みんなのシネマレビュー
Tolbieさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 642
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345

21.  パットン大戦車軍団 《ネタバレ》  思っていたよりも地味な映画だった。邦題からしたら、もっと大量の戦車が一面に展開されて、ドンパチ砲撃戦が繰り広げられるなんて、思ってた。でもこの映画は、パットン将軍の部分的な伝記映画の側面が強い。  伝記映画で主眼が主人公そのものだから、戦争の成り行きなどかなり駆け足だったり、飛んでいたりもするが、そのへんは公開当時は常識的な「現代史」だったのだろうなあ。今の日本人が見るには、第二次大戦のヨーロッパ戦史を、ちょっとだけ予習しておくといいかもしれない。  平時の30年はそれなりに記憶の彼方ではあるが、世界を廃墟にした戦争の記憶の前には30年などつい最近の事のはず。その生々しい残虐さの描写が本作では殆ど拭い去られている事に、若干の違和感を感じる。  ただ、映画としては、祖父が南北戦争の功労者で自身も戦争のために生きているような人物の、「闘う男」の一本気な生き方にある種の清々しさを感じさせて好感が持てる。それは、そのまま嘗ての強いアメリカの良さだったのかもしれないが、もし、彼が今の時代(ナチスという絶対悪と認識されていたものがない時代)に生きていたらどうなっていただろう?などと思うのは余計なお世話か。  ところで、日本の(モデル)ガンマニア的には、GSPの連なった刻印入りグリップの2挺のリボルバーがカッコイイのだが、胸に自動拳銃忍ばせてたんかと、ちょっとガッカリ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-26 13:56:29)《改行有》

22.  男はつらいよ 翔んでる寅次郎 《ネタバレ》  今まで、失恋を自覚した途端に、一目散に去っていく寅さん(『殿様』に至っては目の前横切って)に、ちょっと情の薄さを感じる事もあったが、今回はフラれた(まで行ってないか?)相手の結婚式に、しかも仲人で出るなんて、寅さんすごいと感心する。  だが、あのスピーチは上手くオチたと言えるのかなあ?79年当時、「ウンが付いた」なんて言い古されていた気がするが。 今回いちばんの面白は、桃井かおりの自立支援の仕事探しのビラを作った時の、寅と社長のこのやり取り。 社長 なぁ、寅さん、せめて紙代だけでも払ってくれや。 寅  だから言っただろ、金は出世払い。 社長 ハハハ寅さん、悪いけど、これ以上出世できるのかい? で、二人の若者を幸せに導いた寅さん、説教臭くなく、いい感じで結婚式の模様は感動しました。  が、日本の若者の歌はこの頃から既に「翼広げて」いたんだなあ、なんて思っちゃったりもしました。者の歌はこの頃から既に「翼広げて」いたんだなあ、なんて思っちゃった。[DVD(邦画)] 7点(2014-07-15 15:35:20)《改行有》

23.  男はつらいよ 寅次郎夢枕 《ネタバレ》  今回は、いつもの寅さんの役回り的な東大の先生がいるが、これに対する寅さん、ワリと意地が悪くて笑う。  80年代の中頃からだろうか?寅さんが、他人に説教をしたり世話を焼いたりするのを批判する向きがあって、私も寅さんとしてそれはどうかと思っていたが、こんなに早くからそういうパターンがあったとは。  今回ここまでのたった9作を見てきただけだが、それでも寅さんの代理プロポーズへのまさかの返球に、思わず涙してしまった。ずいぶんと寅さんに心寄せている自分に驚く。  それにしても、本作に限らないが、サブタイトルの意味がわからない。[DVD(邦画)] 7点(2014-05-14 20:22:54)(良:1票) 《改行有》

