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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ 《ネタバレ》 都会っ子が田舎の林業訓練校に入る所から話が始まる 特殊な訓練校の授業内容も興味深いし、さらにそこから林業のディテールや田舎の生活、綺麗な学校の先生との恋愛やら、プリミティブな森の祭りまで盛りだくさんだ サービス過剰な展開でその分一番大事な林業の面白さ、素晴らしさ等がちょっと薄いと思った 100年先の森で木を切る人の事を考えて森を作って行く、林業と言う仕事の深さはわかったが、もっと森の生活自体が素晴らしい表現が見たかった しかし伊藤英明のハマり具合は素晴らしく、チャラかった主人公が森でそれなりの男前に成長していく様は面白い 田舎の生活が不便で徹底的にやられる表現とか、田舎の人達との交流がそれなりに排他的で、だからといって都会に帰る前提の青年にとって、皆と仲良くする事がさほど大事な事でもないというスタンスが、微妙な感じなのもリアルで良い 山で働く男達も本物のようなリアルさがある 出て来る女達が普段は綺麗な女優様達だが、今回は誰も彼もスッピンの大ブスでリアルと言えばリアルだが、そこが熱演に繋がってるかといえばちょっと違う気がする 見慣れないなとは思うがだから何なのって思った しかしグダグダな少年の成長物語としては近年に無く王道 エンディングでヒロインが「愛羅武勇(アイラブユー)てぬぐい」を振って見送るところとか、てらいの無さが気恥ずかしいぐらい 都会に帰った主人公が木の香りを嗅いで森に戻ると言う、最後まで王道に徹していてわかりやすさが鉄板だ[ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-07-05 13:35:32)

22.  ラストミッション 《ネタバレ》 死期が近い主人公が最後に家族との絆を築こうとするスパイアクション しかしスパイというよりは殺し屋といった感じか 悪い奴とはいえ、いい人ぽい風貌の主人公があまりに簡単に人を殺すので違和感バリバリだ ケビンコスナーのどちらかと言うと優しい風情がむしろ違和感を際立たせる 戦いながらも不法移民家族達との交流や、父親つながりの悪党に情けをかけるとか、本来、ひとでなしの主人公が変わって行く過程が描かれているような気がするが、ひとでなしの部分が妙に曖昧でピンと来ない 上司のヴィヴィはめちゃ美人の殺し屋で、もっとクールな仕事ぶりが見たかった 冒頭のミッションがスピード感があったわりに、パリでのミッションはツギハギだらけで一貫性があるミッションに見えなくてかなり中弛みした 悪党のオヤジを拷問したり助けたりいったい何がしたいの?って思わせる 主人公の病気もミッションのお駄賃代わりの薬で延命するが、この設定そのものが必要だと思えなかった まさかラストミッションなのに続編を目論んでるとか(笑) 部屋を占拠した移民達が子供を産むところとか、娘を助ける為にパーティに乗り込む所はなかなかいいが、ラストの銃撃戦に至る過程がかなりやっつけだ 娘のパーティに行ったらそこで敵の親玉と遭遇とか安易にも程がある 最後にヴィヴィから延命薬のプレゼントを貰うエンディングも微妙 むしろ最後の短い時間を家族と楽しく過ごすエンディングの方がずっと哀しい 珍しく原題の「3 Days to Kill」よりも良い『ラストミッション』というちょっと哀しい邦題にも合っていたのに[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 18:56:49)

