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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. ライオン・キング(1994) 暗く重いテーマなのに、楽しく明るく見せるディズニーはさすが! ただ善悪が明確すぎるのはどうかと思う。悪魔や魔女ならいざしらず、ハイエナもいきなり悪役にされてもね・・・実はハイエナが猟った獲物をライオンが横取りし、ハイエナはライオンが食べ終わるのを待って残飯をあさる、という事も往々にしてあるらしい。ジェレミー・アイアンズの歌が聞けたのが、ちょっと嬉しかった。6点(2004-01-08 16:27:22) 22. マイケル・コリンズ 暗く重いテーマゆえに、退屈になりがちな本作を、さすがニール・ジョーダンの豊かなカメラワークと適材適所な音楽でエンターテイメントとしても楽しめる作品に仕上げていており、長い上映時間も気にならなかった。確かに監督の主義主張が薄く、ただ事実をなぞっただけという感が強いが、それがかえって、歴史教科書的に有名なデ・ヴァレラではなく(本国では有名人なのかもしれませんが)、マイナーなマイケル・コリンズを、監督が深く尊敬していることが伺えて、好感が持てた。俳優陣も豪華で、リーアム・ニーソンのガタイのデカさが、粗暴さと優しさと強い信念を持つマイケル・コリンズによく似合っていたし、所々で花咲くようなジュリア・ロバーツの笑顔が、緊張の連続の物語の中、なごませてくれた。映画としてとても成功している作品だと思う。9点(2004-01-06 23:30:08) 23. ウェインズ・ワールド 中学生くらいの時、友達と映画館に観に行って、無理に笑ってたなぁ~ この映画で「笑える」のが「格好いい」と思ってました。音楽通ってカンジで(爆)。あれ、マイク・マイヤーズだったんですね~! 今このサイトを観て知りました。限りなく下らないのは判ってるんだけど、超主観的に悪い点は付けたくない映画かな。ただオンタイムで見ないと何の価値もないので、他人には決して薦めません!7点(2004-01-03 01:12:45) 24. GTO こういう安易な発案の映画で、客に見料払わせるってのはどないでしょう・・・・2点(2004-01-03 00:59:02) 25. プリティ・ブライド なんかジュリアとギアの役者としての魅力に騙されてるけど、とんでもないド阿呆の映画だよねコレ。いるよね~ 単に人間として駄目な女なくせに「私はエキセントリック」と思ってる馬鹿。電波来てんじゃないの!? 反吐が出た。1点(2004-01-03 00:25:30)(笑:1票) 26. 12人の優しい日本人 本作を見る前に「本家」を観ている事は大前提。いや笑った笑った。「本家」が典型的な男12人を描いているのに対して、こちらは典型的な日本人12人。「わたしもヤクルト」でまず大爆笑し、入って行ける。あれだけの傑作になると、島国ニッポンが何したところで本家がゆらぐ事はあり得ないんだから、ここはトコトンおバカにして大正解。それでいてちょっと毒のスパイスも効いている。わたしも陪審員やってみたいかも。8点(2004-01-01 23:56:31)(良:1票) 27. ジングル・オール・ザ・ウェイ 公開当時観たときは、十代後半で、気持ち的には大人だったけど、まぁ親の庇護下で生きていました。「そこそこ面白いけど馬鹿みた~い」というのが、当時の感想でした。最近地上波放送で再観。いまやジェイミーと歳の変わらぬ息子の母。子供に内緒でトイ○らスでサンタからの贈り物を購入するクリスマスです。いやこれはね、いい映画ですよ。親だって馬鹿なんです。でも人間、子供のためになら馬鹿になったって許されるんです。そいでもってお父さんやお母さんだって、ターボマンが大好きなんだよん。このお馬鹿映画を馬鹿にしてはイケマセン!8点(2003-12-27 23:24:57) 28. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM> さすが、上手いなぁと、唸る一作です。あの時代の子供を、変に美化することもなく、やたらやんちゃに描くでもなく、もう本当にその辺にいそうな男の子っぷりに描くのは、監督の観察眼と繊細さのなせる技なのではないでしょうか。