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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  明日に向って撃て! 《ネタバレ》  子供の頃、初めてテレビ放送で見た時ほど、主人公の二人を称賛できないのは彼らの素性が強盗で、大人となった今は当時ほど純粋に彼らを英雄視出来ないからかもしれない。  それでも、彼らが進んで人を殺していない事、逃走中にみせる二人の会話・軽口などからその友情を好ましく感じている事などによって、なかなか憎めない。  だから、ボリビア軍の銃弾の雨に飛び出すラストシーンは、彼らの「明日」を信じてあげたくなるのだ。  そうだ、このタイトルが素晴らしいのは、これが彼らに向けた声援だからなのだろう。ボクら観るものの気持ちの代弁なのだから。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2013-08-02 20:50:58)《改行有》

22.  泥だらけの純情(1963) 《ネタバレ》  家の対立を社会身分に置き換えた『ロミオとジュリエット』もの。身分と言っても片方はヤクザ。反社会的だが、人間的には良いヤツに設定されている。  イマドキの女子高生なら、あの程度のことで死を思い詰めちゃうほどの恋にはならないんだろうが、この時代の少女は純真だ。二人の楽しそうな逃避行は、巧くいってるように見える。だが、ふとした瞬間に二人で見つめた睡眠薬の誘惑に勝てないほど、二人は追い詰められていたんだなあ。  アニキの立場の裏にある、次郎に対する本心がウレシイ。それを含む、二人の死を知った各々の周辺人物のコメントが、その境遇の違いを浮き彫りにする。  しかし、葬儀のシーンの対比による非難がましさは、原作ではそこまで描かれていないので、本作独自の表現なのだろうが、ちょっとうるささを感じさせる。[DVD(邦画)] 6点(2013-08-01 21:23:17)《改行有》

23.  悪名(1961) 《ネタバレ》  主人公は「オレはヤクザじゃない」と言いながら、行動が随分と堅気ばなれしている。それはそれで面白い展開だから良いのだが。というか、この人のそういう行動こそが、この映画の面白さなのだと思う。  昭和初期の遊郭の認識がどんなものかちょっと理解を超えるが、時の社会秩序に反してでも女を自由にしてやるという現代的な正義感。その行動も正攻法ばかりでは無くしたたか。そういった男の生き方の映画。  もうちょっとピンチに陥って巻き返すくらいの盛り上がりがあってもいい気もするが、拳銃が最終兵器的な扱いの、時代なりのリアルさというものもある。    最後に「これにすがって帰れ」というバアさんのステッキを叩き折ったのが痛快であった。このステッキはバアさんの情けであり、ヤクザ世界での彼女の力であるからだ。  ところで、主人公が嫌がった「悪名」がこの映画のタイトルなのは、どうしたことだろう。世間に伝わる悪い名も、その大元にはそれとは真逆な魂の物語があるかも知れん、と言う事なのだろうか。[DVD(邦画)] 6点(2013-07-31 18:59:43)《改行有》

24.  霧笛が俺を呼んでいる 《ネタバレ》  タイトルの意味の無さには引くが、思っていたよりも面白い。伏線なんかない、行き当たりばったりの無国籍アクションかと思ったが、かつて友情で結ばれていた男二人の物語の、時を経て迎えた結末が良い。 …と思ったら、第三の男の翻案だったのか。知らずに恥をかくところだった。名作と言うのは見ておくものだ。と言う訳で急遽、原典も見てみた。  戦争の傷跡をすっかり拭い去って、うまい事日本の話に翻案したのではないだろうか。但し、原典で魅力的な役だった、殺された男の女が、ちょっと軽くなってしまっている。その役割の一部を小百合ちゃんに割ったのだろうか。さすがに映画出演2作目だという吉永小百合の演技は、拙いなんてもんじゃないけど、美少女全開のカラー映像はそれだけでイイ。[DVD(邦画)] 6点(2013-07-25 22:42:19)《改行有》