23.  マイティ・ソー/ダーク・ワールド 《ネタバレ》 思ってた展開とかなり違った 今回はソーの故郷、アズガルドでの話 前回のスーパーマン並みのヒーローソーが地球で大暴れするシーンはほんのちょっと 前回以上の派手なCGはアズガルドと赤茶色い砂漠の星スヴァルトヘイムでのバトルシーンのみだ 地球でのVFX部分は楽しいが瓦礫の星では仮面ライダーの採石場バトルと変わる所が無い やはりマーベルブランドの映画に求めるのはド派手なVFXバトルなので舞台は地球にしてもらいたい しかしアベンジャーズにヒーローが地球で集合する為には、ソーがアズガルドでの王位継承を捨てて女を取るみたいなエピソードが必要なのはわかるのでしかたがないのか アベンジャーズのための消化試合のようなエピソードに思えた ヒロインも前作からうって変わってエキセントリックな性格になってるのもかなりの違和感がある ソーが完全に異星人で北欧神話から完全に遠ざかったのもつまらなくなった要因の一つ 前作のスサノオの様な堕ちた神からは程遠い 今回は妙に落ち着いていて、前作のいい気で脳天気なバカ王子のイメージもまったく無い 前作の「脳天気な兄ちゃんが超強力な神様」みたいな面白さがまったく無いのはかなり不満だ 最近のヒーローバトルにありがちなインフレ暴力には強いアズガルド人でも、ナイフやら剣のひと突きには弱いみたいなのも少し都合よすぎな設定でしらける キーになる「エーテル」というダークエルフの切り札が、こっち来たりあっちいったりするのも、なんのこちゃな設定に思えた マーベルお約束のエンディング後のおまけ映像に、スヴァルトヘイムから来てしまったモンスターが鳥の群れを追って空き地を飛び跳ねてるのが微笑ましくて可愛い[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-07-02 18:03:22)

24.  トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》 新しい世界を再生する話であるのにも関わらず、なんだか非常に後味の悪い話 主人公が神のようなAIになるが、その存在が悪魔的である描写がまるでないにもかかわらず、いつの間にか人類の敵になっている これは作り手の都合の範囲を遥かに越えている あくまでも善意の固まりであるAIに対して、さしたる理由も無く攻撃する政府とテロリスト 冒頭から過激なグリンピースみたいな連中がAI研究者を殺しまくるが、後半なぜかそのテロリストの行動が正当化されてるような展開になるのはメチャメチャ違和感だ 神のような主人公のAIに対して一方的に攻撃をしかけて、むしろラストで自ら妻と死を選ぶ神AIが不憫 常に優しげなジョニーデップの顔がさらに違和感を増幅させる たとえば無抵抗の新興宗教の信徒達をバズーカでバンバン撃つみたいな不快感がデカイ テロリストの女も始終イライラさせるが、死なないし改心もしない、さらに不快な展開だ 冒頭すでに壊滅してる街並みから始まって最後にまたそこに繋がるが、意味不明 むしろ無い方がずっと物語に意外性を持たせたとおもうのだが不可解な演出だ 途中もテロリストを持ち上げたりAIをこき降ろしたり、かと思うとまた持ち上げたり、テロリストと敵であるはずの警察が突然仲良くなったり、情緒不安定な人が作った感じ AIの能力が感情をもったコンピューターができる能力を遥かに越える神的な力を持っているが、それよりも敵側の違和感が大き過ぎて気にならないぐらいだ この話むしろ最初から政府やテロリストは敵で、はからずもAIになった主人公が神となって人類に貢献するが、人類よりも純愛を優先して自ら死を選ぶ話にした方が違和感がなくむしろカタルシスがあったと思う[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-07-02 18:00:02)(良:1票)

25.  ロスト・ボディ(2012) 《ネタバレ》 時々「REC」などスマッシュヒットを飛ばすスペイン映画 とりあえず拾い物である 殺されるオバさんがほんとにイライラさせるイヤなババァで、対する警察も最初っから主人公を目の敵にする偏った捜査でこれもイライラさせる この辺はウマイ パッケージビジュアルはその嫌みなババァがヒロインのごとくばっちり決めた写真なのにはかなりの違和感がある お話は意外な展開でもあるし、それほど意外でもない展開 どっちだよ(笑) 展開は予想出来ないが、途中途中で警察関係者でなければ成し得ない迷彩がチラホラ現れる 「これは犯人をはめる警察の罠でしょっ」て思わざるを得ない展開が頻繁に出ると、有る程度犯人の予想がついてしまうのはちょっと頂けない 警察署内で犯人に脅迫状とか、モルグの死体の中に携帯電話とか、死体のタグを替えたり戻したりとか警察関係者でなければやりようが無いし、警察関係者の中で唯一のキャラは警部のハイメのみって言うのは余りにも直球で、逆に「いくらなんでもそんなわかり安くはないよな」って思わせるのが既に迷彩だったのか ラストはそれまでの現象が犯人の幻想であるオチになるのかと思いきや「やっぱり犯人はこいつかー」みたいな展開は少し意外でもあり「やっぱりなー」でもあった さらに事件のキーになる女が実は犯人の「むにゃむにゃ」だったのは面白い 思い返せば途中にも色々伏線が仕込まれていて、もう一度見直せば面白いかもしれないな しかし今すぐ見直す程でも無いか これを本当にやったら犯人のポケットから8時間前に毒薬が出て来てるし完璧に完全犯罪だな オチがドンデン返しとまではいかないのがちょっと中途半端な印象だ[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-07-02 17:38:35)