奥菜恵の、可愛いのにどこか陰気で、まともそうでいて、突拍子もない不思議少女ぶりが、なずな役にぴったりハマっていて好印象でした(なんだかウィノナ・ライダーを彷佛させられました)。私は何歳まで、花火は平べったいって思っていたかなぁ~ 8点(2003-12-18 12:05:25) 29. ボーイズ・ドント・クライ 「I love men」な私に、性同一性障害の方の心情は理解は出来ないけれど、ヒラリー・スワンクの熱演を見て、痛みは充分に伝わって来た。二時間の間、ただただ痛い。そして見終わった後、人間という生き物が「他との差異」を認められないうちは、「自由の国アメリカ」にも自由はないのだという絶望感だけが残った。長く人類全体が抱える、肌の色による差別、信教による差別といった重いものから、「ちょっと素敵だな」と思った人が、PCのデスクトップピクチャをモー娘にしていて幻滅するという下らないことまで、人間という生き物は、差別をせずにはアイデンティティーが保てない生き物なのだと、改めて痛感した。それを超えてティーナを愛したラナの、可愛くて、少々野暮ったくて、危うくて温かい、新しい生き物みたいな生き方に、生物としての美しさを感じた。ただここまで、娯楽要素を排除して、見る側の胃を痛くするような映画は、反則技だと思う。良い映画ではあるが、早く忘れたいとも思ってしまう。7点(2003-12-15 22:09:33)(良:2票) 30. モンタナの風に抱かれて セックスもバイオレンスもCGもなく、そこにあるものをじっくりと見せるレットフォード映画の美を充分に堪能出来る映画。人物描写も深く、役者それぞれが演技派だし、子役の子も、やや生意気っぽく勝ち気なのがよく雰囲気を出していたし、馬も上手かった(ダジャレ!?)。だが長い! この内容で三時間近くをもたせるのは、いくら映像が上手いレットフォードでも無理がある。正直、途中でダレた。無駄なエピソードはないんだけど、エピソードひとつひとつが長すぎる。あとゴメンなさい。レトフォードも、C・S・トーマスも、ちと枯れ過ぎ・・・7点(2003-12-11 15:52:16) 31. ザ・ロック 最高の脚本が、豊富な資金源と豪華なキャストで実現した、幸せな娯楽映画。とにかく筋の面白さに引き込まれる。ジョーン・コネリーといい、ニコラス・ケイジといい、エド・ハリスといい、主演クラスのアクの強い迫力を見せつけながら、調和がちゃんと取れている所が、さすが名優。たっぷり堪能させていただきました。ごちそうさま! ただこのブラッカイマー映画を見るといつも思うのだが、不必要にしつこいシーンが必ずある。カーチェイスは皆大好きだけど、路面電車を空中浮遊させちゃぁやりすぎでしょう。でもラストがとっても可愛らしかったので、よしとします。9点(2003-12-10 17:47:29) 32. ラリー・フリント テーマの「表現の自由」と「夫婦愛」が、どちらも普通とはちょっと違った入口から入った描き方で、とても興味深く見る事が出来ました。主役のラリーから出版社の受付嬢まで、人物描写が入念で、見応えがありました。ただこういった実在の人物を扱った映画に多いことですが、事実を曲げられないがために、フィクションだったら省くことが出来る部分まで描かなくてはならず、「延々とした筋書き」という感が否めない。事件がポコンポコンと随所にあって、ひとつひとつはなかなか面白いんだけど、ひとつの映画として見た時、「最高のクライマックス」は何? という感じ。ま、結局こんな映画が出来るのも、みんな下品なギャグが大好きだからなのよね~8点(2003-12-08 13:57:39) 33. 王妃マルゴ フランス映画をみるといつも思うことですが、フランス人の自国に対する誇りは凄い。カトリーヌ・ド・メディシスは、歴史上有数の悪女で、彼女の行った惨殺は、歴史の汚点であるはずなのに、それをああもドラマティックに美しく、媚びることなく映像化するセンスに拍手! 難は、あまりにも重すぎること。長さもあって、あの濃厚な映像を二時間半見るのは正直疲れた。余分なエイソードを省いて、もうすこしスッキリまとめてほしかった。イザベル・アジャーニのエイジレスな美貌はすばらしかった。