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プロフィール
コメント数 3878
性別 男性
年齢 53歳

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3381.  ゴーストバスターズ2 1作目でとても喜んだウチの子供たちは、2作目が放送されてりゃ当然観ちゃう訳で、「これ、ツマランよ」と言いつつ私も観る。実に久しぶり。 子供たち、多分、1作目ほどは面白くないと感じつつも、それなりに楽しんでいる様子。ちなみに一番ウケてたのは、タイタニックネタ。完全に別の映画に(しかも本作より後に作られた映画に)救われてますね。 で、やっぱり面白くないっちゃあ、面白くないんですけども。2作目だからって、1作目より「大きなもの」を出さなきゃならんもんでもなし。 でも、何だかコレ、考え過ぎて考え過ぎて、結局どうしようもなくなっちゃった、という枯れた味わいが、なんとなく感じられます。 1作目におけるゴーストバスターズが、穴ぼこから這い上がってきて、拍手喝采を浴びる。カッコよくもないくせに1作目でヒーローになっちゃったから、つまりヒーローになり周りを熱狂させること自体がネタだったから、2作目で目先を変えようと思った途端、もはやヒーローにもなれない。全体的にどこか斜に構えたようになっちゃう。もっと割り切ってヒーローで居続ければ、何作でも作れたかも知れないのに。でもそのおかげで第1作は独特の位置を保ち続けることができ、第2作は第2作で、ちょっとした怪作になっている。もうちょっとハジケることができれば怪作の道を極めることもできたのかも知れないけれど、そういう意味では真面目すぎたのかな、と。『グレムリン』の続編くらいムチャクチャやるのがいいことなのかどうかはともかくとして。[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-02-09 23:09:41)《改行有》

3382.  刑事物語 くろしおの詩 恒例行事のように「引退」を繰り返す大仁田厚が、記念すべき「第一回引退?」した頃の出演作。わずかながらセリフもあり、アルゼンチンバックブリーカー(っぽい技)を披露するのが貴重ですね(そもそもサンダーファイヤーパワーボムとDDT以外の技を見られるのが今となっては貴重?)。 それを除くと(ってまあ、それだってどうでもいいんですけどね)、かなーり内容の薄い作品になってしまいました。ひょんなことから、とある女性と知り合い、彼女をサポートすることになる片山刑事、というのはよくある話ですが(笑)、さらには犯人護送の際の失敗(というほどの失敗でもなかろうに)から理不尽にも刑事職をクビになってしまい、事もあろうにやくざ屋さんの仲間に否応なく入れられてしまうという、踏んだり蹴ったりの展開。いやホントよくある話(笑)。しかし、今回のヒロインと片山の関係も十分描かれず表面的だし(「どうして自分にこんな優しくしてくれるのか」という片山への問い、映画としては愚問中の愚問でしょう)、心ならずもやくざ屋さんになってしまう展開もストレート過ぎて、苦悩なり、その逆に可笑しみなり、もうちょっと膨らませられないものかと。ついでに言うと、赤ちゃんが生まれる前からいそいそと粉ミルクを買うのはいいけど、でも「明治ステップ」はまだ買うの早いでしょう(←それはどうでもいいってか)。全体的にエピソードの盛り込みが足りず、十分練られていない印象の一方で、“友情出演”で登場するあの人この人を見ていると、「なんかそういうのでゴマかしてませんか」と。 片山が去るラストも特に盛り上げる要素もないまま、武田鉄矢が竜馬像に語り掛けるだけの自己満足。いやでも、自己満足に正直に向き合うこと、それ自体は、あながち悪いコトではないのでしょう。[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-01-24 09:22:14)《改行有》

3383.  ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 第2作の続き・・・というより、第2作のオマケみたいな。第2作のラストからそのまま第3作に繋がり、設定上もその制約を受けてしまう中、どう工夫して見せてくれるかがポイントとなるのでしょうが、これがどうも不発。謎に乏しく緊張感に乏しく、ただこれまでのエピソードにケリをつけるだけでは、作品としての存在意義もやっぱり乏しく、あの魅力的だった第1作が懐かしく感じられてしまいます。せめて後半の裁判シーンばかりは、もう少し工夫があっても良さそうなもの(これまでにも様々な映画が演出の腕を競ってきたシチュエーション)かと思うんですけども。ただ、もしデーモン小暮閣下が裁判の被告席に立ったら、きっとこんな感じになるんだろうなあ、と思わせてくれる点は少し貴重でした。[DVD(字幕)] 5点(2015-11-22 08:29:51)