26.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 原作マンガを先に読んだらイメージが余りに違うので、違和感があって映画に集中出来なかった(原作小説は読んでないです) この映画に関しては、むしろ映画を見てから原作マンガを読むのがオススメです 映画はパワードスーツでは無く、すでに見たエリジウムの強化外骨格といった所だったり、主人公がオヤジだったり、なによりもヒロインのイメージがまるで違うので全然別の話に思えた 原作のイメージはツンデレの美人 この映画のヒロインにはツンばかりでデレが無い 原作キャラの「萌え」の部分がまるで無い 武器研究者が女の子からヒゲオヤジになってるし(笑) 原作はさながらFPS・ガンシューティングゲームを延々とリセットを繰り返して、新兵が熟練の猛者に成って行く過程が面白かったのだが、映画のメインはあくまでも敵の重要拠点を殲滅することだ ヒロインが腕足せ伏せをするエピソードもイメージのみである この部分で原作のメインテーマである青春物語の部分をすっぱりと切り捨てた 後半は特に不死身(?)の主人公が普通の人になってからは完全に普通のエイリアン物になってしまったところがイマイチだった 相変わらずエイリアンが知的生命体に見えない事や、最後に弱点を叩いたら逆転勝利みたいな所はちょっと飽きた感がある 映画は原作よりも話が複雑になっていて理解しにくい部分も多々あった しかし自分が一方的に思い描いていた映画と違っていただけで、この作品しか知らなければ充分面白いと思える物だっただろう とくに新兵の前半部分はポール・バーホーベン的なブラックさに溢れている その意味でもこの作品に関しては原作コミックは後で読むべき しかしパッピーエンド好きの自分としてはオチはこの映画の方がすきだ[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 17:14:15)

27.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 お祭り映画3作目で豪華キャストはさらにパワーアップしているが、お話は前作ほどイケイケではなかった しかしみんなが集まってわいわいやって、最後は「打ち上げばんじゃーい♪」な所もお祭り映画ならでは、それだけで殆どの事は許せる作りになっている なのでこの映画に関してはネタバレもクソも無い 勧善懲悪予定調和、新しい仲間も出来るし誰も死なない 死ぬのは悪い奴だけという、いたって桃太郎侍的で安心して見れる しかしキャストは相変わらず凄い 全員に見せ場を与えて、なおかつスタローンの見せ場も十分な出来 アントニオ・バンデラスやらウェズリー・スナイプス 悪役にメル・ギブソンを持って来るのもなかなかいい すでにクソじじいのハリソン・フォードはただのCIAのおえらいさんかと思いきや中々の大活躍で、体力的に問題がある連中はシュワちゃんを含めてすべて飛行機のパイロット(笑)というわかりやすいキャスティングだった こうしてみると同時期にアクション俳優として活躍したシュワルツネッガーよりもスタローンの方が数倍かっこいいな 後、残るはジャッキーのみか でも面白さから言うと前作の方がよかったかな[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 17:09:54)(良:1票)

28.  ノア 約束の舟 《ネタバレ》 旧約聖書の創世記の話が良く分かった 天地創造がダイジェスト映像であっというまに描かれるシーンは結構良い VFX&コマ落とし&ストップモーションで植物の成長記録の様に固定カメラの目線で描かれる 誰でも知っている旧約聖書なので違う話は一切無い ただ一つ、聖書のアレンジとしては女が後から生まれた事と、ノアが意固地なクソじじいだったことか 方舟に動物達が集まって来る所と、人間達に囲まれた時に石男達が立ち上がってノア一家を守るシーンは印象的だった しかし聖書のノアの方舟の部分だけを一本の映画にするのはやはりちょっとムリがある[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 17:07:25)