25.  不知火檢校 《ネタバレ》  盲や障害者の人たちは善人だという根拠の無い思い込みを、これだけ豪快にぶっ飛ばしてくれると、清々しくもある。そして、その悪行ぶりも目の見えない事を理由にしておらず、純粋な悪意として描かれており、勝新の演技の生々しさと相まって、実に憎々しい悪党ぶりだ。  最後に自ら仕掛けた罠に、返り討ちに会うように身を滅ぼすのも気持ちイイ![DVD(邦画)] 7点(2013-07-06 03:58:47)(良:1票) 《改行有》

26.  草を刈る娘 《ネタバレ》  石坂洋次郎と言う人の原作映画は、イマイチ自分には面白味が判らない。何となく、古い価値観と新しいそれとの、対立や対比を描いているというイメージなのだが……。  で、原作を読んでみると、これが実に純朴な農村の若者たちの恋物語であった。確かに作中で殺される少女もいるし、その事件も未解決だが、それはこの草を刈る部落の外の話。都会帰りの青年も、縁日にモノを売りに来る男も登場しない、純粋な農村部落内での物語。いいじゃないの、これ。  さて映画版では、殺される女に余計な設定を付けて、金ばかりためている女はどうとか、それに惚れてる青年の描写の危うさなど、若干不快感を起こさせる部分もある。それが、小百合ちゃんの最後の決断に余計な「ガヤ」となっているのがイヤな部分。  イメージしていた新旧の価値観的なものは、薄っすらと存在しているのだが、驚いたことにそれは映画版の方がよりハッキリと描かれていた。殺人犯は明確に都会の人間だったし、暴力的で小百合ちゃんにフラれる青年など、町にいいイメージは無い。時造さえも、都会の論理を振り回すが、彼に関してはそれほどそこが機能していないのが、救い。  しかし全体としては、二つの部落の婆さんらのやり取りや、部落中で喧嘩になってしまう人たちやら、人のいいお巡りさんなどの登場人物たちの好感度が高く、微笑ましく魅入ってしまう。 [DVD(邦画)] 6点(2013-06-18 12:28:50)《改行有》

27.  あすの花嫁 《ネタバレ》  連れ合いを無くしたお父さんお母さんの、再婚問題。それぞれ事情の異なる問題だから、一概にどうこう言えないけど、小百合ちゃんのお母さんの場合は、お父さんと結婚する以前から続く話なので、ちょっと深刻だ。    と思っていると、学友の女の子なんて睡眠薬まで飲んでしまう有り様なのに、意外にも小百合ちゃんは、母の相手である宇野重吉に会っただけで、その男を忽ち認めてしまう。何でしょうか、この安直さ。ひょっとして「血は争えない」って事かな?その勢いをかって、浜田光男も一気に結婚できそうで、まあめでたそうですね。って感じ。[DVD(邦画)] 5点(2013-06-06 13:56:14)《改行有》

28.  ウエスト・サイド物語(1961) 《ネタバレ》  私の考えている、ミュージカルの(特に作曲者の)評価基準に、音楽による世界観というのがある。その作品世界を的確・端的にあらわした音楽、そしてどの一曲をとってみても、その世界の一部であることが明白に分かる統一感。  『南太平洋』は聴いただけで潮の香りがしてくるし、『キャッツ』では忽ち月夜の猫の集会に引き込まれ、『ミス・サイゴン』では東南アジアの落日の前に喧騒の街が浮かび上がる。そう多くは無いそういった優れた楽曲の一つが、この『ウエストサイドストーリー』だ。そのプロローグで我々は、対立する不良グループのイキがった争いを目の当たりにする。  しかも、このシーンはダンスまでが一体となって、二つのグループの諍いとその緊張感を表現していた。とりわけ、彼らの小競り合いがそのままダンスになっているのは見事で、才能というものを感じさせる。  ジュリエットであるマリアがトニーと共に死なないのは、ちょっとバランスが悪い感じはするのだが、一方それにより物語の視点が「二人の悲劇」にある感じの原典よりも、二つのグループの対立に重きが置かれ、よりテーマを前面に押し出していて、それはそれで良いのかも知れない。[DVD(字幕)] 8点(2013-05-28 19:52:11)《改行有》

