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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. ミザリー 普通人の狂気、この狂気が一途なものから、だんだん邪悪さが加わり、難攻不落と思えるくらいバリバリ強靱になっていくので、観るものは敗北感を徐々に植え付けられちゃうんだと思います.でも案外人間って紙一重だったりして・・・それが一番怖い.8点(2003-11-02 22:23:54) 22. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち アフレックとデイモンの二人が脚本を持ち込んだ映画だと知って、映画の中の彼らの友情とだぶりました.直球ですが最後まで集中して観ることができる映画として、上質だと思います.M. ドライバーは包容力と冷静さを持つ女性として大きな存在感が感じられて、いいキャストだったと思います.8点(2003-10-14 23:31:55) 23. リプリー 敢えて高得点にしました.“太陽がいっぱい”とは別物と考えたい.ミンゲラもデイモンも違う方向を目指したのでしょう.朴訥で勤勉で温厚そうで垢抜けない青年が冒頭“スターバト・マーテル”の伴奏をしている.この旋律がこの直後からの展開の節々に、低くはあるがしっかりと鳴り響いているような効果がありました.Mr. Ripley は、“The Talented“であり、外見とは裏腹の暗闇と狡猾さ(はじめは小器用というレベルなのだが)を併せ持ち、暗闇に堕ち続けなければならない哀しみを持つ人間である、という解釈を、M. デイモンは忠実に大仰でなく演じたのだと思います.目を背けたくなる人間の醜さと凡庸さなんて容易に同居できるのだ、という視点を評価したい. 8点(2003-10-13 10:22:20) 24. カラー・オブ・ハート 原題“Pleasantville”をこの邦題にしたのは、巧いのかもしれない.時代の流れとともに、以前はタブーになっていたことがずいぶん開かれ清濁併せ呑む価値観にゆっくりと変わってきているのだと、「価値観の多様化」などと一言で括ると簡単に通り過ぎてしまいがちなことを、この映画で真剣に実感してしまった.そして T. マグワイアは観る側に不思議に安定感を与える人で、この魅力がキャラを立たせていて、適役だったと思う.8点(2003-10-13 01:07:16)(良:1票) 25. 12人の優しい日本人 これ何回も観たんです.「っもう、日本の笑い、日本のおじさん、日本のおばさん、」って連呼しながら.林美智子さん、二瓶鮫一さん、塩見三省さん、怖いくらい巧いですね.豊川悦司はすごい芸達者たちに囲まれて、科白廻しなどしごかれたらしいです.この映画は三谷氏らしい緻密な脚本と人物描写が抜きん出ているので、“怒れる~”とは別物としたいです.でも「ジンジャーエール」って・・・.8点(2003-09-29 21:47:27) 26. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 前情報皆無の白紙状態で観始めたら、すごい掘り出し物でした.特に“男の子(老いも若きも)”は好きでしょうね.我が家でも大受け.ラストが特に巧いと思います.タイトル曲は、クラプトンがカヴァーしている方が合っていたような気もする.8点(2003-09-21 14:55:18) 27. フォレスト・ガンプ/一期一会 “Actor's Studio”での T. ハンクスのコメントが愛情に満ちていて、やはりと思った.役柄の解釈が深いことがよく判る.私はフォレストの「無欲」を軸に観たので、とても清々しかった.邦題に一期一会を加えたのはちょっと…・.8点(2003-09-11 23:02:20) 28. バッファロー'66 この映画、好きです.カメラが上から撮るシーンが多く、平面的な動きがそのままストレートに目に入ってくるので、なにやら笑えてしまいますし.ギャロという人は音楽経験も含めて多才な人らしいですね.写真のシーンの表情が格好良かった.8点(2002-01-19 23:38:16) 29. 運命の逆転 グレン・クローズって不思議な存在感がありますね.この映画では被害者なのですが、複雑で、奥行きのあるな演技でした.閉塞感のある世界の住人の役を演ったら、ほんとに巧い.8点(2001-11-02 09:50:38) 30. 奇跡の海 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」同様、好き嫌いの分かれる映画かと思います.