29.  AFFLICTED アフリクテッド 《ネタバレ》 きっと誰でもおもう事だろうけれど、男の友情と超絶パワー、バンパイア版「クロニクル」だった 相棒のクリフが死ぬあたりまではコメディの要素が入っていたりしてかなり面白かった 相棒がいなくなってまずカメラを回す理由が無くなってしまう モキュメンタリー物で盗り続ける理由が無いのに撮影、編集までされてしまうのはきつい クリフとデレクの仲良しコンビがそれなりに可笑しい前半と打って変わって、デレクのうっとうしい悩みだけになってしまって、ただの吸血鬼の憂鬱の話になる それまではこの話がどんな風にオチるのか想像出来ない感じでワクワクしたのに 後半、話が完全にバンパイアホラーになってしまったら、それまで抑えめでリアルなVFXと思っていたのが、急にただの地味なエフェクトとして感じてしまう 後はまったくリアル感の無い展開でただのB級ホラー エンディングも完全にバンパイアを受け入れた主人公が、悪人だけを殺すみたいな都合のいいラストもちょっとシラケた さらにおまけエンディングもホラー映画のお約束から一歩も出ていないのはかなり不満 どうせ相棒が生き返るなら吸血鬼コンビで面白い事をするエンディングにすれば良かったのに 「クロニクル」を見て触発されたが「クロニクル」の様な新鮮さは一切思いつかなかったというところかな 点数は自分がモキュメンタリー好きなので甘め[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 16:55:31)

30.  ロボコップ(2014) 《ネタバレ》 87年のロボコップのリブート オリジナルと比べるとあまり特徴が無い オーソドックスなSFエンターテイメントとしてのロボコップである カメラがやたら揺れて前半は船酔いしそうだった VFXバトルはなかなか見応えがあるがポール・バーホーベン版のような毒は無い サミュエル・L・ジャクソンのアジ演説キャスターもバーホーベンの毒には程遠い ロボコップを作った博士がゲイリー・オールドマンで、この人は悪役も味方もどちらでも出来る器用な役者なので、敵なのか味方なのかがわからないのが面白い オリジナルで出てきた二足歩行のガンメカが出て来るが、オリジナル版のような奇妙なかわいさが無かったのが残念だった エンディングは完全なカタルシス不足 なによりもぶっ殺されて当然の悪役が不在なのは不満 しかしどちらかというとシリーズのプロローグ的な話なのでこんなものなのかな 2作目に期待しよう[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 16:49:42)

31.  アナザー プラネット 《ネタバレ》 これ完全なネタバレです しかもかなり重要 未見の人は読まないでね  驚いた 最後まで見て愕然とした 途中途中で辻褄の合わない所があってそれがヒロインの心理描写の内だと思っていた しかし、驚くべきことに、この話は二重螺旋になってた 二つの地球に存在するであろうヒロインローダにまつわる話をパラレルワールドで時系列をある程度無視してごっちゃに描く 一人は恋人ジョンに手痛く振られて傷心のまま、もう一つの地球に居るかもしれない幸せな過去を持つ自分に会って慰めを得ようとするローダ もう一人はジョンの愛を得てジョンにもう一つの地球行きを譲っても幸せ一杯のローダ 前半、ジョンがローダを車で送って、ローダの名前を聞いてハッとした顔をした この時にジョンはローダが家族を殺した張本人だと気づいたはずだ 後半でも事故の相手がローダである事を匂わしているにもかかわらず、ローダを愛していると告白する 幸せなローラはジョンを優しく抱きしめた にもかかわらず帰りの電車の中でストレスの余りに嘔吐するのである この辺に違和感が有ったがローダの深い心の痛みを表している悲しい描写だと思っていた しかし終盤で宇宙に行くのに反対してローダの告白に激昂するジョンに何故?という違和感がある 「おまえはなにもかも受け入れたんじゃなかったのか」みたいな そしてエンディングに嬉々としてテレビのインタビューに答える馬鹿みたいなジョンを見た時の違和感に突然閃いた ああ、だまされた、この話にローダは二人いる!この電撃の様な思いは伝えきれない 二人のローダの別々の恋愛模様をわざとひとつの話の様に見える様に繋ぎ合わせたのである この上級なミステリーに尚かつ、ローダの心の傷と静かに心を通わせる老インディアンの話等、良エピソードもあってこれは傑作だと思った この二人が最後に出会い、ジョンの愛を得て幸せ一杯で微笑むローダに不穏な顔をする不幸なローダが出会うラストシーンは秀逸だ この話、最後まで見てもローダがもうひとりのローダに会っただけで二人のエピソードがごっちゃになっているのに気づかなかった人がいるんじゃなかろうか それに気づかなければ低評価もやむなしか しかしまったく違う二人のエピソードをここまで違和感無くごっちゃに描いた演出に驚愕した[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-05-30 14:37:13)《改行有》

