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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. 遠い夜明け 描かれる歴史的な事実は置いておいて、主人公とビコが静かに語り合うシーンなどが、置かれている状況と強烈に対比されていて、映画全体は静かなトーンなのに、すごい緊張感があって、すばらしいです。内紛もの(?)は、テーマがテーマなだけに、商業映画として作るのは難しいと思うのですが、うまくサスペンス映画の要素もとり入れて、成功していると思います。エンディングの、青空の中を飛びすぎていく飛行機の長いカットが映画の内容とともに、忘れられません。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-02 19:02:20) 22. ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 ストーリー自体はどこかで見たようなものなのに、細かい気の利いた演出の連続で、こんなにもおもしろい映画になるんですね。微妙な表情・しぐさの使い方や、しつこくない伏線の張り方が見事で、映画的な楽しさが満載されています。FBIのバッチを盗んだあとのおふざけポーズとか、ハンドルにサングラスを置いて「アロンゾとおれだけに分かるジョーク」と言う場面、ああいうシーンをここまでサラっと自然に見せるのはほんとに難しいと思います。そして、一番好きなのは、ラストの別れのシーンで、デニーロが振り返ると、さっきまでいたデュークがいなくなっていて、それを見て微妙な表情を浮かべるデニーロ、あの一連のカットの、余韻のあるエンディングは、短いようで長かったドタバタ劇が終わりを迎えたことの、一種独特なさみしさがほんとに良く描かれていて、何度見ても、悲しくもないのに泣けてしまいます。過去最高のエンディングかもしれません。笑い・泣き・ドッキリを露骨にねらった娯楽映画の多い中で、「大人の」娯楽映画だと思います。[ビデオ(字幕)] 10点(2007-05-18 23:47:44) 23. アンタッチャブル 《ネタバレ》 個々のアクションシーンの演出はすばらしいです。では、アクション映画としてはどうかというと、個々のシーンがダラダラとつながってるだけで、観てる側の緊張感がどうしても保てないので、「手に汗にぎる」という出来ではないと思います。エリオットの人間的な面を出そうとしてるらしい演出が何度も出てきますが、彼が銃を撃つシーンはどれも冷徹そのものなので、矛盾してる感じがムンムンしていて、効果的ではありません。マローンがあんなわざとらしいワナに引っかかるのも、話がうますぎて、しらけてしまいました。そして、なんといっても、仲間がみんな死んでいったばかりなのに、「帰って一杯飲む」と言って笑顔で去るエンディングが、主人公のキャラを破壊してしまったと思います。結局、長い長い予告編を観させられて、「おもしろそうな映画だなあ」と思う程度のものでした。[映画館(字幕)] 5点(2007-02-12 17:00:25) 24. トッツィー 《ネタバレ》 女装が見事なのはもちろんですが、つねにハイテンションのホフマンと、すっとぼけた感じのビル・マーレーの全編にわたるやりとりに爆笑。エンディング直前の酒場のシーンで、チャールズ・ダーニングが、微妙な間の後に、ホフマンの正体に気づくときの、表情の変化も、忘れられません。肝心のジェシカ・ラングが、あまり魅力的なキャラでなかったので、減点です。[地上波(吹替)] 7点(2007-02-07 21:21:31)
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