24.  男はつらいよ フーテンの寅 《ネタバレ》  監督が山田洋次でないということで、ちょっと心配したというか身構えたというか。だが、そんなことは杞憂だった。それより三本目のこの寅さんは、車寅次郎というキャラクタの魅力を決定づけたと評価されるべき名作だと思う。  今までの寅は、誤解を恐れずに言えば「純粋だけどバカ」。だが、今回の寅はそこに己を知る者の悲哀を感じさせる。ひろしに組み伏せられて己の弱さや愚かさを思い知ってしまうシーンや、最後の年始のTVに映り込んで、家族が見ていると知る由もなく虚勢を張っているところなど、泣いてしまったりはしないが、胸の奥底に重たいものが下りた感じがした。また、体を壊した同業の先輩に、仁義を切ってみせるあたり、ただのお調子者ではない、職業人・車寅次郎を見せてもらった。  ところで、とら家のみんなが見ているTVが白黒なのに、マドンナと医者が見ているのがカラーTVである事も、彼女がひどく遠くの世界へ行ってしまった感じがして、悲しい気持ちにさせる。 [DVD(邦画)] 7点(2014-05-11 02:21:54)(良:1票) 《改行有》

25.  突破口! 《ネタバレ》  井筒和幸がラジオで「映画の義務教育」などと絶賛していた映画。まあしかし、よくよく考えてみると放送当時公開していた、自作のギャング映画の宣伝に担がれたっぽく、その辺若干腹立たしい。本作自体には関係ないけど。  銀行強盗で得た金を持って逃げる犯人と、それを追うマフィア一味との追っかけっこ。犯罪者が逃亡に使う闇の商売に、(当然だが)ことごとくマフィアの手が回っているのを、うまくかわしながら逃げる主人公の頭の良さに唸る。  飛行機の曲乗りの設定が生きる、ラストの展開も見事。  …だけど、歯のレントゲン写真の小細工といい、名前入りオーバーオールの処置といい、まだまだ警察に追われちゃうよな。[DVD(字幕)] 7点(2013-07-12 07:22:33)《改行有》

26.  甦える大地 《ネタバレ》  この映画には、今までの裕次郎映画に、私が不満と感じていた情熱の源が描かれている。当人たちすら理解しなかった、水害被害民たちへの救済意識という志が描かれている。  すばらしい。  ただし、その後の住民たちの非農家への転身への批判は余計。言いたくなるのは分からんでもないが、彼らにも職業選択の自由はある。  「逆流」が言いたかったのかな?でも「土地による貧困から民を救う」のが、趣旨だったんじゃない?まっ、今までの「なし遂げたぁ!」で終わってしまった映画よりはちっとシニカルで、開発というものへの問題提起なのかも知れないな。  いずれにせよ、彼らはよく戦った。脈々と続く思いを成し遂げた、大いなる話に感動した。[DVD(邦画)] 7点(2013-04-15 06:14:27)《改行有》

27.  富士山頂(1970) 《ネタバレ》  映像的には雄大で壮麗な富士山を思う存分魅せてくれて、言う事なしなのだが、物語的には、見終わった後に何か気持ちの乗らない感じがするのは、主人公の情熱の源が「業務命令」にあるからではないか?と思っている。  まあ、原作モノだし、その元も実話だしこんな事を言うのも何だが。  不可能と思われる大工事を成し遂げた工事関係者の話は、確かにすごいし、完成直後の台風に耐え抜いたのはジンとくる。だけど、「ウソでもいいから」その感動にふさわしい動機付けをして欲しい気がするのである。  当時としては、会社の指し示す方向に向けて頑張る人が、社会的にも立派な人として賞賛される社会だったのだから、仕方がないと言えば仕方がないが。  偉大な仕事の原動力が、義務感であってほしくない、という「非会社人間」の視点である。  でも、映画自体は面白かったですけどね。[DVD(邦画)] 7点(2013-04-11 23:44:41)《改行有》

28.  エアポート’75 《ネタバレ》  大空港という映画のリメイクらしい。やたら登場人物が多くて、飛行機トラブルに集中していなかった前作と比べると、操縦者を失ったジャンボジェット機のサスペンスに主題を置いたこちらの方が、楽しめる。  飛んでいる飛行機に乗り移るというのは、ドキドキさせるし、そこで心離れていた恋人同士が、再び邂逅するというのがいい。  それに何、と言ってもホンモノのジャンボ機の映像は、説得力があり、山間を飛ぶ姿は雄大でもあるが、同時に陸地と近いその映像が墜落の危機をあおる。コクピットが壊れている状態の飛行カット(引きで)があれば、いう事なかったのだが、当時はCG無いからしょうがないか。  それにしても、この英雄的なスッチーは誰かに似ているとずっと思っていたが、やっと思い出した。柳沢慎吾だ。んー、すっきりした。[DVD(字幕)] 7点(2013-02-21 23:26:32)《改行有》

