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361.  怪獣島の決戦 ゴジラの息子 なんかこの作品からゴジラシリーズに陰りが見えはじめたような気がする。ミニラの「パーパー。」という声に激しく脱力することうけあい。敵怪獣も蟷螂と蜘蛛じゃなんかインパクトが無さ過ぎる。[ビデオ(邦画)] 4点(2022-05-22 23:06:27)

362.  フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 《ネタバレ》 「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」の前後に見た。ほかの方も書いておられるが空港に現れたガイラが逃げ惑う人々をパクパク食べるシーンは夢に出てきそうなくらいトラウマになったシーンだ。闘っていた2匹の怪獣が海底火山に飲み込まれるラストは子供ながらにとても印象的だった。そして自衛隊のメーサー殺獣車はやっぱりかっこいい。[ビデオ(邦画)] 8点(2022-05-22 23:04:36)

363.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 1作目に続いて数十年ぶりに見たのだが、1作目と続けて見るとホラー映画の要素はやはりかなり薄まっていると感じるものの、そのかわり、SFアクション映画という別ジャンルの映画に仕立てていて全く違うアプローチで描いてるのが続編映画としてはかなり思い切った印象で、それもしっかり傑作に仕上げているキャメロンの才能はやはり特筆ものだし、やはり今見ても面白く、1作目も好きなのだが、やはりこの2作目も好きだ。ドラマとしてもぬかりなく、リプリーが宇宙を漂っている57年の間に娘に先立たれていたエピソードはこの完全版にしかないそうだが、(中学生の時、初めてテレビで見た時にこのシーンあったような記憶があるけど、ちょっとうる覚え。)これを入れることで、リプリーのニュートへの思いが深みを増しているし、だからこそクライマックスのニュートを何としても助けようとするリプリーの姿にも説得力を感じるし、ちょっと心打たれるものもあった。それに改めて見ると今回のリプリーは1作目と比べると戦士然としていて、「ターミネーター」1と2のサラの違いほどではないにしろ、それに近いものを感じ、やっぱキャメロン映画のヒロインはこうだよなとつい思った。ラストのローダーに乗ったリプリーとクイーンの対決は今見ても迫力と見ごたえがじゅうぶんだった。海兵隊のメンバーも個性的でキャラが立っていて良い。今回はリプリーが1作目で経験したトラウマや悪夢と対峙する物語でもあるのだが、よく考えると冒頭にリプリーが見る夢などが次回作である3作目への伏線になっているような気がする。[DVD(吹替)] 8点(2022-05-21 23:12:53)(良:1票)

364.  ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸! 《ネタバレ》 第3シリーズ劇場版第3作。鬼太郎のアニメと聞いてすぐに思い浮かぶのがこの第3期なのだが、本作は小学生の頃に新春アニメ大会みたいな特番(今、こういうの無いよなぁ。)で再放送されていたのを録画して何度か見ていたので、今でも話ははっきり覚えていた。(たぶん、初めて見たのはそれよりも前のような気がする。)鬼太郎たちが反物にされてしまう展開はトラウマとまではいかないが、よほど印象に残っていたのかとくによくおぼえていた。今見ると今回の敵である中国妖怪のリーダーであるチーのカリスマ性のようなものが印象に残るし、彼の率いる中国妖怪軍団もなかなか強烈だ。中でも画皮という黒い風を武器にしている空飛ぶ顔だけの姿の妖怪は今見てもやっぱりそのインパクトはすごかった。でも、妖怪反物で作った浴衣を着たユメコちゃんが操られているのを見た鬼太郎が我を忘れたようになってしまうシーンは今見ると助けないといけないのはユメコちゃんだけでなくて浴衣を着た人全員だろうと冷静に突っ込んでしまったのは仕方のないところか。冒頭でぬりかべが反物にされるのだが、いくらなんでも油断しすぎだろうとも思ってしまった。それでも今月ずっと見ている鬼太郎映画の中では敵妖怪の存在感は抜群で、ピンクのガスが鬼太郎たちを追ってくるクライマックスまでけっこう面白く見た。冒頭に那須高原が登場しているが、子供の頃に見た当時から那須高原といえばこの映画というイメージがある。思い出補正もあるかもしれないが6点を。(2021年9月25日更新)[DVD(邦画)] 6点(2022-05-10 18:43:13)

