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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. OK牧場の決斗 カーク・ダグラスのドク・ホリディは、数ある映画の中で、わたし的にはイメージ的にいちばん近いです。バート・ランカスターのワイアット・アープとのコンビは、なかなか好いのではないでしょうか。敵役のクラントン一味のデニス・ホッパーがイカれた演技でいいですね。個人的には「荒野の決闘」よりもこちらの方が好きです。8点(2003-11-19 21:30:55) 22. ライムライト 人生の落日を淡々と演じるチャップリンに感動します。かつてどれだけ名声があっても、やがて忘れ去られていくのは寂しくもあり悲しくもあります。文字通り命を懸けた彼の舞台に涙を禁じ得ません。優しくももの悲しいメロディが心に響きます。「独裁者」とともにチャップリンの傑作です。9点(2003-11-19 21:05:48) 23. 灰とダイヤモンド 主人公のサングラスが印象的ですね。ワルシャワ蜂起失敗を生き延びた男の、自己完結の映画です。「地下水道」を観て予習してから本作をご覧ください。この映画が作られた時代はまさに冷戦時代まっただなか。もちろん共産党の独裁政治が行われている時代です。ポーランドの監督によってこういう映画が作られたことに私は驚嘆し、感動を禁じ得ません。7点(2003-11-19 20:57:28) 24. 地下水道 《ネタバレ》 1945年のワルシャワ蜂起を描いた作品です。東からソ連軍が侵攻し、ナチスドイツ軍が長年に渡るポーランド支配を失おうとしている状況で、いよいよ、ソ連軍によって開放されると思ったワルシャワ市民がナチスドイツ軍に対して反乱を起こします。ところが、市内に突入すると思われたソ連軍はそのまま停止し、ワルシャワ市民を見殺しにすることになります。落ちぶれたとはいえ、まだドイツ軍は重装備の正規軍です。頼みの綱のソ連軍に見放されたレジスタンスのメンバーはひとりまたひとりとドイツ軍に駆逐され、生き残ったメンバーは地下水道を逃げ回ります。やがて鉄格子越しに彼らが観たものは・・・。日本では余り知られていない、第二次世界大戦末期の悲劇を描いた名作です。8点(2003-11-19 20:53:05) 25. お熱いのがお好き マリリン・モンローがとても可愛いです。それと対照的にあの二人の女装は、モノクロだからまだマシだけれど、カラーだったら気持ち悪いだろうなあ(苦笑)。ジャック・レモンが男に気に入られるのが笑えますね。7点(2003-11-19 06:19:28) 26. 羅生門(1950) 世間で評価されているほどは面白くない。題名から芥川の同名小説を連想すると痛い目に遭う。同じ芥川でも「藪の中」。だから見ている方も混乱してしまい、なんかスッキリしないで終わってしまいました。6点(2003-11-19 04:57:08) 27. ビルマの竪琴(1956) 大人の童話ですよね。僧形の水島が彷徨する足元には白骨が累々と続く。死んだ方も悲劇だけれど、生き残って彼らを供養すると決心した彼の胸中や如何に。オープニングの船の上、三國連太郎がとても若いですが、ああいう大らかな部隊が帝国陸軍にもいたのでしょうか?歌が人の心を和ませるというのはあるのでしょう。軍歌などではなく、「埴生の宿」というのがいいよね。心にジーンと響く反戦映画だと思います。8点(2003-11-18 18:56:38) 28. 裏窓(1954) 昔、テレビで淀川のおじさんの解説で観たのが最初だったと思うのです。車椅子で動けないとか、密室だとか、ああいうシチュエーションはいかにもヒッチコックらしい感じで好きですね。「好奇心は猫をも殺す」の典型なんでしょうね(微笑)。8点(2003-11-18 16:35:46) 29. 老人と海(1958) 不漁続きの老漁師スペンサー・トレイシーと巨大なカジキマグロとの死闘、そして無慈悲な結末。ヘミングウェイの小品を見事に映像化した作品だと思います。映画の大半がトレイシーのひとりなので、彼の重厚な演技を堪能できます。後年、テレビ版(1990)も制作され、そこではアンソニー・クインが同じ役をやっていましたが、やはりトレイシーの枯れた演技は見ものです。クインの方はまだ脂ぎっていて老境というイメージを受けなかったです。9点(2003-11-18 01:47:43) 30. 第十七捕虜収容所 なんとなく「ジャスティス」を思い浮かべる人もいたのではないでしょうか。