29.  許されざる者(1960) 《ネタバレ》  昔のTVドラマなどによくある、子供をすり替えられたり、攫われたりするドラマは、攫われた側の倫理観・正義感で物語が進行することが多いと思う。こういう攫った側の倫理観で進む話は珍しいな、と考えたら、ちょっと前に『八日目の蝉』を観たことを思い出した。  あの場合はまだ小さな子供だったし、法の支配する社会の話だから、子は生みの親に戻されたが、本作のような事情の場合、あながちインディアン側を支持する気にもならない。  この映画を白人入植者が、原住民であるインディアンを侵略し子を強奪した話として、現代の倫理観でコキ下ろすのは簡単だが、その子は白人の社会で生活し家族を得ているのだ。  「血は水よりも濃い」とは言うが、「生みの親より育ての親」とも言う。今ある絆を絶つのも簡単な事ではないし、本人は白人のつもりでいるのだ。たとえ許されなくても、家族として乗り切る事を非難は出来ない。  ところが、そんな事以上に違和感、というか嫌悪感を起こさせることがある。レイチェルとベンの結婚を匂わせる件である。「家族」という絆をテコに、この状況を乗り越えようとしている時に、突然兄妹が夫婦になる(レイチェルにとってキスは結婚を意味していた)、3人兄弟の抱擁のシーン(弟妹を両の腕で抱きかかえているが、弟に見えないように妹とキスするシーン)は、ちょっとショックだった。  私には、白人―インディアン問題より、この方がよっぽど嫌悪感が強い。最後にレイチェルがインディアン側の兄を撃ったのは、家族の為ではなく男の為のように見えてしまうではないか。[DVD(字幕)] 5点(2013-05-23 22:38:05)《改行有》

30.  黒部の太陽 《ネタバレ》  このダムの事は、小学校で教えられた記憶がある。日本が世界に誇るものの一つだった。本作はその前段階の工事である、トンネル掘りの話。何か話が『海峡』とダブる。  しかし、こちらのプロジェクトの原動力は「電力需要の増大」。いきなり発電所がダウンした経験を持つ今の我々には、図らずも説得力のある話になった。が、そのあたりはあまり描かれずに、現場のトンネルやたちの話が中心。  前時代的なトンネル掘りの爺さんの息子で、専門教育を受けているらしい裕次郎が、合理的な判断で工事を否定するのだが、いつの間にか工事責任者の一人になっているのが、ちょっと腑に落ちないと言える。  まあ、やることに決まったならまっしぐらに進む、というのが望ましい会社員なのかも知れないが、精神論的に物事を突き進めるというのは、日本人の悪い癖だ。  で、結局『海峡』と同様、水に悩まされる工事だが、こちらもシールドマシンでトラブル解決。なんか凄い新技術科かと思っていたが、調べてみると結構昔に開発されたものらしく、ちょっとガッカリした事は事実。  それでも、黒部の自然は美しく、難工事に挑む技術者の物語には熱くさせられる部分はあり、殊に出水シーンの迫力は凄い(ありゃ、これ前にも書いたな)ので映画としては面白い。  ところで原作ありきとは言え、この話がなぜ黒部の太陽というタイトルなのか、ちょっとわからなかったのだが、最後にトンネルが開通したシーンを見て、『黒部の風』でもよかったのではないかと思った。[DVD(邦画)] 8点(2013-04-24 16:05:33)《改行有》

31.  太平洋ひとりぼっち 《ネタバレ》  出航前の主人公はロクでもない奴だが、何だかんだ言っても人のやれない事を成し遂げたというのは、大したものだ。  あえて「偉業」や「立派」という言葉を使わないが、人が目標を成し遂げるエラさというのは、本当のところ、その行為の意義とは関係ないチカラにあるんだろう。だから人は、こんな意味の無い事でも、感動してしまうのだろう。  また、たった一人の航海による、精神的な部分での葛藤など、役者・裕次郎の本領を見た気がした。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-23 18:05:18)《改行有》

