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341.  或る夜の出来事 1934年っていったら「キング・コング」の次の年ですよ~スゴイ! キャプラ初期のヒット作はお金も時間もかかってなさそうだけど、十分オモシロイ。 かわいくないエリーがだんだんかわいく見えてくる。 エリーの衣装はローブ、イブニング、ウェディングとある中で、ずっと着ていた質素な服が一番似合っていたし、巨額の大金をふりまわすわりに金勘定が細かいのが庶民的。 新聞記者ピーター(「風共」のレットより感じイイかもね)の特ダネ交渉は20年後の「ローマの休日」がソックリいただいてる。 エリーのパパは名の知れたパイロットよりホネのある貧乏記者がお眼鏡にかなったよう。 エリーの結婚式の後は2人が画面に登場しないのも粋な演出に見えるんだけど、すでにスターで短期間しか参加しなかったコルベールの都合ってことはないよね? 重要視していなかった作品でオスカーをもらった彼女は壇上でキャプラに謝辞をのべ、彼女もエリーのように改心したってこと。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-09 07:00:01)

342.  Queen Victoria 至上の恋 ジュディ・デンチの恋する女の役はそう多くありません。 アルバートの死後喪に服したまま国務に復帰しないのも馬番ブラウンにご執心で手離そうとしないのも独善的に感じ、ヴィクトリア朝を取り仕切った有能な女王にしては軽々しきお振舞い。 孤独で心のよりどころを必要としていたのかもしれませんが。 女王を家来としてではなく人として守ろうとするビリー・コノリーの強い意志と一本気な父親の身を案じる息子ジェラルド・バトラー、名君でも伴侶を亡くせば弱き人ということや史実を虚飾少なく描いた点は評価すべきかも。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-07 07:00:02)

343.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち マット・デイモンとベン・アフレックが20代で書いた共同脚本は、二組の世代のちがう男性の友情を描いてなかなかの出来。 天才ウィルの造形は今ひとつのような気がするんですけど、チャッキーがウィルは自分の世界にいるべき人間じゃないと見定めて、彼との関係にしがみつかないのが潔い。(天才を宝くじのアタリ券にたとえるのは確率が低いってことをいいたいのだろうけど、才能=お金に聞こえるのがアメリカ的) 最初はウィルの能力に惹かれたスカイラーもお飾りじゃない。 大学構内の清掃をしていたウィルの才気を見出すランボー教授役のスウェーデン俳優ステラン・スカルスガルドが巧かった。 自分も秀才だから誰よりもウィルの天才の価値がわかって、本当は死ぬほど羨ましいんだけれど必死に妬むまいとして自分の気持ちを彼の育成に振り向ける。 「アマデウス」のサリエリに近い役どころ、あれほどドロドロはしておらず、その采配が旧交を復活させる契機にもなり。 彼とショーン(ロビン・ウィリアムズ)の長年の確執も、お互いの思いをぶつけあった翌日に「昨日は」「ああ俺もだ」の二言で和解してしまうのが男らしくサッパリとして気持ちがいい。(教授が常に身につけるロングスカーフで2人の地位の違いをだした衣装も巧み) ガス・ヴァン・サントは自分で脚本も書くことが多いけれどこれは例外で、それが功を奏した? 力をあわせた脚本でオスカーを受けとったマットとベンは本当に嬉しそうだった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-06 07:00:04)(良:2票)

344.  新しい人生のはじめかた ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンのラスト?ラブ。 秋のロンドンが舞台のアメリカ映画、監督・脚本はイギリス。 一度共演ずみでエマの方から声をかけたそうで息もあっているよう、目を見はるような才気走ったところはなくても丁寧な作りは好み。 ハーヴェイ(脂の抜け具合がよろし~意外とコートが似合う)とケイト(少し太っちゃったね!)の半分アキラメの人生。 元気のない2人が出会った効用は大きくて、ハーヴェイの娘の披露宴スピーチでは継父(ジェームズ・ブローリン)にも花を持たせる心ばせが場をなごませ、ピアノのシーンもしっとりと。 エマの方が背が高い・・・と思っていたら、ラストシーンのためだったんだ。 助演女優もキャシー・ベイカー(米)、ブロナー・ギャラガー(英)と好きな人たち。 デーム演じる被害妄想ママも進展があってお守役を卒業できそうな気配。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-02 07:00:00)(良:2票)

