、あまり暗くなることなく、あっけらかんと表出していて(このバランス感覚が面白いなと思いました)、英語で表現するなら”perverted”、”twisted”、”crippled”、異常で、捻れていて、傷物の世界であり、続編に比べると大衆受けしそうにない作品だなと思いました。派手なアクションはまったくなく、ビリヤードのショットや、勝負師の表情を延々と映すなど、表現としてはかなりストイックです。9割方のシーンが屋内なのですが、60年代らしいモダンな雰囲気が美しいです。ポール・ニューマンは、まだ若く、渋みがなくて、薄っぺらい感じですが、そこがかえって役に合っていて良かったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-25 17:31:05)

336.  ルムンバの叫び 《ネタバレ》 冒頭、死体となったルムンバが、語り部となっているのですが、何が何やらで、わかりづらかったです。死体からはルムンバの特徴である眼鏡が外されてしまっていて、顔もはっきり写されないので、後に出てくるルムンバと同一人物だと気付けなかったし、そもそも、なんの前触れもなくいきなり死体がナレーションを始めるとは思わないので、ただのナレーションだと思ってきいていました。作品を見終わって、いろいろな知識が得られた後に冒頭のシーンを振り返れば、演出としてけっして悪くはないと思えるのですが、もうちょっと、わかりやすいうまいやり方があったかなと。ルムンバが殺害された翌日には、土に埋められた死体は掘り起こされ、硫酸で溶かされたというエピソードがあるそうで(wikipedia調べ)、もともとそういう知識がある人が見ればまた違うのかとは思います。現地人による、いろいろな政党、政治勢力があり、権力争いをしているという構図が描かれています。100年ほど前に国王が暴虐の限りを尽くしていたことを考えるに、独立前なのに、それなりに教育が行き渡り、そこそこ民主化が進んでいたのだなと言うのが率直な感想です。主人公を演じた役者は、眼光鋭く、弁も立ち、写真で見る限り、本人に似ているようだし、適任者だったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-25 17:25:31)

337.  13日の金曜日(2009) 《ネタバレ》 スラッシャーホラーの原点を勉強しようと思ったのですが、間違えて、リブート版を借りちまいました。ということで、「ジェイソンがメチャクチャ殺る」くらいしか前知識がないまま見始めたのですが、画がやたら綺麗で、結構お金をかけてる感じだったので、すぐさまオリジナルではないことに気付きました。オリジナルではどうだか定かではありませんが、本作はバカ女とバカ男が出てきて、バカップルが殺られまくるという、確信犯的にお約束通りにつくりましたという内容です。バカ女の乳がやたら出まくりで、スラッシャーホラーとおっぱいのコラボみたいな作品です。バカバカ言ってますが、別に貶しているわけではなく、どちらかというと褒めてますよ。白人バカ女とやりまくる白人バカ男達と、風采が上がらず、女に相手にされない黒人と東洋人の男が、なぜかグループ旅行をしているという、ステレオタイプに嵌めたいがための非現実的な設定は、なかなか不快レベルが高いですね。ま、笑えるところも多いですが。トップレスで水上スキーをやってた文字通りのバカ女が、桟橋の下で殺られるシーンは何度か巻き戻し再生してしまいました。見た後には見事に何も残らないです。[DVD(字幕)] 3点(2023-02-25 17:15:21)

338.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 《ネタバレ》 私にとってのこの作品は、廃墟での草薙素子による対多足戦車単独戦闘シーンに尽きます。自分は一体何者なのか?という疑問にとり憑かれ続ける鬱屈、答えを追い続ける孤独、解放への僅かな望みをかけた無謀行為。手足がはじけると同時に、こちらの胸も張り裂けました。ガラスの天蓋を撃ち落とすと光学迷彩が破れて戦車が姿を現す、生物の進化の歴史をあらわすレリーフが銃弾の穴で削られる、などなど、前振りの演出も密度が高く意味深なのですが、よくよく考えると、何の用途の建物なのかよくわからないですよね。哀愁漂う音楽も素晴らしいです。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2023-02-24 21:44:26)

339.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 懐かしのアイテムが次々に現れるので、懐かしい感情も生まれるのですが、ちょっと表層的で、そこで終わってしまう感じで、面白いと思えるキャラクター、感情移入できるキャラクターが登場しないし、驚きやワクワクが感じられる展開もないため、物語世界に入り込むことができませんでした。子供が楽しむには知識・経験が足りないし、大人が楽しむには深みが感じられない。そう考えると、この話をクレヨンしんちゃんでやる必要があるのかどうか疑問ではあります。オリジナル作品として一からつくれば多少は良くなったかなと思いつつ、テレビで人気のクレヨンしんちゃんの、企画ありきのもので、そこを言っても仕方ないのでしょう。[DVD(字幕)] 3点(2023-02-24 21:40:07)

340.  地球へ・・・ 《ネタバレ》 いろいろと設定が練り込まれていることはわかりますが、あまりにも使い古された設定の組み合わせで、これといった目新しさが感じられませんでした。で、短い尺の中に、いろいろ織り込んだためか、結局何が言いたいのか、何で感動させたいのかがよくわかりませんでした。何より一番驚いたのが、金髪赤目のヘッドホンの人が一度も登場しないことでした。ソルジャーブルーと呼ばれる色違い(金髪ではなく青髪)の人が、最初の方でちょこっとだけ登場するだけでした。プロモーションと作品とのイメージ乖離が甚だしいのですが、どうしてそうなっているのか、とても謎です。作画については、劇場用のアニメなのでそれなりに丁寧につくられていて、当時としては十分なレベルだと思います。[DVD(字幕)] 3点(2023-02-24 21:36:16)

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