32.  ひとりぼっちの二人だが 《ネタバレ》  このタイトルが実にいいと前から思っていた。ひとりぼっちが二人いたら、もうひとりぼっちじゃないんだという、実にあたりまえだけど、嬉しくなってくるようなタイトル。それに続く「だが」のもたらす希望。『明日に向かって撃て』級の良いタイトルだと思う。  ’62年といえば、終戦後17年。戦災孤児と言うのが、そこそこ一人前の年齢になった頃か。こういう意味のひとりぼっちの人が、町にはたくさんいたんだろうか。いたんだろうな。  そういった境遇の者が、苦しい社会を生きていくうちに昔の仲間と再会し、助け合い信じ合って生きてゆくようになる青春物語。  身を売らされそうになる芸妓やら、戦災孤児やらが登場するが、決して暗くならずに見られるのは、坂本九のキャラクタのお蔭だろう。役柄と言うより「坂本九」というキャラクタにそのまま乗っかった感じである。彼の独り舞台シーンは、まあ今実際に笑いはしないが、当時は面白いシーンだったんだろうと思わせる。  そして、まるで『ウエストサイドストーリー』の最後のシーンのように、若者たちが罪を悔いて共に歌い歩き出すシーンは、作り事めいてはいるがそれ故か、若者の歩く先の明るさを思わせる良いシーンだ。[DVD(邦画)] 8点(2013-04-16 18:16:51)《改行有》

33.  大奥絵巻 《ネタバレ》  大原麗子は確かに愚かだ。姉さんたちがよせと言うのに、きれいな着物が着たいなどと言い、勝手に大奥に入っちゃうのを見て、頭いいのに制服のためにアホ高校へ行く、と言っていた同級生を思い出した。女ってそういうもんなのかねえ。  それと、恋人が浮気をした時に、男はその恋人を憎むが女は浮気相手を憎む、という言葉をも思い出す。この人たちにとっては、家斉の意向なんて、関係ないのだな。 [地上波(邦画)] 5点(2013-04-02 01:24:47)《改行有》

34.  大魔神逆襲 《ネタバレ》  今回の物語の中心は、少年たちの冒険物語。正直、(少年役者たちに罪はないが)その一人が川に流されてゆくシーンの演技の拙さに引く。メインの視聴者層はやはり子供だと思うが、だからこそ、あからさまな自己犠牲によって、魔神が発動するのもどうかと思う。まあ、これは今だから言えることで、当時見ていたら、自己犠牲というものの胡散臭さには気付かなったと思うが。  それにしても今回は、煮えたぎる沼(?)の地獄谷とか、そのセットのしょぼさと相まって、あまりにもリアリティを失った。  ところで、この作品はどういう意味で逆襲なんだろうか?鷹を殺されたから?自身を木っ端みじんにされた前作を『逆襲』にして、農民と少年を苦しめている今作を『怒る』にしたほうが、名と体が合ってないだろうか?[DVD(邦画)] 5点(2013-03-24 22:24:38)《改行有》

35.  大魔神怒る 《ネタバレ》  取り立てて何が良くなった、悪くなった、と言う訳でもない話だが、ひとつだけ私的には不満が残るのは、今作以降の魔神は、聞き分けが良く、きっちりワルモンとイイモンを区別して、目的がすんだら行儀良く帰る、という事だ。魔神なのに、ヒーローになってしまった。コメディアンになったゴジラよりはましだが。  今作は前作と違って、ワルモンも火薬を使う事で派手で強力になった。まず初めに石像が木っ端みじんになるし、怒ってからも吹き飛ばされそうな場面もある。それでも結果が決まっている話だから、ドキドキ感は無いけれど。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-03-24 22:08:05)《改行有》