8点(2003-11-25 14:36:47) 34. コップランド 私たちパンピー(死語?)から見れば、アクションスターなんて高嶺の花。セレブリティで格好良くて憧れの人。それで充分じゃん! なのに何故か、新境地を開こうとするんだよね~ それが本当に不思議です。正直この映画のスタローンは痛かった・・・ 内容的には、とても興味深く、設定も面白かった分、キャスティングの悪さがとても勿体ない。レイ・リオッタといい、カイテルといい、アクの強い個性派が揃い過ぎていて、画面がどぎつい。こういう役者さんは「ひとつまみのアクセント」だから引き立つんであって、最初から最期まで濃すぎる顔ぶれで画面が占領されていると、かなり辟易する。そこにきてスタローンだ・・・デ・ニーロは何だか「いかにも特別ゲスト」ってかんじの顔の出し方でいやらしい。いい料理人が最高の食材をつかって調理したけど、重すぎて胃が痛いフランス料理・・・ってカンジ。4点(2003-11-21 21:33:59) 35. ハワーズ・エンド アイボリー作品はほとんど見ているが、この作品が一番パンチが効いていない。ようするに「どうだっていいじゃん」という次元の話が延々続き、最期だけがドラマティックに盛り上がっている。ハングリーじゃない。かといって貴族の退廃を感じるには、エマ・トンプソンのキャラクターがあっけらかんとしすぎている。英国田園風景と、そこに溶け込むヘレナ・ボナム・カーターの絵画的な美しさには、目をみはるものがある。6点(2003-11-18 20:50:25) 36. ダイヤルM ワイシャツに黒パンツにガーターストッキングでウロウロするな~! 脱ぐならもっといさぎよく脱いでくれ!2点(2003-11-17 15:08:08)(笑:2票) 37. D.N.A. スタッフキャスト全員に、退化を抑える血清を・・・・1点(2003-11-14 22:45:59)(良:1票) 38. 恋のドッグファイト 《ネタバレ》 いやもう陳腐ったら陳腐なんですよ。海兵隊員たちが「誰が一番不細工な女を連れて来れるか」というパーティーを開くんです。そこでリバー演じるかっちょいい海兵隊員が、町でリリー演じるブスでデブ(特殊メイク! かなり恐い)な女の子を連れて行くわけです。まあお決まりパターンで、最後はかなり強引な展開ながらリバーとリリーが恋に落ちると・・・ あらだらけ、低予算、オイオイという突っ込み所満載の映画でしたが、まだ恋に恋する中学生だった頃(ちょうど自分の容貌を気にし、自信をなくしたりする時期ね!)に、憧れのリバーが、自分より不細工な女の子と恋に落ちるのを見て、胸を熱くしたあの気持ちは、一生忘れません。他人にはぜったい薦めませんが、わたしの中では結構重要な位置を占めている思い出の映画だったりします(笑)。8点(2003-11-10 14:44:12)(良:1票) 39. 日の名残り 映画のたのしみの一つに、自分がまったく知らない世界を、疑似体験出来る、ということがある。この映画はまさにそれ。アイボリー監督独特の、奇をてらうでもなく、衝撃を与えるでもなく、重厚かつ眈々とした作り込みは、小さな住宅すらまともに管理出来ないグウタラな私を、二時間十分の間、イギリス貴族の有能な執事の世界に浸らせてくれるのである。映画という性質上、たしかに原作と比べて、スティーブンスの微妙で繊細な心理描写は描ききれていないが、この音楽と背景と効果音(この映画の効果音はなかなか素晴らしいと思う!)と役者の上手さは、総合芸術として、見て損はない、美しさだと思う。9点(2003-11-09 11:47:09)(良:2票) 40. 恋する人魚たち 極度に誇張された思春期の女の子と極度に誇張された我が儘な熟女のコンビは、とてもコミカルなのに、観る女性に様々な事を考えさせる。自分で「いやだなぁ」と思っている自分の部分を、この二人がハッキリキッパリ演じていて、身につまされる。見た目は冴えないけど、完成された精神を持ったルーと、格好いいけど不完全なジョーの対比もまた、地味ながらよかった。シェールのスタイリングが、昔のバービー人形の様で素敵。8点(2003-11-05 13:45:39)
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