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プロフィール
コメント数 375
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 あまり奥行きが感じられない映像だと感じたのですが、精神病棟という外界から隔絶された奥行きのない世界にマッチしていると思いました。主演のジャック・ニコルソンがとてもナイスガイ。登場人物の中で最も整った顔立ちなのが意外。他の精神病患者たちの演技も過剰にならず、とてもリアルに感じられてすばらしいです。しかし、知的障害、言語障害に近い人から、幼児期のトラウマでパニック気味な人から、主人公のような、手が早いだけの人まで、問題児を何でもかんでも一緒くたに詰め込み過ぎですよね。雑な世界もあったもんだなあと。テーマとして、30年前だとインパクトがあったのでしょうが、複雑化した現代から振り返って見ると、ある意味問題が単純明快で平和だなと、逆に思ってしまうところがありますね。ぜんぜん平和じゃないけど。終盤の展開は、( ゜Д゜)ポカーン でした。[DVD(字幕)] 6点(2024-01-28 15:43:47)

22.  ザ・メッセージ 《ネタバレ》 AD610年頃、イスラム教の開祖マホメット(ムハンマド)が、メッカの外れで山ごもりの最中に神の啓示を受けるところから、弟子や信者が弾圧を受け、メッカを離れ布教を進め、メッカの旧宗教勢力との武力闘争に打ち勝ち、メッカに帰還・凱旋するまでが描かれています。ほとんど馴染みのないイスラム教の初期の歴史について、わかりやすく映像化した貴重なものとなっています。ストーリーとしてひねりが期待されるような類のものではないので、わかりやすいのは何よりです。宗教上マホメットの映像化が許されていないため、マホメットは常に画面の外にいて、神秘的なBGMを流すことによってその存在を示すなどの工夫が面白いです。Wikipedia英語版によると、本作の監督であるムスタファ・アッカド(シリア系アメリカ人)は、ハリウッドでは製作資金が集められず、最終的に、リビアのカダフィ大佐が製作資金を提供したとのことです。制作費1千万ドルですから、結構な大作です。監督曰く、イスラム教について西洋でほとんど知られていないことに驚き、西洋に暮らすイスラム教徒として本作製作の義務感に駆られたとのことです。なるほど、イスラム教の教えは同じ一神教であるキリスト教の教えと大きな差はないと、作中で登場するキリスト教司教に言わせるなど、キリスト教徒が見ることを前提に、配慮した演出がなされているようです。アラビア語版が英語版と同時に製作されていますが、アラビア語版は中東向けにキャストと演出を変えているとのことです。見比べると面白いのでしょうが、こちらは簡単には入手できなさそうです。同監督は、後「ハロウィン」の製作総指揮などで知られますが、2005年、結婚式出席のため、ヨルダンの首都アンマンを訪れた際、自爆テロに巻き込まれ亡くなっています。[DVD(字幕)] 6点(2023-10-03 18:28:24)

23.  悪魔のいけにえ 《ネタバレ》 理屈ではない異様さによる恐怖を演出する独特の美的感覚が冴えわたっています。悪キャラのキャラ付けがよくできていて、ホラーとユーモアの融合という意味では面白いのですが、悪キャラ達の静物ディテールに対する偏執的こだわりと、殺し方に対する無頓着とのギャップをどう評価すべきかは悩ましいところです。[DVD(字幕)] 6点(2023-09-05 19:51:42)

