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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. if もしも.... 《ネタバレ》 カンヌ最高賞は時代を反映させたものが多い。この映画も例に漏れず、学生運動ものである。カラーとモノクロが交互に入り乱れ、やがて現実と空想(if)の区別が曖昧になっていく。普通なら「厳格な全寮制の学校が嫌なら中退しろ」というのは己を犠牲にしてまで空気を重んじる日本の農奴根性だが、閉塞感を撃ち抜くために変えていこうとする意識が明確なのが欧米らしい。だからこそ映画では学長を射殺して撃ち合いになる冗談みたいな終わり方になる。マルコム・マクダウェルのあのエキセントリックな表情が『時計じかけ~』のアレックスに繋がるかと思うと興味深い。[ビデオ(字幕)] 5点(2017-07-03 20:13:11) 22. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 リアリティ皆無であるにも関わらず、現在の世界情勢を見ると現実になりそうだから笑っていられない。昔の白黒映画なのか眠くなることもあるが、「また逢いましょう」をバックにした核戦争ENDは今見ても鮮烈な記憶を残し、爽快感すら覚える。アメリカの大衆はトランプに核兵器を持たせたいのか? 大衆がそれを望むなら仕方ないけどさ。[DVD(字幕)] 5点(2016-04-15 22:09:30) 23. ラ・ジュテ 《ネタバレ》 アイデアの勝利。今だったら動画サイトで嫌ほど見られる手法だが、一枚一枚のスチールに情感あり。30分で締めたのは正解で、飽きてきたところで動画を一瞬挟み込んだのは心憎い。利用されるだけ利用されて、撃たれた男の崩れ落ちる姿が、フランス映画らしいディストピア感があって目に焼きつく。[DVD(字幕)] 5点(2015-09-06 15:49:13) 24. 東京流れ者 初めての鈴木清順。ありきたりの任侠映画に、ポップな色彩感覚とチープでコミカルでアンバランスな造りが却って独特の雰囲気を醸している。良くも悪くも前衛的で、その嗜好に合致するかと言えば否。スタイル優先で話は二の次なのは分かっていたが、睡魔を催すくらい魅力を感じられない。それだけ彼に影響を受けたクリエイターが増え、物足りなくなった証か。出直してきます。[インターネット(邦画)] 4点(2021-02-01 23:19:00) 25. 死霊の盆踊り 『時計じかけのオレンジ』のルドビコ式心理療法を追体験する映画。確かにこの映画は「気を失うほどに恐ろしい」・・・あまりのつまらなさに。[DVD(字幕)] 0点(2015-01-10 19:31:38)
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