365.  エイリアン 《ネタバレ》 27年前にテレビで初めて見た(当時中2)頃は先に「エイリアン2」を見ていたせいか、すごく地味な印象しかなかった記憶があるのだが、かなり久しぶりに改めて見る(ノーカット版を見たのは初めてかもしれない。)と、エイリアンの直接的な怖さよりも、冒頭、信号をキャッチしてからの得体の知れない不安感や、それによる心理的な怖さのほうがすごく、緊張感もありこの時点でかなり引き込まれてドキドキさせられる。それにノストロモ号内部の閉塞感なども独特なものがあり、そこで繰り広げられる密室劇としても面白く、飽きることなく見ることができた。乗組員たちのまとまりのなさや判断力の欠如といった部分は初めて見た当時はそこまでとは思わなかった記憶があるのだが、改めて見て考えるともう少しこのクルーに冷静な判断力があればこういう事態を防げたのにと思ってしまう。エイリアンはなかなか出てこないのだが、いざ初登場となるケインの体を引き裂いて出てくるシーンは今見てもなかなかインパクトがあって良いし、そのエイリアンを直接的に画面に出すのが全体のほんのちょっとの時間という演出も利いていて、これがエイリアン登場後の緊張感につながっていて、これがアクション映画という傾向の強くなる続編群に対して1作目である本作はやっぱり純然たるホラー映画だと感じさせてくれる。それに、このシリーズの主人公であるリプリーも最初のほうはあくまで乗組員の一人という描かれ方をしていて、クレジットもシガニー・ウィーバーよりも先に船長役のトム・スケリットが来るのは2以降を先に見ていると異質に感じる部分かもしれない。ノストロモ号の乗組員たちがコールドスリープから目覚める始まってすぐのシーンをはじめ、格調の高さを感じさせるシーンもあり、そういう部分も印象深い。それともう一つ、調べて分かったのだが、この1作目は今からちょうど100年後が舞台の映画なんだなあ。(2022年4月30日更新)[DVD(吹替)] 8点(2022-04-30 11:16:31)(良:1票)

366.  侠骨一代 《ネタバレ》 久しぶりに見た高倉健の任侠映画で、マキノ雅弘監督の映画を見たのも久しぶりだったのだが、いつもの東映任侠映画とは少し毛色が違う感じがして、まず高倉健演じる主人公がいかにもな任侠映画の主人公といったふうではなくて、軍隊にいる時(この冒頭部分で本作は「兵隊やくざ」的な話なのかと思ってしまった。)に母の死を知らされ泣いてしまったりするなど人間味が強調されて描かれているのが新鮮で、このおかげか主人公にすっと感情移入することができた。主人公がやっかいになる組の親分(志村喬)が敵対している組の刺客に狙撃されても致命傷に至らず死なないといった見ている側の予想を裏切る展開もなかなか良かった。それに本作は任侠映画でありつつもメロドラマとしてよく出来ていて、これが本作により深みを与えていて、マキノ監督のうまさを改めて感じた。主人公の母親を演じているのが藤純子で、回想シーンしか出てこず早々に死んでしまうのはおかしいなと思っていると後になって母親そっくりのヒロイン役として二役で登場するという仕掛けもうまく、これも主人公のドラマを際立たせるのに効果をあげている。その藤純子演じるヒロインがビン牛乳を飲むシーンが何度か出てくるのだが、その飲みっぷりがまた良く、印象的だった。高倉健の任侠映画といえば「昭和残侠伝」と「日本侠客伝」の二大シリーズのイメージがどうしてもあるが、本作はそれらとはまた違う作風のイメージで見れたことが良かったし、それでいてマキノ監督の安定感もしっかり出ていて、じゅうぶんに面白かった。[DVD(邦画)] 8点(2022-04-24 23:46:59)