収容所仲間に裏切り者がいるというシチュエーションは緊迫感を増すのにとても貢献していますね。閉鎖空間でのハラハラドキドキを充分に味わってください。8点(2003-11-17 10:46:06) 31. 眼下の敵 ほんとうは8点あげたいけど、今の目で見ると、どうしても潜水艦の内部がちゃちに見えてしまうので減点です(その後の潜水艦ものをいろいろ観て、やっぱり8点にします(2003年11月16日))。ストーリーは、とにかくよくできています。ドイツ潜水艦の艦長クルト・ユルゲンスとアメリカ駆逐艦の艦長ロバート・ミッチャムがお互いに相手の手の内を読みながら死闘を繰り広げる心理サスペンス的戦争アクションです。ま、アメリカ映画ですから結論は分かり切っているんですが、それでも充分楽しめます。潜水艦映画の基本のひとつですね。 8点(2003-11-16 17:56:04) 32. 十二人の怒れる男(1957) リー・J・コッブがとてもいい味を出していますね。ヘンリー・フォンダの誠実な主張も見ものですが、ああいう強行主張派がいないと、この手の「オール・オア・ナッシング」ものは成立しません。雨の効果も見逃せません。8点(2003-08-07 08:36:00) 33. 生きる 手放しで名作とは言えない気もします。ただ味わい深い作品であることは確かでしょう。志村喬演じる主人公と小田切みきとの、やや不倫っぽい関係も面白かったけど、やはりストーリーの展開として、いい人に祭り上げられる悲劇がラストにじんわりと効いてきますね。有名なブランコのシーンを、葬式の場面で想起します。ただ、肩すかしを食った気分になるのも事実です。7点(2003-08-07 08:18:47) 34. 雨に唄えば 急に想い出してビデオを観返しました。やっぱりあの雨の中の有名なシーン、楽しそうでいいですね。子供の頃、長靴はいて水たまりでバシャバシャしたことを想い出しました。シェークスピアのパロディが出てきていたのは忘れていましたね。ストーリーのテンポもあるし、映画業界の裏側も描いているし、割りとしっかりした脚本もあるし、きちんと作られた映画だと思います。7点(2003-02-08 12:33:29) 35. 白鯨 中学の頃、読書感想文を書いて賞をもらったので(笑)、とても印象深い作品です。メルヴィルの原作を(翻訳で)読んだとき、"落ち穂集"が最初にあったりして、クジラについての様々な見方を提供していたのが印象に残っています。あれだけの大作ですから映画化するとなるといろいろと制約もあり、なかなかそのままというわけにはいかないのですが、わりと忠実にストーリーを追った展開だという印象は持っています。確かに古い映画なので、特撮シーンのちゃちさ加減は、今の目で見ると笑ってしまうのですが、全体の話の構成力はちゃちではないので、それなりに楽しめるとは思います。ラストで、クイクェグの棺桶につかまって助かるイシュマエルが、なぜか後年の「Uボート」でラストに助かる記者とダブってしまうんです。ペーターゼン監督はあのシーンに「白鯨」を意識しなかったですかね?私はそういうものを感じてしまいました。 モビー・ディックが日本近海を回遊していたとかいう面白い話や、宗教的な背景を描いた上で、現在の技術によるリメークを観てみたいという願望は、結構あるんです(笑)が、ただし、誰がエイハブになるんだろうなという懸念はあります。今だったら、ゲイリー・シニーズあたりどうでしょう?(笑) あとは、ジョン・マルコビッチとか。皆さんは配役をどう考えますか?7点(2002-12-24 10:12:17) 36. 禁じられた遊び(1952) スペイン内乱ですよね。スツーカの爆撃シーンが出てきます。「スターリングラード」よりも不気味さを感じるのは、実写フィルムだから?この映画の評価の大半は、あの音楽に尽きますね。7点(2002-07-19 17:30:26) 37. 恐怖の報酬(1953) とにかく演出の出来が抜群です。昔の映画なのに、ハラハラドキドキを最後まで味わせてくれます。この手の映画の結末は、どんでん返しがあった方が面白いですが、この作品もあっといわせてくれます。このラストシーンを見たとき、私は「Uボート」のラストシーンを思い浮かべました。8点(2002-07-15 08:25:47) 38. 王様と私(1956) エンターテイメントとして楽しめば面白い作品です。ユル・ブリンナーの遺言ビデオ"Don't smoke!"を思い出します。7点(2002-05-09 17:06:02)
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