24.  八つ墓村(1977) 《ネタバレ》 公開時は小学校低学年でしたので、劇場では見ていませんが、「たーたりじゃー」は、小学生の間でもやたら流行りました。テレビ放映を部分的かもしれませんが2回は見ています。また、5年ほど前に1回通して鑑賞してます。何回も見ているのですが、印象に残っているのは例の懐中電灯2つを頭に括り付けた大量殺人鬼と、化け物化した犯人に主人公が追っかけられるところくらいで、話の内容はあまり覚えていませんでした。さて、久しぶりに鑑賞して感じたのは、ロケーションへのこだわりです。入念にロケ地を選んで、日本の原風景と言える山村の景色をゆったりと映像に落とし込んでいるのが見て取れます。市川崑監督のシリーズと比べて外連味が少ないですが、スケールを感じさせるなかなかの力作です。ストーリーの方は、盛りだくさん過ぎて、一度見ただけでは整理がつきにくい感じです。村に伝わる祟りを利用した殺人事件と思わせて、その裏をかいてオカルトに仕立て上げたところは、考えてみるとかなり面白いのですが、なかなか伝わりづらい気がします。山崎努がやらかす殺人シーンは鮮烈なのですが、進行する殺人との関連が薄く、浮いてしまっているというか、最後オカルトとして繋がってくるのですが、それだけではどこかおさまりが悪く感じます。鍾乳洞から蝙蝠が大量に飛び出して、屋敷が炎に包まれる流れはイイと思ったのですが、落ち武者達がちょっと安っぽい感じがしなくもないです。本作は原作からかなり改変されているようなので、原作ではどうなっているか興味が出てきました。[DVD(字幕)] 6点(2023-08-29 18:59:25)

25.  スティング 《ネタバレ》 30年代のシカゴを舞台に、仲間を殺された詐欺師が、ギャングのボスをはめるという話。入念なシナリオのもとに構築された大掛かりな仕掛けをドッキリカメラを見るような姿勢で見ていると、最後にはサプライズがあるというなかなか巧みな脚本です。痛快感を損なわずに終わるところがいいですね。[DVD(字幕)] 6点(2023-08-03 20:03:27)

26.  アギーレ/神の怒り 《ネタバレ》 時は16世紀中ごろの大航海時代。アンデスの急峻な山道を進む人の列。ポンチョを羽織い荷物を運ぶインディオ。鎧兜を身に着け、武器を手に進む男達。登山には全く相応しくないドレスを纏い、籠に担がれ運ばれる女性もちらほら。エルドラド(黄金郷)を目指しアンデスの秘境を探索するコンキスタドール(征服者)御一行の物語。客に媚びるようなエンターテインメント性は全くありません。厳しい自然や、原住民たちの神出鬼没な攻撃に苦しみながらも黄金郷を目指す侵略者たちの様子をカメラに収めています。人が数人死んでもおかしくない危険なロケの割に、淡々とした長回しで、手に汗握るような映像的臨場感が薄く、ちょっともったいなく感じてしまうところもありますが、過剰な演出がない分、リアリティを感じとれるのも事実で、この作品の味として受け入れることができます。終盤、筏にサルの群れが襲来するシーンは圧巻です。[DVD(字幕)] 6点(2023-07-10 19:15:12)

27.  獄門島(1977) 《ネタバレ》 小学生の頃、家族と一緒にテレビで初見で視聴した際、第一の殺人の前に、「こいつが犯人」と当てずっぽうに指摘したら、「いい加減なことを言うんじゃない」と親に叱られたのですが、実はそいつが犯人だったのはいい思い出。登場人物が多く、人間関係も複雑で、シリーズの中では犯人が誰かわかりづらくなっているのですが、そのわかりづらさが、少し余計だったように思います。今まで何回か見てきたのですが、死体現場以外あまり印象に残っていないのですよね。俳句を用いた見立て殺人の死体デコレーションは、俳句本来のしみじみした味わいとは対照的に、だらっとしたケバさが印象的で悪くないと思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-06-27 20:41:14)

28.  ひまわり(1970) 《ネタバレ》 序盤は、いいおっさんとおばさんが海岸で抱き合ったりして、どうしたものかなと思ったのですが、32歳という年齢を聞いて、意外と若い設定だったことに、麒麟淡麗グリーンラベル吹きました。日本人の感覚だとそれでも年齢を考えろとなりますが・・・でも、後半の渋い演技に照準を合わせた結果、仕方なかったんだなと納得しました。個人的には、ロシア戦線に送られた男が、九死に一生を得て本当にラッキーだなという思いが強く、他にいくらでもあったであろう悲しい別離と相対化されて、まったく悲しい気持ちにならなかったんですよね。戦争とはあまり関係なしに、男と女の出会いや運命の儚さや切なさに、ジンときました。蛇足:テーマ曲(ひまわり「愛のテーマ」)に聞き覚えがあるなと思い、真っ先に市川崑の金田一シリーズが思い浮かんだのですが、「愛のバラード」と混同したようです。[DVD(字幕)] 6点(2023-05-24 19:34:36)