3384.  プレーンズ 主人公が高所恐怖症の飛行機、という思いつきの一発ネタだけで、ほとんど物語を膨らませられなかった印象。主人公のダスティは農薬散布のセスナ機、と言っても他の連中にあれこれバカにされるほどには見劣りする外見でもないし、実力は最初から結構ありそうだし、とりあえず「いいヒト」だし。高所恐怖症という唯一の「逆セールスポイント」も物語にさほど生かせているようにも思えず、結局のところ、転機らしい転機も描けていない、平板なオハナシになっちゃってます(そんなダスティがあっけらかんと活躍するのは、正直、あまり愉快でもない)。世界一周レースということで、とりあぜず世界の様々な光景が登場するという楽しさ、それはひとつの魅力ではありますが。[ブルーレイ(吹替)] 5点(2015-09-27 10:20:04)

3385.  ザ・ディープ(1977) 私も高校生の頃、テレビで初めて本作を観た時には、ジャクリーン・ビセットのスケスケTシャツに一瞬「おおっ」と思ったのは確かなんですけれども、何つうかその、こういう体形をスタイルがいいというのかどうなのか、角ばった肩から伸びる細い腕に、のっぺりした背中、すぐに関心が萎えてしまったのをよく覚えております。しかし勿論、彼女のスタイルがどうこう以前に、映画自体の盛り上がりの無いのっぺり感にゲンナリしたことは、事実でしょう。沈没船の宝探しに、モルヒネのアンプルの争奪戦、という訳ですが、何ともショボくれた内容。申し訳程度にウツボが襲ってきて、一応は海洋アドベンチャーでございます、と。原作・脚本が『ジョーズ』のピーター・ベンチリーで、ご丁寧にロバート・ショウも出演、そりゃヘンに期待しちゃうじゃないですか・・・ピーター・イェーツ監督の演出も、手堅くまとめているということなんでしょうけど、ちょっと生真面目過ぎるのかも知れません(その割には、あのジャクリーン・ビセットが謎の闖入者に襲われるあの「?」なシーンは、いったい何なのやら???)。しかしまあ、本作の見せ場たる海中ダイビングのシーンでも、しっかりと俳優の顔をカメラがとらえていて、ああ、代役じゃなくて本人がガンバってるんだなあ、というのは、確かにひとつの緊張感へと結びついてるかとは思います。あと、魚がタイミングよくカメラに入ってくるのは、たまたまなんですかね、それとも演出としてスタッフさんがそっと魚を放っているんですかね??[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-09-12 13:35:38)

3386.  リディック:ギャラクシー・バトル シリーズ第3作にあたるのでしょうけど、第2作を観ておく必要はまーったくありません、という新設設計。あのワケのわからん世界観から一転し、またヘンテコ生物がウヨウヨする惑星を舞台とする作品へと戻ってきてくれました。とりあえず一安心。さらにそこに、リディックを付け狙う連中がやってきて、と来ればもう、さぞかし盛り上がろうってなもんですが(ハイ、こういう持ち上げ方をするのは、この後、ケチをつけるための前フリですね)・・・なーんか、スカスカなのよね。これといって、心に引っかかるものもなく、サラサラと物語が進んでいく。リディックを狙う連中が登場したら、ヴィン・ディーゼル、姿を消してしまうし(きっとどこかで休憩でもしてるんでしょ)。最初の方でその凶暴さを垣間見せた変なサソリみたいな生物も、後半、ヤミクモに襲ってくるけど、ヤミクモに斃されていき、強いのやら弱いのやら。せっかく「立て籠もり」みたいなシチュエーションとなって盛り上がりかかっても、その緊張感が続かない。例えばあの、リディックが手なずけた生物(犬?みたいなヤツ)との関係くらいは、もう少し丁寧にエピソードを盛り込めなかったものかと。[DVD(字幕)] 5点(2015-08-24 22:07:11)