345.  アナザー・カントリー 《ネタバレ》 パブリックスクールの青春。ブラナーやデイ=ルイスも出演した舞台劇の映画化。 モデルであるイートン校での撮影がかなわずオックスフォードでロケされたのは、名門にマイナスイメージは不要というところか。 派閥に分かれるスクールの生活は英国上層社会の縮図のようだが、自由気儘な策士ガイ(ルパート・エヴェレット)は学内の権力闘争の中で危険分子と見なされるも行動を改めようとはしない豪胆さ、同室のガイに言い寄られてもなびかないクールな共産主義者ジャド(コリン・ファース)の思想は違っても友人として彼を見守る立ち位置が好ましい。 ハーコート(ケイリー・エルウィズ)への思慕を隠そうともしない無防備さゆえに、自身のものと疑わなかったエリートコースから永久に外れたガイが選んだ道は。 老ガイ(メイクアップの出来がよくない)の回想として語られる日々、モデルがある2人を結んで織った物語は英国の裏の歴史でもある。 デカダンなエヴェレットはブルジョワ学生に嵌り、早い時期から老成していたファースは今と変わらぬ声を聞かせる。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-18 07:00:01)

346.  ぼくのエリ 200歳の少女 《ネタバレ》 しごく美意識の高い映画。 主役2人に対照的なルックスの子を起用し、構図も配色も細心の注意を払い、深度を浅くし対象を浮かび上がらせ、空気は緊張と弛緩を交互に繰り返す。 そういう感覚的な部分の神経が細やか。 ただ(「キャリー」もだけれども)極端なイジメの映画はいいと思わない、観客に容易に感情移入させてしまうので。 耽美的であるといっても陰惨なホラーには違いなく、イノセンスの名の下に庇護されるエリとオスカーにも愛しさは感じなかった。 日常の中で自分の爪を隠すことに倦む人々には礼賛されそうな作品であり、ホラーはそういった抑圧を開放する目的を含むジャンルでもあるのだろうと思う。 映像にボケが多いのも元々目が悪くない人間には苦痛であったし、鮮やかなプールのシーンは水中だけで終わらせた方がよかった気もする。 それでもハリウッド・リメイク(トレーラーのみ視聴)の普通っぽさに比べれば一見の価値ありの世界。 母の愛も父の愛も投げ捨てて運命のソウルメイトと旅立つオスカーは、時の果ての自分も知らず今の至福に微笑む。 (「フギャーッ」となるCGネコたんの顔を使い回すのはマズイぜ!バレバレだよ~ん)[DVD(字幕)] 7点(2011-05-16 07:00:03)

347.  コララインとボタンの魔女 《ネタバレ》 名前のOとAを入れかえるとキャロラインがコララインに! ユニークな名の女の子の救出大作戦。 かわいいお菓子みたいなアニメですが、キャラデザやカラーは好みが分かれそう。 青い髪、ピンクパレス、赤い部屋、細っこい手足。 コララインの頭の形も個性的。 アートを意識しすぎると人工的になってしまうので、もちっとナチュラルなのが好きかな。 ストーリーはそうひんまがってもいないけど、コラたんのキャラ立ちを見せるには十分。 魔女のボタンは、目だけでその人の印象が変わって目の表情のもつ重みがわかるアイテム。 黒猫は「魔女宅」を思い出させ、一人娘の親友。 ダコタ&テリーの原音も聞いてみたい。[CS・衛星(吹替)] 7点(2011-05-11 07:00:03)