29.  ジョニーは戦場へ行った 《ネタバレ》 第一次世界大戦に志願出兵して、爆撃により、手足、目、鼻、耳、口を失いながらも救出され、植物状態と診断されるも、研究のため生かされた青年米兵の話。実際には脳に障害はなく、明瞭な意識があり、思考もできるが、外界とのインターフェースが塞がれているために、それを外側に知らせることができない。自我が肉塊の中に閉じ込められた状態での苦悩、懊悩。新たに入る情報がきわめて限定的(寒暖と振動を感じることはできる)である以上、過去の記憶を遡ることが多くなる。何気ないが幸せだった日々の記憶。恋人、家族、友人。中でも親父の存在感が大きい。その親父との関係性を釣り竿に集約させた脚本の妙。余韻を残すエンディング。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-30 17:53:55)(良:1票)

30.  野性の証明 《ネタバレ》 今、本作品のテーマ曲を思い出そうとしているのですが、「♪男はオオカミ~」のアートネイチャーのCM曲が邪魔してなかなか思い出せません。四半世紀の間、一度たりとも思い出すことのなかった鋤柄昌宏に邪魔されるとは、まさかの不本意です。「マドンナたちのララバイ」も結構邪魔してきます。前置きはさておき作品です。寒村の大虐殺事件、ダム建設にまつわる裏の世界、自衛隊の中に組織された秘密部隊などなど、エンターテインメントのネタとしてはどれも刺激的で面白いのだけれど、どれも齧りかけのまま、大してうまく絡みあうこともなく進むので、刺激的な割には残るものが少ないのですよね。とはいえ、今の日本映画ではなかなか挑戦しないスケールの大きさ。監督が佐藤純彌であると知ってなるほど納得です。蛇足:若き舘ひろしが爬虫類顔。今よりも色白で不健康なジャンキーっぽい雰囲気。今のダンディーさの欠片もないので、随分いい歳の取り方したものだなと思いました。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-14 18:37:29)

31.  女囚701号 さそり 梶芽衣子が演じる主人公が、自分を陥れた男たちへの復讐を果たすために刑務所から脱走を図るも失敗。その後、看守や女囚人からのリンチはさらに激しくなっていく・・・という話。裸の女囚人たちを鉄骨階段の上を歩かせて、看守が下から覗き見るシーンだったり、梶芽衣子が男に騙されて犯されるシーンをガラス張りの床の下から映したり、アングル的にメチャクチャ工夫しているのが伺われるのですが、なんかギャグっぽくて、あまりエロくないのですよね。ガラス張りにしたのも、襲い掛かる男の顔芸を映すためという感じですし。まあ、全体的に顔芸ですよね。渡辺文雄が刺されるまでのシーンは爆笑。表現的にいろいろと、攻めているのはわかります。とってつけたようなB級感漂う演出と、ほとんど台詞がなく表情だけで鬼気迫る演技する梶芽衣子が、それほど違和感なく共存できているのが面白いなと思いました。梶芽衣子だけでなく、扇ひろ子も落ち着いていてかっこよかったです。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-08 20:14:11)

32.  復讐するは我にあり 福岡県苅田町から殺人事件が始まるのですが、個人的に一時期仕事の都合で苅田町に頻繁に出張していたので、とても懐かしい気分になりました。苅田町から北九州市にかけてはセメントの一大産地で、入江の対岸に石灰石が露出した山が見える特徴的な風景を思い出しました。その後、主人公は、指名手配を受けての逃亡中に、浜松、雑司ヶ谷と転々としつつ殺人を重ねるのですが、いちいち景色が「昭和」で、個人的には非常に楽しめました。ただ、作品の中身は、タイトル負けしてると思いました。主人公の殺人へのハードルが低過ぎて、逆に、犯人の心の闇がほとんど感じられず、なかなか共感するフックが見当たらないのですよね。詐欺師がターゲットを見定めて、関係を深めていく経過は、別につまらないこともないのですが、そうこうしているうちに、序盤は突発的に殺人行為に走り、後半は、いつの間にか相手が死体になっちゃってて、犯人の心の内面が変化するような過程が全く描かれないのですよね。そもそも被害者は復讐されるようなことは何もしてないので、あえて解釈するなら、クリスチャンの父親に対する復讐となりますが、赤の他人を殺すことには結びつかず、なんだか中途半端で、よくわからないまま終わってしまったなという印象です。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-07 19:33:13)(良:1票)

