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プロフィール
コメント数 370
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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321.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 《ネタバレ》 時代を行ったり来たりして忙しい割に、単調なんですよね。PART1から4年空いた分の復習で、PART1の現代(今は過去)と絡ませてるのですが、実質的にはジャイアンみたいなのから雑誌を取り返すだけの話で、ジャイアン自体に華がないから。PART1に比べて疾走感、爽快感も不足気味。名作と聞いてBOXで購入したので、PART3もたぶん見るとは思いますが、そうでなかったら続きは見なかったでしょうね。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2023-04-29 17:01:06)

322.  ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 facebookの創設秘話。主人公は創設者マーク・ザッカーバーグ。私が、個人的にfacebookに興味がなく、当然ザッカーバーグにも興味がないことから、見るのが遅くなってしまいました。facebookのサービス自体に興味がなくても、その周辺には何かしら面白いことがあるかなと、思い直して見たわけですが、結果的には、あまり楽しめませんでした。facebookの成長過程を追う過去パートと、facebook創生期にアイデアを共有していた元同志達から訴えられ、いくつかの係争をかけもちでこなす現在パートとが、交互に切り替わりつつ進んでいくのですが、現在パートの係争は簡易的なもので、張り詰めた緊張感が感じられず、メリハリ面では、あまり効果的ではないように思いました。同じ係争を複数抱えていることで言えば、某巨大掲示板の元管理人なんかの方が、よほどネタとして面白い気が。しかし、アメリカの映画に出てくるアジア系の女って、化粧の派手さが独特で不快ですよね。一体全体どこから来るセンスなんだろう・・・。ヤマンバくらいに振り切れていれば、笑える分だけまだよいのですが・・・[DVD(字幕)] 4点(2023-04-23 15:52:37)

323.  少女は自転車にのって 《ネタバレ》 サウジアラビアの活発でお転婆な娘が主人公。親父は汚れたつなぎを着てたりするので整備工か工場労働者でしょうか?家は結構立派で、テレビゲームと大型テレビまであって、親父が遊ばない間にピコピコ遊んだりするくらい。家の中で、宗教的厳格さはまったく見られません。自転車は案外高級品のようで、家にはなく、主人公の少女は、自転車に乗りたいので、自転車を買うために、ミサンガを密造し、学校で密売したりします。かなりフリーダムです。情報化が進み、欧米の文化が入り込んできて、女性が自身で情報を得て、考え、行動する機会を得るように変化している。一方で、宗教的な縛りは旧態依然として残っている。そのアンバランスな現状を見せることで、受け手に何かを考えさせるという作品。とは言えメッセージ性が前面に出ることはなく、役者の演技も自然で、いい感じです。サウジアラビアでは映画館(集会所)が禁止されていて、かつ女性監督による作品と言うことで希少性が高く、サウジの普通の家庭の内側が見られて、知識としてはたいへん貴重なのですが、だがしかし、面白いかと言われるとどうかなというのがあります。イスラム教における女性の地位が、考えさせられる問題だとしても、部外者が解決できる(解決させてもらえる)問題じゃないので、今ひとつ、突きつけられないのですよね。[DVD(字幕)] 4点(2023-04-12 18:05:11)