348.  ガリバー2/天空の国ラピュタ<TVM> 《ネタバレ》 後編は「空飛ぶ島」と「馬の国」。(この邦題はスゴイな…NHKでオンエアした時はもっとフツーのタイトルでしたよ) このTV作品が特殊なのは初めて4話すべてを映像にしたことによると思います。 前編はVFXが多用された視覚的に楽しいものでしたが、こちらはより風刺がきいたシビアな内容。 ラピュータが上を飛ぶバルニバービの現実感覚のない学者たちや賢い馬(フウイヌム)に自分たちより劣る存在として扱われるヤフーも人間を痛烈に皮肉ったもの。 どちらも映像にするのは難しく画的には前編より地味ですけれど、こちらの方が貴重といえるかもしれません。 気高い馬と野蛮なヤフーの対比は衝撃的、ミストラルとガリバーの友情は感動的です。 原作ではガリバーはヤフーを忌み嫌うあまり家族を含めた人間全てを否定するようになってしまいますが、そこまでシニカルな描き方はせず家族愛を強調、テーマと物語性を両立させています。 (前編と後編をあわせて一作品としてDVDにもなっていますが米国版のリージョン1。 日本版があるアリスと違い、ガリバーは日本ではマイナーな存在なのでしょう。 YOU TUBEで半分ずつ見ることができましたけど)[地上波(吹替)] 7点(2011-04-29 12:00:00)

349.  ガリバー旅行記(2010) 《ネタバレ》 アメリカン☆ガリバー! うわ…コレどうだろ? 小人国リリパットが基本で巨人国もちょこっと入れた構成、一つ一つのネタはそんなに面白くはないんですが、あまりシツコクやらないので流れはスムーズ。 監督ロブ・レターマンの「シャークテイル」は海底をアメリカのライフスタイルにしているのが嫌いなアニメで、そういう部分もあるけれど、これはネガティヴな意味でそうしてる? ジャック・ブラック(エグゼクティブ・プロデューサー兼任、脂肪でぷるぷるの体がゆさゆさ)の個性が生かされ、「スクール・オブ・ロック」の次に好きかも。 過去の名作映画を使って異世界で英雄になるのは「ギャラクシー・クエスト」に似たやり方、ロックも流れにせKISSも♪ エミリー・ブラントは「ヴィクトリア女王/世紀の愛」より可憐な王女、国王は「クイーン・ヴィクトリア/至上の恋」のビリー・コノリーで、王家は英国俳優のこだわり。 リリパットのカラーをブルー系(敵国ブレフスキュがレッド)にしてあり、ブルーが多いと気持ちがいい。(エミリーが王女役に選ばれたのも、大きな青い目をしてるからだネ) 巨人国ブロブディンナグはドールハウスやお茶会、ガリバーのドレス姿が見どころ、もっと見たかった。 悪役エドワード将軍のトッポさもかわいいし、超合金ロボとのバトルは楽しく、「黒い戦争」の反戦ミュージカルもあり色々もりだくさん。 ガリバーの勤務先がNYの新聞社ってことで、クレジットもそれ風。[映画館(吹替)] 7点(2011-04-27 12:00:06)

350.  三銃士(1948) 《ネタバレ》 ジーン・ケリーがダルタニアンを演じる48年版のウリは、ダンスで培った脚力を生かした軽快な殺陣でアクロバティックな身のこなしがお見事。 内容は比較的原典をなぞりつつ改変もあり、コンスタンスはボナシウの妻ではなく娘でダルとの恋に支障がないようにしつつ、清純なジューン・アリスンがありながら妖艶なラナ・ターナーのミレディにもよろめくダルも男。 ヴィンセント・プライス(若っ!)の狡猾リシュリューとは腹の探りあい。 当初の明るいムードが終盤では荘重に変わるのも、原作の連載小説らしい変移を踏襲してか。[DVD(字幕)] 7点(2011-04-22 12:00:02)

