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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  山猫 3時間6分の完全復元版を見ました。前半はシチリアの美しい情景を、後半は社交界の豪華絢爛な美をバックに、貴族出身のヴィスコンティ自身が投影されているだろうサリーナ公爵を通して、貴族の衰退と自らの老いをリンクさせながら描いてゆく。繁栄すればその後には衰退がある、生きていれば老いてゆく、というヴィスコンティの哲学とも言えるテーマの中で、平民の血をいれるという変革を決断し自由奔放な若きタンクレディに跡を任せるという潔さがまさに滅びの美学。しかしそこには葛藤がある。葛藤を隠して踊る堂々としたワルツの美しいこと。葛藤とは無縁のような性格のタンクレディが新しい時代に相応しいというのもどこか皮肉であるが、情勢によって立場をころっと変えてしまうタンクレディは誰からも好かれる好青年であり、その印象の良さはことさら強調される。若さと老いの対比である。 後半の舞踏会では、本物の貴族の家を使い、食器から装飾品までもがシチリア貴族のものを提供されたものらしい。そこまで拘ってはたして映像で伝わるのかどうかはわかりませんが、風前の灯火のごとく光輝く美がたしかにありました。この「美」の部分だけでも見る価値あり。[映画館(字幕)] 8点(2005-04-08 19:39:42)(良:1票)

22.  フェイシズ(1968) カサヴェテスが俳優業で稼いだ金を全部注ぎ込み自宅で作り上げたこの作品は、まちがいなくハリウッド受けしない作品である。カサヴェテスなら当然と言えば当然なのかもしれない。 まず劇中劇として始まる斬新なオープニングに引きつけられ、初老の主人公を含めた男二人と女一人の一見楽しい、しかしどこか空虚なパーティのシーンが生々しく飛び込んでくる。家に帰れば妻の顔のアップが乾いた夫婦関係を物語る。口論がおこるが、このままなんの問題もなく夫婦関係を続けてゆくことも十分可能だし、お互いが何がしかの不満を抱えながらも続けてゆくことはいたって普通のことであるし今までそうやって続けてきたことも映像から伝わる。しかしこの二人の関係は崩壊へとなだれこむ。登場人物たちの顔のアップはそれぞれのバックボーンを語り、場面ごとに変貌する心情を映す。表情だけで心の揺れや他愛も無い企みを丁寧に描いてゆく。ラストは言葉の無い画で終わる。そして私も何も言わずにただそのエンディングを見つめるのみ。えらいもんを見せられた。8点(2005-03-15 12:22:14)(良:1票)

23.  太陽はひとりぼっち 自身も10年連れ添った妻に突然別れを告げられたという過去を持つアントニオーニの「愛の不毛三部作」の三作目。前作『夜』では愛の喪失の理由が語られるが、この作品では「わからない..」を繰り返す。こちらのほうがより現代的で「愛の不毛」の名に相応しい。 株価暴落で損をした顧客たちが怒る。損をするというリスクは最初からあったのに損をしてはじめて現実を見る。突然やってくるこの現象は冒頭の突然の別れと似ているように感じた。愛したいが愛に意味を求める、あるいは本当に愛したいのかさえ分からない、そんな女が作りだす乾いた関係が建設途中の高層住宅の殺伐とした風景にオーバーラップして描かれる。背景のひとつひとつが心情をあらわしており、どうしようもない不条理感で溢れている。私見ですが、背景になんらかの意味を持たせる作家は数多くいれど、アントニオーニほど徹底している人もアントニオーニほど的確な人もおそらくいない。8点(2005-01-19 12:25:50)(良:1票)