32.  Miss ZOMBIE 《ネタバレ》 冒頭、日本にゾンビが蔓延してそれをペットのように、召使いのように飼う世界であることがわかる 以降、おとなしい女ゾンビを主軸に、この先何がおこるかわからない不穏な空気がたちこめる序盤は中々期待させる 日々、子供達に石を投げられ不良達に肩にいろんな物を突き立てられる女ゾンビ しかしこのゾンビは通いのお手伝いさんである(笑) この設定は笑えるぎりぎりだ 住処の倉庫から飼い主の家に通う毎日 この辺はこのゾンビがいる世界観にかなり違和感があるので、すべての設定を説明無しに投げるつもりなら、日々の現象だけはリアルに見える様にするべきだ しかしリアルな設定は皆無で、だんだんとこの世界そのものに感情移入できなくなってくる 後半は突然気が狂った飼い主の妻に拳銃を持って追いかけられてジ ・エンド。 ラストも富士の裾野のような原野でアクション映画の定番ロケ地であることもしらける要因だ 何故この設定でわざわざ安易な安いロケ先で撮影するのか アクション映画でも無いはずなのに、それだけでやっつけ感一杯だ この映画はすべて街中で撮るべきだと思った 途中で徐々に目覚めて行く女ゾンビやゾンビの哀しみの様な物も描かれるが、いずれも形象的で話に深みを持たせようとしただけの薄っぺらい演出にしか見えなかった 不快な女の叫び声とか定番ホラーの安易な演出部分だけには聡くて、もっとマジメに哀しい女ゾンビの話に出来たはずなのにありがちな「ほぅら、哀しい話でしょ」的なエンディングにもまったく乗れなくて、これならバカゾンビの軽い話の方がずっとマシだと思った この手の映画はその辺のずぶの素人が見るはずは無いので、いいかげんゾンビマニアをなめないでほしい[DVD(邦画)] 4点(2015-02-18 10:41:34)(良:1票)

33.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 冒頭、幼い姉妹のミュージカルシーンからエルサが山に逃げ込むまでほとんど歌いっ放しな展開は凄い とくに、序盤の脳天気なアナと女王の戴冠式を控えて憂鬱なエルサを対比するミュージカルシーン「For the First Time in Forever」での、畳込む様な歌と二人を交互にとらえるカット、堂々と真正面で歌うエルサと、動き回るアナを流れる様に追うカメラワークの対比は神懸かっている 往年の名ミュージカルシーンを彷佛とさせて鳥肌が立った 氷の城を作ってその女王となって、今まで縛られていた力を「Let It Go」に乗せて開放するまではとにかく抜群だ 以降、物語になると歌わないパートは少し退屈だった お話は予定調和を一歩も出ないので若干不満があった 後半はどちらかと言うと歌わない 「レ・ミゼラブル」の様に歌いっぱなしだったら凄い迫力だっただろうな 残念だ 雪だるまのオラフも溶けてしまう時を想像して哀しい気持ちになっていたので、溶けなかったのは逆に不満が残った やはりオラフの健気な脳天気さも溶けてしまうからこそ儚い雪だるまなのだ しかしこれ以上の絵作りは出来ないだろうと思われる作品を、毎回楽々越えて来る絵作りはいったいどこまで進化するのだろうか 「レ・ミゼラブル」を見た時にも感じたミュージカルの新しい方向を見た気がして心が奮えた[映画館(字幕)] 8点(2015-02-06 11:36:41)(良:1票)