351.  Dr.パルナサスの鏡 急逝ヒース・レジャーと穴埋めの3人は、レジャーの存在と不在が同居する不思議な趣向。 「ファウスト」パルナサス博士(トラップ大佐もおじいさん)と「メフィスト」ニック氏(トム・ウェイツは一声歌っても)の闇取引の顛末がメインの文字通りの見世物小屋は、ダリ風イマジナリウム・ワールドよりもリリー・コールの人形美とヴァーン・トロイヤー(ミニ・ミー!)の愛嬌ある仕草に心ひかれた。 頭の中のビジョンを具現化すべくCGを積極的に取り入れるギリアムは「似たもの」としてバートンと括られつつあるけれど、彼らの個性が希薄になってきている証拠かもしれず。 無駄金遣い、ひとりよがりな分りにくさ、落ち着きのない不安定感は相変わらずで、これらがある限り脆弱さから逃れえぬギリアム。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-09 00:00:10)

352.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 長尺が気にならない秀作だとは思うのですが、前半に自らも悲惨な体験をしたユダヤ系ポーランド人ポランスキーの個人的感情が出すぎている気がするのです、仕方ないですけど。 それがあって最後の「地獄に仏」も生きてくるとはいえ、殺戮場面や残酷描写が多すぎる気がして。 シュピルマン目線で撮られた後半の市街戦も遠景であるせいで衝撃度は抑えられていますが、過剰な演出をしていない分現実感があり生々しいです。 必死に生き抜こうとするシュピルマンを演じるエイドリアン・ブロディは、細面の風貌が作品の重さを軽減し、淡々とした演技が灰色の死の世界に生命感を与えていました。 彼と音楽を通じてつかのまの「友情」を結ぶホーゼンフェルト大尉もよかった。 ナチス将校を演じることが多いトーマス・クレッチマンはいつもどんな心境で演じているのか知りたい。 祖国が過去に犯した過ちを、自分が演じることで少しでも償いたい気持ちを持っていてもおかしくはないです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-07 00:00:06)

353.  ロビン・フッド(2010) リドリー・スコット&ラッセル・クロウによる「シャーウッドの森」前段のロビン。 有名人でも実在の人物かどうかもわからない人なので、好きなように物語を作れるのがミソ。 風景やセットも中世の雰囲気を醸し出しけっして悪くないとは思うものの、悲壮な「グラディエーター」とは作りが違うせいで平板に感じる人の気持ちもわかるので複雑な心境。 プロデューサーの一人でもあるクロウは自分のヒーローであるロビンの映画をもっとコミカルにしたかったようですが、スコット御大にダメ出しされたみたい。(リドリーさんにとっては自国の英雄、「いかん! マジメにやるんだ!」と一蹴されてしょんぼりのラッセル君が目に浮かぶよう) それでもユーモアはあるし、残虐な描写が少ないライトなタッチは見やすいと思います。 クロウは年少時の記憶を失った一人の武将が森の勇者ロビン・フッドになるまでの過程を余裕をもって演じ、ケイト・ブランシェットは華やかさはなくても感じがよくて凛々しいマリアン。(英語でも「騎士」「夜」のナイト取り違えってあるのね) その義父ロクスリーのマックス・フォン・シドーが気骨ある老領主で重みを出す。 ロビン・フッドには珍しく水際での闘いもあり、リチャード王やノッティンガム代官、タック僧など定番キャラも配された冒険活劇は2時間半と長めですが、十分見応えありました。[映画館(字幕)] 7点(2011-04-06 00:45:19)(良:1票)

354.  ロビン・フッド(1991・ケビン・レイノルズ監督作品) ハリウッドっぽい「ロビン」。 ケビン・コスナーはこの時代の人には見えないし、モーガン・フリーマンがムーア人なのは「から騒ぎ」にデンゼル・ワシントンが出るのと同じムリヤリさだけど、楽しい娯楽映画。 射手ロビンはこの映画でも見せ場の一つに、クリスチャン・スレーターがいるのが若々しい感じで、「あの方」のお出ましが豪華! 実質主役の悪代官アラン・リックマンがマリアンのメアリー・エリザベス・マストラントニオ(この人とメアリー・スチュアート・マスターソンは名前長すぎ!)をヤっちゃお~とするシーンは名場面。 劇場版で代官の重要なシーンがカットされたのは「出生の秘密」が重複してしまうから?[地上波(吹替)] 7点(2011-04-05 02:50:58)