367.  零戦黒雲一家 《ネタバレ》 舛田利雄監督が初めて手掛けた戦争映画。舛田監督は最初に名前を知ったのが「トラ・トラ・トラ!」の日本側監督としてで、最初はそれで興味がいったことを覚えていて、監督作をまだ一本も見ていないころから戦争映画の監督というイメージが勝手に出来上がっていた。(実際「トラ・トラ・トラ!」を見たのはそれから数年後のことだった。)本作を初めて見たのはその頃から少ししてからだったと記憶している。それを今回、約20年ぶりに再見した。主演が裕次郎ということもあってか、悲壮感はそれほどなく、娯楽アクション映画としての色が強く出ているが、それなりに楽しめるものになっているし、特撮もミニチュアだけでなく改造された実機も投入されていてそこそこ迫力もあり、見ごたえもある。島に孤立している一部隊に裕次郎扮する新隊長が着任してくるところからはじまっていて、彼と部隊の連中との間でドラマは展開するのだが、「独立愚連隊」のような雰囲気もあり、悲惨な戦争というテーマをその暗さを表に出さずに描いているところがやっぱりいい。出演者の中でも裕次郎のアクション映画では悪役というイメージの強い二谷英明が本作では最初は新隊長に反発しながらも、やがて理解し最後には一緒に零戦で敵機に突っ込んでいく副隊長格を演じていたりするのは意外だし、ヒロイン役が浅丘ルリ子や芦川いづみではなく渡辺美佐子というのも日活の裕次郎映画を見るのが久しぶり(本作を見るのは二回目だけど。)ながら新鮮だった。でも、本作ではやっぱり日活では吉永小百合の相手役というイメージしかない浜田光夫が裕次郎と共演しているのはかなり珍しく、そこがいちばん印象に残る。(2018年5月12日更新)[DVD(邦画)] 6点(2022-04-19 19:49:58)

368.  居眠り磐音 《ネタバレ》 原作未読、NHKのドラマ版も全くの未見で、朝ドラ「カムカムエブリバディ」を見終わった(本格的に見始めたのは途中からだったのだが、なんだかんだ言いながら最後までけっこう面白かった。)タイミングで同じ脚本家ということだけで見てみたのだが、普通にテレビ時代劇のような軽いノリでそこそこ安心して楽しめる反面、ストーリー展開が重めなのがなにかバランスがよくない印象。でも、本木克英監督といえば喜劇のイメージが強いためか、前半のシリアスな展開にちょっとビックリ。しかし、この前半部分が駆け足気味で深みがなく、とくにもっとこの三人の関係は掘り下げたほうが良かったように思うし、その時点でなるほど映画よりもテレビの連続もののほうが向いているように感じてしまったのは残念。国元を追われ、浪人となった磐音(松坂桃李)が江戸で出会う人々のあたたかさや優しさが丁寧に描かれているところはさすが松竹の本領発揮といったところ。後半のヒロインであるおこんを演じるのが木村文乃なのだが、松坂桃李との共演はどこかで見たと思ったら、これも朝ドラの「梅ちゃん先生」だった。柄本明と柄本佑の親子が出ているが、前半で磐音の友人役として佑が登場し、後半に悪役として明が登場するという使い方はなかなかうまかったと思う。クライマックスの花魁の道行きシーンもそこそこ美しく撮られていて印象に残った。続編あり気に終わるのだが、また機会があればNHKのドラマ版を見てみようかな。[DVD(邦画)] 5点(2022-04-17 23:50:48)