3387.  呪怨 (2003) 「人を怖がらせるために作られる作品」ってなジャンルがあって、多分そこにおいては、怖ければ怖いほど「良い作品」ってことになるんでしょう。ただし、何度もの鑑賞に堪える作品か、という指標もあれば、「こんなコワイ作品、二度と観たくない」という感想もあるだろうから、受け止め方もさまざまですな。さて、ビデオ版(「2」は見てないけど)と、この劇場版、とりあえずどちらがより怖かったか、と言えば、うーん多分、ビデオ版かな、とは思う。オリジナリティの目でも、元祖というべきビデオ版には敬意を払います。そんじゃ何でビデオ版の方に低い点数つけてんだよ、と言われりゃ、もうゴメンナサイなんですけれども。内容のバラエティとか、あと田中要次さんの顔のコワさ(笑)、とかいったあたりの魅力ですかね。・・・とか言いつつ、この後、劇場版にケチつけようってんだから、私も相当にロクでもない訳ですね、本当にスミマセン。この呪怨という作品、都市生活とかその近郊の生活の中の孤独や不安を反映したような、いわば都市伝説の寄せ集めみたいなテイストが特徴ですよね(過去というものから断絶された都市生活における、プチ因縁話)。そこにはもはや、例えば「仏壇」みたいなアイテムの入り込む余地はない(そういう定番アイテムが入り込んだ時点で、ちょっと醒めてしまう)と思うのですけれども。[DVD(邦画)] 5点(2015-08-24 13:59:46)

3388.  センチュリオン 古代ローマ時代、敵の襲撃から生き残った数名の兵士の逃避行と、追手との戦いを描いた作品ですが、色々盛り込もうとしてかえって散漫に。もうちょっとうまく彼ら生き残り兵士たちの姿そのものを掘り下げる方向に力点を置けないものか、と思っちゃいます。古代=野蛮=残酷描写、といういささか単純な盛り上げ方も、工夫がないですね。その単純さが面白いっちゃあ、面白いのですけれども。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-08-15 21:04:49)

3389.  獄門島(1977) 金田一さんのターザンロープ(?)あたりの悪乗りは楽しくって、私も子どもの頃から好きだったんですけどね。ただ、ミステリとしては正直、あまり面白くない。むしろ大人になってから原作を読んで、こんなにスゴイ推理小説だったのか、と。趣向を凝らしに凝らした、3重の見立て殺人。この映画、原作から一部変更を加えられており、例えば「謎の復員兵」の処理などは(原作より無理があるにしても)なかなか悪くないと思います。ただ、実行犯が少し変更されている点、変更すること自体は結構だとしても、そんなに面白い変更でもないし、そのせいで終盤をここまでダラダラ引っ張ってしまったのは、どうもいただけません。石坂金田一シリーズにおける金田一さんは、中盤アタフタしている一方(これは原作のテイストでもありますが)、ラストの真相解明の部分で、根拠もロクに示さず妙に何でも断言してしまう感があり、「オイオイなんでそんな突然強気になってるんだよ」と思いつつもそこが魅力であったりもするんですけどね、本作の終盤のダラダラ感はそんな魅力も打ち消してしまい、といって原作にない新たな魅力(ロマンスなり、それに伴う哀切なり)を盛り込めている訳でもなし。あと、原作の巧みなトリックも、あまり印象的には描かれておらず勿体ないですね。第一の殺人なんて、原作では犯人をうまく隠してますけど、この映画ではほとんどバレバレ寸前の描写になってしまっており、むしろこういう部分で原作を離れてみてもよかったんではないか、とも思います。それともう一つ、本作の医石坂金田一さん、過去2作よりもなーんか野暮ったい顔してますなあ。そこも惜しい。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-15 20:43:33)

3390.  リディック 『ピッチブラック』の続編、って言ってもまあ、「変な星を舞台にしました」というくらいしか繋がりは無い、と言ってもよさそうな。だいぶ製作費は上がってそうにも思われますが、寒暖の差が激しい星、ってのはちと工夫が足りないかと。それ以外も、かなりワケがわからんというか、自由奔放な内容で、それはそれで悪くはないのだけど、どうせならもっとぶっ飛んで欲しいところ。いかにも「この先シリーズ化していきますので今回はこのあたりで」みたいな出し惜しみ感があって(イヤ本当にそんなつもりで作ったのかどうか知らんけど)、内容的にはこじんまりしてしまいました。それにしてもヴィン・ディーゼル、劇中で再三ゴーグルを外して見せるけど、何度も何度も外し過ぎでしょう。ここぞというシーンでカッチョよく外して見せればよいものを・・・[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-23 23:28:38)