24.  テキサスの五人の仲間 ポーカー大好きです。ギャンブル大好きです。今でも友人達とギャンブル三昧。さて、ヘンリー・フォンダはこの大勝負をどう制するのか!?読めた!!読めちゃいました!負けに負けに負けて最後に「絶対勝てるカード」と妻に託したカード。絶対ブタだ。絶対役ナシだ。それでも絶対騙せる。そのために負けつづけたんだから!....ん?....あれ? .................................だ..ま..さ..れ..た...。8点(2004-09-15 11:40:34)(笑:1票) 《改行有》

25.  サテリコン 文明の先にある退廃、それも恐ろしいまでにとめどない退廃ぶりを、時代を古代ローマにさかのぼり描く。現代に置き換えてもじゅうぶん当てはまるからこれまた恐ろしい。時代は繰り返すということか。しかしながら、現代の設定にしなかったことでやりたい放題の摩訶不思議な世界が違和感なく目に飛び込んでくる。いや、違和感なんて感じる間なんてもともと無いかもしれない。最初から最後までその世界観に圧倒されっぱなしです。フェリーニのイマジネーションも凄いが、それを映像にしてしまうのがもっと凄い。相当、制作費もかかっているんじゃないだろうか。またいつかこの作品を観るだろうけどやっぱり今度も、この世界観に浸るのではなく圧倒されっぱなしだと思う。8点(2004-06-11 16:32:48)(良:1票)

26.  甘い生活 《ネタバレ》 セレブたちの退廃とした生活を、フェリーニの分身・マストロヤンニが扮する記者の目を通して描いていく。記者自身も、退廃の象徴たる富豪の娘や欲望の象徴たるハリウッド女優らと夜毎のパーティを過ごすうちに”甘い生活”に溺れていく。憧れの生活を送る友人の自殺に絶望を感じても時すでに遅し。映画中盤では、純真の象徴たる出稼ぎ少女に一度は癒される(救われる)。しかしラストではその救いの声が波音にかき消される。”甘い生活”=「限りない欲望と退廃が渦巻く世界」にどっぷりとつかってしまい、もう後戻りは出来ないことを暗示しているような、なんともせつないエンディングでした。前3作『道』『崖』『カビリアの夜』では魂の救済が描かれたが、この作品では、行きつくところまで行った文明がもたらした退廃は救いがたいと言ってるように感じた。8点(2004-06-09 12:25:33)(良:1票)

27.  地獄に堕ちた勇者ども 《ネタバレ》 一度観ればおなかいっぱいという満腹感を感じるとともに、強烈な印象を残す映画。ヘルムート・バーガー演じるマルチンの異様な存在感が出色。登場からして女装である。幼児偏愛はたまた近親相姦。母の愛に恵まれなかったマルチンがどんどんと悪魔的なオーラを増していく様が恐ろしくもあり美しくもある。国の崩壊、社会の崩壊、家族の崩壊、そして人間の崩壊。「滅びの美学」の真骨頂。容赦なし!そこに「救い」は無い。このドラマでは善き人は死んでいく。突撃隊の男爵の息子も善のままとは言いがたい。父親を殺された怒りにナチスが手招きしている。こんなおぞましい時代があったという事実を描きながら、(母が息子の人格形成をする、アッシェンバッハが人々をナチスの色に変えていく)ように人間が「悪」をつくるという事実、そして「悪」に簡単にとりこまれる人間の弱さを壮大に描いている。こわい映画です。8点(2004-05-21 15:38:49)

28.  ウエスト・サイド物語(1961) 《ネタバレ》 ミュージカルが苦手な私を「凄い!」と唸らせたミュージカル。まず冒頭、マンハッタンを上空から撮った映像に、従来のミュージカルのような夢物語ではないことを予感させる。『ロミオとジュリエット』という古典をベースに、アメリカの抱える移民問題を大胆に描く。従来の全編セットのミュージカルでは成し得なかった現実感、シリアス感が存在する。もちろんミュージカルの醍醐味である歌と音楽とダンスも素晴らしい。中でも圧巻は、決闘に向かうジェット団とシャーク団、そしてマリアを想うトニー、ベルナルドを心待ちにするアニタ、兄を案じながらもトニーを愛するマリアの五重奏。ひとりスタンディングオベーションを送りたいシーンである。そして私が”ミュージカルは苦手”というのを忘れる瞬間である。ラストはここからどう強引にハッピーエンドにもっていくのだろうと思ったら、もっていかなかった(そりゃ、そうだ)。ミュージカルの概念をぶっ壊しながらのこの存在感、この完成度。傑作でしょう。8点(2004-04-15 12:32:31)(良:4票)