324.  11'09''01/セプテンバー11 《ネタバレ》 <1.イラン>5:たわいのない話の後ろに、教育の大切さであったり、情報の不均衡であったり、遠すぎて肌で感じることができない政治的意思の影響であったり、子供の環境適応能力であったり、生命力であったりが感じられます。 <2.フランス>3:手紙をタイプしているときに、テレビが点けてあって、その中に911のビル崩壊映像が映っているのが、随分不自然だなと思いました。 <3.エジプト>3:USA!な人たち以外にとっては、「>>1 うん、知ってた。」という内容で、ここまでわかりやすく主人公に言葉で説明をさせると、ベタベタで深みがまったくなくなることがわかりました。映像作品と言うよりは、プレゼンテーションですね。 <4.ボスニア・ヘルツェゴビナ>3:9・11発生時の各地の反応という意味では、11作品の中で、最も作り話っぽくないとは思いますが、その分ほとんど印象に残らないというのも事実です。9・11と言えば、まずは何より映像の衝撃なのですが、みんなでラジオに聞き耳を立てているというような世界もあったのだなあと。 <5.ブルキナファソ>4:他意がなく、一番わかりやすいです。笑えますし。伝統的な武器の方が恐いし、痛そう(笑) <6.イギリス>5:長編映画が何本も作れるような題材を短い尺によくまとめたなと思いますが、予備知識がない中での初見では、さらりと流れてしまう印象。何回か見直すと理解が深まります。 <7.メキシコ>4:生の素材を使っているので緊迫感はあります。作家としてオリジナルに作った素材はないのですが、それでも個性を放っているので、短編集の一篇としてはありかなと思いました。 <8.イスラエル>4:技術的には一番頑張っている作品で、役者も熱演しているのですが、映像が綺麗すぎて、嘘くさいんですよね。グロテスクさと緩急が足りないのかな。 <9.インド>4:テーマに沿った題材を飾ることなくひねることなく扱った作品です。面白みには欠けますが、実話に基づいてますから重みはあります。 <10.アメリカ>8:この話が9・11とどう関係するのか?この発想は凄い。そして構成力も凄い。都市の表と裏、光と影の対比が、都市の懐の深さを感じさせる。素晴らしい。 <11.日本>3:体験した戦争を語るには、第二次世界大戦まで遡らなければならない。と言うことは、その間、平和だったと言うことで、幸せなことなのですが、こと、このテーマで表現をする際には、不利に働いてしまったかなと。そう考えると、これが日本の精一杯ということで、あまりけなす気持ちにはならないのですよね。[DVD(字幕)] 4点(2023-04-03 20:04:54)《改行有》

325.  フランケンシュタイン(1931) 《ネタバレ》 マッドサイエンティストのフランケンシュタイン博士が、人造人間を作る話です。このフランケンシュタインという人が、ペラペラに軽薄な奴で、マッドサイエンティストなら、最後までそれに徹しろと思うのですが、人造人間に命を吹き込むのに成功した後は、何故か正気に戻って、新妻との新婚生活を楽しみ始め、自分がつくった怪物のことを忘れてしまうというノーテンキさ。その間に人造人間が町に飛び出して、人に危害を与えるという、もうね。マッドサイエンティストの風下にも置けません。一方、「せむし」はなかなかに「せむし」らしく役をまっとうしています。秘密の研究所も立体的なつくりでいい感じです。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-30 17:40:08)

326.  マッドマックス 《ネタバレ》 シリーズ最新作の「怒りのデス・ロード」が面白かったので。最新作までとは行かないまでも、「北斗の拳」に影響を与えたということだし、さぞ化け物級がヒャッハーしていることだろうと想像したのですが・・・まあ普通の暴走族でした。調べてみたところ、派手になるの続編からのようですね。当時としては派手なカー・バイクアクションだったのでしょうが、今となっては、それほどでもないです。倒れたバイクの人の後頭部に、別の倒れたバイクが後ろから突っ込んでいるシーンは、想定外だろうし、ちょっとヤバいなぁと思いましたが。広大な大地を舞台にしているわりに、事件としてのスケールが小さく、しみったれてるなと。終わり方も続編ありきだったのでしょうか。あまりスッキリしません。メル・ギブソンがまだ若造です。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-20 19:27:30)

327.  プロジェクトA 《ネタバレ》 格闘アクション映画です。ジャッキーが時計台から落下するアクションは特に有名ですが、狭い路地での自転車を使ったアクションや、時計小屋の歯車に巻き込まれるシーンなど、アイディア多彩で、飽きることなく楽しめます。ジャッキーは出演者の中では十分イケメンなので、二枚目ヒーローでも行けるところ、笑いを次々とぶっ込んでくるサービス精神に脱帽します。サドルが取れた自転車に座ろうとして、棒が尻に刺さって痛がるヒーロー像は、たぶん、当時としては斬新だったと思います(笑)。お話としては、海賊を倒すというわかりやすい勧善懲悪ですが、海上警察(ジャッキー所属)と陸上警察が仲違いしていたり、さらには、顔見知りの泥棒や、統治者の英国海軍も絡んできて、混沌としていて、ドタバタ感が増しています。とはいえ、話そのものが面白いかというと、そうでもなく、あくまでアクションを上手く転がすための添え物といった印象です。最後、敵を爆殺するのは、ちょっと雑だなあと思いました。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-20 19:16:34)

