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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. ザ・エージェント 好き嫌いが別れると思いますが、全く後者の方です.子役の愛らしい紳士とレニに点を捧げます.5点(2003-08-18 00:05:16) 22. ヴァージン・スーサイズ 全体が淡い印象の中で、J. ウッズの父親と、K. ターナーの母親(裏を返すと巧いのだが)が、なんともやりきれない存在感で立ちはだかっていて微妙な暗さがある.虐待をするわけでもなく、社会的にも立派な外見を持つ彼等の持つマイナスベクトルは、実は抗うことが全く無駄だと思わせるような頑迷さを伴っていて、この重苦しさをよく演出していたと思う.5点(2003-08-13 21:12:08) 23. ガタカ J. ロウの演技に集中してしまう.彼は、ほんとに根っからの役者だ.そして、途中から予感出来てしまうあのラストがあることで、彼の演技がきちんと完結するのだと思う.キャスティングも美術も音楽も、独特の光り方をしていた.7点(2003-08-06 23:54:25) 24. 蝶の舌 ヨーロッパではこういう映画を創るんですね.モンチョ少年はじめ登場する人々が背景に溶け込んでいて、人物描写に全く無理がなかった.グレゴリオ先生役のF. ゴメスの力強い目の演技も圧倒された.隅々まで丁寧な、しかし観る者を飽きさせず、淡々と進んでいく展開の中に、ありのままのスペインの田舎の美しさが飛び込んでくる.ラストは覚悟していたが、やはり声を出さずに泣いた.9点(2002-08-13 23:09:20) 25. ボーン・コレクター 犯人が弱い.でも同じ設定のリメイク・裏窓よりも数段上.デンゼルの迫真の演技とアンジェリーナのキュートさに点を献上.6点(2002-07-14 23:18:32) 26. ナインスゲート イマジンさんに賛成.ポランスキーだって予防線張ってから観ました.がったがたに崩れまくりなのも、前半の謎解きが重厚で美しかったので、余計惜しい.3点(2002-06-01 13:53:42) 27. ロッタちゃん はじめてのおつかい これはもう、ロッタちゃんももちろん強烈ですが、北欧のインテリアの色調の明るさや清潔感、丁寧な暮らしぶりの美しさに惹かれてしまう.長い人生の中の、ほんの一こまを切り取ったかのような、鮮やかな映画.9点(2002-04-07 18:25:20) 28. 櫻の園(1990) “12人の優しい~”の中原俊監督の映画なので観ました.女子校出身者としてはなかなか頷けるものがあるし、中島ひろ子の存在にリアリティがあってよかった.全体にきめ細やかな演出ながら小粒かな?と・・・.7点(2001-11-08 16:27:30) 29. グリーンマイル 「ショー・シャンクの空」と同じ監督が作った映画とは思えない.テーマも今ひとつはっきりと絞れないので、歯痒い印象.CG を使ったことで安易な印象を否めない.でも、役者陣では、M. クラーク・ダンカンが好演していたと思う.(フライド・グリーン・トマトのビッグ・ジョージみたいに善良さが身体から滲み出ていた.)5点(2001-11-07 22:24:43) 30. ライフ・イズ・ビューティフル 構成がとても緻密なのですね.前半で彼がとても上質な人間であることが判ってきていて、後半へほとんど心の準備がなく突入していく.後半の親子の科白の積み上げが、愛らしく哀しく強い.この世でもっとも護り抜きたい子供を完璧にゲームの世界に引き入れること、その大目的のためだけに後半の彼が存在する.そして護りきった後、目と目で合図をして最後まで子どもを喜ばせて命をまかせる.心を打たれずにおれない.9点(2001-11-07 21:58:20) 31. 愚か者 傷だらけの天使 真木蔵人、いいですね.阪本監督の遊び心が感じられる箇所もあります(いやに色っぽい大家さんとか).私は坂上サンがあまり演技の冴えがなかったのが残念.最後の豊川悦司の存在感はさすがです.7点(2001-11-02 12:36:50) 32. アメリカン・ビューティー 不幸せな人間と幸せな人間が微妙な色合いで塗り分けられている.