29.  軽蔑(1963) (なんで?なんでそーなんの?俺が何したっちゅーの?ぜんぜんわからん!)こんなことを言ったことがあるような気がする。(イヤやったらイヤって言ってくれたらよかったやん。なんで言ってくれへんの?不満があったら、そん時言ってくれたらすむことやん!)こんなことも言った覚えがある。そんな私は当然この作品に痛い痛いノスタルジーを感じ、共感してしまう。そしてアンナ・カリ-ナに対するゴダール本人の葛藤を共感できるという凄い経験までさせてくれる。〔ヒロイン、ブリジット・バルドーが金髪(だったかな)を隠したショートヘアのカツラを男が似合わないと言うシーンがあるが、あの髪型はまさしく前作『女と男のいる舗道』のアンナ・カリ-ナ。〕男にとってはなんとも理不尽なこの現象を、ゴダールはラスト、映画の中において復讐をする。しかし「死は愛を失うだけ」という言葉どうり、それが空しいだけのことだとゴダールが一番知っている。同時に映画造りにおけるメッセージも載せる。露骨に商業主義のプロデューサーを批判しながらも、その中で果敢に自分の作品を造り続けたフリッツ・ラングにゴダールの敬意を感じる。8点(2004-03-31 12:01:37)(良:1票)

30.  愚か者の船 数日前にウチの二歳のやんちゃ姫にビデオデッキを壊された。修理に出すとへちょちょ様のプロフィールにてご推薦の今作放映に間に合わない。おそらくその日は飲みに行く。(飲みに行った。)いっそのことBS対応のものに買い換えを進言すると半分出せと。絶句!..でも買って良かった。なんといっても巻き戻しの速いのなんの..ってビデオデッキのレビューしてどうすんの!いやホント良かった。私も食事のシーンで画面の奥のビビアン・リーを発見してから後ろの方ばかり見てました(笑)。登場人物の多い作品では全てのキャラクターを描ききるのに結構苦労が見えたりするのだが、今作はいとも簡単に描ききっているように感じる。へちょちょ様のおっしゃられるように主役級の俳優を特別扱いしなかったからなのでしょう。これだけの登場人物を追っかけるのに疲れないのがなによりいい。うわべではわからない愚か者っぷりが見事にさらっと描き出されている。今作を推薦してくださったへちょちょ様はもちろんのこと、やんちゃ姫にも是非言いたい。ありがとう!8点(2004-02-16 11:05:48)(笑:1票) (良:2票)

31.  切腹 この度初めて”みんなのシネマレビュー”の正しい使い方(?)をしました。つまり皆様方のレビューを参考に見たい作品を選びました。他にも色々見たい作品があるのですが諸事情によりなかなか見れないのでまずはこの作品。ところが、前半の竹光での切腹シーンで「うぎゃー!やめてくれ~~!!おどれらー、なんちゅうもん薦めてくれたんじゃ~!!」いやいや失礼。本当に見ていて辛かったんで。その後、主人公がどう絡んでくるのか全く先の読めない展開にはしびれました。そしてしてやられました。内容は、まさに時代劇にして社会派ドラマです。チャンバラシーンは確かに「なんじゃ こりゃ」ですよね。変身するのかと思いました(うそです)。それにしても、まだまだ未見のすばらしい映画がたくさんあるということを改めて思い知らされました。↓のレビュアーの方々とJTNEWS管理人様に感謝!今後とも宜しくお願い致します。8点(2003-12-01 11:40:28)(笑:2票) (良:1票)