34.  オーガストウォーズ 《ネタバレ》 ウソすぎる予告編にまんまと騙される(笑) ロボットプロレス物だと思って見たらガッカリするだろう しかし戦争映画としてはそのガッカリを上回る出来の良さ かなり前に見た「5デイズ」と対になっている映画だと思った 南オセチア紛争をロシア側から見た話になっている なので「5デイズ」がグルジア側からみた南オセチア紛争なので悪役が逆になっているのが興味深い よって「5デイズ」がグルジアのプロパガンダ映画であるがごとく、この映画はロシアのプロパガンダ映画と言われてもしかたがないかな 「5デイズ」に対抗して政治家達が会議室で色々偉そうな事を言うのも同じ この辺はそっくりで作り手が「5デイズ」を意識して作ったとしか思えなかった しかし戦争映画としてはどちらも傑作である 冒頭、平和なモスクワでの彼氏とぐたぐたなパートと一転して、南オセチアに入ったとたんにいきなりバスにRPGが飛んで来るのは衝撃的 平和な都会と危険な田舎の対比が凄まじい 「オーガストウォーズ 」の方は実際の危機がパシフィックリムもどきのロボット戦争に置き換えられるのはなかなか秀逸なプロットだと思った 少年の現実逃避がロボットバトルの幻想となって要所で交錯する 根性ミニスカ母さんも強い描写はまったく無くて、いろんな人が差し出してくれた手を握って前進するのみなのがこの映画のキモだ 軍人は誰でもかっこ良く優しい 少年の父親が戦車に吹き飛ばされるシーンは衝撃的だ 「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」でも思ったが、ロシア映画はとにかく戦車を使うのが巧い 銃撃戦も手抜き無く、バンで空爆を逃げ回るとかハリウッド的な描写も結構良くて、ロボットは出るは、凄まじい銃撃戦は出るはの、アクションてんこもりの大サービス しかし美人のミニスカ母さんは大活躍するが、少年の見せ場はまったくなくロボットの幻想が少年の現実逃避でしかないところは結構不満だ 最後にちょっとだけ成長したところをみせるのが救いか 母親は常に軍人に助けられて最後はグルジア側の軍人にも助けられる 完全に軍隊賛美だが、母は強しというか、美人って得だなって思った しかし危機が次々に訪れるが全体に演出が間延びしてしていてちょっとダラダラした感じに思えた もうすこし畳込む様な演出だと息を飲む感じになったのに しかしミニスカのおっかさんが途中でズボンになってしまうのが一番の痛手だった(笑)[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-02-06 11:26:26)(良:1票)

35.  リンカーン 《ネタバレ》 地味な映画 決して悪いわけではないが2時間半はちょっと長いかな リンカーンの人となりがよくわかる 南北戦争の終盤に奴隷解放の憲法改訂するまでをメインに描く 冒頭に凄まじい戦争シーンが描かれるがほとんど肉弾戦、現在の戦闘とはまったく違う 以後、見栄えのするアクションとか最後の直接的な暗殺シーンとかはまったく描かれないのでその辺を期待すると完全に裏切られる トミー・リー・ジョーンズ(スティーブンス議員)が奴隷解放急進派の政治家を好演していて、こいつはただの宇宙人じゃなかったと思い知らされる あくまでもかたくなに黒人の開放を求めて、なおかつ完全な黒人の人権をも求めるスティーブンス議員が、自分の信念を曲げてでも、とりあえず法の下でのみ人間が平等であると議会で発言するところはなかなかいい 最後に開放事案が通って議定書を家に持ち帰ったら奥さんが黒人だったという落ちは感動的だ リンカーン夫人にサリー・フィールドがキャスティングされてたがもうおばあちゃんでびっくりした 全体的には悪くなかったがもう少しエンターティメントに依ってくれないともう一度見る気にはならないかもしれないな[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-02-06 11:02:35)