3391.  ダークナイト ライジング 最初のあの飛行機のアクションで度胆を抜かれ、気分が大いに盛り上がるものの、そのあとは例によってジメジメとした根暗な雰囲気が漂う。“ダーク”なイメージで描いてます、と言われりゃ、そりゃそうなんだけれど、どうも停滞感が。後半はそれなりに目まぐるしい感じを出そうとしているのだろうけれど、脈絡なくシーンを積み重ねている印象しか受けず、停滞感は払拭できません。そもそも、破滅的な状況に置かれたはずのゴッサムシティが、絶望感も荒廃感も無いただの映画の一舞台としてしか表されていないのが、気分の乗らないところ。陰にこもったバットマンのパッとしなさは置いておくとしても、せめて、地下に閉じ込められていた警官たちの、ようやく地上で日の目を見ての行軍、ここで我々を泣かせなきゃ感動するトコないでしょ、というこの大事な場面を、どうしてこうも無感動にフツーに描いてしまうのか。残念です。[ブルーレイ(吹替)] 5点(2015-04-11 09:07:44)(良:2票)

3392.  ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密 夜の博物館で展示物が動き出す、という一発ネタでもって、シリーズを3作も引っ張っちゃうのはやっぱり厳しい。驚きの無いところから映画を始めなきゃならないし、そもそも、勝手気ままな展示物たちにベン・スティラーが振り回される彼の困惑こそが“ナイトミュージアム”というネタのお楽しみであったものが、もはや展示物ファミリーの一員である彼には困惑も何も無いし。もちろん、この馴れ合い的な世界が、シリーズとしての楽しみであることにもまた、間違いは無い訳で。いつも通り気が合いつつ、いつも通り噛み合わない連中の掛け合いの楽しさ、そこに新キャラも参戦してギャグを散りばめ、確かにしっかり笑わせていただきました。ただ……ねえ。演出は何だか単調だし(会話シーンとか、機械的過ぎませんか)、ラスト近くの「この辺りに感動する時間帯を設けてみました」みたいな展開も嫌味な感じがするし。それに、第3作ともなりテーマとして新味が出しづらい中で、これもアタリマエのようにぶちまけられるCGを見ていると、「実写と見紛うリアルなCG」ってのが本当にイイのかとも改めて思っちゃう。かつてのストップモーションアニメには、どうしようもない違和感があった代わりに、特撮というもの自身の自己主張があり、それに対する観る側の待望も確かにあったんだけど。遠く大英博物館に舞台を移したのも、これも何の為だったのやら、博物館の外まで騒動が広がりかけたものも簡単にエピソードを収めてしまい、結局はすべてが「今まで通り」の雰囲気に落ち着いちゃう。マンネリの持つ良さもある代わり、マンネリの悪いところもかなり出てしまった第3作でした。ところで今回、ベン・スティラーは二役の登場ですが、凝ったメイクアップにビミョーなものがありまして、セリフで「二人が似ている」と言われるほどには残念ながら似ていないんですね。せっかくの二役ですが。あと、一瞬だけのちょっとしたシーンではありますが、アクション俳優でもないベン・スティラーが、走るシーンではなかなかいい走りを見せてくれます。ついでに言うと、思わぬ俳優がチョイ役で登場し、笑いを提供してくれますが、「そういやショーン・レヴィ監督って、このヒトと、あんないい映画撮ってたのになあ」ってなことも思い出しちゃうのでした。[映画館(吹替)] 5点(2015-04-05 08:58:51)(良:1票)

3393.  ポンペイ 身分の違う男女の恋、二人の仲を権力をカサに着て邪魔しようとするヤな男、さらにそこに降りかかる大災厄。ああ、どうしても結局は『タイタニック』みたいになっちゃうのね、と言いたくなる本作ですが、これがまた、なかなか珍作なのでした。そりゃまあ一応は、火山の噴火が映画の中心には置かれており、そのスペクタクルが一番の見どころとなるようにはなっていますけれども、それが何だか形だけ、とでもいいますか。火山の噴火までは、主人公である剣闘士の戦いで盛り上げてやろう、というサービスかと思いきや、映画の関心が最初から最後までそこにあって、イザ、せっかく火山が爆発しても、何だかうっちゃられている感じ、いわば背景の打ち上げ花火。完全に意匠に過ぎないスペクタクルをよそに、主人公たちは平気な顔をしてノビノビと人間同士の戦いを繰り広げている。そして時々、思い出したように火山が映し出されて「ああ、まだ一応噴火してたのか」と。なんだこのアプローチは、と、ある意味、新鮮でした。それにしてもキーファー・サザーランド、バカ殿みたいな役が似合いますね。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-03-08 08:29:03)