328.  ノスタルジア 《ネタバレ》 中年の男性と女性が、旅をしているようなのですが、目的は明確に語られず、どこに向かっているのかわからないまま、何気ない会話と、光と影の強調された映像が続きます。深夜に見始めると寝落ちしますね。欧州の古びた建物の壁が印象的です。ただの汚れた壁の一言で片付けられない。風化した表面に、時が刻まれているのを感じます。結局何の話かよくわからないまま終わってしまいましたが。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-14 18:45:05)

329.  ルーム 《ネタバレ》 前半は母親が5歳の息子を利用して犯人を欺く脱出作戦を計画し、母息子協力して実行。脱出が成功するかどうかのサスペンスとしてのドキドキ感があります。後半はガラッと毛色が変わり、脱出後の母息子の生活に焦点が当てられます。息子が、少しずつ外の世界に慣れていく一方で、母は、PTSDに苦しむことになります。女性にとって、10代後半からの7年間、犯人の性奴隷として生きることはあまりに苛酷で、失ったものは大きく、心に重大な傷を負い、精神が不安定になるであろうことは、想像に難くないところ、母への事件についてのインタビューの不躾っぷりが、あまりにひど過ぎて(それをきっかけに母の精神が病んでいく)、今ひとつリアリティが感じられませんでした。そんなわかりやすい話にしてしまっていいのかなと思いました。また、本来の怒りの矛先であるはずの犯人に関する情報が、脱出後にまったく出てこないというのも、不自然に感じました(作品として部分部分はいいのに、何かが抜けてて、全体としてまとまらない感じがする原因かも知れない)。このようなシチュエーションに陥った場合、人の心はどうなるのだろう、周りはどうあるべきなのだろうと、いろいろと考えさせられる作品であり、その意味で価値ある作品だと思いますが・・・作品内で示されたリアクション(解答)は、自分としては感情移入できるところが少なく、あまり心が動かされませんでした。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-14 18:13:30)

330.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 武藤さんが活躍し過ぎで、主役が霞んでしまいました。前半がドラマパート、後半が戦闘パート。ドラマパートは、ゴジラの祖国である日本に対するリスペクトに溢れていて楽しめました。外国人が撮影する日本の、肌触りの違いが面白いです。ドラマ自体は実にありきたりで、深みが感じられませんでした。戦闘パートは、最初、暗くてよくわかりませんでした。戦闘シーンの大半が夜中で、光量が絞られていて、昼間、光が入る部屋で鑑賞すると、ほとんど判別できません。夜中、照明を消した状態で見直したら、なるほど、よくわかりました。「絶対に昼間には見ないでください。」と注意書きしておいて欲しいですね!で、MUTOの話になりますが、重量感、硬質感、速度感、スケール感からくる非生物感が凄くて、ダイナミックではあるのだけれど、リアルに感じませんでした。一方で、子作りをして子孫を残したいだけのただの小市民であることが判明し(ちょっと「エイリアン2」の既視感あり)、倒すのはかわいそうに思えてしまいました。後味があまりよくないのですよね。正直なんでゴジラがちょっかいを出したのかがよくわからないのです。随分と人間に都合の言い終わり方だと感じてしまいました。ゴジラの造形は、いままでのものよりズングリしていて、ヒグマを感じさせます。特に咆哮時の顔の動きが獣を感じさせるものでした。個人的にはゴジラに対しては生物的なリアルさを求めていないので、あまり好みではないですが、バリエーションとしてはありかなと思います。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-11 13:22:43)

331.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 《ネタバレ》 主人公の石油山師が、善良な田舎の地権者を丸め込んで、採掘権を得て、石油を当てて、成り上がるという話で、その道で成功する人間の、強烈なバイタリティとエゴをダニエル・デイ=ルイスが熱演しています。序盤はなかなかに引きつけられました。しかし、途中からインチキ教祖が絡んできて、ちょっと安っぽくなり、最後は何が何やらという感じです。山師に情報を売った青年と、インチキ教祖が双子だという説明がないので(たぶん聞きそびれて)、同一人物だと思ってしまいました。双子の設定にする効果がまったくと言って言うほど無いので、よもや双子だと思わなかったのですよね。これに限らず、全体的に、本筋に効果的に直結しない表現が多いような気がしました(冒頭の採掘現場の長回しとか)。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-11 13:18:52)