29.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》  今まで、『ポセイドン・アドベンチャー』の二番煎じっぽいイメージで、敬遠していたのが大間違いの面白さだった。『ポセイドン~』のような、感動の名場面というのは無いけど、消防士と設計者二人の男の魅力がスゴイ!ビルに取り残された人のドラマとして、何組かの恋人たちが登場するが、そんなモノよりも、やはり、この二人の男のドラマだと感じさせる。  次第しだいに事故が明らかになり、大きくなっていって、最初の人々の考えの甘さも相まって、惨禍を大きくしてしまう様が、とてもドキドキするスリルになっている。  それと、いい加減な施工をした悪者が、結局天罰(というより蜘蛛の糸的な自滅)をうけるのもいいな。さらに自分的には、最後ネコが助かってよかった。  ところで、施工者だけのせいにしている様に見えるが、動作やフル定格のチェックなど、しないのもどうかと思う。私は昔、電気の先生に、定格を超えた電線は、線のすべてが一気に燃えるから(一本の線には、どこにも同じだけの電流が流れているから)気を付けろ、と言われたものだが、あんな恐ろしい手抜きがあるのだろうか…。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-01 08:03:10)《改行有》

30.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》  宇宙の生物が、エイリアンなどではなく、微生物であるところとか、地下に作られた研究施設の防疫システムや、専門家たちが謎の病原体を解明してゆく、その科学的な過程などの細かい描写が、リアリティを醸し出し、サスペンスとして魅せてくれる。一方、核による自爆システムをギリギリで止める演出など、多少陳腐なところもある。  宇宙から細菌を持ち帰った衛星の形を見て、どうしても一昨年帰還した、はやぶさを思い出さずにはいられなかった。もしあれが、細菌汚染されていたら、大変な事になっていたんだと、恐ろしくなった。大気圏に突入した時の高温で、生き物は死んでしまうんだ、と漠然と考えていたが、地球上でもヒ素を栄養にする生物が発見されたり、まだまだ我々の常識を超えることが、世の中にはいっぱいあるらしいので、油断できないものだ。  物語は、これを軍の細菌研究の招いた厄災としている。研究所の危機と、アメリカ国土上の危機は、何とかアルカリによって脱した事になっているが、まだまだこれからも同様の危機が起こりうることを示唆して物語は終わる。自ら研究していた生物兵器によって、バイオハザードの危機に陥る物語は、たくさんあるが、おそらくこれはその初期の傑作であると言えるのだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-08 15:14:55)(良:2票) 《改行有》

31.  ウエストワールド 《ネタバレ》  オールドウエスト、中世ヨーロッパ、古代ローマ、それぞれの世界が堪能できるテーマパークは、登場人物(動物も)が、全てコンピュータ制御のロボットで、絶対に人間に危害を加えないはずだった。ところがお定まりのコンピュータの誤動作で、人間たちが次々に殺されていく。  西部時代にいた主人公を執拗に追い詰めるのは、ガンマン406号。その強いガンマン、ユル・ブリンナーの黒シャツ姿は、荒野の七人の彼を彷彿とさせ、ちょっとずるい感じのイメージ作戦だ。そして、逃げても逃げても追いかけて来て、何度ダメージを負ってもしつこく迫り来る様は、まるでターミネーターのような恐ろしさ。  コンピュータに、何もかも任せてしまう事に警鐘を鳴らす映画は、いくつかあるが、これはちょっとエンターテイメント側によっている。殊に劇中の西部の酒場での乱痴気騒ぎなどは、何故だか懐かしい感じで楽しませてもらった。  とは言っても、何とか406号をやっつけた主人公が、力なくへたり込む姿にかぶせるテーマパークの宣伝文句が、逆説的な怖さを誘う。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-27 23:57:26)(良:1票) 《改行有》