36.  MONSTERZ モンスターズ(2014) 《ネタバレ》 相手を見るだけで思い通りに動かせる男が、唯一力が通じない男との宿命の戦い この宿命の部分に力が入りすぎていて違和感がある 藤原竜也が山田孝之を厭う理由が説明無しなのが一番の問題だ ひっそりと隠していた力を世間に誇示してまで自滅覚悟で山田孝之を葬ろうとする理由が無い 放っておいても問題は無いはずなので、あくまで葬ろうとする理由はこの映画を違和感無く見る上で最低限、どうしても欲しい所だ この話には磁石の様に惹かれ合って、必ず相手を葬り去るまで離れられない運命の理由が必須である 藤原竜也扮する名無しの男が何故名無しなのかとか とくに伏せておく意味が無いところまで説明が無いのは不可解だ ならば設定として除くべきだろう 特に意味のない設定(たとえばメインの二人が地図マニアだった話とか)なんの意味も無い話が多すぎる  設定がとにかくメチャメチャ 警察の対応も謎すぎるというよりもほとんど馬鹿としかいいようが無い 二人の友達やヒロインも含めて登場人物がマンガすぎ アニメのシナリオをそのまま実写にしたらこんな笑っちゃう設定になるかもって感じか この監督はとにかくディテールに気を使わなさすぎる しかし見ただけで相手を自由に動かせる超能力者と不死身の男との戦いは設定としては抜群で、この二人のバトルだけで2時間の映画を牽引した 藤原竜也の戦い方と警察の対応がもう少し納得出来れば結構面白かったはずなのに とにかくバカ設定がヒドすぎる映画だが妙な魅力もある 続編を匂わせているので次作は違う監督ならば見るぞ[ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-02-06 10:39:13)

37.  呪怨 -終わりの始まり- 《ネタバレ》 タイトルが「呪怨 -終わりの始まり」ってどっちやねん!って思ったが、もっとも怖かった最初期のオリジナル呪怨ビデオ版のリメイクだった 以前に見て怖かったエピソードを寄せ集めて、尚かつ登場人物の名前で始まるオムニバス形式も同じ作りになっている 時系列がある程度バラバラなのも同じ なので恐怖度だけで言えば近年の呪怨シリーズの中では筆頭ではなかろうか それだけオリジナルが怖かったということか しかしこれだけオリジナル呪怨ビデオ版のコピーならば過去のビデオを高画質にして編集し直した方が怖かっただろうと思える なによりもビデオ版の編集は最悪だったから オリジナルビデオ版前後篇を短く再編集してもう一度見たいと思うのは私だけでは無いだろう 相変わらずこのシリーズとアイドルキャスティングの相性は良くて佐々木希はなかなかはまっている ヒロインのでっかい目ん玉がゆっくりと動くと、その先に必ず白塗りの人がいるというお約束の作り 白目部分が多くて、黒目が動く先がよくわかるヒロインにはピッタリの映画だと思った 恐怖演出もほとんど同じなので先にオリジナルを見た人にはどこでどうなるがすべてわかってしまうデメリットがあるかな 舞台の佐伯家も綺麗になっていたりトリンドル玲奈の笑っちゃう芝居とか、以外に地味なVFXとか、常に昼間の明るい時間帯でのドラマとか、以前のおどろおどろしさがかなりダウンしていると思った ラストもちょっと直球すぎてむしろ笑えた 呪怨2 (劇場版)のエンディングが秀逸だったのでそこはまねして欲しかった しかし近年見たJホラーの中ではかなり怖かった部類にはいる それだけオリジナルが偉大だったということか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-02-05 12:09:36)