332.  まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 ある街にドイツ軍が時限爆弾を仕掛け、イギリス軍通信兵の主人公が、爆弾を探し出して解除する役目を負います。一般市民は街から逃げてしまい、派手な格好をした精神病患者が街に繰り出します。彼らは、自分が貴族や将軍や売春宿の女将の生まれ変わりと思い込んでいて、主人公もハートのキングになりきって、彼らとうまくやりつつ、任務の遂行をめざすというような話です。ヨーロッパの古びた石造りのモノクロームの街と、色とりどりの服をまとった精神病患者達の饗宴(狂宴?)とのコントラストが美しいです。ただ、かなりわざととらしい喜劇仕立てなので、見る人を選ぶと思います。私としては、苦手な部類でした。ヒロインはピチピチでかなりカワイイです。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-08 18:40:57)

333.  ムッソリーニとお茶を 《ネタバレ》 イタリアは芸術の都フィレンツェを舞台に、イギリス人コミュニティの視点から第二次世界大戦を描く、毛色の変わった戦争映画です。見始めると、イタリアが舞台なのに、ほとんどの人が英語をしゃべっていることに、疑問を感じましたが、フィレンツェに在住のイギリス人コミュニティの話であることが分かってきます。主人公は、イタリア人実業家の私生児の少年です。父親の子育て放棄により、イギリス人秘書に引き取られ、イギリス人コミュニティの中で育てられることになります。コミュニティには、同じ言葉をしゃべる外国人という立場であることから、アメリカ人も含まれています。しかし、かつてムッソリーニとも親交があり、今でもティーパーティーにふける在伊英国大使未亡人からすれば、商売や研究、芸術趣味のために来ているバイタリティ溢れるアメリカ人女性は、野蛮以外の何物でも無く、その未亡人が、ことあるごとにアメリカ人の悪口を言っているというのが前半です。主人公が少年から青年に成長するとともに、世界情勢は悪化し、戦争からは縁遠い芸術の都にあっても、第二次大戦に巻き込まれていくというのが後半です。戦線から離れたところから見る第二次大戦の一側面として、参考になりました。国境が地続きの国家間の戦争って、日本に住んでいるとなかなかイメージできないのですよね。興味深いと思ったのは、日本の真珠湾攻撃によりアメリカ軍が大被害を受けるというニュースに、イギリス人コミュニティに笑みがこぼれるところです。安堵の表情に近いかも知れません。これは「日本軍グッジョブ!」という意味ではなく、アメリカが参戦したことに対する歓喜です。なるほどなぁと思いました。ひ、人が死んでんねんで?とも思いましたが。後で調べてみたところ、監督の半自叙伝的な作品とのことなので、この作品の空気感はそれなりに信頼できるものだと感じました。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-03 19:49:18)

334.  生きる 《ネタバレ》 とある役所の寡黙な市民課長が主人公。癌で余命幾ばくもないことを悟り、これまで何も為し得ていない自分の人生を振り返り狼狽したり、無断欠勤して遊び歩いたり、心を入れ替えて市民のために仕事をしたりという話。お役所仕事(仕事のたらい回し)の風刺になっていて、時代劇が多い黒澤明の作品の中では異色の部類だと思います。しかしながら、時代を経て労働の質が大きく変化している中、さすがに今の時代では通用しないテーマだなと思ってしまいました(縦割りと責任回避はいまだにどこにでもありますが)。本来的には、喜劇的な要素をちりばめつつ、余命の限り市民のために奔走して仕事を為した男の生き様を示し、そういった仕事ができない現状(当時)に一石を投じているのだと思います。ですが、今になっては、単純化、戯画化が過ぎていて、わかりやすいのだけど、深みやリアリティがなく、なんか、すべてが喜劇に見えてしまいました。主人公以外の登場人物に苦悩がまったくなく、深く考えない大衆役を演じさせているのも、通り一辺倒でダイナミズムを感じさせません。結果、ちょっと説教臭い感じが目立ってしまいます。なぜ、主人公が人が変わったように仕事に打ち込むようになったかを、葬式の参列者が議論するくだりも、すべてが説明台詞になっていて、「癌であることを知らないはずなのに、なぜだろう?」などと延々とやってるのも、そらぞらしくて、何だかなと。映像作品としては丁寧につくられているので、昔の繁華街はこんな感じだったのねとか、飽きることなく楽しく見られました。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-01 19:05:19)(良:1票)

