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361. CUBE 傑作スリラーサスペンス。マリオでワープ土管を選ぶ時のワクワクや、バイオハザードでドアを開ける時の緊迫感に似た感覚を覚える。アクションではなく基本的に数学の世界で話が進むので単調になりがちな所だが、閉鎖空間で極限状態に置かれた人間の心理の巧な描写でつないで飽きさせなかった。答えを出さないラストもこの作品なら可。無理に出したら逆に安っぽくなる。この手の映画は背景を細かく描写するとゲーム感覚で犯罪を描写する安い作品になりがちで、セブンやバトルロワイヤルのような論争を生み出しもする。このバイオレンスを単なるゲームの世界に終わらせている点にこの作品の優秀な所がある。多分作り手は答えなんて考えて無いし作品にメッセージはない。才能ある監督が、アイデア涌いたので1本撮ってみましたという所だろう。芸術学校の卒業制作的な雰囲気を持っているがそこが逆に良い。[DVD(字幕)] 9点(2006-08-21 18:11:43) 362. ソウ2 バイオレンスサスペンスの傑作。前作のレビューにも書いたが犯人が単なるサイコで、犯罪行為に何の意味も無い単なるバイオレンスな点が減点材料。セブンもそうであったがゲームで犯罪をやらせそれを思想的に捉えさせようとする映画は高得点は付け辛い。CUBE1作目が優れているのはその点を曖昧にして、犯罪ではなく単なるゲームに終わらせている点にある。[DVD(字幕)] 6点(2006-08-21 18:05:01) 363. アンタッチャブル 裏社会の大巨人アル・カポネ摘発を目指すという映画。次々に暗殺の手を伸ばしてくるマフィアから逃げながらドンパチやる普通のギャング映画だが、史実が元であることもあり楽しめた[DVD(字幕)] 7点(2006-08-19 18:33:35) 364. クリスティーナの好きなコト お下品。それにしてもスターになってもなおこのテの作品に出続けるキャメロンはさすが。6なんてつけてるけど面白さ自体は8です。だって万人に薦められんでしょこれ[DVD(字幕)] 6点(2006-08-19 18:31:53) 365. 地獄の黙示録 ジャングルのクルーズはアナコンダとかのほうが迫力はあるし、ベトナム戦争映画としてはプラトーンが秀逸で、評判ほどいい映画とは思わなかった。特にカーツ大差が出てきてからは退屈で脚本に問題あり。むしろ評価されるのは撮影手法とか技術、演出のほうだろう。[DVD(字幕)] 5点(2006-08-19 18:30:12) 366. スーパーサイズ・ミー 《ネタバレ》 マクドナルドなどのファストフードは食べ過ぎると太るなんてことは常識なのだが、実際それだけ食べてればどれほどの影響が出てくるかなんて、暴食人間でも無い限り普通やらないが興味はある人体実験を監督自らやった自己犠牲精神に高評価w。少なくとも監督の体の変化は見た目にも明らかで、医者の話を信じるならば太る云々どころか体に毒レベルという(ある程度予期できる)結果をしっかりと証明してしまった。退屈になりがちなドキュメンタリー映画だが、給食やCMの話などマイケル・ムーアのような思いつき出たとこ勝負ではなく、話のつなぎ方が巧い。マックを食べるのをやめようとは思わないが。それにしてもアメリカの食べ物はデカイ[DVD(字幕)] 7点(2006-08-19 18:28:54) 367. スリーパーズ 殺しも含む復讐を許すのかどうかは問題になるが実話だったら仕方が無いか。デニーロ演じる神父のその後くらい描いてくれても良いと思うが。ストーリー自体はアメリカンニューシネマ系であり法廷モノであり人間ドラマでありクライムサスペンスであり刑務所モノでありギャングモノでもありといい所取りばかりでいろんな見方ができるし退屈しない。そしてデニーロ、ブラピ、ダスティン・ホフマン、ケビン・ベーコンら素晴らしい役者が揃っていて、そこで何とかストーリー上の矛盾や釈然としない(実話モノにありがちな)消化不良感をフォローしている。人によっては評価の分かれる映画だが、エンターテイメントとしては上作。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-19 18:28:06) 368. 戦艦ポチョムキン 《ネタバレ》 ロシア革命を正当化する真っ赤っ赤なプロバガンダ映画。時代的にしょうがない面もあるが誇張のしすぎや自己矛盾などが多数ありプロバガンダ色が強すぎる。有名な「オデッサの階段」(ここはフィクションだが)で特にそれは見られ、殺されるシーンは女性ばかりだったりと偏った内容は逆に信憑性を歪めるのではないか。しかしプロバガンダとしても、踏みつけにされた死体は一人の子供だけでほかの死体はわざわざまたいで歩いていたりといった「違和感」のあるシーンもあり詰めが甘すぎる。圧巻はフィクションの階段シーンより、「たった1杯のスープのために」船上で下官達が上官達を虐殺していくシーンでしょう。自分達が上官を虐殺したことを忘れるかのように、たった1体の味方の死体を祭り上げる。今も昔も赤い方々は変わりません。映画の出来自体は当時の映画の水準があまりわからないので高得点はつけれないが退屈はしなかった。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-08-19 18:26:34)(良:2票) 369. チャーリーズ・エンジェル(2000) 70年代の米人気ドラマの映画化。内容は硬くないマトリックス+M;Iといった感じで、主人公3人が女性というところを除けば普通のアクション映画か。キャストは豪華だが。つまらなくはないものの特に魅力は感じなかった。あとやたらと日本に絡んでくるのは何の嫌がらせだろうか(笑)。個人的にはクリスピン・グローヴァーが久々に見れて良かったが。「新しいタイプの役柄に挑戦したい」とバックトゥザフューチャー続編を蹴ったクリスピン君、役の変態度あがっとるやん[DVD(字幕)] 4点(2006-08-19 18:23:43) 370. トッツィー 単発ネタモノのコメディなので特に掘り下げてレビューすることはない。