38.  少女は異世界で戦った 《ネタバレ》 破綻したグダグダのシナリオにやっつけの演出 アクションが出来る女優をちょっと集めて、後は何だか見た事無い安い俳優で作りましたって感じの映画 天下の金子修介監督だがテレビドラマ並みの安いVFXにやっつけ感一杯の演出では何がしたかったのかもわからない 冒頭から意味無くヒロイン4人のぐたぐたな歌と踊りを延々と見せる 状況をセリフで説明する「独り言シナリオ」満載 アクションシーンも神社の境内みたいな林の中だけなのも相変わらずだし、何故Jソードアクションって森の中でしか撮らないのだろうか この類いの映画を見続けている身としてはすでに不思議の域に入っている パラレルワールドがテーマなら現代の普通の世界に生きるヒロイン達も交互に描くべき、などと言ってもこの作品ではしかたがないか(笑)まだ井口昇とかのバカ映画の方が百倍マシと言えるだろう バカ映画でもなく、さほどヒロイン達が魅力的でもない 金子修介がなんのためにこの映画を作ろうと思ったのかが謎 というよりもネームバリューで各国で配給が決まってるみたいなので完全に金儲けの為だね 本人の為にはなっているということだろう どちらにしても金子修介のファンもヒロイン達のファンにも見る価値が無い駄作[ブルーレイ(邦画)] 3点(2015-02-05 11:51:30)

39.  女子ーズ 《ネタバレ》 冒頭からなめた怪人と謎の戦隊ねーちゃんとのグタグタな会話と、謎の必殺技炸裂 狙いすぎのオープニングが始まる頃にはこれ、面白いかもという期待が膨らんだ 以降次々とクダラナイ怪人との戦いがグダグダな女子トークで続くが、決まり技とかは特に描かれない 勝って当然なので見せても仕方がないという展開はそれなりにスピーディで良い 勝った負けたの展開はどーだってよくて怪人とのグダグダトークはとにかく面白い しかし司令官チャールズとの会話が狙いすぎで尚かつ長い せっかくの笑える怪人バトルのリズムがチャールズが出て来ると止まってしまう これはシナリオが狙いすぎでクドいせいもあるが、せっかくヒロイン達を今、旬の女の子達を集めたのだから司令官もビッグな俳優にするべきだったと思う 女子ーズのねーちゃん達のキャラはそれなりに立っているのに怪人達にイマイチ魅力が無い 初期のゴレンジャーの怪人達の笑えるキャラや必殺技をもっと研究するべきだ 怪人の笑える必殺技が最初に出たワカメ怪人しかいなかったのはかなり不満だった 例えばゴレンジャーの跳び箱モンガーとか見たかって聞きたい ラストのロボットとの戦いも勝って当たり前的な尻切れとんぼな終わり方はおもしろかったので、女子ーズの必殺技もむしろ見せない方がおもしろかったんじゃなかろうか みんなで「女子トルネード!」と叫んだらそれで終了みたいな(笑) エンディングもレッドが出て来たとたんに回りに誰もいないのが見えていてオチが完全にバレている 悪くないオチなのでもうちょっとバレないカメラワークで撮れよって思った レッドの彼氏の存在が意味が無いとか、そもそもイケメン彼氏が突然瓦割する演出とかむしろがっかり 演出が直球すぎて面白みが無い事が一番の問題だ[DVD(邦画)] 7点(2015-02-05 02:57:43)

40.  はい!もしもし、大塚薬局ですが 《ネタバレ》 48分の小品である はい!もしもし、大塚薬局ですがで始まってはい!もしもし、大塚薬局ですがで終わる 小洒落た作りである でもこの映画には合っていないと思った 始終斜めになったカメラワークも、なんか合ってない ラストの暗転が放送事故の様に長いとかも、本道の演出からわざわざ外れた小洒落た作りにする意味があったのかと疑問に思った 異常に長い暗転は荻上作品とかでもあるが意味が分からない シナリオはすごくいい 主人公の中学生時代の話は演じてる少年少女達も凄く良くてこの部分だけでも見応えがあった でも他のキャストがなぁ メインのヒロイン達が中学生に見えないのが一番の問題だ 主人公自身の中学時代の恋愛と同時並行して真面目なヒロインの恋愛に肩入れする話なので、今風の中学生に見える子達でキャスティングするべきだ 主人公の円城寺あやの盛りすぎな芝居も鼻につく 舞台じゃないんだからいくらなんでも盛りすぎ 展開はいいのだから真っ当に作ればとてもいい小品になったのに、ヘンテコなカメラワークと小洒落た編集と、間違ったキャスティングがせっかくのいい話をダメにしたと思う もう少し青春映画のみずみずしさが欲しい 岩井俊二が撮ったら良かっただろうなと思わせる小品だ[DVD(邦画)] 6点(2015-02-05 02:55:15)

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