369.  大脱獄(1975) 《ネタバレ》 昨年立て続けに亡くなった東映を代表する二人のスター俳優 高倉健と菅原文太が本格的に共演を果たした石井輝男監督によるアクション映画。高倉健はこの後間もなくして東映を退社してフリーに転身する時期なのでこのタイミングでのこの二人の共演はけっこう貴重かもしれない。(ちなみに未見だがこの年はもう一本、「神戸国際ギャング」でも二人は共演している。)タイトルのごとく囚人たちの脱獄作戦をメインに据えたストーリー・・・ではなく、嵌められて無実の罪で死刑判決を受けた健さん扮する主人公が脱獄し、復讐を開始するという「網走番外地」シリーズにもありそうな展開。菅原文太は主人公と共に脱獄し、いつまでも主人公に付きまとう男の役で、存在感もあり文太らしい味も出ているのだが、両者並び立つというよりは健さんの引き立て役に終わってしまっているような気もする。それでもこの二人が機関車の中で復讐を遂げるために戦うクライマックスは見ごたえじゅうぶんで、このコンビも新鮮に感じる。主人公を嵌める男を演じるのが「網走番外地」シリーズなどでは健さんの仲間を演じることの多い田中邦衛(見る前は本作でも脱獄仲間の一人を演じていると思い込んでた。)というのが意外に感じる。それにしても、下の方も書かれているが、高倉健という俳優は雪景色を前にすると本当に絵になる俳優だとあらためて思う。なお、本作が石井監督と健さんの最後のコンビ作とのこと。[DVD(邦画)] 7点(2022-04-17 15:00:52)

370.  刑事コロンボ/野望の果て<TVM> 《ネタバレ》 今回はコロンボというキャラクターを知るにはもってこいのエピソードとなっていて、自分のようなシリーズ初心者には嬉しい。歯医者のシーンやガソリンスタンドの店員と話すシーン、車を止められて修理を促されるシーンなど見ているとコロンボが実に愛嬌のあるキャラクターで、魅力的な人物であることが伝わってくる。内容的には上院議員である犯人の犯行動機がやや弱いし、爆竹を使って狙撃されたように演出するというのもいささかマヌケな気がしないでもないが、コロンボのキャラクターのおかげか、最後まで安心して楽しむことができたし、この前見た「構想の死角」よりも面白かった。[CS・衛星(吹替)] 6点(2022-04-10 11:00:03)

371.  宮本武蔵 二刀流開眼 《ネタバレ》 シリーズ第3作。骨休めの中だるみの感があってタイトルになっている二刀流もとくにドラマが描かれるわけでもなくあっさりと開眼してしまうので、正直、武蔵のドラマとしては物足りなさがあるものの、映画としてつまらないかと言われれば決してそうではなく、今回は武蔵を取り巻く人々のドラマがじっくり描かれていて、これまでの武蔵の因縁をまとめ上げた感じになっているが、そこに群像劇的な面白さがあるし、主要人物が五条橋にぞろぞろと集まってくるクライマックスは見ていてワクワクせずにはいられない。そしてやはり何といっても佐々木小次郎(高倉健)の登場で物語はこれから佳境に入っていくというワクワク感もやはりあり、この五条橋のシーンは武蔵と小次郎が初めて対峙するときでもあり、その意味でもドキドキと興奮してしまった。やっぱりこのころは錦之助のほうが高倉健よりも貫禄あるなと思えてしまうのだが、ひょんなことから小次郎を名乗っていた又八(木村功)の前に本物の小次郎が現れるシーン(展開としてはまあよくあるパターン。)では、木村功(どの出演作を見てもいつも若々しい。)よりも高倉健のほうが貫禄があるように感じられるのがけっこう印象的だった。石舟斎(薄田研二)の存在感と花の切り口のエピソードも印象に残る。小次郎の初登場シーンで出てくる海鳥がアニメ構成ぽいのは内田吐夢監督がこのシリーズの合間に手掛けた「恋や恋なすな恋」を少し思い出した。小次郎から「お前は負ける」と言われた清十郎(江原真二郎)が武蔵と対決するラストシーンは昔見たときはもっと見ごたえがあったと思ったのだが、改めて見るとすごくあっさりとしていたのが逆に驚かされた。重傷を負いながらも歩いて帰ろうとする清十郎に吉岡一門としての意地とプライドを見ることができ、感動的ですらある。確かに全体的に見れば1作目や2作目には劣るかもしれないと思うものの、初めて見た時よりも面白かった。(2021年2月27日更新)[DVD(邦画)] 8点(2022-04-09 16:43:06)