不幸の代表は、同性愛を否定することで自らを否定し続け、自分の家族もその巻き添えにし、その結果自らも幸福になれず、家族にも幸福を与えられなかった隣人の元軍人.人様の目に映るイタリアン・シルクのソファや丹精した薔薇(アメリカン・ビューティ)が生き甲斐の主人公の妻(A. ベニングいかにもの演技).対して、なんとか自分らしく生きる場を見つけようとする娘とリッキー.そして、幸福の中で死んでいった主人公.全てあり得る生き方であり、アメリカに限ったことでもないような気がする.映像的には、娘とリッキーが観るビデオの、風に舞い上がる袋とその音楽のシーンが印象に残った.スペーシーは、突出した演技でないところが、ただ者ではない感じ.9点(2001-11-02 12:24:15)(良:1票) 33. 愛がこわれるとき ジュリアが海岸で貝を掘っているシーンが、美しいのだが、どこか異常でもある含みを持たせてはじまる.DV の実態は意外とこのようなものじゃないかと思わせる怖さはあった.終盤はストーカー・ホラーのようになってしまって、心理的な掘り下げがストップしてしまった感があるのが残念.5点(2001-11-02 09:59:21) 34. 運命の逆転 グレン・クローズって不思議な存在感がありますね.この映画では被害者なのですが、複雑で、奥行きのあるな演技でした.閉塞感のある世界の住人の役を演ったら、ほんとに巧い.8点(2001-11-02 09:50:38) 35. 海の上のピアニスト ティム・ロスの、スッコーンと抜けた青空のような、空洞のような表情がよけいな感情を廃していて、巧いなと思った.ピアノを弾くシーンがやはり圧巻で、あの演技には敬服.あそこにもっていくまでの彼の努力にも敬服.共演のP. ビンズも(瞳孔が微妙に揺れるんですね.)底抜けのいいヤツで、泣かせる.滅びの美学を毅然と見せるんだろうな、と思いつつ映画は進行していくが、「陸にあがって海を見」せたかったな、とも思う.ラストの爆発シーンは要らないと思ったので8点.8点(2001-11-01 22:24:42) 36. ホーホケキョ となりの山田くん 封切り前から、大丈夫かなあ?という感じはあったんですが、画期的だと聞いていてもバックが白なのはどうも居心地が悪く.違和感がありました.観終わった後、全体の印象のバラバラ感があって、頭の中でまとまらない感じでした.入院したおばあさんの友人の話で、“山頭火”を出してきたところが一番印象的だったかな.5点(2001-10-21 00:19:43) 37. おもひでぽろぽろ 時々挟まれるエピソードがいいんですね.例えば農村の風景を見ながら、一見自然にみえる風景には全て人の手が入っているんだとか、分数の掛け算にまともにぶつかっちゃうとか. ただ、宮崎作品と比べてわくわくするような華がないのですね.6点(2001-10-21 00:07:34) 38. 耳をすませば(1995) 宮崎作品の中でも、特に好きな作品.雫の家庭の雰囲気に惹かれた.父親の静かな愛情(立花隆氏の声、私は好み)や母親のつかず離れずの理性的な愛情、しっかり者の姉の妹へのせっかちな愛情などリアルで共感を感じた.それらの愛情で雫をはぐくむ家庭がしっかり描かれていたと思う. セイジ君のキャラクターがとても清潔でかっこよい.最後の“結婚”は、若い二人がお互いを見極めて、これからの人生を共に進みたい、という意志の示し方としてすんなりと受け止めた.9点(2001-10-21 00:00:06) 39. 遠い空の向こうに 自分の子供に観せたい映画です.アメリカという国の良心の部分が余すところなく出ていて、ノスタルジーを感じてしまいました.「旧き良き時代」とはまた違った角度で、勤勉で真面目で誠実な人々を正面から描いていて気持ちよかったです.8点(2001-10-19 00:29:37) 40. ショーシャンクの空に T. ロビンス、参りました.脚本、とびっきりです.2時間半があっという間でした.最後の爽やかさは、やはり映画にはカタルシスとして、ときには欲しいです.伏線がたっぷりとあるな、と思って観ていくと、カチッとはまりこむところが快感.ああ、いい映画だった. 10点(2001-10-11 23:40:08)
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