32.  女王蜂(1978) 《ネタバレ》  犬神家から、手毬唄、獄門島と、回を追うごとに残念になってきているので、この映画も覚悟して観たら、これ、意外に良い。  事件の終わりからの、「最後の謎解き」の部分に魅せられる仕掛けがあって、そこで明かされる物語に結構感動できました。  リアルタイム時は、横溝の本格推理に凝っていたため、事件自体のつまらなさと小物感を感じていたが、今見ると、神尾先生の切なさに涙が禁じえません。[DVD(邦画)] 7点(2012-04-23 18:00:49)《改行有》

33.  チャイナ・シンドローム 《ネタバレ》  原子力発電所にトラブルが起きると、いつも名前の出される映画である。しかし、カラーバーで始まりカラーバーで終わる、この映画の主眼は、原発の恐ろしさでは無く、組織犯罪に対するジャーナリズムという部分なのだろう。だから、「チャイナ・シンドローム」という部分を期待してみると、ちょっと肩透かしを食ったような気になる。  しかし、巨悪とそれを暴くジャーナリストという構図は他に沢山あるが、証拠物をめぐる追っかけっこに終始しがちな凡百とは違い、事故を追い詰めるサスペンスをじっくり見せてくれる。  地域住民が発電所側に、新発電所の中止を求める、討論会のような描写があるが、これが何とも感情に訴えるだけで、説得力と内容が無く、滑稽に見えてしまうのも、映画の主題をよく表しているといえる。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-20 05:28:08)《改行有》

34.  未知との遭遇 《ネタバレ》  確か高校生になったばかりの頃に見た記憶がある。途中までさっぱり面白くなくて、退屈だったが、今見てもそれは変わらない。UFOによって、電気系統や重力関係に異常が発生するのは、ナントカ我慢するとしても、ネジが勝手に回ったり、現代の子供を態々さらうのはいかがなものか。その辺のオカルティズム的な表現が、今となっては観る者の気を萎えさせる。一番つらいのは、主人公の頭の中に刷り込まれたらしいモノを表現するための、イライラしている的な突飛な行動が、なんというかもう稚拙。植木や金網なんか、ドアから入れろよ。ところが、頭の中の物が何だか判った辺りから、やっと面白くなる。  この映画は、他の天体の生物との、最初の平和裏な交流というものを、想像豊かに描いている訳だが、その方法が「音」だというのが、素晴らしい。そういえば最近見た映画で、異なるコンピュータの最初の通信は、プロトコルを合わせる作業だったのを思い出す。音、音階によってお互いの気持を通じ合わせる。音楽の好きな者にとっては、ホントに素敵な描写だし、その専門の知識がある人には、劇中で繰り広げられている「セッション」のシーンの、技術者たちの会話をもっと理解出来るのかも知れない。  ちなみに、DVDを借りて観たのだが、ウチの近所のTSUTAYAは、劇場公開版が普通に置かれていて、特別編は置いてなかった。あの宇宙船内部の描写は、蛇足だと思っていたので、調度良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-12 23:10:21)《改行有》

35.  新幹線大爆破(1975) 《ネタバレ》 失礼ながら、こんなに面白いとは思わなかった。新幹線も必要最低限を除いて、極力本物の映像でリアリティがある。 共犯の若者たちと健さんの関係、彼らに対する理不尽な世の中というような状況には、多少の同情もできる。しかし健さん自身の事情については、それほどの説得力がないのが、玉に瑕か。でも、その部分をことさら強調するようなスーリーではなく、純粋なサスペンス部分が面白い。最後、別れた嫁と息子の首実検のベタな展開は、どうかな?と思う。もう、ここまで来たら、健さん逃げおおせるシナリオもアリだと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-14 09:25:14)《改行有》

36.  多羅尾伴内 《ネタバレ》  まあ、荒唐無稽なんだけど、ミステリというよりはサスペンスドラマ的な面白さ。好きな人には楽しいんだろう主演役者の様々な演技を楽しめる。最後の名台詞の後にカッコいい藤村大造が現れた時に、ああ、ようするに変身ヒーロー的な最後のカタルシスと同じなんだなと思った。とはいえ、せむし男の仮面をはぎ取った後に帽子かぶってるのは流石にどうよ?なんて頭によぎるが、カッコよさ優先なんですね。ハイ、正解です。  さて、犯人が分かってしまってからがちょっとダラダラと長い。また、ワイヤで体が半分に切れるというのも何か趣味悪い感じだが、実際に宝塚歌劇団でそういう事故があったと知りビックリ。[DVD(邦画)] 6点(2017-09-21 14:50:42)《改行有》