355.  ランナウェイズ 映画化の噂を聞いてはや2年。 ランナウェイズって知ってる人は少ないと思いますが、70年代のガールズ・ロックバンド。 80年代の英国のガールスクールには「お人形さん」呼ばわりされてたけど、草分けだったのとシェリーの下着ルック(ハイライトとして日本公演用になってますがそれ以前から着ていた)などで本国でもセンセーショナルな存在ではあったよう。 タヌキ顔のダコタがキツネ顔のシェリーなのは笑っちゃう! この役クリステンの方がよかったんじゃない? そのクリステンは「トライライト」のお嬢さんベラとはうってかわってガッツのある女子ロッカー、ジョーン。 黒髪に太い声で本人より美人だけど彼女はジョーンに見え、エンドロールでも彼女が先でどっちかというと彼女の映画だと思いますが、音楽的には素人だった2人のガンバリは感じられましたヨ。 明るいサンディ(06年死去)や気の強いリタ(そっくり! チープ・トリックのTシャツまで)もいて途中脱退のベースだけは架空キャラ、テイタム・オニールがシェリーの母親ですがホンのチョイ役。 練習拠点だった古トレーラーは部室のよう、「チェリー・ボム」「クイーン・オブ・ノイズ」などの楽曲や衣装の再現度はいいネ。 シェリー・カーリーの自伝を基に、後に「アイ・ラブ・ロックン・ロール」のヒットをとばすジョーン・ジェットが監修したストーリーは、両者の微妙なバランスを保ちつつ彼女たちが女のコであることで新鮮味のあるものになっていて、綿アメのようにフワフワしていた「あの頃ペニー・レインと」と比べるとハードキャンディな味。 キレイ事になるのは避けながら、イタリア女性PV監督の手際のよさと編集で不思議とダーティな印象は残らない。 強烈なクセのあるマネージャー、キムに操られるパペットだった彼女たちが虚構の世界から抜け出そうとする姿はヒリヒリと痛いけれど、もがきながら輝いた時間がなかったら彼女たちの青春はずいぶんと退屈なものだったはず。[映画館(字幕)] 7点(2011-04-01 00:00:12)

356.  やかまし村の子どもたち アストリッド・リンドグレーンの「やかまし村」シリーズは、彼女の「ピッピ」「カッレ」より幼年向きで読み物としては食い足りないところがありますが、視覚的な媒体である映画にすると昔のスウェーデンの田園風景がすばらしく、田舎の子どもの生活を描いた同じスウェーデンの画家カール・ラーションの水彩画を思わせます。 本は3冊で映画は2本、タイトルは同じでも構成は入れかえて映画の1作目は夏の話だけの夏休み日記。 リンドグレーンが脚本も手がけ、望みどおりにハルストレムに撮ってもらえたのではないでしょうか。 三軒きりの村の北屋敷・中屋敷・南屋敷もそのままに、草や水とたわむれるリサたちは本当に幸せそう。 6人の顔と名前が一致する頃には終わってしまう理想郷のような世界。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-02 00:00:16)

