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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. 大脱走 わかりやすいということがいかに楽しいか、ということを剛速球で体現する。 高尚であろうとする映画もアリだと思うし、面白いもの。 それでも映画というものは大量に売られる基本2時間の動画であることを考えると、絵画や彫刻とか、それ自体芸術として成立するものとはちょっと違う。 そこに対する挑戦心のようなものが芸術的な映画が生み出される原動力になっている要因の一つだと思う。 でも、芸術家として評価されようという動機ばかりが強く、芸術としても映画としてもそれほどうまく機能していない映画も多い。 そういう作品ばかり見て、自分まで高尚になった気でいられる時間よりも、大脱走をみていつまでもおもしろさの余韻に浸っていられる時間の方が遙かに建設的だし、何よりも長い。 もういつみたか覚えていないほど昔にみたのに、シーン一つ一つがすぐ思い出せる。 その記憶がまた楽しい。 こういう剛速球型の映画を観ると、いかに映画が楽しい媒体なのかがよくわかる。[地上波(字幕)] 9点(2009-05-01 13:52:36)(良:1票) 《改行有》 22. 死霊の盆踊り これを新品4242円から3911円に値下げして、「常に在庫あり」から、「通常2~5週間以内に発送します。」なほど売りまくっていたと思ったら程なくして完売しているamazonさんは正気の沙汰じゃないんだと思う。 [DVD(字幕)] 0点(2009-01-01 22:01:32)(笑:4票) (良:1票) 《改行有》 23. 明日に向って撃て! どうも悪人に感情移入が出来なくて楽しめませんでした。 自由な雰囲気や友情と言うものは、こういった映画にはぴったりの要素ではあるのだと思うけど、強盗だし。 そういう、映画に対しての無粋な突っ込みを忘れて素直に受け止めれば良かったのだろうけどそうできず。邪念が多かったのだろうか。 友情とか自由とか。そういうあこがれに似た気持ちをどこかで感じようとすれば良かったのかもしれない。そうすれば良い映画としてレビューしていたのだろうと思う。[地上波(字幕)] 6点(2008-10-13 00:38:57)《改行有》 24. 用心棒 《ネタバレ》 プロットが面白いじゃないですか。 泥臭さの嫌さも良いです。 映画の出来としては、荒野の用心棒の方が良いようにも思えますが、先駆者の良さっていうのが有ります。 こういうちゃんとした映画がなんで作れないのかなぁって思います。 マンガのそっくりさん集合映画ばっかり作ってる場合じゃないと思うんですけどね。 完成されてて面白ければ良いんですけど、マンガのコマまで再現してコスプレしてるだけって60年代ハリウッドですか?って言う流れを反省して欲しい。 50年前の映画に全く太刀打ちできない現代邦画の情けなさを再認識できます。[DVD(邦画)] 7点(2008-09-23 02:28:41)《改行有》 25. 2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 形而上学を地で行くストーリーは表面的につまらなく、興味を保つことが困難ではあるがボーマンの感じた驚きを自分の中にも発見すると、二重三重に折りたたまれた錯視のような世界が持つ映像の説得力はもの凄い。色やデザインの良さもインテリアに取り入れたいと思えるほど良い。映像編集は斬新だし見所が満載。未だ褪せない個性を纏った人工知能の暴走のようなきっかけもスリルがある。 つまらなさと同居する刺激がある。ストーリーは驚くほどにつまらない。全く面白くない。 しかし、万博のパビリオンに誰もストーリーなんて求めていない。そこで展示してるしょうもない技術に将来があるとも思えない。純粋に眺める。そう言う多面的な要素が実は土台になって作られてるんだと思うととても大切な話に思えてる。 正直、ふと正気に戻れば最新の万博の展示物の方が張り子の虎でプラスチックの玩具にしか見えない。しかしこの作品は正気に戻させない何かがある。それほどこの映画は強烈に未来的でアトラクティブで、迷い込める思索の樹海である。未だに。 そして、何年ぶりかで見直すと、びっくりするほどつまらないストーリーと、年代を差し引いてもゆるすぎるプロットに心の底からもう一度、同じように驚くのである。[DVD(字幕)] 8点(2008-08-15 15:05:06)(良:1票) 《改行有》
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