335.  魍魎の匣 《ネタバレ》 原作既読。なんか全体的に、重要な部分が切り捨てられていて説明不足感がある割に、不必要な部分がくどい印象。ミステリ部分を大胆に切り捨てているのは、時間の都合上仕方ないと思いますが、本作品のイメージの核でもある劇中作、久保竣公の「匣の中の娘」を切り捨てたのは、作品の求心力が保てず失敗だったかなと思います。消化不良で、世界観の深みが出せないまま、結局は、ありがちなマッドサイエンティストの話になっていて、しかも、そのアジトを意味もなく破壊することで、随分と安易にカタルシスを得ようとしたものだなと。原作が、箱のような分厚い本に、色々な話が複雑に絡み合い、それこそ、みっしりと詰まっているのに対して、随分と薄っぺらく感じられるものだなと。部分的には、いいところもあるんですけどね。セットやロケーションなどの当時の景色づくりは、意外と頑張っていて、安っぽい感じはなく、いい雰囲気が出ていました。キャストは、堤真一の京極堂、阿部寛の榎木津、椎名桔平の関口などは悪くないと思いました。一方、宮迫博之の木場修と宮藤官九郎の久保竣公は安っぽくて残念でした。役者よりもキャラ設定や演出の問題で、同じ配役でも、もう少し何とかなったはずなのになと。あと、柚木加奈子役には、普通に美形な娘を選べば良かったんじゃないかと。浮き世離れした役で、演技なんてあまり関係なさそうなだけに。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-27 20:58:12)

336.  ザ・リング 《ネタバレ》 日本の映画版(1998年)がベースになっているようです。全体的に平均点を上げる努力はしているし、それは一定の功を奏しているのですが、肝心の部分で、これじゃない感が大きい・・・。日本の映画版に比べると、予算も大きいですし、役者も普通にしっかりしてますし、映像も格段に美しく、映画らしい絵作りです。ミステリの謎解き面では、時間の尺をたっぷり使っていて、良くできていると思いますが、手慣れた手つきによる、ありがちな作品になっています。一方で、肝心のホラー部分で、どういうわけだか角が取れてしまい、怖さがなくなっています。日本の映画版で最も評価できる表現だと感じた、死者の表情ですが、本作では、特殊メーキャップを頑張りすぎてしまっていて、リアルの範疇を軽く超えてしまっています。表情意外に目立った変化がないところが、むしろ肝なのに・・・呪いのビデオ内の映像については、日本版を真似た鏡の部分はいいとして、独自に挿入した映像が、アート作品になってしまっていて、おぞましさ、まがまがしさがなくなってしまいました。呪いとしての色が薄まってしまい、もろにミステリのヒント集というご都合ツール感が強くなってしまいました。電話の声を聞かせたのは失敗でしたね。地味にマイナスポイント高いです。腰砕けました。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-27 20:48:56)

337.  心霊写真 《ネタバレ》 珍しいタイのホラー映画です。タイならではの恐怖のイメージが見いだせないかと期待したのですが、残念ながらそういったものは感じられませんでした。90年代後半のJホラーブームの後なので、その影響を色濃く受けていると思われます。アメリカでつくるJホラーのリメイクよりは、ずっとJホラー的な恐怖を理解しているようで、その色合いを残しつつも、万人向け、万国向けに、映画として基本に忠実につくっている感じがあります。アメリカでリメイクするなら、これくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか(上から)。主人公は、名倉みたいな、まんまタイ人顔ではなく、白人の血が混じってそうな顔つきのイケメン。その恋人役も神楽坂恵似の美人。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-27 20:44:52)