32.   社会派色を色濃くそしてリアルに描写しつつも、いかにもバレバレな陰謀やどこにでも都合良く出入りするキーマンの記者など、リアルとは程遠い描写も随所に見られる。しかし最後まで見ればそれらがすべて確信犯的に作られていることが解かる。映画は見せるものというのを前提に、シリアスにそしてコミカルにブラックユーモアを効かせた良作です。 8点(2003-11-25 17:59:49)(良:1票)

33.  天国と地獄 確か、ほとんど前振りもなく始まったようなイメージを持ってます。テンポがいいというか無駄が無いというか、どんどん引き込まれ最後まで一気に見せる。権藤、戸倉警部、犯人の心理描写にほとんど時間を取らず、それでいてきっちりとそれぞれの心理をストーリー上で描いているところが秀逸。残念なのは、権藤以外の役員連中の、まるで本宮ひろしの漫画に出てきそうなあからさまに情け容赦ない人間描写と警察がやたら権藤氏のためにと強調するところ。8点(2003-10-23 18:27:55)(良:1票)

34.  幕末残酷物語 新撰組をかっこよく描いた司馬遼太郎「燃えよ剣」にも初代局長、芹沢鴨と後の主要メンバーとなる試衛館出身者たち(近藤、土方、沖田、等々)の確執は描かれるが、この作品ではそういった局内の確執やそこから派生する粛清がメインに描かれる。所謂、新撰組の内ゲバもの。その非情さは知識として知ってはいても、粛清される側の視点であらためて描かれるとその非情さはさらに際立つなと。むしろ非道。架空の人物を主人公にフィクションを織り交ぜながらそのリアルな非道ぶりを炙り出してゆく。そんな中で純真無垢な存在の藤純子が光る。リアリズムに徹した暗く淡々としたドラマの中で映画の華が一服の清涼剤となる。そしてラストの大袈裟な悲劇の演出に映画の醍醐味を見る。[DVD(邦画)] 7点(2011-09-15 14:45:22)

35.  明治侠客伝 三代目襲名 表の稼業を二代目の実の息子に渡すと言った途端にその息子がころりと性根を入替えるところとか、クライマックスへの流れの早急さとか、もうちょっと時間かけてじっくりと見せて欲しいなとも思うんだけど、たった一つの美しい画でやられた。父親の死に目に会いに帰してもらった藤純子が桃を持って鶴田浩二に礼を言う川べりのシーン。オレンジの空と川沿いの松と遠くにくっきりと見える橋。セット独特の幻想的な美しさにやられた。美術、井川徳道の仕事が強烈に際立つ。19歳の藤純子がウブすぎて娼婦っぽくないところがまた歯がゆいというか、まあドラマチックなんだ。あと、鶴田浩二のセリフがいちいちかっこいい。[DVD(字幕)] 7点(2011-09-14 14:41:41)

36.  三匹荒野を行く 《ネタバレ》 小学生のときにテレビで見て大感動した作品。「『名犬ラッシー』を三匹でする」だけのものなんだけど、三匹というのがミソ。犬猫犬の三匹というのもミソ。三匹が互いに助け合う様が実に健気で感動を煽るのだ。物語はほとんど人間を介さないので「シートン動物記」や「野生の王国」が大好きだった当時の私にとってまさにビンゴだったわけです。猫が川に流されたりゴールデン(レトリバー)がヤマアラシの針に刺されたりけっこう細部を記憶していました。去年か一昨年あたりに再見したときはそのあまりに淡々と進行する淡白な演出に呆れてしまったのですが、今ならもっと音楽が大袈裟に感情を揺さぶり観客を驚かせる仕掛けも満載になるに決まっており実際そういう映画にならされているからこそこれを淡白だと思ったわけで、そう考えるとこの淡白な映画に自分の想像力を駆使して大感動していた私の少年時代は幸せだったのだなと実感。 ちなみに我が家にも犬と猫がいるが残念ながら互いに助け合うとは到底思えない。それ以前に二匹とも誰彼かまわずなつくので旅立つこともない。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-21 14:06:20)(良:1票)