ここでも短いレビュー多いですね。イメージで生きる役者の世界を皮肉った作品ではあるがそれも上っ面。よく出来たコメディなのでとにかく単発で見て軽く笑って終わるのが良し。あんまり深く考えすぎて自らも女装に走るなんてことは無いように…[DVD(字幕)] 7点(2006-08-19 18:22:59) 371. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 圧倒的な力同士が対峙した冷戦構造でさえ、ただ一人の正気を失った人間の暴走で無残に崩れ去るという結末を痛烈な皮肉をこめて描いた。命令する側、される側の誰もが不審に思いながら止める事ができない権力の誤作用。あまりに正直なオチが付いていることはともかくとしてこの手の警鐘映画は事件が去ってしまうと虚無なプロパガンダ映画となりがちだがこの作品は警鐘映画には留まっていない独特のオカシサがある。一番の皮肉はB52が今もなお現役で飛んでることか…[DVD(字幕)] 7点(2006-08-19 18:20:56) 372. 波止場(1954) 権力を崩すためには司法取引も良しとし、証人保護プログラムなどというものが整備されているギャング社会アメリカを象徴するかのように1人反発する人間を英雄的に描いている。傘の下の集団秩序と団結が最重要視され、牛肉偽装を内部告発した冷蔵会社が倒産に追い込まれた事件に象徴されるように、告発者は英雄ではなく裏切り者と捉えられる日本社会とは相容れないため、日本人にはいかにも臭いヒーロー映画と映ってしまう。ギャング映画や社会派映画が好きな自分にとっては良い出来の映画であったと思うが、単なる英雄映画に終わってる辺り、まだアメリカン・ニューシネマの時代へは遠い。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-19 18:14:25) 373. ふたりのロッテ (1993) かの有名なエーリッヒ・ケストナー原作『ふたりのロッテ』の映画。後のファミリーゲームと比べるとエンターテイメント要素が薄くどうも単調だが名作文学原作だけあって基本的にはいい脚本になっている。ファミリーゲームはリンジー・ローハンの一人二役だったのに対し、この映画は本物の双子が演じている。93年の映画にしては古臭い印象を受けるのはドイツ映画だからか。ドイツ単独制作の映画は始めて見たなあ。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-08-19 17:42:25) 374. マトリックス レボリューションズ 単に間延びした感じでストーリーに魅力が無い。これはSFマニアじゃないとついていけないのでは。[DVD(字幕)] 3点(2006-08-19 05:22:43) 375. マトリックス リローデッド 単に間延びした感じでストーリーに魅力が無い。これはSFマニアじゃないとついていけないのでは。[DVD(字幕)] 3点(2006-08-19 05:22:25) 376. マトリックス 後のアクション映画に多大なる影響を与えた名作アクション。この映画で使われた手法はのちの映画にことごとく利用されている。第一作はストーリーも単純な陰謀論で素直にアクションを楽しめる。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-19 05:21:52) 377. M:I-2 前作をスパイアクションの傑作と評価したが今作はただの派手なだけのアクション大作。もともと取り立てて絶賛するところは無い映画だがサスペンス要素を持ったなかなかの脚本で持ってたのにそれをばっさりカットしてしまってどうしたいんだか。出来損ないのバッドボーイズになってしまった感じ。[DVD(字幕)] 5点(2006-08-19 05:17:49) 378. ミラクル 何の思い入れも無い日本人には涙も笑いも無い普通のスポーツドキュメント。字幕だと「シュート」と「止めた」が同時に表示されてせっかくのスピード感ある試合シーンが台無しという問題点があるので絶対吹替えをお勧めする。[DVD(字幕)] 4点(2006-08-19 05:16:14) 379. ドラえもん のび太とブリキの迷宮 《ネタバレ》 ナントカ星を守るため?のび太達が半ば強引に拉致される。そして協力すると言った後のブリキの態度の変わりよう、科学技術に頼りきった為に動けなくなる人間、ロボット達による征服。とにかくクロい。爆撃、機銃掃射、拷問、ナポギストラーの看板のデザイン。何から何までクロい。子供向けアニメとは思えないあまりのクロさは、ストーリーの強引さやバカバカしさなど超越してしまい高得点をつけることにした。そしてそういやドラえもんはテレ朝のアニメだったことを思い出し何となく納得するのであった。[地上波(邦画)] 5点(2006-08-18 21:04:54) 380. 2001年宇宙の旅 とにかく冗長。纏めようとすれば1時間の作品にできたのでは。映像を「理解」したあとも延々と同じ画面を見ることを強いられる。真っ黒の画面を二時間見させられるのと大して変わりませんよこれは(いや、真っ黒の画面を二時間眺めることのほうがまだ創造的かもしれない)。じゃあ当時としては技術が凄いのかつってもそんなことはない。そりゃ某宇宙人形劇とかと比べたら数段優れてますが、猿の惑星と同じ年の映画でしょこれ。確かに映像は綺麗で芸術性は認められる。ただ「哲学」の部分が回りくどすぎる。環境ソフトかと思えるほどエンターテイメント要素は皆無。これを見させられるのは退屈というレベルではなく、もはや苦痛というレベルで二度と見たくない映画を一つ挙げろと言われれば間違いなくこれを挙げるだろう。1点ではなく0点というのは監督の冒険に対する敬意であるが、俺にとっては映画は別に特別でなくてもいい。普通であれば良いのだ。[DVD(字幕)] 0点(2006-08-17 21:59:07)
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