33.  ブルークリスマス 《ネタバレ》 たまたまUFOに出逢って、光線を浴びてしまうと、どういう訳だか、血の色が青くなってしまうという設定のSF作品です。血液中の鉄成分が銅成分に置き換わると青くなるそうで、イカ、タコ、エビ、カニの血液はこのタイプだそうです。このような設定下で、UFOの謎に遡及することはまったくせずに、ただひたすら、人間社会におけるリアクションを描いていきます。異質な者に対する恐怖心が隔離、排除、殲滅を招くという内容で、短絡的で、バカっぽい大筋なのですが、錚々たる役者を集めて、大真面目にやっていて、ディテール部分には丁寧にユーモアが込められているので、なかなか笑えて、そこそこ飽きません。特に仲代達也が海外で聞き込みをするところの、外国人達の全体的ににやけたリアクションは面白かったです。青い血の設定自体は、非常に鮮烈で強烈なものです。後の作品「エヴァンゲリオン」や「ラーゼフォン」では、明らかにそれとわかる形で設定を引き継ぎ、作品としてそれなりに昇華していますので、優秀な後続作品を導いたという意味で、評価したいですね。[DVD(字幕)] 5点(2024-02-22 17:59:04)

34.  フレンチ・コネクション 《ネタバレ》 麻薬捜査の話。ニューヨークの街の汚れた裏側の雰囲気がストレートに伝わってきます。リアルな暴力描写が特徴的なのですが、エンターテインメントとしては華があまり感じられません。キャラクターを立たせる描写も薄く、あまり感情移入することもなく、殺伐とした雰囲気は伝わってくるのですが、今一つ面白みに欠けるような気がします。[DVD(字幕)] 5点(2023-08-22 19:15:13)

35.  女王蜂(1978) 《ネタバレ》 高峰三枝子、岸恵子、司葉子と過去3作の主役級を並べるなど、役者は豪華なのですが、人の配置、話の流れがスムーズでなく、がちゃがちゃしている気がします。真相も“取って付けた感“が強く、犯人の悲壮感も今ひとつです。それに、何より殺しが美しくないです。3女優がそれぞれ前作と違うキャラをそれなりに演じていたのは、流石だなと思いました。おかっぱの岸惠子を真正面から見たときの怖さに身震いしました。司葉子は腰の低いのは同様ですが、前作よりは艶やかな感じ。高峰三枝子は顔の輪郭がポワポワとぼやけた感じで面白いです。冒頭の極太明朝のキャスト紹介での「中井貴惠(新人)」の(新人)のフォントサイズが小さめなところにクスッときました。[DVD(字幕)] 5点(2023-06-27 20:22:45)

36.  病院坂の首縊りの家 《ネタバレ》 幼少のころから何回か見てます。原作未読。タイトルの響き、悪くないです。桜田淳子、悪くないです。草刈正雄の3枚目役、これも英断で悪くないです。犯人の最後は圧巻です。舞台も、病院坂、写真館、廃屋など、孤島や寒村とはまた違った趣があり、乙です。でも、それ以外がイマイチです。最後にすべてが1つにまとまってドンとぶつかってくるようなミステリとしての迫力に欠けるのかなと。市川崑、石坂浩二の金田一シリーズの5作目にして最終作ですが、1作目、2作目が傑出していて、3作目、4作目とインパクトが薄れてきていることを考えると、これで終わりにしたのは英断だったと思います。[DVD(字幕)] 5点(2023-06-21 19:30:36)