主題は「善」なのでしょうが、それでは何か物足りない感が強く、「絶対愛」なのだと自分なりに解釈.そして、そこは精神病も宗教も介在できない領域なのだと思う.E. ワトソンがベスの魂が乗り移ったたような演技で(この人は目の動きなどに特有の癖があるので、ちょっと敬遠していた.)、感情移入してしまった.ラストの CG は、それまで徹底的に写実で進行してきているので、逆効果で残念.8点(2001-11-02 09:44:54) 31. 海の上のピアニスト ティム・ロスの、スッコーンと抜けた青空のような、空洞のような表情がよけいな感情を廃していて、巧いなと思った.ピアノを弾くシーンがやはり圧巻で、あの演技には敬服.あそこにもっていくまでの彼の努力にも敬服.共演のP. ビンズも(瞳孔が微妙に揺れるんですね.)底抜けのいいヤツで、泣かせる.滅びの美学を毅然と見せるんだろうな、と思いつつ映画は進行していくが、「陸にあがって海を見」せたかったな、とも思う.ラストの爆発シーンは要らないと思ったので8点.8点(2001-11-01 22:24:42) 32. 遠い空の向こうに 自分の子供に観せたい映画です.アメリカという国の良心の部分が余すところなく出ていて、ノスタルジーを感じてしまいました.「旧き良き時代」とはまた違った角度で、勤勉で真面目で誠実な人々を正面から描いていて気持ちよかったです.8点(2001-10-19 00:29:37) 33. 顔(1999) 久しぶりに観た邦画でした.そして藤山直美を目の当たりにして、圧倒されました.この映画に出てくる女達は手探りしながらも、皆しっかりと地に足をつけて生きている.対して、男達のぺらぺらとひしゃげたような影の薄さ.その対比に阪本監督の息遣いも感じられて、嬉しかったです.8点(2001-10-01 23:19:24) 34. エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事 同じ93年に「父の祈りを」を撮っているD.デイ=ルイスがこの映画では完璧な貴公子を演じている.しかも、登場するNYの上流階級の紳士の中でも、物腰、語り方、仕草などがとりわけ見事に洗練されている.M. ファイファーも臈長けた貴婦人役を好演.W. ライダーは、天真爛漫の陰にある一筋縄ではいかないキャラクターを演るとつくづくと上手いなあと思います.8点(2001-10-01 23:10:12)(良:1票) 35. シックス・センス キーは“指輪”ですか? 最後のウィリスの息絶えるシーン、L.A. コンフィデンシャルのスペーシーの“ロロ・トマシ”後を連想してしまった.テーマは“愛”ですね.8点(2001-05-15 10:33:41) 36. 心の旅 “ Actor's Studio ”のインタビューで、H. フォードはシャイで押しが強い方ではなく、怪我をした後のキャラクターとそっくりな人だな、と思った.だから、後半の彼は自然に演じていたように思える.A. ベニングは流石に巧い.喜びの表情などははっとする程だった.7点(2003-09-15 17:59:05) 37. ノッティングヒルの恋人 思わず笑えてくる科白が、時には臨機応変で、時にはお洒落で大人で、H. グラントが喋るから尚いい.マジで科白合わせをする時にはすごく歯切れが良くなるのもかっこいい.友人たちもいい味を出していて、見栄も外聞もなくブラウニー獲得みじめ競争ができるなんて羨ましい.そしてラストの公園のベンチのシーンが幸せそうで美しかった.7点(2003-08-24 22:08:17) 38. ガタカ J. ロウの演技に集中してしまう.彼は、ほんとに根っからの役者だ.そして、途中から予感出来てしまうあのラストがあることで、彼の演技がきちんと完結するのだと思う.キャスティングも美術も音楽も、独特の光り方をしていた.7点(2003-08-06 23:54:25) 39. 櫻の園(1990) “12人の優しい~”の中原俊監督の映画なので観ました.女子校出身者としてはなかなか頷けるものがあるし、中島ひろ子の存在にリアリティがあってよかった.全体にきめ細やかな演出ながら小粒かな?と・・・.7点(2001-11-08 16:27:30) 40. 愚か者 傷だらけの天使 真木蔵人、いいですね.阪本監督の遊び心が感じられる箇所もあります(いやに色っぽい大家さんとか).私は坂上サンがあまり演技の冴えがなかったのが残念.最後の豊川悦司の存在感はさすがです.7点(2001-11-02 12:36:50)
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