3394.  月に囚われた男 《ネタバレ》 低予算映画でどうやって重力の小さい月面基地の内部を描くか。その答えが、「んなコト、知ったこっちゃねえ」と言わんばかりに普通に卓球やってみせる。はい、参りました。意外な設定と繊細な描写で、地味ながらじっくり見せるSF作品。地球への帰還を待ち焦がれる主人公が、実は使い捨てされる運命のクローンだという訳ですが、クローンになんでわざわざバカ丁寧に、こんな現実的なニセの記憶を植え付けて、無駄な期待を抱かせるんですかね~、他にナンボでも方法がありそうなもんですが……とかいうストーリー上の合理性を求めるのも野暮ってなもんで、「理にかなった物語」よりも詩情なり哀しみなりが優先されることには当然でありましょう。ただ、ちょっと……前半の、現実と非現実が交錯する一種の幻想性に対して、そこに発生する「自分がもうひとり現れる」という事件もまたその一環かと思いきや、これは幻覚ではなかったという後半のSFへの転換。これが作品のミソなんでしょうけれども、残念ながらもうひとつピンときませんでした。幻想性を引きずってしまうが故に、なかなか現実のもつ絶望感や残酷さがはっきりとしない。いっそファンタジーとして突き進むなら、主人公(といっていいのかどうか?)には、ラストは「地球以外のどこか」に向かって欲しかった気もするのです。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-02-28 09:59:07)(良:1票)

3395.  青空に踊る 日本との戦争のさなか、アステア演じる撃墜王たる主人公にも休暇が与えられ、さっそく美人カメラマンにつきまとう。ジンジャー・ロジャースの相方の「フレンド」だ、などとウソ(?)をついたりして。で、相思相愛いい感じ、と順調に進んだのでは映画として面白くないけれど、変にモタついてばかり、これはこれであまり面白くない。いや、アステアのダンスが拝めりゃストーリーなんて二の次で楽しめるんだけど、ダンスシーンもあまり出てこないもんだから、さてどうしよう(でもダンスが始まればやっぱりスゴイのだけど)。そうこうしているうちにアステアは戦場に戻ってしまい、かなり「なんのこっちゃ」な展開で終わってしまう。ただ、1943年という時代背景が、ここにそのまま投影されているんだなあ、とは思います。まさに戦時下、休暇が終わればまた戦争なんだな、と。逆に言えば、こんな時代に、こんな生々しい題材を内包しながら、よくもこんな平明なミュージカルを作ったものよ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-19 23:14:28)

3396.  炎のランナー むかーし初めて見たときってのは、正直あのテーマ曲がお目当てだった(しかしラストまで出てこないんだこれが)んですけど、内容に関しても、意外に面白いやんか、というか、(実際には劇的なのであろう優勝劇を)えらく地味なドラマにしている割に、見始めたらつい引き込まれるなあ、と。でもですね、とりあえず引き込まれちゃったのは、スローモーションを多用あるいは濫用した「キレイでしょ」的な映像で引っ張ろうとするからでして、だからつい観ちゃうんだけれども、だからどうなんだ、とも。いわば、飽きの来ない、超薄味。中心的に描かれる二人の主人公、リデルとエイブラハムスの対比がここにあるんだろう、と頭ではわかるんだけど、その対比が感覚として伝わるものがあまりない(ってか、二人それぞれ別の金メダルをとっちゃうという顛末をそのまんま描くことで、「対比」がほとんどスレ違いみたいな感じに)。各国のライバルを形だけもっともらしく登場させるのも、なんか余計というか、胡散くさいし。美しく丁寧に仕上げられた映画、だけど“ドラマ”って、こんなんで、いいんですかね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-19 22:41:12)

3397.  草原の野獣 《ネタバレ》 傲慢な地元有力者の父に、彼でも手を焼く困り者の長男、正義感は強いが無力な次男。やがて、長男がある事件を起こしてしまい、裁判となるが……と、なんだか松本清張あたりが書きそうなテーマですが、一応、西部劇。いかにも物語らしい物語で、オハナシとして変に完結してしまってる感じがしてしまい、映画としてこのテーマをどう処理してやろうとかいう姿勢があまり感じられなくって。結局は長男を射殺し、号泣する父、そして、先住民の血を引く女性と交際する次男を許す父。って、こんなわかりやすいラストでいいんでしょうか。とほほ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-05 20:25:52)