37.  ああ爆弾 奇抜である前に面白い。というか奇抜さがこの映画の中で全く破綻することなく溶け込んでいるので奇抜とも言い難い。洗練されている。勢いがある。これぞ娯楽映画。ミュージカルってリズムと役者の動きとカット割りが合ってないといけないんだけど、そんな繊細な仕事を感じさせないバカバカしさもいい。怒涛の展開はそこに音楽がなくともこの映画自体が音楽のよう。つまり時代に関係なくいつまでも楽しめる映画。これぞ娯楽映画。[DVD(邦画)] 7点(2011-06-24 16:36:32)

38.  何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 ヒッチコックが恐怖にひきつる女優の顔のアップなどというある種の過剰演出によってインパクトを作ったようにアルドリッチもベティ・デイビスの醜悪な顔のアップによって強烈な印象を残すことに成功している。それどころか醜悪な顔自体が過剰な演出であり、過剰に過剰がプラスされてひたすら「怖さ」「グロテスクさ」ばかりが強調されてゆき、サスペンス以上にホラー色を帯びてゆく。このミスリードが活きて、ラストシーンで自分は「姉を殺したいほど憎んでいた」のではなかったのだと知った後の美しく可愛らしい顔が心に刻まれるのだろう。それにしてもそれまでの顔のインパクトが凄まじすぎる。この後にアルドリッチとベティ・デイビスのコンビで作られた似たような構成と似たような雰囲気の『ふるえて眠れ』と合わせて見ると面白いですよ。[DVD(字幕)] 7点(2011-04-22 16:18:47)

39.  ショック集団 《ネタバレ》 それぞれの狂人たる理由がその特徴的な狂人ぶりで提示されてゆく。そこには社会派の色も見えぬことはないのだが、色情狂の女たちの登場で社会派色は一気に減少する。てか、女たちをひとまとめにして色情狂にしちゃうそのシンプルすぎる発想が怖い。そんな異常な世界は、ゆえに外の世界の異常性の写し鏡だなんてことはなく、ひたすらに狂気のるつぼとして描かれる。廊下をゆっくりと移動しながら様々な狂人たちを映し出すカメラワークが凄い。ラストシーンではこの廊下を映し出す一連の流れの中に一人の狂人が加わるのだ。美しいヒロインが待つ外の世界が時折映されることで中の世界の閉塞感が増幅されているように思うのだがそのヒロイン、コンスタンス・タワーズの出番の少なさが唯一の不満。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-21 17:54:41)

40.  続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 唐突に映される小汚い顔のクローズアップと荒野という魅力的な背景を効果的に見せるロングショット。セルジオ・レオーネの映画だ。イーストウッド、あるいはリー・ヴァン・クリーフが画面に登場するときのかっこいい構図。中でもイーストウッドの右腕越しにイーストウッドと対峙する4人の男をとらえた構図にはしびれた。ドラマの長くかったるい紆余曲折があまり気にならないのは三人の男たちがその紆余曲折の中で徐々に徐々に絡まってゆく様に面白さがあるからだろう。まるでコンビのように連れ立っているイーストウッドとウォラックにしたってその関係性は微妙に揺れ動いてゆく。そしてクライマックスの三角形。あの墓場の配置も素晴らしいが三者が対峙する三角形が凄まじく素晴らしい。映画はなんだかんだ言ってかっこいいのがいい。かっこいいシーン一つで心躍るのよ、私って。[DVD(字幕)] 7点(2011-01-28 14:51:12)(良:1票)

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