372.  寄生獣 《ネタバレ》 原作未読、アニメ未見の状態で全く期待せずに見たのだけど、それなりに面白かった。山崎貴監督は一般的にはブレイク作となった三丁目の夕日シリーズの影響からか一般的には感動作の監督として語られることが多いけど、本作は原点に立ち返ったようなSFパニック映画で、泣きの要素があるにはあるが、そんなにあざとくなかったのは良かった。(ただ後編は分からない。)元々ハリウッドで映画化が予定されていた作品だけに、それを日本でと聞くと原作を知らなくても不安になってしまうが、多少のB級くささはあるものの、CGにそこまで違和感はなくさすがに特撮スタッフ出身の山崎監督といったところで、この監督はやはり感動を謳う映画よりはこういうバリバリのスペクタクル映画のほうが合っているのではと思う。パラサイトに寄生された人物を演じる俳優陣の感情を殺した無機質で冷徹な演技は印象的で、中でも田宮を演じる深津絵里はとくに上手かった。島田を演じる東出昌大もいつもはその棒読み演技が気になってしまうのだが、役柄のせいかとくにそれを感じなかった。ただそれらに比べるとミギーのキャラはかなり浮いて見え、原作やアニメではもっと無機質な感じなのではとつい想像してしまった。とはいえ、きらいというわけではない。警官姿のAを演じるのは池内万作で、伊丹十三監督の息子である彼がかつて伊丹作品にスタッフとして関わっていた山崎監督の映画に出演しているのは縁を感じる。前後編二部作の映画で、結末は後編に持ち越されるのだが、前編だけでもそれなりに満足してしまって、見終わった後すぐに後編が見たくなるような感じではないのが少々残念。でも、後編も見る。[DVD(邦画)] 6点(2022-04-07 17:39:59)

373.  寄生獣 完結編 《ネタバレ》 テンポも良く、娯楽作としてそれなりに楽しめた前編に比べると、確かに特撮などは引き続き見ごたえがあるものの、ストーリー展開としてはかなりもたついていて、特に中盤の新一(染谷将太)と里美(橋本愛)のラブシーンは唐突で、すぐ近くに敵がいるかもという状況下ではリアリティがなさ過ぎて冷めてしまうし、どうしてあの流れでという疑問がわいてくる。(せめて「ターミネーター」のように何らかの意味を持たせていれば良かったのだが、ないわなぁ。)市役所での機動隊とパラサイトたちの戦いと、動物園での新一、田宮(深津絵里)、倉森(大森南朋)のやりとりを交錯させながら描いているが、意図として分からなくはないものの、それによって緊張感が分散してしまうのが残念だった。それに市役所での戦いで後藤(浅野忠信)が機動隊を捕食するシーンは想像に任せるよりも直接描いたほうが後藤の脅威をもっと印象づけることができたのではと思う。田宮の最期は深津絵里の熱演もあって印象に残るのだが、山崎貴監督のあざとい泣かせ演出が鼻についてしまった。新一とミギーが後藤に追われるシーンや、焼却炉での後藤との最終決戦は「ターミネーター2」を思い出さずにはおれず苦笑いをしてしまった。焼却炉に放射性物質が落ちているというのもご都合主義すぎて興ざめ。そのあとのミギーとの別れも見どころのはずだが、思ったよりもあっさりしていたのは良かった。でも、ここにも唐突感がある。最後の20分ほどは原作にはあるんだろうけど、映画の流れからいうと完全に要らないような気しかせず、このおかげでラストが冗長に感じた。素直にミギーと新一の別れで終われば良かったのにと思ってしまう。とにかく前編はうまくまとまっていた印象だったのだが、後編は詰め込みすぎで散漫な映画になってしまっていて結局実写映画よりも原作の漫画やアニメを見た方が面白そうと見終わった後思ってしまった。ただ、三部作とかだったらまた印象は違ったかもしれない。[DVD(邦画)] 5点(2022-04-07 17:32:21)