357.  ブリムストン&トリークル スティングの2本の主演映画(一般映画)のうちの1本。 モントリオール映画祭グランプリでも日本で劇場公開されなかったのは、英国らしいブラックな内容が日本のポリスファンにはそぐわないと判断されたせいかもしれない。 スティング演じるマーティンはいわば詐欺師であり、寝たきりの娘を抱えるベイツ(デンホルム・エリオット)の家に言葉巧みに入り込み看病に疲れた妻に取り入り、赤子同然の娘を玩具としていいように弄ぶ怪しき人物である。 アメリカのサスペンスものと違うのはベイツも娘の病に関わる後ろ暗い部分を持ち、悪党であるはずのマーティンが幸運をもたらすグロテスクな諧謔か。 一見善でも善ならず悪が善を生み出すという着想は欧州的屈折といえようか。 スティングは当初デヴィッド・ボウイも候補とされていた台詞の多い役をこなしているが、演技力より存在感が勝っている印象。 映画に興味があっても輸入盤のサントラを聴くしかなく後年ヴィデオで一度観た事があるだけだったが、映画の内容もさることながら重要なのは、音楽と歌曲の大半をポリスとスティングのソロ名義で担当していることだ。(スティングが今でも取り上げる「君に夢中/I burn for you」初出) 裏ポリスアルバムといってもいいダークかつ意味深な内容で、「ゴースト・イン・ザ・マシーン」と「シンクロニシティ」の間という成熟期に作られた余裕のある音が、一風変わったロンドンの一家の物語を静かに盛り上げる。[DVD(字幕)] 7点(2011-02-19 00:45:00)(良:1票)

358.  ベルリン、僕らの革命 「グッバイ、レーニン!」ダニエル・ブリュールと「ゾフィー・ショル」ユリア・イェンチ共演の青春映画。 ヤン、ユール、ピーターの3人組の言動はみずみずしさも含みながらホントに青いのですが、世代の違うオジサマが加わったことで物語に厚みが。 ハーデンベルクを演じたクラウスナーは「レーニン」でもよかったけれどここではメインの一人、複雑に変化していくキャラを堪能しました。 もう一人の青年ピーターもある意味ヤンよりもいい。 ベルリンから山小屋へと移動し、大自然の懐に抱かれて生活するうちに彼らの切迫した心情にも変化が。 語り合う4人。 ハーデンベルクの意外な過去や明るみになった「関係」。 ロケーションも素晴らしく、環境は人を開放するのだな、と。 最後は苦いともいえるけれど、それをまともに受けずヒラリとかわす軽さがあります。 これでは何の解決にもなっていないと感じる方もいるでしょうが、監督の関心はそこにはないのかも。 センチメンタルな「ハレルヤ」も柔らかすぎないドイツ映画には優しく響いて、予想外にいい作品。[DVD(字幕)] 7点(2011-02-17 23:59:59)

359.  善き人のためのソナタ 真摯にきっちりと作られているものの、表現としては十分でないところがあってドイツ映画らしく生硬かもしれませんが、何を描きたかったかは伝わってきます。 最後もドライマンが自分のために大きな犠牲を払ったヴィースラーにもっと報いてあげてほしい気はしましたけれども、相手の誇りを傷つけずに自分にできる最上の方法を選んだのでしょうし、相手もまたその気持ちを受け取った。 一度も言葉を交わしたことのない人間同士の友情の表現として簡潔で清しいものに感じられます。 クリスタの魅力が薄いのは「男の映画」だからでしょうか。 彼女の女優業への情熱は恋人ドライマンよりヴィースラーの方が理解していたのでしょうね。 他人のために得にもならないことをする人は、このような特殊な状況下でなくとも世の中にいてほしい気がします。 (ドライマン役のコッホは「飛ぶ教室」の禁煙さんでしたが、ゲデックは「マーサ」とはわからないくらいイメージが違いました)[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-17 00:30:05)(良:1票)

360.  マトリックス 「攻殻」やサイバーSFからのパーツが多くオリジナリティは少ない気がしますが、多数のスチルカメラを使用しての360度回転するアングルは実写ではそれまでにない斬新なものでした☆(「スピードレーサー」にも書いたことですけど、W兄弟はアニメ「マッハGoGoGo」(SpeedRaser)を昔見ていて、三船剛がクルッと回るOPが頭にあったんじゃないですか? 静止した動体に対して視点を移動させるのは実写にはない発想) 黒で統一したファッションも個性的でした、あまりにもカッコつけすぎなのは少しバカバカしい気もしましたが。[映画館(字幕)] 7点(2011-02-16 00:00:05)

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