37.  ペーパー・ムーン 《ネタバレ》 母親を亡くした9歳の少女と聖書訪問販売の詐欺師とのロードムービー。娘の母親とつきあいがあり葬式に参列した詐欺師は、方角が同じということから、嫌々ながら、娘を遠くに住む親類の家まで送ることに。その道中で、父と娘を演じつつ、うまく詐欺をこなしていくといった話。詐欺の手口がなかなか参考になります。いや参考にはしませんが(笑。本作品の発表が40年前ですが、作中では、さらに40年前の禁酒法の時代という設定です。時代物の雰囲気を出すために白黒映画にしていますが、映像は鮮明で美しく、カンザスの大地の広大さが際だって感じられます。特にラストシーンがイイですね。[DVD(字幕)] 5点(2023-05-17 20:15:59)

38.  パットン大戦車軍団 《ネタバレ》 3時間弱の戦争大作映画。戦争大好きおっさんが主人公。主人公役は熱演だと思うのですが、いかんせんストーリーが単調で起伏がなくて、どうしても退屈になってきます。戦争のドンパチも当時の映像としては凄いのでしょうが、計算された構図で、どこか切迫感に欠ける気がします。このおっさんも威勢がいい割に、戦場で活躍してるイメージが薄いんですよね。映像が断片的で、戦いの流れが掴めず、勝った負けたもよくわからないまま話が進んでいくからでしょうか。[DVD(字幕)] 5点(2023-04-12 17:50:24)

39.  ブリキの太鼓 《ネタバレ》 3歳で自らの意志で成長するのをやめた男が主人公。第二次大戦下の自由都市ダンツィヒ(現在ポーランド領)がおもな舞台。彼の周りの人たちが、彼の奇行に翻弄され、ナチスの侵攻に翻弄される様子が描かれていきます。奇人の視点で奇妙な世界観を見せつつ、庶民の生活を見せつつ、戦争の影響も見せつつという感じですが、いろいろと欲張りすぎて話が散漫になっている気がします。主人公の彼は適役ですね。キモい狂気の幼児を良く演じています。レクター博士を彷彿とさせます。しかし・・・肌身離さずブリキの太鼓を叩き、奇声を発してはガラスを割るキモい狂気の幼児でさえモテモテだというのに、お前らと来たら・・・[DVD(字幕)] 5点(2023-03-26 15:46:33)

40.  人間の証明 森村誠一の原作は未読。「野性の証明」の前作。角川映画。くらいの前知識しかないまま鑑賞。かなり粗は目立つものの、日本映画らしくないスケールの大きさに驚き。鑑賞後に佐藤純彌のクレジットを見て納得。同監督の手による「新幹線大爆破」「君よ憤怒の河を渡れ」などに比べると、完成度は低く、緊迫感はない。随所にスケールの大きさが垣間見られる2時間ドラマというような印象。ニューヨークを舞台に、黒人青年が金を得るところから話が始まるところからして、そんな話だったの?と意外なところを突かれた感じ。十分興味を引く導入。序盤、黒人女性が主体のファッションショーを延々と流すとか、ある意味前衛的なのだが、かなりダレる。伏線的効果があるとは言えだ。警察が集まって会議をするシーンはわりと好き。黒澤明の「天国と地獄」っぽい。麦わら帽子をフィーチャーし過ぎなのはかなりクドい。全体的に、自然な流れではなく、型にはめ込む強引さがみられる。狙った通りの感動はたぶんほとんどない。なるほどいろいろと背景は考えられているのね、止まり。俯瞰映像の多用は、テレビドラマにはない映画ならではの贅沢さ。ニューヨークのスラムはなかなかいい雰囲気出てた。昭和的な雑多な映像が多い中で、終盤の霧積の空は美しく映えていた。ワールドトレードセンターが健在なのも時代を感じる。役者は相当豪華。日本映画としてはかなり金をかけてるし、この時代特有の熱気を感じた。小川宏とか懐かしい。ニュースを読む露木茂が若くて衝撃的。[DVD(字幕)] 5点(2023-02-15 19:46:55)

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