374.  L change the WorLd 《ネタバレ》 「デスノート」のヒットに気をよくした制作陣がL(松山ケンイチ)を主役にもう一本作って儲けようと企画したであろうスピンオフ映画。監督が変わったというのがすぐに分かり、やたらグロイ映像がかなり気持ち悪い。中田秀夫監督はホラー映画の監督というイメージ(これまでに見てるのは「リング」と「女優霊」。)だが、これはちょっとやりすぎだろう。(特に鶴見辰吾が死ぬシーンはくどすぎる。)ハリウッドから凱旋したというのもあるのかもしれないが、細菌パニック映画というのは見ていてもろに「アウトブレイク」を思い起こさせているし、ラストの飛行機のシーンにいたってはハリウッドのアクション映画のクライマックスそのままのような印象。また、ワタリ(藤村俊二)に変わってLのパートナーとして登場するFBI捜査官を演じる南原は真面目に演じているのかもしれないが、完全にお笑い担当でしかなく、見ていてついつい爆笑してしまった。ほかにもLが子連れで電車や自転車で逃げ回るというのは緊迫してるのにしょぼすぎて笑いをこらえることが出来なかった。それでも原作は未読だし、前2作にも思い入れはなく、Lというキャラクターにも思い入れはないからか、まあこれでも見る前の想像よりは面白かったと思うが、この話でLを主役にする必然性を感じられず、Lが主役なら後はなんでもいいぜみたいなスタッフの志の低さをまじまじと感じる映画であることは間違いない。[DVD(邦画)] 4点(2022-03-30 23:13:50)(良:1票)

375.  マタンゴ 《ネタバレ》 これ見ちゃうとしばらくキノコが食べられなくなるんだよねえ。ラストの顔半分がマタンゴ化している主人公に衝撃を受けた。極限状態になった登場人物たちが徐々に理性を失っていくのが一番怖かった。ホラー映画というよりは心理ドラマの傑作だろう。[ビデオ(邦画)] 8点(2022-03-27 19:36:47)

376.  ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer 親父が何か映画を見に行こうというので、見に行ったのが当時再放送を見てはまっていた「ケイゾク」の劇場版。はっきり言ってドラマを見ていてもわけが分からなかったし、全然面白くなかった。それに途中で帰りたくなった。ドラマを見ている僕がこれなんだから、ドラマを見ていない親父はさぞ退屈だったに違いない。ごめんな、親父。[映画館(邦画)] 1点(2022-03-20 12:50:43)(良:1票)

377.  機動戦士ガンダムF91 《ネタバレ》 ガンダムシリーズをファーストからZZまで全話見て、次は本来なら「逆襲のシャア」なのだが、とりあえず後回しにして本作を鑑賞。シリーズとして仕切り直しとなった作品で、これまで登場した人物が一切出てこず、新しい登場人物のみで物語が進むというのは、このシリーズを本作で初めて見る人には入っていきやすいかもしれない。でも、その登場人物の関係性や物語の背景を把握する前にサクサク話が進みすぎていて、元々テレビシリーズとして企画されて先に劇場版として作られた作品のようだが、本当に既に放送済みのテレビアニメの総集編ダイジェストを見ているような感じ。それでも、冒頭に起こる惨劇の描写はリアルで壮絶だし、味方のはずの連邦軍がZの頃から相変わらずなのも一筋縄ではいかない戦争というものを描き出していてこういうところが富野由悠季監督らしいところなのだと思う。小型化したモビルスーツやそれによる戦闘も思ったほどは悪くないし、なんといっても終盤に登場するバグの怖さもインパクトがあって良い。しかし、やはり惜しむらくは最初にも書いたようにテレビシリーズとして考えられていたものを劇場版に再構成したことにより、ダイジェストのようになってしまっており、そのせいで展開に唐突に感じる部分が非常に多く、また、似通った顔立ちの人物もいるなど見ていて混乱して訳が分からなくなってくるのがはっきり難点と言え、話としても詰め込みすぎた感は否めない。一応、鉄仮面と決着をつけて終わるものの、戦争自体はまだ続いていて、ラストのテロップなどはまだ続きがあることを示しているようなのだが、もし、この後テレビシリーズが頓挫せずに作られていたらとか、(その場合、映画でやった部分も改めてやり直したのだろうか?)そもそも映画でなく最初からテレビシリーズだったらとか、(個人的には最初からテレビシリーズでやっていたほうが良かったと思う。)見終わった後にいろいろ考えてもやもやしてしまった。エンディングに流れる森口博子の歌う主題歌はしっとりしていて良い。[DVD(邦画)] 6点(2022-03-19 20:16:22)

