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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. デリンジャー(1973) 大恐慌後のこの時代はギャングもある種のヒーローだったんですなぁ。憎みきれないろくでなしっつうところでございます。それなりに仁義のようなものを内包したデリンジャー一家の中でなんとも切ないのがスチーブ・カナリー演じるプリティ・ボーイ・フロイド。逃げ延びる途中の民家でのふれあいにゃ思わず感極まってしまいやす!おおらかさと温かみが滲み出るミリアス印の硬派映画!8点(2003-09-20 05:24:56) 22. ロンゲスト・ヤード(1974) 稀代のセクシー・ガッツマン、レイノルズが魅せる男の花道!それにしても胴が長いぜ!レイノルズ!シャープなハゲだぜ!エド・ローター!こういう映画にハンサム・ボーイはNO THANK YOU! 今こんな匂いの映画ってあるかなぁ?リメイクしたら、プロテインマッチョ大集合の筋肉映画になりそう。8点(2003-08-13 17:50:40)(笑:3票) (良:1票) 23. ファイブ・イージー・ピーセス 好いてくれる女がありながら下らないプライドが頭をもたげ、後ろめたさを感じつつも無下に扱う。そして覚悟を避けた逃避の繰り返し・・・。エンドマークが出た後もこの男は変わることは出来んのだろう・・・。理想と現実の折り合いがつけられないまま、極めてなし崩しに生きてきた男の蟻地獄。浅はかな自分の心にぐさりと突きつけられた苦い逸品でござる。8点(2003-08-12 22:58:30)(良:1票) 24. 時計じかけのオレンジ アンディ・ロビンソン同様、マルコム・マクダウェルって不幸な役者だなぁ。一世一代の芝居で他の仕事できなくなっちゃった。んで、映画としては、感情移入が全く出来ない見事なまでに不快な逸品。でもそれが狙いか。被害者も腐れ悪党も、結局は人間社会に弄ばれるためになくてはならない要素っつうところか?突き放し方が凄いわ。再見しようとは微塵も思わないが。8点(2003-08-09 05:05:44) 25. ひまわり(1970) BSにて久々に拝見。いじらしさが服着て歩いてるようなリュドミラ・サベリーエワに改めてやられた。主役の二人も運命に逆らえず断腸の思いで節度を守るのですなぁ。悲しいけれども、立派であります。8点(2003-08-09 01:59:56)(笑:1票) 26. アリスの恋 泣き虫母さん奮闘記。けなげに頑張る姿が実にいじらしゅうござる。店の連中も素敵ですなぁ。幸せになれよぉお!クリストファーソンもこの手の役はいい味出してんだよなぁ。8点(2003-08-05 21:44:46) 27. ダーティハリー2 最高のハッタリをかますオープニングでつかみはOKでやんす!あちらと思えばまたまたこちらと八面六臂の大活躍!チミノとミリアスの最強タッグでパート2としては大成功でやんす!毎回違う役でお出ましのアルバート・ポップウェル、女の殺し方が、はぁ~、えげつないわぁあああん。8点(2003-07-25 03:00:49)(笑:1票) 28. ゲッタウェイ(1972) ペキンパー初めて見るんなら、この作品が一番見やすいんじゃないかなぁ。マックイーンの芝居はいつ見ても信用できる。かばおやじアル・レッティエリに感謝。8点(2003-06-22 12:01:46) 29. ダーティハリー こーげ、こーげ、こーげよー、ボートこーげよー、と吹替え台詞が印象的なアンディ・ロビンソンに、子供心にヒジョーにはらわたが煮えくりかえったのを覚えております。これ以上ない卑劣で卑屈な奴として、以来、トラウマとして私の頭の中にインプットされております。強烈な作品でした。キャラハンのもみあげに乾杯!8点(2003-06-18 06:32:45)(笑:3票) (良:1票) 30. ガルシアの首 汗と埃と異臭にまみれた女人禁制のとにかくキッタない作品。ペキンパー作品は大なり小なり似たようなもんですが、これはとにかくまぁ、やさぐれまくっております。作品全体を覆う自暴自棄が観ている者の感覚を麻痺させ、グチャグチャのベロンベロンになりながら、難関を乗り越えて辿りついた先に男の怒りが爆発するのでありました!・・・恋人を生かしといたらゲッタウェイできたかな?8点(2003-06-18 04:21:32)(良:1票) 31. スラップ・ショット 大好き!ポール・ニューマンて人はシリアスな作品よりもこういうユーモアを感じる作風のほうが彼のだれた雰囲気や飄々としたキャラにマッチしていると思います。ぼんくらハンセン兄弟に黒い三連星の原型を見た!8点(2003-06-17 17:04:50) 32. 地平線から来た男 「夕陽に立つ保安官」の続編。つっても話は全然違うんですが。ガーナー、イーラムのコンビでお送りする、バート・ケネディプレゼンツすちゃらかウエスタン第二弾。あいもかわらず、心憎いばかりのすっとぼけぶりに映画人たちの良心を見る思いでございます。心が癒されるのよぉ~。