3398.  独眼竜政宗 政宗が暴れん坊将軍化しています。山道で忍者軍団の襲撃を受け、孤軍奮闘、大立回りを演じたり(暴れん坊将軍というより、宮本武蔵ですな)、忍者のひとりが放った矢が片目を直撃して失明しつつも戦い続けたり(失明というより、どうみても致命傷なんですけどね)、素晴らしく荒唐無稽な作品です。伝記映画と思わせておきながら、ね。終盤の山形勲が登場するあたりからの展開はもう、サイコーです(とはいえ、この場面が本作で唯一、史実に忠実なシーンだったりして)。という、ステキな映画なのですが、もうちょっと丁寧に撮られていたらなあ、とも思います。人物にカメラが寄る際に、必ずといっていいほどカメラがブレてしまうのはさすがにちょっと見苦しい。馬上の人物にあてる撮影用の光も何だかブレて安定してないみたいだし。合戦シーンも、できればもうちょっとガンバってくれれば……。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-30 05:59:39)

3399.  水戸黄門(1978) 冒頭の栗原小巻のギコチない殺陣を見て、ああ、こりゃテレビだな、と。いくら映画作品だと言っても、テレビ時代劇の雰囲気バリバリなので、テレビ番組の水戸黄門ファンの方には、違和感なく楽しめることでしょう(そうでない方には、当然モノ足りないでしょう)。いかにもアリガチなお家騒動のオハナシの中間部には、これまたアリガチなニセ黄門様のエピソードが脈絡もなく挿入され、一本で二本分楽しめるスペシャル版といった装いです。一応は映画版ということで、キャストはなかなか賑やか。目玉はやはり三船敏郎で、彼の登場する場面だけは、ちょっと「映画っぽい」しっとりとした描写もあったり。まあ何にせよ、基本的にはテレビそのまんま、ですけれども、テレビ時代劇のよいところは、イイ人はそれなりに善人顔してるし、悪人はトコトン悪そうな顔をしている、というわかり易さですね。東野英治郎はもちろん、後者ですが。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-10 20:57:46)

3400.  インポッシブル 《ネタバレ》 題材が題材ですから、そりゃま「面白おかしいスペクタクル」として撮るっちゅう訳にもいかないんでしょうが、だからと言って、とりあえずリアルです、とりあえず実話です、ってなアプローチだけで、よいもんなんでしょうか。この時、津波に襲われた人にとって、それは突然のものであったから、映画でも前触れなく津波が襲いかかる。主人公の知らないところで津波が発生し、知らないうちにそれが迫りくる様子を我々だけに見せる、という見せ方もありえた(というよりその方が一般的か)と思うのですが、そしてそういう「演出」を通してこそ、災害の残酷さや人間の無力さが浮かび上がると思うのですが。で、その後も、混乱をただ混乱として描こうとする、なぜならこれは真実の物語であり、実際にこの主人公はこの時、混乱の中に置かれたのだから。そして、ケガの描写も、現場の描写も、医療の描写も、きっととことんリアルに仕上げたのでしょう。あとは登場人物たちの顔のクローズアップの連続。その結果どうなったかと言えば、多かれ少なかれ、“家庭用ビデオで撮ったみたいな”雰囲気が漂うことになっちゃう。実際の出来事を実際に目撃したように描く、ってんだったら、「津波の実際の映像」を前にしたときには、本作はどうやったって、負け、でしょう。再現に過ぎないのだから。いや、ホントに再現に徹している訳じゃなく、勿論、ここには演出があり、良さそうなシーンを入れようともしています。長男が、離れ離れの親子を再会させる場面なんか、いかにも良さげだし、主人公家族が再会を果たす直前のあたりなんか明らかに演出を伴うサスペンス。こういう、無難なことは、するのよね。なーんか、胡散臭い。ってそりゃ言われまっせ。で、結局、物語はといえば、主人公一家の個人的レベルの冒険物語に終始してしまい、(最後に少し飛行機からの災害地の俯瞰が登場するとは言え)未曾有の災害の圧倒的規模そのものがもたらす恐怖や絶望といったようなものも、残念ながらあまり感じることができませんでした。こういうのも主人公一家の視点に限定した「リアルさ」の一環なんですかね・・・。[DVD(字幕)] 5点(2014-10-30 00:02:56)

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