378.  踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 《ネタバレ》 シリーズ完結編となる劇場版第4作。今までの劇場版では複数の事件が並行して描かれていたのだが、今回描かれる事件は一つだけであまりゴチャゴチャしておらず、わかりやすいし、作り手も最後というのを意識してか、けっこう気合が入っているように感じる。しかし、途中までは面白く見れたのだが、青島が犯人(香取慎吾)の居場所を見つけ出すくだりが滅茶苦茶(バナナって。)だし、その後、体調不良のために刑事を辞めて故郷に帰るために夜行バスに乗っていたすみれがそのバスで倉庫に突撃するのももうどうなってるんだという感じしかせず、今までシリアスだった物語がここでいきなり壊れてしまった印象。それでも冒頭から松本晃彦のテーマ曲がかかるのは嬉しい(やっぱりこれがないと「踊る大捜査線」という感じがしない。)し、青島と室井のコンビもこうでなくてはと思わされる。もうこれだけで「踊る大捜査線」らしいと感じることができるし、このあたりは前作よりよっぽどいい。それだけにやはり犯人を逮捕に至る展開の適当さが残念。終わり方も完結編と謳っていながらそれらしい雰囲気がほとんどなく、いつもと同じような感じになってしまっていて、これでこのシリーズすべて見終わったという感慨がなにもない。せめて最後は青島とすみれが刑事を辞めて冒頭の張り込みでやっていた唐揚屋を本当に始めるという結末でよかったのではないかと思ってしまった。(冒頭のシーンを見てラストシーンの伏線だと思った人は多そう。)前作よりは面白く見れたので5点だけど、10年以上続いたシリーズの締めとしてはなんか違うし、投げやりな部分もありすっきりしない。「新たなる希望」というサブタイトルもただ「スター・ウォーズ」にあやかっただけでとくに意味はないような気がした。まさか数年後、「スター・ウォーズ」のように新シリーズぶち上げたりはしないだろうなあ。とりあえず本当に終わらせる気があって作ったのかと、見始めた時とは逆のことを見終わってから思ってしまったのは確か。[DVD(邦画)] 5点(2022-03-19 11:10:25)(良:1票)