36.  大魔神 《ネタバレ》  謀反により領地領民を手にして悪辣非道を行う悪侍と、それに囚われた旧領主の残党たちの争いの物語。それと、昔からの言い伝え・神への信心を軽んじる者の話をうまく組み合わせて、勧善懲悪を描いた時代劇特撮。  映像的にはやはり、日本家屋の瓦が崩れて落ちる屋根が見事。ゴジラシリーズのビルのような「中身の無さ感」を感じない、今作の木造建築物の破壊シーンはリアル。  それと大魔神の怒り顔、その切り替わりの発想。我々のような子供(当時)にも、ちゃんと魔神の心がわかる仕掛けが良し。  で、興味深いのは物語中、人間たちは魔神を封じ込め石像を置いた、と思っているが、封じ込めた像と魔神は一体であったことだ。大魔神は単なる正義のヒーローではなく、悪を滅ぼすこともあれば人間に害することもある、畏れるべきものとして描かれる。人間に都合のいいばかりの神様ではない「大いなるチカラ」、ニライカナイなどと言う言葉を思い出す。  だからこそ、少女が「この身を捧げます」とまで言わないと、止まらない。正直、もうちょっと大暴れして、「ありがたいけどこのままでは大変」という展開になっても良かった。神様の御利益は、簡単には得られないのである。[DVD(邦画)] 7点(2013-03-23 19:30:29)(良:2票) 《改行有》

37.  ロミオとジュリエット(1968) 《ネタバレ》  さて物語は古典中の古典、昔読んだが忘れてしまうほどの昔で、結構新鮮に見られた。むしろ「うわ、これ『ウエストサイド』のバルコニーシーンだ」などと思う始末。  しかしロミオってのは、ずいぶんと直情型だったんだな。浅はかなヤツばっかり登場するこの物語、昔っから思っていたんだが、一番の罪びとである神父が罰せられる版を見たいものだ。  思えば、自分は「ロミオとジュリエットもの」と言えるような、この物語にインスパイアされた作品がわりと好きだった。そのような後世の作品は、この主人公たちの「浅はかさ」の部分をうまく工夫して、自業自得感が無くしているものが多い。  やっぱり自分はどうしても、この部分が気になるようだ。    それにしても、オリビア・ハッセーの可愛く美しい事。日本に来てCMに出た時のポスターを、化粧品屋から貰って部屋に貼ったのを思い出す。  この映画のおかげで知ったこと。あのヨーロッパ人のピッタリしたスパッツみたいなやつ、パンツ穿かないんだ…。[DVD(字幕)] 8点(2013-03-22 16:57:28)《改行有》

38.  網走番外地 大雪原の対決 《ネタバレ》  物語の大元となる話が、ちゃんと刑務所内の事件にあって、ムショ内の描写も(オカマが多いのは閉口だが)しっかり描いている。  舞台も北海道で、そういう部分では『網走番外地』っぽい。我も我もと集まってくるムショ帰りの仲間というのも(あまり)無く、かなり物語を立て直した感がある。  鬼虎さんの登場にびっくりさせられるのは同じだが、今作ではそれも、あるカタルシスのための「タメ」で、ここまで来るとそういうのも楽しくなってくる。  しかし、ラスボスを倒すのが主人公でない、と言うのはちょっとどうなのか?とも思う。確かに健さんの当初の目的は白熊にあったとは言え。[DVD(邦画)] 5点(2013-03-21 16:09:35)《改行有》

39.  丹下左膳 乾雲坤竜の巻 《ネタバレ》  面白いじゃないの。今、「決定版』と称している物よりも。  期待していた、隻眼・隻腕になった謂れも物語に密着していて、ダークヒーローとしてのカッコよさも充分。その後豪放磊落の部分が、拡大してゆく主人公の、シリアスで真面目な精神的な部分を楽しめた。  三人が旅立つラストカットは、連続活劇の始まりのような、続きを期待してしまう終わり方もよい。[ビデオ(邦画)] 7点(2013-03-15 02:46:45)《改行有》

40.  丹下左膳 濡れ燕一刀流 《ネタバレ》  苔猿の壺物語の続編的で微妙なパラレルワールド物語。  面白いんだけど、絶体絶命の危機からの脱出場面を省略しちゃったり、裏切者だった与吉を簡単に許しちゃったり、そもそも与吉が左膳らを助ける事にした心境とか、とにかく大雑把で雑。  でも、苔猿の壺の話よりは面白い。悪く言えばTV時代劇的ではあるけど。[ビデオ(邦画)] 5点(2013-03-15 02:45:40)《改行有》

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