まぁ、ゆったりちゃっかり、素っ頓狂に行きやしょうぜ!7点(2003-11-05 01:02:31) 33. ミスター・ノーボディ 一つの時代が終わり、新しい時代が始まる。そんな思いの詰まった、コミカルでユーモラスなレオーネ・マナーの御伽噺。原案がレオーネだし演出にも携わってるらしいんで、彼の最後の西部劇っつうところ。引退を考える憧れのフォンダ様の引き際を、伝説に祭り上げようとあの手この手でプロデュースする、ちゃっかり者の凄腕ガンマン、テレンス・ヒルが素敵だわよ。数百人のワイルドバンチを迎え撃つシーンのスローモーションや墓碑銘、すっとこどっこいのR・G・アームストロング等、ペキンパーへの敬愛の念もちりばめながら粋なラストへまっしぐら。当然、音楽はモリコーネ様。サントラなんて手に入んないんで知るよしもござんせんが、「ウエスタン」等これまでの曲をアレンジして使ってるようなご様子。最後っつう意味でそういう使い方したのかしらん?しかし、レオーネってつくづく帽子を使った演出が好きなのねん。7点(2003-10-28 19:59:23) 34. ロイ・ビーン 終わり行く時代に生きた独善的でかわいげのある人間の魅力と純心をニューマンが好演。冒頭の瀕死状態やアンソニー・パーキンスの牧師がデビッド・ワーナーもどきに見えたりして「砂漠の流れ者」を意識したような雰囲気が垣間見えるのは脚本がジョン・ミリアスだからかしらん?いじらしい演技を見せてくれる立派な熊もそりゃあそりゃあ素晴らしいんですが、なんつっても鳥肌がたつほどゴキゲンなステイシー・キーチの強烈な存在感は爆笑もの!何なんだコイツは!?面白すぎるぜ!わずか5分で見事に燃え尽きた男キーチの役者魂に乾杯! 7点(2003-10-28 19:56:29)(良:1票) 《改行有》 35. 重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス ブリット、フレンチ・コネクションに続くフィリップ・ダントーニ、渾身のカー・アクション! 特捜班に転属?したシャイダーがハックマンに負けじと、猛烈なカーチェイスを展開~!辺りを蔽い尽くすニューヨークの寒々しさにも相変わらず魅了されてしまうのでありましたが、いかんせんフレンチと比べると監督としての力量の差が出てしまいますわな、そりゃ。ダントーニはやはり製作に収まっておったほうが良かったご様子。・・・でも好き。7点(2003-10-15 16:59:47)《改行有》 36. 狼よさらば リーマンの皮を被りし狼、怒りの十把一絡げ連続チンピラ殺人!治安最悪の70年代ニューヨーク、世の憤りを、嘔吐しながらブロンソンが代弁!ああ、それなのに、それなのに・・・覚醒した狼を追放したら元の木阿弥であります。ほとぼり冷めりゃ蛆虫は何処からでも湧いてくるであります。肝心要の蠅男ゴールドブラム一味はお咎めなしかぁ?!レイプシーンは「時計仕掛けのオレンジ」と同じくらいの不快さでありんす。ラストの不敵な笑みが結果的にはシリーズ化への道を開いたか。何はともあれ、感謝。合掌。7点(2003-09-20 04:33:40)(良:1票) 37. 合衆国最後の日 そこかしこにチープさが漂いはするものの、律儀な職人気質がそれを気にさせない良品。ちょいとウブ過ぎるきらいのあるダーニング大統領も、究極の選択に崇高な覚悟を決めて、権力に見合った義務を背負い死地に赴く。側近は果たして意志を継ぐのか?結局、大統領もお飾りで、みこし担ぎが堀を固めりゃ後は大丈夫ってな具合か?ところであの床に置いたサリンはどうしたんでしょ?結構どったんばったん暴れてたと思うんだけど。7点(2003-09-20 04:25:07) 38. 哀しみの街かど じっとりとなめる様に映し出すヤク打ちシーンが非情に痛々しいドキュメントタッチの映像。寒々としたニューヨークにはローラ・ニーロの「バイ・アンド・セル」が聞こえてきそう。可愛げがあって痛々しくて、どうしようもなく愚かな二人はお互いの駄目っぷりを感じつつも寄り添うように寒空の中をどうにか生きていこうとするのでした。7点(2003-09-14 23:43:03) 39. わらの犬(1971) 窮鼠猫を噛む。臆病なインテリにも最後の意地っちゅうもんがあります。際限なくつけあがる屑と話し合いもクソもありましぇん。頭のねじがすっとんだ不良品にはそれ相応の報いが必要でげす。その時点でむなしさに苛まれようとも、哀しいかな、結果的にそれはある種の通過儀礼でありましょう。ペキンパー作品中、最も温もりを排除した殺伐とした空気。7点(2003-09-14 22:16:35) 40. ディア・ハンター 大事なシーンであるし、それを言っちゃあ元も子もないのは分かってんだけど、正直、鹿狩りシーンは退屈でござる。も少しタイトにして欲しかった。とは言え、ベトナム物の中では一番強烈な印象だったのは間違いない。首まで水に浸かってロシアン・ルーレットの順番待ちなんて・・・おお、やだやだ・・・勘弁してくれぇ!7点(2003-08-12 18:16:49)
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