379.  ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 大山のぶ代版ドラえもん映画シリーズのほとんどを手掛けた芝山努監督が初登板した作品。ドラえもん映画は子供の頃に何度も見ている作品が多く、どんな話だったか今でも覚えている作品が多いのだが、この「海底鬼岩城」はラストのバギーの捨て身の行動くらいしか記憶になかったので、先週にオリジナルの「宇宙小戦争」を見たこともあり、本作も久しぶりに見てみることに。序盤ののび太が夏休みの宿題に追われるところは完全にテレビ版の1エピソードのようで、見ていてつい懐かしくなってしまったが、逆にこれがあるために若干もたついているような印象があるし、メンバーが海底旅行に出かけてもなかなか話が先に進まないなど、前半はなんかテンポが悪く、つまらなくはないものの少し退屈な感じはした。でも、その中でしずかとバギーの関係が丁寧に描かれ、それがラストにつながっていくのはよく出来ているし、後半になって登場するムー大陸とアトランティス大陸の対立の構図が米ソ冷戦をモデルにしている(見た後で調べた。)ところは反戦メッセージも感じられて少し重さもあるなど社会派的な側面もあり、とくにこの後半は今のほうが面白く見れたし、一方でやはり少し子供向けにしてはテーマが深すぎる上に暗さもあって、そんなところが本作が子供の頃に見ていても今ではあまり記憶にない一因かもと思う。そんな本作だが、やはりしずかと彼女を慕うバギーのドラマはそんなことお構いないに心に響くものになっていて素直に感動できるのがいいし、バギーの憎まれ口をたたきながらも本当に優しさに溢れているキャラがとても好きだ。そんなバギーがしずかを守るためにポセイドンに突っ込んでいくラストは今見ても胸が熱くなるし、純粋にカッコ良いし、ポセイドンを倒した後にしずかがバギーのネジを宝物として大事に持っているのもグッとくる。やはり本作はバギーに尽きる映画なのだ。それにマニアックな話題だが、ポセイドンの声を日テレ版でドラえもんの声をやっていた富田耕生が演じているのもあって、ドラえもん役声優の先輩・後輩が共演しているのもファンにとっては見どころかもしれない。(日テレ版ドラえもん、無理かもしれないがいつか見てみたい。)80年代前半のドラえもん映画では唯一リメイクがされていない作品だが、内容やテーマ的に難しいのかも。でも、リメイクされたらどんなふうになるのかちょっと興味はある。(2022年3月12日更新)[DVD(邦画)] 7点(2022-03-13 14:24:25)

380.  グーニーズ 《ネタバレ》 子供の頃にテレビとかで何回も見ていてもおかしくないような映画なのに見る機会に恵まれず、初めて見たのは去年の「金曜ロードショー」での放送。今回、ノーカット・字幕版で見たのがまだ2回目なので思い出補正も何もなく、さすがに今見ると突っ込みどころも満載で、やっぱり10代前半の小学校高学年か中学生のうちに見ておけば良かったと思うところもある。それでも80年代のスピルバーグ製作のファミリー向け娯楽映画というところに懐かしさを感じるし、それが見ていて安心感につながったのか、普通に最後まで気楽に楽しめた。グーニーズの面々がそれぞれ個性的でキャラが立っていて彼らのやりとりは笑えるし、同時に微笑ましくもあるのだが、やはりこの年になってみるとどこか親のような視点で見てしまい、(ドラえもんの映画とか見てるとそれはまったくないのに。)ちょっとこの映画の見方としては違うよなあと感じるもそれは仕方のないことかもしれない。たぶん子供の頃に見ていたらもっと純粋な視点で見ていたんだろうなと思ってしまった。悪役であるフラッテリー一家もいい味を出していて、とくにボスであるママがインパクトがあって印象的だったのだが、どこかで見たようなキャラだと思ったら下の方のコメント見てなるほど確かにドーラを実写化したような感じだ。海賊船の宝探しというプロットもロマンがあって、最後にちゃんと宝にたどりつくのも予定調和かもしれないが、逆に変に捻っていないところが好感が持てる。ラストに冒険を終えた主人公たちの前に海賊船が登場するのが印象的だったし、手元に残ったわずかな宝石でマイキーの家が立ち退きを免れるというのも、宝石よりも仲間との友情やこの冒険で得た経験の大切さといったものが何よりの宝で、それはこれからも変わらないといったちょっとしたメッセージも感じ取ることができる。大ヒット作だったとのことで続編がなかったのがちょっと不思議な気もしないでもないが、そのことでこの後の彼らグーニーズをいろいろ想像できてそれがまた楽しい。でも、やっぱりできることならさっきも書いたように10代前半のうちに初めて見たかった。もしその頃に見ていたらいったいどんな感想を持っただろう?[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-27 18:02:25)

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