338.  Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow 《ネタバレ》 これはファン限定のファンサービス作品。お屋敷周辺が魔法の影響で極寒状態になったため、みんなで札幌雪まつりを行うというもの。長期シリーズでいうところのフィラー回を、ファンサービス用OVAとして外出ししたわけですね。さらにコアファンのために劇場も準備して公開したようです。まあ、これだったら、いっそのこと温泉とか海水浴の方がよいかなという内容です。本編の展開とは関係ないので、作品に特別な思い入れがないのであれば、見なくても問題ないかと思われます。追伸:amazonのレビューによると、短編集2巻の「冷たいのがお好き」と「アルコール・パニック」の合体版とのことです。ちゃんと原作があるのな。[インターネット(字幕)] 4点(2023-02-24 18:22:49)

339.  バトル・オブ・リガ 《ネタバレ》 珍しいラトビア映画。バルト三国のどこかくらいの知識しかありませんね。第一次世界大戦後、ロシア革命のさなかの1918年。ラトビアは独立を宣言していたようです(気づかなくてスマンm(_ _)m)。本作は、独立宣言後のロシア・ドイツ統一軍による首都リガへの侵攻を扱った作品のようです。主人公男性は、ラトビアの独立のために国軍を作ろうという運動家?で、婚約者との結婚を間近に控えていたのにもかかわらず、すぐ帰ると言って出征したまま何年も帰ってこず、婚約者女性がその帰りを待ち続けることになるという出だしです。(この出征の目的がよくわからない。)主人公がようやく帰って来たところ、婚約者の女は、言い寄ってくる金持ちの男もいるし、こんなに待たせるなんて愛してないに違いないなどと言い出して、ゴタゴタするという、どうでもいい緊張感のない話が続くのが前半です。後半は、ロシア・ドイツ統一軍がリガの街に侵攻してきて、雰囲気が一転、やっと戦争映画風になります。軍隊の体を為していないラトビア軍が敵う相手ではないため、政治家は住民に対してリガの街の明け渡しを説きますが、主人公男はこれに反発して、奇跡の大逆転ウルトラC作戦を考案。住民達も賛同して、命がけで闘うことに。続きは作品をご覧ください。全体的に絵作りはとても丁寧なのですが、映像が小綺麗すぎて、臨場感や切実感、躍動感が今一つ伝わってこない感じがしました。ヨーロッパは石造りの街というイメージがありましたが、木造構造物が混じった美しい街並みでした。特に木造の橋が美しく、これが爆破される映像は見ごたえがありました。一方、ストーリーは、悪いドイツをやっつけて独立を勝ち取るという単純な勧善懲悪で、深みが感じられませんでした。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-21 17:59:30)

340.  ミミック 《ネタバレ》 いわゆる一般名詞の「バイオハザード」によるパニックもので、ストーリーや設定に新しいアイディアは殆ど見られません。そして、サバイバルホラービデオゲームの固有名詞でもある「バイオハザード」ライクな絵作りだなと。背景映像の作り込みはなかなかクオリティが高いと思いました。その一方で、モンスター化したグロテスクな生物を、必要以上に、ヌラヌラ、ギトギト、ベトベト、ネバネバに表現しすぎていて、リアリティが損なわれていると感じました。そのような表現自体「エイリアン」あたりの系譜の延長で新しさが感じられないし、落ち着いたリアリティのある背景に対して浮いてしまっているしで、ちょっともったいないなと思いました。で、一番スッキリしないのが、タイトルにもなっているミミック=擬態についてです。擬態をする意味がまったくないのですよ。こんな最強最悪生物が。完璧ならまだしも中途半端な擬態を行う必然性がまったくないのですよ。う~ん。中途半端な擬態の形態は、進化の過程としてはあり得るのですが、重要なのは、進化の過程の中途半端な擬態状態でも常に連続的に有利であるかどうかです。で、本作品の場合、中途半端に擬態対象に似ることが、有利になるどころか、不利になると考えられるのですよね。擬態対象が他の生物とはまったく異なり、似ているけど異なるものにやたら敏感という性質がありますので。不気味の谷じゃないですが。何故、他の生物や非生物が擬態対象にならなかったのかと言うことになってしまいます。強すぎて擬態する必要が無いと言うことをさておいても違和感があります。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-19 15:53:11)

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