37.  男はつらいよ 寅次郎春の夢 《ネタバレ》  「一時間も待ってるのに時計が五分しか進まない」って、すっごい発明だな。ワタシ的には久々の大ヒットだった。  本作のとても印象的なのは、チラリとでも不倫とか外人の求愛に人妻の心が揺れる、そんな俗世の空気が寅さん世界に覗くことだ。だけどまあ、寅さん世界だから、そんなのも長くは続かないのだが。  ここ数年TVCMで、外人の寅さんが活躍しているが、今作の外人はどこか元祖外人寅っぽい所がある。だがこちらは商売ベタな分、女には積極的で日本の寅にも見習わせたい所。[DVD(邦画)] 6点(2014-07-24 01:25:19)《改行有》

38.  男はつらいよ 寅次郎頑張れ! 《ネタバレ》  満男、源ちゃんをサルに見立てて紐で縛って遊ぶなんざぁ、ナカナカどうして寅の甥らしいイタズラ小僧っぷりである。それはさておき。  寅次郎頑張れというより、寅の方が青年頑張れと励ましている映画。二十歳の大竹しのぶは大変可愛く、特に青年が九州に帰ったことを知った際の、みるみる涙をためたカットのその目の美しさは尋常じゃない。  それに引き換え、と言っちゃあ悪いが、今回のマドンナはちょっと印象薄。この人が悪いというよりは、脚本的にこちら二人の恋の描写が足りないからではなかろうか。特に寅が失恋を自覚して去る、お約束の展開だが、今回はフラれたというよりただ横槍が入っただけ程度のことで、寅さん押しが足りなすぎじゃないか?  あれ?だから、寅次郎頑張れ!なのかな?いいのか、結局。[DVD(邦画)] 6点(2014-06-11 13:22:19)《改行有》

39.  男はつらいよ 寅次郎と殿様 《ネタバレ》  嵐寛寿郎の貫禄は素晴らしいし、三木のり平のコメディっぷりも楽しい。その分、マドンナ関係の話が、簡単に済まされている感がある。何故かはわからないが、今回はマドンナ周りの話に物足りなさが残るのだ。それだけアラカンのインパクトが強いのかもしれないが。  義理の父の殿様に、あんな手紙を貰っちゃって、寅がどんだけ舞い上がり、勘違いに彼女に接し、フラレるのかってワクワクしていた。だが、夕食のお誘いはさくらに任せきりだし、寅のノリもあっさりしていて肩すかしな感がある。  それにしても、あの顛末の後でまた大洲に行くというのは、ちょっと寅さんタカリとまでは言わないが、カッコよくないなあ。[DVD(邦画)] 6点(2014-06-10 20:39:21)《改行有》

40.  男はつらいよ 寅次郎純情詩集 《ネタバレ》  前作のレビューで書いたように、ここ数作で寅の性格が酷いことになってしまっていて、ちょっと引く。それと、おいちゃんおばちゃんの、寅の甘やかしぶりにイライラを募らせていた。  だが今回、満男の先生の家庭訪問での寅の所業に、とらや一家の面々がちゃんと寅に怒っているのを見て、少しだけ溜飲が下がる。それ以外では、寅さんは実にいい人だった。そして、マドンナとの仲も上手く進んで、どんな相手に持ってかれるんだろうと思っていると、まさかの死別とは。  よく男女の話で、前の相手との別れ方で喧嘩別れはいいが、死別の相手には敵わない、的なことを耳にする。そういう意味では、寅にとっても重い別れになるのかな?・・・なんて心配は杞憂なのだが。  劇中さくらが言うように、寅ももういい歳になって、さすがに22歳の檀ふみに恋するにはそぐわないようになったか。イマドキではロリ扱いされかねないものね。  だが同時に「愛があれば歳の差なんて」などという言葉も思い浮かぶ。寅さんの世界で、これほど常識的な諌め方を通さずとも、良いような気がする。寅さんには、幾歳になっても、若い美人に恋していて欲しいとも思うのだ。 [DVD(邦画)] 6点(2014-06-09 21:20:23)《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS